JPH0683972U - 両頭ピストン型斜板式圧縮機 - Google Patents

両頭ピストン型斜板式圧縮機

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JPH0683972U
JPH0683972U JP2705593U JP2705593U JPH0683972U JP H0683972 U JPH0683972 U JP H0683972U JP 2705593 U JP2705593 U JP 2705593U JP 2705593 U JP2705593 U JP 2705593U JP H0683972 U JPH0683972 U JP H0683972U
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JP
Japan
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bolt insertion
cylinder block
valve plate
insertion portion
housing
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JP2705593U
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勇 深井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型軽量化を計ることができ、しかも、ハウ
ジングとシリンダブロックとを一体に固定するボルトが
緩まず、ボルトの軸力低下による金属シール部の漏れが
少ない両頭ピストン型斜板式圧縮機を提供することにあ
る。 【構成】 ボルト挿通孔34,43,53,64がフロ
ント側吐出室23とリア側吐出室74とを連通する吐出
経路を兼ねている両頭ピストン型斜板式圧縮機1におい
て、フロントハウジング2に形成されたフロント側ボル
ト挿入部25の座面がフロント側弁板装置3に密接して
おり、リアハウジング7に形成されたリア側ボルト挿入
部76の座面76bがリア側弁板装置6に密接してお
り、吐出経路の一端開口が、フロント側ボルト挿入部2
5の座面から食み出しており、更に、吐出経路の他端開
口Aが、リア側ボルト挿入部76の座面76bから食み
出していることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、両頭ピストン型斜板式圧縮機に関し、特にフロント側吐出室とリア 側吐出室とを連通する吐出経路に特徴を有する両頭ピストン型斜板式圧縮機に関 する。
【0002】
【従来の技術】
従来の両頭ピストン型斜板式圧縮機は、フロント側吐出室及びフロント側ボル ト挿入部を有したフロントハウジングと、第1のボルト挿通孔を有し、上記フロ ントハウジングの一端に当接したフロント側弁板装置と、シリンダボア及び第2 のボルト挿通孔を有し、上記フロント側弁板装置を介在させて上記フロントハウ ジングに突き合わされたフロントシリンダブロックと、シリンダボア及び第3の ボルト挿通孔を有し、上記フロントシリンダブロックに突き合わされたリアシリ ンダブロックと、第4のボルト挿通孔を有し、上記リアシリンダブロックの一端 に当接したリア側弁板装置と、リア側ボルト挿入部を有し、上記リア側弁板装置 を介在させて上記リアシリンダブロックに突き合わされたリアハウジングと、上 記フロント側ボルト挿入部、第1乃至第4のボルト挿通孔、及び上記リア側ボル ト挿入部に挿入され、上記フロントハウジング、上記フロントシリンダブロック 、上記リアシリンダブロック、及び上記リアハウジングを一体に固定するボルト とを含んでいる。そして、両頭ピストンは、その一端部をフロントシリンダブロ ックのシリンダボアに、他端部をリアシリンダブロックのシリンダボアに挿入さ れ、これらのシリンダボア内で往復動するようになっている。
