JPH0681482B2 - リニアモータ - Google Patents

リニアモータ

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JPH0681482B2
JPH0681482B2 JP57112534A JP11253482A JPH0681482B2 JP H0681482 B2 JPH0681482 B2 JP H0681482B2 JP 57112534 A JP57112534 A JP 57112534A JP 11253482 A JP11253482 A JP 11253482A JP H0681482 B2 JPH0681482 B2 JP H0681482B2
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generation
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toroidal
armature
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昌貴 小川
秀樹 小林
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K41/00Propulsion systems in which a rigid body is moved along a path due to dynamo-electric interaction between the body and a magnetic field travelling along the path
    • H02K41/02Linear motors; Sectional motors
    • H02K41/035DC motors; Unipolar motors
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K41/00Propulsion systems in which a rigid body is moved along a path due to dynamo-electric interaction between the body and a magnetic field travelling along the path
    • H02K41/02Linear motors; Sectional motors
    • H02K41/03Synchronous motors; Motors moving step by step; Reluctance motors

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Linear Motors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、体積効率が極めて良好で、しかも多相リニア
モータを構成して、滑らかな推力リップルを得るため、
及び極めて大きな推力を得るために、複数の電機子コイ
ルを位相をずらせて、電機子コイル群が重畳するように
配設したとしても、実質的に電機子コイルが他の電機子
コイルと二重以上の厚みに重ならないように配設できる
ようにし、しかも安価に量産できるリニアモータ、特に
リニアDCブラシレスモータに関する。
従来、リニアモータというと、リニアモータカーのよう
な大型の誘導型のもの、あるいは音響機器等で採用され
ているボイスコイル型のもの、更にはX−Yプリンタ等
で採用されているリニアステップモータ方式のものがほ
とんんどである。
しかし、誘導型のものは効率が悪く、非常に大型となっ
て、小型装置に適用できないし、ボイスコイル型のもの
は極めてストロークの短いものには適するが、ストロー
クを長くしようとすると、磁気回路構成が複雑になり過
ぎて、大型で重量が重く且つ非常に高価になる欠点があ
る。またリニアステップモータ方式のものは機械加工に
おける精度を著しく要求されるので、機械的構成面で高
価になり、また吸引反発の繰り返し運動を原理にしてい
るので、コギングトルクが大きく滑らかな走行が行えな
いし、、高速運動させると脱調現象を起こすなど種々の
欠点を有する。
先に、本件出願人は、上記した形式のリニアモータの欠
点を解決するために、新しい形式のリニアモータの特許
及び実用新案登録出願を多数出願した。そして、多数の
試作を行い、その有用価値を確認した。
そして、平面状のリニアモータから筒状のものまで発展
させ、特願昭56−132979号で示すような本件出願人の提
案したリニアモータを用いた筒体駆動装置を提案した。
まず、この筒体駆動装置1について、第1図及び第2図
