JPH06820A - 金型監視方法 - Google Patents

金型監視方法

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Publication number
JPH06820A
JPH06820A JP4159044A JP15904492A JPH06820A JP H06820 A JPH06820 A JP H06820A JP 4159044 A JP4159044 A JP 4159044A JP 15904492 A JP15904492 A JP 15904492A JP H06820 A JPH06820 A JP H06820A
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molding
molded product
pixels
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JP4159044A
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Michiya Yokota
道也 横田
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Seikosha KK
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Seikosha KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 成形品と金型とのコントラストの違いに対応
し、雑音の少ない基準画像を自動的に作成し、この基準
画像を用いて的確に良否判定を行なう。また、環境の変
化に追従して正しい良否判定を行なう。 【構成】 成形品を突き出す前の金型1の状態を所望の
しきい値で二値化して型開き画像A(w)を作成し、成
形品を突き出した後の金型1の状態を上記所望のしきい
値で二値化して突出し画像B(w)を作成し、型開き画
像A(w)と突出し画像B(w)との差画像C(w)を
作成し、この差画像C(w)に雑音除去処理を施して第
1の基準画像P1(w)を作成し、基準画像P1(w)
の論理否定画像と突出し画像B(w)の論理否定画像と
の論理積により第2の基準画像P2(w)を作成し、基
準画像P1(w)における成形領域の画素数を第1の基
準値p1 とし、基準画像P2(w)における非成形領域
の画素数を第2の基準値p2とし、サイクル中において
基準画像P1(w),P2(w),基準値p1 ,p2を
用いて金型の状態の良否判定を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金型監視方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】プラスチック成形などでは、金型を閉じ
樹脂を充填して成形し、金型を開いて機械的に成形品を
突き出し落下させ、これを繰り返す成形サイクルにより
成形品を製造している。しかし機械的に成形品を突き出
し落下させても、全てが確実に金型から落下したかどう
かは不明である。万一金型に製品が残留したままであっ
たり、ごみや突き出された成形品などが金型の面に付着
していたりしたままで成形サイクルを繰り返すと、不良
品を生ずるだけでなく金型自体の破損をも生じかねず、
生産の中止という事態ともなる。
【0003】従来はこれを避けるために、突出し棒によ
る突出し回数を多めに設定したり、圧縮空気を金型に吹
き付けるなどの処置を講じていた。このために成形時間
が増加し、付帯設備費が多くかかるなどの問題があっ
た。
【0004】そこで更に人間の目視判断能力を機械化し
た金型監視方法が要求された。これらの金型監視方法
は、金型の表面をCCD(Charge Coupled Device)等の
撮像手段で撮像し、その濃度情報から成形品の存在を検
出するものが多い。即ち作業者が予め全ての成形品の位
置を教示しておき、成形中にその領域の濃度変化を撮像
手段で撮像して監視する。この監視は初期のものではC
RT等の表示手段に表示された画像の濃度変化を光量セ
ンサで検出していたが、近来は画像処理を応用したもの
が多い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の金型監視
方法では、1回で成形される個数が多い金型では、成形
領域の手動設定に労力と熟練性とが必要で設定し難い。
せいぜい4個成形までならば短時間に設定が可能である
が、それ以上になると困難度が高くなる。また金型表面
での見かけ上の成形品の大きさが小さくなると成形領域
が設定できなくなる。仮に設定しても監視誤動作の原因
になり易い。更に監視領域を設定しても成形領域以外の
雑音が観測画像中に混入して分離が困難である。
【0006】更に作業開始時の条件設定内容が監視環境
の変動により適合しなくなると、監視の誤動作を生じる
ことがある。また監視環境で照明量などの変化が生じた
場合には、手動で条件を再設定しなければならない。更
に監視条件を環境の変化に従って自動変更する場合に安
全性の保証がないなどの問題がある。
