JPH0684041U - ダンパ - Google Patents

ダンパ

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JPH0684041U
JPH0684041U JP3064393U JP3064393U JPH0684041U JP H0684041 U JPH0684041 U JP H0684041U JP 3064393 U JP3064393 U JP 3064393U JP 3064393 U JP3064393 U JP 3064393U JP H0684041 U JPH0684041 U JP H0684041U
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JP
Japan
Prior art keywords
piston
cylinder
damper
annular lip
piston rod
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Pending
Application number
JP3064393U
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English (en)
Inventor
明 水澤
良夫 金子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nifco Inc
Original Assignee
Nifco Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ダンパの部品点数を減少する。 【構成】 有底筒状のシリンダ1と、長板状のピストン
ロッド2及びその一端に設けられたピストン本体3から
なるピストンとによりダンパを構成し、ピストン本体3
を、端板部3aと、端板部3aの周縁部からピストンロ
ッド2の後方に向けて拡開する環状リップ3bとにより
形成する。端板部3aにオリフィス4を設け、環状リッ
プ3bの中間部に円弧状の切れ目5を設ける。ピストン
ロッド2の押し引きに応じて切れ目5が開閉し、閉じた
状態の移動時にダンパ効果が生じる。 【効果】 ピストンとシリンダとの間のシール手段とし
てのOリングや、一方向弁としての弁体を必要とせず、
部品点数を減少して構造を簡略化し得ると共に、組立工
数を減少し得る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ダンパに関し、特に、ピストンが一方向に移動する際に減衰力を生 じさせる形式のダンパに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば扉などを緩やかに開閉させるべくダンパが用いられている。その ようなダンパとして、シリンダと、シリンダ内を軸線方向に往復動自在に受容さ れたピストンとを有し、そのピストンの一方向への移動時のみ減衰力を発生させ るようにしたワンウェイダンパが知られている。
【0003】 従来の上記したようなダンパとして、図5に示されるものがある。このダンパ は、エアダンパであり、有底筒状のシリンダ11と、シリンダ11の図に於ける 右側の開口端から一端側を出没させるようにシリンダ11内に同軸的に受容され たピストンロッド12と、ピストンロッド12のシリンダ11内方側の軸端部に 固設されてシリンダ11内を同軸的に移動自在に受容されたピストン本体13と により構成されている。
【0004】 なお、ピストン本体13の外周面には、周方向溝が形成され、その周方向溝内 にOリング14が嵌装されており、ピストン本体13の軸線方向への移動時に於 けるピストン本体13とシリンダ11内周面との間のシール性を確保している。 また、ピストン本体13の隔壁部には、軸線方向に貫通するオリフィス15と、 上記隔壁部の貫通孔及びゴム製弁体により構成された一方向弁16とが設けられ ている。
【0005】 上記ワンウェイダンパにあっては、図の矢印Cに示されるように、シリンダ1 1に対してピストンロッド12及びピストン本体13が往復動し得るが、ピスト ンロッド12の突出方向への変位時には、一方向弁16の貫通孔が弁体により閉 塞されて一方向弁16が閉弁状態になり、エアがオリフィス15を介してのみシ リンダ室内に流入可能であることにより、減衰力が生じる。ピストンロッド12 の没入方向への変位時には、一方向弁16の貫通孔に入ったエアにより弁体が押 し開かれて一方向弁16が開弁状態になり、貫通孔を介してシリンダ室から外方 にエアが流出可能であることから、オリフィス効果が薄れて減衰力が生じない。
【0006】 このようにして一方向の減衰力を生じ得るワンウェイダンパが構成されている が、部品点数が多く、Oリング14や一方向弁16の弁体などの組付け作業を必 要とするため、作業工数も増大するなどの問題があった。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
