JPH0684293A - 磁気ディスク装置 - Google Patents

磁気ディスク装置

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JPH0684293A
JPH0684293A JP36046292A JP36046292A JPH0684293A JP H0684293 A JPH0684293 A JP H0684293A JP 36046292 A JP36046292 A JP 36046292A JP 36046292 A JP36046292 A JP 36046292A JP H0684293 A JPH0684293 A JP H0684293A
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裕 早田
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秀一 芳賀
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 適宜にサスペンションの付勢荷重を制御する
ことにより、CSS耐久性の向上と定浮上量化を実現す
る。 【構成】 基端が固定されたサスペンション1の自由端
に磁気ヘッドの搭載されたスライダー2を装着し、上記
サスペンション1とサスペンション1の上に設けられる
支持板4間にサスペンション1の磁気ディスク3への付
勢荷重を磁力により加減する調節機構Mを設ける。この
時、調節機構は、永久磁石,高透磁率材,またはこれら
の複合材、あるいは電磁石等により構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハードディスクドライ
ブ装置(以下、「HDD」という)等の磁気ディスク装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンタクト・スタート・ストップ
方式(以下、「CSS」という)と呼ばれるHDDが知
られている。CSSとは、磁気ヘッドを磁気ディスクに
接触させた状態で磁気ディスクのスタート・ストップを
行い、磁気ディスクの回転によって磁気ヘッドを浮上さ
せた状態で磁気ディスクに対して記録・再生を行う方式
である。この場合、通常、磁気ディスクの中心部近傍に
磁気ヘッドが接触するCSSゾーンが確保され、それよ
り外周側にデータ領域が確保されている。
【0003】この方式のHDDにおいては、磁気ヘッド
が、板バネからなるサスペンションの先端に装備されて
いる。サスペンションはアームの先端を構成するもの
で、基端が固定され、自由端側の先端に、磁気ヘッドを
搭載したスライダが固定されている。そして、磁気ヘッ
ドは、サスペンションの付勢荷重によりディスクの表面
に向けて付勢され、ディスクが停止しているときにディ
スク表面に接触するようになっている。
【0004】ところで、このCSS方式のHDDでは、
CSSゾーンにて磁気ヘッドがディスクに接触し、ディ
スクの回転に応じて摺動するので、その耐久性(以下、
「CSS耐久性」という)が問題となる。
【0005】一方、HDDの小型化に伴い、ロータリア
クチュエータのアーム長を短くしてアクセス時間を短縮
したいという要望がある。しかし、ディスク上をスライ
ダが動くとき、その内外で周速が異なるので、磁気ヘッ
ドの浮上量が一定しない。周速を一定としスキュー角を
変化させた場合、大体スキュー角=0°を中心に浮上量
は低下する。
【0006】最近では、記録密度を上げるためにゾーン
ビット記録が行われている。この方法では、データをい
くつかのゾーンに分け同じ記録密度で記録するため、デ
ータ領域全体にわたりスライダの浮上量が一定であるこ
とが望ましい。これは、スペーシングロス(間隔損)を
避けるためである。
【0007】現在、上述したCSS耐久性の向上及び定
浮上量化については、スライダのABS面形状等によっ
て浮上姿勢を制御することにより、それに努めている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、スライダ材が
硬いこと、また面粗度及びサスペンション荷重の影響等
によって、CSS耐久性を目標通りに向上させ、また、
あらゆる仕様に対して定浮上量化を達成することは難し
かった。
【0009】そこで本発明は、適宜にサスペンションの
付勢荷重を制御することにより、CSS耐久性の向上と
定浮上量化を実現し得る、簡単な構造の磁気ディスク装
置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述目的を達成するた
め、本発明による磁気ディスク装置は、基端が固定され
たサスペンションの自由端に磁気ヘッドが装備され、該
サスペンションの付勢荷重により前記磁気ヘッドが磁気
ディスク表面に向けて付勢されており、前記磁気ヘッド
を磁気ディスクに接触させた状態で磁気ディスクのスタ
ート・ストップを行い、磁気ディスクの回転によって磁
気ヘッドを浮上させた状態で磁気ディスクに対して記録
・再生を行う磁気ディスク装置において、磁力によって
前記サスペンションの付勢荷重を加減する調整機構を設
けたことを特徴とする。
【0011】前記調整機構は、サスペンションの自由端
側に固定された第1の磁力調整手段と、該第1の磁力調
整手段の上側に間隔をおいて固定的に配置された第2の