【0007】そこで本発明の目的は、雑音の少ない基準
画像を自動的に作成し、抽出された基準画像により的確
な良否判定を可能にする。また成形品と金型とのコント
ラストの違いに対応した基準画像の作成を可能にする。
更に環境の変化に追従して常に正しい良否判定を可能に
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の金型監視方法は、金型を閉じ、この金型内
に樹脂等の成形材を充填して成形を行い、その後金型を
開いて成形品を突き出す作業を順次繰り返す成形サイク
ル中に、金型を開いた状態で成形品を突き出す前の金型
の状態と、成形品を突き出した後の金型の状態とを、そ
れぞれ画像認識することによって金型を監視する金型監
視方法において、金型を開いた状態で成形品を突き出す
前の金型の状態を所望のしきい値によって二値化して読
み取ることにより型開き画像を作成し、成形品を突き出
した後の金型の状態を上記所望のしきい値によって二値
化して読み取ることにより突出し画像を作成し、型開き
画像と突出し画像との差画像を作成し、この差画像に雑
音除去処理を施して第1の基準画像を作成し、この第1
の基準画像の論理否定画像と突出し画像の論理否定画像
との論理積により第2の基準画像を作成し、第1の基準
画像における成形領域の画素数を第1の基準値とし、第
2の基準画像における非成形領域の画素数を第2の基準
値とし、サイクル中において、第1の基準画像、第2の
基準画像、第1の基準値および第2の基準値を用いて金
型の状態の良否判定を行なうことを特徴としている。
【0009】上記の第2の基準画像は、第1の基準画像
の論理否定画像と突出し画像との論理積により作成して
も良く、成形品と金型面とのコントラストの違いに対応
した望ましい第2の基準画像の作成に有効である。
【0010】また上記の良否判定は、型開き画像と第1
の基準画像との論理積により成形良否判定画像を作成
し、この成形良否判定画像の画素数に基づいて、成形品
が正しく形成されたか否かの判定を行なう成形判定、突
出し画像と第1の基準画像との論理積により残留良否判
定画像を作成し、この残留良否判定画像の画素数に基づ
いて、金型の成形領域に成形品が残留していないか否か
の判定を行なう残留判定、および突出し画像と第2の基
準画像との論理積により付着良否判定画像を作成し、こ
の付着良否判定画像の画素数に基づいて、金型の非成形
領域に成形品が付着していないか否かの判定を行なう付
着判定である。
【0011】さらに上記の良否判定で不良と判定される
毎に、上記しきい値を更新することにより、環境の変化
に追従して正しい良否判定を行なうのに有効である。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0013】図1は金型および金型監視装置の全体構成
を示しており、成形機の駆動手段(図示せず。)により
開閉駆動される可動金型1が固定金型2に当接し、金型
内に樹脂等の成形材が注入されて可動金型1に成形品が
成形されると金型が開かれる。そこでこの成形品が形成
される可動金型1の金型面1aを監視面とし、金型1,
2が開かれた時にこの監視面1aを照明するための照明
3が設けてあり、監視面1aを撮像する撮像手段4が配
設してある。撮像手段4による映像出力信号aは、監視
装置5に供給され、ここで画像処理されて成形動作が正
常に行なわれているか否かが判定される。
【0014】図2は監視装置5の構成を示している。C
PU5a,ROM5b,RAM5cにより画像処理機能
を備えたマイクロコンピュータを構成している。RAM
5cは記憶用二値画像メモリであって、後述の基準画像
等を記憶する。撮像手段4による監視画像の映像出力信
号aは、成形機の制御信号bが制御入出力回路5dに入
力するのに同期して二値化回路5eに入力され、二値化
して読み取られた画像が二値画像メモリ5fに記憶さ
れ、観測二値化画像となる。この画像はCPU5aにて
RAM5cに記憶されている基準画像との画像演算を行
ない、演算結果は演算出力用二値画像メモリ5gに記憶
され、かつその画素数が画素計数回路5hにより算出さ
れ、成形機に動作指示を与える。5iは二値画像論理演
算回路である。作業者からの指示は操作スイッチ5jに
より行ない、観測画像や必要な情報5kを表示手段5m
に表示する。
【0015】図3に成形動作手順の概略を示す。まず開
いている成形機の型を閉じるために制御信号bとして型
閉じ信号を与えると、可動金型1が前進して固定金型2
に対接して型が閉じられる。そこで型に樹脂等の成形材
を注入して成形を行なう。成形が終了して型開き信号が
与えられると可動金型1が後退して金型を開く。ここで
後述する良否判定の手順にしたがって成形判定が行なわ
れるが、この時全ての成形品が可動金型1の表面に確認
できない場合は、例えば固定金型2側に付着していても
不完全成形として成形不良とする。成形確認を終了して
突出し信号が与えられると、成形機は可動金型1上の成
形品を突出し棒で突出し落下させる。ついで残留判定が
行なわれ、全ての成形品が成形位置を離脱しない場合
は、成形品落下不完全として再突出し信号が与えられ、
再度突出し動作を行なう。これでもなお成形品が落下し
ない場合は残留不良とする。ついで付着判定が行なわ