【0003】 以上のように、フロントハウジングとリアハウジングにそれぞれ吐出室が形成 されているので、従来では、これらの吐出室に吐出された流体を一纏めにして圧 縮機の外部へと吐出させるようにしてある。この為に、フロント側吐出室とリア 側吐出室とを連通する吐出経路が設けられている。
【0004】 従来では、図3に示すように、ボルト挿通孔53の内径をボルト8の外径より も大きくすることにより、このボルト挿通孔53に吐出経路を兼ねさせたものと 、図4に示すように、ボルト挿通孔53とは別に吐出経路59をシリンダブロッ ク5に穿設したものとがある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
図3に示すものでは、吐出経路の開口部を吐出室に連通させる為に、ボルト挿 入部76の座面、即ち、ボルト挿入部76の弁板装置6に対向する面76bと、 弁板装置6との間に、隙間Bを開ける必要がある。しかしながら、この様に、ボ ルト挿入部76の座面76bと弁板装置6との間に隙間を開けると、軸方向の長 さが長くなり、圧縮機の小型軽量化を計ることができない。更に、ボルト挿入部 76の座面76bと弁板装置6との間に隙間Bを開けると、ボルト8の頭部及び 雄ねじ部81の近傍に空間が生じることになり、この為、ボルト締付力が低下し 易く、シリンダブロック5と弁板装置6との間などの金属シール部で圧縮ガスの 漏れが起き易く、この圧縮ガスの漏れが生じると、冷凍能力の低下に結び付くと 言った問題がある。
【0006】 一方、図4に示すものでは、ボルト挿通孔53と吐出経路59とを別々に形成 しなければ成らないが、この際、これらの周りには、最小限度の肉厚が必要であ るので、必然的に、シリンダブロック5の径が大きくなってしまい、圧縮機の小 型軽量化を計ることができない。
【0007】 それ故に、本考案の課題は、小型軽量化を計ることができ、しかも、ボルトが 緩むことがない両頭ピストン型斜板式圧縮機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案によれば、フロント側吐出室及びフロント側ボルト挿入部を有したフロ ントハウジングと、第1のボルト挿通孔を有し、上記フロントハウジングの一端 に当接したフロント側弁板装置と、シリンダボア及び第2のボルト挿通孔を有し 、上記フロント側弁板装置を介在させて上記フロントハウジングに突き合わされ たフロントシリンダブロックと、シリンダボア及び第3のボルト挿通孔を有し、 上記フロントシリンダブロックに突き合わされたリアシリンダブロックと、第4 のボルト挿通孔を有し、上記リアシリンダブロックの一端に当接したリア側弁板 装置と、リア側吐出室及びリア側ボルト挿入部を有し、上記リア側弁板装置を介 在させて上記リアシリンダブロックに突き合わされたリアハウジングと、上記フ ロント側ボルト挿入部、第1乃至第4のボルト挿通孔、及び上記リア側ボルト挿 入部に挿入され、上記フロントハウジング、上記フロントシリンダブロック、上 記リアシリンダブロック、及び上記リアハウジングを一体に固定するボルトとを 含み、上記第1乃至第4のボルト挿通孔が上記フロント側吐出室と上記リア側吐 出室とを連通する吐出経路を兼ねている両頭ピストン型斜板式圧縮機において、 上記フロント側ボルト挿入部の座面が上記フロント側弁板装置に密接しており、 上記リア側ボルト挿入部の座面が上記リア側弁板装置に密接しており、上記吐出 経路の一端開口が、上記フロント側ボルト挿入部の座面から食み出しており、更 に、上記吐出経路の他端開口が、上記リア側ボルト挿入部の座面から食み出して いることを特徴とする両頭ピストン型斜板式圧縮機が得られる。
【0009】
【作用】