磁力調整手段とから構成することができる。その場合、
第1の磁力調整手段と第2の磁力調整手段の少なくとも
一方を永久磁石で構成する、第1の磁力調整手段と第2
の磁力調整手段の少なくとも一方を電磁石で構成する、
或いは第1の磁力調整手段と第2の磁力調整手段のうち
一方を高透磁率材で構成することができる。また、この
ような磁気ディスク装置においては第2の磁力調整手段
を磁気ディスクの内周部と外周部に設けることができ
る。さらに、サスペンションと第1の磁力調整手段の
間、或いはサスペンションの磁気ディスク対向面の第1
の磁力調整手段に対応する位置に高透磁率材を配しても
良い。さらにまた、少なくとも第1の磁力調整手段と第
2の磁力調整手段の一方の少なくとも磁力調整手段対向
面を樹脂によって覆っても良い。
【0012】また、上記のような磁気ディスク装置にお
いて、前記第2の磁力調整手段をアクセス動作時の前記
サスペンション動作方向に沿って設けることも可能であ
る。この時、第2の磁力調整手段をサスペンションの動
作方向に沿った円弧状で長さ方向に複数のゾーンに分け
られ該ゾーン毎に着磁された永久磁石で構成する、或い
は第2の磁力調整手段と第1の磁力調整手段との相対磁
力が磁気ディスク径方向で変化するように構成しても良
い。
【0013】
【作用】本発明の磁気ディスク装置では、磁力によりサ
スペンションの付勢荷重が調節される。例えばCSSゾ
ーンに磁気ヘッドがあるときに、サスペンションの付勢
荷重が小さく調節されると、CSSゾーンでの磁気ヘッ
ドとディスクの摩擦が軽減され、CSS耐久性が向上す
る。また、データ領域においてサスペンションの付勢荷
重が調整されると、それにより磁気ヘッドの浮上量が変
わる。従って、磁気ヘッドの位置に応じてサスペンショ
ンの付勢荷重が変わるようにすることで、定浮上量化が
達成される。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜図24は、それぞれ第1〜第11実施例を
示す図で、図中1はサスペンション、2はスライダー、
3は記録媒体としての磁気ディスク、4は支持板(図示
しない場合もある)を示す。
【0015】全部の実施例に共通な事項を先に説明する
と、サスペンション1は、所定の付勢荷重を有する板バ
ネよりなり、基端が固定されている。サスペンション1
の自由端側の先端下面には、磁気ヘッドを搭載したスラ
イダー2が固定されている。サスペンション1はアーム
の先端を構成するもので、図示しないアクチュエータに
よって図中矢印Aで示すように移動させられ、それによ
りスライダー2は、ディスク3の表面を半径方向に移動
させられるようになっている。この磁気ディスク装置の
基本的な構造や動作は従来のものと変わらない。
【0016】磁気ディスク3には、中心部にCSSゾー
ン3A、それより外周側にデータ領域3Bが確保されて
いる。また、サスペンション1の上方には、支持板4が
配置されている。支持板4は各実施例毎に異なる。そし
て、サスペンション1と支持板4との間にサスペンショ
ン1の付勢荷重を磁力によって加減する調節機構Mが設
けられている。
【0017】以下、各実施例について個別に説明する。
【0018】〔第1実施例〕図1に示す第1実施例にお
いては、サスペンション1の基端寄りの自由端の上面に
永久磁石10(第1の磁力調整手段)が固定されてい
る。また、固定的に設けられた支持板4の下面には、サ
スペンション1側の永久磁石10と対向させて永久磁石
11(第2の磁力調整手段)が固定されている。ここで
は、両永久磁石10,11が調節機構Mを構成してい
る。
【0019】サスペンション1側の永久磁石10と支持
板4側の永久磁石11は、スライダー2がCSSゾーン
3A上にあるときのみ、一定の間隔をおいて対向し合
い、その状態で互いに図中矢印P1 で示す吸引力を及ぼ
し合う関係で設けられている。
【0020】従って、この磁気ディスク装置において
は、スライダー2がCSSゾーン3Aにある間は、支持
板4よりも板バネであるサスペンション1の方が剛性が
低いことよりサスペンション1に上向きの吸引力が作用
し、サスペンション1の付勢荷重が軽減される。また、
スライダー2がデータ領域3Bにあるときには、上記の
吸引力が作用しなくなることで、元の荷重に戻る。この
ように、CSS時のサスペンション荷重が軽減されるこ
とから、CSS時の摩擦が減少しCSS耐久性が向上す
る。
【0021】ところが、本実施例の磁気ディスク装置に
おいてはサスペンション1上に永久磁石10が配されて
いることから、該永久磁石10からの漏れ磁束が磁気デ
ィスク3の磁気情報に影響を及ぼす虞がある。このこと
により、電磁変換特性が低下し、再生出力の減衰,再生
波形の歪み,ビットシフトの増大,S/N比の低下等が
発生し、再生特性を損なうことになる。
【0022】そこで、永久磁石からの漏れ磁束が磁気デ
ィスクに影響しないように永久磁石と磁気ディスク間に
高透磁率材を配し、上記漏れ磁束をシールドしても良
い。例えば、図2に示されるように、サスペンション1
上に配される永久磁石10とサスペンション1の間に高
透磁率材13を配する、或いは図3に示すように、サス
ペンション1の磁気ディスク対向面1aの永久磁石10
に対応する位置に高透磁率材13を配して、永久磁石1
0からの漏れ磁束をシールドするものである。よって、
このような磁気ディスク装置においては、永久磁石から
