JPH0685184B2 - 画像表示装置 - Google Patents
画像表示装置Info
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- JPH0685184B2 JPH0685184B2 JP60238034A JP23803485A JPH0685184B2 JP H0685184 B2 JPH0685184 B2 JP H0685184B2 JP 60238034 A JP60238034 A JP 60238034A JP 23803485 A JP23803485 A JP 23803485A JP H0685184 B2 JPH0685184 B2 JP H0685184B2
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- Japan
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- coordinate value
- image pattern
- pixel
- error
- value
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- Image Processing (AREA)
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は画像パターンに対して拡大,縮小,回転などの
変換を施した画像パターンを生成する画像表示装置に関
する。
変換を施した画像パターンを生成する画像表示装置に関
する。
従来の技術 一般に画像パターンに対して施す変換として2次元アフ
ィン変換がよく用いられる。2次元アフィン変換は次式
(1)で定義される。
ィン変換がよく用いられる。2次元アフィン変換は次式
(1)で定義される。
ここに は原画像パターンの画素の座標を、 は変換後の画像パターンの対応する画素の座標である。
例えば、原点の回りの角度θの回転は次式(2)で定義
される。
される。
また、原点を中心とするx軸方向及びy軸方向へのk倍
の拡大(または縮小)は次式(3)で定義される。
の拡大(または縮小)は次式(3)で定義される。
従来の画像の変換方式(例えばコンピュータ(Compute
r),P24〜P25,IEEE,June 1983など)では変換対象とす
る原画像パターンのすべての画素について式(1)など
の行列演算を行なっていた。
r),P24〜P25,IEEE,June 1983など)では変換対象とす
る原画像パターンのすべての画素について式(1)など
の行列演算を行なっていた。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら式(1)などの演算においては1画素あた
り4回の乗算が必要であり処理の高速化が困難であっ
た。更に、画素は離散的な座標値をもつ正方格子上の点
であるため拡大変換などにおいて生成される画素パター
ンに画素の脱落が生じ画品質の点において問題があっ
た。
り4回の乗算が必要であり処理の高速化が困難であっ
た。更に、画素は離散的な座標値をもつ正方格子上の点
であるため拡大変換などにおいて生成される画素パター
ンに画素の脱落が生じ画品質の点において問題があっ
た。
本発明はかかる点に鑑み、画素ごとに式(1)などの演
算を用いることなく、簡単な加算のみで原画像パターン
に対して変換を施した画像パターンを、画品質の劣化に
避けながら高速に生成する画像表示装置を提供すること
を目的とする。
算を用いることなく、簡単な加算のみで原画像パターン
に対して変換を施した画像パターンを、画品質の劣化に
避けながら高速に生成する画像表示装置を提供すること
を目的とする。
問題点を解決するための手段 本発明は前記問題点を解決するため、原画像パターンか
ら互いに隣接する画素の列を検出し、隣接する2つの画
素間の相対位置情報を出力する隣接画素検出手段と、被
生成画像パターンの最後に生成された画素の座標値を保
持する座標値記憶手段と、上記座標値の丸め誤差を保持
する誤差記憶手段と、前記隣接画素検出手段が出力する
相対位置情報に応じて各座標成分毎の絶対値が1を超え
ない増分値を生成する増分生成手段と、前記増分値を前
記誤差記憶手段が保持する誤差に加算する加算手段と、
前記加算における加算結果を評価し前記座標値記憶手段
が保持する座標値を更新する座標値更新手段と、前記座
標値更新手段によって更新された座標値の位置に被生成
画像パターンの画素を生成する描画手段とを備えた画像
表示装置である。
