JPH0682868A - 光双安定素子を用いた光処理装置 - Google Patents

光双安定素子を用いた光処理装置

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Publication number
JPH0682868A
JPH0682868A JP4237048A JP23704892A JPH0682868A JP H0682868 A JPH0682868 A JP H0682868A JP 4237048 A JP4237048 A JP 4237048A JP 23704892 A JP23704892 A JP 23704892A JP H0682868 A JPH0682868 A JP H0682868A
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JP
Japan
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optical
light
bistable element
optical bistable
light beams
Prior art date
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Pending
Application number
JP4237048A
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English (en)
Inventor
Noriaki Tsukada
紀昭 塚田
Yasuki Tokuda
安紀 徳田
Yuji Abe
雄次 阿部
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光だけで動作し、かつ小さい光入力強度で動
作する光双安定素子を用いて、2次元画像処理を容易に
するとともに、光ビームアレー間のキャリヤーによる相
互作用を利用した新しい概念の光情報処理を可能とす
る。 【構成】 光双安定素子と、この素子面を均一に照射す
る照射光と、この照射光に重ねて照射される集光した光
ビーム及び集光ビームを掃査するための光ビーム掃査部
よりなる光メモリ装置。光双安定素子に、物体光と参照
光を干渉記録させる構成とする。光双安定素子と、この
素子面に投影される2つの画像情報と、この画像を光学
的に重ねるためのプリズムによりなる画像処理装置。光
双安定素子と、この素子面に照射される2次元アレー状
の複数ビームよりなる光情報処理装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は光非線形素子の使用方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は例えば刊行物「固体物理」17
巻,70〜78頁(1982)に示された純光学的光双
安定素子の構成を示す図である。図において1は光非線
形材料、2a,2bは光共振器である。図6は例えば刊
行物IEEE Jornal of Quantun
Electronics QE21巻,頁1462〜1
476(1985)の構成を示す図であり、3は半導体
量子井戸、4はノンドープAlGaAs層、5はp型A
lGaAs層、6はn型AlGaAs層、7a,7bは
電極、8は外部電気回路に取り付けられた抵抗、9は直
流電源である。
【0003】図5と図6に示したように、これまでの光
双安定素子は2つのタイプに分けられる。ひとつは、材
料がもつ光非線形性を利用したもので、純光学的光双安
定素子と呼ばれる。他は電気光学的な性質を利用するも
ので、電気光学的光双安定素子と呼ばれる。図5に示す
純光学的光双安定素子は、光非線形性を有する材料1を
光共振器2a,2bでサンドイッチした構造を有する。
入射光強度Pinを増減するとき図7に示すような光双安
定性が得られる。図6に示す電気光学的光双安定素子
は、PINフォトダイオード構造素子の外部に抵抗8と
直流電源9を接続したものである。PINフォトダイオ
ードは、GaAs井戸層とAlGaAs障壁層からなる
半導体多重量子井戸3、ノンドープAlGaAs層4、
p型AlGaAs層5、n型AlGaAs層6で構成さ
れている。7a,7bは電極である。入射光強度pinを
増減するとき図8に示すような光双安定性が得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図5に示した純光学的
光双安定素子は、素子に光を照射するだけで機能する
が、大きな入射光強度が必要で、また、光共振器を必要
とするなどの問題があった。一方、図5に示した電気光
学的光双安定素子は、素子の外部回路に電源や電気部品
を必要とするため、集積化の妨げになるという欠点があ
った。これらの光双安定素子がもつ欠点を解決し、光だ
けで動作し、そのうえ小さい入射光強度で動作可能な新
しい光双安定素子(特願平4ー122742号明細書)
が同一出願人により発明されている。この発明は、この
新しい光双安定素子の新しい応用方法を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係る光メモリ
装置は、外部回路が不必要で、光だけで動作する光双安
定素子の大部分または全面に照射された均一の光強度の