の漏れ磁束による磁気ディスクの磁気情報への影響を低
減でき、電磁変換特性を損なうことがなく、良好な再生
特性を得ることができる。
【0023】〔第2実施例〕図4に示す第2実施例にお
いては、図示略の支持板の下面に所定曲率の長い永久磁
石12(第2の磁力調整手段)が固定され、この永久磁
石12とサスペンション1側の永久磁石10とで調節機
構Mが構成されている。
【0024】永久磁石12は、サスペンション1の動作
方向、すなわちサスペンション1側の永久磁石10の移
動軌跡に沿って配置されており、その長さ及び曲率は該
永久磁石10の移動軌跡に合わせて設定されている。な
お、上記永久磁石12は、長手方向に複数に分けてゾー
ン着磁されている。ゾーン着磁とは、永久磁石12を長
手方向にいくつかのゾーンに分けて、磁力と方向を変え
てそれぞれに着磁することである。
【0025】ここでは、スライダー2がCSSゾーン3
Aにあるときサスペンション1側の永久磁石10と固定
側の永久磁石12とが互いに図中矢印P2 で示す大きな
吸引力を及ぼし合い、スライダー2がデータ領域3Bの
ID(内周側)あるいはOD(外周側)にあるとき互い
に小さな吸引力を及ぼし合い、磁気ヘッドがMD(ID
とODの中間)にあるとき互いに小さな反発力を及ぼし
合うように、磁極の方向、強さが設定されている。
【0026】従って、この磁気ディスク装置において
は、スライダー2がCSSゾーン3A上にある間は、強
い吸引力によりサスペンション1の付勢荷重が軽減さ
れ、CSS時の摩擦が減少してCSS耐久性が向上す
る。また、スライダー2がデータ領域3BのIDとOD
にあるときには、弱い吸引力が作用することでサスペン
ション1の付勢荷重が軽減され、スライダー2の浮上量
が大きくなる。また、スライダー2がMDにあるときに
は、弱い反発力によりサスペンション1を逆に押し付け
ることで、サスペンション1の付勢荷重が増大され、浮
上量が小さくなる。よって、この効果により、スキュー
角及びディスクの周速による浮上量の変動を低減するこ
とが可能となる。
【0027】なお、ゾーン着磁の仕方にはいろいろなパ
ターンが考えられ、任意に変更可能である。
【0028】〔第3実施例〕図5に示す第3実施例にお
いては、サスペンション1の基端寄りの自由端の上面に
第1の磁力調整手段として電磁石20が固定されてい
る。また、サスペンション1の固定端に固定的に設けら
れた支持板4の先端下面には、サスペンション1側の電
磁石20と対向させて永久磁石11(第2の磁力調整手
段)が固定されている。ここでは電磁石20と永久磁石
11とで調節機構Mが構成されている。
【0029】この磁気ディスク装置においては、サスペ
ンション1側に設けた電磁石20に流す電流により、電
磁石20と永久磁石11との間に作用する磁力を自由に
コントロールすることができる。例えば、電磁石20
に、ある磁性で電流を流すことにより永久磁石11との
間に反発力を発生するように回路を組んだ場合は、スラ
イダー2がCSSゾーン3Aにあるとき電流を流さない
でおくこと(I=0)により、永久磁石11が電磁石2
0のコアを吸引する力によってサスペンション1の荷重
が軽減され、CSS耐久性の向上が達成される。
【0030】また、スライダー2がデータ領域3Bにあ
るときには、電磁石20に永久磁石11と反発するよう
に電流Iを流し、動作可能なまでにサスペンション1の
荷重を増加させていき、その後電流値の制御によって定
浮上量化を図る。
【0031】なお、この実施例では、サスペンション1
側の第1の磁力調整手段を電磁石20で構成し、支持板
4側の第2の磁力調整手段を永久磁石11で構成してい
るが、これを逆にしてもよい。
【0032】〔第4実施例〕図6に示す第4実施例にお
いては、サスペンション1の基端寄りの自由端の上面に
第1の磁力調整手段としてフェライト等の高透磁率材3
0が固定されている。それ以外は前記第1実施例と同様
である。ここでは、永久磁石11と高透磁率材30とに
より調節機構Mが構成されている。
【0033】この磁気ディスク装置においては、スライ
ダー2がCSSゾーン3Aにある間は、サスペンション
1に図中矢印P3 で示す上向きの吸引力が作用すること
で、サスペンション1の付勢荷重が軽減される。また、
スライダー2がデータ領域3Bにあるときには、上記の
吸引力が作用しなくなることで、元の荷重に戻る。この
ように、CSS時のサスペンション荷重が軽減されるこ
とから、CSS時の摩擦が減少しCSS耐久性が向上す
る。
【0034】ところが、本実施例の磁気ディスク装置に
おいては、用いられる永久磁石11,高透磁率材30が
焼結材料であることから欠け,割れが生じやすく、これ
による粉塵によってスライダー2,磁気ディスク3に損
傷が生じ易い。また、衝撃によって高透磁率材,永久磁
石が密着する可能性もあり、この状態で強引にアクセス
させるとサスペンションに急激な力が加わるために磁気
ヘッドが磁気ディスク上に叩きつけられ、磁気ヘッド及
び磁気ディスクが損傷してしまう。これらのことは、上
記磁気ディスク装置の製品寿命を縮めてしまう。さら
に、本実施例の磁気ディスク装置、或いは第1の実施例
の磁気ディスク装置等においては、第1,第2の磁力調
整手段として配される永久磁石,高透磁率材はサスペン
ション,支持板に接着剤で固着されており、長時間にわ
たる摺動,アクセスによって固着部の剥離が発生する可
能性がある。これも磁気ディスク装置の製品寿命を縮め
