JPH0685287U - ディスク収納ケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数のディスクを保管する場合でも、ディス
ク収納ケースに対するディスクの出し入れが容易に行
え、更に少ないスペースで保管が可能な、更にまた出し
入れの作業も安定して行えるディスク収納ケースを提供
するものである。 【構成】 ディスクを保持するホルダ３は、カバー２の
面に沿って回動可能に端部材１とカバー２に挟持され
る。更にホルダ３は、弾性部３１と該弾性部３１とディ
スクの径方向に対向する保持部３２とを有し、弾性部３
１と保持部３２との距離はディスク未収納状態でディス
クの直径より短く設けられており、ディスク収納時には
弾性部３１がディスクの径方向から保持部３２へとディ
スクを押圧保持するよう構成される。また、カバー２と
ホルダ３の組が任意の数で端部材１に容易に増減され
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ビデオディスクやコンパクトディスク等の光ディスクに代表される ディスク状情報記録媒体を収納するディスク収納ケースに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

情報記録媒体としてディスク形状のものがあり、利用形態として再生専用のも の、追記型のもの、書き換え可能なものと種々のものがある。斯様なディスク状 情報記録媒体の代表的なものとして光ディスクがある。

【０００３】 光ディスクは、そのまま記録再生装置にかけられる場合と、ディスクを内部に 収納したままで記録再生動作が可能なカートリッジに収納されて記録再生装置に かけられる場合とがある。記録再生装置にそのままの状態でかけるものでも、通 常は保護のためにケースに収納されて保管される。

【０００４】 図５は従来のディスク収納ケースの一例を示す図である。収納ケースは、光デ ィスクを載置するホルダ５１とホルダ５１に対して開閉可能に設けられた蓋部５ ２からなり、ホルダ５１の中心部にディスクの孔が係合するように係止部５３が 設けられていた（例えば実開昭６１−１７０１７８号公報の第５図参照）。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

ディスクは１枚１枚ケースに収納されるため、複数枚のディスクを保管してお くときには、ケースにディスクを収納した状態で重ねるか、ケースを立てて横に 並べるかであった。どちらの場合でも、ディスクは蓋部５２を開けないと取り出 せないので、ディスクを取り出すには、並べられているケースの列の中から所望 のディスクが収納されているケースを一旦取り出さなくてはならず、ディスクの 取り出しあるいはケースへの収納作業が非常に煩わしいものであった。

【０００６】 また、収納ケースはディスクに比べて厚いので、複数枚のディスクを保管する には、多くのスペースを必要としていた。

【０００７】 更にまた、ディスクのケースからの取り出し時あるいは収納時にディスク面を 汚損しない様に取り扱うには、従来の収納ケースではディスクの孔には係止部５ ３が係合するため、非常に限定された部分だけを保持しなくてはならなかった。 このため、ディスクの保持は不安定な状態であり、落としてしまう虞があった。

【０００８】 本考案は斯様な点に鑑みて成されたもので、複数のケースが並べられている状 態でのディスクの出し入れを可能にして、その作業を容易に行える収納ケースを 提供するものである。

【０００９】 また、複数のディスクを保管する場合に、保管スペースがより少ないスペース で済む収納ケースを提供するものである。

【００１０】

【課題を解決するための手段】

本考案は、ケースの基体である端部材と、ディスクを保持するホルダと、端部 材と対向して設けられるカバーとからなり、前記ホルダは前記カバーの面に沿っ て回動可能に前記端部材とカバーに挟持されているディスク収納ケースである。

【００１１】 また、１つの端部材に対して、ホルダとカバーが複数設けられ、各ホルダは各 カバーの前記端部材側に位置しカバーの面に沿って回動可能に設けられているデ ィスク収納ケースである。

【００１２】 更に、また、ディスクを保持するホルダは、弾性部と該弾性部とディスクの径 方向に対向する保持部とを有し、これら弾性部と保持部との距離はディスク未収 納状態でディスクの直径より短く設けられており、ディスク収納時には前記弾性 部がディスクの径方向から前記保持部へとディスクを押圧保持する、硬質のディ スク状情報記録媒体を収納するディスク収納ケースである。

【００１３】

【作用】

ディスクを保持するホルダが、ディスク収納ケースのカバー面に沿って回動す るので、従来のような蓋部を開けてディスクの出し入れをする必要が無くなる。 従って複数のディスク収納ケースが並べられている状態でも、容易にディスクの 出し入れが可能となる。

