JPH0681311A - 舗装道路における路面標示部の形成方法 - Google Patents
舗装道路における路面標示部の形成方法Info
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- JPH0681311A JPH0681311A JP23687392A JP23687392A JPH0681311A JP H0681311 A JPH0681311 A JP H0681311A JP 23687392 A JP23687392 A JP 23687392A JP 23687392 A JP23687392 A JP 23687392A JP H0681311 A JPH0681311 A JP H0681311A
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- Japan
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- road
- road marking
- pavement
- paint
- concave
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Abstract
(57)【要約】
【目的】舗装部に塗料を塗布して形成された路面標示部
について、路面標示の標示期間を延長する。 【構成】路体9に路面11から路盤部15にまで達する
円柱状の穴部21を形成する。穴部21の深さを柱状体
17の高さより大きくなるようにしておく。柱状体17
を穴部21に埋め戻し、舗装部13のうちの路面標示部
3が形成される部位に複数個の凹部25を形成する。路
面標示部3が形成される部位の全面にわたって塗料を塗
布する。これにより、凹部25に塗料が充填されて表面
が平坦な路面標示部3を形成する。
について、路面標示の標示期間を延長する。 【構成】路体9に路面11から路盤部15にまで達する
円柱状の穴部21を形成する。穴部21の深さを柱状体
17の高さより大きくなるようにしておく。柱状体17
を穴部21に埋め戻し、舗装部13のうちの路面標示部
3が形成される部位に複数個の凹部25を形成する。路
面標示部3が形成される部位の全面にわたって塗料を塗
布する。これにより、凹部25に塗料が充填されて表面
が平坦な路面標示部3を形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、舗装道路への路面標示
部の形成方法に係り、とくに車両の通行によって消失す
る路面標示部の長寿命化対策に関する。
部の形成方法に係り、とくに車両の通行によって消失す
る路面標示部の長寿命化対策に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、舗装道路には、道路交通に関する
規制、警戒、案内、指示等の情報を自動車運転者に適切
に与えるために、路面標示が行われている。このような
路面標示としては区画線と道路標示とがあり、一般に路
面標示部は舗装部上に塗料を塗布することによって形成
されている。
規制、警戒、案内、指示等の情報を自動車運転者に適切
に与えるために、路面標示が行われている。このような
路面標示としては区画線と道路標示とがあり、一般に路
面標示部は舗装部上に塗料を塗布することによって形成
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記路
面標示部は単に舗装部上に塗料を塗布するだけであるた
め、車両が通行する部分にある路面標示部は塗料の磨滅
が激しく、短期間で消失してしまうという欠点があり、
交通安全上重要な路面標示、例えば、交差点における右
折指導線や右折停止線等が消失すると交通事故が発生し
やすくなるという問題があった。
面標示部は単に舗装部上に塗料を塗布するだけであるた
め、車両が通行する部分にある路面標示部は塗料の磨滅
が激しく、短期間で消失してしまうという欠点があり、
交通安全上重要な路面標示、例えば、交差点における右
折指導線や右折停止線等が消失すると交通事故が発生し
やすくなるという問題があった。
【0004】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であって、路面標示部の標示期間を延長することを目的