本考案の両頭ピストン型斜板式圧縮機は、ボルト挿通孔が吐出経路を兼ねるタ イプであるが、この吐出経路の両端開口が、それぞれ、フロント側ボルト挿入部 の座面、リア側ボルト挿入部の座面から食み出している。この座面から食み出し た吐出経路の開口部分で、吐出経路は、両吐出室に連通している。従って、従来 のボルト挿通孔が吐出経路を兼ねているタイプのもののように、ハウジングのボ ルト挿入部と弁板装置との間に隙間を開ける必要が無く、本考案の場合、フロン ト側ボルト挿入部の座面は、フロント側弁板装置と密接しており、また、リア側 ボルト挿入部の座面は、リア側弁板装置に密接している。この結果、圧縮機の軸 方向の長さを短縮化することが可能となり、同時に、フロントハウジング、フロ ント側シリンダブロック、リア側シリンダブロック、及びリア側ハウジングを一 体に固定するボルトの頭部及びねじ部の近傍に空間が存在しなくなり、ボルトの 緩みがなくなる。この結果、圧縮ガス漏れによる冷凍能力低下を防止できる。
【0010】 更に、本考案の両頭ピストン型斜板式圧縮機は、ボルト挿通孔が吐出経路を兼 ねているタイプなので、フロント側シリンダブロック、リア側シリンダブロック 等の径も縮小化することが可能であり、以上の結果、圧縮機全体の小型軽量化が 可能となる。
【0011】
【実施例】
図1は本考案の第1の実施例による両頭ピストン型斜板式圧縮機を示し、(a )は縦断面図、(b)はリアシリンダブロックの正面図、(c)は(b)のc− c線での断面図である。
【0012】 図1を参照して、この両頭ピストン型斜板式圧縮機1は、フロントハウジング 2と、フロント側弁板装置3と、フロントシリンダブロック4と、リアシリンダ ブロック5と、リア側弁板装置6と、リアハウジング7と、ボルト8とを有して いる。
【0013】 フロントハウジング2は、略漏斗状を呈する。フロントハウジング2の中心部 には、筒状部20が形成され、この筒状部20内には、シャフトシール21が配 置されている。また、フロントハウジング2の内側面には、隔壁22が設けられ 、この隔壁22により、フロントハウジング2の内部がフロント側吐出室23と フロント側吸入室24とに仕切られている。フロントハウジング2の外周縁部に は、フロント側ボルト挿入部25が、等間隔に複数形成されている。フロント側 ボルト挿入部25は、略かまぼこ状を呈し、後述するフロントシリンダブロック 4の第2のボルト挿通孔43に対して一直線上で並ぶように成っている。フロン ト側ボルト挿入部25の中央部には、ボルト8の頭部を受け入れる凹部25aが 形成され、更にこの凹部25aに連続し、ボルト8を挿通させる挿入孔25bが 穿設されている。フロント側ボルト挿入部25の座面、即ち、フロント側ボルト 挿入部25のフロント側弁板装置3に対向する面は、フロント側弁板装置3に密 接している。
【0014】 フロント側弁板装置3は、ガスケット30と、吐出弁31と、弁板32と、吸 入弁33とから成る。フロント側弁板装置3の外周縁部には、フロントハウジン グ2の挿入孔25bに連続し、ボルト8を挿通させる第1のボルト挿通孔34が 形成されている。また、フロント側弁板装置3の中心部には、中心孔35が形成 され、また、中心部近傍には、通孔36が形成されており、この通孔36は、フ ロント側吸入室24に連通している。フロント側弁板装置3は、フロントハウジ ング2の後端面に当接している。
【0015】 フロントシリンダブロック4は、中心孔40、通孔41、シリンダボア42、 第2のボルト挿通孔43、及びクランク室44を有している。中心孔40は、フ ロントシリンダブロック4の中心部に形成され、この中には、ニードルベアリン グ45が配置されている。通孔41は、フロント側弁板装置3の通孔36と連通 するように形成されている。シリンダボア42は、中心孔40を取り囲むように 、等間隔に複数形成されている。第2のボルト挿通孔43は、シリンダボア42 よりも外側に位置し、且つ隣り合うシリンダボア42の間に位置している。また 、第2のボルト挿通孔43は、フロント側弁板装置3の第1のボルト挿通孔34 に連通するように成っている。クランク室44は、フロントシリンダブロック4 の後端部に形成されている。
