JPH0686557A - 無停電電源装置 - Google Patents

無停電電源装置

Info

Publication number
JPH0686557A
JPH0686557A JP4255488A JP25548892A JPH0686557A JP H0686557 A JPH0686557 A JP H0686557A JP 4255488 A JP4255488 A JP 4255488A JP 25548892 A JP25548892 A JP 25548892A JP H0686557 A JPH0686557 A JP H0686557A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power supply
current
power
load
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4255488A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2673921B2 (ja
Inventor
Yoshihiro Sekino
吉宏 関野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Denki Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Denki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd, Sanyo Denki Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP4255488A priority Critical patent/JP2673921B2/ja
Publication of JPH0686557A publication Critical patent/JPH0686557A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2673921B2 publication Critical patent/JP2673921B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Stand-By Power Supply Arrangements (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Rectifiers (AREA)
  • Dc-Dc Converters (AREA)
  • Power Conversion In General (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 アクティブフィルタ機能を入力変換部に設け
ることによって、商用負荷に電力を供給する交流電源が
作動中も、あるいは停電中も商用負荷に電力を供給する
ことができるとともに、商用負荷で生ずる高調波電流を
交流電源側に流出するのを抑制する。 【構成】 入力変換部ADと、入力変換部の出力側に接
続されている電気エネルギー源Bと、直流を交流に変換
するインバータあるいは直流を直流に変換するDC−D
Cコンバータを出力変換部DAとして備えた装置におい
て、入力変換部の受電端にコンデンサを配置するととも
に、商用負荷2に流れる電流からえられる信号と、入力
変換部に与えられる電圧からえられる信号とが与えられ
る制御回路ADCによって、入力側はアクティブフィル
タ装置として、出力側はインバータあるいは整流装置と
して作用し、交流電源1の停電中はエネルギー源Bから
商用負荷2に交流あるいは直流の電力を供給する無停電
電源装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアクティブフィルタの機
能を持った無停電電源装置(以下、UPSと呼ぶ)およ
び整流装置の構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】商用交流電源に接続して使われる電気機
器、例えば、コンピュータや家電のエアコン,テレビ等
は力率が低く、また、流れる電流は歪んでいて高調波成
分を多量に含む。これは電子機器の受電部に非線形特性
をもつ整流回路が置かれているためである。この歪波電
流が商用交流電力系統に流れると、正弦波電圧を歪ませ
てしまい、系統に接続されている進相コンデンサ,リレ
ー等に誤動作,故障をもたらす。これらの高調波電流公
害を減らすために負荷で生じる高調波電流を規制しよう
という動きがある。商用電力系統側に高調波電流が流れ