を用いて説明することとする。この筒体駆動装置は、相
対的移動する内筒体2及び外筒体3のいずれか一方を固
定側に、他方を直線的移動するように構成し、上記内筒
体2の外周にその長手方向に沿って互いに隣接する磁極
が異極となるように交互にN極,S極の磁極をP(Pは2
以上の正の整数)個配設して界磁マグネット4を形成
し、外筒体3の内周にその長手方向に沿って推力に寄与
する導体部5aと5bとの開角が界磁マグネット4の一磁極
と略等しい開角幅の第2図に示すような空心型の枠状の
電機子コイル5をk(kは1以上の整数)個以上を固設
してコアレス電機子を形成し、上記界磁マグネット4と
電機子コイル5群からなるコアレス電機子とを相対向配
設した構成となっている。5cは推力に寄与しない導体
部、6は位置検知素子として用いた磁電変換素子であ
る。
このように構成したリニアモータ構成の筒体駆動装置1
は、各種装置に適用して有用なものである。しかし、上
記電機子コイル5は、枠状に巻回形成したものを円筒状
に折曲したような形状となっているため、推力に寄与し
ない導体部5cが無駄となる。特に導線として用いる銅線
は重量とコストとは比例関係になっていることからも、
導体部5cを省略できればコスト的に好都合である。そし
て、例えば、更に大きい推力を得るために、電機子コイ
ル5を上下二段に重量配設し、上段又は下段の電機子コ
イル5のいずれか一方を位相をずらせて配設した場合、
推力に寄与しない導体部5cのために、当該電機子コイル
5の厚みが増加するので、当該電機子コイル5の厚み分
だけ内筒体2と界磁マグネット4との間のエアーギャッ
プが増長し、その分だけ大きい推力が得られないという
欠点を有する。
また更に推力リップル特性が良好で滑らかに走行し、且
つより大きな推力を得るために、電機子コイル5群を少
しずつ長手方向に沿って位相をずらせながら重畳配設す
ると、更に電機子コイル5は数重に重畳配設しているた
めに電機子コイル5の配設が厄介で量産に適さないもの
となるほか、電機子コイル5を数重に重ねることからエ
アギャップも均一にならず、滑らかな推力リップルが得
られなくなる欠点があり、また常に高価になる欠点を備
えていた。
本発明のリニアモータは、上記事情に基づいてなされた
もので、電機子コイルの推力に寄与しない導体部5cを形
成する部分をわずかに導線一本分で済ませることができ
るようにして、当該電機子コイル5を安価に量産できる
ようにすると共に、更に従来のように電機子コイル5を
位相をずらせて重畳配置させても実際には重畳しないと
同じようにすることができるようにし、外筒体3と界磁
マグネット4との間のエアーギャップを増長しないよう
にして、体積当りにおいて大きい推力を得ることができ
るようにした体積効率が良好で且つ極めて推力リップル
の滑らかなリニアモータを安価に量産可能にし得ること
を目的としてなされたものである。本発明のその他の目
的は、以下の説明で明らかとなるであろう。
本発明のこのような目的は、互いに隣同士が異極となる
ようにN極,S極の磁極を長手方向に沿って形成したP極
(Pは2以上の整数)の界磁マグネットを一対を空隙を
介して互いに同極同士を向かい合わせて対向配設し、該
一対の界磁マグネット間の空隙に磁性体からなる電機子
コイル巻装体を設け、該電機子コイル巻装体に導線を多
数回トロイダル状に巻き回すなどして形成して第一の推
力の発生に寄与するトロイダル状導体部を形成し、該第
一の推力の発生に寄与するトロイダル状導体部から、 n・T ただし、nは1以上の整数 T:N極の中心とS極の中心間の距離 倍の長さだけ離れた電機子コイル巻装体位置にnが奇数
の時には、上記第一の推力の発生に寄与するトロイダル
状導体部と逆向きに電流が流れるように電機子コイル巻
装体に導線を多数回トロイダル状に巻き回すなどして形
成して第二の推力の発生に寄与するトロイダル状導体部
を形成し、nが偶数の時には、上記第一の推力の発生に
寄与するトロイダル状導体部と同じ向きに電流が流れる
ように電機子コイル巻装体に導線を多数回トロイダル状
に巻き回すなどして形成して第二の推力の発生に寄与す
るトロイダル状導体部を形成し、該第一の推力の発生に
寄与するトロイダル状導体部と第二の推力の発生に寄与
するトロイダル状導体部とを一本の導体によって電気的
に接続して一組の電機子コイルを形成し、該複数組の電
機子コイルを互いに他の組の上記電機子コイルの第一の
推力の発生に寄与するトロイダル状導体部及び第二の推
力の発生に寄与するトロイダル状導体部と位相をずらせ
て上記電機子コイル巻装体に配置形成して電機子を形成
し、上記界磁マグネットと電機子のいずれか一方を固定
子とし、他方を固定子と相対的直線運動する移動子とし
てなることを特徴とするリニアモータを提供することに
