JPH0686862U - 溶削火口 - Google Patents

溶削火口

Info

Publication number
JPH0686862U
JPH0686862U JP2569493U JP2569493U JPH0686862U JP H0686862 U JPH0686862 U JP H0686862U JP 2569493 U JP2569493 U JP 2569493U JP 2569493 U JP2569493 U JP 2569493U JP H0686862 U JPH0686862 U JP H0686862U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oxygen
crater
fusing
tip
flow path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2569493U
Other languages
English (en)
Other versions
JP2543425Y2 (ja
Inventor
文之輔 潮田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Speng Co Ltd
Original Assignee
Nippon Speng Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Speng Co Ltd filed Critical Nippon Speng Co Ltd
Priority to JP2569493U priority Critical patent/JP2543425Y2/ja
Publication of JPH0686862U publication Critical patent/JPH0686862U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2543425Y2 publication Critical patent/JP2543425Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 鋼材の角隅部に発生する深い割れを効率よく
除去することができ、かつ構造が簡易であって、作業性
に勝れた溶削火口を提供することを目的とする。 【構成】 溶削酸素の噴出流路を挟んで配置した上部ユ
ニットと下部ユニットを備えた溶削火口において、溶削
酸素の噴出流路の両端側を、全体の噴出流路と同じ間隙
で、この噴出の方向を立てるように先端に向って緩い傾
斜面を有するように形成すると共に、両端側に移行する
境界部には、先端へ向って末広がりの傾斜面を配してな
る鋼材角隅部の深い疵除去に適した溶削火口。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、鋼材の疵手入として行われる溶削作業で、鋼材角隅部の深い疵除去 に適した溶削火口に関する。
【0002】
【従来の技術】
鋼材鋳造後の圧延工程において、スラブ、ブルーム、ビレット等の鋼材表面下 に発生した割れ、ピンホール、介在物等、いわゆる疵除去のための溶削作業が行 われる。 この場合、鋼材四隅にあたる端部(角隅部)は他の鋼材外周部より冷却速度が 早いため、割れが発生し易く、この割れの深さは7〜10mmぐらいまでに及ぶこ とがある。
【0003】 現在、実施している溶削作業は、通常鋼材表面から深さ1〜3mm程度の溶削を しており、これでは角隅部の割れが取れにくく残存するため、外周全体を深く溶 削するか、角隅部のみの溶削を追加する必要がある。したがって、鋼材の歩留り を悪くするとともに、作業能率の低下とコストの増加が問題となる。また、これ に対応するための方法も考えられているが、溶削火口の構造とその装置の複雑化 は免れず、経費が増大する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案の目的は、これら従来技術の問題点を解決し、鋼材の角隅部に発生する 深い割れを、効率よく除去することができ、かつ構造が簡易であって、作業性に 勝れた溶削火口を提供せんとすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このため本考案の溶削火口は、溶削酸素の噴出流路を挟み、上下に配置した加 熱用燃料ガス噴出孔及びアッパーシールド用酸素噴出孔を持つ上部ユニットと、 加熱用燃料ガス噴出孔を持つ下部ユニットを備え、かつ鋼材幅に対応するように 形成された溶削火口において、溶削酸素の噴出流路の両端側を、全体の溶削酸素 の噴出流路より先端に向って角度を立てるように、若干の傾斜を付してある。ま た、前記両者の全体の噴出流路との境界部分には、先端方向に対して末広がりと なる緩い傾斜部を与えて、境界部をなだらかにさせている。
【0006】
【作用】
本考案の火口では、溶削酸素の噴出流路を通して、溶削酸素を噴出させると、 前記角度の変化に応じて、噴出流の両端側のみ鋼材に対する衝突角度が強く変化 し、全体の酸素噴出方向ラインより火口本体に近い箇所を指向するため、噴出気 流が強く作用し、両角隅部のみ溶削深さが深くなる。この結果、深い割れや疵を 完全に除去し得る。
【0007】
【実施例】
