JPH0683746A - 分散情報処理システム - Google Patents

分散情報処理システム

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JPH0683746A
JPH0683746A JP4230912A JP23091292A JPH0683746A JP H0683746 A JPH0683746 A JP H0683746A JP 4230912 A JP4230912 A JP 4230912A JP 23091292 A JP23091292 A JP 23091292A JP H0683746 A JPH0683746 A JP H0683746A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、クライアントのプログラムがサーバ
のファイルをリモートでアクセスしながら作業を行う分
散情報処理システムに関し、クライアントの作業状態を
保存、復活するレジューム方式を実現することにある。 【構成】サーバにレジューム要求処理部14、クライア
ントにレジューム要求部35を設け、クライアントのレ
ジュームスイッチの動作により、クライアントの主メモ
リ,表示メモリ及び周辺デバイスのI/Oレジスタの
値、及びアプリケーションプログラムが使用するサーバ
上のファイルへの接続情報を、サーバの磁気ディスク上
に保存し再度復活することにより、使用中のファイルへ
の接続状態を含めてクライアントの作業状態を復活する
分散情報処理システムを実現した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クライアント上のプロ
グラムがサーバのファイルをリモートでアクセスし、か
つクライアントにてグラフィック表示を行いながら作業
を行う分散情報処理システムに係り、クライアントの作
業状態を一時的に保存し復活するのに好適なレジューム
方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のレジューム方式は、例えば特開平
1−279391号に記載のように、単体の情報処理装
置において、主メモリ,表示メモリ及び周辺デバイスの
I/Oレジスタを含む作業状態の保存及び復活する方式
であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、ネッ
トワークの使用を前提としてなく、特にクライアントの
プログラムがサーバのファイルをリモートでアクセスし
ながら作業を行うような利用形態において、クライアン
ト上のプログラムとサーバの前記ファイルとの接続状態
の再設定と、サーバの前記ファイルのオープン状態の保
存とについて配慮されておらず、前記作業の状態を復活
させたときに前記ファイルを再度使用することができな
いという問題点があった。本発明の目的は、上記従来技
術の欠点を解消し、使い勝手のよい分散情報処理システ
ムを構築することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的は、クライアン
トの作業状態を保存すると共に、前記クライアントのア
プリケーションプログラムが使用しているサーバのファ
イルへの接続に関する情報を保存し、かつ、サーバのオ
ープンファイルの情報を保存して、前記作業状態の復活
と共に、前記ファイルへの接続情報を元にして前記接続
を再設定し、かつ、前記オープンファイルの情報を復活
させることにより、達成される。
【0005】
【作用】本発明に係るシステムでは、クライアントの作
業状態の復活と、前記クライアントにおけるアプリケー
ションプログラムが使用しているサーバのファイルへの
接続の再設定と、前記ファイルのオープン状態の復活を
するように動作する。それによって、サーバにおけるリ
モートファイルの使用状態を含めたクライアントの作業
状態の復活が可能である。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1を用いて説明す
る。
【0007】図1は本発明の一実施例における分散情報
処理システムの構成図である。1はサーバ、2は通信回
線、3はクライアントである。サーバ1の内部構成につ
いては、10はメモリ部、11はオープンファイルテー
ブル、12は制御部、13は接続管理部、14はレジュ
ーム要求処理部、15はディスクコントローラ、16は
送受信部、17は磁気ディスク、18,19はそれぞれ
磁気ディスク17内のファイル、20は作業状態を保存
する領域の組、21はオープンファイルテーブルの保存
領域、22は共用設定テーブルである。クライアント3
の内部構成については、30が主メモリ部(RAM)、
31がアプリケーションプログラム(図中ではAPと略
す)、32は接続管理テーブル、33は退避データ領
域、34は制御部、35は接続管理部、36はレジュー
ム要求部、37は送受信部、38は表示コントローラ、
39は表示装置、40は表示メモリ、41はキーボード
コントローラ、42はキーボード、43はROM、44
は初期化プログラム、45は電源コントローラ、46は