よって達成される。
以下、図面第3図以下を参照しつつ本発明の一実施例を
説明することとする。
7は本発明の両面励磁構造のリニアモータで、8,9は磁
性体で形成されたヨークで、該ヨーク8,9によって縦断
面矩形枠状のリニアモータ本体を構成している。10,1
0′はヨーク8,9の上下内面にそれぞれ互いに同極同士が
適宜間隔(空隙)11を有して対向配置された長板状の界
磁マグネットである。該界磁マグネット10,10′は互い
に隣同士が異極となるように例えば長手方向の幅がT幅
となっているN極,S極の平板状の磁極を長手方向にそれ
ぞれ1極以上有するP(Pは2以上の整数)極の長板状
の界磁マグネットとなっている。この一対の界磁マグネ
ット10,10′は、この実施例では密接して配設されてい
る場合を描いているが、必ずしも密接してN極とS極の
永久磁石を配設して形成する必要はなく、また各磁極
は、スキュー着磁して形成されているものを用いても良
く、更にまた界磁マグネット10,10′は一体形成する必
要はなく、各磁極を形成する永久磁石の組み合わせによ
って形成しても良いことはいうまでもない。12は空隙11
内に線的走行自在に支持された磁性体でできた電機子コ
イル巻装体のを構成する長板状のムービングヨーク(第
5図参照)では、ムービングヨーク12の上下両面に同じ
く長板状の絶縁基板(プリント基板)13,13′を固設し
ている。この絶縁基板13,13′を装着したムービングヨ
ーク12を以下において電機子コイル巻装体と称する。絶
縁基板13,13′には、その適宜箇所に電機的接続用の導
電パターンを構成するプリント導体14を形成している。
15,15′は、それぞれヨーク8,9の内面の両サイド部に形
成されたガイドレール,17は上記ムービングヨーク12の
側面[第5図では図示せず]に形成した軸子16によって
回動自在に支持され、上記ガイドレール15,15′によっ
てガイドするガイドボール,18は導線を縦断面矩形枠状
に多数ターン巻回して形成した推力の発生に寄与する第
一のトロイダル状導体部18aと、該第一の推力の発生に
寄与するトロイダル状導体部18aから、 n・T (1) ただし、nは1以上の整数 T:N極の中心とS極の中心間の距離 倍の長さだけ離れた電機子コイル巻装体位置に、nが奇
数の時には、上記第一の推力の発生に寄与するトロイダ
ル状導体部18aと逆向きに電流が流れるように電機子コ
イル巻装体に導線を多数回トロイダル状に巻き回すなど
して形成して第二の推力の叛生に寄与するトロイダル状
導体部18bを形成し、nが偶数の時には、上記第一の推
力の発生に寄与するるトロイダル状導体部18aと同じ向
きに電流が流れるように電機子コイル巻装体に導線を多
数回トロイダル状に巻き回すなどして形成して第二の推
力の発生に寄与するトロイダル状導体部18bを形成し、
該第一の推力の発生に寄与するトロイダル状導体部18a
と第二の推力の発生に寄与するトロイダル状導体部18b
とで形成した一組の電機子コイルである。
いま、この実施例では、界磁マグネット10,10′のN極,
S極の一磁極幅は、それぞれ長手方向の幅をTとし、ま
た界磁マグネット10,10′はN極,S極の磁極を、それぞ
れ長手方向に沿って密接して配設してあるため、上式
(1)において、N極の中心とS極の中心間の距離T
と、N極,S極の一磁極幅Tとが等しくなっている。従っ
て、本発明の実施例では、電機子コイル18−1,18−2
は、上記第一の推力のの発生に寄与するトロイダル状導
体部18aから、下記(1)式において n・T (1) ただし、nは1以上の整数 T:N極の中心とS極の中心間の距離 倍の長さだけ離れた電機子コイル巻装体位置に、nが奇
数の時、すなわちn:1の時を選択し、上記第一の推力の
発生に寄与するトロイダル状導体部18aと逆向きに電流
が流れるようにT幅離れた電機子コイル巻装体位置に導
線を多数回トロイダル状に巻き回すなどして形成して第
二の推力の発生に寄与するトロイダル状導体部18bを形
成し、該第一の推力の発生に寄与するトロイダル状導体
部18aと第二の推力の発生に寄与するトロイダル状導体
部18bを一本のプリント導体14で電気的に接続して一組
の電機子コイル18−1,18−2を形成している。
この電機子コイル18−1,18−2の第一のトロイダル状導
体部18aと第二の導体部18bとを接続する上記導体部18a,
18bの端子18A,18Bは上記プロント基板14に半田付けし、
これによって1組の電機子コイル18を形成している。即
ち、上記導体部18a,18bの端子18A,18Bは、推力に寄与し
ない導線となっている。電機子コイル5と18とを比較す
ると、この電機子コイル18の場合、推力に寄与しない導
体部5cが端子18A,18B及びプリント導体14となっている