【００１４】 また、１つの端部材に、ホルダとカバーの組を複数の所望の数だけ設けること で、ディスクの出し入れの容易さを維持したまま、少ないスペースでの複数のデ ィスクの保管が可能になる。

【００１５】 更に、硬質のディスクを弾性部がディスクの径方向から保持部へと押圧保持す るホルダとすることで、ディスクを手で取り扱う際にディスクの孔を持つことが できるので、ディスクを落とす虞の少ない安定した取扱いが可能となる。

【００１６】

【実施例】

図１に本考案一実施例のディスク収納ケースの構成図を示す。尚、本実施例で は、ケースに収納するディスク状情報記録媒体として、光ディスクのように硬質 のものを対象とする。

【００１７】 １は収納ケースの基体である端部材、２は端部材１と面を対向して設けられる カバー、３はディスクを保持するホルダである。

【００１８】 このホルダ３は、図２に示すように、略Ｃ型に成形されており、ディスクの径 方向に対向する保持部３２に対してディスクを押圧保持する弾性部３１を有して いる。この弾性部３１は、保持部３２との距離がディスク未収納状態でディスク の直径より短く設けられており、ディスク収納時にディスクの直径付近を保持部 ３２とで挟み、弾性部３１が保持部３２へとディスクを押圧してディスクが保持 される。またホルダ３は、ディスクを厚み方向で軽く保持するためのツメ３３、 ホルダ３が回動するための回動軸を挿通するための回動孔３４を有している。

【００１９】 端部材１とカバー２は、３角に固定用の帳ビスを挿通するための孔１１、１２ 、１３、２１、２２、２３を有し、孔が設けられていない角は角取り（Ｒ処理） がされている。そして、端部材１、ホルダ３、カバー２の順で重ねられ、端部材 １の孔１１、１２とカバー２の孔２１、２２に、また端部材１の孔１３とカバー ２の孔２３の間にホルダ３の回動孔３４を介して帳ビス４（雄ビス４１、雌ビス ４２）が挿通され、帳ビス４が締着される。

【００２０】 而して、ホルダ３は端部材１とカバー２に挟持されつつ、カバー２の面に沿っ て回動孔３４に挿通された帳ビスの軸部分を軸に回動する。斯様な収納ケースに ディスクを出し入れするときは、カバー２の角取りされた部分で露出しているホ ルダ３の指懸り部３５に指を掛けてホルダ３を回動させ、ホルダ３をケースの外 部に出すことで、ホルダ３へのディスクの装着あるいはホルダ３からのディスク の取り外しが行われる。またこの際、ディスクの孔はケース内部での保持には関 与しないので、ディスクの孔に指を入れてディスクを持つことができ、ディスク を落とす虞が少なく、安定した作業が行える（図４参照）。

【００２１】 尚、カバー２の孔２１、２２の設けられている辺の厚さとホルダ３の回動孔３ ４、指懸り部３５が設けられている辺の厚さは略同じで互いの厚み部分を避ける ように成形されており、カバー２とホルダ３を組み合わせた状態では、全体が略 均一の厚さ（カバー２の孔２１、２２の設けられている辺の厚さ、もしくはホル ダ３の孔３４、指懸り部３５が設けられている辺の厚さ）となる。

【００２２】 図３は本考案の他の実施例を示す図である。図３においては、端部材１に対し てカバー２とホルダ３が複数組、連続して設けられている。即ち、端部材１に対 してカバー２、ホルダ３が複数組、連続して重ねられ、カバー２とホルダ３の組 の数より１つ少ない数の中継ぎ４３（もしくはカバー２とホルダ３の組の数の厚 みに応じた中継ぎ）がカバ−２の孔２１、２２、２３及び孔２３にあっては更に ホルダ３の回動孔３４に挿通されて、その両端が帳ビス４（雄ビス４１、雌ビス ４２）で締着されている。

【００２３】 １つの端部材１に設けられるカバー２とホルダ３の組の数は、中継ぎ４３の数 （もしくは長さ）を調節するだけで任意に増減させることができ、その組立ても 非常に容易に行うことができる。