第1の光に重ねて、第2の光を照射することにより、そ
の部分に光双安定遷移を起こして情報をメモリするもの
である。
【0006】この発明に係るホログラムは、外部回路が
不必要で、光だけで動作する光双安定素子をホログラム
媒体として用いるものである。
【0007】この発明に係る画像処理装置は、外部回路
が不必要で、光だけで動作する光双安定素子を画像情報
処理のためのANDゲートまたはORゲート用素子とし
て用いるものである。
【0008】この発明に係る光情報処理装置は、外部回
路が不必要で、光だけで動作する光双安定素子面に2次
元アレー状の光ビームを多数照射し、上記光ビームによ
って光ビームの近傍に生成されるキャリヤにより、近接
光ビーム間に相互作用を誘起し、この現象をセルラー・
オートマンの論理を利用した光演算に用いるものであ
る。
【0009】この発明に係る光素子は、外部回路が不必
要で、光だけで動作する光双安定素子面に2次元アレー
状の光ビームを多数照射し、上記光ビームによって光ビ
ームの近傍に生成されるキャリヤにより、近接光ビーム
間に相互作用を誘起し、この現象をニューロンのシナプ
ス結合の光模擬回路として利用するものである。
【0010】
【作用】この新しい光双安定素子は、外部からのいかな
る電気的入力も必要とせず、光だけで作動し、かつ従来
の光だけで作動する純光学的光双安定素子の1万分の1
以下という低い入射光パワーで作動するという特徴を有
する。このため従来困難とされていた大面積の画像処理
システムや光セルラーオートマトン回路、ニューラルネ
ットワークのシナプス結合の光による構成等が可能とな
る。
【0011】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例による大面積光メ
モリー装置を図について説明する。図1において10は
同一出願人により既に出願されている特許(特願平4−
122742号明細書)による新しい光双安定素子、1
1は光双安定素子の一部または全面を照射する強度の均
一な照射光であり、その光強度は光双安定領域にあるよ
うに設定される。12は照射光11に重ねて照射される
書き込み光、13はこの書き込み光12を素子面上で操
作するための光ビーム掃査部である。
【0012】光メモリーの原理は、照射光を光双安定領
域となる強度(一方の光双安定状態)に設定しておき、
次に書き込み光の光強度がこれに加え合せられ、双安定
領域を越えてもう一方の安定点に遷移する。その後書き
込み光がなくなってもこの状態は保たれており、書き込
み光が当たったところと当たらないところの光透過率が
異なり、光メモリ機能が達成される。書き込みビームを
絞れば微細なパターンが記録できる。また、書き込み用
光ビームを掃査するかわりに、画像パターン等の情報を
照射光に重ねて素子面上に投影すれば(一瞬にして)画
像の記録が可能である。
【0013】実施例2.図2にこの光双安定素子を実時
間ホログラムのための媒体として利用する実施例を示
す。10は本発明に用いる光双安定素子、14a,14
bはレンズ、15はミラー、16は記録物体、17は参
照光、18は物体光、19は高速光スイッチである。
【0014】参照光17は常に素子10の全面を均一に
照射するようにする。この照射強度は、実施例1の場合
と同様に光双安定強度内に保持される必要がある。速度
vで運動する物体16を記録するため、物体に光パルス
を照射し、素子面10で参照光17と物体光18を干渉
させ、素子面に光の干渉パターンをつくる。光の干渉パ
ターンで物体光18と参照光17が同位相になり、光強
度が大きいところで光双安定状態が変化し、干渉パター
ンがメモリされる(図2(a))。記録後、参照光17
だけを素子面に照射し、図2(b)の様に物体像16´
を再生できる。通常ホログラムの記録に用いられる写真
乾板では、記録後現像の過程が必要だが、本素子を用い
れば不要であるので、実時間ホログラムの作成が可能で
ある。さらに参照光17をOFFにすれば再び新しい記
録が可能である。
【0015】実施例3.図3にこの光双安定素子を画像
処理のための論理ゲートとして利用する場合の実施例を
示す。10は本発明に用いる光双安定素子、20a,2
0bは光双安定素子10に投影される2つの画像、21
は20a,20bの2つの画像を重ねて光双安定素子1
0に投影するための手段として用いられるプリズム、1
1は素子全面に均一に照射される光である。
【0016】図3(a)はANDゲートとして用いる場
合、図3(b)はORゲートとして用いる場合である。
ANDゲートでは、20aと20bの2つの画像(三角
形と丸)が重なった光強度が強い部分だけが双安定状態
の遷移が起こる。従って素子全面を照射している光22
で読み出すと図に示すように2つの画像の重なった部分
の透過光が減少した状態となり、2つの画像のAND情
報が得られる。図3(b)はORゲートの場合で、2つ
の画像情報のいずれかの光強度で光双安定状態の遷移が
起こすようにしている。
【0017】実施例4.図4はこの光双安定素子面に2
次元アレー状の光ビームを多数照射し、光ビームによっ
て光ビームの近傍に生成されるキャリヤーの効果によ
り、近接ビーム間に相互作用を誘起し、セルラー・オー
トマトンの論理に従った光演算を行おうとする場合の実
施例を示す。
【0018】図4(a)で23は素子面に照射される光