【0016】 リアシリンダブロック5は、中心孔50、通孔51、シリンダボア52、第3 のボルト挿通孔53、及びクランク室54を有している。中心孔50は、リアシ リンダブロック5の中心部に形成され、この中には、ニードルベアリング55が 配置されている。通孔51は、フロントシリンダブロック4の通孔41に対向す るように形成されている。シリンダボア52は、中心孔50を取り囲むように、 等間隔に複数形成され、且つフロントシリンダブロック4のシリンダボア42に 連続するように成っている。第3のボルト挿通孔53は、シリンダボア52より も外側に位置し、且つ隣り合うシリンダボア52の間に位置している。更に、第 3のボルト挿通孔53は、フロントシリンダブロック4の第2のボルト挿通孔4 3に連続するように成っている。クランク室54は、リアシリンダブロック5の 前端部に形成されている。
【0017】 リア側弁板装置6は、ガスケット60と、吐出弁61と、弁板62と、吸入弁 63とから成る。リア側弁板装置6の外周縁部には、リアシリンダブロック5の 第3のボルト挿通孔53に連続し、ボルト8を挿通させる第4のボルト挿通孔6 4が形成されている。また、リア側弁板装置6の中心部には、中心孔65が形成 され、また、中心部近傍には、通孔66が形成されており、この通孔66は、リ アシリンダブロック5の通孔51と後述すリアハウジング7のリア側吸入室75 とを連通している。リア側弁板装置6は、リアシリンダブロック5の後端面に当 接している。
【0018】 リアハウジング7は、略皿状を呈する。リアハウジング7の外面には、吐出ポ ート70、及び吸入ポート71が設けられている。また、リアハウジング7の内 側面には、隔壁73が設けられ、この隔壁73により、リアハウジング7の内部 がリア側吐出室74とリア側吸入室75とに仕切られている。リア側吐出室74 は、吐出ポート70に連通し、リア側吸入室75は、吸入ポート71に連通して いる。リアハウジング7の外周縁部には、リア側ボルト挿入部76が、等間隔に 複数形成されている。リア側ボルト挿入部76は、略かまぼこ状を呈し、リアシ リンダブロック5の第3のボルト挿通孔53に対して一直線上で並ぶように成っ ている。リア側ボルト挿入部76の中央部には、雌ねじ部76aが形成されてい る。リア側ボルト挿入部76の座面、即ち、リア側ボルト挿入部76のリア側弁 板装置6に対向する面は、リア側弁板装置6に密接している。
【0019】 フロントハウジング2の筒状部20、フロント側弁板装置3の中心孔35、フ ロントシリンダブロック4の中心孔40、及びリアシリンダブロック5の中心孔 50には、主軸10が挿通され、この主軸10は、ニードルベアリング45、及 びニードルベアリング55によって回転自在に支持されている。
【0020】 主軸10には、斜板11がクランク室44,54内で回転できるように取り付 けられている。
【0021】 フロントシリンダブロック4のシリンダボア42内には、両頭ピストン12の 一端部が、リアシリンダブロック5のシリンダボア52内には、両頭ピストン1 2の他端部が、それぞれ摺動自在に挿入されている。この両頭ピストン12は、 シュー13を介して斜板11に摺接している。
【0022】 ボルト8は、一端部に頭部80を有し、他端部に雄ねじ部81を有している。 このボルト8は、フロントハウジング2に形成されたフロント側ボルト挿入部2 5の挿入孔25bから挿入され、フロント側弁板装置3の第1のボルト挿通孔3 4、フロントシリンダブロック4の第2のボルト挿通孔43、リアシリンダブロ ック5の第3のボルト挿通孔53、及びリア側弁板装置6の第4のボルト挿通孔 64を挿通し、その雄ねじ部81は、リアハウジング7に形成されたリア側ボル ト挿入部76の雌ねじ部76aに螺合し、また、その頭部80は、フロントハウ ジング2に形成されたフロント側ボルト挿入部25の凹部25a内に収まる。以 上の結果、ボルト8は、フロントハウジング2、フロントシリンダブロック4、 リアシリンダブロック5、及びリアハウジング7を一体に固定する。
