JPH0685967U - メカニカルシール - Google Patents

メカニカルシール

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JPH0685967U
JPH0685967U JP2729293U JP2729293U JPH0685967U JP H0685967 U JPH0685967 U JP H0685967U JP 2729293 U JP2729293 U JP 2729293U JP 2729293 U JP2729293 U JP 2729293U JP H0685967 U JPH0685967 U JP H0685967U
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JP
Japan
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retainer
seal ring
seal
ring
rings
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP2729293U
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English (en)
Inventor
昭博 川口
勤 松山
揚 小西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH0685967U publication Critical patent/JPH0685967U/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】回転軸に保持されたランナに接するシールリン
グが強い接触を受けて異常摩耗や焼付きが生じないよう
にしたメカニカルシールを提供する。 【構成】回転軸1に保持されたランナ2に当接するシー
ルリング31の背面にリテーナ33を設け、シールリン
グの外周部とリテーナの一部を覆うホルダー32を設け
る。シールリング31、ホルダー32、リテーナ33の
間に3個のOリング35,36,37を設け、Oリング
35,36の溝径に大小差を形成する。リテーナ33と
ケーシング5の間に2個のOリング38,39を設ける
と共に、リテーナ33とシールリング31に設けた連通
孔42,43を通してリング35,36,37で囲まれ
た部分に圧力コントロール装置40を設ける。圧力コン
トロール装置40により3個のOリングで囲まれた部分
の圧力を調整してランナ2に対するシールリング31の
接触状態を調節する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、回転式流体機械の軸シールに適用されるメカニカルシールに関する 。
【0002】
【従来の技術】
図5に、従来のメカニカルシールの一例を示す。回転軸1にランナ2が取付け られ、これに対峙してシール面を形成するカーボン製のシールリング3を金属製 のシールホルダー4に圧入し、静止リングを構成する。 シールホルダー4の小径の外周部がケーシング5にOリング6を介して嵌装され る。シールホルダー4とケーシング5間には円周上に複数本のバネ7が取付けら れ、シールリング3をランナ2へ押しつけている。 8は回り止めピンである。回転軸1とランナ2間には、Oリング9を、ランナ2 を回転軸1に固定保持するためのスリーブ10を設けている。 以上のように構成したメカニカルシールは、機内流体Aが機外Bへ漏洩するのを 防止するよう作動している。
【0003】 回転軸1の回転中、シールリング3やランナ2は、機内流体Aの圧力・温度や 、摺動面の発熱による温度上昇に伴い変形する。 この変形によって例えば、シールリング3のシール面の内周側3’のみが、ラン ナ2に強く接触した場合は、この部分は摩擦発熱のため加熱され温度が高くなり 、シールリング3の内周部やランナ2が、熱膨張により盛り上って来て、ますま す厳しい接触をすることになり、ますます温度も上昇する。
【0004】 この結果、シールリング3は異常摩耗を生じたり、ひどい場合は焼付きに至る 場合もある。 従って、シールリング3のシール面の変形をコントロールできれば、内周側のみ ランナに強く接触することを回避でき、前述のような不具合は発生しない。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、回転軸に保持されたランナに接するシールリングが強い接触を受け るように変形して異常摩耗や焼付きが生じないようシールリングの変形を制御可 能としたメカニカルシールを提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案によるメカニカルシールでは前記課題を解決するため、その静止リング にシールリングの背面に接しケーシングに取付けられるリテーナと、シールリン グのシール面側の外側面の一部にかかるツバ部を持ち、シールリング外周部及び リテーナ外周部の一部を覆うように設けるホルダーとを設けこのホルダーとリテ ーナをボルト結合により一体化構造とし、シールリング外周部とホルダー内周面 の間、リテーナの外周面とホルダーの内周面の間にそれぞれOリングを設け、両 者のOリング溝径に差をつける。更に、シールリングとリテーナの接する面にも Oリングを設ける。