電源スイッチ、47は電源用バッテリ、48はレジュー
ムスイッチである。クライアント3で、使用者がアプリ
ケーションプログラムを動作させている状態を作業状態
と呼ぶ。該作業状態において、クライアント3のアプリ
ケーションプログラム31は、接続管理部35を介し
て、サーバの磁気ディスク17のファイルにアクセスし
ながら作業を進める。
【0008】前記アプリケーションプログラム31が前
記磁気ディスク17のファイル18(パス名として"/us
r/a/abc"が付けられているとする。)にアクセスする手
順を以下説明する。このとき予めサーバ1の管理者によ
って、クライアントの使用者に公開すべくサーバ1の特
定のファイルが、共用設定されている。前記共用設定の
状態は、磁気ディスク17上の共用設定テーブル22に
よって与えられており、また、サーバ1の接続管理部1
3とクライアント3上の接続管理部35との間に、送受
信部16,通信回線2、および受信部37を介して管理
用接続が設定されているものとする。前記共用設定テー
ブルの一例を図7に示す。図7において、第2の項は、
磁気ディスク17上のディレクトリ名、またはファイル
名を示し、第1の項は、前記各々のディレクトリ名また
はファイル名に対して、前記管理者によって与えられた
シェア名を示す。まず、前記アプリケーションプログラ
ム31は、ファイル18の存在するディレクトリ名に対
応するシェア名"aaa"に対して、ドライブ名"A:"を接続
するために、接続管理部35に対して前記接続の要求を
前記シェア名及び前記ドライブ名と共に通知する。接続
管理部35は、前記接続要求を受け取ると、前記管理用
接続(37,2,16)を介して接続管理部13に対し
て、前記接続要求を前記シェア名と共に通知する。前記
接続管理部13は、前記接続要求を受け取ると、前記共
用設定テーブル22(図7を参照)を参照して、シェア
名の存在を確認し、前記接続要求に関する返答を前記管
理用接続(16,2,37)を介して前記接続管理部3
5に通知する。接続管理部35は、前記返答を受け取る
と、クライアント3の主メモリ部30上の接続管理テー
ブル32を更新する。図6は、接続管理テーブル32の
一例であり、前記接続要求及び前記返答の結果、接続管
理部35によって更新された後の接続管理テーブルの状
態の一例を示す。図6において、第1の項はドライブ
名、第2の項は前記ドライブ名に対応するシェア名を表
す。以上の接続管理部35の処理と、接続管理部13の
処理によって、サーバ1の前記ファイル18への接続が
設定される。
【0009】次に、アプリケーションプログラム31
は、前記ファイル18に対して、読み込み、書き込み、
ファイルポインタの移動を含むファイルアクセスを行う
前処理として、前記ファイル18をオープンする。アプ
リケーションプログラム31は、前記オープンを接続管
理部35に対して要求すると共に、前記接続において指
定したドライブ名"A:"に対して、前記オープンの対象で
ある前記ファイル18のパス名"/usr/a/abc"の中からデ
ィレクトリ名"/usr/a"を除いたファイル名"/abc"を付与
したパス名"A:/abc"を接続管理部35に対して通知す
る。接続管理部35は、前記オープン要求を受け取る
と、前記オープン要求と共にアプリケーションプログラ
ム31から、接続管理部35へ通知されたパス名"A:/ab
c"から、ドライブ名"A:"とファイル名"/abc"を分離し
て、前記接続管理テーブル32(図6を参照)を参照す
ることにより前記ドライブ名"A:"に対応するシェア名"a
aa"を取得する。さらに、前記接続管理部35は、前記
シェア名"aaa"に対して、前記ファイル名"/abc"を付与
してネットワーク名"aaa/abc"を作成し、前記オープン
の要求と共に、前記ネットワーク名"aaa/abc"を、該管
理用接続(37,2,16)を介して接続管理部13に
通知する。サーバ1の前記接続管理部13は、前記オー
プンの要求を受け取ると、前記オープンの要求と共に通
知された前記ネットワーク名"aaa/abc"が指す前記ファ
イル18が既にオープンされているかどうかをオープン
ファイルテーブル11を検索して判定する。ここで、図
8は、前記オープンファイルテーブル11の一例を示す
図である。図8において、第1の項はネットワーク名、
第2の項は前記ネットワーク名に対応するファイルのパ
ス名、第3の項は前記ファイルをオープンしたときのフ
ァイル識別子を表す。前記検索の結果、前記ネットワー
ク名が前記オープンファイル中に無い場合(前記例にお
いて、ネットワーク名"aaa/abc"に対して、図8に示し
たオープンファイルテーブル11は、それを含んでいな
い)、前記オープン要求の対象ファイル18(ネットワ
ーク名"aaa/abc")がまだオープンされていないため、
オープン可能であると判断し、ディスクコントローラ1
5を介して磁気ディスク17上の前記ファイル18をオ
ープンする。そして、接続管理部13は、前記オープン
の結果が成功ならば、前記オープン対象ファイルのネッ
トワーク名、パス名及び前記オープンの結果得られたフ
ァイル識別子の第3項との関係を、前記オープンファイ