ことから明らかなように、一本の導線で足りるため、余
分な導線を用いずに済み、また導線一本分で推力に寄与
しない導体部を形成しているため、後記する第9図乃至
第10図で示すように電機子コイル18−1と18−2とを2
分の1磁極幅位相をずらせて配設したとしても、電機子
コイル5のように推力に寄与しない導体部5cがないた
め、2個の電機子コイル18−1と18−2とは実質的に重
畳していないと同じになり、従って、界磁マグネット1
0,10′と電機子コイル巻装体間のエアーギャップが電機
子コイル5一個分の厚み分だけ短くなるので、第1図に
示したリニアモータに比較して、厚みが短く、且つ大き
い推力を有し、しかも滑らかな推力リップル特性を有す
るリニアモータが得られる。
特に、絶縁基板13,13′に電機子コイル18−1,18−2を
エッチングの手段を用いたりしたプリントコイル方式で
形成したり、推力に寄与しない導体部をもエッチング手
段を用いて形成しておけば、推力に寄与しない導体部は
導線1本分の厚みもなく、ほとんど無視できるので好都
合である。
上記したように上式(1)においてnとして奇数を選択
(従って、n=1)したので、互いに長手方向にT幅離
れた電機子コイル巻装体位置に上記第一の推力の発生に
寄与するトロイダル状導体部18aと第二の推力の発生に
寄与するトロイダル状導体部18bとは、逆向きに電流が
流れるように互いに反対方向に巻回したものとしてい
る。
上記一個の電機子コイル18を形成する第一の推力の発生
に寄与するトロイダル状導体部18aと第二の推力の発生
に寄与するトロイダル状導体部18bは、界磁マグネット1
0,10′の一磁極幅の奇数倍の開角に巻回形成したもので
あるときは、上記第一の推力の発生に寄与するトロイダ
ル状導体部18aと第二の推力の発生に寄与するトロイダ
ル状導体部18bとは、互いに反対方向に巻回したものを
直列接続させて一個の電機子コイル18を形成すると都合
良い。
尚、電機子コイル18は、第一の推力の発生に寄与するト
ロイダル状導体部18aと第二の推力の発生に寄与するト
ロイダル状導体部18bとを、別個に巻線して、その後に
逆向きに電流が流れるように導線で接続してもよいが、
量産化のためには連続して巻回するのが望ましい。
なお、上式(1)においてnが偶数のときは、導線を電
機子コイル巻装体に多数ターン巻回して第一の推力の発
生に寄与するトロイダル状導体部18aを形成し、しかる
後、導線を延長して、界磁マグネット10,10′の一磁極
の幅Tの偶数倍の開角幅(長)だけ離れた長手方向にず
れた電機子コイル巻装体位置に導き、その位置で電流が
同方向に流れるように導線を同方向に連続して多数ター
ン縦断面円筒枠状に巻回して第二の推力の発生に寄与す
るトロイダル状導体部18bを形成することで一個の電機
子コイル18を形成すると良い。
このようにして形成した2個の電機子コイル18−1,18−
2を、電機子コイル巻装体位置にその長手方向に沿って
互いに、例えば第4図及び第7図に示すように2分の1
磁極幅位相をずらせて2組配置で固設して、間隙11を介
して界磁マグネット10,10′に相対向させてるとよい。
本発明の第1実施例のリニアモータは、主に上記構成か
らなるが、電機子コイル18群にて構成される電機子側に
位置検知素子19を設けておくようにしたものに当たって
は、当該位置検知素子19を絶縁基板13′(または13)位
置に配設すると良い。この位置検知素子としては、ホー
ル素子やホールIC等の磁電変換素子19を用いるのが最適
と思われるので、電機子コイル18−1,18−2それぞれの
ための磁電変換素子19−1,19−2を電機子コイル18−1,
18−2それぞれの導体部18aと同相位置となる電機子コ
イル18−2の導体部18aと18b間位置、18−1の導体部18
aと18b間位置の絶縁基板13部に配設している(第7図参
照)。
第7図は界磁マグネット10,10′と電機子コイル18−1,1
8−2との展開図を示すものである。この展開図を参照
して、磁電変換素子19−1,19−2の配設位置を説明す
る。電機子コイル18−1,18−2それぞれのための磁電変
換素子19−1,19−2は、界磁マグネット10または10′と
面対向する電機子コイル18−1の第一の推力の発生に寄
与するトロイダル状導体部18a位置(第7図における点
線囲い部位置20−1),電機子コイル18−2の第二の推
力の発生に寄与するるトロイダル状導体部18b位置(第
7図における点線囲い部位置20−2)と対向する固定側
位置に配設すればよいが、かかる位置20−1,20−2に磁
電変換素子19−1,19−2を配設すると該素子19−1,19−
2の界磁マグネット10または10′と電機子コイル巻装体