る原因となってしまう。
【0035】そこで、第1,2の磁力調整手段として配
される永久磁石,高透磁率材の少なくとも一方の少なく
とも磁力調整手段対向面を樹脂によって覆い、上述のよ
うな現象を防止しても良い。例えば、図7に示すように
サスペンション1上に配される高透磁率材30の永久磁
石11対向面を樹脂14によって覆う、或いは図8に示
すように支持板4に配される永久磁石11の高透磁率材
30対向面を樹脂14によって覆う、さらには、図9に
示すように高透磁率材30及び永久磁石11の各対向面
を樹脂14によって覆うものである。このように、永久
磁石,高透磁率材のそれぞれの対向面を樹脂によって覆
うことにより両者の割れ,欠けの発生、両者の密着を防
止することができる。また、永久磁石11及び高透磁率
材30に配される樹脂14の厚さを適宜調整することに
より、永久磁石11,高透磁率材30間のスペーサーと
し、両者の間隔を一定に保ち、磁気ディスク装置に衝撃
が加わった際にもスライダー2の磁気ディスク3からの
とびはね量を最小限に抑えることを可能とし、且つこれ
らの接触による衝撃を吸収する。
【0036】さらに、図10に示すように、サスペンシ
ョン1上に配される高透磁率材30全体を樹脂14によ
って覆う、或いは図11に示すように支持板4に配され
る永久磁石11全体を樹脂14によって覆う、図12に
示すように高透磁率材30及び永久磁石11の全体を樹
脂14によって覆っても良い。このように、永久磁石,
高透磁率材の全体を樹脂によって覆うことにより両者の
密着,割れ,欠けの発生を防止でき、且つ永久磁石,高
透磁率材のサスペンション,支持体からの剥離を防止す
ることが可能である。
【0037】なお、このような磁気ディスク装置の永久
磁石,高透磁率材上に配する樹脂としては、メタクリル
樹脂,四フッ化エチレン樹脂,ポリアセタール,ナイロ
ン,ポリフェニレンスルフィド,ポリアリレート,ポリ
アミド,アセタールコポリマー,不飽和ポリエステル,
ポリテトラフロロエチレン,液晶ポリマー等が挙げられ
る。
【0038】よって、第1,2の磁力調整手段として配
される永久磁石,高透磁率材の少なくとも一方の少なく
とも磁力調整手段対向面を樹脂によって覆うことにより
このような磁気ディスク装置の製品寿命を延ばすことが
可能である。
【0039】〔第5実施例〕図13に示す第5実施例に
おいては、サスペンション1の基端寄りの自由端の上面
に第1の磁力調整手段としてフェライト等の高透磁率材
30が固定されている。それ以外は前記第2実施例と同
様である。ここでは、永久磁石12と高透磁率材30と
で調節機構Mが構成されている。
【0040】永久磁石12は、サスペンション1の動作
方向、すなわちサスペンション1側の高透磁率材30の
移動軌跡に沿って配置されており、その長さ及び曲率は
同高透磁率材30の移動軌跡に合わせて設定されてい
る。
【0041】ここでは、スライダー2がCSSゾーン3
Aにあるときサスペンション1側の高透磁率材30が固
定側の永久磁石12に強く吸引され、スライダー2がデ
ータ領域3BのID領域(内周側)あるいはOD領域
(外周側)にあるとき小さく吸引され、スライダー2が
MD領域(IDとODの中間)にあるとき吸引されない
(当該部分は磁化されていない)ように、磁力の強さが
設定されている。
【0042】従って、この磁気ディスク装置において
は、スライダー2がCSSゾーン3A上にある間は、強
い吸引力によりサスペンション1の付勢荷重が軽減さ
れ、CSS時の摩擦が減少してCSS耐久性が向上す
る。また、スライダー2がデータ領域3BのIDとOD
にあるときには、弱い吸引力が作用することでサスペン
ション1の付勢荷重が軽減され、スライダー2の浮上量
が大きくなる。また、スライダー2がMDにあるときに
は、吸引力が作用しないことにより元の付勢荷重で磁気
ヘッドが小さく浮上する。よって、この効果によりスキ
ュー角及びディスクの周速による浮上量の変動を低減す
ることが可能である。
【0043】この場合も、ゾーン着磁の仕方にはいろい
ろなパターンが考えられ、任意に変更可能である。
【0044】〔第6実施例〕図14に示す第6実施例に
おいては、サスペンション1の基端寄りの自由端の上面
に第1の磁力調整手段として永久磁石10が固定されて
いる。また図示略の支持板の下面には第2の磁力調整手
段として永久磁石41,43と高透磁率材42よりなる
複合材40が固定され、この永久磁石10と複合材40
とで調整機構Mが構成されている。それ以外は前記第2
実施例と同様である。
【0045】図15に本実施例の磁気ディスク装置をス
ライダー2側から見た図を示すが、複合材40はサスペ
ンション1の動作方向、すなわちサスペンション1側の
永久磁石10の移動軌跡に沿って配置されており、支持
板4の磁気ディスク3のCSSゾーン3Aに対向する位
置に永久磁石41が配され、磁気ディスク3のデータ領
域3Bの最外周に対向する位置に永久磁石43が配さ
れ、永久磁石41,43間に高透磁率材42が配されて
なる。この時、図14中に示すように永久磁石41,4
3は長方形状の板体であり、これらの間に配される高透
磁率材42は台形状の板体であり、これらが永久磁石1
0の移動軌跡に沿って配置されている。なお、永久磁石
43の磁力は永久磁石41よりも弱いものとされる。
【0046】よって本実施例の磁気ディスク装置におい
