JPH0686700A - C型肝炎ウイルスの検出のための試薬および方法 - Google Patents

C型肝炎ウイルスの検出のための試薬および方法

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JPH0686700A
JPH0686700A JP4270718A JP27071892A JPH0686700A JP H0686700 A JPH0686700 A JP H0686700A JP 4270718 A JP4270718 A JP 4270718A JP 27071892 A JP27071892 A JP 27071892A JP H0686700 A JPH0686700 A JP H0686700A
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    • C12N2770/24011Flaviviridae
    • C12N2770/24211Hepacivirus, e.g. hepatitis C virus, hepatitis G virus
    • C12N2770/24222New viral proteins or individual genes, new structural or functional aspects of known viral proteins or genes

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はUS、JapanおよびHCV−C
9原型ウイルスの核酸を増幅し、検出するための試薬、
方法およびキットを提供することを目的とする。 【構成】 オリゴヌクレオチドプライマーはcDNAを
作製するためのウイルスゲノムRNAの逆転写およびそ
れに続くポリメラーゼ連鎖反応によるcDNAの増幅を
含む方法において、C型肝炎ウイルスの核酸を増幅し、
検出するために使用される。オリゴヌクレオチドプロー
ブはハイブリダイゼーションによる増幅されたDNAの
存在の検出に使用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は非A非B肝炎の原因であるC型肝
炎ウイルスの検出のための試薬および方法を提供するも
のである。試薬には特にウイルスRNAゲノムの逆転写
およびそれに続くポリメラーゼ連鎖反応による逆転写に
より作製されたcDNAの増幅の両者のためのオリゴヌ
クレオチドプライマーが含まれる。配列特異的オリゴヌ
クレオチドプローブは増幅されたHCVの核酸配列の検
出のために準備される。プライマーおよびプローブはH
CV感染の検出のための診断試験に有効である。この診
断試験は臨床および伝染病学的環境で重要な応用性をも
つ。
【0002】C型肝炎ウイルス(HCV)は非A非B肝
炎(NANBH)の計り知れないほど多くの原因の一つ
である。原型HCVはChooらにより1989年にS
cienCe、第244巻:359から362ページで
報告されたように、感染チンパンジーの血漿から得られ
た血液由来のNANBHウイルスのcDNAクローンか
ら同定された。この原型HCVの遺伝子のヌクレオチド
配列は欧州特許公示第318,216号;第388,2
32号および第398,748号で記述されている。H
CVゲノムのヌクレオチド配列はChooらの1991
年、Proc.Natl.Acad.Sci.USA、
第88巻:2451から2455ページに報告され、関
連ウイルスと比較された。
【0003】それ以来他の株の配列が報告されている。
HCVのゲノムは単離株の間で非常に大きな核酸配列の
不均一性を示す。HCVのRNAゲノムのcDNAの分
離がKuboetらの1989年、Nuc.Acids
Res.、第17巻、10367から10372ペー
ジに報告された。著者らは上述のChooらが1989
年に報告した配列に基づく逆転写プライマーを構築し
た。分離されたHCVゲノムの断片は原型HCVの配列
と79.8%のホモロジーを示した。類似のプロトコー
ルにより得られた三種の異なる領域の配列が、Take
uchiらにより、1990年、Gene、第91巻:
287から291ページに報告された。原型配列との配
列ホモロジーが一つの領域について73.5%程度であ
ることが報告された。
【0004】日本人患者から分離された株のHCVのゲ
ノム配列がKatoらにより1990年、Proc.N
atl.Acad.Sci.USA、第87巻:952
4から9528ページに報告された。配列は比較された
領域全体で原型HCVのゲノムと77.4%のホモロジ
ーを示した。Takamizawaらにより1991年
にJ.Virol.、第65巻(第3号):1105か
ら1113ページに報告されたHCVゲノムの全コーデ
ィング領域の配列は原型HCV株と77%のホモロジー
を示した。
【0005】日本では、K1およびK2と命名された、
ゲノムの400ヌクレオチド領域に基づく二つの主たる
株が観察されている。これらの株は原型HCV配列と6
7%程度の配列ホモロジーをもつ(Enomotoらの
1990年、Biochem.Biophys.Re
s.Commun.、第170巻(第3号):1021
から1025ページを参照せよ)。K2株はさらに、グ
ループ間で約20%のヌクレオチド変異およびそれぞれ
のグループ内で約5%のヌクレオチド変異をもつKaお
よびKbと命名された二つのグループに細分された。
【0006】原型HCVの配列と類似したレベルのホモ
ロジーがKatoらにより1990年、J.Clin.
Invest.、第86巻:1764から1767ペー
ジに報告された。15人の患者からcDNA断片が増幅
され、配列が決定された。原型の配列の3525から3
561の位置に相当する増幅された37ヌクレオチドの
部分は原型HCVの配列と68から78%のホモロジー
を示した。
【0007】HCVのゲノムRNAは、ゲノムRNAか
らcDNAを作製し、ポリメラーゼ連鎖反応によりcD
NAを増幅し、さらに配列特異的オリゴヌクレオチドで
調査することにより血清に検出される。HCV株間の配
列の不均一性のために、プライマーおよびプローブは株
の間で配列が保存される領域が見いだされない限り、株
特異的である。そのような保存された領域の一つはHC
Vゲノムの5’端である。
【0008】HCVゲノムの5’端の非コーディング配
列は最初にOkamotoらにより1990年に、Ja
pan J.EXp.Med.、第60巻(第3号):
167から177ページで報告された。二つの株の間の
比較は5’端の非コーディング配列が保存されているこ
とを示唆した。HCVゲノムの5’端の非コーディング
配列の保存された性質はまた、Hanらにより1991
年に、proc.Natl.Acad.Sci.US
A、第88巻:1711から1715ページに報告され
た。五大陸の個人から回収された11のHCV単離株か
ら得られた341ヌクレオチド領域の部分配列が比較さ
れた。七つの配列が原型配列と完全なホモロジーを示
し、残りの四つが1から5個の塩基のミスマッチを示し
た。
【0009】Okamotoらの1990年、Japa
n J.Exp.Med.、第60巻(第3号):21
5から222ページには、保存された5’非コーディン
グ領域を含むHCVゲノムの各種の領域に対するプライ
マーが記述された。保存された領域から選択されたプラ
イマーはうまく試験された殆どの株の核酸を増幅し、不
均一な領域から選択されたプライマーは株の小さな部分
の核酸を増幅した。しかし、これらのプライマーを用い
た増幅効率は低かった。参考文献では二段階PCR増幅
を記述しており、二回目の増幅は以前に増幅された標的
領域について、第一のプライマーのセットにより増幅さ
れた領域内に入れ子になる第二のプライマーのセットを
用いて行われた。
【0010】二つのセットのプライマーを用いる二回の
増幅を必要とするPCR増幅はまたGarsonらによ
り、1990年、Lancet、第335巻:1419
から1422ページに報告された。非構造タンパク質
(NS5)を暗号化する領域が増幅された。配列の不均
一性のために、これらのプライマーにより認識されない
HCV配列が存在する(Garsonらの、1990
年、Lancet、第336巻:878から879ペー
ジを参照せよ)。その結果として、保存された5’非コ
ーディング領域のプライマーが試みられたが、充分な感
度を得るために、入れ子になったプライマーのセットを
用いた二段階増幅が依然として必要であった。入れ子プ
ライマーを用いた二回の増幅による5’端領域の増幅は
また、Kanaiらにより、1990年に、Lance
t、第336巻:245ページに報告された。
【0011】入れ子プライマーでの二回の増幅を用いた
増幅は非能率的であるだけでなく、汚染の可能性を大い
に増加する。汚染の問題は技術的に良く知られており、
増幅段階の間にプライマーを変え、試薬を加えるために
反応チューブを開けることは少しでも可能ならば最も避
けられるべきである。汚染の問題はさらに、最初の逆転
写段階およびそれに続くPCR増幅の間で反応条件を変
える必要があるために悪化する。
【0012】全て、または殆ど全ての株が増幅されるよ
うに保存された領域からそれぞれ選択されたHCVの配
列を増幅するためのプライマーオリゴヌクレオチドおよ
び一つのセットのプライマーでの増幅が充分であるよう
な効果的な増幅方法の必要が依然として存在する。プラ
イマーがハイブリダイズする二つの保存された領域間の
保存された領域から選択された増幅されたcDNAの検
出のためのプローブオリゴヌクレオチドの必要もまた存
在する。同一試薬を使用し、それにより増幅過程中に反
応チューブを開ける必要を除去するような逆転写および
PCRを行わせる反応プロトコールおよび試薬が必要と
される。
【0013】さらに、NANBHの例の10%は原型の
キャプシドおよびエンベロープ抗原とは非反応性である
(Chaudharyらの1991年、J.Clini
cal Microbiology、第29巻:232
9から2330ページおよびHoseinらの1991
年、PNAS、第8巻:3647から3651ページを
参照せよ)。それ故、診断および新しい単離株により暗
号化される抗原に基づくPCRの開発は、血清学に基づ
く診断試験の信頼性を改善するであろう。本発明はHC
Vを検出するためのプライマー、プローブおよび方法を
提供することによりこれらの必要に応ずるものである。
【0014】提供される特異的プライマーおよび配列特
異的オリゴヌクレオチドプローブは、ウイルスのRNA
ゲノムの配列の増幅および検出を可能にする均一逆転写
−ポリメラーゼ連鎖反応(RT−PCR)で使用され
る。本発明のプライマーおよび方法を用いる増幅の効率
は、入れ子プライマーでの二回のPCR増幅の必要を除
去し、その結果得られる試験の感度の高さは核酸の信頼
できる検出を提供する。
【0015】本発明の一つの面は特異的オリゴヌクレオ
チドプライマーに関するものである。本発明はHCVの
核酸を増幅するためのオリゴヌクレオチドプライマーを
含む構成物を提供するものであり、前記プライマーはJ
apan、USおよびC9株からなるグループから選択
されるHCV株またはその同型の核酸部分配列を増幅す
るのに適している。提供されるプライマーはウイルスの
RNAゲノムの逆転写およびそれに続くポリメラーゼ連
鎖反応を用いた作製されたcDNAの増幅の両者で機能
する。プライマーはHCVゲノムの保存された領域の配
列にハイブリダイズし、それ故、各種の株に結合する。
提供されたプライマーを用いた増幅の効率は入れ子プラ
イマーでの二回のPCR増幅の必要を除去するのに充分
である。
【0016】本発明の別の面は株に関係のないHCVゲ
ノムの核酸の存在を検出することができるプローブに関
するものである。プローブは株全体に保存される領域に
相補的である。本発明のプローブを用いた診断試験は特
異性を落すことなしに非常に多くのHCV株を検出でき
る。それ故、本発明はC型肝炎ウイルスの核酸の存在を
検出するためのオリゴヌクレオチドプローブを含む構成
物を提供するものであり、前記プローブはJapan、
USおよびC9原型株からなるグループから選択される
HCV株またはその変異株の核酸を検出するのに適して
いる。
【0017】本発明の第三の面はキットに関するもので
ある。これらのキットは各種の形態をとり、一つまたは
それ以上の逆転写、増幅または検出の試薬、例えばプラ