るのを抑制する手段としては現在2通りの方法がある。
1つは、高調波電流を発生する負荷と並列にアクティブ
フィルタを設けて、このフィルタに負荷で発生した高調
波電流をバイパスさせる方法である。バイパス効果が十
分であれば負荷で発生した高調波電流は全てアクティブ
フィルタに流れることになり、電力系統側に流れる高調
波電流はゼロとなる。他の方法は、電子機器の受電部に
ある整流回路に高調波電流を生じさせないような高調波
電流抑制機能、つまり基本波電流のみを流させる機能を
もたせることである。新規に電子装置を導入する場合に
は後者の方法が融通性があってよいが、既設の電子装置
には前者のアクティブフィルタを付加する方法をとらざ
るをえない。アクティブフィルタとしての単一の機能を
もった装置はすでに導入されている。一方、アクティブ
フィルタ装置に近い構成をもつ装置に交流電圧出力のU
PSや直流電圧出力の整流装置がある。しかしこれらの
装置はアクティブフィルタの機能を活かしていないのが
現状である。
【0003】図7にアクティブフィルタの1例を示す。
図において、1は商用の交流電源(単相電源を例に示す
が三相電源でも同じである)、2は商用負荷、3は電流
トランス、CONTは制御装置を示す。LINは入力リア
クタ、S1 〜S4 は半導体スイッチ、Cはコンデンサを
示す。電流トランスCT3は商用負荷2で流れる電流i
L をセンシングして信号SGX を得る。破線のアクティ
ブフィルタの構成は半導体スイッチ素子、例えばトラン
ジスタ(Q1 〜Q4 )とダイオード(D1 〜D4 )を逆
並列に接続したスイッチ(S1 〜S4 )をもって構成し
たブリッジ回路と入力リアクタLIN,直流のコンデンサ
Cからなる。4は電流トランスCTでアクティブフィル
タの入力電流iF をセンシングして信号SG1 を得る。
CONTはスイッチS1 〜S4 をオン・オフ制御する信
号を発生する制御装置である。商用負荷2は、一般に基
本波力率が低く、また高調波電流成分も含むので電流は
正弦波形がくずれて歪波形となる。
【0004】図8は各電流の波形を示すもので、(a)
はiL 、(b)はiR 、(c)はiS を示す。商用負荷
2(一般の整流器負荷の例を示す)に流れる電流iL
パルス状をなしている高調波電流成分を多量に含み、総
合力率も低い。この電流iL は交流電源1の電圧と同相
の基本波電流iL1と高調波電流成分iR とに分離でき
る。iFはアクティブフィルタの入力電流波形である。
S は交流電源1の出力電流である。交流電源1からは
商用負荷の電流のうち基本波電流分iL1のみを流し、す
なわち、iS =iL1とし、残りの高調波電流分iR をア
クティブフィルタに流す。すなわち、iF =−iR とな
るように制御する。これがアクティブフィルタの機能で
ある。
【0005】図9は交流の無停電電源装置(UPS)の
従来例である。なお、例を単相回路にとっているが、三
相回路も同様に使われている。UPSは入力変換部A
D、バッテリーB(ここでは、エネルギー変換器として
鉛−酸バッテリーを例にとって説明する)、交流の出力
変換部(以下、インバータという)DAからなる。AD
C,DACはそれぞれ入力変換部および出力変換部の制
御装置である。入力変換部ADは交流直流変換を行うい
わゆる整流装置で、図7のアクティブフィルタの構成と
同じである。新たに加わっているのはPTINでこれは交
流電源の電圧をセンシングするトランスである。出力変
換部DAは直流交流変換を行ういわゆるインバータであ
る。トランジスタとダイオードとを逆並列に接続したス
イッチS5 〜S8 で構成したブリッジ回路、リアクタL
ACとコンデンサCACからなる交流フィルタ、出力トラン
スTからなる。PTOUT は出力電圧をセンシングするト
ランスである。
【0006】次に動作を説明する。スイッチS1 〜S4
からなるブリッジ回路は交流電源の電圧を整流してコン
デンサC,バッテリーBを充電するとともにインバータ
DAに給電する。単に整流するだけであればスイッチS
1 〜S4 はダイオードだけで機能が果たせる。ダイオー
ドと逆並列に接続されているトランジスタは入力の電流
の波形を制御するために設けている。その目的とすると
ころは、装置の入力電流を交流電源の電圧と同相の正弦
波形とすることによって力率を1とし、また高調波の発
生を抑えることにある。交流電源側からみるとUPSは
等価的に純抵抗と同じになり理想的な負荷になる。
【0007】電流波形制御の機構を次に説明する。例え
ば、交流電源1の極性が図9のときにスイッチS2 のト
ランジスタをオンさせると、交流電源1の電圧の全てが
2のトランジスタ、S4 のダイオードのつくるループ
でリアクタLINに印加され、これに流れる電流によって