ビーム群である。図4(b)に示すように通常各ビーム
の強度と間隔が、互いに相互作用しない程度に設定され
る。24は各ビームによってその近傍に生成されるキャ
リヤのおよぶ領域を示す。例えばある一つの光ビーム2
3´の強度が大きくなり、図4(c)に示すようにAの
状態からBの状態に変化したとする。この変化に伴い光
ビーム23´のまわりにキャリヤが多数生成され、これ
が第1近接の4つの光ビーム23b,23d,23e,
23fに作用し、これらの光ビームに対する透過率も図
4(c)に示すようにAからBに変化する。このように
して23´に与えられた信号が次々と近接光ビームに作
用していく。この過程は一種のセルラー・オートマンと
して光論理演算に利用できる。
【0019】その他この近接光ビームの生成キャリヤに
よる相互作用は、ニューロンのシナプス結合を光回路で
模擬することにも利用できる。
【0020】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば外部の
電気回路が不要で光だけで作動し、かつ従来の純光学的
光双安定素子の1万分の1以下の光入力強度で動作する
光双安定素子を用いるため、従来素子では困難であった
光画像処理装置が実現できる。また、光ビームによりそ
の近傍に生成されるキャリヤーによって、空間的に分離
した光ビームの間で相互作用させる新しい概念の光論理
演算等も可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による光メモリ装置を示す
構成図である。
【図2】この発明の一実施例にによるホログラムを示す
説明図である。
【図3】この発明の一実施例にによる画像処理のための
ANDゲート及びORゲートを示す説明図である。
【図4】この発明の一実施例にによる近接ビーム間の生
成キャリヤによる相互作用を利用したセルラー・オート
マトン型光演算処理装置を示す説明図である。
【図5】従来の純光学的光双安定素子を示す構成図であ
る。
【図6】従来の電気光学的光双安定素子を示す構成図で
ある。
【図7】図5に示す素子の光双安定特性を示す特性図で
ある。
【図8】図6に示す素子の光双安定特性を示す特性図で
ある。
【符号の説明】
10 新しい光双安定素子 11 照射光 12 書きこみ光 13 光ビーム掃査部 14 レンズ 15 ミラー 16 物体 17 参照光 18 物体光 19 光スイッチ 20 入力画像 21 プリズム
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年11月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部回路が不必要で、光だけで操作する
    光双安定素子の大部分または前面に照射された均一の光
    強度の第1の光に重ねて集光した第2の光を照射するこ
    とにより、その部分に光双安定遷移を起こして情報をメ
    モリすることを特徴とする光メモリ装置。
  2. 【請求項2】 外部回路が不必要で、光だけで動作する
    光双安定素子をホログラム媒体として用いることを特徴
    とする動的物体の実時間ホログラム。
  3. 【請求項3】 外部回路が不必要で、光だけで動作する
    光双安定素子を画像処理のためのANDゲートまたはO
    Rゲート用素子とし用いることを特徴とする画像処理装
    置。
  4. 【請求項4】 外部回路が不必要で、光だけで動作する
    光双安定素子面に2次元アレー状の光ビームを多数照射
    し、上記光ビームによって光ビームの近傍に生成される
    キャリヤにより、近接光ビーム間に相互作用を誘起し、
    この現象をセルラー・オートマンの論理を利用した光演
    算に用いることを特徴とする光情報処理装置。
  5. 【請求項5】 外部回路が不必要で、光だけで動作する
    光双安定素子面に2次元アレー状の光ビームを多数照射
    し、上記光ビームによって光ビームの近傍に生成される
    キャリアにより近接光ビーム間に相互作用を誘起し、こ
    の現象をニューロンのシナプス結合の光模擬回路として
    利用することを特徴とする光素子。
JP4237048A 1992-09-04 1992-09-04 光双安定素子を用いた光処理装置 Pending JPH0682868A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09292640A (ja) * 1996-04-24 1997-11-11 Atr Kodenpa Tsushin Kenkyusho:Kk 全光型半導体画像記憶装置とその画像記憶及び消去方法、及び全光型半導体論理演算装置とその論理演算方法

Cited By (1)

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JPH09292640A (ja) * 1996-04-24 1997-11-11 Atr Kodenpa Tsushin Kenkyusho:Kk 全光型半導体画像記憶装置とその画像記憶及び消去方法、及び全光型半導体論理演算装置とその論理演算方法

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