イマー、プローブ、ポリメラーゼ、グリコシラーゼ、緩
衝液およびヌクレオシド三リン酸を含むことができる。
【0018 【0018 一つの具体例として、本発明は肝炎ウイルスのC9単離
株に特異的な核酸の検出のためのキットを提供するもの
であり、キットは実質的にHCV−C9ウイルスの核酸
部分配列に結合する核酸プローブを含むコンパートメン
トからなる。【0019】本発明の別の面はHCVのR
NAを増幅し、検出する方法に関するものである。
【0020】さらに、本発明は配列番号29に実質的に
相同なウイルス核酸配列を含む構成物に関するものであ
る。ここでC9単離株を意味するそのようなウイルス配
列を含むcDNAクローンであるPHCV−C9は、A
merican TypeCulture Colle
ctionに寄託され、寄託番号75265をもつ。
【0021】本発明はまた、C9単離株および関連の変
異株に特異的な核酸配列を検出するためのオリゴヌクレ
オチドプローブおよびプライマーを提供するものであ
る。本発明のプローブは好ましくは次のグループ:
【化1】 から選択される部分配列を含む。
【0022】本発明はさらに、C9単離株に特異的な核
酸配列の増幅のためのオリゴヌクレオチドプライマーを
提供するものである。特異的にC9変異株および関連の
単離株を増幅するための本発明のプライマーは好ましく
は次の下流プライマー:
【化2】 の一つを使用するために上流プライマーの次のグルー
プ:
【化3】 から選択される核酸配列を含む。
【0023】本発明はまたC9単離株および以前に同定
されたC型肝炎単離株の配列に実質的に結合するプロー
ブを提供するものである。この範囲の好ましいプローブ
には
【化4】 が含まれる。本発明はさらに非C9−HCVの配列を検
出するためのプローブを提供するものである。
【0024】本発明はC型肝炎のゲノム核酸の存在を検
出する方法を提供するものであり、前記C型肝炎のゲノ
ム核酸はJapan、USおよびC9原型株からなるグ
ループから選択される核酸であって、(a)核酸部分配
列を増幅すること;(b)プローブが核酸部分配列に結
合し、安定な雑種二重鎖を形成するような条件下で、増
幅された核酸をその部分配列に特異的なオリゴヌクレオ
チドプローブと混合すること;および(c)その部分配
列およびプローブの間に形成される雑種を検出すること
からなる。
【0025】別の具体例では、本発明は肝炎ウイルスの
C9単離株を検出する方法を提供するものであり、その
方法は(a)HCV−C9の核酸配列を含むことが予想
される試料をHCV−C9の核酸配列に相補的な部分を
もつ核酸プローブと接触させること;および(b)プロ
ーブの前記配列とのハイブリダイゼーションを検出する
ことの段階を含む。
【0026】本方法はさらに、段階(a)の前に、ウイ
ルスに特異的な配列の部分を増幅する段階を含む。増幅
は好ましくはポリメラーゼ連鎖反応法の使用により行わ
れる。上記のプライマーおよびプローブは好ましくは本
発明の方法で使用される。
【0027】本発明はまた肝炎ウイルスのC9単離株に
特異的な核酸の検出のためのキットを提供するものであ
る。キットは核酸配列の核酸部分配列に実質的に結合す
る核酸プローブを含むコンパートメントからなる。プロ
ーブは好ましくは上掲のグループから選択される。
【0028】代替測定法は血清抗体のC9単離株のタン
パク質またはウイルスライゼートとの反応または、ウイ
ルス抗原に対して生じた免疫グロブリンのウイルスを含
む生物学的試料との反応のような免疫学的反応に基づく
ものである。本発明はそれ故、C9単離株に対して生じ
た生物学的に純粋な免疫グロブリンを提供するものであ
る。免疫グロブリンは好ましくは単クローン抗体であ
る。
【0029】本発明を理解する目的のために、いくつか
の用語が以下に定義される。
【0030】「増幅反応液」は、標的核酸を増幅するた
めに使用される各種の試薬を含む水溶液を意味する。こ
れらには酵素、水性緩衝液、塩、標的核酸およびデオキ
シヌクレオシド三リン酸が含まれる。内容に依存して、
反応液は完全または不完全な増幅反応液となる。
【0031】「増幅反応システム」は、核酸の標的配列
のコピーを増加させるための試験管内の手段を意味す
る。そのような方法には限定はされないが、ポリメラー
ゼ連鎖反応(PCR)、DNAリガーゼ、QB RNA
レプリカーゼおよびRNA転写に基づく増幅システムが
含まれる。これらは複数の増幅試薬を含み、以下にさら
に充分に記述される。
【0032】「増幅反応チューブ」は、増幅試薬を入れ
るのに適している容器を意味する。一般的にチューブは
使用される増幅システムを阻害または干渉しないような
不活性な素材でつくられる。システムが加熱および冷却
の繰返しの熱サイクルを必要とする場合、チューブはサ
イクルの過程に耐え、典型的には正確にサーモサイクラ
ーのウェルに適合しなければならない。
【0033】「増幅試薬」は、選択された増幅方法を実
施するために使用される各種の緩衝液、酵素、プライマ
ー、デオキシヌクレオシド三リン酸(通常の、および自
由な)およびプローブを意味する。
【0034】典型的には標的核酸の「指数的な」増加を
意味する「増幅すること」または「増幅」は、ここでは
核酸の選択された標的配列の数の直線的および指数的な
増加を記述するために用いられる。
【0035】「実質的な結合」は、オリゴヌクレオチド
および標的配列の間の相補的なハイブリダイゼーション
を意味し、PCRポリメラーゼの望みのプライミングま
たはハイブリダイゼーション信号の検出を行うために、
ハイブリダイゼーションの媒体の緊縮度を減少すること
により調節される重要でないミスマッチを含む。
【0036】「生物学的に純粋な」という表現は、実質
的にまたは本質的に、天然の状態では見いだされる通常
一緒に存在するような成分が含まれない物質を意味す
る。例えば、アフィニティで精製された抗体または単ク
ローン抗体は生物学的に精製された状態にある。
【0037】「ハイブリダイズすること」は、相補的な
塩基の対合を介した二つの一本鎖核酸の結合を意味す
る。
【0038】「核酸」は、一本鎖または二重鎖いずれか
の形態のデオキシリボヌクレオチドまたはリボヌクレオ
シドポリマーを意味し、別に限定しない限り、天然に生
ずるヌクレオチドと類似の様式で機能することができる
既知の天然ヌクレオチドの類似体を含む。
【0039】「ヌクレオチドポリメラーゼ」は、ヌクレ
オシド三リン酸前駆体からDNAまたはRNAの合成を
触媒できる酵素を意味する。本発明の増幅反応では、ポ
リメラーゼは鋳型依存性で、典型的には形成されるポリ
マーの3’端にヌクレオチドを付加する。最も好ましく
はポリメラーゼは米国特許第4,889,818号およ
び第5,079,352号に記述されているように熱安
定性である。
【0040】「オリゴヌクレオチド」という用語は、プ
ライマー、プローブ、検出される核酸断片および核酸の
コントロールのような二つまたはそれ以上のデオキシリ
ボヌクレオチドまたはリボヌクレオチドからなる分子を
意味する。オリゴヌクレオチドの正確な大きさは多くの
因子およびオリゴヌクレオチドの最終的な機能または使
用に依存する。オリゴヌクレオチドは、例えば適当な配
列のクローニングおよび制限酵素による切断、およびN
arangらの1979年、Meth.Enzymo
l.、第68巻:90から99ページのホスホトリエス
テル法;BroWnらの1979年、Meth.Enz
ymol.、第68巻:109から151ページのホス
ホジエステル法;Beaucageらの1981年、T
etrahedron Lett.、第22巻:185
9から1862ページのジエチルホスホアミダイド法お
よび米国特許第4,458,066号の固体支持体法の
ような方法による直接的な化学合成を含む適当な方法に
より調製される。
【0041】「プライマー」という用語は、核酸の鎖に
相補的なプライマー伸長産物の合成が誘導される、即
ち、適当な緩衝液中に四種の異なるヌクレオシド三リン
酸およびポリメリゼーションの薬品(即ち、DNAポリ
メラーゼまたは逆転写酵素)が、適当な温度で存在する
ような条件下で、DNA合成の開始点として作用できる
天然または合成いずれかのオリゴヌクレオチドを意味す
る。プライマーは好ましくは一本鎖のオリゴデオキシリ
ボヌクレオチドである。適当な長さのプライマーはプラ
イマーの使用計画に依存するが、典型的には15から2
5ヌクレオチドの範囲である。短いプライマー分子は一
般的に鋳型と充分に安定な雑種複合体を形成するために
より低い温度が必要である。プライマーは鋳型の正確な
配列を反映する必要はないが、鋳型とハイブリダイズす
るために充分に相補的でなければならない。
【0042】本発明の公開された具体例では、配列特異
的プライマーおよびプローブが提供される。これらの具
体例で提供されるように、さらに配列特異的プライマー
およびプローブが、例えば5’または3’端に標的配列
に相補的または非相補的なヌクレオチドを付加すること
により調製されることは技術者には明かであろう。プラ
イマー成分が標的配列の伸長の開始点として作用し、プ
ライマーおよびプローブがこれらの例証される具体例の
中に含まれる少なくとも14の連続的なヌクレオチドで
構成される限り、そのような成分は発明の範囲の中にあ
る。
【0043】「プライマー」という用語は、特に増幅さ
れる標的領域の一方または両端についての情報にいくら
かの曖昧さがある場合に一つ以上のプライマーを意味す
る。例えば、領域が母集団でかなりのレベルの多型を示
すならば、代わりの配列を増幅するプライマーの混合液
が調製される。望むならば、プライマーは比色的、光化
学的、生化学的、免疫化学的または化学的な手段により
検出できる標識を取り込むことにより標識される。例え
ば、有効な標識には32P、蛍光色素、電子密度試薬、
(ELISAに通常使用されるような)酵素、ビオチン
またはハプテンおよび抗血清または単クローン抗体が得
られるタンパク質が含まれる。標識はまた、プライマー
または増幅されたDNAのようなプライマー伸長産物の
いずれかを固体支持体へ固定化するのを容易にする陽に
プライマー「捕捉する」ために使用される。
【0044】「プローブ」は、標的核酸の部分配列に相
補的な塩基対を介して結合するオリゴヌクレオチドを意
味する。プローブは典型的にはハイブリダイゼーション
条件の緊縮度に依存して、プローブ配列と完全な相補性
をもたない標的配列に実質的に結合することを技術者は
理解するであろう。プローブは好ましくは同位元素を用
いた場合のように直接的に、またはストレプトアビジン
複合体が後に結合するビオチンを用いた場合のように間
接的に標識される。プローブの有無を調べることによ
り、標的の有無を検出できる。
【0045】核酸プローブが引用される場合、「組換え
体」は天然ゲノムの部分としてプローブ配列を天然に含
む細胞から分離されたプローブに典型的に付随する天然
のタンパク質および核酸を含まないオリゴヌクレオチド
を意味する。組換え体プローブはPCRのような増幅手
段および細菌が組換え体プローブで形質転換されるよう
な遺伝的クローニング法により作製されたプローブであ
る。
【0046】「逆転写酵素」という用語は、リボ核酸の
鋳型に相補的なプライマー伸長産物を形成するためのデ
オキシリボヌクレオシド三リン酸の重合を触媒する酵素
を意味する。酵素はプライマーの3’端で合成を開始
し、合成が停止するまで鋳型の5’端へ向って進行す
る。RNA標的配列を相補的なコピーDNA(cDN
A)配列に変換する適当な重合剤の例は、トリ骨髄芽腫
ウイルスの逆転写酵素および逆転写酵素活性をもつ熱安
定性DNAポリメラーゼであるThermus the
rmophilusのDNAポリメラーゼである。
【0047】「配列特異的オリゴヌクレオチド」および
「SSO」という用語は、検出される配列に正確に相補
的な「ハイブリダイズする領域」と呼ばれる配列をもつ
オリゴヌクレオチドを意味し、「配列特異的な緊縮ハイ
ブリダイゼーション条件下で」、正確に相補的な標的配
列にのみハイブリダイズする特定の対立遺伝子または変
異株に特徴的な典型的な配列である。ハイブリダイズ条
件の緊縮度を緩和することにより、配列のミスマッチが
許容されるようになる;許容されるミスマッチの程度は
ハイブリダイゼーション条件の適当な調整によりコント
ロールされる。解析される配列に依存して、一つまたは
それ以上の配列特異的オリゴヌクレオチドが使用され
る。「プローブ」および「SSO」という用語は、SS