としている。
であって、路面標示部の標示期間を延長することを目的
としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明が講じた手段は、舗装道路の舗
装部における路面標示部が形成される部位に路面標示機
能を有する形態の凹部を設けておき、塗料が凹部に充填
されて表面が平坦な路面標示部を形成し、舗装部上の塗
料が消失しても凹部によって路面標示機能を発揮させ、
路面標示の標示期間を延ばすものである。
に、請求項1に係る発明が講じた手段は、舗装道路の舗
装部における路面標示部が形成される部位に路面標示機
能を有する形態の凹部を設けておき、塗料が凹部に充填
されて表面が平坦な路面標示部を形成し、舗装部上の塗
料が消失しても凹部によって路面標示機能を発揮させ、
路面標示の標示期間を延ばすものである。
【0006】具体的には、請求項1に係る発明が講じた
手段は、舗装道路における路面標示部の形成方法であっ
て、舗装道路の舗装部における路面標示部が形成される
部位に路面標示機能を有する形態の凹部を設けておいた
後、上記路面標示部が形成される部位の全面にわたって
塗料を塗布することにより、塗料が上記凹部に充填され
て表面が平坦な路面標示部を形成する構成とする。
手段は、舗装道路における路面標示部の形成方法であっ
て、舗装道路の舗装部における路面標示部が形成される
部位に路面標示機能を有する形態の凹部を設けておいた
後、上記路面標示部が形成される部位の全面にわたって
塗料を塗布することにより、塗料が上記凹部に充填され
て表面が平坦な路面標示部を形成する構成とする。
【0007】また、請求項2に係る発明が講じた手段
は、請求項1記載の舗装道路における路面標示部の形成
方法において、上記凹部を、所定間隔をおいて形成され
る複数の凹状溝に構成する。
は、請求項1記載の舗装道路における路面標示部の形成
方法において、上記凹部を、所定間隔をおいて形成され
る複数の凹状溝に構成する。
【0008】また、請求項3に係る発明が講じた手段
は、請求項1の凹部を、請求項2の凹状溝に代え、柱状
の穴部を形成しておき、該穴部の深さ寸法よりも背の低
い柱状体を上記穴部に充填することにより形成するもの
である。
は、請求項1の凹部を、請求項2の凹状溝に代え、柱状
の穴部を形成しておき、該穴部の深さ寸法よりも背の低
い柱状体を上記穴部に充填することにより形成するもの
である。
【0009】具体的には、請求項3に係る発明が講じた
手段は、舗装道路の舗装部における路面標示部が形成さ
れる部位に柱状の穴部を形成した後、該穴部の深さ寸法
よりも背の低い柱状体を上記穴部に充填することによ
り、上記路面標示部が形成される部位に路面標示機能を
有する形態の凹部を設けておき、その後、請求項1と同
様の方法で塗料を塗布することにより、路面標示部を形
成する構成とする。
手段は、舗装道路の舗装部における路面標示部が形成さ
れる部位に柱状の穴部を形成した後、該穴部の深さ寸法
よりも背の低い柱状体を上記穴部に充填することによ
り、上記路面標示部が形成される部位に路面標示機能を
有する形態の凹部を設けておき、その後、請求項1と同
様の方法で塗料を塗布することにより、路面標示部を形
成する構成とする。
【0010】
【作用】上記の構成により、請求項1に係る発明では、
舗装道路の舗装部における路面標示部が形成される部位
に路面標示機能を有する形態の凹部を設けて路面標示部
が形成される部位の全面にわたって塗料を塗布し、塗料
が凹部に充填された路面標示部を形成している。したが
って、舗装部上の塗料が車両の通行によって消失しても
塗料が充填された凹部によって路面標示機能が発揮され
る。
舗装道路の舗装部における路面標示部が形成される部位
に路面標示機能を有する形態の凹部を設けて路面標示部
が形成される部位の全面にわたって塗料を塗布し、塗料
が凹部に充填された路面標示部を形成している。したが
って、舗装部上の塗料が車両の通行によって消失しても
塗料が充填された凹部によって路面標示機能が発揮され
る。
【0011】また、請求項2に係る発明では、凹部は所
定間隔をおいて形成される複数の凹状溝に構成されてい
るので、複数の凹状溝に塗料が充填されることによって
路面標示機能が発揮される。
