JPH0686533U

JPH0686533U - ２色成形ボタン

Info

Publication number: JPH0686533U
Application number: JP3068893U
Authority: JP
Inventors: 栄一角田
Original assignee: 栄一角田
Priority date: 1993-06-08
Filing date: 1993-06-08
Publication date: 1994-12-20

Abstract

(57)【要約】【目的】模様の浮き出し効果を向上する。【構成】一次成形体１及び二次成形体６に、それぞれ
異なる材質の例えばアセタール樹脂材Ｍ１、ＡＢＳ樹脂
材Ｍ２を用いる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、電子機器等の表示ボタンに用いられる頂面に模様を突設した一次成形体を透明又は半透明樹脂材で成形し、該一次成形体の模様頂面以外の表面に不透明樹脂材で二次成形体を成形した２色成形ボタンに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の２色成形ボタンは図６及び図７に示すように、頂面１１に模様１２を突設した一次成形体１０を、例えば透明合成樹脂材で成形し、その一次成形体１０の模様１２の頂面以外の表面に、不透明合成樹脂材で二次成形体１３を成形し、下方からの光Ｌの透過により模様１２を浮き出させるようにしている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の２色成形ボタンにおいては、一次成形体１０と二次成形体１３とを、同じ合成樹脂材で成形している。したがって、図８に示すように、一次成形体１０と二次成形体１３とは、接触面において相互に溶け合って微細な凹凸面Ｓが形成される。そのため、下方からの光が模様１２を通過する際に、凹凸面Ｓにより乱反射、吸収が行われ、表面への透過率が下がって模様１２の浮き出し効果が低下する。

【０００４】本発明は、模様の浮き出し効果を向上する２色成形ボタンを提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案によれば、頂面に模様を突設した一次成形体を透明又は半透明樹脂材で成形し、該一次成形体の模様頂面以外の表面に不透明樹脂材で二次成形体を成形した２色成形ボタンにおいて、前記一次成形体及び二次成形体にそれぞれ異なる材質の合成樹脂材を用いている。

【０００６】上記一次成形体の成形時に、スライドピンにより対向する側面の下部に凹部を形成し、二次成形体の一部を係合嵌入させ、一次及び二次成形体の剥離を防止するのが好ましい。

【０００７】

【作用】

上記のように構成された２色成形ボタンにおいては、両成形体は接触面において相互に溶け合うことなく、それぞれ平面が保持される。したがって、透過光は正常の反射状態で透過する。その結果、透過率が下がることなく、模様の浮き出し効果が向上される。

【０００８】

【実施例】

以下図面を参照して本考案の実施例を説明する。

【０００９】図１及び図２において、頂面２に模様３が突設された一次成形体１は、例えば透明なアセタール樹脂材Ｍ１で成形され、一方の対向する側面４の下部には、凹部５が形成されている。

【００１０】この一次成形体１の模様３の頂面以外の表面には、例えば不透明なＡＢＳ樹脂材Ｍ２で二次成形体６が形成されている。したがって、その二次成形体の内側面下部の突部７は、一次成形体１の凹部５に係合し嵌入されている。

【００１１】前記凹部５の形成は図３に示すように、内型Ａと外型Ｂとで形成されるキャビティＣに、一対のスライドピンＰを挿入し、そのキャビティＣに樹脂材Ｍ１を注入し、図４に示すような一次成形体１を成形する。

【００１２】次に作用について説明する。

【００１３】上記の一次成形体１と二次成形体６とは、それぞれ異なるアセタール樹脂材Ｍ１とＡＢＳ樹脂材Ｍ２とで成形されているので図５に示すように、相互に溶け合うことなく、それぞれ平面Ｐ１、Ｐ２が保持される。したがって、下方からの光Ｌは、乱反射することなく正常の反射状態で模様３を透過する。そのため、透過率が良く、模様３の浮き出し効果が向上される。

【００１４】また、凹部５と突部７とにより、溶け合わない両成形体１、６の剥離が防止される。

【００１５】

【考案の効果】

本考案は、以上説明したように構成されているので、両成形体の接触面が溶け合わないようにし、下方からの光の透過率を上げて模様の浮き出し効果を向上することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す側断面図。

【図２】図１の下面図。

【図３】一次成形体の型装置を示す側断面図。

【図４】一次成形体を示す側断面図。

【図５】効果を説明する部分的な側断面図。

【図６】従来の２色成形ボタンを示す側断面図。

【図７】図６の上面図。

【図８】図６の図５に相当する図面。

【符号の説明】

Ａ・・・内型Ｂ・・・外型Ｃ・・・キャビティＬ・・・下方からの光Ｍ１・・・アセタール樹脂材Ｍ２・・・ＡＢＳ樹脂材Ｐ・・・スライドピンＳ・・・凹凸面１、１０・・・一次成形体２、１１・・・頂面３、１２・・・模様４・・・側面５・・・凹部６、１３・・・二次成形体７・・・突部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】頂面に模様を突設した一次成形体を透明
又は半透明樹脂材で成形し、該一次成形体の模様頂面以
外の表面に不透明樹脂材で二次成形体を成形した２色成
形ボタンにおいて、前記一次成形体及び二次成形体にそ
れぞれ異なる材質の合成樹脂材を用いたことを特徴とす
る２色成形ボタン。