電磁エネルギーが蓄えられる。次にスイッチS2 のトラ
ンジスタをオフさせると、リアクタLINの電流はスイッ
チS1 ,S4 のダイオードを通して流れコンデンサC側
にエネルギーが放出される。このエネルギー放出時の交
流電源1とリアクタLINの電圧は図示の極性となり、両
者の和の電圧でコンデンサCが充電される。従って、コ
ンデンサCの電圧は交流電源1の電圧のピーク値以上の
レベルにまで充電される。(スイッチS1 〜S4 がダイ
オードのみで構成されている場合にはコンデンサCの電
圧は交流電源1のピーク値以上には高くならない)。リ
アクタLINに流れる電流の大きさ(従って、蓄えられる
電磁エネルギーの大きさ)は各スイッチを構成するトラ
ンジスタのオン・オフの時間比を変えることによって調
整できるので、この機構を使ってリアクタLINに流れる
電流の波形を正弦波状にする。
【0008】制御装置ADCはトランスPTINからの正
弦波電圧信号SGE を基にして正弦波の基準信号をつく
り、電流トランスCTから得た入力電流信号SGI を基
準信号に追従するように、つまり電流が正弦波形になる
ようにスイッチS1 〜S4 を制御する。なおコンデンサ
Cの電圧ECをフィードバックしてECを一定に保つよ
うに振幅を制御した基準信号をつくる。インバータDA
では、ブリッジ回路を構成するスイッチ(S5 〜S8
のスイッチング動作によって交流電圧を得、さらに
AC,CACによって構成した交流フィルタで電圧波形を
正弦波に整形して変換負荷4ACに給電する。交流電源
1が停電した場合にはバッテリーBの放電電力をインバ
ータDAで変換して変換負荷4ACに給電する。したが
って変換負荷4ACは無停電で給電を受けることとな
る。変換装置DACはインバータDAのスイッチS5
8 を制御する信号を得る制御装置で、インバータの出
力電圧をトランスPTOUT を介して信号SGOUT として
取り出し、これを基に変換負荷4ACへの給電電圧が一
定になるように制御信号を発生する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】最近のUPSや整流装
置は入力電流波形を正弦波化する電流制御の機能を備え
ているが、この機能を十分に活用しているとはいえな
い。また、交流電源が停電している期間のUPSや整流
装置はそれぞれのバッテリーBと出力側が稼働している
のみで入力変換部は休業状態にある。本発明の目的は、
UPSや整流装置の備える入力電流制御の機能をアクテ
ィブフィルタとして活用し、他の商用負荷で発生する高
調波電流を商用交流電源側に流れないようにバイパスさ
せる。また、入力変換部を交流電源の停電時にも活用
し、UPSや整流装置の給電能力を増す。すなわち、本
来の負荷である変換負荷に給電すると同時にUPSや整
流装置の入力変換部をインバータとして活用して商用負
荷へも給電することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は商用負荷に給電している交流電源に接続さ
れ、半導体スイッチよりなるブリッジ回路とフィルタを
備え交流を直流に変換する入力変換部と、前記入力変換
部の出力側に接続されている電気エネルギー源と、前記
電気エネルギー源に接続され、直流を交流に変換するイ
ンバータあるいは直流を直流に変換するDC−DCコン
バータを出力変換部として備えた装置において、前記入
力変換部の受電端にコンデンサを配置するとともに、前
記商用負荷に流れる電流からえられる信号と、前記入力
変換部に与えられる電圧からえられる信号とが与えられ
る制御回路によって、入力側はアクティブフィルタ装置
として、出力側はインバータあるいは整流装置として作
用し、前記交流電源の停電中は前記エネルギー源から前
記商用負荷に交流あるいは直流の電力を供給することを
特徴とする無停電電源装置を発明の要旨とするものであ
る。
【0011】
【作用】本発明においてはアクティブフィルタ機能を入
力変換部に設けることによって、商用負荷に電力を供給
する交流電源が作動中も、あるいは停電中も商用負荷に
電力を供給することができるとともに、商用負荷で生ず
る高調波電流を交流電源側に流出するのを抑制すること
ができる。図7と図9の入力変換部ADについて比較し
てみると構成が異なるのは電流トランス3とトランスP
INの有無だけである。従って、図9に電流トランス3
を付加し、制御装置をそれなりにアレンジすればUPS
の入力変換部ADをアクティブフィルタとしても活用で
きる。また、図9の回路構成について入力変換部ADと
出力変換部(インバータ)DAを比較してみると構成が
異なるのはフィルタのコンデンサCACの有無だけである
(トランスTの存在は本質的ではない)。制御装置は入