【0023】 以上の様に、第1乃至第4のボルト挿通孔34,43,53,64は、ボルト 8を挿通させるものであるが、複数有る第1乃至第4のボルト挿通孔34,43 ,53,64の内、図面上、最も下にある第1乃至第4のボルト挿通孔34,4 3,53,64の断面形状は、図1(b),(c)に示すように、楕円形と成っ ており、これらの第1乃至第4のボルト挿通孔34,43,53,64は、フロ ント側吐出室23とリア側吐出室74とを連通する吐出経路を兼ねている。図1 (b)から明らかなように、この吐出経路のリアハウジング側の開口Aは、リア 側ボルト挿入部76の座面76bから食み出している。この開口Aの座面76b から食み出した部分で、吐出経路は、直接、リア側吐出室74に連通している。 吐出経路のフロントハウジング側の開口も同構成と成っており、フロント側ボル ト挿入部25の座面から食み出した部分で、直接、フロント側吐出室23に連通 している。そして、フロント側吐出室23に吐出されたガスは、吐出経路を通じ てリア側吐出室74内に流入し、リア側吐出室74に直接吐出されたガスと共に 吐出ポート70から外部へと吐出されるように成っている。
【0024】 一方、フロント側弁板装置3の通孔36、フロントシリンダブロック4の通孔 41、リアシリンダブロック5の通孔51、及びリア側弁板装置6の通孔66で 吸入経路が構成されている。そして、吸入ポート71を通じてリアハウジング7 のリア側吸入室75に流入したガスは、通孔66,51通じてクランク室44, 54内に流入し、更に、通孔41,36を通じて、フロントハウジング2のフロ ント側吸入室24内に流入するように成っている。
【0025】 尚、本実施例の場合、複数有る第1乃至第4のボルト挿通孔34,43,53 ,64の組の内、一組の第1乃至第4のボルト挿通孔34,43,53,64だ けに吐出経路を兼ねさせてあるが、勿論、他の第1乃至第4のボルト挿通孔34 ,43,53,64の組にも吐出経路を兼ねさせても構わない。
【0026】 図2は本考案の第2の実施例による両頭ピストン型斜板式圧縮機を示し、(a )はリアシリンダブロックの正面図、(b)は(a)のb−b線での断面図であ る。
【0027】 本実施例は、第1の実施例と略同構成であるので、第1の実施例と異なる部分 についてのみ説明する。尚、第2の実施例の構成部分の内、第1の実施例と同じ 構成部分については、同じ参照番号を付す。
【0028】 本実施例の場合、図2から明らかなように、吐出経路のリアハウジング側の開 口Aは、リア側ボルト挿入部76の座面76bから食み出しているが、この食み 出し方は、第1の実施例のものよりも小さい。この開口Aの食み出した部分が小 さいのを補う為に、リア側ボルト挿入部76の座面76bに略半円状の座ぐり7 6cが形成されている。この座ぐり76cは、吐出経路の開口Aに対向し、且つ リア側吐出室74に連通している。従って、吐出経路の開口Aの座面76bから 食み出した部分で、吐出経路は、リア側吐出室74に連通しているが、この際、 開口Aに対向するように座ぐり76cがリア側ボルト挿入部76の座面76bに 形成してあるので、ガスが吐出経路からリア側吐出室74へとスムースに流れる ように成っている。
【0029】 尚、吐出経路のフロントハウジング側の開口は、吐出経路のリアハウジング側 の開口と同構成と成っており、また、フロント側ボルト挿入部は、リア側ボルト 挿入部と同構成と成っているが、必ずしもこの様に構成する必要は無く、吐出経 路の一端部を、図1(b),(c)に示すように構成し、吐出経路の他端部を、 図2に示すように構成しても良い。
【0030】
【考案の効果】
本考案の両頭ピストン型斜板式圧縮機は、その軸方向及び径方向の寸法を容易 に縮小化することができ、従って、本考案の両頭ピストン型斜板式圧縮機は、容 易に小型、軽量化することができる。
【0031】 しかも、本考案の両頭ピストン型斜板式圧縮機は、フロントハウジング、フロ ントシリンダブロック、リアシリンダブロック、及びリアハウジングを一体に固 定するボルトが緩まないので、ボルトの軸力の低下による金属シール部の漏れが 少なく、冷凍能力の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案の第1の実施例による両頭ピスト