ては、スライダー2がCSSゾーン3Aにある間は、永
久磁石10と永久磁石41間の吸引力によってサスペン
ション1の付勢荷重が軽減され、CSS時の摩擦が減少
してCSS耐久性が向上する。
【0047】ところで、図16に示すように、スライダ
ー2を支持するサスペンション1上に図示略の永久磁石
を配し、サスペンション1上に配される図示しない支持
板の下面の磁気ディスク3のCSSゾーン3Aに対向す
る位置に配される永久磁石51,磁気ディスク3のデー
タ領域3Bの最外周に対向する位置に配される永久磁石
53,永久磁石51,53間に配される高透磁率材52
によって複合材50を構成し、スライダー2を図中矢印
Mで示すように磁気ディスク3径方向に平行に移動させ
て浮上を行った場合、スライダー2は次のような浮上特
性を示す。すなわち、図17に示すようにスライダー2
がCSSゾーン3A上にある間は図示しないサスペンシ
ョン上の永久磁石と永久磁石51間の強い吸引力により
サスペンションの付勢荷重が低減されスライダー2は浮
上量h1 を有して水平に浮上した状態となっている。な
お、上記浮上量はスライダー2の外周側に搭載される磁
気ヘッドと磁気ディスク3間の距離を示している。スラ
イダー2がデータ領域3BのID(内周側)にある際に
はサスペンション上の永久磁石は永久磁石51と高透磁
率材52にまたがって対向しており、その相対磁力の差
によりスライダー2は浮上量h2 を有して外周側に傾い
た状態で浮上している。なお、高透磁率材52が配され
ているためスライダーの浮上姿勢は徐々に変化する。ス
ライダー2がデータ領域3BのMD(IDとODの中間
に位置する)にある際にはサスペンション上の永久磁石
は高透磁率材52と対向しており、永久磁石51の影響
を受けにくくなり、且つ上記永久磁石と高透磁率材52
の相対磁力が徐々に低下するため、スライダー2はその
浮上量をh3 ,h4 と減少させながら水平な浮上姿勢を
とる。スライダー2がデータ領域3BのOD(外周側)
にかかる際には、サスペンション上の永久磁石はデータ
領域3Bの最外周に配される永久磁石53の影響を受
け、相対磁力の変化によりスライダー2は浮上量h5
有して内周側に傾いた状態で浮上する。スライダー2が
データ領域3Bの最外周に位置する際には、サスペンシ
ョン上の永久磁石と永久磁石53間の吸引力によりサス
ペンションの付勢荷重が低減されスライダー2は浮上量
6 を有して水平に浮上した状態となっている。なお、
データ領域3Bの最外周に対向する位置に配置される永
久磁石53はCSSゾーン3Aに配される永久磁石41
よりも磁力が弱く、スライダー2の浮上量h6 は浮上量
1 よりも小さくなるようになされている。
【0048】このような磁気ディスク装置における磁気
ディスクの半径とスライダーに搭載される磁気ヘッドの
浮上量の関係は図18のように表され、相対磁力の変化
に合わせてID,OD(内周,外周側)の浮上量が大き
く、MDでは浮上量が減少し、IDの浮上量はODの浮
上量よりも大きくなっている。一方、スライダーに搭載
される磁気ヘッドが磁気ディスク上を円弧を描いて移動
する通常の磁気ディスク装置においてはスキュー角及び
磁気ディスクの内外周における周速の変化によって磁気
ヘッドの浮上量は、図19に示すように磁気ディスクの
半径に対して変化し、ID,OD(内周,外周側)での
浮上量は小さく、MDでは浮上量が増加しており、ID
の浮上量はODの浮上量よりも大きくなっている。
【0049】よって、本実施例の磁気ディスク装置の磁
気ディスクを回転させてスライダーの浮上を行った場合
の磁気ヘッドの浮上特性は、サスペンション上の永久磁
石と複合材間の相対磁力が上記のような磁気ディスク装
置と同様に変化することから図18に示すような磁力の
変化による浮上特性と、図19に示すような磁気ディス
クの回転による浮上特性が総合されたものとなると思わ
れ、これらの傾向が反対であることから相殺され、磁気
ヘッドの浮上量の定量化が達成される。すなわち、図1
4,15に示すように、スライダー2がデータ領域3B
のIDにある際には、サスペンション1上の永久磁石1
0は支持体板4の下面に配される永久磁石41と高透磁
率材42にまたがって対向し、その相対磁力の差によっ
てスライダー2には若干の吸引力が働いており、また、
磁気ディスク3の回転により若干の浮力も作用してい
る。スライダー2がデータ領域3BのMDにある際には
サスペンション1上の永久磁石10は高透磁率材4に対
向し、吸引力は殆ど作用しておらず、磁気ディスク3の
回転による浮力が大きく作用している。スライダー2が
データ領域3BのODにある際にはサスペンション1上
の永久磁石10は永久磁石43と対向し、スライダー2
には若干の吸引力が働くとともに、磁気ディスク3の回
転により若干の浮力も作用している。従って、スライダ
ーに働く力は略一定であり、スライダー2に搭載される
磁気ヘッドの浮上量の定量化が達成される。
【0050】なお、本実施例の磁気ディスク装置におい
ては、第2の磁力調整手段として配される複合材は曲率
を有する形状でなく、またゾーン着磁する必要もないこ
とから、製造を簡便に行うことができる。
【0051】〔第7実施例〕図20に示す第7実施例に
おいては、サスペンション1の基端寄りの自由端の上面
に第1の磁力調整手段として永久磁石10が固定されて
いる。また支持板4の下面には第2の磁力調整手段とし
て永久磁石61と高透磁率材62,63よりなる複合材