ら互いに隣接する画素の列を検出し、隣接する2つの画
素間の相対位置情報を出力する隣接画素検出手段と、被
生成画像パターンの最後に生成された画素の座標値を保
持する座標値記憶手段と、上記座標値の丸め誤差を保持
する誤差記憶手段と、前記隣接画素検出手段が出力する
相対位置情報に応じて各座標成分毎の絶対値が1を超え
ない増分値を生成する増分生成手段と、前記増分値を前
記誤差記憶手段が保持する誤差に加算する加算手段と、
前記加算における加算結果を評価し前記座標値記憶手段
が保持する座標値を更新する座標値更新手段と、前記座
標値更新手段によって更新された座標値の位置に被生成
画像パターンの画素を生成する描画手段とを備えた画像
表示装置である。
作用 本発明は前記の構成により、隣接画素検出手段により原
画像パターンをある1つの画素から始まる隣接画素の列
として表現し、その隣接画素間の相対位置関係を示すい
くつかの基準スペクトルに対してのみ式(1)で定義さ
れる変換を施すことにより、変換後の始点に対応する画
素から変換された基準ベクトルを相対位置にもつ画素の
列として画素パターンを生成する。前記の座標値記憶手
段は変換された画素列の現在描画している画素の座標値
を保持し、前記誤差記憶手段は変換された画素列の真の
座標値と実際に描画した丸められた座標値の間の誤差を
保持し、前記増分生成手段及び加算手段は、前記の変換
された基準ベクトルに応じた相対位置変位を真の座標値
に加算するための手段である。前記座標値更新手段は、
前記の誤差の桁あふれを検出し、それに応じて描画する
画素の座標を更新し、前記描画手段は実際に画素を生成
する。このとき、前記増分生成手段は各座標成分毎の絶
対値が1を超えない増分値を生成することによって、前
記加算手段における加算の桁あふれが高々1回の加算に
ついて1までとなるように制限して、画素の脱落を防止
する。
画像パターンをある1つの画素から始まる隣接画素の列
として表現し、その隣接画素間の相対位置関係を示すい
くつかの基準スペクトルに対してのみ式(1)で定義さ
れる変換を施すことにより、変換後の始点に対応する画
素から変換された基準ベクトルを相対位置にもつ画素の
列として画素パターンを生成する。前記の座標値記憶手
段は変換された画素列の現在描画している画素の座標値
を保持し、前記誤差記憶手段は変換された画素列の真の
座標値と実際に描画した丸められた座標値の間の誤差を
保持し、前記増分生成手段及び加算手段は、前記の変換
された基準ベクトルに応じた相対位置変位を真の座標値
に加算するための手段である。前記座標値更新手段は、
前記の誤差の桁あふれを検出し、それに応じて描画する
画素の座標を更新し、前記描画手段は実際に画素を生成
する。このとき、前記増分生成手段は各座標成分毎の絶
対値が1を超えない増分値を生成することによって、前
記加算手段における加算の桁あふれが高々1回の加算に
ついて1までとなるように制限して、画素の脱落を防止
する。
実施例 まず最初に本発明に依るところの原理について説明す
る。いま原画像パターンが画素列 P=(P0,P1,P2,……,Pn-1,Pn) ……………(4) で与えられるものとする。画素列の隣り合う2画素Pk-1
とPkの間の相対位置関係を示すベクトルを、 vk=PkPk-1 (k=1,2,……,n) ……………(5) と表わすと、原画像パターンP上の画素Piは Pi=Pi-1+vi (i=1,2,……,n)……………(6) と表現できる。原画像パターンに対して施す2次元アフ
ィン変換行列をTとすると、変換後の被生成画像パター
ンP′は式(4)にTを乗じて、 P′=T(P0,P1,P2,……,Pn-1,Pn) =(TP0,TP1,TP2,……,TPn-1,TPn)……………(7) で与えられる、一方、式(6)を用いるとP′は P′=T(P0,P0+v1,P1+v2,……, Pn-2+vn-1,Pn-1+vn) =(TP0,TP0+Tv1,TP1+Tv2, ……,TPn-2+Tvn-1,TPn-1+Tvn) ……………(8) と表現できる。いま、 ▲P′ i▼=TPi (i=1,2,……,n) ……………
(9) とおくと、式(8)から ▲P′ i▼=TPi-1+Tvi =▲P′ i-1▼+Tvi ……………(10) とる。
る。いま原画像パターンが画素列 P=(P0,P1,P2,……,Pn-1,Pn) ……………(4) で与えられるものとする。画素列の隣り合う2画素Pk-1
とPkの間の相対位置関係を示すベクトルを、 vk=PkPk-1 (k=1,2,……,n) ……………(5) と表わすと、原画像パターンP上の画素Piは Pi=Pi-1+vi (i=1,2,……,n)……………(6) と表現できる。原画像パターンに対して施す2次元アフ