れ、成形品が落下の途中で金型表面へ静電付着したり、
ランナーの一部が付着した場合は付着不良とする。成形
不良,残留不良および付着不良の場合はいずれも作業者
による成形品の除去作業が必要である。正常の場合には
上記の動作を繰り返し実行する連続動作となる。
【0016】つぎに、図4のフローチャートに沿って基
準画像作成動作について説明する。まず、スタートに先
立って監視の条件設定を行う。これには二値化しきい値
Vと再突出し回数と監視領域範囲が含まれる。二値化し
きい値Vはオペレータの目視判断による初期値として与
えられる。再突出し回数は残留不良があった時に突出し
を繰り返す回数であり、適宜に回数を設定する。また監
視領域範囲は、図5に示すように、撮像手段4に入力さ
れる画像は、座標(x,y)=(0,0) から座標(512,512) 内
の全領域5xの各画素がレベル1またはレベル0の値を
有するが、成形品はその一部に過ぎないので、可動金型
1の監視面1a内の監視領域5yを、座標(a,b) 〜(c,
d) として定義する。通常の論理演算では、(a,b) 〜(c,
d) のみがレベル1の二値画像(マスク画像)を作成
し、全領域との論理積を計算すれば、監視領域5yだけ
を分離できる。
【0017】つぎに基準画像を設定する。本発明では基
準画像の設定に当って所望のしきい値として二値化レベ
ルVに微小レベルΔVを加味している。これは撮像手段
4によって得られる実検査画像では、レベルVにより二
値化して読み取った画像が常に等しくはならない。これ
は環境変動などの雑音によるものである。この雑音レベ
ルを微小レベルΔVで代替しているもので、ΔVの大き
さは、実検査画像の雑音レベルに合わせればよい。+雑
音は二値化画像のレベル1を拡大する雑音で、微小レベ
ル+ΔVで代替される。−雑音は二値化画像のレベル1
を縮小する雑音で、微小レベル−ΔVで代替される。そ
こで予め雑音を+ΔV,−ΔVで代替して基準画像を作
成すれば、通常時の実検査画像に含まれる雑音をキャン
セルすることができる。
【0018】+ΔVを代替するか、−ΔVを代替するか
は、成形品と金型面の濃度を比較し、成形品の表面濃度
が金型面1aの濃度より薄い場合即ち白成形(w)であ
るか、濃い場合即ち黒成形(b)であるかにより、また
は、突出し画像(成形品なし)であるか、型開き画像
(成形品あり)であるかによって相違する。図6に二値
化レベルの一例を示しており、撮像手段4により得られ
る画像信号の中で、あるライン信号について同図(A)
に白成形の場合を、同図(B)に黒成形の場合を示し、
同図(C)には、二値化レベルVでの平均画像6と、+
雑音を加味してレベル1を拡大した最大画像7と、−雑
音を加味してレベル1を縮小した最大画像8を示してい
る。
【0019】図6(A)は白成形であるので、金型面1
aの輝度は低く、レベルVb にあり、同図(C)に示す
平均画像6に対して、二値化レベルV+ΔVの画像の画
素数n1 ,m1 と、二値化レベルV−ΔVの画像の画素
数n2 ,m2 とを比較すると、n1 <n2 ,m1 <m2
であり、二値化レベルV−ΔVでレベル1が拡大されて
最大画像7が得られ、二値化レベルV+ΔVでレベル1
が縮小されて最大画像8が得られる。
【0020】図6(B)は黒成形であるので、金型面1
aの輝度が高く、レベルVw にあり、同図(C)に示す
平均画像6に対して、二値化レベルV+ΔVとV−ΔV
との画像の画素数を比較すると、n1 >n2 ,m1 >m
2 であり、二値化レベルV+ΔVでレベル1が拡大され
て最大画像7が得られ、二値化レベルV−ΔVでレベル
1が縮小されて最大画像8が得られる。
【0021】そこで基準画像の設定に当って、まず突出
し終了後の突出し画像を入力するが、図7および図8に
示すように、白成形の突出し画像B(w)として、しき
い値V+ΔVで二値化して読み取った画像B(w)を、
また黒成形の突出し画像B(b)として、しきい値V−
ΔVで二値化して読み取った画像B(b)をRAM5c
に記憶する。いずれもレベル1が縮小された最大画像8
である。このとき突出し画像B(w)とB(b)につい
て、画素数を画素計数回路5hでカウントするが、白成
形と黒成形のいずれの場合も、しきい値V+ΔVの場合
の画素数としきい値V−ΔVの場合の画素数とをそれぞ
れカウントし、その平均画素数aを算出してRAM5c
に記憶する(ステップA)。
【0022】つぎに成形動作後の型開き画像を入力する
が、図7および図8に示すように、白成形の型開き画像
A(w)として、しきい値V−ΔVで二値化して読み取
った画像A(w)を、また黒成形の型開き画像A(b)
として、しきい値V+ΔVで二値化して読み取った画像
A(b)をRAM5cに記憶する。いずれもレベル1が
拡大された最大画像7である。このとき型開き画像A
(w)とA(b)について、画素数を画素計数回路5h
でカウントし、その画素数bを算出してRAM5cに記
憶する(ステップB)。
【0023】平均画素数aと画素数bとを比較すること
により、a<bの場合には白成形であり、a>bの場合
には黒成形であると判定する。
【0024】つぎに白成形の場合の第1の基準画像P1
(w)および第2の基準画像P2(w)の作成動作につ