ルテーブル11に追加記憶する。図9は、前記追加記憶
によって作成されたオープンファイルテーブル11の一
例を示す。さらに、接続管理部13は、前記オープンが
成功したことを該管理用接続(16,2,37)を介し
て、接続管理部35に返す。一方、既に、そのファイル
がオープンしており前記オープンの結果が失敗ならば、
接続管理部35は、前記オープンの結果が失敗した旨を
アプリケーションプログラム31に渡す。
【0010】以上は、オープン対象のファイルが、まだ
オープンされていなくて、オープン可能な場合の例を示
したが、一方、オープン対象のファイルが、既にオープ
ンされている、つまり前記オープンファイルテーブル1
1に、オープン対象のファイル名が既に登録されている
場合、接続管理部13は、該ファイルに対するオープン
は失敗であるとし判断し、その旨を接続管理部35に渡
す。前記条件において接続管理部13によるオープン失
敗の処理は、複数のクライアントから同一のファイルに
対して書き換えが行われて、ファイルの内容に矛盾が生
じることを未然に防ぐために必要である。
【0011】次に、使用者がクライアント3に対して作
業状態保存の指示を行ったときに、作業状態を保存する
方法について説明する。電源コントローラ45は、クラ
イアント3を構成する電源コントローラ45以外のデバ
イスに対して電力を供給する。また、レジュームスイッ
チ48の状態、およびキーボードコントローラ41を監
視する。そして、レジュームスイッチ48が使用者によ
って押された場合、あるいはキーボード42から使用者
によってレジュームコマンドが発行された場合のいずれ
かの状態を電源スイッチ46がONの状態に於いて検出
したとき、レジューム要求部36を起動する。
【0012】前記レジューム要求部36の処理内容を図
2のフローチャートを用いて以下に説明する。図2のレ
ジューム要求部プログラム50は、前記レジューム要求
部36の処理内容を表す。まず、CPUレジスタ内容を
退避するステップ51において、制御部34を構成する
CPUのレジスタ内容を主メモリ部30の退避データ領
域33に退避する。次に、周辺デバイスのI/Oレジス
タにおける内容を退避するステップ52で、表示コント
ローラ38およびキーボードコントローラ41といった
周辺デバイスのI/Oレジスタにおける内容を読みだ
し、主メモリ部30の前記退避データ領域33に退避す
る。そして、レジューム要求処理部14との接続処理の
ステップ53にて、クライアント3のレジューム要求部
36とサーバ1のレジューム要求処理部14との間に接
続を確立し、データ伝送路を設定する。退避コマンドを
発行するステップ54において、該管理用接続を介して
レジューム要求処理部14に退避コマンドを発行する。
主メモリ部30の内容を転送するステップ55におい
て、該管理用接続を介して、主メモリ部30の内容をレ
ジューム要求処理部14に転送する。またさらに、表示
メモリの内容を転送するステップ56において、該管理
用接続を介して、表示メモリ40の内容をレジューム要
求処理部14へ転送する。次に、クライアントの名称を
転送するステップ57において、予めクライアント3に
固有に設定されたクライアントの名称を、該管理用接続
を介して、レジューム要求処理部14へ転送する。レジ
ューム要求処理部14の接続を解除する処理ステップ5
8において、該管理用接続を解除する。さらに、AP使
用中の接続を解除する処理ステップ59において、接続
管理テーブル32(図6を参照)に含まれる各々のドラ
イブ名について、接続解除の要求を接続管理部35に対
して行い、アプリケーションプログラム(AP)31を
使用中の接続を全て解除する。また、レジュームフラグ
レジスタの設定をするステップ60では、電源コントロ
ーラ45が具備するレジュームフラグレジスタに対し
て、作業状態保存を行ったことを示す値を書き込む。最
後に、電源をOFFする処理ステップ61において、電
源コントローラ45を制御部23が制御することによっ
て、電源コントローラ自身以外のデバイスへの電力供給
を停止し、電源をOFF状態とする。
【0013】サーバ1のレジューム要求処理部14は、
前記主メモリ部30の内容を転送するステップ55、前
記表示メモリ40の内容を転送するステップ56、前記
クライアントの名称を転送するステップ57によって行
われる各保存データの転送に同期して、転送された各保
存データを磁気ディスク17の作業状態保存領域の組2
0に格納する。レジューム要求処理部14の処理手順を
図3及び図4を用いて以下に説明する。図3のレジュー
ム要求処理部プログラム70は、前記レジューム要求処
理部14の処理内容を表す。また、図4において、10
0は磁気ディスク17に設けられた作業状態保存領域を
表わし、101はクライアントの名称保存領域、102
は主メモリ部の内容を保存する領域、103は表示メモ
リの内容を保存する領域を表す。まず、図3の接続をチ
ェックするステップ71において、前記レジューム要求
部36との接続を処理するステップ53からの接続の有
無をチェックする。該接続がなければ、再び接続をチェ