【0007】 以上の3個のOリングで囲まれる部分が、機外に設ける圧力コントロール装置 へ連通するよう、リテーナとケーシングの嵌合部に2個のOリングを設けこの間 から前述の3個のOリングで囲まれた部分に到る連通孔をリテーナに設ける。 そして、シールリングとリテーナとが接する側面のいづれか一方をテーパ状や凸 状(本考案ではテーパ状と総称する)にし、シールリングが容易に変形しやすい ようにしておく。 前記した3個のOリングで囲まれた部分を機外の圧力コントロール装置へ連通す る連通孔はリテーナに加えシールリング内にも設けた構成としてもよい。
【0008】
【作用】
前記したように、本考案ではシールリングの外周面とホルダーの内周面の間の Oリング径をd1 、リテーナの外周面とホルダー内周面間のOリング径をd2 と 差をつけて配置し、これら2つのOリング及びシールリングとリテーナの接する 面の間に設けたOリングの3個のOリングで囲まれた部分をリテーナに設けられ た連通孔を介して外部に設置する圧力コントロール装置につなぐことにより、機 内流体Aの圧力PA 、コントロールした圧力(径d1 ,d2 をもつ2個のOリン グ間の圧力)PC とすると数1式に示す流体圧力差による力がホルダーに作用す るため、ホルダーのツバ部を介してこのFH がシールリングに作用する。
【0009】
【数1】
【0010】 また、シールリングには、シールリングとリテーナの接する面に配置したOリ ング部の径をd5 、ランナーと接するシールリングのシール面の外径をd3 ,シ ール面の内径をd4 とすると数2式の流体圧力差による力が作用する。なお、シ ールリングにおけるシール面の圧力分布は直線的に圧力低下しているとして近似 している。
【0011】
【数2】
【0012】 従って合計のF=FH +FS がシールリングに作用することになる。 シールリングとリテーナとが接する側面のいづれか一方をテーパ状や凸状にして いることと相まって、Fの大きさによりシールリングの変形量が変るため、外部 でコントロールする圧力PC を変えることで、シールリングのシール面の変形を コントロールすることが可能となる。
【0013】
【実施例】 以下、本考案によるメカニカルシールを図1〜図4に示した一実施例に基づい て説明する。 図1〜図4において、図5に示した従来のメカニカルシールと同一機能部品には 同一番号を付しており、説明を省略する。 図1〜図4に示したメカニカルシールを構成する静止リングは、シールリング3 1、ホルダー32、リテーナ33、これらを結合するため円周上に複数個配置し たボルト34、シールリング31とホルダー32間に配置したOリング35、及 びホルダー32とリテーナ33間に配置したOリング36、シールリング31と リテーナ33間に配置したOリング37を内蔵している。
【0014】 また、リテーナ33のケーシング5に嵌装される小径部にOリング38、Oリ ング39を設けている。 シールリング31、リテーナ33、ケーシング5には、外部に設置する圧力コン トロール装置40(圧力のコントロール方法は問わない)に通じる連通孔41、 連通孔42、連通孔43を設けている。 更に、シールリング31のリテーナ33に接する面はテーパ状31’や凸状の形 状とし、ホルダー32には、シールリング31のシール面側の外周面の一部にか かるツバ部32’を有する構造としている。
【0015】 図2は、図1に示されたメカニカルシールにおける静止リングの部分拡大図で 、図3,図4はこれの作用説明図である。 図2に示すように、Oリング35の径をd1 、Oリング36の径をd2 と差をつ け配置しておく。 機内流体Aの圧力PA 、外部でコントロールされた圧力PC とすると前記数1式 の流体圧力差による力がホルダーに作用し、ツバ部32’を介してシールリング 31にFH が作用することになる。
【0016】 Oリング37の内径をd5 、シール面の外形をd3 、シール面の内径をd4 と するとシールリング自体に前記数2式の流体圧力差による力が作用している。 従って、合計のF=FH +FS がシールリングに作用する。 以上よりPA に対してPC を変えることでFの大きさが変ると共に、作用する方 向が変わる。
【0017】 今、Fがシールリング31を押す方向に作用する時は図3に示すようにシール リング31のシール面は内周当りの方向に+θ傾斜しようとする。 Fがシールリング31を引く方向に作用する時は図4に示すようにシール面は、 外周当りの方向に−θ傾斜しようとする。 すなわち、外部でコントロールする圧力PC を任意に設定可能とすることで、連 通孔41,42,43を介してホルダー32の内周面の2つのOリング35とO リング36及びシールリング31とリテーナ33間のOリング37間の圧力がP C となり、これによりホルダー32に作用するFH を変え、シールリング31に 作用するFS を変えることでシールリング31のシール面の傾斜を任意に変える ことが可能となった。 なお、シールリング31のリテーナ33に接する面をテーパ状や凸状の形状とす ることで、Fによるシールリングの変形が容易となる。また、テーパ状や凸状は リテーナ33側につけてもよく、同様の作用となる。