いて説明する。図7に示すように、RAM5cに記憶し
た型開き画像A(w)と突出し画像B(w)を読み出
し、二値画像論理演算回路5iにより両者の排他的論理
和演算を行なって差画像C(w)を作成する(ステップ
C)。この差画像C(w)にはモールドされた成形品の
画像の他に非成形領域の雑音も含んでいるので、つぎに
雑音除去処理を施す(ステップD)。
【0025】この雑音除去処理は二値画像中の全ての画
素について、レベル1かレベル0を8方向の近傍画素の
状態により決定するもので、図9(A)に示すように、
処理1として孤立画素を中心に雑音画素を除去する。即
ち二次元フィルタで圧縮処理するもので、1つの孤立画
素D9を中心画素とし、その周辺の8方向の近傍画素D1,
D2,D3,D4,D5,D6,D7,D8の状態を調べて論理積演算
を行なって中心画素D9のレベルを決定する。即ち、8個
の近傍画素の1つでもレベル0が含まれる場合には、中
心画素D9はレベル0と判断される。ついで図9(B)に
示すように、処理2として、成形品が表される成形領域
を二次元フィルタで膨脹処理する。即ち、モールドされ
た成形品の画素の外周の画素は、上記処理1により圧縮
されているので、この領域を膨脹させる。即ち、外周の
画素を中心画素D9とし、そのレベルを近傍画素D1〜D8の
論理和により決定する。これにより8個の近傍画素の1
つでもレベル1が含まれる場合には、中心画素D9はレベ
ル1と判断される。このように処理1および処理2によ
って、雑音画素は圧縮して除去され、成形品の画素は圧
縮後膨脹して正しい成形画素が示される。
【0026】この雑音除去処理後の差画像C(w)は、
監視領域内の画素のみを有効として図7の第1の基準画
像P1(w)としてRAM5cに記憶する。ついでしき
い値Vで二値化して読み取った型開き画像と、RAM5
cに記憶している第1の基準画像P1(w)との論理積
演算により成形領域の画素数を第1の基準値p1 として
RAM5cに記憶する(ステップE)。更に突出し動作
の終了を確認し、しきい値Vで二値化して読み取った突
出し画像の論理否定画像と、RAM5cに記憶している
第1の基準画像P1(w)の論理否定画像との論理積を
演算し、監視領域内の画素のみを有効として第2の基準
画像P2(w)としてRAM5cに記憶する。ついでし
きい値Vで二値化して読み取った突出し画像と、RAM
5cに記憶している第2の基準画像P2(w)との論理
積演算により非成形領域の画素数を第2の基準値p2 と
してRAM5cに記憶する(ステップF)。
【0027】黒成形の場合の第1の基準画像P1(b)
および第2の基準画像P2(b)を作る場合も、上記白
成形の場合と実質的に同様であり、RAM5cに記憶し
た型開き画像A(b)と突出し画像B(b)とから差画
像C(b)を得る(ステップG)。この差画像C(b)
に雑音除去処理を施し、第1の基準画像P1(b)とし
てRAM5cに記憶する(ステップE)。ついでしきい
値Vで二値化して読み取った型開き画像と、RAM5c
に記憶している第1の基準画像P1(b)との論理積演
算により成形領域の画素数を第1の基準値p1 としてR
AM5cに記憶する。更に突出し動作の終了を確認し、
しきい値Vで二値化して読み取った突出し画像と、RA
M5cに記憶している第1の基準画像P1(b)の論理
否定画像との論理積を演算し、監視領域内の画素のみを
有効として第2の基準画像P2(b)としてRAM5c
に記憶する。ついでしきい値Vで二値化して読み取った
突出し画像と、RAM5cに記憶している第2の基準画
像P2(b)との論理積演算により非成形領域の画素数
を第2の基準値p2 としてRAM5cに記憶する(ステ
ップH)。
【0028】以上のようにして基準画像の設定を行な
う。
【0029】つぎに成形品の良否判定動作について説明
する。
【0030】まず実検査に先立って、監視領域面積と成
形領域の基準値p1 から、1回の成形個数(例えば4個
とか6個)を考慮し、複数回テスト成形を繰り返した上
で、雑音として許容される画素数qと、ばらつきとして
許容される監視の感度rとを実験的に設定しておく。不
良判定の許容値Q=r×qとする。
【0031】実検査に当たって、図10に示すように、
金型が開いている場合にはまず金型を閉じて樹脂を注入
して通常の成形動作を行ない、型開信号を出力して金型
を開く(ステップI)。このときの画像を、図11およ
び12に示すように、しきい値Vで二値化して型開き画
像S(w),S(b)として読み取る。つづいて型開き
画像S(w),S(b)とRAM5cに記憶している第
1の基準画像P1(w),P1(b)との論理積を演算
して成形良否判定画像X(w),X(b)を作成し、こ
の画像の画素数pxを判定値としてRAM5cに記憶す
る(ステップJ)。
【0032】成形品が正しく形成されたか否かの成形判
定に際しては、第1の基準値p1 がその正常判定基準値
として用いられる。まず白成形か黒成形かを判断し、a
<bであれば白成形であるので、この場合はつぎにpx
<(p1 −Q)か否かを判断し(ステップK)、px<
(p1 −Q)のとき成形不良とする(ステップL)。一
方、a>bであれば黒成形であるので、この場合はpx