力変換部用のADCが電流を制御の対象としているのに
対してインバータ用のDACは電圧を対象にしている。
従って、入力変換部にフィルタ用のコンデンサCINを挿
入し、制御装置に電圧制御用の機能を加えれば入力変換
部ADをインバータとしても使える。UPSが備えてい
るエネルギー変換器が十分に大きければ、例えば、バッ
テリーBに代えて燃料電池のようなエネルギー源を備え
ていれば、交流電源1で停電している期間に、交流電源
から給電を受けていた負荷にもUPSから入力系統を通
じて長時間の給電が出来る。また、UPSのエネルギー
源が太陽電池であれば、昼間の太陽電池からのエネルギ
ーが十分に得られる間にはこのエネルギーを変換して変
換負荷に給電するとともに交流電源(商用電力系統)側
へ電力をおくり、夜間、太陽電池からのエネルギーがな
い間にUPSは商用電力系統から受電した電力を再変換
して変換負荷に給電することもできる。
【0012】
【実施例】次に本発明の実施例について説明する。図1
に第1の実施例であるUPS(一点鎖線で示すブロッ
ク)を示す。1は交流電源、2は商用負荷、3は電流ト
ランス、ADは入力変換部で、LINはリアクタ、PTIN
はトランス、S1 〜S4 はスイッチ、ADCは入力変換
部の制御装置、Bはバッテリー、DAはインバータ、S
5 〜S8 はスイッチ、LAC,CACはフィルタ、Tはトラ
ンス、4ACは変換負荷、DACはインバータDAの制
御装置、PTOUT はトランスを示す。10は交流電源用
スイッチを示す。UPSは本来の目的である変換負荷4
ACへ無停電で給電するとともに、交流電源1の給電中
は商用負荷2のアクティブフィルタとして動作させて交
流電源1に流れる高調波電流を抑制し、つまり商用負荷
2で発生した高調波電流をUPS側へバイパスさせ、ま
た、停電中は、スイッチ10を開いて交流電源を切り離
して商用負荷2へのインバータとして動作させて定電圧
で交流電力を給電する。図1のUPSでは入力側にフィ
ルタ用コンデンサCINを付加して図9の従来例のUPS
と同じ構成にしている。また、商用負荷2に流れる電流
をセンシングする電流トランス3を設けている。エネル
ギー変換器としてバッテリーを例にとって説明するがバ
ッテリーに限らず直流電源になるものであればよい。例
えば、エネルギー変換器である太陽電池や燃料電池など
は長時間の給電ができるので好ましい。図2は電流制御
と電圧制御を使い分ける制御装置ADCの構成例であ
る。(IC)部が電流制御用、(VC)部が電圧制御用
の部分である。また図3(a)〜(e)は電流制御の基
準信号をつくるまでの各部の波形を示したものである。
電子スイッチDSは交流電源1の給電中はIC側の信号
を通し、また停電中はVC側の信号を通す。
【0013】UPSの機能のうち、まず、アクティブフ
ィルタとしての機能を説明する。交流電源1から商用負
荷2に給電している電流の波形は一般に歪んでいて正弦
波ではない。特に商用負荷2が整流装置である場合には
電流波形はパルス状になり、多くの高調波電流分を含ん
でいる。この商用負荷電流を電流トランス3でセンシン
グした信号をSGX とする。信号SGX をバンドパス・
フィルタBPFにかけ基本波成分SGO を取り出す。S
X からSGO を除くと商用負荷2に流れる電流の内の
高調波成分の信号SGH が取り出せる。また、バッテリ
ーBを充電するために直流電圧EC を一定に制御する必
要があるので、EC をフィードバックしてこれを基準の
直流電圧EREF と誤差増幅器AE に入力し、その差に対
応した出力信号ER をうる。次に入力側の電圧をPTIN
でセンシングした電圧SGE を、正弦波の基準信号とし
て使い、SGE (例えば、1×sinωt)とER を乗
算器Mに入力し、振幅がER に比例した正弦波信号SG
F (ER ×sinωt)をうる。高周波分の信号SGH
とバッテリーBを充電し、インバータDAに給電する基
本波分の信号SGF との和SCI (=SGH +SGF
を入力変換部ADの電流制御の基準の信号とする。電流
トランス4の電流信号SGI をフィードバックし、これ
を基準信号SCIとともに誤差増幅器AI に入力し、そ
の差に対応した出力信号SI を得、このSI と高周波の
三角波電圧信号ST とをコンパレータCOMI に入力
し、パルス幅制御信号PWMI をうる。PWMI のパタ
ーンは、SI が正のときにはSI >ST の期間にEのレ
ベルを、そうでない期間にはゼロレベルとなる。またS
I が負であるときにはSI <ST の期間に−E、他の期
間にはゼロとなる。信号PWMI を電子スイッチDSを
通してパルス分配器Dに入力する。パルス分配器Dで
は、信号PWMI を基にしてPWMI の正のパルス列と