ックするステップ71に戻る。該接続があれば、次のコ
マンドをチェックするステップ72に処理を移行する。
コマンドをチェックするステップ72において、該接続
から送られてくるコマンドが退避コマンドか復活コマン
ドかを判定する。退避コマンドならば主メモリ部30の
内容を保存するステップ73へ、復活コマンドならばク
ライアントの名称を受信するステップ80へ処理を移行
する。主メモリ部30の内容を保存するステップ73に
おいて、前記主メモリ部の内容を転送するステップ55
により該接続を介して転送されたデータを、主メモリ部
の内容を保存する領域102に保存する。次に、表示メ
モリの内容を保存するステップ74において、前記表示
メモリの内容を転送するステップ56により該管理用接
続を介して転送されたデータを、表示メモリの内容を保
存する領域103に保存する。さらに、クライアントの
名称を保存するステップ75において、前記クライアン
トの名称を転送するステップ57により該管理用接続を
介して転送されたクライアントの名称を、クライアント
名称を保存する領域101に保存する。最後に、接続を
解除するステップ76において、該管理用接続を解除す
る。
【0014】以上のクライアント3のレジューム要求部
36と、サーバ1のレジューム要求処理部14との処理
によって、サーバ1の電源がONの状態でかつ、サーバ
1がオープンファイルの状態(オープンファイルテーブ
ル11によって知ることができる)が変更されなけれ
ば、クライアント3の作業状態を保存することができ
る。一方、前記レジューム要求部36と、レジューム要
求処理部14との処理によって、作業状態の保存が行わ
れている状態において、サーバの電源がOFF状態にな
った場合においては、前記サーバ1のオープンファイル
状態の情報が失われ、クライアント3のアプリケーショ
ンプログラム31によって、まだオープンされているフ
ァイルが、クローズ状態となる。したがって、サーバの
電源OFFの直前に、オープンファイルテーブル11か
らファイル識別子を除いたものを磁気ディスク17のオ
ープンファイルテーブルの保存領域21に保存し(図1
0を参照)、かつ、サーバ1の電源ON時において、前
記オープンファイルテーブル11の保存データをオープ
ンファイルテーブル保存領域21から読み出し、前記保
存データのパス名の各々に対して、サーバ1の磁気ディ
スク17に対し再オープンを行い、新たなファイル識別
子を取得して、前記オープンファイルテーブル11の保
存前の状態からファイル識別子を更新した新たなオープ
ンファイルテーブル11を作成する。以上のクライアン
ト3のレジューム要求部36と、サーバ1のレジューム
要求処理部14と、サーバ1の電源OFF時の処理と、
サーバ1の電源ON時の処理によって、サーバ1の電源
がOFFにされた場合においても、再びサーバ1の電源
をONにすることによって、クライアント3の作業状態
をオープンファイルの状態を含めて、保存することがで
きる。
【0015】次に、該作業状態の復活の手順を図1,図
3,図4及び図5を用いて以下に説明する。該作業状態
が保存されている状態で、使用者がレジュームスイッチ
48を押したことあるいは、キーボード42から使用者
によりレジュームコマンドが発行されたことを電源コン
トローラ45が検出すると、電源コントローラ45は、
クライアント3を構成する全てのデバイスへ電力供給を
再開する。前記動作によって、制御部34は、まずRO
M43に記憶してある初期化プログラム44を実行す
る。初期化プログラム44は、図5に示すように、ま
ず、状態保存をチェックするステップ111によって、
電源コントローラ45の中に具備するレジュームフラグ
レジスタの値を読み出し、該作業状態の保存が行われて
いる状態かどうかを判定する。前記判定の結果、該作業
状態の保存が行われていない場合には、初期設定をする
ステップ121を実行し、作業状態保存機能を持たない
情報処理装置と同様に、主メモリや周辺デバイス、装置
のチェックおよび初期化を行い、使用者からのアプリケ
ーションプログラム起動を待つ状態となる。一方、前記
判定の結果、該作業状態の保存が行われている場合に
は、レジューム要求処理部14との接続を処理するステ
ップ112に処理を移行する。レジューム要求処理部1
4との接続処理をするステップ112は、クライアント
3の初期化プログラム44とサーバ1のレジューム要求
処理部14との間に管理接続を設定して、データ伝送路
を確立する。次に、復活コマンドの発行をするステップ
113は、該管理接続を介して、レジューム要求処理部
14に対して、作業状態の復活コマンドを通知する。そ
して、クライアントの名称を転送するステップ114
は、予めクライアント3のROM43に設定されたクラ
イアント3に固有のクライアントの名称を、該管理接続
を介して、レジューム要求処理部14へ転送する。表示
メモリの内容を復活するステップ115は、レジューム
要求処理部14から該管理接続を介して転送される表示
メモリ40のデータを受け取って、表示メモリ40に格
納する。主メモリ部の内容を復活するステップ116
は、レジューム要求処理部14から該管理接続を介して