ィン変換行列をTとすると、変換後の被生成画像パター
ンP′は式(4)にTを乗じて、 P′=T(P0,P1,P2,……,Pn-1,Pn) =(TP0,TP1,TP2,……,TPn-1,TPn)……………(7) で与えられる、一方、式(6)を用いるとP′は P′=T(P0,P0+v1,P1+v2,……, Pn-2+vn-1,Pn-1+vn) =(TP0,TP0+Tv1,TP1+Tv2, ……,TPn-2+Tvn-1,TPn-1+Tvn) ……………(8) と表現できる。いま、 ▲P′ i▼=TPi (i=1,2,……,n) ……………
(9) とおくと、式(8)から ▲P′ i▼=TPi-1+Tvi =▲P′ i-1▼+Tvi ……………(10) とる。
ここで式(9)は原画像パターンのすべての画素につい
てアフィン変換を行ない、被生成画像パターン中の対応
する画素を求めるという前記の従来の方法を表わす式で
ある。一方、式(10)は本発明が依るところの原理を表
わす漸化式であり、最後に生成した被生成画像パターン
上の画素に、変換された相対位置ベクトルを加えること
により次の画素を求めるという方法を表わしている。一
般に式(4)で与えられる画素列Pに制約がない場合に
は、相対位置ベクトルvkもまたあらゆるベクトルをとり
うるため、式(10)における相対位置ベクトルへのTの
乗算処理がすべての相対位置ベクトルについて必要とな
り、前記の従来の方法と計算量における優位性はない。
しかし、画素列P中の隣り合う2画素Pk-1とPkの間の相
対位置関係に「互いに8連結の意味において隣接してい
る(即ち、一方の画素が他方の画素の8近傍にある)こ
と」という制約を設けることにより、相対位置ベクトル
は第2図に示すu0からu7の8通りに限定される。更に、
これら8通りのベクトルから選んだ任意の2つのベクト
ルは互いに一次独立であることから、実際に2次元アフ
ィン変換行列を乗じる必要のある相対位置ベクトルはu0
からu7のうちの2つのみでよい。いま、第2図のベクト
ルu0とu2を選び、 とし、8つのベクトル各々にTを乗じたベクトルをu0′
からu7′とすると、 なる関係が成立し、以下同様に、 となる。式(12)及び式(13)から明らかなように、
u0′からu7′まで求めるには乗算は不要であり、単に2
次元アフィン変換行列Tの要素の加減算のみとなる。但
しP0′の決定に要する演算は除く。
てアフィン変換を行ない、被生成画像パターン中の対応
する画素を求めるという前記の従来の方法を表わす式で
ある。一方、式(10)は本発明が依るところの原理を表
わす漸化式であり、最後に生成した被生成画像パターン
上の画素に、変換された相対位置ベクトルを加えること
により次の画素を求めるという方法を表わしている。一
般に式(4)で与えられる画素列Pに制約がない場合に
は、相対位置ベクトルvkもまたあらゆるベクトルをとり
うるため、式(10)における相対位置ベクトルへのTの
乗算処理がすべての相対位置ベクトルについて必要とな
り、前記の従来の方法と計算量における優位性はない。
しかし、画素列P中の隣り合う2画素Pk-1とPkの間の相
対位置関係に「互いに8連結の意味において隣接してい
る(即ち、一方の画素が他方の画素の8近傍にある)こ
と」という制約を設けることにより、相対位置ベクトル
は第2図に示すu0からu7の8通りに限定される。更に、
これら8通りのベクトルから選んだ任意の2つのベクト
ルは互いに一次独立であることから、実際に2次元アフ
ィン変換行列を乗じる必要のある相対位置ベクトルはu0
からu7のうちの2つのみでよい。いま、第2図のベクト
ルu0とu2を選び、 とし、8つのベクトル各々にTを乗じたベクトルをu0′
からu7′とすると、 なる関係が成立し、以下同様に、 となる。式(12)及び式(13)から明らかなように、
u0′からu7′まで求めるには乗算は不要であり、単に2
次元アフィン変換行列Tの要素の加減算のみとなる。但
しP0′の決定に要する演算は除く。
以上述べたことから原画像パターンを構成する画素列に
対して、8連結画素列であるという制約を設けることに
より、原画像パターンに対して2次元アフィン変換を施
した画像パターン上の画素列は漸化式(10)によって求
められ、それに要する演算は加減算のみでよいことがわ
かる。
対して、8連結画素列であるという制約を設けることに
より、原画像パターンに対して2次元アフィン変換を施
した画像パターン上の画素列は漸化式(10)によって求