このような従来技術の問題点に鑑み、本考案の主な目的は、部品点数を減少し 得るダンパを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このような目的は、本考案によれば、シリンダと、前記シリンダ内を軸線方向 に往復動自在に受容されたピストンとを有し、前記ピストンが、前記シリンダの 内周面に弾発的に摺接し得るように前記軸線方向に向けて拡開する弾性環状リッ プを有し、前記環状リップの一部に、前記ピストンの往復動に応じて開閉し得る 切れ目が設けられていることを特徴とするダンパを提供することにより達成され る。
【0009】
【作用】
このようにすれば、ピストンの弾性環状リップがシリンダ内周面に摺接可能で あり、環状リップの凹側に向けてピストンが変位する際にはその一部に設けた切 れ目が閉じられ、環状リップの凸側に向けてピストンが変位する際には切れ目が 開かれるようになり、切れ目が開かれた状態ではエアなどの流体が切れ目から逃 げることができ、切れ目が閉じられた状態では逃げ口を塞がれるため、ピストン の一部にオリフィスを設けておくことにより、ピストンの一方向の変位時に減衰 力を生じさせることができる。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の好適実施例を添付の図面を参照して詳しく説明する。
【0011】 図1は、本考案が適用されたワンウェイダンパの分解斜視図であり、図2は、 その組立状態に於ける要部拡大側断面図である。図1及び図2に示されるように 、このワンウェイダンパは、有底筒状のシリンダ1と、長板状のピストンロッド 2及びその一端に設けられたピストン本体3からなるピストンとにより構成され ており、例えば、シリンダ1の底壁側端部を図示されない固定部材に連結し、ピ ストンロッド2の外方突出端部を図示されない可動部材に連結して用いられる。
【0012】 ピストンは合成樹脂材を一体成形してなり、ピストンロッド2とピストン本体 3とが互いに一体化されている。ピストン本体3は、図2に良く示されるように ピストンロッド2と同軸的に拡開する略傘状に形成されており、その軸線に直交 する端面を有する端板部3aと、端板部3aの周縁部から軸線方向としてピスト ンロッド2の後方に向けて拡開するように形成された環状リップ3bとを有して いる。その環状リップ3bの外周縁がシリンダ1の内周面に摺接するようにされ ている。環状リップ3bは、その肉厚を端板部3aよりも薄肉化されており、あ る程度弾性変形し得るようにされている。
【0013】 上記端板部3aには、軸線方向に貫通する孔からなるオリフィス4が設けられ ている。また、上記環状リップ3bの中間部には、周方向にある程度の長さを有 する円弧状の切れ目5が設けられている。
【0014】 このようにして構成されたワンウェイダンパにあっては、図2の矢印Aに示さ れる向きにピストンロッド2が押し込まれると、シリンダ1の内周面と環状リッ プ3bの外周縁との摺動摩擦抵抗により、切れ目5が開くように環状リップ3b の外周部が弾性変形する。従って、シリンダ1の底面とピストン本体3との間に 画定されたシリンダ室内のエアが、オリフィス4のみならず切れ目5を介して外 方に流出し得るため、エアの圧縮抵抗をほとんど受けることなくピストン本体3 が移動し得る。
【0015】 逆に、図2の矢印Bに示される向きにピストンロッド2が引き出されると、切 れ目が閉じるように環状リップ3bの外周部が弾性変形するため、上記シリンダ 室内にはオリフィス4を介してのみエアが流入可能であり、ピストンロッド2の 引っ張りによるシリンダ室内の減圧作用により抵抗が生じ、ワンウェイダンパ機 能が働く。
【0016】 このように本実施例によれば、ピストン本体3とシリンダ1の内周面との間の シール手段には、環状リップ3bの外周縁をシリンダ1の内周面に弾発的に摺接 させて構成していることから、従来例で示したワンウェイダンパのようにOリン グを用いる必要がない。また、一方向弁には、弾性環状リップ3bに設けた切れ 目5を環状リップ3bの弾性変形により開閉させて構成していることから、従来 例で示したゴム製弁体を用いる必要がなく、部品点数が減少されている。
【0017】 また、図3に第2の実施例を示すが、前記実施例と同様の部分については同一 の符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0018】 この第2の実施例のピストン本体6にあっては、その環状リップ6bが、端板 部6aの周縁部からピストンロッド2の前方に向けて拡開するように形成されて おり、その環状リップ6bの外周縁がシリンダ1の内周面に摺接している。オリ フィス4及び切れ目5は、前記実施例と同様に設けられている。
