JPH0686635B2 - 焼結鉱の処理方法 - Google Patents

焼結鉱の処理方法

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JPH0686635B2
JPH0686635B2 JP62081262A JP8126287A JPH0686635B2 JP H0686635 B2 JPH0686635 B2 JP H0686635B2 JP 62081262 A JP62081262 A JP 62081262A JP 8126287 A JP8126287 A JP 8126287A JP H0686635 B2 JPH0686635 B2 JP H0686635B2
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sinter
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昭雄 桜井
▲あきら▼ 末森
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川崎製鉄株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は焼結鉱の処理方法に関し、さらに詳しくは効率
よく焼結鉱の排熱回収を図る方法に関する。
〔従来の技術〕
連続式焼結機は、第3図に示した特開昭54-82303のよう
に、焼結機1のパレット上に床敷鉱ホッパ2から床敷鉱
を供給し、原料ホッパ3から原料を供給し、この原料層
上面に点火炉4で着火し、焼結機1の終端部で原料層の
焼結が完了するように操業される。焼結が完了した焼結
鉱は、図示しない1次クラッシャーを経て、冷却機に供
給されるが、この焼結鉱は第4図に示すように、パレッ
ト上の焼結層の厚さ方向に温度分布を有しており、焼結
層の上半部は常温付近まで冷却されている。
焼結鉱の有する顕熱は次工程の冷却機で回収されている
が、従来の技術では、この焼結層上層部の低温で粉率の
高い焼結鉱も冷却機に供給されるため、冷却機の冷却効
率が低下している。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従来の技術ではパレット上の焼結層上層部の低温で強度
が低く、粉率が高い部分も共に冷却機に供給されるた
め、 冷却機における冷却効率が低い。
冷却機の通風抵抗が大きい。
などの問題がある。
本発明は、このような問題点を改善した焼結鉱の処理方
法を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、連続式焼結機のパレット上の焼結が完了した
部分のうち、低温で、かつ強度の低い焼結層上層部、す
なわち焼結層上面からほぼ150mmまでの部分を、除去装
置により連続的に取り除く際に掘削抵抗値を測定し、測
定された掘削抵抗値が目標掘削抵抗値になるように掘削
量を変更して焼結層上層部を取り除き、この取り除いた
上層部の焼結鉱は冷却装置に供給せず、焼結機から排出
される焼結層の中、下層部の焼結鉱のみを冷却装置に供
給して顕熱を効率よく回収することを特徴とする焼結鉱
の処理方法である。
〔作用〕
通常の操業の場合、焼結完了後の焼結機パレット上の焼
結層上層部の上面からほぼ150mmまでの部分は、落下強
度が低く、1次クラッシャー以後での粉率が高い。ま
た、この焼結層上層部は焼結機上において、常温付近ま
で冷却されている。
この焼結層上層部を冷却機以前の段階で除去することに
よって、冷却機での処理量の低下、冷却機での処理鉱石
の粉率の低下、平均温度の上昇を達成することができ、
冷却機の冷却効率の向上、顕熱回収量の増加が可能とな
る。
また、掘削抵抗を測定しこの測定結果に基づいて掘削量
を変更して焼結層上層部を取り除くことにより、焼結層
の温度や強度が変化してもこれらの変化に応じて掘削量
を変え、高温状態の焼結鉱だけを熱回収装置に供給する
ことができ、この結果、廃熱回収率が向上する。
なお、パレット上の焼結層上層部は焼結鉱強度が低いた
め、焼結機パレット上から除去することは容易である。
〔実施例〕
本発明の実施例を第1図、第2図、第4図を用いて説明
する。
第1図に示すように、焼結機1のパレット上に床敷鉱ホ
ッパ2から床敷鉱を供給し、原料ホッパ3から原料を供
給し、この原料層上表面に点火炉4で着火し、大気を原
料層上面から下面へと吸引し、焼結を行う。この焼結機
1のパレット進行方向後流側の部分では原料層上層部は
焼結が完了している。また、強度、温度共低いため、焼
結鉱層上に配置した除去装置6によって上層部を容易に
除去することができる。
この除去された焼結層上層部は除去装置6の後に配置さ
れたベルトコンベヤ7で系外へ取り出される。
この除去装置6は、第2図に示すように、排土板9で焼
結層5の上層部、すなわち上面から約150mmの部分を掘
削集鉱し、この掘削された焼結鉱は、レーキチェーンコ
ンベヤ8によって排土板9に沿って掻き上げられ、後続
のベルトコンベヤ7(第1図)へ投入される。排土板9
には図示しない掘削抵抗検出装置が設けられ、その信号
によって動作するシリンダ10と支持装置11によって傾斜
を変更し、掘削量を適宜制御することにより、焼結層上
層部の強度の低い部分だけを除去し、焼結鉱歩止の低下
を防止している。ここで、掘削抵抗値の具体的な測定方
法を説明する。上述したように排土板9には図示しない
掘削抵抗検出装置が設けられており、ここでは、例え