定間隔をおいて形成される複数の凹状溝に構成されてい
るので、複数の凹状溝に塗料が充填されることによって
路面標示機能が発揮される。
【0012】また、請求項3に係る発明では、舗装道路
の舗装部における路面標示部が形成される部位に柱状の
穴部を形成し、該穴部の深さ寸法よりも背の低い柱状体
を該穴部に充填することにより、上記路面標示部が形成
される部位に路面標示機能を有する形態の凹部を設けて
いるので、穴部の形状に対応した路面標示形態の凹部が
形成される。
の舗装部における路面標示部が形成される部位に柱状の
穴部を形成し、該穴部の深さ寸法よりも背の低い柱状体
を該穴部に充填することにより、上記路面標示部が形成
される部位に路面標示機能を有する形態の凹部を設けて
いるので、穴部の形状に対応した路面標示形態の凹部が
形成される。
【0013】
【発明の効果】以上のように、請求項1に係る発明によ
れば、舗装道路の舗装部に塗料が凹部に充填された路面
標示部を形成しているので、舗装部上の塗料が消失して
も塗料が残る凹部によって路面標示機能を発揮すること
ができ、舗装部における路面標示の標示期間を延長する
ことができる。
れば、舗装道路の舗装部に塗料が凹部に充填された路面
標示部を形成しているので、舗装部上の塗料が消失して
も塗料が残る凹部によって路面標示機能を発揮すること
ができ、舗装部における路面標示の標示期間を延長する
ことができる。
【0014】さらに、請求項2に係る発明によれば、請
求項1の凹部は、所定間隔をおいて形成される複数の凹
状溝に構成されているので、簡単に凹部に路面標示機能
を有する形態を形成することができる。
求項1の凹部は、所定間隔をおいて形成される複数の凹
状溝に構成されているので、簡単に凹部に路面標示機能
を有する形態を形成することができる。
【0015】また、請求項3に係る発明によれば、柱状
の穴部を形成し、該穴部に柱状体を充填して路面標示部
が形成される部位に路面標示機能を有する形態の凹部を
設けているので、凹部における路面標示の面積を大きく
することができ、運転者の注意をより喚起することがで
きる。
の穴部を形成し、該穴部に柱状体を充填して路面標示部
が形成される部位に路面標示機能を有する形態の凹部を
設けているので、凹部における路面標示の面積を大きく
することができ、運転者の注意をより喚起することがで
きる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。
る。
【0017】図1〜図3は本発明の第1実施例を示す。
図1に示すように、舗装道路1、とくに交差点における
舗装道路1においては各種の路面標示部3,3,…が形
成され、該路面標示部3のうち、中央部付近に形成され
た右折指導線5,5や区画線7,7は、車両が方向転換
しながら通行するために塗料の磨滅が激しく、短期間で
消失しやすい。
図1に示すように、舗装道路1、とくに交差点における
舗装道路1においては各種の路面標示部3,3,…が形
成され、該路面標示部3のうち、中央部付近に形成され
た右折指導線5,5や区画線7,7は、車両が方向転換
しながら通行するために塗料の磨滅が激しく、短期間で
消失しやすい。
【0018】路面標示部3が形成される舗装道路1の路
体9は、図3に示すように、舗装原で上面が路面11と
なる舗装部13と、該舗装部13を支持する路盤部15
とより形成されており、以下に、舗装道路1における路
面標示部3の形成方法について説明する。
体9は、図3に示すように、舗装原で上面が路面11と
なる舗装部13と、該舗装部13を支持する路盤部15
とより形成されており、以下に、舗装道路1における路
面標示部3の形成方法について説明する。
【0019】本実施例では、舗装道路1に幅150mmで
直線状に延びる路面標示部3を形成する場合について例
示するものとし、まず、図2および図3に示すように、
図示しないコアボーリングマシンにより、路面標示部3
が形成される舗装部13の部位から所定間隔をおいて複
数個の直径100mmまたは150mmの円柱状の柱状体1
7,17,…を抜き取る。さらに、各柱状体17を抜き
取った部分においてさらに下方の路盤部15の骨材1
9,19,…を一部除去し、路面11から路盤部15に
まで達する円柱状の穴部21,21,…を形成する。
直線状に延びる路面標示部3を形成する場合について例
