JPH051000Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は調心治具、特に、厚さ１mm以下のフレ
キシブル、デイスクを回転テーブルに載せる場合
に用いられる調心治具に関する。

〔従来の技術〕

従来の調心治具は、回転テーブルの中心に設け
たコーンのテーパー部分を利用して、前記コーン
にデイスクを上方から均等な力で押し込むもので
あつた。

第３図は、従来の一例を示す断面図である。

回転テーブル５の中心軸にはテーパーがつけら
れてコーン７を形成している。デイスク３をコー
ン７へ均等な力で押し込んでゆくと、コーン７の
外径がデイスク３の内径に等しくなつた所で位置
決めされる。

〔考案が解決しようとする問題点〕

上述した従来の調心治具は、デイスクをコーン
に押し込んでゆく際に、完全に均等な力を加える
ことができないため、第４図に示すようにコーン
に接触する薄いデイスクの内径部付近が変形する
という欠点があつた。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案の調心治具は、中心部に円孔を有するテ
ーブルと、前記円孔の内部に〓間なく入れること
のできる外径をもつ円筒と、前記円筒の上部に円
周部に沿つて等間隔に垂直方向上部に行くに従い
外側に開くように角度を持たせて取付けられた複
数の羽根とを含んで構成される。

〔実施例〕

次に、本考案の実施例について図面を参照して
説明する。

第１図は本考案の一実施例を示す斜視図であ
る。

第１図に示す調心治具は、回転テーブルに開け
られた孔へはめこむ下部円筒部１と、上部円筒部
８と、上部円筒部８の外周に沿つて等間隔で上部
円筒部８の中心軸に対する角度が等しく上部円筒
部８に取り付けられている３枚の押さえ板２とを
含んで構成される。

第２図は、本考案の調心治具の作用を説明する
ための断面図である。

回転テーブル４には、デイスク３の内径にほぼ
等しい径の孔が開いており、下部円筒部１の外径
は回転テーブル４に開けられた孔に〓間なく入る
太さを持つている。

回転テーブル４の上にデイスク３を載せ回転テ
ーブル４の孔へ下部円筒部１を入れる。下部円筒
部１は、回転テーブル４の孔へ〓間なく入るた
め、回転テーブル４と下部円筒部１の中心軸は一
致する。また、デイスク３は押さえ板２に接触
し、押さえ板２によつてデイスク３の位置ずれが
ならされるため、デイスク３と下部円筒部１の中
心軸が一致する。従つて、回転テーブル４とデイ
スク３の中心軸も一致し、調心が行なわれる。

〔考案の効果〕

本考案の調心治具は、デイスクを円錐台状先端
を有する回転テーブルの軸に押込む代りに、回転
テーブル上にデイスクを押し付けながら調心を行
うため、デイスク内径部を変形させずにデイスク
を回転テーブル上に固定できるという効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す斜視図、第２
図は本考案の一使用例を示す拡大断面、第３図は
従来の一例を示す断面図、第４図は第３図に示す
デイスクとコーンの接触部の拡大断面図である。 １……下部円筒部、２……押さえ板、３……デ
イスク、４，５……回転テーブル、７……コー
ン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 中心部に円孔を有するテーブルと、前記円孔の
   内部に〓間なく入れることのできる外径をもつ円
   筒と、前記円筒の上部に円周部に沿つて等間隔に
   垂直方向上部に行くに従い外側に開くように角度
   を持たせて取付けられた複数の羽根とを含むこと
   を特徴とする調心治具。