JPH0681300U

JPH0681300U - 自然消火式卓上灰皿

Info

Publication number: JPH0681300U
Application number: JP3040093U
Authority: JP
Inventors: 敬美矢嶋
Original assignee: 敬美矢嶋
Priority date: 1993-04-30
Filing date: 1993-04-30
Publication date: 1994-11-22

Abstract

(57)【要約】【目的】この考案は、書斎や業務デスクの個人用と
して安全で清潔感の保てる、自然消火式卓上灰皿を提供
する。【構成】吸い殻収納容器（１）の開口部に、アサガ
オ状の中心収束部に紙巻きタバコがずり落ちない程度に
狭窄した内径のスイガラ落とし口（２）を有した灰おと
し皿（３）を設けることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、喫煙の終わったタバコの吸い殻を灰皿に差し込むだけで、火が消える、書斎や業務デスクの個人用灰皿を想定した、自然消火式卓上灰皿に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、卓上灰皿は喫煙を終えるとき吸い殻を灰皿に擦りつけて揉み消す火皿型容器か、上火皿で揉み消し下の容器へ落とす方法をとっていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題点】

これには次のような欠点があった。（イ）揉み消したはずの吸い殻が燻っていることがしばしばあり、危険である。（ロ）揉み消した後やがて消えるにしても、火種が暫くは煙りをたてる。（ハ）揉み消すことにより灰皿がすぐに汚れるため、初めの美観を保てない。（ニ）皿型容器のものは吸い殻が溜まると見た目に汚く、悪臭も放ち、風で灰が飛び散り辺りを汚す。（ホ）吸い殻の溜まったままの灰皿を置いて席を離れたり、外出することは危険で、不安である。（ヘ）喫煙に対する社会的批判の高まる中でもなお、喫煙後の不始末が起こる。本考案は、これらの欠点を解決するためになされたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上部のみ開口した、吸い殻収納容器（１）の開口部に、アサガオ状の中心収束部が通常の紙巻きタバコを差し込んだ時ずり落ちることなく押し込めば擦り抜ける程度に狭窄した内径のスイガラ差し込み口（２）を有した灰おとし皿（３）を設ける。

【０００５】

【作用】

喫煙の終わったタバコの吸い殻は、揉み消さず、スイガラ差し込み口（２）へ燃焼部が吸い殻収納容器内、中空に達するまで深く差し込む、すると、その吸い殻でスイガラ差し込み口（２）の孔が塞がれる、吸い殻収納容器の中への空気の供給は絶たれ、かつ、煙りも充満し酸素欠乏状態となつて、消火する。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の実施例について説明する。（イ）適度の深さを有した吸い殻収納容器（１）の開口部にすき間を作らぬように嵌め合う灰おとし皿（３）を設ける。（ロ）灰おとし皿（３）は中心に向かいアサガオ状に深く落ち込ませる。（ハ）アサガオ状に落ち込んだ先に、紙巻きタバコが指で押して擦り抜ける程度の内径の孔、スイガラ差し込み口（２）を設ける。（ニ）灰おとし皿（３）は灰の滑り込みを良くするために出来る限り滑らかであることが望ましいい。金属の磨き又は、メッキの鏡面仕上げ、あるいはガラス、磁器等が相応しい。（ホ）灰おとし皿（３）のアサガオ形状を急深型にすれば、置きタバコをしても滑り込んで消火するものも可能である。（ヘ）吸い殻収納容器（１）は開口部が灰おとし皿（３）と嵌め合えば形状は自由に変更してよく、材質もそれぞれが異なっても可能である。本案は以上のような構造で、これを使用するときは、喫煙の終わった吸い殻を揉み消さず、スイガラ差し込み口（２）へ深く差し込んでおく、すると、その吸い殻でスイガラ差し込み口（２）の孔が塞がれるため吸い殻収納容器（１）の中には新たな空気の供給が絶たれる、かつ、煙りも充満し、酸素不足となつて消火する。吸い殻はそのままにしておく。次に喫煙したときは、その吸い殻で前の吸い殻を押し込みながら、同様に差し込む、これで前の吸い殻は収納容器の中へ落ち、その吸い殻はスイガラ差し込み口（２）の孔を塞ぐ。これをくりかえす。

【０００７】

【考案の効果】タバコの吸い殻を揉み消さないので灰皿が汚れない、灰おとし皿の灰は少しの振動を与えれば中心に集まり吸い殻収納容器（１）の中へ落ち込んでしまう、吸い殻は溜まっても中は見えないので、いつでも使い初めの美観が保てる。当然、風が吹いても灰が飛ぶことはない。一人暮らしや個室での使用は外出や就寝時に不安が残るが、これは、煙りも外に出ず消火するので安全である、機構も単純で取り扱いも容易である。喫煙者に対する批判的社会状況にあっても継続使用中の灰皿の不潔感、不精感はないので幾分かは救われる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の要部断面斜視図である。

【図２】本考案の使用状態を示す断面斜視図である。

【図３】本考案の斜視図である。

【図４】その他の実施例の斜視図である。

【符号の説明】

１吸い殻収納容器２スイガラ差し込み口３灰おとし皿４前回喫煙の吸い殻

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】上部のみ開口した、吸い殻収納容器
（１）の開口部に、アサガオ状の中心収束部に、通常の
紙巻タバコがずり落ちることなく、押せば擦りぬける程
度に狭窄した内径のスイガラ差し込み口（２）を有した
灰おとし皿（３）を設けた、自然消火式卓上灰皿。