Oと互換的に使用される。
【0048】特定のウイルス単離株に「特異的な配列」
は、単離株に独特の配列で、即ち他の以前に特徴付けさ
れた単離株には共通しないものである。単離株に特異的
な配列に相補的な部分を含むプローブは典型的には緊縮
条件下(例えば、固体支持体を70℃で2xSSC、
0.1%SDSで洗浄すること)で、他の単離株のゲノ
ムの相当する部分にハイブリダイズしない。
【0049】特定の単離株に特異的な抗原またはエピト
ープは単離株に独特のもので、他の以前に特徴付けされ
た単離株とは共通しない。抗原またはエピトープに対し
て生じた免疫グロブリンはELISAのような標準的な
方法では以前に特徴付けされた単離株の抗原とは交差反
応しない。
【0050】「実質的に同一な」という用語は、二つま
たはそれ以上の配列がそれらの配列の大部分を共有する
ことを指す。一般に、これはその配列の少なくとも約9
0%で、好ましくは約95%である。配列が実質的に同
一であることの別の指示は、緊縮条件下で同一ヌクレオ
チド配列にそれらがハイブリダイズするかどうかである
(例えば、SambrookらのMolecular
Cloning−ALaboratory Manua
l、Cold Spring HarborLabor
atory、Cold Spring Harbor、
New York、1985を参照せよ)。緊縮条件は
配列依存性で、異なる環境では異なるものとなる。一般
に、緊縮条件は限定されたイオン強度およびpHで特異
的な配列の熱融点(Tm)よりも約5℃低くなるように
選択される。Tmは標的配列の50%が完全にマッチす
るプローブにハイブリダイズする(限定されたイオン強
度およびpHでの)温度である。典型的には、緊縮条件
は塩濃度がpH7で少なくとも約0.2モルで、温度が
少なくとも約60℃である。
【0051】「部分配列」は核酸のより長い配列の部分
を含む核酸の配列を意味する。
【0052】「標的領域」という用語は解析される核酸
の領域を意味し、多型領域を含む。
【0053】「熱安定性ポリメラーゼ酵素」という用語
は、比較的熱に安定で、標的配列の一方の核酸の鎖に相
補的なプライマー伸長産物を形成するためのヌクレオシ
ド三リン酸の重合を触媒する酵素を意味する。酵素はプ
ライマーの3’端で合成を開始し、合成が停止するまで
鋳型の5’端へ向かって進行する。精製された熱安定性
ポリメラーゼ酵素は米国特許第4,889,818号に
より充分に記述されている。
【0054】図1は新規変異株HCVの配列C9、四種
の関連変異株および原型JapanおよびUS HCV
単離株を並べたものである。
【0055】C型肝炎ウイルスは約10000ヌクレオ
チドの長さの一本鎖の+鎖のRNA分子を含む小さなR
NAウイルスである。ゲノムは単一の大きなポリタンパ
ク質に翻訳され、続いて加工されると信じられている単
一の、長い開かれた読み枠を含む。開かれた読み枠は未
翻訳領域(UTR)に続いて(原型ウイルスの番号付け
のシステムを用いて)ヌクレオチドの343から始ま
る。5’UTRは比較的保存されており、ウイルスの複
製および調節には重要である。コーディング領域の5’
端もまた保存されている。本発明のあるプライマーおよ
びプローブはHCVゲノムの5’端の保存された領域に
ハイブリダイズする。
【0056】本発明のプライマーおよびプローブのハイ
ブリダイズする領域のオリゴヌクレオチド配列は以下に
示される。プライマーのハイブリダイズする領域として
使用されるオリゴヌクレオチド配列はまた、プローブの
ハイブリダイズする領域として使用されることを技術者
は理解するであろう。プローブとして使用されるプライ
マーの適合性はプライマーのハイブリダイゼーション特
性に依存する。同様に、プローブとして使用されるオリ
ゴヌクレオチドはプライマーとして使用される。
【0057】表1に示されたオリゴヌクレオチドは+鎖
(上流)のプライマーおよびプローブである。表はゲノ
ム核酸にハイブリダイズした場合のオリゴヌクレオチド
の3’端の位置に基づく順である。ゲノムの5’端に最
も近いところにハイブリダイズするオリゴヌクレオチド
は最初にあげられている。
【0058】
【表1】
【0059】表2は−鎖(下流)のプライマーまたはプ
ローブとして機能するオリゴヌクレオチドを示す。表1
と同一の内部順が使用されている。
【0060】
【表2】
【0061】いくつかのオリゴヌクレオチドは分子の
5’端に制限酵素部位を含むように修飾されたハイブリ
ダイズする領域をもつ。制限酵素部位はこれらのオリゴ
ヌクレオチドの一つがプライマーとして使用された場
合、増幅産物に導入される。最初のハイブリダイゼーシ
ョン条件は制限酵素部位周辺の塩基対のミスマッチが許
容されるように選択される。5’端付近のミスマッチは
プライマーの3’付近のものよりも許容される。オリゴ
ヌクレオチドKY65(配列番号1)、KY98(配列
番号3)、KY96(配列番号4)およびKY67(配
列番号10)は上流プライマーで、Hind III部
位を含む。オリゴヌクレオチドKY95(配列番号2
0)、KY99(配列番号26)およびKY68(配列
番号27)は下流プライマーでEcoRI部位を含む。
そのような制限酵素部位の増幅産物への導入は増幅産物
のクローニングを容易にする。
【0062】本発明はまた新しいHCV単離株を提供す
る。殆どの単離株はHCVの二株のうちの一つに関連す
る。第一は欧州公示第318,216号、第388,2
32号および第398,748号に記述されるUS原型
株である。第二は上述のKatoらにより記述された日
本の株である。二つの株は推定上の非構造遺伝子の領域
では30%まで異なっているが、5’未翻訳領域では9
8%以上のホモロジーを、キャプシドまたはコア遺伝子
の5’部分では92%のホモロジーを示す。
【0063】ここでC9と呼ばれる本発明の単離株は両
株とは距離的により離れた関係にある。この新しい単離
株は共通の5’未翻訳領域に93%類似している。コア
遺伝子領域の5’部分では原型または日本の株のいずれ
かと約85%しかホモロジーをもたない(以下の表3を
参照せよ)。
【0064】C9(配列番号29)単離株および関連同
型のR45(配列番号31)、R43(配列番号3
3)、R110(配列番号32)およびR116(配列
番号30)(図1参照)は上述のようにStratag
eneのpBS(+)のRI/Hind III制限酵
素部位にクローニングされた。変異株ウイルスは米国特
許第4,800,159号に記述されたように精製され
たウイルスDNAの標的およびPCRクローニング法を
用いてクローニングされた。得られたプラスミドは大腸
菌DG101株(ATCC寄託番号47043)に形質
転換された。
【0065】原型C9単離株および四種の関連単離株の
5’未翻訳配列およびキャプシド遺伝子の5’端のヌク
レオチド配列はC9(配列番号29)、R116(配列
番号30)、R45(配列番号31)、R110(配列
番号32)およびR43(配列番号33)で明らかにさ
れ、以下に示される。示された配列はウイルス配列をク
ローニングし易くするために使用されるプライマーKY
96(配列番号4)およびKY99(配列番号26)を
含まない。
【0066】
【化5】
【0067】
【化6】
【0068】
【化7】
【0069】
【化8】
【0070】
【化9】
【0071】ウイルスの配列を含むクローンは以下のよ
うにMaryland州BaltimoreのAmer
ican Type Culture Collect
ionに寄託された。
【0072】 単離株 配列番号 プラスミド名 ATCC寄託番号 寄託年月日 C9 29 pHCV−C9 75265 1992年7月2日 R110 32 pHCV−R110 75266 1992年7月2日
【0073】プラスミドpHCV−C9は新規変異株C
9の配列を含む。C9配列の四種の関連変異株を並べた
ものが図1に示されている。既知の単離株の配列データ
の源は以下のようであった:HCV−J1、HCV−J
4(Okamotoらの1990年、Japan J.
Exp.Med.、第6巻(第3号):167から17
7ページ);HCV−J(Katoらの1990年、M
ol.Biol.Med.、第7巻:495から501
ページ);HCV−BK(Takamizawaらの1
991年、J.Virol.、第65巻:1105から
1113ページ);およびHCV−1US−PT(Ha
nらの1991年、Proc.Natl.,Acad.
Sci.USA、第87巻:9524から9528ペー
ジ)。
【0074】
【表3】
【0075】それ故、本発明はC9単離株に特異的で、
他の肝炎の単離株と区別するアッセイの物質および方法
を提供するものである。いくつかの具体例では、本発明
の方法は標的配列を増幅するためにPCRを使用したま
たは使用しない場合の核酸のハイブリダイゼーションに
基づくものである。他の具体例では、本方法はC9単離
株に特異的な免疫グロブリンを使用する。
【0076】C9に特異的なプライマーおよびプローブ
のオリゴヌクレオチド配列は以下の表4に示されてい
る。
【0077】
【表4】
【0078】ヌクレオチドを同定するために使用される
番号付けのシステムは上述のKatoらの1990年、
Proc.Natl.Acad.Sci.のものであ
る。
【0079】オリゴヌクレオチドKY150(配列番号
43)はC9単離株および既知のHCV原型単離株の両
者の検出に有効である。このオリゴヌクレオチドは次の
配列:
【化10】 5’−CATAGTGGTCTGCGGAACCGGTGAGT−3’ をもつ。
【0080】表4に示される上流/下流いずれのプライ
マーの対もC9単離株および関連同型を特異的に増幅す
るのに適していることは技術者には明らかであろう。さ
らに、表4に提供されるヌクレオチドの位置を指標とし
て用いて、増幅された核酸部分をハイブリダイズするの
に適しているC9特異的プローブを選択することは明ら
かである。
【0081】好ましい具体例では、本発明のプライマー
は標的核酸のポリメラーゼ連鎖反応(PCR)増幅とと
もに使用される。HCVはRNAウイルスであるので、
増幅の第一段階は増幅される領域のDNAコピー(cD
NA)の合成である。逆転写は別個の段階として、また
は以下に記述されるようにRNAを増幅するためにポリ
メラーゼ連鎖反応を改良した均一逆転写−ポリメラーゼ
連鎖反応(RT−PCR)で行われる。
【0082】PCR過程は技術的に良く知られているが
(米国特許第4,683,195号、第4,683,2
02号および第4,965,188号を参照せよ)、あ
る一般的なPCR情報はPCR過程に不慣れな者が本発
明を明確にさらに充分に理解することを目的として以下
のように提供される。
【0083】PCRにより試料中の標的核酸配列を増幅
するために、配列は増幅システムの成分に影響され易く
なければならない。一般に、この影響され易さは試料か
らの核酸の分離により保証される。生物学的試料からの
リボ核酸の抽出のための各種の技術が技術的に知られて
いる。例えば、「PCR技術」(Erlich編、St
ockton Press、New York)中のR
otbartら(1989年)により、およびHanら
の1987年、Biochemistry、第26巻:
1617から1625ページに記述されたものを参照せ
よ。代わって、試料がかなり容易に壊れるならば、PC
R技術により増幅される前に核酸は精製される必要はな
い、即ち、試料が細胞、時に末梢血リンパ球または単球
に含まれるならば、細胞内成分の溶解と分散は単に細胞
を低調緩衝液に懸濁することにより行われる。
【0084】PCRのそれぞれのサイクルの第一段階は
核酸二重鎖の分離を含む。もちろん、標的核酸が一本鎖
である、即ち一本鎖RNAであるならば、第一サイクル
に最初の分離段階は必要ない。鎖が分離されると、PC
Rの次の段階には標的配列に隣接したプライマーと分離
した鎖をハイブリダイズすることが含まれる。プライマ
ーはその後標的配列に相補的なコピーを形成するために
伸長される。成功したPCR増幅では、プライマーはそ
れぞれのプライマーが二重鎖配列にハイブリダイズする
位置が、一つのプライマーから合成される伸長産物が鋳
型から分離される(相補的である)場合にもう一方のプ
ライマーの伸長の鋳型として働くようにデザインされ
る。変性、ハイブリダイゼーションおよび伸長のサイク
ルが増幅された核酸が望みの量得られるまで必要な回数
繰り返される。
