JPH0685046U - 遠心分離機用アングルロータ - Google Patents

遠心分離機用アングルロータ

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JPH0685046U
JPH0685046U JP2875593U JP2875593U JPH0685046U JP H0685046 U JPH0685046 U JP H0685046U JP 2875593 U JP2875593 U JP 2875593U JP 2875593 U JP2875593 U JP 2875593U JP H0685046 U JPH0685046 U JP H0685046U
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實 原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 チューブサイズや本数の変更が容易で、かつ
製作コストの比較的安価な慣性モーメントの小さいアン
グルロータを提供する。 【構成】 アングルロータ60はロータ本体61にチュ
ーブ保持板62を取付けて使用する。ロータ本体61
は、金属ブロックを切削加工して作られる。その底面に
回転軸を挿入するための中心孔65が形成され、その上
面にすりばち状の凹部64が形成され、その凹部のテー
パ付内周面66に、ほゞ直角に、チューブ収納溝67が
周方向にリング状に形成される。チューブ保持板62
は、中央の円板部71とその周りのリング状のテーパ付
鍔部72を有し、後者にサンプルチューブを挿入し、保
持する複数のチューブ孔73が周方向に形成される。1
枚のチューブ保持板に、同じ大きさのチューブ孔を複数
個設ける場合と、複数種類の大きさのチューブ孔をそれ
ぞれ複数個設ける場合とがある。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は遠心分離機のロータの慣性モーメントの低減に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の遠心分離機のロータにおいて、15000rpm 位で使用されるアングル ロータでは、図5A(実公昭56−16204の第2図)に示されたロータや、 図5B(実公昭57−40112の第2図)に示されたロータのように、一般に アルミニウム合金などのブロックから切削加工により円錐台状の形状に削り出さ れ、回転軸心に対しある角度例えば45度の傾斜をもってサンプルチューブを挿 入するためのサンプルチューブ穴が設けられている。
【0003】 一般にマイクロチューブと呼ばれるサンプルを収容するチューブはロータのチ ューブ挿入用の穴の開口端で保持されるようになっている。サンプルチューブの 保持の方法には二通りあって、一つはロータのチューブ穴の底でチューブを支え る方法と、もう一つはロータの穴の開口端にチューブのリップ(つば)を引っか ける方法とがある。後者は直接チューブを引っかける場合と鍔付きのアダプタを 作ってその中にチューブを収容する場合とがある。
【0004】 ところで最近、DNA,RNAなどの研究に使用されるようになり、沢山のサ ンプルを遠心処理するために、遠心機の加速、減速の短時間化が要望されるよう になってきた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
この要望に答えるには遠心分離機のモータを強力にするか、モータの負荷であ るロータの慣性モーメントを小さくする必要がある。 この課題を解決する手段の一つとして図6(特公平2−38264の第1図) に示すようなプレス成形のロータが考案されている。これは板をプレス成形して いるために慣性モーメントは著しく小さい。しかしこのロータを製作するには高 価なプレス金型が必要になる。また使用者がチューブのサイズを変えたり一回の 遠心操作で処理できるチューブ本数を増やしたいといったような要望を持ったと き、容易にロータの大きさを変更することはできず、新たに金型を製作しなけれ ばならない欠点がある。
【0006】 そこで、チューブサイズや本数の変更が容易でかつ製作コストの比較的安価な 慣性モーメントの小さいアングルロータが要望されるに至った。 また、慣性モーメントの小さいロータを開発することはモータのパワーを小さ く押さえることにつながり、遠心分離機全体のコストを押さえるためにも、また 消費エネルギー低減のためにも追求されなければならない課題となっている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は、従来の切削加工で製作されるアングルロータのサンプルチューブを 挿入する穴と穴との間に残される部分は無駄な部分で、この部分が慣性モーメン トを大きくする原因になっているので、この無駄な部分を削除すれば良いことに 着目し、チューブの挿入される空間を切削加工で削り取ってしまい、サンプルチ ューブは板状のチューブ保持板で保持する方法を考案した。一枚のチューブ保持 板に、同じ大きさのチューブ孔を複数個設ける場合と、複数種類の大きさのチュ ーブ孔をそれぞれ複数個設ける場合とがある。