負のパルス列とに分離し、これを直流的に絶縁できるホ
トカプラーを通してパワーアンプP1 〜P4 に与え、ト
ランジスタQ1 〜Q4 をオンオフさせる信号を出力す
る。入力変換部ADの出力電流をセンシングした信号S
I をフィードバックしてSGI が基準信号SCI にな
るように追従制御すると、入力変換部ADから流れ出た
電流は商用負荷2に流れる高調波電流と、交流電源1か
ら自らが給電を受ける基本波電流の和になる。従って、
交流電源から流れる電流は商用負荷2に流れる基本波電
流と入力変換部ADに流れる基本波電流になり、高調波
電流分は含まない。商用負荷2が無負荷であれば、信号
SGX がゼロとなり、UPSの入力変換部ADは自ら必
要とする入力電流を正弦波状にするように制御機能が働
く。
【0014】基本波分の信号SGF の符号を負にすれば
電流制御の信号SCI =SGH −SGF となり、入力変
換部ADの自己の入力電流が負の正弦波電流となる。こ
れは入力変換部ADから出力があることを示す。つまり
入力変換部ADは商用負荷2の高調波電流のみならず、
基本波電流分も出力することになる。バッテリーBとし
てエネルギー変換器、例えば太陽電池や燃料電池を使え
ば、入力変換部ADを今度はインバータとして使って交
流電力を出力することができる。この出力は商用負荷に
給電されるし、余力があれば商用電力系統(図1では交
流電源として表示)側に送り、系統側にある他の一般の
負荷に給電することもできる。
【0015】交流電源1が停電している期間には入力変
換部ADを定電圧のインバータとして使う。この場合は
スイッチ10を開いて交流電源1を切り離しておく。次
にこれを説明する。半導体スイッチS1 〜S4 からなる
ブリッジ回路と、その交流端子X, Yにある交流フィル
タLIN,CINでインバータ(直流から交流に変換)を構
成していて、直流側のバッテリーBの出力を交流に変換
して入力側の商用負荷側に給電する。
【0016】次に入力変換部ADをインバータとして使
う際の電圧制御を説明する。図2の構成で(VC)の部
分で電圧制御用の基準信号をつくる。PTINで出力電圧
をセンシングした信号SGE をフィードバックして、こ
れと基準の正弦波電圧信号VREF を誤差増幅器AV にい
れ、これらの入力に対応した出力信号VR をうる。この
誤差対応信号VR と三角波信号ST をコンパレータCO
V にいれ、その出力信号PWMV をうる。PWMV
パターンは、VR の正のときにはVR >ST の期間にE
のレベルを、そうでない期間にはゼロレベルとなる。ま
たVR の負であるときにはVR <ST の期間に−E、他
の期間にはゼロとなる。信号PWMV を電子スイッチD
Sを通してパルス分配器Dに入力する。パルス分配器D
では、信号PWMV を基にしてPWMV の正のパルス列
と負のパルス列とに分離し、これを直流的に絶縁できる
ホトカプラーを通してパワーアンプP1 〜P4 に与え、
それぞれトランジスタQ1 〜Q4 をオンオフさせる信号
を出力する。
【0017】次に図1のインバータDAを制御する信号
を発生する制御装置DACを説明する。図4は制御装置
DACのブロック構成で、図5(a)〜(e)は各ブロ
ックの信号の関係を示している。信号VREF はインバー
タDAの出力電圧のレベルと周波数をきめる正弦波の基
準信号である。Aは誤差増幅器でVREF とインバータD
Aの出力電圧に対応した信号SGOUT とを比較して両者
の差に対応した信号VR を出力する。STは高周波の三
角波形電圧信号である。この周波数はインバータDAの
スイッチS5 〜S8 のスイッチング周波数を決める。C
OMはコンパレータで信号VR とSTを比較してVR
絶対値がSTの絶対値を越えている期間に信号をだし、
他の期間にはゼロレベルとなるパルス幅制御(以後、P
WMという)の信号を出す。Dはパルスの分配器であ
る。P5 〜P8 は分配器Dからの信号を増幅してそれぞ
れトランジスタQ5 〜Q8 に与える制御信号をつくる。
5 〜P8 と分配器Dとの間は光信号で伝送するホトカ
プラを使い直流的に絶縁する。PWMの正のパルスを増
幅してトランジスタQ5 ,Q8 に与えこれをオンさせ
る。またPWMの負のパルスを増幅してトランジスタQ
6 ,Q7 に与えてこれをオンさせる。信号SGOUT のレ
ベルが下がればこれを増加するような制御信号をトラン
ジスタQ5 〜Q8 にだし、またレベルが上がればこれを
減少させるような制御信号をだして、つまりフィードバ
ック制御してインバータDAの出力電圧を一定に維持す
る。
【0018】図6に本発明の無停電電源装置の第2の実
施例を示す。図1の実施例におけるインバータDAに代
わって直流の出力変換回路DD(DC−DCコンバー