められ、それに要する演算は加減算のみでよいことがわ
かる。
以下、本発明の実施例を原画像パターンの回転した画像
パターンを生成する場合を例にして説明する。第1図は
本発明の画像表示装置の実施例を示すブロック図であ
る。101は原画像パターン、102は隣接画素検出手段、10
3は増分生成手段、104は加算手段、105は誤差記憶手
段、106は座標値更新手段107は座標値記憶手段、108は
描画手段、109は生成された画像パターンである。加算
手段104と誤差記憶手段105と座標値記憶手段107はそれ
ぞれx座標用とy座標用の対で構成される。
パターンを生成する場合を例にして説明する。第1図は
本発明の画像表示装置の実施例を示すブロック図であ
る。101は原画像パターン、102は隣接画素検出手段、10
3は増分生成手段、104は加算手段、105は誤差記憶手
段、106は座標値更新手段107は座標値記憶手段、108は
描画手段、109は生成された画像パターンである。加算
手段104と誤差記憶手段105と座標値記憶手段107はそれ
ぞれx座標用とy座標用の対で構成される。
以上のように構成された本発明の実施例の画像表示装置
が実現する変換された画像パターンの生成方法の概要を
説明する。
が実現する変換された画像パターンの生成方法の概要を
説明する。
いま原画像パターン101の例として第3図301に示す画像
パターンを考える。この原画像パターンを原点を中心に
反時計回りに60゜回転する場合を考える。隣接画素検出
手段102は前述の制約のもとに8連結画素列P P=(P0,P1,……,P11) …………(14) を検出し、互いに隣接する2つの画素間の相対位置は関
する情報を出力する。本例では相対位置ベクトル列V=
(v1,v2,……,v11は V=(u0,u0,u0,u0,u0,u3,u2,u3,u5,u4,u5) …………
(15) となる。但しu0,……,u7は第2図に示すベクトルとす
る。次に増分生成手段103では原画像パターン101に施す
べき2次元アフィン変換に応じてu0′,……,u7′を算
出しテーブル化しておく。本例ではu0′,……,u7′は
第4図に示すようになる。増分生成手段103では、隣接
画素検出手段102から入力されてくる相対位置情報に応
じてそれに対応するベクトルの成分をu0′からu7′まで
の中から選びだして、誤差記憶手段105に対する増分と
して出力し、加算手段104において加算される。
パターンを考える。この原画像パターンを原点を中心に
反時計回りに60゜回転する場合を考える。隣接画素検出
手段102は前述の制約のもとに8連結画素列P P=(P0,P1,……,P11) …………(14) を検出し、互いに隣接する2つの画素間の相対位置は関
する情報を出力する。本例では相対位置ベクトル列V=
(v1,v2,……,v11は V=(u0,u0,u0,u0,u0,u3,u2,u3,u5,u4,u5) …………
(15) となる。但しu0,……,u7は第2図に示すベクトルとす
る。次に増分生成手段103では原画像パターン101に施す
べき2次元アフィン変換に応じてu0′,……,u7′を算
出しテーブル化しておく。本例ではu0′,……,u7′は
第4図に示すようになる。増分生成手段103では、隣接
画素検出手段102から入力されてくる相対位置情報に応
じてそれに対応するベクトルの成分をu0′からu7′まで
の中から選びだして、誤差記憶手段105に対する増分と
して出力し、加算手段104において加算される。
さて一般に、前記増分生成手段103から出力される増分
は整数値をとるとは限らない。従って原画像パターン10
1上の画素に対応する変換後の画素の座標値(これを真
の座標値と呼ぶことにする。)もまた整数値をとるとは
限らないため、座標値を丸める必要が生じる。丸め処理
は、真の座標値(X0,Y0)と丸めれらた座標値(X,Y)が
次式(16)を満足するように行なうものとする。
は整数値をとるとは限らない。従って原画像パターン10
1上の画素に対応する変換後の画素の座標値(これを真
の座標値と呼ぶことにする。)もまた整数値をとるとは
限らないため、座標値を丸める必要が生じる。丸め処理
は、真の座標値(X0,Y0)と丸めれらた座標値(X,Y)が
次式(16)を満足するように行なうものとする。
このとき、丸め誤差RX,RYを次式(17)と定義する。
前記の丸められた座標値(X,Y)を座標値記憶手段107に
保持し、丸め誤差(RX,RY)を誤差記憶手段105に保持す
る。座標値更新手段106は、前記加算手段104における加