間のエアーギャップが増長して大きな推力が得られなく
なることを考慮して、いま電機子コイル18−1,18−2の
ための磁電変換素子19−1,19−2を上記位置20−1,20−
2と同相位置となり、しかも上記導体部18a,18bと対向
しない絶縁基板13′に上記磁電変換素子19−1,19−2を
配置している。
尚、こ第7図に示すものにおいては、電機子コイル18−
1,18−2は、第一の推力の発生に寄与するトロイダ導体
部18aと第二の推力の発生に寄与するトロイダル導体部1
8bとは長手方向にT幅離れて互いに反対方向に巻回形成
したものを示すが、同方向に巻回した場合にも、同じよ
うに考えるとよい。
次に本発明のリニアモータにおいては、電機子コイル18
−1,18−2群からなる電機子側又は界磁マグネット10,1
0′側のいずれか一方を移動子とし、他方を固定子とす
ることで、ムービング電機子コイル型リニアモータ又は
ムービング界磁マグネット型リニアモータを得ることが
できるものである。ムービング電機子型リニアモータと
するには、電機子コイル巻装体を移動とし、界磁マグネ
ット10,10′を固定子とする必要がある。またムービン
グ電機子コイル型リニアモータとする場合合には、他に
電源供給用のブラシを含めてスリップリングレールを設
けるか、又は電源コードを伴って移動しなければならな
いが、直線的往復運動距離が短い場合には、界磁マグネ
ット10,10′を移動させるよりもスムーズに直線的往復
移動を行なえて望ましい。
しかし、長距離の直線的往復運動に当っては、むしろム
ービング界磁マグネット型リニアモータとするのが望ま
しいであろう。即ち、ムービング界磁マグネット型リニ
アモータにおいては、フラシやスリップリング、更には
電源コードの移動がないため、、長距離の直線的往復運
動には適するものとなる。
本発明のリニアモータは、上記構成からなる。
従って、従来の本件出願人の考案したるリニアモータと
同様に、電機子コイル18−1,18−2に通電するとフレミ
ングの左手の法則に従って界磁マグネット10,10′側又
は電機子コイル18群からなる電機子が所定の方向に相対
的直線運動をなす。
この場合に、位置検知素子として用いた磁電変換素子19
を有する場合には、当該磁電変換素子19は、界磁マグネ
ット10,10′のN極又はS極の磁極を検出すると、移動
子を所定の方向に移動させるに適した方向の電流を当該
電機子コイル4′群に通電するように図示しない半導体
整流装置を駆動する。このことによって、移動子と固定
子とは相対的直線的運動をなすことになる。
上記実施例では、電機子コイル18−1,18−2が重畳しな
い形式の2相のリニアモータの例を示したが、第8図以
降で示す実施例では、電機子コイル18−1,18−2が重畳
しない重畳型形式のムービング界磁マグネット型2相の
リニアモータの例を示している。
このような電機子コイル18−1,18−2が重畳しない重畳
型形式のムービング界磁マグネット型2相のリニアモー
タ7を構成するには、第8図に示すように界磁マグネッ
ト10,10′側を移動子とし、電機子コイル18群からなる
電機子を固定子とすれば良い。
このリニアモータ7の場合には、体積効率を上げるため
に、電機子コイル18−1と18−2は互いに2分の1磁極
幅ずらせた配置となっている。このような配置としても
このリニアモータの場合には、導体部18aと18bとが二重
の厚みに重ならないように構成されている。
更に詳細に述べるならば、電機子コイル18−1,18−2
は、それぞれ互いに界磁マグネット10,10′の一磁極幅
T離れた電機子コイル巻装体位置に第一及び第二の推力
の発生に寄与するトロイダル状導体部18a−1と18b−1,
18a−2と18b−2を備えており、第9図及び第10図に示
すように、導体部18a−1と18a−2,18b−1と18b−2と
は、2分の磁極幅位相をずらせて上記電機子コイル巻装
体に巻線されている。このように本発明の第2実施例で
は、電機子コイル重畳型配置構造に電機子コイル18−1,
18−2を電機子コイル巻装体に巻線形成しても、電機子
コイル群が2重の厚みに重なることなく、体積当たりに
おいて、多数の電機子コイルを配設できるので、大きな
推力が得られ、また推力リップルも滑らかにすることが
できる。この第2実施例のリニアモータの動作原理につ
いては、第1実施例と同じなので、その説明は省略す
る。
本発明のリニアモータは上記構成からなり、従来同様の
動作を行うものであるが、本発明にあっては、先に本件
出願人の提供した特願昭56−132979号で示すリニアモー
タに比較して、ほとんど全ての導線部分が推力の発生に
寄与できる構成となっているため、体積効率がよく、大
きい推力が得られるリニアモータとなるほか、推力に寄