60が固定され、この永久磁石10と複合材60とで調
整機構Mが構成されている。それ以外は前記第2実施例
と同様である。
【0052】上記複合材60はサスペンション1の動作
方向、すなわちサスペンション1側の永久磁石10の移
動軌跡に沿って配置されており、支持板4の磁気ディス
ク3のCSSゾーン3Aに対向する位置に永久磁石61
が配され、磁気ディスク3のデータ領域3Bの最外周に
対向する位置に高透磁率材63が配され、永久磁石6
1,高透磁率材63間には高透磁率材62が配される。
上記複合材60の形状は第6実施例中の複合材40と同
様であり、永久磁石61,高透磁率材料63は長方形状
の板体であり、これらの間に配される高透磁率材62は
台形状の板体であり、これらが永久磁石10の移動軌跡
に沿って配置されている。なお、高透磁率材63の透磁
率は高透磁率材62よりも高いものとされる。
【0053】よって本実施例の磁気ディスク装置におい
ては、スライダー2がCSSゾーン3Aにある間は、永
久磁石10と永久磁石61間の吸引力によってサスペン
ション1の付勢荷重が軽減され、CSS時の摩擦が減少
してCSS耐久性が向上する。
【0054】また、このような磁気ディスク装置の磁気
ヘッドが浮上する際には、サスペンション1上の永久磁
石10と複合材60間の相対磁力が第6実施例の磁気デ
ィスク装置と同様に変化することから第6実施例の磁気
ディスク装置と同様の磁気ヘッドの浮上特性が得られ、
磁気ヘッドの浮上量の定量化が達成される。
【0055】〔第8実施例〕図21に示すように第8実
施例においては、サスペンション1の基端寄りの自由端
の上面に第1の磁力調整手段として永久磁石10が固定
されている。また支持板4の下面には第2の磁力調整手
段として高透磁率材71,72,73よりなる複合材7
0が固定され、この永久磁石10と複合材70とで調整
機構Mが構成されている。それ以外は前記第2実施例と
同様である。
【0056】上記複合材70はサスペンション1の動作
方向、すなわちサスペンション1側の永久磁石10の移
動軌跡に沿って配置されており、支持板4の磁気ディス
ク3のCSSゾーン3Aに対向する位置に高透磁率材7
1が配され、磁気ディスク3のデータ領域3Bの最外周
に対向する位置に高透磁率材73が配され、高透磁率材
71,73間には高透磁率材72が配される。上記複合
材70の形状は第6実施例中の複合材60と同様であ
り、高透磁率材料71,73は長方形状の板体であり、
これらの間に配される高透磁率材72は台形状の板体で
あり、これらが永久磁石10の移動軌跡に沿って配置さ
れている。なお、高透磁率材71,73の透磁率は高透
磁率材72よりも高いものとされる。
【0057】よって本実施例の磁気ディスク装置におい
ては、スライダー2がCSSゾーン3Aにある間は、永
久磁石10と高透磁率材71間の吸引力によってサスペ
ンション1の付勢荷重が軽減され、CSS時の摩擦が減
少してCSS耐久性が向上する。
【0058】また、このような磁気ディスク装置の磁気
ヘッドが浮上する際には、サスペンション1上の永久磁
石10と複合材70間の相対磁力が第6実施例の磁気デ
ィスク装置と同様に変化することから第6実施例の磁気
ディスク装置と同様の磁気ヘッドの浮上特性が得られ、
磁気ヘッドの浮上量の定量化が達成される。
【0059】〔第9実施例〕図22に示す第9実施例に
おいては、サスペンション1の基端寄りの自由端の上面
に第1の磁力調整手段として永久磁石10が固定されて
いる。また支持板4の下面には第2の磁力調整手段とし
て永久磁石81,82が固定され、この永久磁石10と
永久磁石81,82とで調整機構Mが構成されている。
【0060】上記永久磁石81は支持板4の磁気ディス
ク3のCSSゾーン3Aに対向する位置に配され、永久
磁石82は支持板4の磁気ディスク3のデータ領域3B
の最外周に対向する位置に配されており、永久磁石82
は永久磁石81よりも磁界が弱いものとされている。永
久磁石81,82の形状は長方形状の板体であり、その
設置方向はサスペンション1の動作方向、すなわちサス
ペンション1上の永久磁石10の移動軌跡に沿ったもの
とされている。
【0061】よって本実施例の磁気ディスク装置におい
ては、スライダー2がCSSゾーン3Aにある間は、永
久磁石10と永久磁石材81間の吸引力によってサスペ
ンション1の付勢荷重が軽減され、CSS時の摩擦が減
少してCSS耐久性が向上する。
【0062】また、このような磁気ディスク装置の磁気
ヘッドの浮上時においては、スライダー2がCSSゾー
ン3A上にある間は永久磁石10と永久磁石81が対向
していることからスライダー2には吸引力が働き、スラ
イダー2のデータ領域3Bへの移行によって永久磁石1
0と永久磁石81の対向位置にズレが生じることからス
ライダー2に働く吸引力が弱まり、スライダー2のデー
タ領域3Bの最外周への移行によって永久磁石10と永
久磁石82が対向することからスライダー2には再び吸
引力が働く。よって、サスペンション1上の永久磁石1
0と永久磁石81,82間の相対磁力が第6実施例の磁
気ディスク装置と同様に変化することから第6実施例の
磁気ディスク装置と同様の磁気ヘッドの浮上特性が得ら
れ、磁気ヘッドの浮上量の定量化が達成される。
【0063】〔第10実施例〕図23に示す第10実施
例においては、サスペンション1の基端寄りの自由端の