【0085】PCR過程の好ましい具体例では、鎖の分
離は二重鎖の変性は引き起こすが、ポリメラーゼの非可
逆的な変性は引き起こさないような充分な時間、充分に
高温で反応液を熱することにより行われる(米国特許第
4,965,188号を参照せよ)。典型的な熱変性は
約80℃から105℃の範囲の温度で、秒から分の範囲
の時間で行われる。しかし、鎖の分離は物理的、化学的
または酵素的手段を含む適当な変性方法により行われ
る。鎖の分離は例えばヘリカーゼまたはヘリカーゼ活性
を示す酵素により誘導される。例えば、酵素RecAは
ATP存在下でヘリカーゼ活性をもつ。ヘリカーゼによ
る鎖の分離に適した反応条件は技術的に知られている
(Kuhn Hoffman−Berlingの197
8年の、CSH−Quantitative Biol
ogy、第43巻:63から67ページおよびRadd
ingの1982年、Ann.Rev.Genetic
s、第16巻:405から436ページを参照せよ)。
【0086】PCRにおけるプライマーの鋳型依存性の
伸長は、適当な塩、金属陽イオンおよびpH緩衝システ
ムからなる反応液中で、適当な量の四種のデオキシリボ
ヌクレオシド三リン酸(典型的にはdATP、dGT
P、dCTPおよびdTTP)の存在下で、重合剤によ
り触媒される。適当な重合剤は鋳型依存性のDNA合成
を触媒することが知られている酵素である。C型肝炎は
RNAウイルスであるので、プライマー伸長の最初の鋳
型はRNAである。RNA鋳型から相補的なコピ−DN
A(cDNA)を合成するのに適している重合剤は、ト
リ骨髄芽腫ウイルスRT、Molomeyネズミ白血病
ウイルスRT、またはPerkin Elmerから市
販される逆転写酵素活性をもつ熱安定性DNAポリメラ
ーゼであるThermus thermophilus
(Tth)のDNAポリメラーゼのような逆転写酵素
(RT)である。典型的には、ゲノムRNA/cDNA
の二重鎖鋳型は、増幅の鋳型として得られるDNA鎖を
残すために、最初の逆転写段階後の第一の変性段階の間
に熱変性される。DNA鋳型とともに使用される適当な
ポリメラーゼは例えば、大腸菌DNAポリメラーゼIま
たそのKlenow断片、T4DNAポリメラーゼ、T
thポリメラーゼおよびThermus aquati
cusから分離され、Hoffmann−La Roc
heにより開発製造され、Perkin Elmerか
ら市販される熱安定性DNAポリメラーゼであるTaq
ポリメラーゼを含む。後者の酵素は核酸の増幅およびシ
ークエンシングに広く使用される。Taqポリメラーゼ
を使用する反応条件は技術的に知られており、上述の
「PCR技術」(1989年)の中で、Gelfand
により記述される。
【0087】RNAが増幅される場合、最初の逆転写
(RT)段階はRNAのDNAコピー(cDNA)を作
製するために行われる。1991年7月11日に公開さ
れたPCT特許公示WO91/09944は、PCR増
幅においても機能する熱安定性ポリメラーゼによる高温
逆転写について記述している。高温RTはより高いプラ
イマーの特異性および改良された効率を提供する。「均
一RT−PCR」では、同一プライマーおよびポリメラ
ーゼが逆転写およびPCR増幅の両者に当てられ、反応
条件は両反応が反応の交換なしに起きるように最適化さ
れる。逆転写酵素として機能できる熱安定性ポリメラー
ゼである。Thermus thermophilus
のDNAポリメラーゼは鋳型に関係なく全てのプライマ
ー伸長段階で使用される。両過程は試薬を変えるまたは
加えるために、チューブを開けることなしに行われる;
温度プロフィールだけが最初のサイクル(RNA鋳型)
と残りの増幅サイクル(DNA鋳型)の間で調整され
る。
【0088】HCVゲノムの5’末端はMoloney
ネズミ白血病ウイルスRTのような逆転写酵素を用いた
逆転写をプライマーハイブリダイゼーションを干渉する
ことにより阻害できる重要な二次構造をもつことが予想
される。不幸にして、二次構造を変性するために反応温
度を上げることはまた殆どの逆転写酵素を不活性化す
る。組換えThermus thermophilus
(rTth)のDNAポリメラーゼの逆転写酵素活性を
使用することにより、cDNA合成が酵素の不活化なし
に上昇した温度で起きる。本発明のプライマーはそのま
まこの上昇した逆転写温度でRNA鋳型にハイブリダイ
ズする。
【0089】PCR法はそれぞれの段階後、新しい試薬
が添加される段階様式で、または全ての試薬が同時に添
加される様式で、あるいは新鮮なまたは異なる試薬が与
えられた数の段階後に添加される部分的な段階様式で行
われる。例えば、鎖の分離が熱により誘導され、ポリメ
ラーゼが熱感受性であるならば、その場合はポリメラー
ゼは鎖も分離の各循環後に添加されねばならない。しか
し、例えば、ヘリカーゼが変性に使用されるか、または
熱安定性ポリメラーゼが伸長に使用されるならば、全て
の試薬は最初に添加され、あるいは代わって、試薬の分
子比が反応に影響するならば、試薬は合成反応によりそ
れらが消費されるにつれ、定期的に補充される。
【0090】PCR過程は熱安定性酵素を用いて自動過
程で通常行われることを技術者は知るだろう。この過程
で、反応液の温度は変性領域、プライマーアニーリング
領域および伸長反応領域を循環する。代わって、アニー
リングおよび伸長の温度は同一である。例に記述される
RT−PCRはそのような二段階の温度循環を使用す
る。熱安定性酵素の使用に特異的に適している機械は商
業的に購入できる。
【0091】技術者は以前の反応の増幅された核酸およ
び非特異的な増幅によるPCRの汚染の問題に気づくで
あろう。これらの問題を減少する方法は以前の反応の増
幅されたDNAの酵素学的分解を行わせ、非特異的増幅
を減少する。PCR増幅はdTTPに代わってdUTP
の存在下で行われる。得られた二重鎖のウラシルを含む
産物はウラシル−N−グリコシラーゼ(UNG)による
分解を受けやすく、一方、通常のチミンを含むDNAは
UNGにより分解されない。増幅前に増幅反応液にUN
Gを添加することは標的として働く全てのウラシルを含
むDNAを分解するようになる。ウラシルを含むDNA
の唯一の材料が以前の反応の増幅された産物であるの
で、この方法は以前の反応の汚染(繰越)の問題を取り
除くことにより、反応液を弱化する。UNGそれ自身は
熱により一時的に不活化されるので、増幅手順のうちの
変性段階はまたUNGを不活化するように働く。ウラシ
ルを取り込んだ新しい増幅産物は、それ故効果的にUN
Gなしの環境で形成され、分解されない。
【0092】本発明の好ましい具体例は弱化段階を取り
入れた均一RT/PCR法を用いる。この一つのチュー
ブでの試薬を添加しない反応は繰越の汚染を阻害し、R
NA標的を含む試料から増幅され、検出されるPCR産
物を提供することにより、RT−PCR反応を弱化する
ように働く。この方法は例6に例示される。
【0093】好ましい具体例はRT−PCR増幅を取り
入れているが、試料中の標的配列の増幅は、標的配列が
SSOプローブへの核酸ハイブリダイゼーションにより
検出されるように充分な増幅をそれぞれが提供するよう
な、リガーゼ連鎖反応(LCR)、転写増幅および自己
配列複製のような既知の方法により行われる。代わっ
て、Qβ−レプリカーゼ増幅のような検出できるレベル
にプローブを増幅する方法が使用される。「プローブ」
という用語は上述の方法で使用される配列特異的なオリ
ゴヌクレオチドを意味し、例えばLCRで使用される二
つまたはそれ以上のオリゴヌクレオチドは、たとえLC
Rのいくつかの具体例が対立の存在を示すために、プロ
ーブの連結だけを必要とする場合でも本発明の目的の
「プローブ」である。
【0094】配列特異的プローブハイブリダイゼーショ
ンは本発明の成功する実施の上で重要な段階である。本
発明の配列特異的オリゴヌクレオチドプローブは特異的
にHCVゲノムの特定の断片にハイブリダイズし、他の
生物の配列との不安定なミスマッチをもつ。充分な緊縮
ハイブリダイゼーション条件下で、プローブは特異的に
正確に相補的な配列にのみハイブリダイズする。ハイブ
リダイゼーション条件の緊縮度は配列のミスマッチの変
化する量を許容するように緩和される。増幅産物の検出
は、正しく増幅された標的だけの検出を保証し、それに
より関連生物の相同配列の存在により引き起こされる誤
りの陽性の機会を減少するようにこの配列特異的ハイブ
リダイゼーションを使用する。
【0095】SSOプローブおよび核酸配列の間で形成
される雑種を検出する方法は、プローブはハイブリダイ
ズする領域に加えてさらに特質を含むことを必要とす
る。例えば、下に記述される「リバース」ドットブロッ
ト法にしたがって、プローブが最初に固定化されるなら
ば、プローブはまたPCT特許公示89/11548に
より詳細に記述される技術の照射によりナイロン支持体
に固定されるポリdTの長いストレッチを含む。ドット
ブロット法で、固定化された標的は下に記述するように
検出方法で使用される化合物を含むプローブでハイブリ
ダイズされる。
【0096】本発明のプローブは上述のオリゴヌクレオ
チドを合成する技術を用いて、合成され、標識される。
プローブはプローブを32P−ATPおよびキナーゼと
インキュベートすることにより、32Pで5’端を標識
される。SSOプローブの適当な非放射活性標識は西洋
ワサビのパーオキシダーゼ(HRP)である。この標識
を含むプローブを調製し、検出する方法は以下の例およ
び米国特許第4,914,210号および第4,96
2,029号に記述される。そのような標識プローブの
使用に関する付加的な情報については、米国特許第4,
789,630号;Saikiらの1988年、N.E
ng.J.Med.、第319巻:537から541ペ
ージおよびBugawanらの1988年、Bio/T
echnology、第6巻:943から947ページ
を参照せよ。有効な色素原は赤色ロイコ染料および3,
3’,5,5’−テトラメチルベンジジン(TMB)を
含む。
【0097】本発明のプローブはSSOプローブが試料
中に存在するウイルスの配列に結合するかを決定するこ
とによりウイルスの配列が試料に存在するかを決定する
ために使用される。SSOプローブおよび試料中の核酸
配列の間に形成される雑種を検出するための本発明の目
的の適当な方法は技術的に知られている。例えば、検出
は例に記述されるようにドットブロット法を用いて行わ
れる。ドットブロット法では、未標識の増幅された試料
は膜、適当なハイブリダイゼーション条件下で、標識プ
ローブとインキュベートされた膜、洗浄により除去され
たハイブリダイズしないプローブ、および結合プローブ
の存在をモニターされるフィルターのような固体支持体
に結合される。複数の試料が単一のプローブで解析され
るとき、ドットブロット法は全く有効である。多くの試
料は単一の膜に別の位置に固定化され、同時にプローブ
溶液に膜を浸すことによりハイブリダイズされる。
【0098】非常に多くの異なるプローブが用いられる
場合に全く有効な別の方法は、増幅された配列が標識を
含み、プローブが固体支持体に結合される「リバース」
ドットブロット法である。この様式は、本発明の試験が
同時に行われる試験の装置の一つとして使用されるなら
ば有効である。この様式では、未標識SSOプローブは
膜に結合され、適当な緊縮ハイブリダイゼーション条件
下で、標識試料にさらされる。ハイブリダイズしない標
識試料はその後適当な緊縮条件下で洗浄することにより
除去され、フィルターはその後結合配列の存在をモニタ
ーされる。
【0099】正逆両ドットブロット法はマイクロタイタ
ープレートで簡便に行われる。プローブは例えば、マイ
クロタイタープレートに接着し、それによりプローブを
固定化するウシ血清アルブミンに付与される。
【0100】別の適当なアッセイシステムでは、標識プ
ローブはPCR増幅過程の間に添加される。それぞれの
合成段階の間に標的DNAにハイブリダイズするいずれ
のSSOプローブもポリメラーゼ、例えばTaqポリメ
ラーゼの5’から3’のエキソヌクレアーゼ活性により
分解される。プローブの分解産物はその後検出される。
それ故、分解産物の存在はSSOプローブおよび標的D
NAの間のハイブリダイゼーションが起きたことを示
す。
【0101】上に提供されるヌクレオチド配列は本発明
の重要な面である。配列の一方の鎖だけが示されている
が、配列のもう一方の鎖は上記の情報から推論されるこ