転送される主メモリ部30のデータを受け取って、主メ
モリ部30に格納する。次に、レジューム要求処理部1
4との接続を解除する処理117は、該管理接続を解除
する。AP使用中の接続を復活する処理118は、前記
処理116において復活された主メモリ部30の接続管
理テーブル32の内容にしたがって、該作業状態の保存
時においてアプリケーションプログラム(AP)31が
使用していた接続を、再設定する。周辺デバイスI/O
レジスタの内容を復活するステップ119は、復活され
た前記主メモリ部30の退避データ領域33の中に保存
された周辺デバイスI/Oレジスタの値を読み出し、ク
ライアント3を構成する表示コントローラ38及びキー
ボードコントローラ41を含む周辺デバイスのI/Oレ
ジスタに前記値を設定する。最後に、CPUレジスタの
内容を復活するステップ120は、前記主メモリ部30
の退避データ領域33の中に保存されたCPUレジスタ
の値を読み出し、制御部34を構成するCPUに前記値
を設定する。
【0016】サーバ1のレジューム要求処理部14は、
前記復活コマンドを発行するステップ113及び前記ク
ライアントの名称を転送するステップ114の指示によ
って、作業状態を復活する手順を実行し、クライアント
3の初期化プログラム44に対して、前記表示メモリ4
0の内容、及び前記主メモリ部30の内容を転送する。
その手順を図3にて以下説明する。図3に示した接続の
チェックをするステップ71において、前記レジューム
要求処理部との接続を処理するステップ112によって
設定される接続の有無を判定する。接続有りの場合に
は、続くコマンドをチェックする処理72を実行する。
コマンドのチェックをする処理72は、該接続を介して
送られてくるコマンドを受け取り、復活コマンドを検出
した場合には、クライアントの名称を受信するステップ
80を実行する。クライアントの名称を受信するステッ
プ80は、該接続を介して送られてくるクライアントの
名称を受け取り、磁気ディスク17の作業状態を保存す
る領域の組20に複数設定されている作業状態を保存す
る領域から、前記クライアントの名称と同じ値をクライ
アントの名称を保存する領域に持つ作業状態を保存する
領域を検索する。次に、表示メモリの内容を転送するス
テップ81において、表示メモリの内容を保存する領域
103から表示メモリ40の保存データを読みだし、初
期化プログラム44に対し該管理接続を介して、前記表
示メモリ40の保存データを転送する。さらに、主メモ
リ部の内容を転送するステップ82において、主メモリ
部の内容を保存する領域102の保存データを読みだ
し、初期化プログラム44に対し該管理接続を介して、
前記主メモリのデータを転送する。最後に、接続を解除
するステップ83において、該管理接続を解除する。以
上の初期化プログラム44の処理と、レジューム要求処
理部14の処理によって、クライアント3の前記作業状
態を、使用するファイルへの接続状態と共に保存し復活
することができる。以上で述べた実施例において、図1
は、クライアントとして単数の場合を示したが、上記実
施例においては、サーバ1の磁気ディスク17に、複数
の作業状態を保存する領域を設定してクライアント名に
て作業状態の保存及び復活を管理するため、複数のクラ
イアントがサーバに接続された分散情報処理システムに
おいても、各々のクライアントの作業状態を保存及び復
活することが可能である。
【0017】次に、本発明の第2の実施例を図11,図
12,図13を用いて、以下説明する。図11は、本実
施例における分散情報処理システムの構成例である。図
11において、200はサーバ、201,202はクラ
イアント、203は通信回線を示す。本構成例におい
て、サーバ200は、第1の実施例のサーバ1におい
て、作業状態を保存する領域の組20に複数設定された
作業状態を保存する領域100として、その内部にある
クライアント名称を保存する領域101の代わりにユー
ザ名称を保存する領域を設けたものを持ち、かつ、レジ
ューム要求処理部14として、その処理内容であるレジ
ューム要求処理部プログラム70のうちクライアントの
名称を保存するステップ75の替わりにユーザの名称を
保存するステップを持ち、また、クライアント名称受信
80の代わりにユーザ名称受信としたものを持つものと
する。また、クライアント201、およびクライアント
202は、同一のアーキテクチャを持つクライアントで
あり、第1の実施例のクライアント3において、レジュ
ーム要求部36として、その処理内容であるレジューム
要求部プログラム50のうちクライアントの名称を転送
するステップ57の代わりにユーザの名称を転送するス
テップを持ち、かつ初期化プログラム110において、
クライアントの名称を転送するステップ114の代わり
にユーザの名称を転送するステップを持つものとする。
【0018】第2の実施例おけるオープンファイルテー
ブル11の一例を図12及び図13に示す。図12およ
び図13に示すオープンファイルテーブル11の各エン
トリは、図8に示した第1の実施例におけるオープンフ
ァイルテーブルと同様にオープン中の各ファイルに対応