タ)を組み合わせると直流電圧出力の装置いわゆる整流
装置になる。交流電力を受電して入力変換部ADでえた
直流電力をDDで再変換して変換負荷4DCに直流電力
を給電する。負荷4DCからみると電源は整流装置とい
える。スイッチS5 〜S8 で構成したブリッジ回路の交
流端子X,YにトランスTの1次巻線を接続して、その
2次巻線の出力電圧をブリッジ整流回路QREC で整流
し、さらに平滑フィルタLDC,CDCを通してリップル電
圧の少ない直流電圧を得る。これを直流の変換負荷4D
Cに給電する。なお、スイッチS5 〜S8 の変換周波数
を高周波、例えば20kHz以上に高めれば、トランス
T,平滑フィルタLDC,CDCを大幅に小形化することが
できるし、また、騒音をなくすことができる。制御装置
DDCは、出力の直流電圧を一定にするためにトランジ
スタQ5 〜Q8 のオン・オフ信号を発生させる。これま
での実施例では入力変換部も、出力変換部も共に単相回
路を使って説明してきたが、三相回路も一般に使われて
いるのと同様に扱える。また、半導体スイッチとしてバ
イポーラ・トランジスタを例にあげて説明してきたが他
のパワーMOS/FET,IGBT(Insulated Gate B
ipolar Transistor )等の素子も同様に使える。
【0019】
【発明の効果】アクティブフィルタは給電の機能をもつ
装置ではなく、高調波電流公害を抑制するためだけに設
けられる装置であるために、二次的にあるいは補足的に
見られ、設備投資や設置スペース確保の点で優先順位が
低くなりがちである。本発明によって、アクティブフィ
ルタを給電に必要な電力変換装置、例えばインバータ装
置,UPS,整流装置などと一体化することができるの
で、アクティブフィルタを単独で設置するよりも負担が
少なくなる。これによって商用電力系統の高調波電流公
害の抑制に取り組み易くなる。交流電源の給電を受けて
これを一旦直流電圧に変換し、再度、交流あるいは直流
に変換して無停電で給電する無停電電源装置において、
交流電源が停電すると、従来の電源では入力の変換部は
機能を停止してしまう。これに対して本発明の電源では
交流電源の停電時には入力変換部ADのインバータとし
て活用し、入力側に接続されている負荷にも給電するこ
とが出来る。(出力側への給電は無瞬断であるが、入力
側の負荷への給電は、交流電源が停電してからこれをス
イッチ2で切り離すまでの僅かな時間だが停電があ
る。)エネルギー源として太陽電池や燃料電池を使うと
長時間の運転が可能であり、本発明の効果はより高くな
る。なお、エネルギー源として太陽電池を使う場合に
は、太陽光が充分にある昼間のエネルギーの余力分を交
流電源側に送ることも可能である等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無停電電源装置の第1の実施例を示
す。
【図2】入力変換部の制御装置の例を示す。
【図3】図2を説明するための(a)〜(e)は各部の
波形を示す。
【図4】出力変換部の制御装置の例を示す。
【図5】図4を説明するための(a)〜(e)は各部の
波形を示す。
【図6】本発明の第2の実施例を示す。
【図7】従来のアクティブフィルタの構成例を示す。
【図8】(a)〜(c)は図7を説明するための各部の
波形を示す。
【図9】従来の無停電電源装置を示す。
【符号の説明】
1 交流電源 2 商用負荷 3 電流トランス 4 電流トランス 10 スイッチ S1 〜S4 半導体スイッチ D1 〜D4 ダイオード AD 入力変換部 B バッテリー DA 交流変換部(インバータ) ADC 制御装置 DAC 制御装置 DD 出力変換回路 PTIN トランス T 出力トランス LAC リアクタ CAC コンデンサ PTOUT 出力電圧トランス BPF バンドパス・フィルタ 4AC 変換負荷 DAC 変換装置 DS 電子スイッチ P1 〜P4 パワーアンプ SGI 入力電流信号 SGX 商用負荷に流れる電流を電流トランスでセンシ
ングしてえられる信号 SGO 基本波成分 SGH 高調波成分の信号 A,AV ,AI ,AE 誤差増幅器 M 乗算器 COMV コンパレータ COM コンパレータ D パルス分配器 EC 直流電圧 EREF 基準の直流電圧 ER 誤差増幅器よりの出力信号 SGE 入力側の電圧をトランスPTINによりセンシン
グしてえられた信号 SGF 乗算器Mからの信号 SCI 入力変換部ADの電流制御の基準信号 SGI 電流トランス4からの電流信号 SI 誤差増幅器AI よりの出力信号 ST 三角波電圧信号 PWMI パルス幅制御信号 VREF 基準信号 VR 出力信号 PWMV コンパレータからの出力信号 PWM パルス幅制御の信号 SGOUT PTOUT からの信号