図1〜図3により、この実施例について説明する。 図1は、本考案の全体を示す側面図であり、図2は、図1のX−X′矢視図。 図3(a)、(b)は、上部ユニット及び下部ユニットを溶削酸素流路(図2の Y−Y′方向)から視たそれぞれのエンドウォールを除いた斜視図である。
【0008】 図において、1はシールドブロック1′と一体に構成された上部ユニットであ り、2は下部ユニットである。これら上部ユニット1と下部ユニット2の間で、 両側にエンドウォール3、3′を挟んで溶削酸素の噴出流路4を形成し、ヘッド ブロック5と結合させている。6は鋼材と接する部分6′を下部に持つシューで ある。
【0009】 7、8はそれぞれ上部ユニット1及び下部ユニット2上で、溶削酸素の噴出口 に平行に並んだ複数個の燃料ガス孔であり、9は上部ユニット上で、複数の燃料 ガス孔7と平行に配した複数個のアッパーシールド用の酸素孔である。10はこ の供給パイプである。
【0010】 11は溶削される鋼材、12,12′は全体の溶削酸素の噴出流路4の間隙t1 と同じ間隙t2 を持ち、先端に向って緩い傾斜を持つ溶削酸素の噴出流路の両 端側であり、該両端側噴出流路は、図3にも示す如く、その噴出方向が主溶削酸 素流路の噴出方向よりは火口本体に近い箇所を指向するように、即ち先端に向っ て角度が立つように形成される。13,13′は先端に向って末広がりの傾斜面 を持ち噴出流路の間隙t3 がt1 と同じの前記両端側と主溶削酸素龍との境界部 である。13a,13b及び13a′,13b′はそれぞれ上下ユニットで同じ 角度を持つ境界部の面、14は燃料ガスの導入口である。
【0011】 続いて本考案の実施態様例について説明する。 鋼材の幅に対応した本考案の溶削火口を、図1に示すような位置にセットし、 溶削を開始する。 このとき、燃料ガス孔7、8から燃料ガスを、溶削酸素の噴出口4から低圧の 酸素を噴出して、鋼材表面を加熱する。また同時に、アッパーシールド用の酸素 をシールドブロック1′を経て、酸素孔9から噴出させ、上方から加熱炎の流れ を下方へ向けて制御し、かつ上方からの酸素の加入で加熱効果を一段と上昇させ る。なお、このアッパーシールドの酸素は、溶削のスタート時のみに用いる。
【0012】 数秒後、鋼材が発火点に達したならば、溶削酸素の噴出口4からの酸素圧力を 高圧にして酸素を噴出させ、溶削作業を開始する。このとき鋼材は溶融と酸化反 応を起こし、これに伴い溶削は進行する。
【0013】 これを図1の噴出流を示す略図によって説明すれば、従来の溶削酸素の噴出流 に対する鋼材との関係は、AB間であったものが、本考案では、鋼材の角隅部へ の噴出流は両端側12,12′の傾斜角に影響されてその位置を手前に変位させ て、CD間となっている。
【0014】 噴出流路の間隙t1 と前記両端側の間隙t2 及び境界部の間隙t3 はともに、 t1 =t2 =t3 の関係にあるので、噴出流の噴出速度及び酸素流量もほとんど 変わることなく、同じ溶削強さで溶削は進められ、傾斜角度の大きくなった両角 隅部では、傾斜角度の強く傾いた分だけ溶削深さが深くなる。例えば、全体の溶 削深さが2.5mmであると、コーナ部では約8mmの溶削が可能である。
【0015】 更にまた、この両端側へ移行する上部・下部ユニットの境界部には、段を付け ずに、末広がりの傾斜面で、緩やかに形成されているので、酸素噴出流がABか らCDへ移る角隅部の溶削面の境界も滑らかであり、後工程に影響する段のよう な筋の発生はない。
【0016】
【考案の効果】
以上説明したように本考案の溶削火口では、通常の溶削作業に比し、自動的に 鋼材の角隅部のみの溶削が強化されるので、鋼材角隅部に発生した深い割れを効 率よく除去することができる。 したがって、従来のように溶削火口及びこれに伴う装置の複雑化や、工程の増 加による経費の増大等のデメリットがなく、容易に作業を行って目的を達するこ とができるので、その工業的利益は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例であり、一部断面で示した側
面図。
【図2】図1のX−X′矢視図。
【図3】上部及び下部ユニットを、図2のY−Y′の溶
削酸素流路から視たエンドウオールを除いたそれぞれの
斜視図。
【符号の説明】
1 上部ユニット 2 下部ユニット 3、3′ エンドウオール 4 酸素噴出流路 5 ヘッドブロック 6 シュー 7、8 燃料ガス孔 9 酸素孔 10 供給パイプ 11 鋼材 12、12′ 酸素流路の両端側 13、13′ 境界部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶削酸素の噴出流路を挟んで配置した燃
    料ガス噴出孔とアッパーシールド噴出孔を持つ上部ユニ
    ットと、燃料ガス噴出孔を持つ下部ユニットを備えた溶
    削火口において、該火口の溶削酸素の噴出流路の両端側
    には、全体の噴出流路と同じ間隙で、この噴出の方向を
    立てるように先端に向って緩い傾斜面を付し、かつこの
    両端側に移行する前記ユニット内面の境界部には、先端
    へ指向して末広がりの傾斜面を配したことを特徴とする
    鋼材角隅部の深い疵除去に適した溶削火口。
JP2569493U 1993-05-18 1993-05-18 溶削火口 Expired - Lifetime JP2543425Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2569493U JP2543425Y2 (ja) 1993-05-18 1993-05-18 溶削火口