示するものとし、まず、図2および図3に示すように、
図示しないコアボーリングマシンにより、路面標示部3
が形成される舗装部13の部位から所定間隔をおいて複
数個の直径100mmまたは150mmの円柱状の柱状体1
7,17,…を抜き取る。さらに、各柱状体17を抜き
取った部分においてさらに下方の路盤部15の骨材1
9,19,…を一部除去し、路面11から路盤部15に
まで達する円柱状の穴部21,21,…を形成する。
【0020】次に、樹脂コンクリートまたはモルタルを
注入することにより、穴部21の底面23を平坦にする
と共に底面23の位置を調節して穴部21の深さを上記
柱状体17の高さよりも大きくなるようにしておく。
注入することにより、穴部21の底面23を平坦にする
と共に底面23の位置を調節して穴部21の深さを上記
柱状体17の高さよりも大きくなるようにしておく。
【0021】なお、樹脂コンクリートまたはモルタル等
の接着剤の注入に代え、路盤部15の骨材19をハンマ
等で破砕して、上記穴部21における底面23の平坦化
と深さ調節とを行ってもよい。
の接着剤の注入に代え、路盤部15の骨材19をハンマ
等で破砕して、上記穴部21における底面23の平坦化
と深さ調節とを行ってもよい。
【0022】さらに、上記柱状体17をそれぞれ穴部2
1に挿入して接着剤で接着し、穴部21を埋め戻す。こ
れにより、舗装部13のうちの路面標示部3が形成され
る部位に複数個の凹部25,25,…を形成する。凹部
25の深さとしては、通常1〜10mm程度とし、積雪の
多い地方では雪解け時に生じるタイヤチェーンによる激
しい路面11の磨滅を考慮して30mm程度とする。
1に挿入して接着剤で接着し、穴部21を埋め戻す。こ
れにより、舗装部13のうちの路面標示部3が形成され
る部位に複数個の凹部25,25,…を形成する。凹部
25の深さとしては、通常1〜10mm程度とし、積雪の
多い地方では雪解け時に生じるタイヤチェーンによる激
しい路面11の磨滅を考慮して30mm程度とする。
【0023】最後に、舗装部13のうちの路面標示部3
が形成される部位の全面にわたって塗料を塗布すること
により、塗料が凹部25に充填されていると共に上記舗
装部13上に1.5mm程度の厚さで塗布されて表面が平
坦な路面標示部3を形成する。複数個の凹部25は、所
定間隔をおいて連続することにより、路面11よりも上
部の塗料が磨滅して消失したときに路面標示機能を有す
ることになる。
が形成される部位の全面にわたって塗料を塗布すること
により、塗料が凹部25に充填されていると共に上記舗
装部13上に1.5mm程度の厚さで塗布されて表面が平
坦な路面標示部3を形成する。複数個の凹部25は、所
定間隔をおいて連続することにより、路面11よりも上
部の塗料が磨滅して消失したときに路面標示機能を有す
ることになる。
【0024】本実施例では、舗装部13に塗料が凹部2
5に充填された路面標示部3を形成しているので、舗装
部13上の塗料が車両の通行によって消失しても凹部2
5には塗料が残っており、飛び石状に連続する複数の凹
部25によって路面標示機能が発揮され、舗装部13に
おける路面標示の標示期間を延長することができる。
5に充填された路面標示部3を形成しているので、舗装
部13上の塗料が車両の通行によって消失しても凹部2
5には塗料が残っており、飛び石状に連続する複数の凹
部25によって路面標示機能が発揮され、舗装部13に
おける路面標示の標示期間を延長することができる。
【0025】しかも、抜き取った柱状体17を埋め戻し
て凹部25を形成するので、柱状体17が舗装部13と
同材質であって轍の形成、夏季の高温による軟化によっ
て舗装部13が変形しても浮き上がったり沈みこんだり
することがないため、塗料が充填された凹部25を形成
当初の形状に保持することができ、標示期間の延長効果
を助長することができる。
て凹部25を形成するので、柱状体17が舗装部13と
同材質であって轍の形成、夏季の高温による軟化によっ
て舗装部13が変形しても浮き上がったり沈みこんだり
することがないため、塗料が充填された凹部25を形成
当初の形状に保持することができ、標示期間の延長効果
を助長することができる。
【0026】また、穴部21を形成することによって凹