する。前記エントリの第1,第2,第3の各項目は、そ
れぞれ第1の実施例と同様に、ネットワーク名,パス
名,ファイル識別子を表し、第4の項目として該ファイ
ルをオープン中のユーザ名を追加した形式である。図1
3に示すオープンファイルテーブルは、図12に示すオ
ープンファイルテーブルに対して、ユーザ名"Jhon"によ
ってパス名"/usr/a/abc"で表されるファイルが新たにオ
ープンされた状態を示す。図12及び図13に示した第
2の実施例におけるオープンファイルテーブルにより、
該ファイルをオープンしているユーザ、言い替えると、
該ファイルを使用しているユーザのユーザ名を登録する
ことができ、オープンファイルテーブルの保存及び復活
時においてユーザ名の保存及び復活が可能となる。
【0019】以上述べた第2の実施例において、作業状
態を保存する領域の管理方法は、ユーザ名を基本として
作業状態の保存及び復活を行うため、第1のクライアン
ト201で保存した作業状態を第2のクライアント20
2で復活可能である。また、その逆のクライアントの順
に作業状態を保存して復活することも可能である。以上
の第2の実施例では、クライアントが2台である場合の
構成であるが、クライアントとして2台以上の場合にお
いても適用可能である。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
クライアント上のプログラムがサーバ上のファイルをリ
モートでアクセスしながら作業を行うような利用形態に
おいて、クライアント上のプログラムとサーバ上の前記
ファイルとの接続状態の再設定することにより、クライ
アントの作業状態を復活させたときに前記ファイルを再
度使用することができる。また、サーバ上の前記ファイ
ルのオープン状態の保存と復活をサーバの電源のONと
OFFに同期して行うことにより、前記クライアントか
ら使用されているサーバ上のファイルが、前記クライア
ントの作業状態が保存されているときに他のクライアン
トからアクセスされることを防ぐことによって、前記作
業状態とファイルの状態との間で、矛盾が生じることを
防ぐことができる。また、作業状態を保存する領域の保
存及び復活の管理をユーザ名を単位として行い、サーバ
に接続された他のクライアントからユーザ名をサーバに
対して指定することによって、前記他のクライアントに
おいて、作業状態を復活することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における分散情報処理シ
ステム構成の一例を示す図である。
【図2】図1のレジューム要求部36における処理内容
の一例を示すフローチャートである。
【図3】図1のレジューム要求処理部14における処理
内容の一例を示すフローチャートである。
【図4】図1の作業状態を保存する領域の組20に複数
設定された作業状態保存領域の一例を示す図である。
【図5】図1の初期化プログラム44における処理内容
の一例を示すフローチャートである。
【図6】図1の接続管理テーブル32の一例を示す図で
ある。
【図7】図1の共用設定テーブル22の一例を示す図で
ある。
【図8】図1のオープンファイルテーブル11の一例を
示す図である。
【図9】図1のオープンファイルテーブル11の一例を
示す図である。
【図10】図1のオープンファイルテーブル保存領域2
1の一例を示す図である。
【図11】本発明の第2の実施例における分散情報処理
システム構成の一例を示す図である。
【図12】本発明の第2の実施例において、オープンフ
ァイルテーブル11の一例を示す図である。
【図13】本発明の第2の実施例において、オープンフ
ァイルテーブル11の一例を示す図である。
【符号の説明】
1…サーバ、2…通信回線、3…クライアント、10…
メモリ部、11…オープンファイルテーブル、12…制
御部、13…接続管理部、14…レジューム要求処理
部、15…ディスクコントローラ、16…送受信部、1
7…磁気ディスク、18,19…ファイル、20…作業
状態保存領域の組、21…オープンファイルテーブル保
存領域、22…共用設定テーブル、30…主メモリ部
(RAM)、31…アプリケーションプログラム(図中
ではAPと略す)、32…接続管理テーブル、33…退
避データ領域、34…制御部、35…接続管理部、36
…レジューム要求部、37…送受信部、38…表示コン
トローラ、39…表示装置、40…表示メモリ、41…
キーボードコントローラ、42…キーボード、43…R
OM、44…初期化プログラム、45…電源コントロー
ラ、46…電源スイッチ、47…電源用バッテリ、48
…レジュームスイッチ、50…レジューム要求部プログ
ラム、70…レジューム要求処理部プログラム、100
…作業状態保存領域、101…クライアント名称を保存
する領域、102…主メモリ部の内容保存する領域、1
03…表示メモリの内容を保存する領域、110…初期
化プログラム、200…サーバ、201,202…クラ