>Qか否かを判断し(ステップM)、px>Qのとき成
形不良とする(ステップL)。成形不良と判定した場合
には成形を直ちに中止させると共に、異常を報知して作
業員の手により成形不良を解除する。良好な成形品が得
られた場合にはステップNに進み、つぎの残留判定を行
なう。
【0033】残留判定では、図13に示すように、まず
突出し信号を出力して成形品を突出し落下させる(ステ
ップO)。この突出し終了後の画像を、図14および1
5に示すように、しきい値Vで二値化して実検査の突出
し画像S1(w),S1(b)として読み取る。つづい
て突出し画像S1(w),S1(b)とRAM5cに記
憶している第1の基準画像P1(w),P1(b)との
論理積を演算して残留良否判定画像Y(w),Y(b)
を作成し、この画像の画素数pyを判定値としてRAM
5cに記憶する(ステップP)。
【0034】残留判定に際しては、第1の基準値p1 が
その正常判定基準値として用いられる。まず白成形か黒
成形かを判断し、a<bであれば白成形であるので、こ
の場合はつぎにpy>(p1 +Q)か否かを判断し(ス
テップ)、py>(p1 +Q)のとき残留不良とする
(ステップR)。一方、a>bであれば黒成形であるの
で、この場合は、つぎにpy<(p1 −Q)か否かを判
断し(ステップS)、py<(p1 −Q)のとき残留不
良とする。残留不良と判定した場合には成形を直ちに中
止させると共に、異常を報知して作業員の手により残留
不良を解除する。残留不良判定でない場合は成形領域に
成形品の残留が無いのであるから、ステップTに進み、
つぎの付着判定を行なう。
【0035】付着判定は、成形品は突き出されたが、非
成形領域のどこかに成形品が付着していないか否かの判
定であり、図16に示すように、付着良否判定画像Z
(w),Z(b)を得るために、図17および図18に
示すように、まず残留判定終了後の画像をしきい値Vで
二値化して実検査の突出し画像S2(w),S2(b)
として読み取る。つづいて突出し画像S2(w),S2
(b)とRAM5cに記憶している第2の基準画像P2
(w),P2(b)との論理積を演算し、付着良否判定
画像Z(w),Z(b)を作成し、この画像の画素数p
zを判定値としてRAM5cに記憶する。
【0036】付着判定に際しては、第2の基準値p2 が
その正常判定基準値として用いられる。まず白成形か黒
成形かを判断し、a<bであれば白成形であるので、こ
の場合はつぎにpz>(p2 +Q)か否かを判断し(ス
テップV)、pz>(p2 +Q)のとき付着不良とする
(ステップW)。一方、a>bであれば黒成形であるの
で、この場合はつぎにpz<(p2 −Q)か否かを判断
し(ステップX)、pz<(p2 −Q)のとき付着不良
とする(ステップW)。付着不良と判定した場合には成
形を直ちに中止させると共に、異常を報知して作業員の
手により付着不良を解除する。付着不良判定でない場合
は成形品の付着が無いのであるから、成形から落下まで
の動作が正しく完了したことになる。そこでステップY
から図10のステップIに戻り、つぎの成形品のための
成形判定から始まる上記一連の良否判定を繰り返し行な
う。
【0037】なお、残留不良の場合に再度突出し動作を
行なう場合の突出し回数は、予め適宜に設定すればよ
い。
【0038】ところで、上記実施例では作業開始時に監
視の条件設定を行なったが、時間の経過により監視環境
が変動すると、上記の条件設定が適合しなくなり、監視
の誤動作を生じることがある。例えば、監視環境で照明
量などの変化が生じた場合には、誤動作を避けるために
手動で条件を再設定しなければならず、極めて煩雑であ
る。
【0039】つぎに説明する第2の実施例は、この様な
煩雑さを避けて誤動作無く監視を継続できるようにした
もので、成形不良、残留不良、付着不良の各良否判定で
不良と判定される毎に、しきい値Vを微調整することに
より対処する。
【0040】上記説明した場合と同様にして基準画像P
1,P2と、基準値p1 ,p2 とをRAM5cに記憶
し、図10の成形判定のフローチャートに沿って、しき
い値Vで二値化して読み取った型開き画像Sを作成し、
成形良否判定画像Xを作成して画素数pxを得る。成形
の良否判定を行なった結果、成形不良の判定が出た時に
は、図19のフローチャートに示すように、成形品が白
成形か黒成形かを判断し(ステップ#A)、a<bの場
合すなわち白成形の場合にはしきい値Vを2ΔVだけ減
じ、このしきい値V−2ΔVで再び二値化して読み取っ
た型開き画像Sを作成し(ステップ#B)、成形良否判
定画像Xを作成して画素数pxを得る。画素数はしきい
値がVからV−2ΔVに変更したことによって前のpx
の値とは相違している。そこで再び成形判定を行ない
(ステップ#C)、再び成形不良の場合には成形不良と
判定し、成形を直ちに中止させると共に、異常を報知
し、作業員の手により成形不良解除の作業が成される
(ステップ#D)。また上記ステップ#Cの再成形判定
が成形良の場合には、白成形ではしきい値VをΔV増加
させる(ステップ#E)。このためにつぎの白成形の成
形判定に当たってはしきい値V+ΔVで型開き画像Sが
作成されることになる。そしてこの良判定によりステッ
プ#Fに進み、つぎの残留判定を行なう。