部25を設けているので、穴部の形状に対応して広面積
の凹部25を形成することができ、路面標示の面積を大
きくして運転者の注意をより喚起することができる。
部25を設けているので、穴部の形状に対応して広面積
の凹部25を形成することができ、路面標示の面積を大
きくして運転者の注意をより喚起することができる。
【0027】また、凹部25の形成は、舗装部13の検
査時に行う柱状体17の抜き取り検査および検査後の柱
状体17の埋め戻しの際に行うこともできるので、特別
の穴明け機械を必要としないと共に、凹部25の形成に
要する労力を軽減することができる。
査時に行う柱状体17の抜き取り検査および検査後の柱
状体17の埋め戻しの際に行うこともできるので、特別
の穴明け機械を必要としないと共に、凹部25の形成に
要する労力を軽減することができる。
【0028】次に、図4は第1実施例の第1変形例を示
す。本変形例は、上記第1実施例が穴部21を間隔をお
いて形成しているのに代え、路面標示機能を有する単一
の凹部25を形成するものである。
す。本変形例は、上記第1実施例が穴部21を間隔をお
いて形成しているのに代え、路面標示機能を有する単一
の凹部25を形成するものである。
【0029】具体的には、円形部分が重複するように柱
状体17の抜き取りを行い、舗装部13のうちの路面標
示部3が形成される部位に全体として1個の穴部21を
設ける。これにより、該穴部21は、路面標示部3の長
さ方向に沿って細長い形状に形成される。そして、穴部
21の平坦化と深さ調節とを行った後、該穴部21に抜
き取った柱状体17を戻して凹部25を形成する。
状体17の抜き取りを行い、舗装部13のうちの路面標
示部3が形成される部位に全体として1個の穴部21を
設ける。これにより、該穴部21は、路面標示部3の長
さ方向に沿って細長い形状に形成される。そして、穴部
21の平坦化と深さ調節とを行った後、該穴部21に抜
き取った柱状体17を戻して凹部25を形成する。
【0030】凹部25は、図4の破線に示すように、路
面標示部3の長さ方向に向かって円形が重複して連続す
る路面標示形態に形成されており、舗装部13上の塗料
が消失した後、破線で示された形態の路面標示機能が発
揮される。したがって、凹部25の路面標示機能を、路
面11上の細長い表面形状が有する路面標示機能に近づ
けることができ、凹部25の路面標示機能を向上させる
ことができる。
面標示部3の長さ方向に向かって円形が重複して連続す
る路面標示形態に形成されており、舗装部13上の塗料
が消失した後、破線で示された形態の路面標示機能が発
揮される。したがって、凹部25の路面標示機能を、路
面11上の細長い表面形状が有する路面標示機能に近づ
けることができ、凹部25の路面標示機能を向上させる
ことができる。
【0031】次に、図5は第1実施例の第2変形例を示
す。本変形例は、舗装部13より抜き取った柱状体17
を使用する代わりに、別個に作成した柱状体17aを用
いる。この場合、柱状体17aの高さをあらかじめ穴部
21の深さより凹部25の深さ分だけ小さく設定してお
く。これにより、路盤部15から骨材を除去して穴部2
1の深さ調節をする手間を省くことができる。
す。本変形例は、舗装部13より抜き取った柱状体17
を使用する代わりに、別個に作成した柱状体17aを用
いる。この場合、柱状体17aの高さをあらかじめ穴部
21の深さより凹部25の深さ分だけ小さく設定してお
く。これにより、路盤部15から骨材を除去して穴部2
1の深さ調節をする手間を省くことができる。
【0032】また、柱状体17の上面には穴部21から
路面11にまで達する蛍光体等の発光体27,27が固
着され、該発光体27によって夜間の路面標示を行うよ
うになっている。これにより、凹部25が有する夜間に
おける路面標示機能を向上させることができる。
路面11にまで達する蛍光体等の発光体27,27が固
着され、該発光体27によって夜間の路面標示を行うよ
うになっている。これにより、凹部25が有する夜間に
おける路面標示機能を向上させることができる。
【0033】次に、図6〜図8は本発明の第2実施例を
示す。本実施例は、図6に示すように、凹部25を、所
定間隔をおいて形成される複数の凹状溝29,29,…
に構成するものである。
示す。本実施例は、図6に示すように、凹部25を、所