ば、歪みゲージが張り付けられた弾性体の変形を電気抵
抗の変化に変換して荷重(掘削抵抗値)を測定するロー
ドセルや、ピストンとシリンダを利用してシリンダ内に
詰められた油の圧力(掘削抵抗値)を圧力計で測定する
圧力式のものを用いて掘削抵抗値を測定した。ロードセ
ルを用いる場合は、弾性体の一端を排土板9の裏面に取
り付けると共に他端を支持装置11に取り付け、排土板9
に作用する掘削抵抗により弾性体が変形する量を電気抵
抗として測定することにより掘削抵抗値を測定できる。
また、圧力式のものを用いる場合は、シリンダを排土板
9の裏面に取り付けると共にピストンの先端を支持装置
11に取り付け、排土板9に作用する掘削抵抗により変動
するシリンダ内の油の圧力を測定することにより掘削抵
抗値を測定できる(例えば、「機械工学便覧 応用編
B3 計測と制御 44頁〜45頁」(日本機械学会 昭和61
年8月20日発行)参照)。上記の測定方法により測定さ
れた掘削抵抗値が後述する目標掘削抵抗値になるよう
に、シリンダ10の圧力を自動または手動で調整し排土板
9を動かして掘削量を変更する。
掘削抵抗値の測定方法及び掘削量の変更方法としては、
次のような方法もある。
ここでは、シリンダ10に作用する圧力を測定する圧力計
(図示せず)をシリンダ10に取り付けて掘削抵抗値を測
定する。掘削中は、排上板9の先端部が焼結層中へ潜り
込み、上層部分をすくい取りレーキチェンコンベヤ8に
よって掻き上げる。排上板9の先端部の焼結鉱の強度が
高くなると、排上板9は第2図において下方に押し下げ
られる形となりシリンダ10に作用する圧力が上昇する。
このときは、目標掘削抵抗値になるようにシリンダ10を
作動させて排上板9の先端部を上昇させる。一方、排上
板9の先端部の焼結鉱の強度が低くなると、圧力計の圧
力が低下しシリンダ10の背圧が低下する。このときは、
排上板9の先端部が下降するようにシリンダ10を作動さ
せて圧力計の圧力が目標掘削抵抗値になるようにする。
このようにして、目標掘削抵抗値とシリンダ10に作用す
る圧力値(掘削抵抗値)とが等しくなるようシリンダ10
を作動する。
次に、目標掘削抵抗値の具体的数値について説明する。
焼結鉱の表層はもろく、その下層は強固であり、また、
焼結鉱の強度は、落下強度、耐圧強度ともに上層(表
層)中層、下層に向かうほど上昇しており、上層はもろ
いことが知られている(例えば、第3版・鉄鋼便覧II
製銑・製鋼 106頁〜117頁(丸善株式会社 昭和55年2
月25日発行)参照)。また、高炉へ装入する焼結鉱の指
定強度は高炉の操業条件等によって変動するので、目標
掘削抵抗値も高炉の操業条件等によって変動する。従っ
て、高炉の操業条件等に合致する焼結鉱強度になるよう
に目標掘削抵抗値を定め、焼結鉱の上層(表層)を除去
する。ここでは、シリンダ10を作動させて排上板9が焼
結鉱中に150mm埋設するまで始めに下降させて目標掘削
抵抗値を50kgf/cm2にし、落下強度73%又は耐圧強度50k
gf/cm2の焼結鉱を得られるようにした。この結果、従来
法では68%の熱回収率が85%に向上した。
以上のように、冷却機へ焼結鉱を供給する以前に、温度
が低くかつ強度が低く粉化し易い焼結機パレット上の焼
結層上層部を取り除くことにより、冷却機の処理量の低
下を防止し、また冷却機の通気性が改善されるので冷却
効率を高めることができる。さらに冷却機へ供給する焼
結鉱の平均温度が上昇することによって排熱回収効率が
高まり、排熱回収量を増加することが可能となる。
〔発明の効果〕
本発明による効果を以下に示す。
(1)パレット上の焼結層上層部の粉化し易い部分が冷
却の前段階で除去するため、冷却装置での通気抵抗が改
善され、冷却効率の増加、冷却ファンの省電力を図るこ
とができる。
(2)焼結鉱のうち冷却の必要のない部分を冷却機の前
段階で除去するため、冷却装置の処理量が少なくてす
み、冷却効率の増加、冷却ファンの省電力を図ることが
できる。
(3)冷却装置へ供給する焼結鉱の低温部の割合が減少
し、その平均温度が上昇するので、排熱回収設備を有す
る冷却装置では回収熱量が増加する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法の実施に用いる焼結機の模式的側面
図、第2図は本発明方法に用いる焼結鉱除去装置の一例
の模式的側面図、第3図は従来の焼結機の模式側面図、
第4図は抽出直前における焼結鋼塊の厚さ方向の温度分
布曲線図である。 1……焼結機、2……床敷鉱ホッパ 3……原料ホッパ、4……点火炉 5……焼結層、6……除去装置 7……ベルトコンベヤ 8……レーキチェーンコンベヤ 9……排土板、10……シリンダ 11……支持装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】連続式焼結機パレット上の焼結完了部の低
    温でかつ強度の低い焼結層上層部を掘削して取り除く際
    に掘削抵抗値を測定し、 測定された掘削抵抗値が目標掘削抵抗値になるように掘
    削量を変更して焼結層上層部を取り除き、 焼結層の中、下層部の焼結鉱のみを冷却装置に供給し
    て、排熱を回収することを特徴とする焼結鉱の処理方
    法。
JP62081262A 1987-04-03 1987-04-03 焼結鉱の処理方法 Expired - Lifetime JPH0686635B2 (ja)

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