JPH0684316U - セメントサイロ用小型計重機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロードセルを利用したセメントサイロ用ユニ
ット小型計重機。 【構成】 自動計重機を備付けた平面状の枠組基台と基
台上に設置した引張懸垂用ロードセルと、そのロードセ
ルに懸吊した載台とよりなるトラックによる輸送のでき
る計重機。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は建設及び土木等の施工現場で使用するユニット式のセメントサイロ用 小型計重機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

大量のセメント材を必要とする各種の土木及び建設現場では、従来セメント材 の供給及びその計量は、図５に示すようにセメントサイロａの一側に付設した別 個の計量器ｂにサイロの供給口ａ′より取り出したセメント材をその都度メータ ーｃで計量し割り出していた。しかしこれらの従来の供給計量手段はセメントサ イロと、計量器の据付設置は、それぞれ別個に行うため作業性が悪く、又サイロ 内のセメント残量計測は供給量を基準として計量していたので、サイロ内のセメ ント残総量と使用量の関係を正確かつ即時に計測計量するに不便な面があった。 又セメントサイロにおいても、サイロの大型化によって施工現場の変更に伴う移 動に当って常時使用性の高い４屯トラックでは車巾の関係でサイロの積載が不可 能で、これに対応できないという輸送上の問題点がみられた。

【０００３】

【本考案の解決すべき課題】

上記問題点を解消する課題としては、セメントサイロの器体と、中味のセメ ント材を含めた総重量をネットとして一体に組立て秤量する計重機とすれば、セ メントの計重算出がより機能的になるとの着想を基本とし、そのユニット装置は ４屯トラックによる輸送に即応できるコンパクトな設計機構による小型計量機と すること。計重機の機能としては、サイロ内セメント総量と使用量が即時に明 示される計量制御システムによる自動手段であること。計重機の構造は施工現 場設置体として水平器等の安定機能と風雨、塵埃等に対する保安管理と、トラッ ク輸送時の振動やショックによる負荷を吸収軽減する機構により計重算出の正確 性が担保される計重機であること。機体に上架するセメントサイロの分離据付 が容易な秤量装置であること、を課題とした。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成する手段として、強質堅固な材質により平面状に枠組構成し た基台を設け、これに周側適等間隔に設置した複数の引張用懸垂ロードセルと、 前記ロードセルに吊下したセメントサイロ用載台と、基台一側に付設した自動化 した計量制御用ロードセル指示計とより構成したセメントサイロ用小型計重機を 手段とするものである。

【０００５】

【作用】

計重機とセメントサイロをネットする秤量作用によって小型計重機のサイロ内 に貯蔵したセメント材の必要排出量と残量を自動制御用のロードセル指示計によ り即時に最小単位で明示し、使用数量の合計と残量を算出する自動機能。コンパ クトにユニット化され４屯車による効率的な移動作用が可能である。

【０００６】

【実施例】

以下本考案の実施例について図示説明する。図面中１は強質剛性のスチール材 等で四角形の枠組構造とした基台で、枠組には適宜補強材でＸ状に張り渡しても よい。２は基台四隅に設置した引張用の懸垂ロードセルで防塵用のカバー２１を 被着する。３は垂直レベルの調整機能を備えた引張用ロードセルに吊下したセメ ントサイロの載台で、図１、図２に示すように断面コ字形のスチール製金属より なる四角形枠体で枠体内に２本の支持梁４を張設し、中央に補強板５で組立てた 堅固な載台である。６は載台の四隅に突設した懸吊部である。図２の７は基台１ と載台３を前後の可動は制約するが、左右には揺動可能に接続したチェックロッ ドである。チェックロッドは基台１と載台３にそれぞれカラー付ボルトとナット により螺着固定するが、固定部のロッドとナット間に２〜３ミリの間隙を設け、 かつロッドにベアリングを介装してロッドの揺動性によりトラック等輸送時の計 重機の振動の吸収と基台１の安定調整を図るように設けてある。（図示省略）８ は基台の一側に付設した電源接続の計量制御盤で防水箱８１を被蓋し、セメント サイロ９に貯蔵したセメント材の排出及び残総量をデジタル計信号表示部８２に より外部読み取り及び記録紙のプリンター抽出作用をする。１０は基台に設置し た和算箱でそれぞれロードセル２より自動制御及び計測用配線を集束して計量制 御盤８に接続する。１１基台にセットしたは水平器である。

【０００７】 セメントサイロ９は図３、図４に示すように載台３上に乗載し、サイロ側部の セメント排出口１２に接続したホース１３を介して決められた必要量のセメント 材を正確に排出させる。サイロを含めた機体重量は２〜３屯とし、サイロ内に貯 蔵したセメント材を加え全重量約１０〜１５屯の計測が可能である。サイロは載 せ換えを可能とし、ユニット計重機体のチェックロッド７及びロードセル２がト ラック輸送による振動衝撃を吸収し正常なロードセル機能を果すように設計され ている。実施例によるサイロ内のセメント材容量は約１２．０００ｋｇの貯蔵が 可能で計重機による１ｋｇ単位に計量し供給量と残総量をデジタル表示と、記録 紙による計測手段に構成している。尚実施例による計重範囲はこれに限定されず ユニット機体を適宜設計変更して実施する。

【０００８】

【効果】

本考案装置は上述のユニット構成した小型セメントサイロ用計重機を特長とす るもので、土木及び建設現場に使用するセメントサイロの計重機を現場使用に 最も適した安定性のある引張用懸垂ロードセル機構としたので機体に掛るいづれ の点の負荷に対しても均一に秤量作用し作業中の計重、計量操作が容易である。 施工現場において不利な環境下においても水平器により基台を調整し．かつ防 水、防塵性の機体とし基台は堅固強質材で構成したので耐用強度性を備えている 。ユニット機体は引張用懸垂ロードセルによる揺動機能を備えたチェックロッ ドによりトラック輸送や施工現場の振動、ショックを吸収調整するので計重、計 量の正確性が保持され誤差の少ない測定効果が期待できる。計重機は汎用の４ 屯トラックによる載せ換え自在に設計されセメントサイロと計重機を一体に組み 込んだ儘で作業現場の異動に即応して迅速輸送できる特長があり実用性が高い。 セメントサイロとセメントを含めた総量をネットとして秤量する計重装置であ るのでサイロによる供給量は、総量と使用量を即座に読み取り判断し、計測がで きるので、現場作業の省力化とスピードアップに有効である。尚本機は施工現 場の他の資材や器材の重量も載架計量できるのでセメント材以外の計量に利用で きる利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案装置の全体斜視図である。

【図２】本考案装置の正面図である。

【図３】本考案装置の平面図である。

【図４】本考案装置の側面図である。

【図５】従来のセメントサイロの使用量計重機である。

【符号の説明】

１ 基台 ２ 引張用懸垂ロードセル ３ 載台 ７ チェックロッド ８ ロードセル自動指示計 ９ セメントサイロ １０ 和算箱 １１ 水平器 １２ 排出口

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 剛性強質の堅固材で平面状に枠組構成し
   た基台と、その基台の周側適等間隔に固設した複数の引
   張用懸垂ロードセルと、前記ロードセルを介して基台上
   に僅少間隔に吊下したセメントサイロ用載台と、前記基
   台の一側にセットした計量制御用ロードセル自動指示計
   とよりなることを特徴とするセメントサイロ用小型計重
   機。