JPH0682308A - プリズムモノクロメータ - Google Patents
プリズムモノクロメータInfo
- Publication number
- JPH0682308A JPH0682308A JP23332692A JP23332692A JPH0682308A JP H0682308 A JPH0682308 A JP H0682308A JP 23332692 A JP23332692 A JP 23332692A JP 23332692 A JP23332692 A JP 23332692A JP H0682308 A JPH0682308 A JP H0682308A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- prism
- light
- incident
- monochromator
- refracted
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Spectrometry And Color Measurement (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】プリズムモノクロメータにおいて、本質的に避
けることが難しいプリズムの内部反射光を原因とした迷
光の増大を防止すること。 【構成】図3に示すように、頂角に対向した面をも光学
研磨したプリズムを使用し、プリズムの内部反射光を空
気中に屈折させる。 【効果】プリズムモノクロメータにおいて、本質的に避
けることが難しいプリズムの内部反射光を原因とした迷
光の増大を防止出来、高性能プリズムモノクロメータが
実現可能となる。
けることが難しいプリズムの内部反射光を原因とした迷
光の増大を防止すること。 【構成】図3に示すように、頂角に対向した面をも光学
研磨したプリズムを使用し、プリズムの内部反射光を空
気中に屈折させる。 【効果】プリズムモノクロメータにおいて、本質的に避
けることが難しいプリズムの内部反射光を原因とした迷
光の増大を防止出来、高性能プリズムモノクロメータが
実現可能となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリズムモノクロメー
タに用いられ、分光スペクトルを測定する分光装置に利
用される。
タに用いられ、分光スペクトルを測定する分光装置に利
用される。
【0002】
【従来の技術】分光光度計などの分光分析装置において
は、多波長の連続あるいは輝線スペクトル光源からの光
束から所定の単色光を取り出すためのモノクロメータが
必要不可欠であり、一般には光の波長分散素子として回
折格子を用いた回折格子モノクロメータが広く普及して
いる。しかし、モノクロメータを2台繋げたいわゆるダ
ブルモノクロメータでは、1台目のフォアモノクロメー
タにプリズムモノクロメータが使用されることが多い。
は、多波長の連続あるいは輝線スペクトル光源からの光
束から所定の単色光を取り出すためのモノクロメータが
必要不可欠であり、一般には光の波長分散素子として回
折格子を用いた回折格子モノクロメータが広く普及して
いる。しかし、モノクロメータを2台繋げたいわゆるダ
ブルモノクロメータでは、1台目のフォアモノクロメー
タにプリズムモノクロメータが使用されることが多い。
【0003】プリズムモノクロメータの代表的な光学系
配置として図1に示すリトロー形が知られている。光源
からの入射光束6は入射スリット1を通過した後凹面鏡
3で平行光束化され、プリズム4に入射する。プリズム
で屈折した後平面鏡5で反射され、ほぼ同じ光路を逆行
し再度プリズムで屈折する。この2回の屈折で光の進行
方向が波長によって変化し、凹面鏡3で集光されて出射
スリット2の面上にスペクトルを形成する。モノクロメ
ータでは、プリズム4と平面鏡5を一体で回転すること
により、出射スリット2より所望の単色光7が取り出せ
る。
配置として図1に示すリトロー形が知られている。光源
からの入射光束6は入射スリット1を通過した後凹面鏡
3で平行光束化され、プリズム4に入射する。プリズム
で屈折した後平面鏡5で反射され、ほぼ同じ光路を逆行
し再度プリズムで屈折する。この2回の屈折で光の進行
方向が波長によって変化し、凹面鏡3で集光されて出射
スリット2の面上にスペクトルを形成する。モノクロメ
ータでは、プリズム4と平面鏡5を一体で回転すること
により、出射スリット2より所望の単色光7が取り出せ
る。
【0004】ところで、光がプリズムに入射あるいはプ
リズムから出射するとき90%以上は屈折して透過する
が、数%位は反射する。特定の波長だけであれば反射防
止膜で防止することが可能であるが、モノクロメータの
ように広い波長を対象とした装置に使われるプリズムで
は、上記反射を防止することは極めて難しい。図2に示
すように、これらの反射光61,62,71,72のう
ちプリズムの表面での反射光61と71はモノクロメー
タの光軸から外れるため問題とならないが、プリズム内
面での反射光62と72はプリズム面43に当る。頂角
に対向したプリズム面43は、分散用プリズムでは使用
されないため、通常粗加工だけで光学研磨されない。そ
のため、内部反射光62,72はこの面で乱反射して白
色ノイズとなり、モノクロメータの迷光を増大させる。
リズムから出射するとき90%以上は屈折して透過する
が、数%位は反射する。特定の波長だけであれば反射防
止膜で防止することが可能であるが、モノクロメータの
ように広い波長を対象とした装置に使われるプリズムで
は、上記反射を防止することは極めて難しい。図2に示
すように、これらの反射光61,62,71,72のう
ちプリズムの表面での反射光61と71はモノクロメー
タの光軸から外れるため問題とならないが、プリズム内
面での反射光62と72はプリズム面43に当る。頂角
に対向したプリズム面43は、分散用プリズムでは使用
されないため、通常粗加工だけで光学研磨されない。そ
のため、内部反射光62,72はこの面で乱反射して白
色ノイズとなり、モノクロメータの迷光を増大させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、本質
的に避けられないプリズムの内部反射を原因とした迷光
を除去したプリズムモノクロメータを実現することであ
る。
的に避けられないプリズムの内部反射を原因とした迷光
を除去したプリズムモノクロメータを実現することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】図2において、プリズム
面43を光学研磨すれば、図3に示すように内部反射光