算の結果、丸め誤差(RX,RY)が式(17)を満足するよ
うに座標値記憶手段107が保持する座標値(X,Y)を更新
するとともに描画手段108に対して更新された座標値の
位置に画素を生成するように指示する。
保持し、丸め誤差(RX,RY)を誤差記憶手段105に保持す
る。座標値更新手段106は、前記加算手段104における加
算の結果、丸め誤差(RX,RY)が式(17)を満足するよ
うに座標値記憶手段107が保持する座標値(X,Y)を更新
するとともに描画手段108に対して更新された座標値の
位置に画素を生成するように指示する。
以上述べた方法を第3図301の原画像パターンを用いて
確める。本例における画像パターン生成過程を第5図に
示す。欄501は原画像パターン301から隣接画素検出手段
102によって検出される画素列の座標値を、欄501は隣接
画素検出手段102によって出力される隣接画素間の相対
位置に関する情報(本例では相対位置ベクトルの番号も
しくは相対位置ベクトルの成分そのもの)を、欄503は
増分生成手段103によって生成される増分値(本例では
隣接画素検出手段102から入力された相対位置ベクトル
に対して変換を施したベクトルの成分)を、欄504は加
算手段104において行なわれた前記増分値と誤差記憶手
段105が保持する誤差の加算結果を、欄506及び欄505は
前記加算結果504から座標値更新手段106によって前記式
(17)を満足するように丸められた座標値と誤差をそれ
ぞれ示す。欄506に与えられた座標値が生成された画像
パターンの画素列を示している。第3図302(破線部)
に生成された画像パターンを示す。303(実線部)は真
の変換された画像パターンを示す。
確める。本例における画像パターン生成過程を第5図に
示す。欄501は原画像パターン301から隣接画素検出手段
102によって検出される画素列の座標値を、欄501は隣接
画素検出手段102によって出力される隣接画素間の相対
位置に関する情報(本例では相対位置ベクトルの番号も
しくは相対位置ベクトルの成分そのもの)を、欄503は
増分生成手段103によって生成される増分値(本例では
隣接画素検出手段102から入力された相対位置ベクトル
に対して変換を施したベクトルの成分)を、欄504は加
算手段104において行なわれた前記増分値と誤差記憶手
段105が保持する誤差の加算結果を、欄506及び欄505は
前記加算結果504から座標値更新手段106によって前記式
(17)を満足するように丸められた座標値と誤差をそれ
ぞれ示す。欄506に与えられた座標値が生成された画像
パターンの画素列を示している。第3図302(破線部)
に生成された画像パターンを示す。303(実線部)は真
の変換された画像パターンを示す。
ここで座標値更新手段106における処理について具体的
に説明する。例えばP0′からP1′を求める場合P′にお
ける誤差(欄506第1行) に対して増分値(欄503第1行) が加算され、加算結果(欄504第1行) が得られる。この値を仮の誤差 と考えると、 であることから式(17)を満足しない。そこで座標値更
新手段106は が式(17)を満足するように補正を加える。いまRX′及
びRY′とも1減算することにより、 となり式(17)を満足する。この結果補正されたRX′,R
Y′がP1′における誤差として誤差記憶手段105に格納さ
れ、補正相当分が座標値記憶手段107が保持する座標値
に加算される(仮の誤差の補正と座標値の補正における
補正相当分の加減算が逆となることに注意する)。この
とき座標値の更新が生じたため描画手段108は更新され
た座標値の位置に画素を生成する。以下同様の処理によ
りP2′,P3′,……,P11′を求めていく。本例ではP3′
とP4′及びP6′とP7′がそれぞれ重複しているが、前述
のように座標値更新手段107において実際に更新が生じ
た時にのみ画素を生成する(この場合P4′とP7′は生成
されない)としたが、重複して生成してもよいことはい
うまでもない。
に説明する。例えばP0′からP1′を求める場合P′にお
ける誤差(欄506第1行) に対して増分値(欄503第1行) が加算され、加算結果(欄504第1行) が得られる。この値を仮の誤差 と考えると、 であることから式(17)を満足しない。そこで座標値更
新手段106は が式(17)を満足するように補正を加える。いまRX′及
びRY′とも1減算することにより、 となり式(17)を満足する。この結果補正されたRX′,R
Y′がP1′における誤差として誤差記憶手段105に格納さ
れ、補正相当分が座標値記憶手段107が保持する座標値