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商用負荷に給電している交流電源に接続
    され、半導体スイッチよりなるブリッジ回路とフィルタ
    を備え交流を直流に変換する入力変換部と、前記入力変
    換部の出力側に接続されている電気エネルギー源と、前
    記電気エネルギー源に接続され、直流を交流に変換する
    インバータあるいは直流を直流に変換するDC−DCコ
    ンバータを出力変換部として備えた装置において、 前記入力変換部の受電端にコンデンサを配置するととも
    に、前記商用負荷に流れる電流からえられる信号と、前
    記入力変換部に与えられる電圧からえられる信号とが与
    えられる制御回路によって、入力側はアクティブフィル
    タ装置として、出力側はインバータあるいは整流装置と
    して作用し、前記交流電源の停電中は前記エネルギー源
    から前記商用負荷に交流あるいは直流の電力を供給する
    ことを特徴とする無停電電源装置。
  2. 【請求項2】 制御装置は商用負荷に流れる電流を制御
    する機能と商用負荷に給電する電圧を定電圧に制御する
    機能をもち、交流電源の給電中は電流制御の機能を使
    い、また交流電源の停電中は電圧制御の機能を使うこと
    を特徴とする請求項1記載の無停電電源装置。
  3. 【請求項3】 エネルギー変換器としてバッテリー,太
    陽電池、あるいは燃料電池を備えたことを特徴とする請
    求項1または2記載の無停電電源装置。
JP4255488A 1992-08-31 1992-08-31 無停電電源装置 Expired - Fee Related JP2673921B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4255488A JP2673921B2 (ja) 1992-08-31 1992-08-31 無停電電源装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4255488A JP2673921B2 (ja) 1992-08-31 1992-08-31 無停電電源装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0686557A true JPH0686557A (ja) 1994-03-25
JP2673921B2 JP2673921B2 (ja) 1997-11-05