定間隔をおいて形成される複数の凹状溝29,29,…
に構成するものである。
【0034】複数の凹状溝29を形成するには、コンク
リートカッタ31を用いる。該コンクリートカッタ31
は、図7および図8に示すように、複数枚のブレード3
3,33,…を駆動軸35に嵌挿して同時に複数の凹状
溝29を形成できるように構成されており、複数枚のブ
レード33は10〜50mmの間隔をおいて配設されてい
る。各ブレード33の歯部は切削幅が1〜50mm程度と
広幅になるように目立てがなされている。また、ブレー
ド33の左右の両側方および各ブレード33の間には複
数の冷却水噴出用のノズル37,37,…が配設され、
該複数のノズル37はそれぞれ各ブレード33に向けて
冷却水を放出するようになっている。
リートカッタ31を用いる。該コンクリートカッタ31
は、図7および図8に示すように、複数枚のブレード3
3,33,…を駆動軸35に嵌挿して同時に複数の凹状
溝29を形成できるように構成されており、複数枚のブ
レード33は10〜50mmの間隔をおいて配設されてい
る。各ブレード33の歯部は切削幅が1〜50mm程度と
広幅になるように目立てがなされている。また、ブレー
ド33の左右の両側方および各ブレード33の間には複
数の冷却水噴出用のノズル37,37,…が配設され、
該複数のノズル37はそれぞれ各ブレード33に向けて
冷却水を放出するようになっている。
【0035】本実施例では、図6に示すように、路面標
示部3の長さ方向に向かって7本の凹状溝29を形成
し、各凹状溝29を路面標示部3の150mmの幅の範
囲内において15mm間隔をおいて形成する。次に、凹状
溝29内を洗浄した後、舗装部13に塗料を塗布して凹
状溝29に塗料を充填する。
示部3の長さ方向に向かって7本の凹状溝29を形成
し、各凹状溝29を路面標示部3の150mmの幅の範
囲内において15mm間隔をおいて形成する。次に、凹状
溝29内を洗浄した後、舗装部13に塗料を塗布して凹
状溝29に塗料を充填する。
【0036】本実施例によれば、凹部25は所定間隔を
おいて形成される複数の凹状溝29に構成されているの
で、簡単に凹部25に路面標示形態を形成することがで
きる。
おいて形成される複数の凹状溝29に構成されているの
で、簡単に凹部25に路面標示形態を形成することがで
きる。
【0037】また、上記コンクリートカッタ31は、塗
料ラインのライン消しとしても使用することができ、舗
装部13に凹状溝29が形成されていない場合には、コ
ンクリートカッタ31により、舗装部13上に残る塗料
の切削と、舗装部13への凹状溝29の形成とを同時に
行うことができる。また、すでに凹状溝29が形成され
ている場合には、コンクリートカッタ31を凹状溝29
に通すことにより、舗装部13上および凹状溝29に残
る塗料を簡単に除去することができる。
料ラインのライン消しとしても使用することができ、舗
装部13に凹状溝29が形成されていない場合には、コ
ンクリートカッタ31により、舗装部13上に残る塗料
の切削と、舗装部13への凹状溝29の形成とを同時に
行うことができる。また、すでに凹状溝29が形成され
ている場合には、コンクリートカッタ31を凹状溝29
に通すことにより、舗装部13上および凹状溝29に残
る塗料を簡単に除去することができる。
【0038】次に、図9は本発明の第3実施例を示す。
本実施例は、路面標示部3が形成される部位の全面に凹
部25を形成するものである。凹部25を形成するに
は、図示しない路面切削機により路面標示部3の幅で長
さ方向に向かって切削していき、凹部25を形成する。
路面標示部3の全面にわたって凹部25を形成するの
で、凹部25は路面11上の表面形状とまったく同じ路
面標示形態を形成することができる。
本実施例は、路面標示部3が形成される部位の全面に凹
部25を形成するものである。凹部25を形成するに
は、図示しない路面切削機により路面標示部3の幅で長
さ方向に向かって切削していき、凹部25を形成する。
路面標示部3の全面にわたって凹部25を形成するの
で、凹部25は路面11上の表面形状とまったく同じ路
面標示形態を形成することができる。
【0039】次に、図10は本発明の第4実施例を示
す。本実施例は、コアボーリングマシンにより舗装部1
3より柱状体17を抜き取る第1実施例に代え、柱状体