【0041】一方、ステップ#Aで黒成形と判定された
場合には、しきい値Vを2ΔVだけ増加させ、しきい値
V+2ΔVで再び二値化して読み取った型開き画像Sを
作成し(ステップ#G)、成形良否判定画像Xを作成し
て画素数pを得る。画素数はしきい値がVからV+2Δ
Vに変更したことにより前の値とは相違している。そこ
で再び成形判定を行ない(ステップ#C)、再び成形不
良の場合には上記と同様に人手により成形不良解除の作
業が行なわれる(ステップ#D)。ステップ#Cで判定
良の場合には、しきい値VをΔV減じる(ステップ#
H)。このためにつぎの黒成形の成形判定に当たっては
しきい値V−ΔVで型開き画像Sが作成されることにな
る。そしてこの良判定により白成形の場合と同様にステ
ップ#Fに進み、つぎの残留判定を行なう。
【0042】上記成形判定が終了すると、図20のステ
ップ#Fへ進み、まず成形品の突出し落下を行ない、つ
づいてしきい値Vで二値化して読み取った突出し画像S
1を作成し、残留良否判定画像Yを作成して画素数py
を得る(ステップ#I)。つぎに残留判定を行ない、残
留不良と判定した場合は、つぎに成形品が白成形か黒成
形かを判断し(ステップ#J)、白成形の場合にはしき
い値Vを2ΔVだけ増加し(ステップ#K)、しきい値
V+2ΔVで二値化して読み取った突出し画像S1を再
び作成し、残留良否判定画像Yを作成して画素数pyを
得て、再び残留判定を行なう(ステップ#L)。ここで
再び残留不良の場合には残留不良と判定し、成形を直ち
に中止させると共に、異常を報知し、作業員の手により
残留不良解除の作業が行なわれる(ステップ#M)。ま
たステップ#Lの再残留判定が残留良の場合には、白成
形ではしきい値VをΔV減じる(ステップ#N)。この
ためにつぎの白成形の残留判定に当ってはしきい値V−
ΔVで突出し画像S1が作成されることになる。そして
この良判定によって、ステップ#Oへ進み、つぎの付着
判定を行なう。
【0043】一方、ステップ#Jで黒成形と判定した場
合には、しきい値Vを2ΔVだけ減じ(ステップ#
P)、しきい値V−2ΔVで二値化して読み取った突出
し画像S1を再び作成し、残留良否判定画像Yを作成し
て画素数pyを得て、再び残留判定を行なう(ステップ
#L)。ここで再び残留不良の場合には上記と同様に人
手により残留不良解除の作業が行なわれる(ステップ#
M)。一方、ステップ#Lの再残留判定が良判定の場合
には、しきい値VをΔV増加する(ステップ#Q)。こ
のためにつぎの黒成形の残留判定に当ってはしきい値V
−ΔVで突出し画像S1が作成されることになる。そし
てこの良判定により白成形の場合と同様にステップ#O
に進み、つぎの付着判定を行なう。
【0044】上記残留判定が終了すると、図21のステ
ップ#Oへ進み、つづいてしきい値Vで突出し画像S2
を作成し、付着良否判定画像Zを作成して画素数pzを
得る(ステップ#R)。つぎに付着判定を行ない、付着
不良と判定した場合は、つぎに成形品が白成形か黒成形
かを判断し(ステップ#S)、それぞれしきい値を変更
するのであるが、この変更は上記残留不良の場合のしき
い値の変更方法と全く同じである。したがって白成形の
場合にしきい値V+2ΔVにして再度付着判定をし、良
判定の場合はしきい値をΔVだけ減じ、つぎの白成形の
付着判定ではしきい値V+ΔVで突出し画像S2を作成
するようにする。また、黒成形の場合はしきい値V−2
ΔVにして再度付着判定を行ない、良判定の場合はしき
い値をΔVだけ増加し、つぎの黒成形の付着判定ではし
きい値V−ΔVで突出し画像S2を作成するようにす
る。
【0045】この付着の良判定により一連の良否判定を
終了し、成形から落下までの動作が完了したことにな
る。そこでステップ#Tに進み、再び図19の成形判定
に戻り、つぎに成形された成形品の良否判定を、上記更
新後のしきい値Vによって型開き画像S,突出し画像S
1,突出し画像S2を作成して行なっていく。
【0046】つぎに説明する第3の実施例は、第2の基
準画像P2の作り方を変え、付着判定の精度を高めたも
のである。図22のフローチャートに示すように、白成
形と黒成形のいずれの場合も、図4にて説明したのと同
様にして第1の基準画像P1(w),P1(b)を作成
し、第1の基準値p1 をRAM5cに記憶する(ステッ
プ#U)。つづいて第2の基準画像P2(w),P2
(b)を作成する際には、図23および図24に示すよ
うに、突出し動作の終了後、しきい値Vで二値化して読
み出した突出し画像Bと、RAM5cに記憶している第
1の基準画像P1(w),P1(b)の論理否定画像と
の論理積を演算し、監視領域内の画素のみを有効として
第2の基準画像P2(w),P2(b)を作成し、その
非成形領域の画素数を第2の基準値p2 としてRAM5
cに記憶する(ステップ#V,#W)。
【0047】つづく良否判定において、成形判定および
残留判定方法は、図10〜図15で説明した場合と全く
同様である。付着判定は、図25のフローチャートに示
すように、白成形の場合は、図26に示すようにしきい
値Vで二値化して読み出した実検査の突出し画像S2
(w)と、RAM5cに記憶している第2の基準画像P
2(w)との排他的論理和を演算し、付着良否判定画像
