JPH068330Y2 - 締結具 - Google Patents

締結具

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JPH068330Y2
JPH068330Y2 JP8756989U JP8756989U JPH068330Y2 JP H068330 Y2 JPH068330 Y2 JP H068330Y2 JP 8756989 U JP8756989 U JP 8756989U JP 8756989 U JP8756989 U JP 8756989U JP H068330 Y2 JPH068330 Y2 JP H068330Y2
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peripheral portion
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JP8756989U
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Inventor
和広 岩松
Original Assignee
双葉金属工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、埋込みナット自体の製作が容易であって、し
かも、例えば埋込みナットとボルトのいずれか一方を被
固定物と固定物の一方に取付けるとともに、埋込みナッ
トとボルトの他方を被固定物と固定物の他方に取付けて
被固定物に対して固定物を固定する際に作業を迅速にな
しうるようにした締結具に関する。
〔従来の技術〕
従来、例えばキャビネットの庫体に棚板を多段に設ける
場合には、棚板の両側端の前後に埋込みナットを取付け
るとともに、庫体の両側壁の外方からこの埋込みナット
に向けて頭部付きのボルトを挿通して螺合させる等して
いる。この埋込みナットは、一般に筒状本体の外周部に
螺旋状にした係止用突条を設けるとともに、その筒状本
体の内周部に雌ねじ部を形成したものである。そして、
こうした埋込みナットは外周部の係止用突条とともに筒
状本体を成形用金型を用いてダイカスト法により成形
し、その後タップ立てをして筒状本体の内周部に雌ねじ
部を形成している。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、このようにして埋込みナットを製作する
のは工程が複数になって手間がかかるだけでなく、コス
トの面でも問題である。
又、埋込みナットは被固定物に対して固定物を安定的に
固定する必要から、ボルトの所要長さ部分にわたって外
嵌しうる長さに形成されていることが求められる。しか
し、この埋込みナットにはその製作上、筒状本体の長さ
方向全体にわたって雌ねじ部が設けられているため、ボ
ルトの埋込みナットに対する螺合作業に時間がかかり、
ひいては、例えはキャビネットの庫体に棚板を多段に設
ける組立て作業等のサイクルが長くなるおそれもある。
こうした従来の問題点に鑑みて考案されたのが本考案に
係る締結具であって、埋込みナット自体の製作を容易に
するとともに、例えば埋込みナットとボルトのいずれか
一方を被固定物と固定物の一方に取付け、且つ埋込みナ
ットとボルトの他方を被固定物と固定物の他方に取付け
て被固定物に対して固定物を固定するに際し、作業を迅
速になしうるようにすることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
このような目的を達成するため、本考案では、請求項1
に、筒状本体の軸心に沿った適所に開口部を該本体内部
に連通させて少なくとも該本体内周部における開口側に
あってはその軸心に直交した幅をこの部分に残る本体内
周部の最大幅と同一又はそれ以上にして開設し、該開口
部に対面した本体内周部に雌ねじ部を設けてなる埋込み
ナットと、少なくとも適所に前記埋込みナットの雌ねじ
部に螺合可能な雄ねじ部を設けてなるボルトと、よりな
る締結具を構成した。
又、請求項2では、別に、筒状本体の軸心に沿った一側
端寄りに開口部を該本体内周部に連通させて少なくとも
該本体内周部における開口側にあってはその軸心に直交
した幅をこの部分に残る本体内周部の最大幅と同一又は
それ以上にして開設し、該開口部に対面した本体内周部
に雌ねじ部を設けるとともに、該本体外周部の開口部よ
り他側端側には螺旋状にした係止用突条を設け、更には
該本体の他側端には内部断面が六角形状のレンチ嵌合部
を設けてなる埋込みナットと、少なくとも適所に前記埋