【0019】 この第2の実施例にあっては、図3に示す矢印Aの向きにピストンロッド2が 押し込まれると切れ目5が閉じ、シリンダ室内のエアがオリフィス4を介しての み外方に流出し得るため、ピストンロッド2の押し込みによるシリンダ室内の加 圧作用により抵抗が生じ、ワンウェイダンパ機能が働く。逆に、矢印Bの向きに ピストンロッド2が引き出されると切れ目5が開き、オリフィス4のみならず切 れ目5を介してシリンダ室内にエアが流入し得るため、エアの膨張抵抗をほとん ど受けることなくピストン本体6が移動し得る。
【0020】 このようにして、エアを圧縮させるタイプとエアを膨張させるタイプとの両タ イプのワンウェイダンパを提供し得る。
【0021】 また、図4に第3の実施例を示す。この第3の実施例にあっては、ピストン3 が前記第1の実施例と同様であるが、図に示されるように、オリフィス7を切れ 目5の長手方向端部に連設した貫通孔により形成している。このようにすること により、オリフィス用の孔を切れ目5とは別個に加工する必要がなく、両者の加 工を効率的に行い得る。また、切れ目5の両端部に設けることにより、環状リッ プ3bの繰り返し変形による切れ目5端部の耐久性を好適に向上し得る。
【0022】 本実施例では、オリフィスと切れ目とをそれぞれ設けたが、例えば切れ目のみ を設けて、オリフィス効果をもたせる場合には閉じ状態に於いて若干開口し得る 形状に切れ目を加工しておくことも可能である。さらに、切れ目の方向を周方向 にしたが、例えば周方向に対して直交する縦方向であっても良く、また切れ目の 数が複数であっても良く、切れ目の方向や形状・数などを限定するものではない 。なお、本ピストン構造をポンプに用いることもできる。
【0023】
【考案の効果】
このように本考案によれば、ピストンに設けた環状リップのシリンダ内周面に 対する弾発的摺接により、シール手段としてOリングなどを設ける必要がなく、 かつ環状リップの弾性変形により切れ目を開閉し得ることから、一方向弁として 別体からなる弁体を設ける必要がなく、部品点数を減少し得ると共に構造が簡略 化され、組立工数を減少し得るなど、その効果はきわめて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案が適用されたワンウェイダンパの分解斜
視図。
【図2】本考案が適用されたワンウェイダンパの組立要
部拡大側断面図。
【図3】図2に対応する第2の実施例を示す図。
【図4】第3の実施例を示す要部拡大斜視図。
【図5】従来のワンウェイダンパの例を示す側断面図。
【符号の説明】 1 シリンダ 2 ピストンロッド 3 ピストン本体 3a 端板部 3b 環状リップ 4 オリフィス 5 切れ目 6 ピストン本体 6a 端板部 6b 環状リップ 7 オリフィス 11 シリンダ 12 ピストンロッド 13 ピストン本体 14 Oリング 15 オリフィス 16 一方向弁

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダと、前記シリンダ内を軸線方向
    に往復動自在に受容されたピストンとを有し、 前記ピストンが、前記シリンダの内周面に弾発的に摺接
    し得るように前記軸線方向に向けて拡開する弾性環状リ
    ップを有し、前記環状リップの一部に、前記ピストンの
    往復動に応じて開閉し得る切れ目が設けられていること
    を特徴とするダンパ。
JP3064393U 1993-05-17 1993-05-17 ダンパ Pending JPH0684041U (ja)

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JP3064393U JPH0684041U (ja) 1993-05-17 1993-05-17 ダンパ

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JP3064393U JPH0684041U (ja) 1993-05-17 1993-05-17 ダンパ

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JPH0684041U true JPH0684041U (ja) 1994-12-02

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005054943A (ja) * 2003-08-06 2005-03-03 Showa Corp 二輪車等のフロントフォーク
JP2010501808A (ja) * 2006-08-28 2010-01-21 ツィマー ギュンター 空気力式の制動装置

Cited By (3)

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JP4492999B2 (ja) * 2003-08-06 2010-06-30 株式会社ショーワ 二輪車等のフロントフォーク
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