ン型斜板式圧縮機を示し、(a)は縦断面図、(b)は
リアシリンダブロックの正面図、(c)は(b)のc−
c線での断面図である。
【図2】図2は本考案の第2の実施例による両頭ピスト
ン型斜板式圧縮機を示し、(a)はリアシリンダブロッ
クの正面図、(b)は(a)のb−b線での断面図であ
る。
【図3】図3は従来の両頭ピストン型斜板式圧縮機の一
例を示し、(a)はシリンダブロックの正面図、(b)
は(a)のb−b線での断面図である。
【図4】図4は従来の両頭ピストン型斜板式圧縮機の他
の例を示し、(a)はシリンダブロックの正面図、
(b)は(a)のb−b線での断面図である。
【符号の説明】
1 両頭ピストン型斜板式圧縮機 2 フロントハウジング 3 フロント側弁板装置 4 フロントシリンダブロック 5 リアシリンダブロック 6 リア側弁板装置 7 リアハウジング 23 フロント側吐出室 25 フロント側ボルト挿入部 34 第1のボルト挿通孔 43 第2のボルト挿通孔 53 第3のボルト挿通孔 64 第4のボルト挿通孔 74 リア側吐出室 76 リア側ボルト挿入部 76b 座面

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロント側吐出室及びフロント側ボルト
    挿入部を有したフロントハウジングと、第1のボルト挿
    通孔を有し、上記フロントハウジングの一端に当接した
    フロント側弁板装置と、シリンダボア及び第2のボルト
    挿通孔を有し、上記フロント側弁板装置を介在させて上
    記フロントハウジングに突き合わされたフロントシリン
    ダブロックと、シリンダボア及び第3のボルト挿通孔を
    有し、上記フロントシリンダブロックに突き合わされた
    リアシリンダブロックと、第4のボルト挿通孔を有し、
    上記リアシリンダブロックの一端に当接したリア側弁板
    装置と、リア側吐出室及びリア側ボルト挿入部を有し、
    上記リア側弁板装置を介在させて上記リアシリンダブロ
    ックに突き合わされたリアハウジングと、上記フロント
    側ボルト挿入部、第1乃至第4のボルト挿通孔、及び上
    記リア側ボルト挿入部に挿入され、上記フロントハウジ
    ング、上記フロントシリンダブロック、上記リアシリン
    ダブロック、及び上記リアハウジングを一体に固定する
    ボルトとを含み、上記第1乃至第4のボルト挿通孔が上
    記フロント側吐出室と上記リア側吐出室とを連通する吐
    出経路を兼ねている両頭ピストン型斜板式圧縮機におい
    て、上記フロント側ボルト挿入部の座面が上記フロント
    側弁板装置に密接しており、上記リア側ボルト挿入部の
    座面が上記リア側弁板装置に密接しており、上記吐出経
    路の一端開口が、上記フロント側ボルト挿入部の座面か
    ら食み出しており、更に、上記吐出経路の他端開口が、
    上記リア側ボルト挿入部の座面から食み出していること
    を特徴とする両頭ピストン型斜板式圧縮機。
  2. 【請求項2】 上記フロント側ボルト挿入部と上記リア
    側ボルト挿入部の内、少なくとも一方のボルト挿入部の
    座面に座ぐりが形成され、該座ぐりは、上記吐出経路の
    開口に対向し、且つ上記吐出室に連通するものであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の両頭ピストン型斜板式圧
    縮機。
JP2705593U 1993-05-24 1993-05-24 両頭ピストン型斜板式圧縮機 Withdrawn JPH0683972U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101362057B1 (ko) * 2012-12-11 2014-02-12 현대자동차 주식회사 스털링 냉동기용 경사판 장착유닛

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