込みナットの雌ねじ部に螺合可能な雄ねじ部を設けてな
るボルトと、よりなる締結具を構成した。
〔作用〕
而して、こうした締結具は、例えばキャビネットの庫体
に棚板を多段に設ける場合に用いられるものであり、こ
のとき棚板の両側端の前後にあらかじめ埋込みナットの
外形よりもやや小さ目にして設けた有底孔に埋込みナッ
トをその端面が棚板の側端面と略面一になるまで押し込
むとともに、庫体の両側壁の外方からこの埋込みナット
に向けてボルトを挿通して螺合させ、棚板を庫体に取付
けるものである。
そして、この他埋込みナットとボルトのいずれか一方を
被固定物と固定物の一方に取付け、且つ埋込みナットと
ボルトの他方を被固定物と固定物の他方に取付けて各種
の被固定物に対して同じく各種の固定物を固定するに際
して用いるものである。
〔実施例〕
本考案に係る締結具の詳細を添付の図面にもとづき更に
説明する。
第1図中1として示すのは木質系素材よりなるキャビネ
ットの庫体の側壁であり、2として示すのはこの庫体に
多段に設けた同じく本質系素材よりなる棚板である。そ
して、この棚板2の両側端の前後に図中3として示す埋
込みナットが捩じ込まれ、この埋込みナット3に向けて
庫体の両側壁1,1の外方からボルト4を挿通して螺合
させることによって、庫体の側壁1に棚板2が固定され
るのである。この図中3として示す埋込みナットと図中
4として示すボルトから本考案の締結具が構成されてい
る。
この埋込みナット3の図中5として示す筒状本体は、第
2図中左側に位置する一側端を右側に位置する他側端よ
りも外径を小径として、一側端側を捩じ込み先端側とし
ている。そして、この軸心に沿った一側端寄りに開口部
6をこの本体5内部に連通させて開設するとともに、こ
の開口部6に対面した本体5内周部には雌ねじ部7を設
けている。ここで、本体5内周部の雌ねじ部7を設けな
い部分の内径は雌ねじ部7における底部分の内径と同一
又はそれ以上に設定されるものである。次に、図中8と
して示すのは開口部6を設けた本体5を他側端側の外周
部に螺旋状であって、しかも本体5の軸心に対して略18
0゜間隔に切欠部9を形成して設けた係止用突条である。
又、図中10は本体5の他側端、即ち捩じ込み基端側に設
けた内部断面が六角形状のレンチ嵌合部である。
この埋込みナット3は製作を容易にすることを目的とし
て、例えば成形用金型を用いてダイカスト法により一体
成形可能にしたものである。このため、開口部6におい
て第2図に示したものはその深さをこの開口側からみた
ときに第3図に示すものと本体5の軸心を通過する一つ
の面0に至る深さにして本体5の軸心方向に所要の長さ
にわたって開設したものである。そして、この開口部6
に対面した本体5内周部にのみ第2図に示すように雌ね
じ部7を形成するようにしたから、こうした開口部6を
通じて雌ねじ部7成形用の金型部分を離型させることが
でき、成形用金型を用いて一体成形することが可能とな
るのである。
又、第5図に示すように開口部6の深さをその開口側か
らみたときに本体5の軸心を通過する一つの面0位置よ
りも浅くする場合には、成形用金型の離型を考えてこの
本体5内周部における開口側にあってはその軸心に直交
した幅aをこの部分に残る本体5内周部の最大幅、即ち
本体5の軸心を通過する一つの面0における内周部の幅
と同一又はそれ以上にする必要がある。更に、第6図に
示すように開口部6の深さをその開口側からみたときに
本体5の軸心を通過する一つの面0位置よりも深くする
こともできる。
次に、ボルト4は第1図に示すように基端に大径の頭部
11を有し、その軸部全体にわたって埋込みナット3の雌
ねじ部7に螺合可能な雄ねじ部12を設けたものである。
而して、こうした締結具は、以下に示すようにキャビネ
ットの庫体に棚板を多段に設ける場合に用いられる。ま
ず、棚板2の両側端の前後にあらかじめ埋込みナット3
の外形よりもやや小さ目の有底孔を設ける。次いで、埋
込みナット3の捩じ込み先端側をこの有底孔に挿入して
押し込み、そして捩じ込み基端側に設けたレンチ嵌合部
10に六角レンチの端部を嵌合してその端部が棚板2の側
端面と略面一になるまで捩じ込む。このとき、本体5の
開口部6よりも先端側には係止用突条8が存在しないか
ら、捩じ込みにより木粉が後方側に送り出されることが
なく、このため木粉が開口部6を通じて本体5内部に侵
入して埋込みナット3とボルト4の螺合関係に支障がで
ることがないのである。そして、庫体の両側壁1の所要
高さ位置に設けた開孔13に棚板2に取付けた埋込みナッ
ト3の本体5内部を連通させ、この両側壁1の外方から