イアント、203…通信回線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 手塚 悟 横浜市戸塚区吉田町292番地株式会社日立 製作所マイクロエレクトロニクス機器開発 研究所内 (72)発明者 小林 敦 横浜市戸塚区戸塚町5030番地株式会社日立 製作所ソフトウェア開発本部内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】サーバに対して通信回線を介して少なくと
    も一つのクライアントが接続してあり、該クライアント
    のアプリケーションプログラムが該サーバのファイルを
    アクセスしながら業務処理を行う分散情報処理システム
    において、該クライアントの特定時における作業状態に
    関する情報と、該ファイルと該アプリケーションプログ
    ラムとの該特定時における接続の情報とをサーバの記憶
    装置に保存すると共に、使用者からの要求に応じて、該
    作業状態の保存情報により該クライアントの作業状態を
    再現し、かつ該接続の保存情報により該接続を再設定す
    ることによって、該ファイルの使用状態を含めて該クラ
    イアントの作業状態を再現することを特徴とする分散情
    報処理システム。
  2. 【請求項2】該クライアントの作業状態の保存情報は、
    該クライアントの主メモリ部の内容、表示メモリ部の内
    容、若しくはクライアントの名称のいずれかの情報であ
    ることを特徴とする請求項1記載の分散情報処理システ
    ム。
  3. 【請求項3】該ファイルと該アプリケーションプログラ
    ムとの該特定時における接続の情報は、該サーバにおけ
    るファイルのうちオープン対象のファイルのネットワー
    ク名,パス名、及びオープンの結果得られたファイルの
    識別子であることを特徴とする請求項1記載の分散情報
    処理システム。
  4. 【請求項4】該使用者からの要求は、該使用者がレジュ
    ームスイッチを押したときまたは、キーボードからレジ
    ュームコマンドが発行されたときであることを特徴とす
    る請求項2または3記載の分散情報処理システム。
  5. 【請求項5】サーバに対して通信回線を介して少なくと
    も一つのクライアントが接続してあり、該クライアント
    のアプリケーションプログラムが該サーバのファイルを
    アクセスしながら業務処理を行う分散情報処理システム
    において、該クライアントの特定時における作業状態に
    関する情報と、該ファイルと該アプリケーションプログ
    ラムとの該特定時における接続の情報とをサーバの記憶
    装置に保存して、サーバの電源がOFFとなる前に該フ
    ァイルのオープン状態をサーバの記憶装置に保存すると
    共に、サーバの電源がONとなる際に該オープン状態の
    保存情報から該ファイルを再オープンして、使用者から
    の要求に応じて、該作業状態の保存情報により該クライ
    アントの作業状態を再現し、かつ該接続の保存情報より
    該接続を再設定することによって、該ファイルの使用状
    態を含めて該クライアントの作業状態を再現することを
    特徴とする分散型情報処理システム。
  6. 【請求項6】該クライアントの作業状態の保存情報は、
    該クライアントの主メモリ部の内容、表示メモリ部の内
    容、若しくはクライアントの名称のいずれかの情報であ
    ることを特徴とする請求項5記載の分散情報処理システ
    ム。
  7. 【請求項7】該ファイルと該アプリケーションプログラ
    ムとの該特定時における接続の情報は、該サーバにおけ
    るファイルのうちオープン対象のファイルのネットワー
    ク名,パス名、及びオープンの結果得られたファイルの
    識別子であることを特徴とする請求項5記載の分散情報
    処理システム。
  8. 【請求項8】該使用者からの要求は、該使用者がレジュ
    ームスイッチを押したときまたは、キーボードからレジ
    ュームコマンドが発行されたときであることを特徴とす
    る請求項6または7記載の分散情報処理システム。
  9. 【請求項9】サーバに対して通信回線を介して複数のク
    ライアントが接続してあり、該クライアントのアプリケ
    ーションプログラムが該サーバのファイルをアクセスし
    ながら業務処理を行う分散情報処理システムにおいて、
    該クライアントの特定時における作業状態に関する情報
    と、該ファイルと該アプリケーションプログラムとの該
    特定時における接続の情報とをサーバの記憶装置に保存
    すると共に、該クライアントと同じアーキテクチャを持
    つ他のクライアントの使用者からの要求に応じて、該作
    業状態の保存情報によりクライアントの作業状態を再現
    し、かつ該接続の保存情報より該接続を再設定すること
    によって、該ファイルの使用状態を含めて該クライアン
    トの作業状態を他のクライアントに再現することを特徴
    とする分散情報処理システム。
  10. 【請求項10】該クライアントの作業状態の保存情報