Z(w)を作成して、この付着良否判定画像Z(w)の
画素数を判定値pzとしてRAM5cに記憶する(ステ
ップ#X)。一方、黒成形の場合は、図27に示すよう
にしきい値Vで二値化して読み出した実検査の突出し画
像S2(b)と、RAM5cに記憶している第2の基準
画像P2(b)との論理積を演算して判定中間画像S3
を作成し、つづいてこの判定中間画像S3と、RAM5
cに記憶している第2の基準画像P2(b)との排他的
論理和を演算し、付着良否判定画像Z(b)を作成し、
この付着良否判定画像Z(b)の画素数を判定値pzと
してRAM5cに記憶する(ステップ#Y)。
【0048】付着判定に際しては、第2の基準値p2 が
その正常判定基準値として用いられる。白成形の場合も
黒成形の場合も、pz>(p2 +Q)か否かを判定し、
pz>(p2 +Q)のとき付着不良とし、この場合は成
形を直ちに中止させると共に、異常を報知して作業員の
手により付着不良を解除する(ステップ#Z)。pz>
(p2 +Q)でない場合は成形品の付着が無いのである
から、成形から落下までの動作が正しく完了したことに
なる。こうして付着判定が終了すると、つぎの成形品の
ための成形判定から始まる一連の良否判定が再び行なわ
れる。
【0049】上記第3の実施例によれば、白成形および
黒成形ともに付着良否判定画像Zを排他的論理和で作成
するので、雑音を受けにくく、特に黒成形の場合の付着
良否判定画像Z(b)において、第1および第2の実施
例に比べてその差が顕著に現れる。そして付着良否判定
画像Z中に、付着個所の画素がレベル1となるので、付
着個所をCRT5mの画面上で容易に視認することがで
きる。
【0050】
【発明の効果】本発明の金型監視方法によれば、雑音を
考慮した所望のしきい値で二値化して読み出して基準画
像を作成するので、雑音の少ない基準画像を自動的に作
成でき、抽出された基準画像により的確な良否判定が可
能となる。また成形品と金型とのコントラストの違いに
対応した基準画像を作成するので、良否判定の正確度を
更に高めることが可能である。更に良否判定で不良と判
定される毎にしきい値を更新するので、常に環境の変化
に追従でき、長時間無人での良否判定が可能で、かつ正
しい良否判定が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体構成を示した説明図
【図2】本発明の一実施例を示したブロック図
【図3】本発明による成形サイクルおよび不良判定動作
を示した説明図
【図4】本発明による基準画像作成動作を説明するため
のフローチャート
【図5】監視領域の一例を示した説明図
【図6】本発明による二値化画像作成動作を説明するた
めの説明図
【図7】白成形の場合の基準画像の作成手順を示した説
明図
【図8】黒成形の場合の基準画像の作成手順を示した説
明図
【図9】雑音除去動作を説明するための説明図
【図10】成形判定動作を説明するためのフローチャー
【図11】白成形の場合の成形良否判定画像の作成手順
を示した説明図
【図12】黒成形の場合の成形良否判定画像の作成手順
を示した説明図
【図13】残留判定動作を説明するためのフローチャー
【図14】白成形の場合の残留良否判定画像の作成手順
を示した説明図
【図15】黒成形の場合の残留良否判定画像の作成手順
を示した説明図
【図16】付着判定動作を説明するためのフローチャー
【図17】白成形の場合の付着良否判定画像の作成手順
を示した説明図
【図18】黒成形の場合の付着良否判定画像の作成手順
を示した説明図
【図19】成形不良時のしきい値更新動作を説明するた
めのフローチャート
【図20】残留不良時のしきい値更新動作を説明するた
めのフローチャート
【図21】付着不良時のしきい値更新動作を説明するた
めのフローチャート
【図22】本発明の他の実施例における基準画像作成動
作を説明するためのフローチャート
【図23】本発明の他の実施例における白成形の場合の
基準画像の作成手順を示した説明図
【図24】本発明の他の実施例における黒成形の場合の
基準画像の作成手順を示した説明図
【図25】本発明の他の実施例における付着判定動作を
説明するためのフローチャート
【図26】本発明の他の実施例における白成形の場合の
付着良否判定画像の作成手順を示した説明図
【図27】本発明の他の実施例における黒成形の場合の
付着良否判定画像の作成手順を示した説明図
【符号の説明】
1 金型 A(w),A(b) 型開き画像 B(w),B(b) 突出し画像 C(w),C(b) 差画像 P1(w),P1(b) 第1の基準画像 P2(w),P2(b) 第2の基準画像 p1 第1の基準値 p2 第2の基準値 X(w),X(b) 成形良否判定画像 Y(w),Y(b) 残留良否判定画像 Z(w),Z(b) 付着良否判定画像 px,py,pz 判定画像の画素数

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型を閉じ、この金型内に樹脂等の成形
    材を充填して成形を行ない、その後上記金型を開いて成
    形品を突き出す作業を順次繰り返す成形サイクル中に、
    上記金型を開いた状態で上記成形品を突き出す前の上記