とを技術者は認識する。この情報から発明の他のプロー
ブおよびプライマーが構築される。
【0102】本発明はまたキット、本方法を実施するた
めの有効な成分を含むマルチコンテナユニットに関する
ものである。有効なキットはC型肝炎ウイルスの核酸を
検出するためのSOプローブを含むことができる。ある
場合では、SSOプローブは適当な支持膜に固定され
る。そのようなプライマーが発明の好ましい具体例に有
効である場合、キットはまたRT−PCRのためのプラ
イマーを含むことができる。キットの他の付随的な成分
は例えば、逆転写酵素またはポリメラーゼ、基質ヌクレ
オシド三リン酸、標識に使用される手段(例えば、標識
がビオチンであるなら、アビジン−酵素コンジュゲート
および酵素基質および色素原)および逆転写、PCRま
たはハイブリダイゼーション反応のための適当な緩衝液
を含む。上記成分に加え、キットはまた本方法を実施す
るための指導書を含むことができる。
【0103】PCRおよび核酸プローブの使用に加え、
本発明はまた特定のHCV単離株に特異的な免疫グロブ
リンを産生する方法を提供する。これは典型的には最初
にウイルスヌクレオチド配列を発現し、望みの単離株に
特異的な抗体を産生するための発現タンパク質を用いる
ことにより行われる。
【0104】肝炎単離株のヌクレオチド配列は各種の組
換え発現システムで使用される。この様式で、キャプシ
ド遺伝子のような望みの遺伝子が発現される。原核生物
または真核生物の宿主でのヌクレオチド配列の組換え発
現は技術的に良く知られている(上述のSambroo
kらを参照せよ)。発現されたタンパク質は単離株に特
異的な免疫グロブリンを産生するために使用される。免
疫グロブリンはその後以下に記述するようにウイルスの
存在を検出するアッセイに使用される。タンパク質はま
たウイルスにさらされた患者の中の抗体の存在を検出す
るために使用される。
【0105】望みのウイルスの配列は標準的な技術を用
いて、発現のための哺乳動物、酵母または昆虫細胞系列
に形質転換される前に適当なベクターに簡便に挿入され
る。原核生物は中間クローニング段階に好ましく用いら
れる。
【0106】ウイルスの配列の発現のために宿主細胞に
改変した遺伝物質を導入する際に用いられる特定の方法
は特に重大ではない。外来ヌクレオチド配列を宿主細胞
へ導入するための良く知られた方法のいずれかが使用さ
れる。これらにはリン酸カルシウムによるトランスフェ
クション、ポリブレン、プロトプラスト融合、電気穿孔
法、リポソーム、微量注入、プラスミドベクター、ウイ
ルスベクターおよびクローニングされたゲノムDNA、
cDNA、合成DNAまたは他の外来遺伝物質を宿主細
胞へ導入するための他の良く知られた方法のいずれかの
使用が含まれる(上記のSambrookらを参照せ
よ)。用いられる特定の遺伝子工学の方法が、望みのウ
イルスタンパク質を発現することができる少なくとも一
つの遺伝子を宿主細胞にうまく導入できることだけが必
要である。
【0107】細胞に遺伝情報を移送するために用いられ
る特定のベクターはまた特に重大ではない。真核細胞で
組換えタンパク質を発現するために使用される通常のベ
クターのいずれかが使用される。
【0108】発現ベクターは真核生物の転写単位または
真核細胞でウイルスの核酸配列を発現させるために必要
な全ての要素を含む発現カセットを含む。典型的な発現
カセットはウイルスタンパク質および転写の効率的なポ
リアデニレーションに必要なシグナルを暗号化したDN
A配列に操作できるように連結したプロモーターを含
む。
【0109】ベクターは通常ナトリウム、カリウムAT
Pase、チミジンキナーゼ、アミノグリコシドホスホ
トランスフェラーゼ、ヒグロマイシンBホスホトランス
フェラーゼ、キサンチン−グアニンホスホリボシルトラ
ンスフェラーゼ、CAD(リン酸カルバミル合成酵素、
アスパラギン酸トランスカルバミラーゼおよびジヒドロ
オロターゼ)、アデノシンデアミナーゼ、DHFRおよ
びアスパラギン合成酵素およびウアバイン選択のような
選択マーカーを含む。
【0110】本発明の発現ベクターは典型的には哺乳動
物細胞のような真核細胞でのみ発現される一つまたはそ
れ以上の真核生物の転写単位とともに細菌へのベクター
のクローニングを促進する原核生物の配列を含む。ベク
ターは真核生物のレプリコンを含んだり、含まなかった
りする。真核生物のレプリコンが存在するなら、ベクタ
ーは適当な選択マーカーを用いて真核細胞で増幅可能で
ある。ベクターが真核生物のレプリコンを含まないな
ら、エピソーム増幅は可能ではない。その代わりに、プ
ロモーターが望みの遺伝子の発現を支配する場合、トラ
ンスフェクトされたDNAはトランスフェクト細胞のゲ
ノムに組み込まれる。発現ベクターは典型的には異な
る、良く特性が明かなウイルスまたは哺乳動物の遺伝子
に由来する要素から構築される。培養哺乳動物細胞での
クローニングされた遺伝子の発現についての一般的な考
察に関しては、上記のSambrookらの第16章を
参照せよ。
【0111】発現ベクターが細胞の導入された後、トラ
ンスフェクトされた細胞はウイルスのタンパク質を発現
するのに好ましい条件下で培養され、タンパク質は標準
的な技術を用いて培養から回収される。例えば、硫安沈
殿、ゲル電気泳動、イオン交換クロマトグラフィ、サイ
ズ排除クロマトグラフィまたは親和性クロマトグラフィ
のようなタンパク質を精製するための多くの標準的な方
法が使用される。一般的には、R.Scopesの「タ
ンパク質の精製」(Springer−Verlag、
N.Y.(1982年))を参照せよ。
【0112】望みのウイルスゲノムにより暗号化される
タンパク質の使用に加え、ウイルスに特異的なエピトー
プに真似たペプチドもまたウイルスに特異的な抗体を産
生するために使用される。そのような技術は技術者には
良く知られており、例えば、Geysenらの「Mul
tipin Peptide Synthesis−A
Review」(Coselco Mimotype
s,PTY Ltd.)に記述される。
【0113】上で考察されるポリペプチドは標準的な技
術を用いて抗体を産生するために使用される。免疫グロ
ブリンは各種の応用に利用される。例えば、免疫グロブ
リンは生物学的試料中のウイルスの存在を調べるため
に、また例えば親和性クロマトグラフィを用いてウイル
ス抗原を精製するために使用される。それらはまたウイ
ルス全体の感染性の阻害を含むそれに相当するタンパク
質を中和するために使用される。技術者が得られる各種
の免疫グロブリン分子の生産および操作に関する多くの
技術はそれ故特定の単離株の診断および検出に有効な分
子を生産するために容易に応用される。
【0114】ここで使用されるように、「免疫グロブリ
ン」という用語は本質的に免疫グロブリン遺伝子により
暗号化される一つまたはそれ以上のポリペプチドからな
るタンパク質を意味する。認識される免疫グロブリン遺
伝子は、無数の免疫グロブリン可変領域遺伝子同様、カ
ッパ、ラムダ、アルファ、ガンマ、デルタ、イプシロン
およびミューの定常領域遺伝子を含む。免疫グロブリン
は、単鎖だけでなく、例えばFv、FabおよびF(a
b)2を含む抗体とは別に各種の形態で存在する(例え
ば、Hustonらの1988年、Proc.Nat
l.Acad.Sci.USA、第85巻:5879か
ら5883ページ;Birdらの1988年、Scie
nce、第242巻:423から426ページ;および
HunkapillerとHoodの1986年、Na
ture、第323巻:15から16ページ)。免疫グ
ロブリンの構造および機能の一般的な概観については
「基礎免疫学」第二版(W.E.Paul編、Rave
ns Press、N.Y.(1989年))を参照せ
よ。
【0115】望みの単離株に特異的なエピトープに結合
する抗体は各種の方法により生産される。ヒトではな
い、例えばネズミ、ウサギ、ウマ等の単クローン抗体の
生産は良く知られており、例えば、ウイルスまたはその
断片を含む試料を用いて動物を免疫することにより行わ
れる。免疫動物から得られた抗体産生細胞は標準的な技
術を用いて不死化され、スクリーニングされる。単クロ
ーン抗体の産生についての一般的手順の考察は、Har
lowとLaneによる「抗体、研究室マニュアル」
(Cold Spring Harbor Publi
cations、N.Y.(1988年))を参照せ
よ。
【0116】ある環境では、非ヒト抗体の抗原結合領
域、例えばF(ab’)2またはハイパー可変領域をヒ
ト定常領域(Fc)または枠組み領域に、本質的にヒト
分子を生産するための組換えDNA技術により移すこと
が望まれる。そのような方法は一般に技術的に知られて
おり、例えば、米国特許第4,816,397号、EP
公示第173,494号および第239,400号に記
述される。代わって、Huseらにより1986年にS
cience、第246巻:1275から1281ペー
ジに概略された一般的プロトコールにしたがって、ヒト
B細胞のDNAライブラリーをスクリーニングし、望み
の特異生をもつ抗体(または結合断片)を暗号化する配
列をクローニングし、増幅することにより、ウイルスに
特異的に結合するヒト単クローン抗体またはその部分を
暗号化するDNA配列を単離する。
【0117】上述のように産生される免疫グロブリンは
その後肝炎の単離株の存在に対する各種の診断方法に使
用される。例えば、C9ウイルスに特異的な標識された
免疫グロブリンは、ウイルスを含むと予想される試料と
免疫グロブリンを接触させ、複合体が形成されるかを検
出することを含む方法で使用される。標識は技術的に良
く知られる方法にしたがって、直接的にまたは間接的に
免疫グロブリンに共役される。標識オリゴヌクレオチド
の状況で記述されるように、広い範囲の各種の標識が使
用される。いくつかの方法のいずれか一つにより成分は
標識される。検出の通常の方法は3H、125I、35
S、14Cまたは32P標識化合物などを用いたオート
ラジオグラフィの使用である。放射活性同位元素の選択
は合成の容易さ、変化する安定性および選択した同位元
素の半減期による研究の優先に依存する。非放射活性標
識は標識抗体、フルオロフォア、化学発光剤および酵素
に結合するリガンドを含む。標識の選択は必要とされる
感度、化合物との結合の容易さ、安定性の必要度および
得られる手段に依存する。
【0118】非放射性標識はしばしば間接的な方法によ
り付与される。一般的に、リガンド分子(例えば、ビオ
チン)は分子に共有結合される。リガンドはその後、検
出可能な酵素、蛍光化合物または化学発光化合物のよう
なシグナルシステムを本来検出できる、またはそれらに
共有結合する抗リガンド(例えば、ストレプトアビジ
ン)分子に結合する。リガンドおよび抗リガンドは広く
変化する。リガンドが天然の抗リガンド、例えば、ビオ
チン、スロキシンおよびコルチゾルをもつ場合、リガン
ドは標識された天然に生じる抗リガンドとともに使用さ
れる。代わって、ハプテンまたは抗原化合物が抗体と組
合わされて使用される。
【0119】分子はまたシグナル生成化合物に直接的
に、例えば酵素またはフルオロフォアと連結することに
より結合される。標識として興味ある酵素は主として加
水分解酵素、特にホスファターゼ、エステラーゼおよび
グリコシダーゼ、またはオキシドレダクターゼ、特にパ
ーオキシダーゼである。蛍光化合物はフルオレセインお
よびその誘導体、ローダミンおよびその誘導体、ダンシ
ル、ウンベリフェロン等を含む。化学発光化合物はルシ
フェリンおよび2,3−ジヒドロフタールアジンジオ
ン、例えばルミノールを含む。使用される各種のシグナ
ル生成システムの概観については、米国特許第4,39
1,904号を参照せよ。
【0120】複合体の存在を検出するために、反応液は
典型的に二次抗体、プロテインAまたはプロテインGの
ような免疫グロブリンのFc領域に結合できるタンパク
質と接触される。タンパク質は好ましくは固体表面上で
固定化され、固体表面は望みのウイルスに特異的な未結
合の免疫グロブリンを除去するために洗浄される。生体
分子を固体表面に固定化する多くの方法が技術的に知ら
れている。例えば、固体表面は膜(例えば、ニトロセル
ロース)、マイクロタイターディッシュ(例えば、PV
Cまたはポリスチレン)またはビーズである。望みの成
分は非特異的結合を介して、共有結合または非共有的に
接触される。標識はその後使用される特定の標識に適し
た標準的な技術を用いて検出される。
