JPH0681723B2 - 非−白金抗癌薬によりひき起こされる嘔吐の軽減用治療剤 - Google Patents

非−白金抗癌薬によりひき起こされる嘔吐の軽減用治療剤

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JPH0681723B2
JPH0681723B2 JP62051198A JP5119887A JPH0681723B2 JP H0681723 B2 JPH0681723 B2 JP H0681723B2 JP 62051198 A JP62051198 A JP 62051198A JP 5119887 A JP5119887 A JP 5119887A JP H0681723 B2 JPH0681723 B2 JP H0681723B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、一定のN−(3−キヌクリジニル)ベンズア
ミド類およびチオ−ベンズアミド類:すなわち、2−ア
ルコキシ−N−(1−アザビシクロ〔2.2.2〕オクト−
3−イル)ベンズアミド類、を利用する、混血動物に非
−白金抗癌薬を投与することによりひき起こされる嘔吐
を制御する治療剤に関する。
(従来の技術) 本発明に有用な一定の化合物およびその薬剤組成物は、
胃内容排出および制吐特性、特に、白金含有抗癌薬の投
与により起こる嘔吐に対する制吐特性、を有するものと
して、1984年4月6日付の米国特許出願第06/597,275号
および1985年10月15日付の米国継続特許出願第06/788,1
90号に記載されている。
フランス国特許第2,529,548号にインバート,テイー(I
mbert,T.)外は、本発明で有用な特定の化合物が胃内容
排出特性を有することを開示しているが;しかしなが
ら、彼らは上記化合物により示される制吐特性について
は何ら公表していない。
サルピリド(sulpiride)のキヌクリジン同族体は、Khi
m-Farmatsevt,Zh,10,第11号,56-60(1976);C.A.86:15
5489rに報告されたように、ミクリナ,イー・イー(Mik
hlina,E.E.)外により製造され、研究され、化合物:5−
アミノスルホニル−N−(1−アザビシクロ〔2.2.2〕
オクト−3−イル)−2−メトキシベンズアミドにより
例示された。この化合物およびその系列のその他の化合
物は著者により、制吐作用を有していないと報告され
た。上記の名前の化合物は、ソビエト連邦特許第SU-414
-261号では神経弛緩活性を有すると報告された。本発明
の化合物は、神経弛緩活性(マウスにおけるd−アンフ
エタミン致死性の阻害)なしに、制吐活性を示す。
4−アミノ−N−(1−アザビシクロ〔2.2.2〕オクト
−3−イル)ベンズアミドおよびN−(1−アザビシク
ロ〔2.2.2〕オクト−3−イル)ベンズアミドの合成
は、ミクリナ・イー・イー(Mikhlina,E.E.)外によりK
him-Farmatsevt,Zh,7,20-24(1974);C.A.79:146358aに
報告され、後者はKhim.Geterosikl.Soedin.Akad.Nauk.L
atv.SSR 243-9(1966);C.A.65:2220b.に報告された。
これらの化合物は、本発明の化合物においては見られな
い特性である、降圧,麻酔および神経節刺激ならびに遮
断活性を示すことが報告された。
4−アミノ−N−(1−アザビシクロ〔2.2.2〕オクト
−3−イル)−3−クロル−5−トリフルオル−メチル
ベンズアミドの合成は、4−アミノ−3−クロル−5−
トリフルオルメチル安息香酸塩化物および3−アミノキ
ヌクリジンからのものが、西独国出願公開第2,548,968
号;C.A.87:68001cおよび相当する米国特許第4,093,734
号に報告された。この化合物は、抗不安薬,鎮痙剤,制
吐剤および抗潰瘍薬として有用であるといわれるピロリ
ジニルおよびピペリジニルベンズアミド類のうちに含ま
れるものである。これらの化合物はどれも、本発明の化
合物が有するような、ベンズアミド基上のオルトアルコ
キシ置換基を有していない。
置換ベンズアミド化合物が、精神医学において有効であ
ることが知られている薬剤類であることは広く認められ
ている〔サルピリド・アンド・アザー・ベンズアミズ
(Sulpiride and Other Benzamides;インターナシヨナ
ル・ワークシヨツプ・オン・サルピリド・アンド・アザ
ー・ベンズアミズ(International Workshop on Sulpir
ide and Other Benzamides),フローレンス,2月17-18
(1978),ラーバン・プレス(Raven Press)〕。しか
しながら、本発明の2−アルコキシ−N−(1−アザビ
シクロ〔2.2.2〕オクト−3−イル)ベンズアミド類は
神経薬理学活性を示さない。このことは、神経薬理学的
効果を含む一連の薬理学活性を示す先行技術に記載され
た化合物と著しい対照をなすものである。
(発明の構成) 本発明の2−アルコキシ−N−(1−アザビシクロ〔2.
2.2〕オクト−3−イル)ベンズアミド類およびチオベ
ンズアミド類は式I: 〔式中、Xは酸素または硫黄であり、R1は低級アルキル
基であつて、R2は水素,ハロゲン,4,5−ベンゾ基,メチ
ルスルホニル基,低級アルコキシ基またはAm(Amはアミ
ノ基,メチルアミノ基またはジメチルアミノ基から選択
される)であり、そしてnは1または2である〕を有す
る化合物およびその薬学的に受容できる酸付加塩であ
る。
この明細書を通じて式中の記号をさらに定義すると、こ
れらの用語は次のような意味を有する。
ここで用いられるとき、用語「低級アルキル基」は、8
個までの炭素原子を含む直鎖および分枝鎖状基を包含
し、メチル,エチル,プロピル,イソプロピル,ブチ
ル,アミル、ヘキシル,ヘプチルおよびオクチル基なら
びにこれに類する基により例示される。用語「低級アル
コキシ基」は、式−O−低級アルキルを有する。
この中で言及されるとき、用語「ハロ」または「ハロゲ
ン」には、他に説明されない限り、弗素,塩素,臭素お
よび沃素が含まれる。
「薬学的に受容できる酸付加塩」には、混血動物に生理
学的に適合する式Iの化合物の酸付加塩,水和物,アル
コラートおよび塩が含まれる。酸付加塩は強酸または弱
酸のどちらによつても形成されることができる。強酸の
代表例は、塩酸,硫酸および燐酸である。弱酸の代表例
は、フマール酸,マレイン酸,こはく酸,蓚酸,クエン
酸、酒石酸,シクロヘキサミン酸およびこれに類するも
のである。
合成において用いられる保護されたアミノ基は、この中
で下の合成法に述べるベンズアミド成分上のアセチルア
ミノ基またはベンゾイルアミノ基およびこれに類するも
のである。
非−白金抗癌薬の投与による嘔吐の制御における制吐特
性はギリス,ジエイ,エイ(Gylys,J.A.)によりRes.Ch
em.Pathol.Pharmacol.23,第1号,1979年1月,第61-68
ページに記載された方法の変法によつて決定された。試
験結果は、式Iの化合物が、次の抗癌薬:メクロルエタ
ミン塩酸塩(2−クロル−N−(2−クロルエチル)−
N−メチルエタナミン塩酸塩),ドキソルビシン(アド
リアマイシン),ダクチノマイシン(アセトノマイシン
−D)およびダカルバジンに関係する嘔吐の制御に有効
であることを示す。実施例1−4で、試験法を説明し、
結果を下に示す。式Iの化合物はまた、シクロホスフア
ミド(サイトキシン),ビンクリスチン(ロイロクリス
チン),プロカルバジン(N−(1−メチルエチル)−
4−〔(2−メチルヒドラジノ)メチル〕ベンズアミ
ド),メントレキセートおよびフルオルウラシルのよう
な他の抗癌薬によりひき起こされる嘔吐を制御すること
も期待できる。
そのため、非−白金抗癌薬の投与による激しい嘔吐の場
面を制御する治療剤を提供することが本発明の第一の目
的である。
ベンズアミド類の製造 本発明の方法に有用な式Iのベンズアミド化合物は、適
当に活性化した安息香酸誘導体を3−アミノキヌクリジ
ンと、種々の条件下で反応させて相当するベンズアミド
を形成させることによつて製造される。2つの一般的な
方法、AおよびB、を次の式で具体的に説明する: 方法A、酸塩化物使用 R2が未保護アミノ基であり得ないことを除き、R1,R2
よびnは式Iで定義した通りである。
(a)適当な溶媒は、クロロホルム,ジエチルエーテル
およびテトラヒドロフランである。
方法Aは、製造例5,6,7,9,12および13によつて具体的に
説明される。
方法B、1,1′−カルボニルジイミダゾール使用 R1,R2およびnは、式Iで定義した通りである。
(a)適当な溶媒は、例えばテトラヒドロフランであ
る。
方法Bは、製造例1,3および8により具体的に説明され
る。
R2が第一アミノ基である化合物はまた、方法AまたはB
によつて製造された、R2がニトロ基である化合物から、
このニトロ化合物の触媒還元によつて製造することもで
きる。
別法として、R2がアミノ基である化合物は、アミノ基が
保護されている出発物質であるハロゲン化ベンゾイルを
使用する方法Aの工程により製造することができ、また
これらは、方法AまたはBで製造される、R2がニトロ基
である化合物から、このニトロ基をアミノ基に還元する
ことにより製造することができる。
好ましくは、R2がアミノ基またはメチルアミノ基である
化合物は、方法Bによつて製造される。
その酸付加塩からの式Iのどの化合物の遊離塩基も、塩
基の希水溶液および適当な溶媒の間に分配させ、溶媒層
を分離し、乾燥させ、蒸発させるという常法により再生
させることができる。
チオベンズアミド類の製造 式Ibのチオベンズアミド化合物の製造は、式Iaのベンズ
アミド化合物を五硫化燐(P2O5)と硫化カルウム(K
2S)との混合物と混合し反応させるか、または、3−ア
ミノキヌクリジンを適当に置換されたベンズアルデヒド
および硫黄と混合して反応させることによつて行うこと
ができる。反応順序は、次の式によつて具体的に示され
る: これらの方法においては、R2がニトロ基である化合物
は、R2がアミノ基である化合物に還元されることができ
る。
式Iに包含される好ましい化合物群は、式: 〔式中、Amはアミノ基(すなわち、−NH2)またはメチ
ルアミノ基である〕を有している。この化合物は、非−
白金抗癌薬を用いる癌の治療に関連して制吐剤として非
常に有効であり、制吐効果のために必要とされるよりも
はるかに高い用量でさえ望ましくない神経弛緩副作用が
ない。上記のことから理解されるであろうが、これらの
化合物(Ic)は、好ましくは方法Bにより製造される。
実施例 下記の化合物製造例1−13は、単に、製造方法および化
合物を具体的に説明するために提供され、事実上本発明
の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
実施例は非−白金抗癌薬により起こる嘔吐を制御する式
Iの化合物の有効性を具体的に示している。
製造例1 4−アミノ−N−(1−アザビシクロ〔2.2.2〕オクト
−3−イル)−5−クロル−2−メトキシベンズアミ
ド,フマール酸塩〔1:1〕 油浴(oil bubbler)を備えた密閉系内で、かくはんし
ながら、4−アミノ−5−クロル−2−メトキシ安息香
酸、2.02g(0.010モル)および1,1′−カルボニルジイ
ミダゾール、1.62g(0.010モル)の混合物に、30mlのテ
トラヒドロフランを加えた。二酸化炭素の発生が止まつ
たとき、窒素を反応混合中で1時間バブルさせ、テトラ
ヒドロフラン10ml中の3−アミノキヌクリジン、1.26g
(0.010モル)の溶液を、かくはんした反応混合物に滴
加し、室温でかくはんを3時間続けた。TCL分析(メタ
ノール中の3%濃水酸化アンモニウム溶液)は、多少生
成物が形成されていることを示した。この混合物を18時
間還流温度に加熱した後、濃縮して油とした。TCL分析
は、生成物、イミダゾール、および3−アミノ−キヌク
リジンが存在することを示した。この油を、塩化メチレ
ン(75ml)に溶解させ50mlづつの重炭酸ナトリウム水溶
液で2回洗浄した。塩化メチレン層を無水硫酸マグネシ
ウム上で乾燥させ、濃縮して、ガラス状非晶質固体であ
る表題化合物の遊離塩基を2.0g(67%)得た。
0.020モルの規模での別の反応では、遊離塩基としての
生成物5.18g(83.8%)を得た。
これらの生成物を合わせて、メタノール(20ml)に溶解
させ、この溶液をメタノール(50ml)中のフマール酸
(2.73g)の溶液で処理した。無水エーテルを加えて塩
を沈殿させて、この塩を濾過によつて集め、曇り始めの
点までイソプロピルエーテルを加えたメタノール水(20
0:20)から再結晶させた。この再結晶した塩(5.38g)
は223-225℃で溶融した。
分析:C19H24N3O6Clとしての計算値: C,53.59;H,5.68;N,9.89 実測値:C,53.35;H,5.72;N,9.95 製造例2 4−アミノ−N−(1−アザビシクロ〔2.2.2〕オクト
−3−イル)−5−クロル−2−メトキシ−ベンズアミ
ド,塩酸塩、水和物〔1:1:1〕 製造例1の方法によつて得られたもののような表題化合
物の遊離塩基のイソプロピルアルコール溶液に、等モル
量の37%(濃)塩酸を加える。粗製の塩を濾過によつて
分離し、アセトン−水から再結晶させて、表題化合物、
融点158-160℃を得る。
製造例3 N−(1−アザビシクロ〔2.2.2〕オクト−3−イル)
−5−クロル−2−メトキ−4−メチルアミノベンズア
ミド,フマール酸塩〔1:1〕 1,1′−カルボニルジイミダゾール、1.23g(0.00756モ
ル)および5−クロル−2−メトキシ−4−メチルアミ
ノ安息香酸、1.63g(0.00756モル)の混合物に、50mlの
テトラヒドロフランを加えた。窒素を30分間この溶液中
にバブルさせ、存在するすべての二酸化炭素を除去し
た。この溶液に3−アミノキヌクリジン、0.95g(0.007
56モル)を一度に加えて、反応混合物を環境温度で16時
間かくはんした。この反応混合物を濃縮して油とした
が、これは生成物の遊離塩基およびイミダゾールの1:1
混合物であることが示された。混合物を20mlのメタノー
ルに溶解させて、熱メタノール20ml中の0.47gのフマー
ル酸を含有する溶液で処理した。冷却すると、1.52gの
白色固体が形成された。水−メタノールからの再結晶に
より、0.84gの生成物を白色固体、融点237-238℃、とし
て得た。
分析:C20H26N3O6Clとしての計算値: C,54.61;H,5.96;N,9.55 実測値:C,54.61;H,5.98;N,9.51 製造例4 N−(1−アザビシクロ〔2.2.2〕オクト−3−イル)
−5−クロル−2−メトキ−4−(メチルアミノ)−ベ
ンズアミド、塩酸塩〔1:1〕 製造例3の方法によつて得られたような表題化合物の遊
離塩基のイソプロピルアルコール溶液に、等モル量の37
%((濃)塩酸を加える。この粗製塩を濾過によつて分
離して、エタノール−水から再結晶させると、表題化合
物、融点255-258℃、が得られる。
製造例5 N−(1−アザビシクロ〔2.2.2〕オクト−3−イル)
−2−メトキシベンズアミド、フマール酸塩、水和物
〔1:1:0.5〕 油浴(oil bubbler)を備えた密閉系内で、無水エーテ
ル50ml中の塩化2−メトキシベンゾイル、2.76g(0.001
6モル)の溶液を、10分かけて、無水エーテル100ml中の
3−アミノキヌクリジン、1.81g(0.0144モル)のかく
はん溶液に滴加した。添加が完了した後、混合物を室温
でさらに2時間かくはんした。固体の塩酸塩を、窒素下
で濾過によつて集めた。この塩(3.83g)を重炭酸ナト
リウム溶液に溶解させ、25mlづつの塩化メチレンで2回
抽出した。抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濃
縮して、1.25gの透明な油(33.3%)を得た。TCL分析
(メタノール中の3%濃水酸化アンモニウム)はこの遊
離塩基が純粋であることを示した。メタノール5ml中の
この遊離塩基1.17gの溶液を、メタノール10ml中の0.52g
のフマール酸の溶液で処理した。イソプロピルエーテル
を加えてほぼ100mlの溶液とすると、これからフマール
酸塩が沈殿した。この塩を窒素下で集めて60℃の真空炉
内で一夜乾燥させた。NMRおよび元素分析は、この生成
物が半水和物であることを示した。
分析:C19H25N2O6.5としての計算値: C,59.21;H,6.54;N,7.27 実測値:C,59.18;H,6.30;N,7.25 製造例6 N−(1−アザビシクロ〔2.2.2〕オクト−3−イル)
−2,4−ジメトキシベンズアミド、塩酸塩〔1:1〕 3−アミノキヌクリジン二塩酸塩、6.95g(0.0349モ
ル)、塩化2,4−ジメトキシベンゾイル、700g(0.0349
モル)、無水炭酸ナトリウム、36.99g(0.349モル)、
水175ml、およびクロロホルム175mlの混合物をすばやく
かくはんして、20時間、2層を十分に混合した。次にク
ロロホルム層を分離し、水で洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウム上で乾燥させ、濃縮して不純な油を得た。この油を
20mlづつの石油エーテルで2回研和して、多少の不純物
を除去した。次にこの油をエーテルに溶解させ、濾過し
て少量の不溶性物質を除去した。濾液を、エーテル性の
塩化水素で処理して、生ずる塩を集め、2.70g(23.7%
収率)の白色固体を得た。この塩をエタノール−イソプ
ロピルエーテルから再結晶させた。さらにメタノール−
エチルエーテルから再結晶させて、白色固体、融点211-
212℃、を得た。NMR分析は満足すべきものであつた。
分析:C16H23N2O3Clとしての計算値: C,58.80;H,7.09;N,8.57 実測値:C,58.38;H,7.13;N,8.44 製造例7 N−(1−アザビシクロ〔2.2.2〕オクト−3−イル)
−2,4−ジメトキシベンズアミド、塩酸塩〔1:1〕 油浴を備えた密閉系内で無水エーテル200ml中の塩化2,4
−ジメトキシベンゾイル、13.08g(0.0652モル)の溶液
を30分かけて無水エーテル200ml中の3−アミノキヌク
リジン、 7.80g(0.0619モル)のかくはん溶液に滴加した。混合
物を一夜かくはんし、生成物の固体塩酸塩を窒素下で濾
過した。この物質を40℃の真空炉内で乾燥させ、18.70g
(92%)とした。メタノール20ml中のこの塩酸塩の一部
2.94g(0.009モル)を、ナトリウム金属0.23g(0.010モ
ル)およびメタノール10mlから製造したナトリウムメト
キシドの溶液で処理した。数分放置した後、混合物を濾
過し、濾液を回転蒸発器上で濃縮して、残留物を塩化メ
チレン75mlで研和した。濾過によつて多少の不溶性固体
を除去した後、濾液を濃縮して、表題化合物の遊離塩基
2.53g(塩酸塩から97%回収)を得た。この遊離塩基を1
00mlのアセトンに溶解させ、かくはんしながら濃硫酸
(0.483ml)を滴加した。形成された固体を窒素下で集
め、2.76gの塩を得た。この塩をメタノール−イソプロ
ピルエーテルから再結晶させ、60℃で2時間、次に78℃
で一夜真空炉内で乾燥させた、融点233-225℃。
分析:C16H24N2O7Sとしての計算値: C,49.47;H,6.23;N,7.23 実測値:C,49.41;H,6.30;N,7.25 製造例8 N−(1−アザビシクロ〔2.2.2〕オクト−3−イル)
−2,4−ジメトキシベンズアミド、フマール塩酸〔1:1.
5〕 油浴を備えた密閉系内で、2,4−ジメトキシ安息香酸、
3.64g(0.020モル)および1,1′−カルボニルジイミダ
ゾール、3.24g(0.020モル)の混合物にテトラヒドロフ
ラン、100mlを加えた。二酸化炭素の発生は観察され
ず、3時間かくはん後に、TLC(酢酸エチル)および質
量スペクトル分析は出発物質が反応して(2,4−ジメト
キシベンゾイル)イミダゾールおよびイミダゾールを形
成したことを示した。テトラヒドロフラン10ml中の3−
アミノキヌクリジン、2.52g(0.020モル)の溶液を混合
物に加え、この溶液を1時間還流温度に加熱した後、室
温で一夜放置した。メタノール50ml中のフマール酸、2.
32g(0.020モル)の溶液をこの反応混合物に加えた。溶
液が少し濁るまでテトラヒドロフランを加えた。この溶
液を冷蔵庫内で冷却した。溶液から沈殿した固体を濾過
によつて集めたが、これは3−アミノキヌクリジンのフ
マール酸塩であることがわかつた。濾液を濃縮して油と
し、テトラヒドロフランで研和した。放置して形成され
た固体沈殿は濾過され、TLC(メタノール中の3%濃水
酸化アンモニウム)によつて所望の生成物プラス痕跡量
のイミダゾールおよび3−アミノキヌクリジンであるこ
とが示された。メタノール−イソプロピルエーテルから
の再結晶により5.41gの白色結晶性固体(モノフマル酸
塩として計算して67%収率)を得た。NMRおよび元素分
析はこの塩が1当量未満のフマール酸を含有することを
示した。この塩を沸騰メタノール(50ml)に溶解させて
追加の熱メタノール10ml中のフマール酸0.77g(0.006
6)モル)で処理した。イソプロピルエーテルを熱溶液
が濁るまで加えた。冷却して得られる固体を集めてメタ
ノール−イソプロピルエーテルから再結晶させ、78℃の
真空炉内で一夜乾燥させた。
NMRおよび元素分析は、この塩が1.5フマール酸塩、融点
192-192.5℃、であることを示した。
分析:C22H28N2O9としての計算値: C,56.89;H,6.08;N,6.03 実測値:C,56.81;H,6.13;N,6.04 製造例9 N−(1−アザビシクロ〔2.2.2〕オクト−3−イル)
−2−プロポキシベンズアミド、塩酸塩〔1:1〕 約25mlの二酸化炭素を含まない水中の3−アミノキヌク
リジン二塩酸塩3.82g(0.0192モル)の溶液に8g(0.025
モル)の水酸化バリウム八水和物を加えた。この混合物
を5分間あたためた後、回転蒸発器上で乾燥させて粉末
とした。大気中の二酸化炭素による汚染から保護しなが
ら、この粉末を順次、熱ベンゼンおよびベンゼン−塩化
メチレンの1:1混合物溶液で抽出した。合わせた抽出物
を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、混合物を濾過した。
この濾液に、かくはんしながら、塩化メチレン50ml中の
3.4g(0.0171モル)の塩化2−プロポキシベンゾイルの
溶液を滴加した。混合物を蒸気浴上で温めて、約75%の
塩化メチレンを蒸発させた。リグロイン(60-110)を加
え、混合物を固化させた。この固体を無水エチルアルコ
ールから再結晶させて、3.9g(62.0%)とした、融点21
0-211℃。
分析:C17H25N2O2Clとしての計算値: C,62.86;H,7.75;N,8.62 実測値:C,62.62;H,7.59;N,8.54 製造例10 N−(1−アザビシクロ〔2.2.2〕オクト−3−イル)
−3−メトキシ−2−ナフタレンカルボキサミド、塩酸
塩〔1:1〕 塩化メチレン15ml中の3−メトキシ−2−ナフトエ酸塩
化物1.69g(0.00768モル)の溶液を、油浴をとりつけた
密閉系内の塩化メチレン25ml中の3−アミノキヌクリジ
ン0.97g(0.00768モル)のかくはん溶液に滴加した。こ
の反応混合物を環境温度で一夜かくはんした後、濃縮し
て、オフホワイトのガラス状固体を得た。メタノール−
イソプロピルエーテルから2回再結晶させて、環境温度
で真空乾燥させたオフ−ホワイトの固体として生成物1.
95g(73.4%)、融点248-252℃、を得た。
分析:C19H23N2O2Clとしての計算値: C,65.79;H,6.68;N,8.08 実測値:C,65.40;H,6.72;N,8.01 製造例11 4−アミノ−N−(1−アザビシクロ〔2.2.2〕オクト
−3−イル)−5−クロル−2−メトキシ−チオベンズ
アミド、フマール酸塩 1/2モルの4−アミノ−N−(1−アザビシクロ〔2.2.
2〕オクト−3−イル)−5−クロル−2−メトキシベ
ンズアミドフマール酸塩を、希水酸化ナトリウムおよび
400mlベンゼンの間に分配させる。このベンゼン溶液を
硫酸ナトリウムを用いて乾燥させ、蒸留して容積250ml
とする。これに、微粉砕した、五硫化燐9gおよび硫化カ
リウム9gの混合物を加える。この混合物を4時間還流さ
せ、追加の五硫化燐9gを加えて還流を2時間続ける。ベ
ンゼンを傾瀉させて除去する。固体を適当な溶媒に溶解
させて、フマール酸と反応させ、表題化合物を得る。
製造例12 N−(1−アザビシクロ〔2.2.2〕オクト−3−イル)
−2−メトキシ−5−(メチルスルホニル)−ベンズア
ミド、塩酸塩〔1:1〕 テトラヒドロフラン20ml中の3−アミノキヌクリジン
(1.50g,0.0119モル)の溶液をかくはんした、テトラヒ
ドロフラン100ml中の塩化2−メトキシ−5−メタンス
ルホニルベンゾイル(2.95g,0.0119モル)の溶液に滴加
した。混合物を環境温度で20時間かくはんし、濾過し
て、生成物を塩酸塩として4.00g(89.7%)得た。この
物質を沸騰無水エタノール100ml中で加熱し、50mlのメ
タノールを加えて透明な溶液を得た。この溶液を蒸発さ
せて容積を100mlとして、冷却した。形成される沈殿を
濾過によつて集め、110℃で8時間真空乾燥させた。融
点219-221℃、 分析:C16H23N2O4SClとしての計算値: C,51.26;H,6.18;N,7.47 実測値:C,51.19;H,6.26;N,7.35 製造例13 N−(1−アザビシクロ〔2.2.2〕オクト−3−イル)
−5−ブロム−2,4−ジメトキシ−ベンズアミド、塩酸
塩〔1:1〕 テトラヒドロフラン20ml中の3−アミノキヌクリジン
(1.12g,0.0089モル)の溶液をかくはんした。テトラヒ
ドロフラン100ml中の塩化5−ブロム−2,4−ジメトキシ
−ベンゾイル(2.50g,0.0089モル)の溶液に滴加した。
この混合物を環境温度で65時間かくはんし、固体を濾過
によつて集め2.77gを得た。メタノール−イソプロピル
エーテルからの再結晶により、1.45g(40.2%)を得
た、融点240-243℃。
分析C16H21N2O3Br・HClとしての計算値: C,47.37;H,5.47;N6.90 実測値:C,47.23;H,5.62;N,6.85 実施例1 ダクチノマイシン(アクチノマイシン−D)によつてひ
き起こされる嘔吐に関する試験 成犬の雑種非絶食犬(両性)に関する試験は、最初にダ
クチノマイシン(150mg/kg)を静脈内投与し、次いで60
分後に製造例2の化合物の単一用量(1.0mg/kg)をゼラ
チンカプセル内の溶液として経口的に投与することによ
つて実施された。試験の結果は、製造例2の化合物が、
対照(蒸留水)を受けている犬によつて示される嘔吐の
回数と比べた時、犬の嘔吐回数を50%抑制することを示
した。犬はダクチノマイシンの投与後5時間観察され、
嘔吐回数が記録された。
実施例2 ダカルバジン(Dacarbazine)によりひき起こされる嘔
吐に関する試験 成犬の雑種非絶食犬(両性)に関する試験は、最初にダ
カルバジン(30mg/kg)を静脈内投与し、次いで60分後
に製造例2の化合物の単一用量(1.0mg/kg)をゼラチン
カプセル内の溶液として経口投与することにより実施さ
れた。試験結果は、製造例2の化合物が、対照(蒸留
水)を受けている犬により示される嘔吐回数と比べた
時、犬の嘔吐回数を100%抑制することを示した。犬は
ダカルバジンの投与後5時間観察され、嘔吐回数が記録
された。
実施例3 ドキソルビシン(Doxorubicin)(アドリアマイシン)
によつてひき起こされる嘔吐に関する試験 成犬の雑種非絶食犬(両性)に関する試験は、最初に製
造例2の化合物(1.0mg/kg)を経口投与し、次いで15分
後にドキソルビシン(2mg/kg)を静脈内投与することに
より実施された。試験結果は、製造例2の化合物が、対
照(蒸留水)を受けている犬により示される嘔吐回数に
比べたとき、犬によつて示される嘔吐回数を85.7%抑制
することを示した。犬はドキソルビシンの投与後2時間
観察され、嘔吐回数が記録された。
実施例4 メクロルエタミン(Mechlorethamine)塩酸塩(2−ク
ロルエチル)−N−メチルエタナミン塩酸塩)によつて
ひき起こされる嘔吐に関する試験 成犬の雑種非絶食犬(両性)に関する試験は、最初にメ
クロルエタミン塩酸塩(0.4mg/kg)を静脈内に投与し、
次いで60分後に製造例2の化合物(1.0mg/kg)をゼラチ
ンカプセル内の溶液として経口的に投与することにより
実施された。試験結果は、製造例2の化合物が対照(蒸
留水)を受けている犬によつて示される嘔吐の回数と比
べたとき、犬によつて示される嘔吐回数を100%抑制す
ることを示した。犬は、メクロルエタミン塩酸塩の投与
後5時間観察され、嘔吐回数が記録された。
製薬法および組成物 一般に、本発明に従う、非−白金抗癌薬に関係する嘔吐
を制御する方法は、一定の式I、好ましくは式Icの2−
アルコキシ−N−(1−アザビシクロ〔2.2.2〕オクト
−3−イル)ベンズアミド類およびチオベンズアミド
類、またはその無毒性有機または無機酸付加塩を、当技
術分野で周知の広範囲にわたる剤形で、好ましくは下に
記載するような無毒の製剤用キヤリヤーとともに、非−
白金抗癌薬に関係する嘔吐を制御する量で、ヒトを含む
混血動物に体内投与することにより成る。活性剤は、経
口的に,皮下,静脈内または筋肉内または非経口的に投
与され、もし必要ならば満足な反応が得られるまでくり
返し投与される。日用量は、活性薬剤約5ないし約300m
gであり、有利には約5mgから50mgまでである。式Iの化
合物と非−白金抗癌薬との共投与は、この発明の方法の
範囲内にある。
ガン治療における非−白金抗癌薬の投与による嘔吐を制
御するどんな特定の方法においても、ヒトを含む動物
に、式I、好ましくはIc、の化合物および非−白金抗癌
薬より成る混合物を投与することが時々望ましいと思わ
れ、日用量は上に挙げた範囲内である。
本発明の、非−白金抗癌薬によつてひき起こされた嘔吐
に対する制吐剤として有用な薬剤組成物は、非−白金抗
癌薬によつてひき起こされた嘔吐に対する有効な制嘔作
用を与える量の、活性成分としての上記式I、好ましく
は式Ic、の化合物の少なくとも1つより成る。これらの
組成物は、単位用量あたり0.05ないし100mgの活性薬物
を含有する。好ましくは、本組成物は、単位用量あたり
約5mgから100mgまでの薬物、有利には約5mgから約5mgま
で、を含有する。本化合物はこのように、経口的,非経
口的,皮下,筋肉内,腹腔内または静脈内投与に適する
治療用組成物を与える。従つて、例えば、経口投与用の
組成物は、製剤技術で都合よく使用されるキヤリヤーを
含有するエリキシル,カプセル剤,錠剤または被覆錠剤
の形をとることができる。錠剤化およびカプセル化賦形
剤を含む固体キヤリヤーの好例は、乳糖,蔗糖,じやが
いもおよびとうもろこしでん粉,滑石,ゼラチン,寒
天,ペクチンまたはアラビアゴム,ステアリン酸および
珪酸,ステアリン酸マグネシウム,白陶土およびポリ−
ビニルピロリドンである。
非経口投与用には、キヤリヤーまたは賦形剤は無菌の非
経口的に受容できる液体;例えばアンプルに含有される
水または落花生油、より成ることができる。
癌治療において非−白金抗癌薬の投与と共に使用するた
めの薬剤組成物は、約0.1mg/kgから約3.0mg/kg体重ま
で、好ましくは1.0mg/kg体重以下、を含有するように処
方されるであろう。上に述べたように、非−白金抗癌薬
として式Iの化合物との共処方は、本発明の範囲内にあ
り、式Iの活性成分が有効量を構成することだけが必要
である。
上記したことすべてにおいて、適当な有効用量が使用さ
れる剤形と矛盾しないであろうことだけが必要である。
日用量と同様に厳密な個々の用量はもちろん、医師また
は獣医の指示の下に標準的な医学原理に従つて決定され
るであろう。
本発明の原子、好ましい具体化および操作様式は、前述
の明細書に記述してきた。この中で保護されることが意
図されている本発明は、しかしながら、発表された特定
の形に限定されるものと解釈されるべきではない。なぜ
ならこれらは、制限的というよりむしろ説明的なものと
みなされるべきであるからである。本発明の精神から離
れることなく、変形および変化が当技術分野に習熟した
人々によつて行われるであろう、そしてそのため、本発
明が添付された特許請求の範囲の趣旨によつてのみ限定
されるべきであることが理解される。
フロントページの続き (72)発明者 ハリー・ランダール・マンソン・ジュニア ー アメリカ合衆国バージニア州23229,リッ チモンド,ケヴィン・ドライブ 904 (72)発明者 ロバート・フレデリック・ボスウェル アメリカ合衆国バージニア州23234,リッ チモンド,ヴァウクスホール・ロード 4334

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式: 〔式中; Xは酸素または硫黄であり、 R1は8個までの炭素原子を含有する低級アルキル基であ
    り、 R2は水素,ハロゲン,4,5−ベンゾ基,メチルスルホニル
    基,8個までの炭素原子を含有する低級アルコキシ基,ま
    たはAm(ここでAmはアミノ基,メチルアミノ基またはジ
    メチルアミノ基から選択される)より成る群から選択さ
    れ、 nは1または2である〕 の2−アルコキシ−N−(1−アザビシクロ〔2.2.2〕
    オクト−3−イル)ベンズアミドおよびチオベンズアミ
    ドおよびその薬学的に受容できる酸付加塩、より成る群
    から選択される化合物より成る、ガン治療中に非−白金
    抗癌薬の投与によつて起こる嘔吐に対する混血動物の治
    療剤。
  2. 【請求項2】化合物が4−アミノ−N−(1−アザビシ
    クロ〔2.2.2〕オクト−3−イル)−5−クロル−2−
    メトキシベンズアミドまたはその薬学的に受容できる酸
    付加塩である、特許請求の範囲第1項に記載の治療剤。
  3. 【請求項3】化合物がN−(1−アザビシクロ〔2.2.
    2〕オクト−3−イル)−5−クロル−2−メトキシ−
    4−メチルアミノベンズアミドまたはその薬学的に受容
    できる酸付加塩である、特許請求の範囲第1項に記載の
    治療剤。
  4. 【請求項4】化合物がN−(1−アザビシクロ〔2.2.
    2〕オクト−3−イル)−2−メトキシベンズアミドま
    たはその薬学的に受容できる酸付加塩である、特許請求
    の範囲第1項に記載の治療剤。
  5. 【請求項5】化合物がN−(1−アザビシクロ〔2.2.
    2〕オクト−3−イル)−2,4−ジメトキシベンズアミド
    またはその薬学的に受容できる酸付加塩である、特許請
    求の範囲第1項に記載の治療剤。
  6. 【請求項6】化合物がN−(1−アザビシクロ〔2.2.
    2〕オクト−3−イル)−2−プロポキシベンズアミド
    またはその薬学的に受容できる酸付加塩である、特許請
    求の範囲第1項に記載の治療剤。
  7. 【請求項7】化合物がN−(1−アザビシクロ〔2.2.
    2〕オクト−3−イル)−3−メトキシ−2−ナフタレ
    ン−カルボキサミドまたはその薬学的に受容できる酸付
    加塩である、特許請求の範囲第1項に記載の治療剤。
  8. 【請求項8】化合物がN−(1−アザビシクロ〔2.2.
    2〕オクト−3−イル)−2−メトキシ−5−(メチル
    スルホニル)ベンズアミドまたはその薬学的に受容でき
    る酸付加塩である、特許請求の範囲第1項に記載の治療
    剤。
  9. 【請求項9】化合物がN−(1−アザビシクロ〔2.2.
    2〕オクト−3−イル)−5−ブロム−2,4−ジメトキシ
    −ベンズアミドまたはその薬学的に受容できる酸付加塩
    である、特許請求の範囲第1項に記載の治療剤。
  10. 【請求項10】上記の嘔吐誘発抗癌薬がメクロルエタミ
    ン塩酸塩である、特許請求の範囲第1項に記載の治療
    剤。
  11. 【請求項11】上記の嘔吐誘発抗癌薬がダクチノマイシ
    ンである、特許請求の範囲第1項に記載の治療剤。
  12. 【請求項12】上記の嘔吐誘発抗癌薬がアドリアマイシ
    ンである、特許請求の範囲第1項に記載の治療剤。
  13. 【請求項13】上記の嘔吐誘発抗癌薬がダカルバジンで
    ある、特許請求の範囲第1項に記載の治療剤。
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