上面に第1の磁力調整手段として永久磁石10が固定さ
れている。また支持板4の下面には第2の磁力調整手段
として高透磁率材91,92が固定され、この永久磁石
10と永久磁石91,92とで調整機構Mが構成されて
いる。それ以外は前記第1実施例と同様である。
【0064】上記高透磁率材91は支持板4の磁気ディ
スク3のCSSゾーン3Aに対向する位置に配され、高
透磁率材92は支持板4の磁気ディスク3のデータ領域
3Bの最外周に対向する位置に配されており、高透磁率
材92は高透磁率材91よりも磁界が弱いものとされて
いる。高透磁率材91,92の形状は長方形状の板体で
あり、その設置方向はサスペンション1の動作方向、す
なわちサスペンション1上の永久磁石10の移動軌跡に
沿ったものとされている。
【0065】よって本実施例の磁気ディスク装置におい
ては、スライダー2がCSSゾーン3Aにある間は、永
久磁石10と高透磁率材91間の吸引力によってサスペ
ンション1の付勢荷重が軽減され、CSS時の摩擦が減
少してCSS耐久性が向上する。
【0066】また、このような磁気ディスク装置の磁気
ヘッドの浮上時においては、サスペンション1上の永久
磁石10と永久磁石91,92間の相対磁力が第9実施
例の磁気ディスク装置と同様に変化することから第6実
施例の磁気ディスク装置と同様の磁気ヘッドの浮上特性
が得られ、磁気ヘッドの浮上量の定量化が達成される。
【0067】〔第11実施例〕図24に示す第11実施
例においては、サスペンション1の基端寄りの自由端の
上面に第1の磁力調整手段として高透磁率材30が固定
されている。また支持板4の下面には第2の磁力調整手
段として永久磁石101,102が固定され、この高透
磁率材30と永久磁石101,102とで調整機構Mが
構成されている。それ以外は前記第1実施例と同様であ
る。
【0068】上記永久磁石101は支持板4の磁気ディ
スク3のCSSゾーン3Aに対向する位置に配され、永
久磁石102は支持板4の磁気ディスク3のデータ領域
3Bの最外周に対向する位置に配されており、永久磁石
102は永久磁石101よりも磁界が弱いものとされて
いる。永久磁石101,102の形状は長方形状の板体
であり、その設置方向はサスペンション1の動作方向、
すなわちサスペンション1上の高透磁率材30の移動軌
跡に沿ったものとされている。
【0069】よって本実施例の磁気ディスク装置におい
ては、スライダー2がCSSゾーン3Aにある間は、高
透磁率材30と永久磁石101間の吸引力によってサス
ペンション1の付勢荷重が軽減され、CSS時の摩擦が
減少してCSS耐久性が向上する。
【0070】また、このような磁気ディスク装置の磁気
ヘッドの浮上時においては、スライダー2がCSSゾー
ン3A上にある間は高透磁率材30と永久磁石101が
対向していることからスライダー2には吸引力が働き、
スライダー2のデータ領域3Bへの移行によって高透磁
率材30と永久磁石101の対向位置にズレが生じるこ
とからスライダー2に働く吸引力が弱くなり、スライダ
ー2のデータ領域3Bの最外周への移行によって高透磁
率材30と永久磁石102が対向することからスライダ
ー2には再び吸引力が働く。よって、サスペンション1
上の高透磁率材30と永久磁石101,102間の相対
磁力が第9実施例の磁気ディスク装置と同様に変化する
ことから第6実施例の磁気ディスク装置と同様の磁気ヘ
ッドの浮上特性が得られ、磁気ヘッドの浮上量の定量化
が達成される。
【0071】
【発明の効果】本発明によれば、サスペンションの付勢
荷重を磁力により調節するようにしたので、簡単な構造
でCSS耐久性を向上させることができ、磁気ディスク
装置の寿命を延ばすことができる。また、CSS時の摩
擦力が減ることにより、モータのトルクが小さくて済
み、これにより消費電力の低減も可能となる。また、ス
キュー角及び周速に依存せずに磁気ヘッドの定浮上量化
を図ることができるようになり、それによって適切なア
ーム長を決定できるようになる。よって、アクセス速度
のアップを実現でき、それとともに消費電力の低減を図
ることもできる。また、ディスク全域で磁気ヘッドを定
浮上させることができるので、記録密度の増大が望め
る。
【0072】また、本発明によれば、CSS時のサスペ
ンション荷重を0とすることも可能であり、磁気ヘッド
を磁気ディスクに対して非接触の状態として磁気ディス
クのスタート・ストップを行う、ノン・コンタクト・ス
タートストップ方式の実現も可能である。さらに、本発
明によれば、磁気ヘッドの動作領域全域にわたってサス
ペンションの付勢荷重を調節することが可能であるた
め、耐衝撃性及び動作特性を向上させることが可能であ
り、その工業的価値は非常に高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の斜視図である。
【図2】本発明の第1実施例の一変形例を示す斜視図で
ある。
【図3】本発明の第1実施例の他の変形例を示す斜視図
である。
【図4】本発明の第2実施例の斜視図である。
【図5】本発明の第3実施例の斜視図である。
【図6】本発明の第4実施例の斜視図である。
【図7】本発明の第4実施例の一変形例を示す側面図で
ある。
【図8】本発明の第4実施例の他の変形例を示す側面図
である。
【図9】本発明の第4実施例のさらに他の変形例を示す
側面図である。
【図10】本発明の第4実施例のさらに他の変形例を示