【0121】上述の組換えにより発現されたタンパク質
またはウイルスのライゼートはまた診断手順に使用され
る。これらの手順は典型的に抗体を含むと予想される生
物学的試料(例えば、血清)にウイルスを接触させ、免
疫学的反応を検出することを含む。反応は好ましくは上
述のような標識したタンパク質を用いて検出される。そ
のような手順についての適当な方法は米国特許第5,0
55,391号に詳細に記述される。
【0122】以下に示される本発明の例は例証の目的を
提供するもので、発明の範囲を限定するものではない。
例に従う請求項の範囲内の発明の多数の具体例は前述の
主文および後述の例を読むことにより通常の技術者に明
かにされるだろう。
【0123】
【実施例】
【0124】例1 均一RT−PCRでは、同一のポリメラーゼが逆転写酵
素およびDNAポリメラーゼとして機能する。これによ
りHCVのゲノムRNAの最初の逆転写およびそれに続
くcDNAの増幅は試薬を変える段階の間にチューブを
開けることなしに同一チューブで行われる。
【0125】核酸はMicroProbe社のIsoQ
uickTM核酸抽出キットを用いて血清または血漿か
ら分離された。全ての増幅は全反応容量20μlで、P
erkin Elmer社のTC9600サーモサイク
ラーTMおよびMicroAmpTMチューブを用いて
行われた。それぞれの20μlの反応試薬は以下の表5
にあげられている。
【0126】
【表5】
【0127】TC9600は次の反応温度プロフィール
を与えるようにプログラムされた。70℃で1分間の予
熱の後、プログラムは反応チューブを挿入するのに充分
の長さで中断され、プログラムは再開され、逆転写させ
るために反応は70℃で15分間保持された。反応温度
はその後RNA−cDNA複合体を変性するために1分
間95℃に上げられた。次に反応温度は95℃15秒間
および60℃20秒間を二回、続いて90℃15秒間お
よび60℃20秒間を38回循環した。最終的に反応温
度は最後の伸長段階のために60℃で4分間保持され、
15℃に冷却され、増幅された試料の解析が行えるまで
室温に放置された。
【0128】例2 ドットブロット様式の検出法を用いるために、増幅され
たDNAの一部分が変性されナイロンフィルターにのせ
られた後、標識プローブにハイブリダイズされる。プロ
ーブがハイブリダイズする領域はKY88(配列番号1
2)で、プローブは32Pで放射活性標識される。代わ
って、プローブは色素原または化学蛍光基質存在下での
非同位元素検出の手段を提供するために西洋ワサビのパ
ーオキシダーゼ(HRP)に共有結合される。
【0129】増幅反応は一般に例1に記述されたように
行われる。PCRで増幅された産物はその後アルカリ処
理により変性される。PCR産物5μlに対して、5μ
lの0.5M EDTA(pH8.0)、8μlの5N
水酸化ナトリウムおよび82μlの水が添加される。変
性を完全にするために混合液は室温で10分間放置され
る。
【0130】BioDyneTMBナイロンフィルター
(Pall Corp.、GlenCove、NY、U
SA)は5から10分間水に浸すことにより準備され、
さらにdotblot manifold(Bio R
ad社のBio−Dot、Richmond、CA、U
SA)が設定された後200μlの水で洗浄された。変
性後、100μlの試料溶液はドットブロット器を用い
て真空下でナイロン膜にのせられる。それぞれのウェル
はその後200μlの0.4N水酸化ナトリウムで洗浄
され、フィルター全体が簡単に2xSSCで洗浄され、
液体が残らなくなるまで風乾される。DNAは固定化さ
れ、ナイロンフィルターにStratalinker
(Stratagene、La Jolla、CA、U
SA)UV光ボックス(「自動クロスリンク」設定)を
用いて、1200mJ/cmの紫外線照射によりクロ
スリンクされる。
【0131】フィルターは熱シールできる袋の中で少な
くとも30分間、50℃で(空気振盪機)、ハイブリダ
イゼーション緩衝液(5xSSPE、5xDenhar
dt溶液、0.1%SDS、50μg/mlマス精子D
NA)に浸すことにより「プレハイブリダイズ」され
る。緩衝液はその後1−2x10cpm/mlのプロ
ーブを含む等量の同一溶液に置き換えられ、フィルター
は2時間から一晩の間50℃でハイブリダイズされる。
【0132】ハイブリダイゼーション後、フィルターは
2xSSPE/0.1% SDSで三回;室温で20分
間二回、および高緊縮度の温度の60℃で20分間を一
回洗浄される。フィルターはその後乾燥され、プラスチ
ックラップに包まれ、一枚または二枚の増感スクリーン
とともに−70℃でX線フィルムに露光される。
【0133】視覚化の代替法は、それぞれ参考としてこ
の中に入れられているが、LevensonとChan
gによる、1989年のPCRプロトコール:方法と応
用へのガイド(Innisら(編)、Academic
Press、San Diego)の92から112
ページ、およびSaikiらの1988年の、N.En
g.J.Med.、第319巻:537から541ペー
ジで記述されたように調製された西洋ワサビのパーオキ
シダーゼを結合したオリゴヌクレオチドプローブを用い
てハイブリダイズすることである。ハイブリダイゼーシ
ョンは5mlのハイブリダイゼーション溶液あたり2p
molのHRP−SSOプローブを用いて行われる。
【0134】洗浄後、色素原染色基質で現像されたフィ
ルターは100mMクエン酸ナトリウム(pH5.0)
で洗浄され、0.1mg/mlの3,3’,5,5’−
テトラメチルベンジジン(Fluka)および0.00
15%過酸化水素を含む100mMクエン酸ナトリウム
(pH5.0)に置き換えられ、緩やかに攪拌しながら
10から30分間室温でインキュベートされる。現像さ
れたフィルターは水で洗浄され、直ちに写真撮影され
る。TMB検出システムは本質的にPerkinElm
erから市販されるAmpliType DQa DN
Aタイピングキットに記述されているように調製され、
使用される。別の具体例では、化学蛍光検出システム
(ECL;Amersham、Arlington H
eights、IL、USA)を用いてフィルターは現
像される。フィルターは5分間PBSで洗浄され、緩や
かに攪拌しながら1分間ECL溶液に入れられる。フィ
ルターはその後室温で1から5分間X線フィルムに露光
される。
【0135】例3 本発明のこの具体例では、リバースドットブロット法が
使用される。プローブのハイブリダイゼーション領域は
KY88(配列番号12)、KY150(配列番号4
3)またはMY160(配列番号37)であり、プロー
ブは膜に固定される。増幅された標的DNAは、それぞ
れ参考文献としてこの中に入れられているが、申請中の
第197,000号および第347,495号;Sai
kiらの1989年の、Proc.Natl.Aca
d.Sci.、第86巻:6230から6234ペー
ジ;およびPerkin Elmerから市販されるA
mpliType DQalpha DNAタイピング
キットの製品案内に記述されているように膜結合プロー
ブにハイブリダイズされる。膜結合プローブにハイブリ
ダイズする増幅されたDNAが容易に検出されるよう
に、増幅プライマーはLevensonとChangが
1989年に上に記述したようにビオチン化される。
【0136】具体的には、ストレプトアビジンを結合し
た西洋ワサビのパーオキシダーゼ(SA−HRP)を膜
結合プローブにハイブリダイズするビオチン化された増
幅DNAと反応させることにより、検出は行われる。そ
れ故HRPはSA−ビオチン相互作用を介して、増幅さ
れたDNAに結合するようになり、テトラメチルベンジ
ジンの酸化による有色化合物の生成のような各種の良く
知られた手段により、信号を生成するために使用される
(米国特許第4,789,630号を参照せよ)。
【0137】プローブはいずれかの手段で膜に固定され
るが、好ましい方法はさらに長いポリdT配列をプロー
ブのハイブリダイズする領域に付加することを含む。得
られたポリdT「テール」はプローブを共有結合で膜に
固定するために、ナイロン膜のアミン基と反応される。
この反応はUV照射により促進される。
【0138】市販のDNA合成機でテールを付加したプ
ローブを合成することもできるが、プローブにポリdT
テールを生成するために末端デオキシリボヌクレオチド
転移酵素(TdT、Ratliff Biochemi
cals;以下の反応に対して濃度約120単位/μl
(100pmole/μl))が使用される。しかし、
テールを付加したプローブの作製のためにDNA合成機
を使用した場合、望ましくない未成熟な鎖停止がテール
領域に最初に起きるように、プローブの5’端にテール
を置くべきである。
【0139】TdT反応は1xTdT塩、200pmo
leのオリゴヌクレオチド、800μM DTTおよび
60単位のTdTを含む容量約100μlで行われるべ
きである。10xTdT塩は1000Mmカコジル酸カ
リウム、10mM塩化コバルト、2mMジチオスレイト
ール、250mM Tris−HCl(pH7.6)
で、参考文献としてこの中に入れられているが、Roy
choudhuryとWuの、Meth.Enzymo
1.、第65巻:43から62ページに記述されるよう
に調製される。8mM dTTPの10x保存溶液が便
宜上(水酸化ナトリウムでpH7に中和されて)調製さ
れる。
【0140】TdT反応は37℃で2時間行われ、その
後10mM EDTA(pH8)を100μl添加する
ことにより停止される。テールを付加されたオリゴヌク
レオチドの終濃度は1μM(1pmole/μl)で、
ホモポリマーのテールの長さは約400残基である。テ
ールの長さはdTTPのオリゴヌクレオチドに対する分
子比を調整することにより変化させることができる。テ
ールを付加したプローブは使用まで−20℃で保存され
る。
【0141】リバースドットブロット法に好ましいナイ
ロン膜はPall製で、BioTransナイロン膜と
してICNから市販されるポアサイズ0.45ミクロン
のBiodyne Bナイロン膜である。プローブはB
ioRad製のBio−Dotドットブロット器を用い
て非常に簡便に膜上にスポットされる。それぞれのプロ
ープは膜の独立の別個の位置にスポットされる。約2か
ら10pmoleのそれぞれのテールを付加されたプロ
ーブはドットブロット器にのせる前に50から100μ
lのTE緩衝液に予め混合される。ドットブロット後、
膜は過剰の液体をぬぐうために吸収紙の上に簡単に置か
れる。膜はその後Stratgene製のStrata
linker光ボックスのようなUV光ボックスの中に
置かれ、テールを付加したプローブをナイロン膜に固定
するために、254nmで50から60mJ/cm
UV光に露光される。未結合のプローブを除去するため
にハイブリダイゼーション溶液で約15分間簡単に洗浄
した後、膜はビオチン化されたPCR産物とのハイブリ
ダイゼーションに供せられる。
【0142】増幅されたPCR産物は3から10分間9
5℃で熱処理することにより変性され、40μlの変性
されたPCR産物はハイブリダイゼーションのためにそ
れぞれのプローブパネルに添加される。ハイブリダイゼ
ーションは0.5xSSPE、0.25% SDSおよ
び5xDenhardt溶液(20xSSPEが0.0
2M EDTA、0.2Mリン酸−ナトリウム、3.6
M塩化ナトリウムを含み、0.11M水酸化ナトリウム
でpH7.4に調整される)からなるハイブリダイゼー
ション緩衝液中で、振とう水浴を用いて、20分間57
℃で行われる。ハイブリダイゼーション緩衝液は3.1
mlのハイブリダイゼーション緩衝液に25μlのSA
−HRPを含む溶液3mlに置き換えられ、振とう水浴
で57℃20分間インキュベートされる。
【0143】洗浄は2xSSPEおよび0.1% SD
Sの洗浄緩衝液中で行われる。10mlの洗浄緩衝液で
の膜の簡単な洗浄の後、10mlの緩衝液での12分間
のきつい洗浄が57℃で行われる。さらに5分間の室温
での洗浄が行われ、続いて、10mlの0.1Mクエン
酸ナトリウム(pH5.0)で5分間の洗浄が行われ
る。
【0144】色素原の結合は5mlの0.1Mクエン酸
ナトリウム、5μlの3%過酸化水素および0.25m
lの色素原(Perkin ElmerのTMB)から
なる色素原溶液5ml中で室温、25から30分間行わ
れる。蒸留水による10分間の洗浄が三回室温で行われ