【００２４】 図３のような複数のホルダ３を備えた収納ケースにおいても、ディスクの出し 入れを行うときには、上述と同様に、ディスクを収納あるいは取り出す所望のホ ルダ３の指懸り部３５に指を掛けてホルダ３を回動させ、ホルダ３をケースの外 部に出すことで、ホルダ３へのディスクの装着あるいはホルダ３からのディスク の取り外しが行われる（図４参照）。また、その際の作業も、ディスクの孔を持 つなどして安定して行うことができる。

【００２５】 そして、ディスクの収納枚数を１つ増やすと、１つのカバーとホルダのスペー スが増えるだけなので、多くの枚数のディスクを保管する場合でも、従来の様に ディスク１枚に対して１つのケースで保管している場合に比べて、少ないスペー スで多くのディスクを保管できる。また、多くのディスクを一体的に保管できる ので、保管場所を移動させる等、保管してあるディスクをまとめて持ち運ぶ際に も、従来のディスク１枚に対して１つのケースで保管するもののように、ばらば らになることはなく容易に持ち運ぶことができる。

【００２６】 図３のように複数のディスクを収納できるように構成したときは、色々な色の ホルダ３やカバー２を適当に組み合わせれば、ディスクを分かり易く分類するこ とも可能である。

【００２７】

【考案の効果】

本考案は、以上の説明から明らかな如く、ホルダが、端部材とカバーに挟持さ れカバーの面に沿って回動可能に設けられているので、このホルダを回動させる ことによりケースの外部で容易にディスクの出し入れが行える。このため、この 収納ケースが複数並べられていても、容易にディスクの出し入れが可能となる。

【００２８】 また、１つの端部材に、ホルダとカバーの組を複数の所望の数だけ設けること で、ディスクの出し入れの容易さを維持したまま、少ないスペースで複数のディ スクを保管できる。その際のカバーとホルダの組の数は、中継ぎの数（もしくは 長さ）を調節するだけで任意に増減させることができ、その組立ても非常に容易 に行える。そして、一体的に保管されるので、その持ち運びも容易になされる。

【００２９】 更に、複数のディスクを収納できるように構成したときは、色々な色のホルダ やカバーを適当に組み合わせることで、ディスクの整理、分類が分かり易くでき る。

【００３０】 特に、ホルダを、硬質のディスクを弾性部がディスクの径方向から保持部へと 押圧保持する様に構成することにより、ディスクを手で取り扱う際にディスクの 孔を持つことが可能になり、ディスクを落とす虞の少ない安定した取扱いができ る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案一実施例のディスク収納ケースの構成図
である。

【図２】本考案一実施例に係るホルダの説明図である。

【図３】本考案の他の実施例のディスク収納ケースの説
明図である。

【図４】本考案のディスク収納ケースにおける状態説明
図である。

【図５】従来のディスク収納ケースの説明図である。

【符号の説明】

１ 端部材 ２ カバー ３ ホルダ ４ 帳ビス １１、１２、１３、２１、２２、２３ 孔 ３１ 弾性部 ３２ 保持部 ３３ ツメ ３４ 回動孔 ３５ 指懸り部 ４１ 雄ビス ４２ 雌ビス ４３ 中継ぎ ５１ ホルダ ５２ 蓋部 ５３ 係止部

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ケースの基体である端部材と、ディスク
   を保持するホルダと、端部材と対向して設けられるカバ
   ーとからなり、前記ホルダは前記カバーの面に沿って回
   動可能に前記端部材とカバーに挟持されていることを特
   徴とするディスク収納ケース。
2. 【請求項２】 ケースの基体である１つの端部材に対し
   て、ディスクを保持するホルダと端部材と対向して設け
   られるカバーが複数設けられ、各ホルダは各カバーの前
   記端部材側に位置されカバーの面に沿って回動可能に設
   けられていることを特徴とするディスク収納ケース。
3. 【請求項３】 硬質のディスク状情報記録媒体を収納す
   るディスク収納ケースにおいて、ディスクを保持するホ
   ルダは、弾性部と該弾性部とディスクの径方向に対向す
   る保持部とを有し、これら弾性部と保持部との距離はデ
   ィスク未収納状態でディスクの直径より短く設けられて
   おり、ディスク収納時には前記弾性部がディスクの径方
   向から前記保持部へとディスクを押圧保持することを特
   徴とするディスク収納ケース。