す側面図である。
【図11】本発明の第4実施例のさらに他の変形例を示
す側面図である。
【図12】本発明の第4実施例のさらに他の変形例を示
す側面図である。
【図13】本発明の第5実施例の斜視図である。
【図14】本発明の第6実施例の斜視図である。
【図15】本発明の第6実施例の正面図である。
【図16】スライダーが磁気ディスク径方向に平行に移
動する本発明を適用した磁気ディスク装置を示す平面図
である。
【図17】スライダーが磁気ディスク径方向に平行に移
動する本発明を適用した磁気ディスク装置のスライダー
の浮上の様子を示す模式図である。
【図18】スライダーが磁気ディスク径方向に平行に移
動する本発明を適用した磁気ディスク装置の磁気ディス
ク半径と磁気ヘッドの浮上量の関係を示す図である。
【図19】従来の磁気ディスク装置の磁気ディスク半径
と磁気ヘッドの浮上量の関係を示す図である。
【図20】本発明の第7実施例の正面図である。
【図21】本発明の第8実施例の正面図である。
【図22】本発明の第9実施例の正面図である。
【図23】本発明の第10実施例の正面図である。
【図24】本発明の第11実施例の正面図である。
【符号の説明】
1 サスペンション 2 スライダー 3 磁気ディスク 10,11,12,41,43,51,53,61,8
1,82,101,102 永久磁石 13,30,42,52,62,63,71,72,7
3,91,92 高透磁率材 14 樹脂 20 電磁石 40,50,60,70 複合材 M 調整機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 芳賀 秀一 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 小島 直人 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基端が固定されたサスペンションの自由
    端に磁気ヘッドが装備され、該サスペンションの付勢荷
    重により前記磁気ヘッドが磁気ディスク表面に向けて付
    勢されており、前記磁気ヘッドを磁気ディスクに接触さ
    せた状態で磁気ディスクのスタート・ストップを行い、
    磁気ディスクの回転によって磁気ヘッドを浮上させた状
    態で磁気ディスクに対して記録・再生を行う磁気ディス
    ク装置において、 磁力によって前記サスペンションの付勢荷重を加減する
    調整機構を設けたことを特徴とする磁気ディスク装置。
  2. 【請求項2】 前記調整機構が、前記サスペンションの
    自由端側に固定された第1の磁力調整手段と、該第1の
    磁力調整手段の上側に間隔をおいて固定的に配置された
    第2の磁力調整手段とから構成されている請求項1記載
    の磁気ディスク装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の磁力調整手段と第2の磁力調
    整手段の少なくとも一方が永久磁石で構成されている請
    求項2記載の磁気ディスク装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の磁力調整手段と第2の磁力調
    整手段の少なくとも一方が電磁石で構成されている請求
    項2記載の磁気ディスク装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の磁力調整手段と第2の磁力調
    整手段のうち一方が高透磁率材で構成されている請求項
    2記載の磁気ディスク装置。
  6. 【請求項6】 前記第2の磁力調整手段が磁気ディスク
    の内周部と外周部に設けられる請求項2記載の磁気ディ
    スク装置。
  7. 【請求項7】 サスペンションと第1の磁力調整手段の
    間に高透磁率材を配する請求項2記載の磁気ディスク装
    置。
  8. 【請求項8】 サスペンションの磁気ディスク対向面の
    第1の磁力調整手段に対応する位置に高透磁率材を配す
    る請求項2記載の磁気ディスク装置。
  9. 【請求項9】 請求項2記載の磁気ディスク装置におい
    て、少なくとも第1の磁力調整手段と第2の磁力調整手
    段の一方の少なくとも磁力調整手段対向面が樹脂によっ
    て覆われている磁気ディスク装置。
  10. 【請求項10】 請求項2記載の磁気ディスク装置にお
    いて、前記第2の磁力調整手段が、アクセス動作時の前
    記サスペンション動作方向に沿って設けられることを特
    徴とする磁気ディスク装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の磁気ディスク装置に
    おいて、前記第2の磁力調整手段がサスペンションの動
    作方向に沿った円弧状の永久磁石で構成され、且つ該永
    久磁石が長さ方向で複数のゾーンに分けられ、該ゾーン
    毎に着磁されていることを特徴とする磁気ディスク装
    置。
  12. 【請求項12】 請求項10記載の磁気ディスク装置に
    おいて、前記第2の磁力調整手段と第1の磁力調整手段
    との相対磁力が磁気ディスク径方向で変化する磁気ディ
    スク装置。
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