に加算される(仮の誤差の補正と座標値の補正における
補正相当分の加減算が逆となることに注意する)。この
とき座標値の更新が生じたため描画手段108は更新され
た座標値の位置に画素を生成する。以下同様の処理によ
りP2′,P3′,……,P11′を求めていく。本例ではP3′
とP4′及びP6′とP7′がそれぞれ重複しているが、前述
のように座標値更新手段107において実際に更新が生じ
た時にのみ画素を生成する(この場合P4′とP7′は生成
されない)としたが、重複して生成してもよいことはい
うまでもない。
次に生成された画品質について説明する。第3図302で
示された画像パターンを構成する画素列は必ずしも8連
結とはなっていない。即ち、P5′とP6′間,P7′とP8′
間及びP10′とP11′間において連結性なくなっており画
品質の点からは画素が脱落していると考えられる。画素
の脱落を避ける方法について説明する前に、まず何故画
素が脱落したかについて考察する。いまある時点におい
て生成された画素Pi′の座標値を その時の誤差を 誤差に対する増分値を とすると、▲P′ i+1▼における仮の誤差 は となる。式(17)から という関係が成り立つ。y成分についてはx成分と同様
に考えられるためx成分のみについて以下の説明を行な
う。いま、(a)|ΔXi+1|1の場合と、(b)|ΔX
i+1|>1の場合に分けて考える。(a)の場合、式(2
1)は次のように書き換えられる。
示された画像パターンを構成する画素列は必ずしも8連
結とはなっていない。即ち、P5′とP6′間,P7′とP8′
間及びP10′とP11′間において連結性なくなっており画
品質の点からは画素が脱落していると考えられる。画素
の脱落を避ける方法について説明する前に、まず何故画
素が脱落したかについて考察する。いまある時点におい
て生成された画素Pi′の座標値を その時の誤差を 誤差に対する増分値を とすると、▲P′ i+1▼における仮の誤差 は となる。式(17)から という関係が成り立つ。y成分についてはx成分と同様
に考えられるためx成分のみについて以下の説明を行な
う。いま、(a)|ΔXi+1|1の場合と、(b)|ΔX
i+1|>1の場合に分けて考える。(a)の場合、式(2
1)は次のように書き換えられる。
このとき、▲P′ i+1▼における誤差 が式(17)を満足するように仮の誤差 に加えるべき補正の絶対値は1以下となり、▲P′ i+1
▼の更新された座標値Xi+1は、 Xi+1=Xi±n (n=0,1) ………(23) となり、Pi′と▲P′ i+1▼のx成分の連結性は保持さ
れる。一方(b)の場合、式(21)は となりうる。このとき に加えるべき補正の絶対値は1よりも大きくなり、Pi+1
の更新された座標値Xi+1は、 Xi+1=Xi±n (n=2,3,4,……) ……(25) となるためPi′と▲P′ i+1▼のx成分の連結性は保持
されない。以上の考察からPi′とPi+1′の間で画素の脱
落が生じないためには増分値 について、 |ΔXi+1|1 かつ|ΔYi+1|1 ……(26) なる条件が成り立たなければならないことがわかる。
▼の更新された座標値Xi+1は、 Xi+1=Xi±n (n=0,1) ………(23) となり、Pi′と▲P′ i+1▼のx成分の連結性は保持さ
れる。一方(b)の場合、式(21)は となりうる。このとき に加えるべき補正の絶対値は1よりも大きくなり、Pi+1
の更新された座標値Xi+1は、 Xi+1=Xi±n (n=2,3,4,……) ……(25) となるためPi′と▲P′ i+1▼のx成分の連結性は保持
されない。以上の考察からPi′とPi+1′の間で画素の脱
落が生じないためには増分値 について、 |ΔXi+1|1 かつ|ΔYi+1|1 ……(26) なる条件が成り立たなければならないことがわかる。
第5図に示した例では増分値として、変換された相対位
置ベクトルの成分のそのまま採用しているため、P6′,P
8′,P9′,P11′を求める際の増分値が式(26)を満足し
ておらず、P6′,P8′,P11′を求める際の補正の絶対値
が2となり、これらの間で画素の脱落が生じたのであ
る。
置ベクトルの成分のそのまま採用しているため、P6′,P
8′,P9′,P11′を求める際の増分値が式(26)を満足し
ておらず、P6′,P8′,P11′を求める際の補正の絶対値
が2となり、これらの間で画素の脱落が生じたのであ
る。
そこで画素の脱落を避けるためには、増分生成手段103
において増分値を生成する際に変換された相対位置ベク