【0018】
【考案の効果】
以上具体的に説明したように、本考案によるメカニカルシールにおいては、そ のシールリングの変形を外部に設置する圧力コントロール装置で任意に変えるこ とが可能となったため、従来例として示した、シールリングのシール面の内周側 が強く接触する状態になった時は、PA <PC の方向に圧力をコントロールし、 シール面を外周当りの傾向にすることで、内周側の強い接触状態を回避すること ができる。 逆の場合はPA >PC とすることでよい。 圧力コントロールPC を適正することで、シール面はランナに均一に接触するこ とが可能なので、従来例であったようなシール面の異常摩耗や焼付きを防止でき る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るメカニカルシールの断
面図。
【図2】図1に示したメカニカルシールにおける静止リ
ング回りの部分拡大図。
【図3】図2に示した静止リング部分の作用を説明する
ための図2と同様の断面図。
【図4】図2に示した静止リングの作用を説明するため
の図2と同様の断面図。
【図5】従来のメカニカルシールを示す断面図。
【符号の説明】
1 回転軸 2 ランナ 5 ケーシング 31 シールリング 32 ホルダー 33 リテーナ 34 ボルト 35 Oリング 36 Oリング 37 Oリング 38 Oリング 39 Oリング 40 圧力コントロール装置 41 連通孔 42 連通孔 43 連通孔 31’ テーパ状 32’ ツバ部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転機械の軸封装置として用いられるメ
    カニカルシールにおいて、回転軸に保持されたランナに
    接するシールリング、同シールリングの背面に接しケー
    シングに取付けられたリテーナ、及び前記シールリング
    のシール面側となる外側面の一部にかゝるつば部を持ち
    同シールリングの外周部及び前記リテーナの外周部の一
    部を覆って設けたホルダーを有し、同ホルダーと前記リ
    テーナがボルト結合により一体化構造とされ、前記ケー
    シングに軸方向移動可能に取付けられて前記ランナに対
    峙する静止リング、前記シールリングの外周部と前記ホ
    ルダーの内周面の間と、これと径を異らせて前記リテー
    ナの外周面と前記ホルダーの内周面の間と、前記シール
    リングと前記リテーナの接する面の間とにそれぞれ設け
    られた3個のOリング、及び前記リテーナと前記ケーシ
    ングの嵌合部に設けられた2個のOリングを有し、前記
    リテーナには前記2個のOリングを設けた間から前記3
    個のOリングで囲まれる部分に到る連通孔を設けられて
    外部の圧力コントロール装置へ連通され、かつ、前記シ
    ールリングと前記リテーナとが接する側面のいづれか一
    方をテーパ状に形成されていることを特徴とするメカニ
    カルシール。
JP2729293U 1993-05-25 1993-05-25 メカニカルシール Withdrawn JPH0685967U (ja)

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JP2729293U JPH0685967U (ja) 1993-05-25 1993-05-25 メカニカルシール

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JPH0685967U true JPH0685967U (ja) 1994-12-13

Family

ID=12217014

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997031206A1 (fr) * 1996-02-23 1997-08-28 Tomoichiro Iwane Garniture mecanique d'etancheite

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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Legal Events

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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19971106