【0008】
【実施例】
この考案の実施例を図1に示す。アングルロータ60は、ロータ本体61,チ ューブ保持板62及びロータ蓋63が主な構成部材である。分かり易いようにロ ータ本体61及びチューブ保持板62をそれぞれ単体で図2及び図3に示してあ る。
【0009】 ロータ本体61は、従来どおりアルミニウム合金などのブロックから切削加工 により製作される。ロータ本体61には、その底面に遠心分離機の回転軸を挿入 するための中心孔65が形成され、その上面にすりばち状の凹部64が中心孔6 5と同軸心に形成される。凹部64のテーパをもった内周面66に、ほゞ直角に 、チューブ収納溝67が、中心孔65と同心の円周に沿ってリング状に形成され る。
【0010】 チューブ保持板62は、アルミニウム、ステンレスなどの金属板をへら絞りま たはプレス成形するか、または合成樹脂材を成形して作られるもので、ロータ本 体の凹部64の中央に位置する円形底面68及びその円形底面68を囲む内周面 66にそれぞれ対接する円板部71及びその円板部の周りのリング状のテーパ付 鍔部72を有し、そのテーパ付鍔部72に、サンプルチューブ(マイクロチュー ブ)92を挿入、保持する複数のチューブ孔73が周方向に沿って形成される。 チューブ保持板62は、サンプルチューブのサイズと収容本数によって何種類か が準備されており、使用者はその一つを選択し、押さえリング74でロータ本体 の凹部64上に固定する。
【0011】 凹部の円形底面68の中心部に同心に、リング状の押さえ金具75がボルト7 6で取付けられており、その押さえ金具75の外周面のねじに押さえリング74 の内周面のねじを螺合させて、チューブ保持板62を凹部の底面68に押さえ付 け、固定することができる。押さえリング74の底面にはリング状の溝が同軸心 に形成され、その溝にOリング80が取付けられる。
【0012】 チューブ保持板62には、押さえ金具75の外周面と係合する中心孔77と、 その中心孔77の周縁の比較的近くに2個の小孔78が対向して形成される。小 孔78は凹部の底面68に植え立てられたピン79と係合して、チューブ保持板 62の回転を防止する。 なお、ロータ本体61の軸心の上部には、中心孔65内に嵌合されたモータシ ャフトにロータ本体61を固定するためのロータ止めボルト81が取付けられて いる。ロータ蓋63は、必要に応じ、中央の押え金具75の内周面のねじに螺合 させてロータ本体61に取付けられる。
【0013】 図3のチューブ保持板62では、同じ大きさのチューブ孔73が設けられてい るが、図4に示すように、例えば1.5ミリリットル用チューブ孔73a、0. 5ミリリットル用チューブ孔73b、0.4ミリリットル用チューブ孔73cの ような複数種類の大きさのチューブ孔を設けてもよい。この場合には、各サイズ 毎の孔数は少くなるが、チューブサイズが変っても、いちいちチューブ保持板を 変更する必要がないので、使用するチューブ本数が少ない場合に便利である。
【0014】
【考案の効果】
この考案によれば、 (1)従来のロータのチューブ挿入用穴と穴との間にあった無駄な部分が削り 取られているために高速ロータとしての強度を保ちつつ慣性モーメントの小さい アングルロータを実現できる。
【0015】 (2)プレス成形のような高価な金型を使用しないで、切削加工により製作さ れるため製作費は比較的安価であり、また異なったサイズのロータが容易に製作 できる融通性がある。 (3)従来のアングルロータではサンプルチューブのサイズが変わったときは そのチューブのサイズに合わせた別のロータに交換しなければならなかったのに 対して、この考案のロータでは、チューブ保持板62を交換するだけで良いので 、取扱いが簡単で、使い勝手がよく、またチューブ保持板はプレス成形やへら絞 り成形などで容易に製作できるので、製作コストが安価であり、使用者が何種類 ものチューブ保持板を揃えても経済的な負担は微々たるものである。
【0016】 (4)また本考案の別の効果として、従来のアングルロータを使用した場合に ロータのチューブ穴にチューブが挿入されていない部分があると高速回転させた ときにその穴が笛のようになって不快な笛音を発生することがあり、サンプルチ ューブ穴の底に穴を明けるか、またはロータに蓋をかぶせて開口が高速回転によ る速い空気の流れに接触しないようにするなどの対策を講じなければならなかっ た。