トルの成分をそのまま増分値として用いるのではなく、
相対位置ベクトルを、各ベクトルの成分の絶対値が1を
超えないようないくつかのベクトルの和に分割し、分割
されたベクトルの成分を増分値として加算手段104に供
給すればよい。変換された相対位置ベクトルの最も簡単
な分割方法は、分割されたベクトルの成分の絶対値が1
以下になるまで2分割を繰り返す方法である。この方法
は成分の除算を伴うが実際の処理は成分を示すデータの
シフト処理となり除算を行なう必要がない。例えば第4
図に示した例では8つのベクトルのうち、u1′,u3′,
u5′,u7′はそれぞれ2分割したベクトルの和に置き換
え、分割したベクトルの成分を2回加算出段104に供給
すればよい。このように増分生成手段103を修正する
と、P5′とP6′の間に が、P7′とP8′の間に が、P10′とP11′の間に が補われる。
において増分値を生成する際に変換された相対位置ベク
トルの成分をそのまま増分値として用いるのではなく、
相対位置ベクトルを、各ベクトルの成分の絶対値が1を
超えないようないくつかのベクトルの和に分割し、分割
されたベクトルの成分を増分値として加算手段104に供
給すればよい。変換された相対位置ベクトルの最も簡単
な分割方法は、分割されたベクトルの成分の絶対値が1
以下になるまで2分割を繰り返す方法である。この方法
は成分の除算を伴うが実際の処理は成分を示すデータの
シフト処理となり除算を行なう必要がない。例えば第4
図に示した例では8つのベクトルのうち、u1′,u3′,
u5′,u7′はそれぞれ2分割したベクトルの和に置き換
え、分割したベクトルの成分を2回加算出段104に供給
すればよい。このように増分生成手段103を修正する
と、P5′とP6′の間に が、P7′とP8′の間に が、P10′とP11′の間に が補われる。
なお本実施例の画像表示装置の動作説明の例として原画
像パターンを原点を中心として反時計回りに60゜回転す
る場合を述べたが、増分生成手段103において増分値を
生成する際に用いる2次元アフィン変換行列のみを変更
することにより、原画像パターンを拡大,縮小,反転,
せん断およびそれらを複合した画像パターンが生成でき
ることは言うまでもない。
像パターンを原点を中心として反時計回りに60゜回転す
る場合を述べたが、増分生成手段103において増分値を
生成する際に用いる2次元アフィン変換行列のみを変更
することにより、原画像パターンを拡大,縮小,反転,
せん断およびそれらを複合した画像パターンが生成でき
ることは言うまでもない。
また本実施例の説明では原画像パターンの例として閉曲
線を用いたが、一般の画像パターンについては、いくつ
かの部分画像パターンに分割することにより複数の8連
結画素列として処理することも可能であり、また画素の
重複を許せばどのような画像パターンも1つの8連結画
素列として処理することも可能であることから、隣接画
素検出手段102において隣接画素列を検出する際に課し
た「8連結の意味において隣接していること」という制
約は、本発明の適用できる画像パターンの形状に対して
何らの制約とはならないことを付け加えておく。
線を用いたが、一般の画像パターンについては、いくつ
かの部分画像パターンに分割することにより複数の8連
結画素列として処理することも可能であり、また画素の
重複を許せばどのような画像パターンも1つの8連結画
素列として処理することも可能であることから、隣接画
素検出手段102において隣接画素列を検出する際に課し
た「8連結の意味において隣接していること」という制
約は、本発明の適用できる画像パターンの形状に対して
何らの制約とはならないことを付け加えておく。
更に座標値更新手段106における加算結果の評価基準と
して式(17)を用いたが、予め誤差記憶手段105に初期
値として0.5ずつを設定しておくことにより、式(17)
は、 と置き換えることができ、加算手段104における桁あふ
れの検出を行なうことで式(27)の評価が行なえハード
ウェア化が容易である。
して式(17)を用いたが、予め誤差記憶手段105に初期
値として0.5ずつを設定しておくことにより、式(17)
は、 と置き換えることができ、加算手段104における桁あふ
れの検出を行なうことで式(27)の評価が行なえハード
ウェア化が容易である。
発明の効果 以上のように本発明によれば、行列乗算という複雑な演
算手段を用いずに原画像パターンに対して2次元アフィ
ン変換を施した画像パターンを画素の脱落による画質の
劣化を防止しながら生成することができ、画像表示装置
における画像パターン変換処理の高速化及びハードウェ