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2569493U JP2543425Y2 (ja) 1993-05-18 1993-05-18 溶削火口

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0686862U true JPH0686862U (ja) 1994-12-20
JP2543425Y2 JP2543425Y2 (ja) 1997-08-06

Family

ID=12172905

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2569493U Expired - Lifetime JP2543425Y2 (ja) 1993-05-18 1993-05-18 溶削火口

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2543425Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2543425Y2 (ja) 1997-08-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3056723B1 (ja) レ―ザ加工装置
JP2004504158A (ja) 摩擦攪拌溶接の方法
JPH0653305B2 (ja) 溶削方法及び装置
JP3198095B2 (ja) レーザ加工装置
JPS621545Y2 (ja)
JPH0686862U (ja) 溶削火口
JP2572700Y2 (ja) 溶削火口
JP5335812B2 (ja) 鋼片の溶削装置及び鋼片の溶削方法
JP2521559Y2 (ja) 溶削用火口
JP4244404B2 (ja) 鋼材の溶削方法
JP2898583B2 (ja) 溶削火口
JPH081324A (ja) 溶断スラグの除去火口
JP2005313180A (ja) 鋼片の溶削装置及び溶削方法
JP2515445B2 (ja) スラグの付着防止方法
JP2006068748A (ja) スラグ付着防止装置及びそれを用いたスラグ付着防止方法
JP2001047262A (ja) 構造体の製作方法および装置
JP2771461B2 (ja) 金属片の手入れ方法
JPH0612340Y2 (ja) 鋼材の溶削装置
JP3899442B2 (ja) 鋼材用ホットスカーファ
JPH07303963A (ja) 断面矩形鋼材の溶削方法
JP3350448B2 (ja) 溶削バリの除去方法
JPH10193098A (ja) 金属材料のガス切断方法及び装置
JP2004195479A (ja) 切断バリの除去方法及びその火口
JP2000042754A (ja) フラッシュバット溶接装置の電極ダイ
JP2003053551A (ja) 圧接溶接部のバリ除去方法および装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term