17を抜き取ることなくコアボーリングマシンで路面1
1に環状溝39,39を形成するものである。
す。本実施例は、コアボーリングマシンにより舗装部1
3より柱状体17を抜き取る第1実施例に代え、柱状体
17を抜き取ることなくコアボーリングマシンで路面1
1に環状溝39,39を形成するものである。
【0040】具体的には、直径100mmと直径150mm
の2本のコアドリルを用いて、図示しないコアボーリン
グマシンによって舗装部13を深さ1〜30mm切削し、
2本の同心円状の環状溝39,39を形成する。該2本
の環状溝39で1個の凹部25を構成するものとし、第
1実施例と同様に、該凹部25を路面標示部3が形成さ
れる舗装部13の部位に所定の間隔をおいて複数個形成
し、複数の凹部25により路面標示機能を発揮させるよ
うになっている。
の2本のコアドリルを用いて、図示しないコアボーリン
グマシンによって舗装部13を深さ1〜30mm切削し、
2本の同心円状の環状溝39,39を形成する。該2本
の環状溝39で1個の凹部25を構成するものとし、第
1実施例と同様に、該凹部25を路面標示部3が形成さ
れる舗装部13の部位に所定の間隔をおいて複数個形成
し、複数の凹部25により路面標示機能を発揮させるよ
うになっている。
【0041】本実施例によれば、コアボーリングマシン
を用いて舗装部13に凹部25を形成する場合におい
て、舗装部13より柱状体17を抜き取ることなく凹部
25を形成することができるので、凹部25の形成に要
する時間、コスト等を低減することができる。
を用いて舗装部13に凹部25を形成する場合におい
て、舗装部13より柱状体17を抜き取ることなく凹部
25を形成することができるので、凹部25の形成に要
する時間、コスト等を低減することができる。
【0042】なお、上記実施例に係る路面標示部3は、
右折指導線5等の短期間で消失しやすい箇所以外の路面
標示部に設けもよい。
右折指導線5等の短期間で消失しやすい箇所以外の路面
標示部に設けもよい。
【0043】また、第1実施例において舗装部13に凹
部25を形成するには、穴部21の深さ調節に代え、柱
状体17の高さ調節によるものであってもよい。具体的
には、柱状体17を10mm程度切断した後、穴部21に
挿入して接着剤で固定する。
部25を形成するには、穴部21の深さ調節に代え、柱
状体17の高さ調節によるものであってもよい。具体的
には、柱状体17を10mm程度切断した後、穴部21に
挿入して接着剤で固定する。
【0044】また、第2実施例の凹状溝29は、路面標
示部3の長さ方向以外の方向に向かって形成されてもよ
い。
示部3の長さ方向以外の方向に向かって形成されてもよ
い。
【0045】また、第4実施例において、1個の凹部2
5を構成する環状溝39の数は1本または3本以上であ
ってもよい。また、環状溝39が1本の場合には環状溝
39で囲まれた舗装部13を削除して、円形の広面積の
凹部25を形成してもよく、上記第4実施例のように複
数本の環状溝39を形成する場合には隣接する環状溝3
9の間の舗装部13a(図10)を切除して太幅の環状
の凹部25を形成してもよい。
5を構成する環状溝39の数は1本または3本以上であ
ってもよい。また、環状溝39が1本の場合には環状溝
39で囲まれた舗装部13を削除して、円形の広面積の
凹部25を形成してもよく、上記第4実施例のように複
数本の環状溝39を形成する場合には隣接する環状溝3
9の間の舗装部13a(図10)を切除して太幅の環状
の凹部25を形成してもよい。
【図1】本発明の第1実施例に係る路面標示部を形成し
た舗装道路の交差点の平面図である。
た舗装道路の交差点の平面図である。
【図2】上記路面標示部の平面図である。
【図3】上記舗装道路の断面図である。
【図4】第1実施例の第1変形例に係る路面標示部の平
面図である。
面図である。
【図5】第1実施例の第2変形例に係る路面標示部を形
成した舗装道路の断面図である。
成した舗装道路の断面図である。
【図6】本発明の第2実施例に係る路面標示部を形成し
た舗装道路の断面図である。
た舗装道路の断面図である。
【図7】上記舗装道路に凹状溝を形成するコンクリート
カッタの斜視図である。
カッタの斜視図である。
【図8】上記舗装道路であって、複数の凹状溝を形成中