    金型の状態と、上記成形品を突き出した後の上記金型の
    状態とを、それぞれ画像認識することによって上記金型
    を監視する金型監視方法において、 上記金型を開いた状態で上記成形品を突き出す前の上記
    金型の状態を所望のしきい値によって二値化して読み取
    ることにより型開き画像を作成し、上記成形品を突き出
    した後の上記金型の状態を上記所望のしきい値によって
    二値化して読み取ることにより突出し画像を作成し、上
    記型開き画像と上記突出し画像との差画像を作成し、こ
    の差画像に雑音除去処理を施して第1の基準画像を作成
    し、この第1の基準画像の論理否定画像と上記突出し画
    像の論理否定画像との論理積により第2の基準画像を作
    成し、上記第1の基準画像における成形領域の画素数を
    第1の基準値とし、上記第2の基準画像における非成形
    領域の画素数を第2の基準値とし、上記サイクル中にお
    いて、上記第1の基準画像、第2の基準画像、第1の基
    準値および第2の基準値を用いて上記金型の状態の良否
    判定を行なうことを特徴とする金型監視方法。
  2. 【請求項2】 金型を閉じ、この金型内に樹脂等の成形
    材を充填して成形を行ない、その後上記金型を開いて成
    形品を突き出す作業を順次繰り返す成形サイクル中に、
    上記金型を開いた状態で上記成形品を突き出す前の上記
    金型の状態と、上記成形品を突き出した後の上記金型の
    状態とを、それぞれ画像認識することによって上記金型
    を監視する金型監視方法において、 上記金型を開いた状態で上記成形品を突き出す前の上記
    金型の状態を所望のしきい値によって二値化して読み取
    ることにより型開き画像を作成し、上記成形品を突き出
    した後の上記金型の状態を上記所望のしきい値によって
    二値化して読み取ることにより突出し画像を作成し、上
    記型開き画像と上記突出し画像との差画像を作成し、こ
    の差画像に雑音除去処理を施して第1の基準画像を作成
    し、この第1の基準画像の論理否定画像と上記突出し画
    像との論理積により第2の基準画像を作成し、上記第1
    の基準画像における成形領域の画素数を第1の基準値と
    し、上記第2の基準画像における非成形領域の画素数を
    第2の基準値とし、上記サイクル中において、上記第1
    の基準画像、第2の基準画像、第1の基準値および第2
    の基準値を用いて上記金型の状態の良否判定を行なうこ
    とを特徴とする金型監視方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、上記良否判
    定は、上記型開き画像と上記第1の基準画像との論理積
    により成形良否判定画像を作成し、この成形良否判定画
    像の画素数に基づいて、上記成形品が正しく形成された
    か否かの判定を行なう成形判定、上記突出し画像と上記
    第1の基準画像との論理積により残留良否判定画像を作
    成し、この残留良否判定画像の画素数に基づいて、上記
    金型の成形領域に上記成形品が残留していないか否かの
    判定を行なう残留判定、および上記突出し画像と上記第
    2の基準画像との論理積により付着良否判定画像を作成
    し、この付着良否判定画像の画素数に基づいて、上記金
    型の非成形領域に上記成形品が付着していないか否かの
    判定を行なう付着判定であることを特徴とする金型監視
    方法。
  4. 【請求項4】 請求項1において、上記良否判定で不良
    と判定される毎に、上記しきい値を更新することを特徴
    とする金型監視方法。
JP4159044A 1992-06-18 1992-06-18 金型監視方法 Pending JPH06820A (ja)

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JP4159044A JPH06820A (ja) 1992-06-18 1992-06-18 金型監視方法

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1993088A1 (en) 2007-05-15 2008-11-19 Funai Electric Co., Ltd. Liquid crystal display apparatus and liquid crystal television
US7946640B2 (en) 2005-12-15 2011-05-24 Komatsu Ltd. Instrument panel, module, and vehicle

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7946640B2 (en) 2005-12-15 2011-05-24 Komatsu Ltd. Instrument panel, module, and vehicle
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