埋込みナット3に向けてボルト4の雌ねじ部12を設けた
軸部を挿通し、頭部13が側壁1の外側面に当接するまで
捩じ込む。このとき、埋込みナット3内には開口部6の
本体5の軸心方向における長さと同じ長さの雌ねじ部7
しか設けていないから、従来のように埋込みナットのそ
の軸心方向における全体にわたって雌ねじ部を設けたも
のと比較して、埋込みナット3とボルト4の螺合長さが
短いからボルト4の螺合作業に時間がかかることがない
のである。又、雌ねじ部7は本体5の軸心を通過する一
つの面0を間にはさんだ略一方にしかないから、雌ねじ
部7と雄ねじ部12との間のねじ精度についても厳密さは
あまり要求されない。
図示した実施例にかかわらず、本体5の外径を一側端側
を他側端側よりも小径にすることなく、その全体にわた
って同径にすることもできる。又、開口部6を第7図に
示すように本体5の側端に設けることも、本体5の軸心
方向における長さを充分にとってある場合には可能であ
る。更に、係止用突条8に切欠部9を本体5の軸心に対
して略180゜以外の間隔をあけて設けたり又は切欠部9を
全く設けないようにすることもできる。又、埋込みナッ
ト3を取付ける被固定物や固定物が合成樹脂等の場合に
は係止用突条8を設けないものを用いてもよい。更に、
ボルト4として、埋込みナット3の雌ねじ部7に螺合す
る必要ある部分のみに雄ねじ部12を設けたもの、頭部11
を有しないものを有いることも可能である。
そして、本考案に係る締結具は、この他埋込みナット3
とボルト4のいずれか一方を被固定物と固定物の一方に
取付け、且つ埋込みナット3とボルト4の他方を被固定
物と固定物の他方に取付けて各種の被固定物に対して同
じく各種の固定物を固定するに際して用いることができ
るのである。
〔考案の効果〕
以上のようになる本考案に係る締結具にあっては、その
埋込みナットの雌ねじ部を設ける本体内周部の対面側に
開口部を設けたから、成形用金型を用いて、例えばダイ
カスト法により一体成形が可能であって、その製作は容
易である。又、埋込みナットの開口部を設けた部分の本
体内周部のみに雌ねじ部を設けたから、埋込みナットと
ボルトのいずれか一方を被固定物と固定物の一方に取付
け、且つ埋込みナットとボルトの他方を被固定物と固定
物の他方に取付けて各種の被固定物に対して同じく各種
の固定物を固定するに際し、埋込みナットとボルトの螺
合長さが短くボルトの捩じ込み作業に時間がかかること
もないのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る締結具を用いて庫体の側壁に棚板
を取付けた状態の要部を示す縦断面図、第2図は埋込み
ナットの軸心方向に沿った断面図、第3図は同じく側面
図、第4図は同じく開口部における断面図、第5図,第
6図は埋込みナットの他の実施例の開口部における断面
図、第7図は埋込みナットの更に他の実施例の軸心方向
に沿った断面図である。 1……側壁、2……棚板、3……埋込みナット、4……
ボルト、5……筒状本体、6……開口部、7……雌ねじ
部、8……係止用突条、9……切欠部、10……レンチ嵌
合部、11……頭部、12……雄ねじ部、13……開孔。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒状本体の軸心に沿った適所に開口部を該
    本体内部に連通させて少なくとも該本体内周部における
    開口側にあってはその軸心に直交した幅をこの部分に残
    る本体内周部の最大幅と同一又はそれ以上にして開設
    し、該開口部に対面した本体内周部に雌ねじ部を設けて
    なる埋込みナットと、 少なくとも適所に前記埋込みナットの雌ねじ部に螺合可
    能な雄ねじ部を設けてなるボルトと、 よりなる締結具。
  2. 【請求項2】筒状本体の軸心に沿った一側端寄りに開口
    部を該本体内周部に連通させて少なくとも該本体内周部
    における開口側にあってはその軸心に直交した幅をこの
    部分に残る本体内周部の最大幅と同一又はそれ以上にし
    て開設し、該開口部に対面した本体内周部に雌ねじ部を
    設けるとともに、該本体外周部の開口部より他側端側に
    は螺旋状にした係止用突条を設け、更には該本体の他側
    端には内部断面が六角形状のレンチ嵌合部を設けてなる
    埋込みナットと、 少なくとも適所に前記埋込みナットの雌ねじ部に螺合可
    能な雄ねじ部を設けてなるボルトと、 よりなる締結具。
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