    は、該クライアントの主メモリ部の内容、表示メモリ部
    の内容、若しくはクライアントの名称のいずれかの情報
    であることを特徴とする請求項9記載の分散情報処理シ
    ステム。
  11. 【請求項11】該ファイルと該アプリケーションプログ
    ラムとの該特定時における接続の情報は、該サーバにお
    けるファイルのうちオープン対象のファイルのネットワ
    ーク名,パス名、及びオープンの結果得られたファイル
    の識別子であることを特徴とする請求項9記載の分散情
    報処理システム。
  12. 【請求項12】該使用者からの要求は、該使用者がレジ
    ュームスイッチを押したときまたは、キーボードからレ
    ジュームコマンドが発行されたときであることを特徴と
    する請求項10または11記載の分散情報処理システ
    ム。
  13. 【請求項13】サーバに通信回線を介して複数のクライ
    アントが接続して、該クライアントのアプリケーション
    プログラムが該サーバのファイルをアクセスしながら業
    務処理を行う分散情報処理システムにおいて、該クライ
    アントの特定時における作業状態に関する情報と、該フ
    ァイルと該アプリケーションプログラムとの該特定時に
    おける接続の情報とをサーバの記憶装置に保存して、サ
    ーバの電源がOFFとなる前に該ファイルのオープン状
    態をサーバの記憶装置に保存すると共に、サーバの電源
    がONとなる際に該オープン状態の保存情報から該ファ
    イルを再オープンして、該クライアントと同じアーキテ
    クチャを持つ他のクライアントの使用者からの要求に応
    じて、該作業状態の保存情報により該接続を再設定する
    ことにより、該ファイルの使用状態を含めて該クライア
    ントの作業状態を他のクライアントに再現することを特
    徴とする分散型情報処理システム。
  14. 【請求項14】該クライアントの作業状態の保存情報
    は、該クライアントの主メモリ部の内容、表示メモリ部
    の内容、若しくはクライアントの名称のいずれかの情報
    であることを特徴とする請求項13記載の分散情報処理
    システム。
  15. 【請求項15】該ファイルと該アプリケーションプログ
    ラムとの該特定時における接続の情報は、該サーバにお
    けるファイルのうちオープン対象のファイルのネットワ
    ーク名,パス名、及びオープンの結果得られたファイル
    の識別子であることを特徴とする請求項13記載の分散
    情報処理システム。
  16. 【請求項16】該使用者からの要求は、該使用者がレジ
    ュームスイッチを押したときまたは、キーボードからレ
    ジュームコマンドが発行されたときであることを特徴と
    する請求項14または16記載の分散情報処理システ
    ム。
  17. 【請求項17】サーバに通信回線を介して少なくとも一
    つのクライアントが接続してあり、該クライアントのア
    プリケーションプログラムが該サーバのファイルをアク
    セスしながら該クライアントにて業務処理を行うファイ
    ル共有型クライアント・サーバシステムにおいて、該ク
    ライアントの特定時における作業状態に関する情報と、
    該ファイルと該アプリケーションプログラムとの該特定
    時における接続の情報とをサーバの記憶装置に保存する
    と共に、使用者からの要求に応じて、該作業状態の保存
    情報により該クライアントの作業状態を再現し、かつ該
    接続の保存情報により該接続を再設定することによっ
    て、該ファイルの使用状態を含めて該クライアントの作
    業状態を再現することを特徴とするファイル共有型クラ
    イアント・サーバシステム。
  18. 【請求項18】サーバに通信回線を介して少なくとも一
    つのクライアントが接続してあり、該クライアントのア
    プリケーションプログラムが該サーバのファイルをアク
    セスしながら該クライアントにて業務処理を行うファイ
    ル共有型クライアント・サーバシステムにおいて、該ク
    ライアントの特定時における作業状態に関する情報と、
    該ファイルと該アプリケーションプログラムとの該特定
    時における接続の情報とをサーバの記憶装置に保存し
    て、サーバの電源がOFFとなる前に該ファイルのオー
    プン状態をサーバの記憶装置に保存すると共に、サーバ
    の電源がONとなる際に該オープン状態の保存情報から
    該ファイルを再オープンして、使用者からの要求に応じ
    て、該作業状態の保存情報により該クライアントの作業
    状態を再現し、かつ該接続の保存情報より該接続を再設
    定することによって、該ファイルの使用状態を含めて該
    クライアントの作業状態を再現することを特徴とするフ
    ァイル共有型クライアント・サーバシステム。
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