Family

ID=17279457

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4255488A Expired - Fee Related JP2673921B2 (ja) 1992-08-31 1992-08-31 無停電電源装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2673921B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006271073A (ja) * 2005-03-23 2006-10-05 Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp 無停電電源装置及びその入力電流制御方法
JP2016101073A (ja) * 2014-11-26 2016-05-30 トヨタ自動車株式会社 電力変換装置
CN113904426A (zh) * 2021-08-31 2022-01-07 科华数据股份有限公司 Ups控制方法及装置、ups系统

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101751114B1 (ko) 2015-06-24 2017-06-27 삼성전기주식회사 동기 정류기 및 이의 제어 회로

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6218980A (ja) * 1985-07-17 1987-01-27 Sanyo Denki Seisakusho:Kk 待機式無停電電源装置
JPH03218270A (ja) * 1990-01-22 1991-09-25 Hitachi Ltd 電力変換装置および無停電電源装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6218980A (ja) * 1985-07-17 1987-01-27 Sanyo Denki Seisakusho:Kk 待機式無停電電源装置
JPH03218270A (ja) * 1990-01-22 1991-09-25 Hitachi Ltd 電力変換装置および無停電電源装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006271073A (ja) * 2005-03-23 2006-10-05 Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp 無停電電源装置及びその入力電流制御方法
JP4614439B2 (ja) * 2005-03-23 2011-01-19 東芝三菱電機産業システム株式会社 無停電電源装置及びその入力電流制御方法
JP2016101073A (ja) * 2014-11-26 2016-05-30 トヨタ自動車株式会社 電力変換装置
CN113904426A (zh) * 2021-08-31 2022-01-07 科华数据股份有限公司 Ups控制方法及装置、ups系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP2673921B2 (ja) 1997-11-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Kwon et al. Improved single-phase line-interactive UPS
US7733670B2 (en) Bidirectional active power conditioner with DC/AC inverter in low-frequency switching
US7705489B2 (en) Method and apparatus for providing uninterruptible power
Park et al. High-performance transformerless online UPS
CN101499675B (zh) 充电电路及电源供应系统
US7391132B2 (en) Methods and apparatus providing double conversion/series-parallel hybrid operation in uninterruptible power supplies
KR101116428B1 (ko) 에너지 저장 시스템
EP0486130A2 (en) Single phase AC power conversion apparatus
US20070228837A1 (en) Apparatus for and methods of polyphase power conversion
KR20150003796A (ko) 다수의 dc 소스를 갖는 양방향 에너지 컨버터
US6094363A (en) Uninterruptible power supply with AC sine wave output and energy recycle function
KR20000048954A (ko) 스위칭 모드 전력 공급기의 펄스 전력 공급기
EP2975753A1 (en) A three-level converter
US6960901B2 (en) Bi-directional DC/DC power converter having a neutral terminal
JPH11113191A (ja) 無停電電源装置及びその充電制御方法
JP4405654B2 (ja) 電力変換装置および発電装置
Hirachi et al. Utility-interactive multi-functional bidirectional converter for solar photovoltaic power conditioner with energy storage batteries
JP2673921B2 (ja) 無停電電源装置
JPH09215205A (ja) 電力変換装置
JP3330232B2 (ja) 交直流無停電電源装置
JP2568271B2 (ja) 直流無停電電源装置
JP2000083330A (ja) 分散型電源設備
JPH06266455A (ja) バッテリ併用型太陽光発電設備
JP2956372B2 (ja) 無停電電源装置
JPH08331771A (ja) 二次電池の充放電制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070718

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080718

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080718

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090718

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090718

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100718

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110718

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120718

Year of fee payment: 15

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees