JPH0681721B2 - スライム防除剤 - Google Patents
スライム防除剤Info
- Publication number
- JPH0681721B2 JPH0681721B2 JP61265472A JP26547286A JPH0681721B2 JP H0681721 B2 JPH0681721 B2 JP H0681721B2 JP 61265472 A JP61265472 A JP 61265472A JP 26547286 A JP26547286 A JP 26547286A JP H0681721 B2 JPH0681721 B2 JP H0681721B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- slime
- control agent
- slime control
- present
- hydrogen peroxide
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【発明の詳細な説明】 本発明は、炭素数が2〜3の有機過酸を有効成分とする
スライム防除剤に関するものである。
スライム防除剤に関するものである。
製紙パルプ工業においては、白水循環系の器壁に微生物
が、発生、生育して凝集し、いわゆるスライムとなり、
これがやがて剥離してパルプ中に入り、紙質を低下させ
たり、また、紙切れの原因になるなど種々の障害が生ず
る。また、各種工業の工場その他の冷却水系統でもスラ
イムが形成されると冷却効率が悪化したり、さらには管
閉塞が生ずる等いろいろの障害が生じ、工場や各種設備
の運転管理上重大な結果を引き起こすことがある。
が、発生、生育して凝集し、いわゆるスライムとなり、
これがやがて剥離してパルプ中に入り、紙質を低下させ
たり、また、紙切れの原因になるなど種々の障害が生ず
る。また、各種工業の工場その他の冷却水系統でもスラ
イムが形成されると冷却効率が悪化したり、さらには管
閉塞が生ずる等いろいろの障害が生じ、工場や各種設備
の運転管理上重大な結果を引き起こすことがある。
このようなスライムによる障害を防止するためにスライ
ム防除剤、即ち、スライムコントロール剤を使用するこ
とが一般的になっている。
ム防除剤、即ち、スライムコントロール剤を使用するこ
とが一般的になっている。
このようなスライム防除剤としては、これまで有機錫・
有機塩化物・第4級アンモニウム塩・有機ブロム化合物
・有機窒素硫黄系化合物・過酸化水素等の化合物が検討
されてきたが、あるものは高価過ぎ、あるものは、効果
が不十分であったり、菌に対するスペクトルが狭かった
り、また、使用に際し排水に泡立ちが発生する等の問題
があった。
有機塩化物・第4級アンモニウム塩・有機ブロム化合物
・有機窒素硫黄系化合物・過酸化水素等の化合物が検討
されてきたが、あるものは高価過ぎ、あるものは、効果
が不十分であったり、菌に対するスペクトルが狭かった
り、また、使用に際し排水に泡立ちが発生する等の問題
があった。
また、分解生成物が酸素と水である過酸化水素は、環境
的にも好ましいスライム防除剤として注目されている
が、過酸化水素には、スライム構成菌が徐々に順応し、
耐性力を持ってしまうため、徐々に過酸化水素の効き目
がなくなってしまうという欠点があった。
的にも好ましいスライム防除剤として注目されている
が、過酸化水素には、スライム構成菌が徐々に順応し、
耐性力を持ってしまうため、徐々に過酸化水素の効き目
がなくなってしまうという欠点があった。
本発明の目的は、これらの問題を解決し効果に優れ、か
つ安価なスライム防除剤を提供することにある。本発明
者は、この目的を達成するために種々検討した結果、炭
素数が2〜3の有機過酸がスライムコントロール剤とし
て卓効を有することを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
つ安価なスライム防除剤を提供することにある。本発明
者は、この目的を達成するために種々検討した結果、炭
素数が2〜3の有機過酸がスライムコントロール剤とし
て卓効を有することを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
即ち、本発明は、炭素数が2〜3の有機過酸を有効成分
として含有するスライム防除剤に関するものである。
として含有するスライム防除剤に関するものである。
本発明に用いる炭素数が2〜3の有機過酸は、過酢酸、
過プロピオン酸であり殺菌効果に優れ、各種の菌に対し
殺菌効果があるが、特に、Flavobacterium・Alkaligene
s・Serratia・Paecilomyces・Geotrichum・Cephalospor
ium・Rhodotorula・Candida等のスライムを構成する菌
に対し、強力な殺菌効果が認められる。
過プロピオン酸であり殺菌効果に優れ、各種の菌に対し
殺菌効果があるが、特に、Flavobacterium・Alkaligene
s・Serratia・Paecilomyces・Geotrichum・Cephalospor
ium・Rhodotorula・Candida等のスライムを構成する菌
に対し、強力な殺菌効果が認められる。
本抑制剤は中性領域においても有効であり、最近のよう
に中性製紙の必要性が高まっている際、このような性能
を有するスライムコントロール剤を提供することは、誠
に時期をえたものである。
に中性製紙の必要性が高まっている際、このような性能
を有するスライムコントロール剤を提供することは、誠
に時期をえたものである。
また、本防除剤は5ppm程度の低濃度から有効なので低コ
ストとなるばかりでなく、排水に対する影響も少ないと
いう特徴を有しているのである。
ストとなるばかりでなく、排水に対する影響も少ないと
いう特徴を有しているのである。
次に実施例による本発明を詳しく説明する。
実施例1 パルプ工場白水(スライムコントロール剤を添加してい
ないもの)に、スライムを小量加え、よく振とうしたの
ち、1000ml広口瓶に100mlとり本抑制剤を種々の濃度で
添加し、2週間放置しスライムの発生状況を観察した。
結果は第1表の通りであった。対照として過酸化水素
(H2O2)を選び同様に試験してみた。尚、本防除剤は、
過酢酸15wt%、酢酸29wt%、過酸化水素14wt%、及び水
42wt%に調整したものを用いた。
ないもの)に、スライムを小量加え、よく振とうしたの
ち、1000ml広口瓶に100mlとり本抑制剤を種々の濃度で
添加し、2週間放置しスライムの発生状況を観察した。
結果は第1表の通りであった。対照として過酸化水素
(H2O2)を選び同様に試験してみた。尚、本防除剤は、
過酢酸15wt%、酢酸29wt%、過酸化水素14wt%、及び水
42wt%に調整したものを用いた。
実施例2 実施例1の実験を2週間後も引き続き継続したところ、
3週間経過後には本防除剤を添加したものにもスライム
の発生が認められた。
3週間経過後には本防除剤を添加したものにもスライム
の発生が認められた。
本防除剤(過酢酸100ppmを用いたもの)及び対照例(H2
O2 10000ppm)において、スライムが発生した時点で、
即ち、本防除剤においては3週間後に、対照例において
2週間後に、それぞれ発生したスライムを回収し、実施
例1と同様な実験を反復繰り返した。
O2 10000ppm)において、スライムが発生した時点で、
即ち、本防除剤においては3週間後に、対照例において
2週間後に、それぞれ発生したスライムを回収し、実施
例1と同様な実験を反復繰り返した。
本防除剤を用いたものについては、反復を10回繰り返し
ても、2週間経過の時点ではスライムの発生は認められ
なかった。しかし、対照例においては、反復を4回繰り
返した時点で、1週間以内にスライムの発生が認めら
れ、5回目においても同様に1週間以内にスライムの発
生が認められた。
ても、2週間経過の時点ではスライムの発生は認められ
なかった。しかし、対照例においては、反復を4回繰り
返した時点で、1週間以内にスライムの発生が認めら
れ、5回目においても同様に1週間以内にスライムの発
生が認められた。
対照例の過酸化水素に対しては、徐々に過酸化水素に対
する耐性菌が生成したものと推察される。
する耐性菌が生成したものと推察される。
Claims (1)
- 【請求項1】炭素数が2〜3の有機過酸を有効成分とし
て含有することを特徴とするスライム防除剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61265472A JPH0681721B2 (ja) | 1986-11-10 | 1986-11-10 | スライム防除剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61265472A JPH0681721B2 (ja) | 1986-11-10 | 1986-11-10 | スライム防除剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63122604A JPS63122604A (ja) | 1988-05-26 |
JPH0681721B2 true JPH0681721B2 (ja) | 1994-10-19 |
Family
ID=17417643
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61265472A Expired - Lifetime JPH0681721B2 (ja) | 1986-11-10 | 1986-11-10 | スライム防除剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0681721B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022208944A1 (ja) * | 2021-04-02 | 2022-10-06 | 株式会社片山化学工業研究所 | 海生生物等の付着防止方法 |
JP7140343B1 (ja) * | 2021-04-02 | 2022-09-21 | 株式会社片山化学工業研究所 | 海生生物等の付着防止方法 |
JP7168278B1 (ja) * | 2021-04-02 | 2022-11-09 | 株式会社片山化学工業研究所 | 海生生物の付着防止方法及び海生生物の付着防止剤 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
NL7608266A (nl) * | 1975-08-16 | 1977-02-18 | Henkel & Cie Gmbh | Concentraten van microbicide middelen. |
JPH0635597B2 (ja) * | 1985-01-07 | 1994-05-11 | 花王株式会社 | カビ取り剤組成物 |
-
1986
- 1986-11-10 JP JP61265472A patent/JPH0681721B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
日本防菌防微学会事典編委員会編「防菌防微学剤事典」(S61−8−22)、日本防菌防微学会P.104−105 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63122604A (ja) | 1988-05-26 |
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