ア化に対する寄与が大である。
算手段を用いずに原画像パターンに対して2次元アフィ
ン変換を施した画像パターンを画素の脱落による画質の
劣化を防止しながら生成することができ、画像表示装置
における画像パターン変換処理の高速化及びハードウェ
ア化に対する寄与が大である。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の一実施例のブロック図、第2図は相対
位置ベクトルを示す説明図、第3図は本実施例の動作を
説明するための画像パターンの例を示す説明図、第4図
は第2図の相対位置ベクトルに対して第3図に示す変換
例を適用した結果を示す説明図、第5図は第3図に示す
変換例における画像パターン生成過程を示す説明図であ
る。 102……隣接画素検出手段、103……増分生成手段、104
……加算手段、105……誤差記憶手段、106……座標値更
新手段、107……座標値記憶手段、108……描画手段。
位置ベクトルを示す説明図、第3図は本実施例の動作を
説明するための画像パターンの例を示す説明図、第4図
は第2図の相対位置ベクトルに対して第3図に示す変換
例を適用した結果を示す説明図、第5図は第3図に示す
変換例における画像パターン生成過程を示す説明図であ
る。 102……隣接画素検出手段、103……増分生成手段、104
……加算手段、105……誤差記憶手段、106……座標値更
新手段、107……座標値記憶手段、108……描画手段。
Claims (1)
- 【請求項1】原画像パターンから互いに隣接する画素の
列を検出し、隣接する2つの画素間の相対位置情報を出
力する隣接画素検出手段と、被生成画像パターンの最後
に生成された画素の座標値を保持する座標値記憶手段
と、上記座標値の丸め誤差を保持する誤差記憶手段と、
前記隣接画素検出手段が出力する相対位置情報に応じて
各座標成分毎の絶対値が1を超えない増分値を生成する
増分生成手段と、前記増分値を前記誤差記憶手段が保持
する誤差に加算する加算手段と、前記加算における加算
結果を評価し、前記座標値記憶手段が保持する座標値を
更新する座標値更新手段と、前記座標値更新手段によっ
て更新された座標値の位置に被生成画像パターンの画素
を生成する描画手段とを具備することを特徴とする画像
表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60238034A JPH0685184B2 (ja) | 1985-10-24 | 1985-10-24 | 画像表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60238034A JPH0685184B2 (ja) | 1985-10-24 | 1985-10-24 | 画像表示装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6297072A JPS6297072A (ja) | 1987-05-06 |
JPH0685184B2 true JPH0685184B2 (ja) | 1994-10-26 |
Family
ID=17024185
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60238034A Expired - Lifetime JPH0685184B2 (ja) | 1985-10-24 | 1985-10-24 | 画像表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0685184B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5991572A (ja) * | 1982-11-17 | 1984-05-26 | Ricoh Co Ltd | 変倍画像生成方式 |
JPS59229669A (ja) * | 1983-06-10 | 1984-12-24 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 画像デ−タ処理装置 |
-
1985
- 1985-10-24 JP JP60238034A patent/JPH0685184B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6297072A (ja) | 1987-05-06 |
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