与しない導体部がほとんどないので電機子コイルを形成
する導線の材料費が安価になるという効果を有する。こ
のため推力リップル特性が良好で、体積当りにおいてよ
り大きな推力を得ることができるリニアモータを構成す
るために、電機子コイル群を位相をずらせて重畳型配置
しても電機子コイル群が実質的に重畳しないため、大き
な推力でありながら極めて推力リップルの滑らかなリニ
アモータが得られる効果がある。更にまた、本発明の電
機子コイルは連続的に巻回形成できるので、安価に量産
に適するという効果を有する。
尚、上記実施例においては、電機子コイルの数や界磁マ
グネットの極数、更にはリニアモータの相数は、仕様に
応じて種々選択すれば良いことは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本件出願人の提供した従来のリニアモータの説
明図、第2図は第1図のリニアモータに用いた電機子コ
イルの斜視図、第3図は本発明の第1実施例を示すリニ
アモータの縦断面図、第4図は第3図のリニアモータの
側面方向から見た側縦断面図、第5図はプリント導体を
有する電機子コイル巻装体の斜視図、第6図は本発明の
電機子コイルの第一,第二の発生推力に寄与するトロイ
ダル状導体部の斜視図、第7図は界磁マグネットと電機
子コイル群からなる電機子との展開図、第8図は本発明
の第2実施例を示すリニアモータの縦断面図、第9図は
同リニアモータの側面方向から見た側縦断面図、第10図
は界磁マグネットと電機子コイル群からなる電機子との
展開図である。 8……電機子コイル,10,10′……界磁マグネット,18a,1
8b……推力の発生に奇与するトロイダル状導体部, 19……磁電変換素子(位置検知素子),
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−68869(JP,A) 特開 昭55−106074(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに隣同士が異極となるようにN極,S極
    の磁極を長手方向に沿って形成したP極(Pは2以上の
    整数)の界磁マグネット一対を空隙を介して互いに同極
    同士を向かい合わせて対向配設し、該一対の界磁マグネ
    ット間の空隙に磁性体からなる電機子コイル巻装体を設
    け、該電機子コイル巻装体に導線を多数回トロイダル状
    に巻き回すなどして形成して第一の推力の発生に寄与す
    るトロイダル状導体部を形成し、該第一の推力の発生に
    寄与するトロイダル状導体部から、 n・T ただし、nは1以上の整数 T:N極の中心とS極の中心間の距離 倍の長さだけ離れた電機子コイル巻装体位置にnが奇数
    の時には、上記第一の推力の発生に寄与するトロイダル
    状導体部と逆向きに電流が流れるように電機子コイル巻
    装体に導線を多数回トロイダル状に巻き回すなどして形
    成して第二の推力の発生に寄与するトロイダル状導体部
    を形成し、nが偶数の時には、上記第一の推力の発生に
    寄与するトロイダル状導体部と同じ向きに電流が流れる
    ように電機子コイル巻装体に導線を多数回トロイダル状
    に巻回すなどして形成して第二の推力の発生に寄与する
    トロイダル状導体部を形成し、該第一の推力の発生に寄
    与するトロイダル状導体部と第二の推力の発生に寄与す
    るトロイダル状導体部とを一本の導体によって電気的に
    接続して一組の電機子コイルを形成し、該複数組の電機
    子コイルを互いに他の組の上記電機子コイルの第一の推
    力の発生に寄与するトロイダル状導体部及び第二の推力
    の発生に寄与するトロイダル状導体部と位相をずらせて
    上記電機子コイル巻装体に配置形成して電機子を形成
    し、上記界磁マグネットと電機子のいずれか一方を固定
    子とし、他方を固定子と相対的直線運動する移動子とし
    てなることを特徴とするリニアモータ。
  2. 【請求項2】第一の推力の発生に寄与するトロイダル状
    導体部と第二の推力の発生に寄与するトロイダル状導体
    部とで形成された電機子コイルは、互いに他の組の上記
    電機子コイルの第一の推力の発生に寄与するトロイダル
    状導体部と第二の推力の発生に寄与するトロイダル状導
    体部との間に位置するように互いに位相をずらせて上記
    電機子コイル巻装体に配置形成されていることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載のリニアモータ。
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