【0017】 本考案の方法であればサンプル挿入してない部分があっても、気柱となるべき 穴がないので笛音は発生しない。よってロータの蓋を使用しないでも使用できる 。この蓋を締めないでも使用できるということは、使用者にとっては重要なこと で、騒音防止のためにいちいちロータの蓋を締めたり外したりしなければならな いことは面倒な操作であり、DNA,RNAなどの研究をしているサンプル数が 多い実験者にとっては迅速な実験の妨げとなる。
【0018】 (5)1枚のチューブ保持板に、複数種類の大きさのチューブ孔をそれぞれ複 数個設けた場合には、チューブサイズが変っても、いちいちチューブ保持板を変 更する必要がないので、使用するチューブ本数が少ない場合に便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例を示す縦断面図。
【図2】図1のロータ本体61の断面図。
【図3】図1のチューブ保持板62の平面図及び断面
図。
【図4】この考案のチューブ保持板の変形実施例を示す
平面図及び断面図。
【図5】従来の切削加工で作られたアングルロータの断
面図。
【図6】従来のプレス成形で作られたアングルロータの
断面図。
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータ本体にチューブ保持板を取付けて
    使用する遠心分離機用アングルロータであって、 前記ロータ本体は、金属ブロックを切削加工して作ら
    れ、その底面に遠心分離機の回転軸を挿入するための中
    心孔が形成され、その上面にすりばち状の凹部が前記中
    心孔と同軸心に形成され、その凹部のテーパをもった内
    周面に、ほゞ直角に、チューブ収納溝が、前記中心孔と
    同心の円周に沿ってリング状に形成されているものであ
    り、 前記チューブ保持板は、前記凹部の中央に位置する円形
    底面及びその円形底面を囲む内周面にそれぞれ対接する
    円板部及びその円板部の周りのリング状のテーパ付鍔部
    を有し、そのテーパ付鍔部に、サンプルチューブを挿
    入、保持する、大きさの等しい複数の孔が周方向に沿っ
    て形成されているものであることを特徴とする、 遠心分離機用アングルロータ。
  2. 【請求項2】 ロータ本体にチューブ保持板を取付けて
    使用する遠心分離機用アングルロータであって、 前記ロータ本体は、金属ブロックを切削加工して作ら
    れ、その底面に遠心分離機の回転軸を挿入するための中
    心孔が形成され、その上面にすりばち状の凹部が前記中
    心孔と同軸心に形成され、その凹部のテーパをもった内
    周面に、ほぼ直角に、チューブ収納溝が、前記中心孔と
    同心の円周に沿ってリング状に形成されているものであ
    り、 前記チューブ保持板は、前記凹部の中央に位置する円形
    底面及びその円形底面を囲む内周面にそれぞれ対接する
    円板部及びその円板部の周りのリング状のテーパ付鍔部
    を有し、そのテーパ付鍔部に、サンプルチューブを挿
    入、保持する複数種類の大きさの孔がそれぞれ複数個周
    方向に沿って形成されているものであることを特徴とす
    る、 遠心分離機用アングルロータ。
JP2875593U 1993-03-22 1993-05-31 遠心分離機用アングルロ―タ Expired - Lifetime JP2509704Y2 (ja)

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JP5-12844 1993-03-22
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019209225A (ja) * 2018-05-31 2019-12-12 工機ホールディングス株式会社 遠心機用ロータ及び遠心機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019209225A (ja) * 2018-05-31 2019-12-12 工機ホールディングス株式会社 遠心機用ロータ及び遠心機

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JP2509704Y2 (ja) 1996-09-04

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