の断面図である。
の断面図である。
【図9】本発明の第3実施例に係る路面標示部を形成し
た舗装道路の断面図である。
た舗装道路の断面図である。
【図10】本発明の第4実施例に係る路面標示部を形成
した舗装道路の断面図である。
した舗装道路の断面図である。
1 舗装道路 3 路面標示部 13 舗装部 17 柱状体 21 穴部 25 凹部 29 凹状溝
Claims (3)
- 【請求項1】 舗装道路の舗装部における路面標示部が
形成される部位に路面標示機能を有する形態の凹部を設
けておいた後、 上記路面標示部が形成される部位の全面にわたって塗料
を塗布することにより、塗料が上記凹部に充填されて表
面が平坦な路面標示部を形成することを特徴とする舗装
道路における路面標示部の形成方法。 - 【請求項2】 上記凹部は、所定間隔をおいて形成され
る複数の凹状溝であることを特徴とする請求項1記載の
舗装道路における路面標示部の形成方法。 - 【請求項3】 舗装道路の舗装部における路面標示部が
形成される部位に柱状の穴部を形成した後、該穴部の深
さ寸法よりも背の低い柱状体を上記穴部に充填すること
により、上記路面標示部が形成される部位に路面標示機
能を有する形態の凹部を設けておき、 その後、上記路面標示部が形成される部位の全面にわた
って塗料を塗布することにより、塗料が上記凹部に充填
されて表面が平坦な路面標示部を形成することを特徴と
する舗装道路における路面標示部の形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23687392A JPH0681311A (ja) | 1992-09-04 | 1992-09-04 | 舗装道路における路面標示部の形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23687392A JPH0681311A (ja) | 1992-09-04 | 1992-09-04 | 舗装道路における路面標示部の形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0681311A true JPH0681311A (ja) | 1994-03-22 |
Family
ID=17007059
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23687392A Pending JPH0681311A (ja) | 1992-09-04 | 1992-09-04 | 舗装道路における路面標示部の形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0681311A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009299425A (ja) * | 2008-06-17 | 2009-12-24 | Sanwa Kogyo:Kk | 舗装路面上への図柄形成方法および図柄表示構造 |
JP2015127482A (ja) * | 2013-12-27 | 2015-07-09 | 株式会社キクテック | 路面ライン標示構造及びその施工法 |
JP2023122522A (ja) * | 2022-02-22 | 2023-09-01 | 芳江 中嶋 | 区画線の施工方法 |
-
1992
- 1992-09-04 JP JP23687392A patent/JPH0681311A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009299425A (ja) * | 2008-06-17 | 2009-12-24 | Sanwa Kogyo:Kk | 舗装路面上への図柄形成方法および図柄表示構造 |
JP2015127482A (ja) * | 2013-12-27 | 2015-07-09 | 株式会社キクテック | 路面ライン標示構造及びその施工法 |
JP2023122522A (ja) * | 2022-02-22 | 2023-09-01 | 芳江 中嶋 | 区画線の施工方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19950221 |