る。室温30分間の1xPBSによる後洗浄により信号
の質を高めることができる。色素原を含むこれらの段階
の間、膜はアルミ箔で覆うことにより遮光される。現像
された膜は永久に記録するために写真撮影される。
【0145】例4 本発明のこの具体例では、マイクロタイタープレート法
が使用される。プローブはマイクロタイタープレートの
ウェルに固定される。増幅された標的DNAは上述のよ
うに結合プローブにハイブリダイズされる。前例のよう
に、増幅プライマーは結合プローブにハイブリダイズす
る増幅されたDNAの検出をさせるためにビオチン化さ
れる。
【0146】BSAに結合した望みのプローブが最初に
個々のウェルのプラスチック表面に吸着される。ウェル
はその後ウシ血清アルブミンのようなタンパク質でブロ
ックされる。好ましくはCorning製の96ウェル
のプレートが使用される。
【0147】増幅が完了すると、PCRチューブはサー
モサイクラー(Perkin Elmer製)から取り
出される。100μlの変性溶液がそれぞれのPCRチ
ューブに添加される。それぞれのチューブに新しいピペ
ットチップが使用される。一つの具体例では、検出は直
ちには行われない。その場合、PCRチューブは2℃か
ら8℃で一晩保存された。変性された増幅反応は2℃か
ら8℃の保存で粘性をもつようになる。ピペットを容易
にするために、チューブを開ける前に、チューブは簡単
に25℃から30℃で温められる。
【0148】適当数の8ウェルマイクロタイタープレー
トストリップ(最少で2ストリップ)が取り出され、マ
イクロタイタープレート枠にセットされた。100μl
のハイブリダイゼーション緩衝液がマイクロタイタープ
レートのそれぞれのウェルに添加された。
【0149】変性溶液は0.4M水酸化ナトリウム、8
0mM EDTAおよび0.005%チモールブルーを
含む。ハイブリダイゼーション/中和緩衝液は2.5M
チオシアン化ナトリウム、80mMリン酸二ナトリウ
ム、10mMリン酸一ナトリウムおよび0.125%
Tween20を含む。使用前にpHが5.0+/−
0.2であることがチェックされる。
【0150】複数チャンネルピペットについたチップを
用いて、それぞれのPCRチューブの変性された増幅反
応液25μlがマイクロタイタープレートの相当する位
置のウェルに入れられた。プレートは蓋で覆われ、緩や
かに10から15秒側面をたたかれた。適正な試薬が入
れられたウェルは黄色に着色する。無色または青色への
単一な変化だけが注目されるなら、過剰のアンプリコン
が添加される。正のOD値は増加するが負のOD値は影
響されないように、試験は継続される。プレートは37
℃で60分間インキュベートされた。
【0151】インキュベーションに続き、プレートは洗
浄溶液で五回洗浄された。プレートの洗浄は手動で、ま
たはそれに応じてプログラムされた自動マイクロタイタ
ープレート洗浄機を用いて行われる。洗浄には1xPC
R洗浄緩衝液が使用された。10x濃度のPCR洗浄緩
衝液は次のように調製された:9.94g/lのリン酸
二ナトリウム;4.41g/lのリン酸一ナトリウム;
3.722g/lのEDTA;87.66g/lの塩化
ナトリウム;13.7g/lのTWeen20および1
0g/lのPro Clin 300(Rohm an
d Haas、Philadelphia、PA)。溶
液はリン酸でpH調整される(pH6.5から7.1が
好ましい)。
【0152】手動洗浄では、プレートの内容物は空にさ
れ、乾燥された。300μlの洗浄溶液が試験されたプ
レートのそれぞれのウェルに添加され、プレートは15
から30秒乾かされた。プレートは再び空にされ、乾燥
された。この洗浄過程はさらに四回繰り返された。
【0153】自動マイクロプレート洗浄機では、次の方
法が使用された。ウェルの内容物は吸引された。試験さ
れたプレートのそれぞれのウェルに350μlの洗浄溶
液が添加されるように洗浄機はプログラムされ、30秒
間浸された後、吸引された。これらの段階はさらに四回
繰り返された。プレートはその後乾燥された。
【0154】100μlのコンジュゲートが試験される
プレートのそれぞれのウェルに添加された。アビジン−
HRPコンジュゲートは次のように調製される。希釈液
は0.1モル;0.25% Emulsit25(DK
S International,Inc.、Toky
o、Japan);1.0% KathonCG(Ro
hm and Haas、Philadelphia、
PA);0.1%フェノール;1.0%ウシγ−グロブ
リンを含む。溶液は濃塩酸でpHを7.3に調整され
た。この希釈液に対して、10nMのコンジュゲートア
ビジンが添加された(Vector Labs、Bur
lingame、CA)。プレートは蓋をされ、37℃
で50分間インキュベートされた後、上述のように再び
洗浄された。作業基質は8ウェルのマイクロタイタープ
レートストリップ二枚(16検体)それぞれに対し2.
0m1の基質Aおよび0.5mlの基質Bを混合するこ
とにより調製された。基質Aは3mM過酸化水素;6.
5mMクエン酸および0.1% Kathon CGを
含む。基質Bは4.2mM3,3’,5,5’−テトラ
メチルベンジジンおよび40%ジメチルホルムアミドを
含む。作業基質は使用前3時間以内に調製され、直射日
光を避けて保存された。
【0155】100μlの作業基質(基質AおよびBの
混合液)が試験されるプレートのそれぞれのウェルに添
加された。プレートは蓋をされ、暗所で10分間、室温
(20℃から25℃)でインキュベートされた。100
μlの停止試薬(5%硫酸)が試験されたそれぞれのウ
ェルに添加された。それぞれのウェルの450nmでの
吸光度が停止試薬添加後1時間以内に読まれた。試料お
よび対照の吸光度の値が記録された。
【0156】例5 本発明のオリゴヌクレオチドはHCVゲノムの配列の増
幅および増幅産物の検出に使用される多くの組合わせの
プライマーおよびプローブを提供する。非常に多くのオ
リゴヌクレオチドがRT−PCR増幅でのプライマーと
しての効果について試験された。
【0157】PCR増幅反応は例1に記述された方法を
用いて、各種のオリゴヌクレオチドの対で行われた。増
幅産物はアガロースゲル電気泳動分離および染色の標準
的な方法により検出された(上述のSambrookら
を参照)。上流プライマーKY65(配列番号1)およ
びKY98(配列番号3)のそれぞれはHCV配列の増
幅において、下流プライマーKY68(配列番号2
7)、KY95(配列番号20)およびKY99(配列
番号26)のそれぞれと効果的に機能した。KY67
(配列番号10)はKY68(配列番号27)およびK
Y99(配列番号26)の両者と効果的に機能した。上
流プライマーKY80(配列番号5)、KY83(配列
番号7)、KY84(配列番号8)、KY85(配列番
号9)およびKY144(配列番号6)のそれぞれは下
流プライマーKY78(配列番号18)、KY95(配
列番号20)、KY145(配列番号19)、KY14
8(配列番号17)およびKY149(配列番号16)
のそれぞれと効果的に機能した。最後に、上流プライマ
ーKY80(配列番号5)およびKY81(配列番号1
1)のそれぞれはKY100(配列番号21)と効果的
に機能した。
【0158】プライマーとしてKY78(配列番号1
8)およびKY80(配列番号5)を用いたPCR増幅
の増幅産物は上記の例2に記述される方法を用いて、K
Y88(配列番号12)、KY84(配列番号8)およ
びKY85(配列番号9)のそれぞれで探索することに
より検出された。
【0159】プライマーKY153(配列番号15)、
KY149(配列番号16)およびKY148(配列番
号17)はKY85の下流の上流プライマーのいずれと
も使用できない。KY78(配列番号18)の3’端は
KY88(配列番号12)の3’端に隣接しており、こ
れら二つのプライマーはプライマーの対として機能でき
るが、介在配列が欠如しているために独立した探索は不
可能である。プライマーKY86(配列番号13)はK
Y100(配列番号21)、KY99(配列番号2
6)、KY109(配列番号24)およびKY111
(配列番号25)とだけ対となることができる。プライ
マーKY87(配列番号14)はKY99(配列番号2
6)、KY109(配列番号24)およびKY111
(配列番号25)とだけ対となることができる。
【0160】上で討論されたKY84(配列番号8)、
KY85(配列番号9)、KY87(配列番号14)お
よびKY148(配列番号17)はC9単離株とは別の
既知のHCV単離株の検出に有効である。表4に表され
るプローブおよびプライマーはHCV−C9および関連
変異株を増幅、検出し、JapanおよびUSのHCV
原型を排除するために特異的である。
【0161】特異的にJapanおよびUSのHCV原
型を増幅し、HCV−C9は増幅しないプライマーはK
Y84(配列番号8)、KY85(配列番号9)、KY
148(配列番号17)およびKY87(配列番号1
4)により例示される。Japan、USおよびC9の
HCV原型を増幅するためのプライマーはKY67(配
列番号10)、KY78(配列番号18)、KY80
(配列番号5)、KY81(配列番号11)、KY83
(配列番号7)、KY86(配列番号13)、KY88
(配列番号12)、KY95(配列番号20)、KY1
00(配列番号21)、KY144(配列番号6)、K
Y145(配列番号19)およびKY153(配列番号
15)を含む。プライマーKY65(配列番号1)、K
Y68(配列番号27)、KY98(配列番号3)、K
Y99(配列番号26)、KY109(配列番号2
4)、KY111(配列番号25)およびKY149
(配列番号16)はJapanおよびUSのHCV原型
および関連変異単離株を増幅するために適しており、同
様にHCV−C9および関連同型を検出する場合にも適
している。
【0162】Japan、USおよびC9のHCV原型
および関連変異株を検出するためのプローブはKY67
(配列番号10)、KY78(配列番号18)、KY8
1(配列番号11)、KY86(配列番号13)、KY
95(配列番号20)、KY150(配列番号43)お
よびKY145(配列番号19)により例示される。J
apan、USのHCV原型および関連変異株を検出
し、HCV−C9原型を検出しないプローブはKY83
(配列番号7)、KY87(配列番号14)、KY84
(配列番号8)、KY88(配列番号12)、KY85
(配列番号9)、KY100(配列番号21)、KY1
48(配列番号17)およびKY149(配列番号1
6)を含む。プローブKY65(配列番号1)、KY6
8(配列番号27)、KY82(配列番号28)、KY
99(配列番号26)、KY109(配列番号24)、
KY111(配列番号25)、KY80(配列番号
5)、KY144(配列番号6)およびKY153(配
列番号15)はJapanおよびUSのHCV原型およ
び関連変異単離株を検出するのに適しており、同様にH
CV−C9および関連変異株を検出する場合にも適して
いる。
【0163】例6 UNG存在下でのHCV RNAの均一RT/PCR増
幅は好ましい方法である。例1に記述される均一RT−
PCR増幅法は弱化段階を含むように改められた。以下
に記述されるプロトコールはRTおよびPCRがdUT
Pを取り込むことを示す。弱化はRT段階の前に50℃
で起きる。上昇したRT−PCR反応温度で、UNGは
不活性で、dUを含む産物は分解されない。2単位のU
NG(Perkin Elmer)は10000コピー
のHCV RNAからつくられた100μlの増幅産物
の0.25μlに相当する持ち越し分をうまく弱化し
た。例えば、100μl反応あたり6単位までのより高
い量のUNGもまた敵している。反応系の成分は次の順
で添加された:
【0164】 μl/反応 50%グリセロール 16.00 10xRT反応緩衝液(100mM Tris−HCl (pH8.3)、900mM塩化カリウム) 10.00 dGTP(10mM);終濃度200μM 2.00 dATP(10mM);終濃度200μM 2.00 dUTP(10mM);終濃度200μM 2.00 dCTP(10mM);終濃度200μM 2.00 KY80(配列番号5);15μM(最終反応あたり 15pmole);ビオチン化(+)鎖プライマー 1.00 KY78(配列番号18);15μM(最終反応あたり 15pmole);ビオチン化(−)鎖RTプライマー 1.00 UNG:1単位/μl 2.00 rTh DNAポリメラーゼ:2.5単位/μl(1x 酵素保存緩衝液*) 4.00 MnCl(10mM);終濃度0.9mM 9.00 チューブあたりのマスター混合液 50.00 RNA(キャリア**とともに水に溶解) 50.00 全反応容量 100.00