62と72は90%以上屈折して空気中に出て行き、迷
光の原因にならない。本発明は、分散素子としては本来
使用しない、頂角に対向した面をも光学研磨したプリズ
ムをモノクロメータに使用する。
面43を光学研磨すれば、図3に示すように内部反射光
62と72は90%以上屈折して空気中に出て行き、迷
光の原因にならない。本発明は、分散素子としては本来
使用しない、頂角に対向した面をも光学研磨したプリズ
ムをモノクロメータに使用する。
【0007】
【作用】上記手段により、プリズムの内部反射光は屈折
し、乱反射しない。その結果、内部反射光を原因とした
迷光の増大を防止できる。
し、乱反射しない。その結果、内部反射光を原因とした
迷光の増大を防止できる。
【0008】
【実施例】以下、本発明のプリズムモノクロメータをフ
ォアモノクロメータとして使用したダブルモノクロメー
タの実施例を図4により説明する。
ォアモノクロメータとして使用したダブルモノクロメー
タの実施例を図4により説明する。
【0009】光源からの入射光束6は入射スリット1を
通過した後凹面鏡3で平行光束化され、頂角に対向した
面を光学研磨したプリズム4に入射する。プリズムで屈
折した後平面鏡5で反射され、ほぼ同じ光路を逆行し再
度プリズムで屈折する。この2回の屈折で光の進行方向
が波長によって変化し、凹面鏡3で集光されて出射スリ
ット2の面上にスペクトルを形成する。フォアモノクロ
メータでは、プリズム4と平面鏡5を一体で回転するこ
とにより、出射スリット2より所望の単色光7が出射す
る。
通過した後凹面鏡3で平行光束化され、頂角に対向した
面を光学研磨したプリズム4に入射する。プリズムで屈
折した後平面鏡5で反射され、ほぼ同じ光路を逆行し再
度プリズムで屈折する。この2回の屈折で光の進行方向
が波長によって変化し、凹面鏡3で集光されて出射スリ
ット2の面上にスペクトルを形成する。フォアモノクロ
メータでは、プリズム4と平面鏡5を一体で回転するこ
とにより、出射スリット2より所望の単色光7が出射す
る。
【0010】従来技術では、プリズムの内部反射光によ
る乱反射がモノクロメータの迷光を増大させる問題が有
った。実施例では、頂角に対向した面を光学研磨したプ
リズムを使用しているため、図4で本発明を説明したよ
うに、プリズムの内部反射光はほとんど屈折して空気中
に出て行くため乱反射せず、フォアモノクロメータより
迷光の少ない単色光7が取り出せる。
る乱反射がモノクロメータの迷光を増大させる問題が有
った。実施例では、頂角に対向した面を光学研磨したプ
リズムを使用しているため、図4で本発明を説明したよ
うに、プリズムの内部反射光はほとんど屈折して空気中
に出て行くため乱反射せず、フォアモノクロメータより
迷光の少ない単色光7が取り出せる。
【0011】フォアモノクロメータより出射した単色光
7は平面鏡8,9で反射された後凹面鏡10で平行光束
化され、フォアモノクロメータのプリズムと同期して回
転する平面回折格子11に当る。平面回折格子11で回
折された回折光は、凹面鏡10で集光され出射スリット
13より、極めて純度の高い単色光14が取り出せる。
7は平面鏡8,9で反射された後凹面鏡10で平行光束
化され、フォアモノクロメータのプリズムと同期して回
転する平面回折格子11に当る。平面回折格子11で回
折された回折光は、凹面鏡10で集光され出射スリット
13より、極めて純度の高い単色光14が取り出せる。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、プリズムの内部反射光
を原因とした迷光の増大を防止でき、プリズムモノクロ
メータの性能を著しく向上せしめることが可能である。
を原因とした迷光の増大を防止でき、プリズムモノクロ
メータの性能を著しく向上せしめることが可能である。
【図1】従来のリトロー形プリズムモノクロメータの光
学系構成の説明図である。
学系構成の説明図である。
【図2】従来のリトロー形プリズムモノクロメータのプ
リズム内部反射による乱反射の説明図である。
リズム内部反射による乱反射の説明図である。
【図3】本発明によるプリズム内部反射光の乱反射を防
止する説明図である。
止する説明図である。
【図4】本発明のプリズムモノクロメータをフォアモノ
クロメータとして用いたダブルモノクロメータの光学系
構成説明図である。
クロメータとして用いたダブルモノクロメータの光学系
構成説明図である。
1…入射スリット、2…出射スリット、3…凹面鏡、4
…プリズム、5…平面鏡、6…入射光束、7…出射光
束、8,9,12…平面鏡、10…凹面鏡、11…平面
回折格子、13…出射スリット、14…出射光束。
…プリズム、5…平面鏡、6…入射光束、7…出射光
束、8,9,12…平面鏡、10…凹面鏡、11…平面
回折格子、13…出射スリット、14…出射光束。
Claims (1)
- 【請求項1】分散素子としてプリズムを使用したプリズ
ムモノクロメータにおいて、プリズムとしてその頂角に
対向した面を光が通過するような平滑平面にしたプリズ
ムを用いることを特徴とするプリズムモノクロメータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23332692A JPH0682308A (ja) | 1992-09-01 | 1992-09-01 | プリズムモノクロメータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23332692A JPH0682308A (ja) | 1992-09-01 | 1992-09-01 | プリズムモノクロメータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0682308A true JPH0682308A (ja) | 1994-03-22 |
Family
ID=16953391
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23332692A Pending JPH0682308A (ja) | 1992-09-01 | 1992-09-01 | プリズムモノクロメータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0682308A (ja) |
-
1992
- 1992-09-01 JP JP23332692A patent/JPH0682308A/ja active Pending
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