【0165】*1x酵素保存緩衝液=(20mM Tr
is−HCl〔pH7.5〕、100mM塩化カリウ
ム、0.1mM EDTA、1mM DTT、0.5%
TWeen20〔Pierce Surfatamp
s〕、50%グリセロール〔v/v〕)。
【0166】**Pharmacia製の1mgのポリ
rAホモポリマーRNA(No27−ポリrAは平均S
20,w=8.8(6から13の範囲)をもつ)または
アニーリング温度でいくつかの非特異的な産物を反応あ
たり200ng以下の添加レベルで使用した。仔ウシ胸
腺DNA、PBL DNA、ヒト胎盤DNAおよび細胞
系列K562のDNAが試験され、同様であった。
【0167】手順: 1.カバーを予め熱するためにTC9600サーモサイ
クラーをオンにする。 2.室温で反応液を準備する。 3.サーモサイクラーにチューブを入れ、サーモサイク
ラーを再始動するために「運転」を押す。 4.ファイル8で機械を始動する。 5.提案されたサーモサイクラーの条件: ファイル1:50℃で2分間保持(UNG弱化段階) ファイル2:70℃で15分間保持(逆転写段階) ファイル3:95℃で1分間保持 ファイル4:二段階温度、95℃15秒および60℃1
0から30秒を二回 ファイル5:二段階温度、90℃15秒および60℃1
0から30秒を38回 ファイル6:72℃で1時間保持 ファイル7:15℃に保持、無制限 ファイル8:ファイル1、2、3、4、5、6および7
を連結
【0168】段階5のファイル2で、15分の反応時間
は反応効率を下げることなしに、5分まで減少できる。
段階5のファイル5で、高G+Cの鋳型の場合、変性温
度を95℃まで上げることが好ましい。マイクロタイタ
ープレート法による反応産物の解析から一般に正の試料
で0.8以上の、および負の試料で0.5より小さい吸
収値という結果が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】新規変異株HCVの配列C9、四種の関連変異
株および原型JapanおよびUS HCV単離株を並
列したものを示す。
【図2】新規変異株HCVの配列C9、四種の関連変異
株および原型JapanおよびUS HCV単離株を並
列したものを示す
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12N 15/51

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 C型肝炎ウイルス核酸の存在を検出する
    ためのオリゴヌクレオチドプローブを含む構成物で、前
    記プローブはJapan、USおよびC9の原型株から
    なるグループから選択されるHCV株または変異株の核
    酸を検出するのに適している構成物。
  2. 【請求項2】 前記プローブがJapan、USおよび
    C9のHCV株を検出するのに適している請求項1に記
    載の構成物。
  3. 【請求項3】 前記プローブが、KY67(配列番号1
    0)、KY78(配列番号18)、KY81(配列番号
    11)、KY86(配列番号13)、KY95(配列番
    号20)、KY150(配列番号43)およびKY14
    5(配列番号19)とその相補的な配列からなる核酸成
    分のグループから選択される配列内に含まれる少なくと
    も14ヌクレオチドとハイブリダイズする核酸部分配列
    を含む請求項2に記載の構成物。
  4. 【請求項4】 前記プローブがJapanおよびUSの
    HCV原型ウイルスの核酸を検出するのに適している請
    求項1に記載の構成物で、前記プローブはKY83(配
    列番号7)、KY87(配列番号14)、KY84(配
    列番号8)、KY88(配列番号12)、KY85(配
    列番号9)、KY100(配列番号21)、KY148
    (配列番号17)、KY149(配列番号16)、KY
    65(配列番号1)、KY68(配列番号27)、KY
    82(配列番号28)、KY99(配列番号26)、K
    Y109(配列番号24)、KY111(配列番号2
    5)、KY80(配列番号5)、KY144(配列番号
    6)およびKY153(配列番号15)とその相補的な
    配列からなるグループから選択される配列内に含まれる
    少なくとも14ヌクレオチドにハイブリダイズする核酸
    部分配列を含む構成物。
  5. 【請求項5】 前記プローブがJapanおよびUSの
    HCV原型ウイルスの核酸を検出するのに適しており、
    さらに前記プローブがHCV−C9原型ウイルスの核酸
    を検出しない請求項1に記載の構成物。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の構成物で、前記プロー
    ブはKY83(配列番号7)、KY87(配列番号1
    4)、KY84(配列番号8)、KY88(配列番号1
    2)、KY85(配列番号9)、KY100(配列番号
    21)、KY148(配列番号17)およびKY149
    (配列番号16)とその相補的な配列からなるグループ
    から選択される配列内に含まれる少なくとも14ヌクレ
    オチドとハイブリダイズする核酸部分配列を含む構成
    物。
  7. 【請求項7】 前記プローブがHCV−C9原型ウイル
    スの核酸を検出するのに適しており、さらに前記プロー
    ブがJapanおよびUSのHCV原型ウイルスの核酸
    を検出しない請求項1に記載の構成物。
  8. 【請求項8】 前記プローブが配列番号34、配列番号
    35、配列番号36および配列番号37とその相補的な
    配列からなるグループから選択される配列内に含まれる
    少なくとも14ヌクレオチドにハイブリダイズする核酸
    部分配列を含む請求項7に記載の構成物。
  9. 【請求項9】 HCVの核酸を増幅するためのオリゴヌ
    クレオチドプライマーを含む構成物で、前記プライマー
    はJapan、USおよびC9株からなるグループから
    選択されるHCV株または同型の核酸部分配列を増幅す
    るのに適している構成物。
  10. 【請求項10】 前記プライマーがJapan、USお
    よびC9のHCV株を増幅するのに適している請求項9
    に記載の構成物。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の構成物で、前記プ
    ライマーがKY67(配列番号10)、KY78(配列
    番号18)、KY80(配列番号5)、KY81(配列
    番号11)、KY83(配列番号7)、KY86(配列
    番号13)、KY88(配列番号12)、KY95(配
    列番号20)、KY100(配列番号21)、KY14
    4(配列番号6)、KY153(配列番号15)および
    KY145(配列番号19)からなるグループから選択
    される核酸部分配列を含む構成物。
  12. 【請求項12】 請求項9に記載の構成物で、前記プラ
    イマーがJapanおよびUSのHCV原型ウイルスの
    核酸を増幅するのに適しており、さらにKY65(配列
    番号1)、KY68(配列番号27)、KY98(配列
    番号3)、KY99(配列番号26)、KY109(配
    列番号24)、KY111(配列番号25)およびKY
    149(配列番号16)からなるグループから選択され
    る核酸部分配列を含む構成物。
  13. 【請求項13】 前記プライマーがJapanおよびU
    SのHCV原型ウイルスの核酸を増幅するのに適してお
    り、さらにHCV−C9原型ウイルスの核酸は増幅しな
    い請求項9に記載の構成物。
  14. 【請求項14】 前記プライマーがKY87(配列番号
    14)、KY84(配列番号8)、KY148(配列番
    号17)およびKY85(配列番号9)からなるグルー
    プから選択される核酸部分配列を含む請求項13に記載
    の構成物。
  15. 【請求項15】 前記プライマーがHCV−C9原型ウ
    イルスの核酸を増幅するのに適しており、さらにJap
    anおよびUSのHCV原型ウイルスの核酸を増幅しな
    い請求項9に記載の構成物。
  16. 【請求項16】 前記プライマーが配列番号38、配列
    番号39、配列番号40、配列番号41および配列番号
    42からなるグループから選択される核酸部分配列を含
    む請求項15に記載の構成物。
  17. 【請求項17】 C型肝炎のゲノム核酸の存在を検出す
    る方法であって、前記C型肝炎のゲノム核酸はJapa
    n、USおよびC9原型株からなるグループから選択さ
    れる核酸であって、 (a) 核酸部分配列を増幅すること; (b) プローブが核酸部分配列に結合し、安定な雑種
    二重鎖を形成するような条件下で、増幅された核酸をそ
    の部分配列に特異的なオリゴヌクレオチドプローブと混
    合すること;および (c) その部分配列およびプローブの間に形成される
    雑種を検出すること;からなる方法。
  18. 【請求項18】 肝炎ウイルスのC9単離株を検出する
    方法であって、その方法は (a) HCV−C9の核酸配列を含むことが予想され
    る試料をHCV−C9の核酸配列に相補的な部分配列を
    もつ核酸プローブと接触させること;および (b) プローブの前記配列とのハイブリダイゼーショ
    ンを検出すること;の段階からなる方法。
  19. 【請求項19】 請求項18に記載の方法であって、さ
    らに段階(a)の前に、前記HCV−C9の核酸配列の
    部分配列を増幅する段階を含む方法。
  20. 【請求項20】 請求項17または請求項18に記載の
    方法であって、請求項1に記載のプローブが使用される
    方法。
  21. 【請求項21】 請求項17または請求項19に記載の
    方法であって、増幅が請求項9に記載の少なくとも一つ
    のプライマーを使用して行われる方法。
  22. 【請求項22】 請求項17または請求項19に記載の
    方法であって、増幅がポリメラーゼ連鎖反応により行わ
    れる方法。
  23. 【請求項23】 C型肝炎ウイルスの核酸の存在を検出
    するためのキットであって、Japan、USおよびC
    9原型株からなるグループから選択されるHCV株また
    は変異株の核酸を検出するのに適している請求項1に記
    載の少なくとも一つの核酸プローブを含むキット。
  24. 【請求項24】 C型肝炎ウイルスのC9単離株に特異
    的な核酸を検出するための請求項23に記載のキットで
    あって、HCV−C9ウイルスの核酸部分配列に実質的
    に結合する少なくとも一つの核酸プローブを含むキッ
    ト。
  25. 【請求項25】 C型肝炎ウイルスのC9単離株に特異
    的な核酸を検出するための請求項23に記載のキットで
    あって、請求項7に記載の少なくとも一つの核酸プロー
    ブを含むキット。
  26. 【請求項26】 配列番号29またはその変異種と実質
    的に同一である核酸配列を含む単離されたC型肝炎ウイ
    ルス。
  27. 【請求項27】 変異核酸配列がR116(配列番号3
    0)、R45(配列番号31)、R110(配列番号3
    2)またはR43(配列番号33)と実質的に同一であ
    る請求項26に記載の単離されたC型肝炎ウイルス。
  28. 【請求項28】 ATCC寄託番号第75265号の単
    離されたC型肝炎ウイルス。
  29. 【請求項29】 ATCC寄託番号第75266号の単
    離されたC型肝炎ウイルス。
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