JPH0680822B2 - 双方向サイリスタ - Google Patents

双方向サイリスタ

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JPH0680822B2
JPH0680822B2 JP1217024A JP21702489A JPH0680822B2 JP H0680822 B2 JPH0680822 B2 JP H0680822B2 JP 1217024 A JP1217024 A JP 1217024A JP 21702489 A JP21702489 A JP 21702489A JP H0680822 B2 JPH0680822 B2 JP H0680822B2
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gate electrode
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は一般にトライアツクと呼ばれている双方向サイ
リスタに関し、更に詳細には、その高感度化を達成する
ことができる双方向サイリスタに関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕
双方向サイリスタ(双方向逆阻止3端子サイリスタ)即
ちトライアツクは交流電流の制御を行うスイツチとして
モーター制御回路等の電子回路に広く使用されている。
第15図〜第18図に示す従来の双方向サイリスタは、第1
導電型(N型)の第1の半導体領域N1(以下、単にN1
域と呼ぶ)と、このN1領域の一方の側(下側)に接して
いる第2導電型(P型)の第2の半導体領域P1(以下、
単にP1領域と呼ぶ)と、N1領域の他方の側(上側)に接
している第2導電型(P型)の第3の半導体領域P2(以
下、単にP2領域と呼ぶ)とから成るシリコン半導体基体
1を備えている。なお、N1領域は出発母材であるN型シ
リコン半導体基板から成る。P1領域及びP2領域は共に不
純物(例えばボロン)を拡散することによつて形成さ
れ、基体1の上面側に配設されているP2領域はN1領域に
よつて囲まれている。P2領域の中には表面が露出するよ
うに第1導電型(N型)の第4の半導体領域N2(以下、
単にN2領域と呼ぶ)と第5の半導体領域N4(以下、単に
N4領域と呼ぶ)が不純物(例えばリン)を拡散すること
によつて形成されている。P1領域の中には第1導電型
(N型)の第6の半導体領域N3(以下、単にN3領域と呼
ぶ)が不純物(例えばリン)を拡散することによつて形
成されている。半導体基体1の側面領域には第2導電型
(P型)の分離用半導体領域P3(以下、単にP3領域と呼
ぶ)が不純物拡散によつて形成されている。このP3領域
は素子分離前の半導体ウエハの状態における上面及び下
面から不純物(例えばボロン)を拡散することによつて
P1領域に連続するように形成されたものである。
第16図から明らかなようにN1領域及びP2領域の平面形状
は略四角形であり、N2領域はP2領域の約1/3程度の面積
となるように形成されている。N4領域はP2領域の約1/8
程度の小面積領域である。第15図〜第18図の双方向サイ
リスタではN4領域がP2領域の1つの角に近接配置された
コーナーゲート構造の双方向サイリスタとなつている。
なお、N2領域とN4領域との間にP2領域の幅狭部分2が生
じるようにN2領域及びN4領域のパターンが決定されてい
る。即ち、N2領域は半島状突出部7を有してN4領域に近
接している。
N3領域は第18図から明らかなようにP1領域の一部に形成
され、且つ平面的に見たときにN4領域と重なる部分を有
するように配設されている。
真空蒸着で形成されたアルミニウム電極から成る第1の
主電極T1は第15図及び第17図から明らかなように、P2
域及びN2領域の大部分に接するように配設されている。
真空蒸着法等で形成されたTi(チタン)層とNi(ニツケ
ル)層とから成る第2の主電極T2はP1領域とN3領域に接
するように配設されている。真空蒸着によつて形成され
たアルミニウム電極から成るゲート電極GはN4領域の大
部分とP2領域の一部とに接するように配設されている。
第1の主電極T1とゲート電極GとはSiO2系の絶縁膜3の
開口を介して各領域に接している。なお、第1の主電極
T1はP2領域とN2領域との一部を短絡させるように形成さ
れ、またゲート電極GはN4領域とP2領域との一部を短絡
させるように形成されている。P2領域とN2領域との短絡
位置はN4領域とP2領域の短絡位置から比較的離れてい
る。
双方向サイリスタは第1の主電極T1と第2の主電極T2
正負の極性の変化及びゲート電極Gの第1の主電極T1
対する電圧、即ち、ゲート電圧VGの正負の極性の変化に
無関係にスイツチング動作させることができる。第1の
主電極T1に対する第2の主電極T2の電位が正であり、第
1の主電極T1に対するゲート電極Gの電位が正である第
1のモードにおいては、ゲート電極GとP2領域と第1の
主電極T1の経路でトリガ電流が流れ、これによつて、第
15図に示すP1領域とP2領域とN2領域とから成る4層構造
の第1のサイリスタ部4が導通し、第2の主電極T2から
第1の主電極T1に向つて主電流が流れる。
第1の主電極T1に対する第2の主電極T2の電位で正であ
り、第の主電極T1に対するゲート電極Gの電位が負であ
る第2のモードにおいては、第1の主電極T1とP2領域と
ゲート電極Gの経路でトリガ電流が流れ、これによつ
て、第1のモードと同様に第1のサイリスタ部4が導通
し、ここに主電流が流れる。
第1の主電極T1に対する第2の主電極T2の電位が負であ
り、第1の主電極T1に対するゲート電極Gの電位が負で
ある第3のモードにおいては、第1の主電極T1とP2領域
とゲート電極Gの経路でトリガ電流が流れ、これによ
り、N3領域とP1領域とN1領域とP2領域とから成る第2の
サイリスタ部5が導通し、ここを通つて主電流が流れ
る。
第1の主電極T1に対する第2の主電極T2の電位が負であ
り、第1の主電極T1に対するゲート電極Gの電位が正で
ある第4のモードにおいては、ゲート電極GとP2領域と
第1の主電極T1の経路でトリガ電流が流れ、これによつ
て、第3のモードと同様に第2のサイリスタ部5が導通
し、ここに主電流が流れる。
なお、第15図の右側におけるN4領域とP2領域とN1領域と
P1領域とN3領域とから成る部分6は、第1及び第2のサ
イリスタ部4、5を導通させるために利用される部分で
ある。
ところで、双方向サイリスタにおいては高感度化、即
ち、いかに小さいゲートトリガ電流IGTによつて第1の
サイリスタ部4又は第2のサイリスタ部5を導通させる
かが重要な課題の1つである。第1の主電極T1とゲート
電極Gとの間に流れるゲートトリガ電流IGTは、主とし
て、N4領域の下方のP2領域を通る成分と第17図で矢印8
で示すようにP2領域の表面部分を流れる成分から構成さ
れる。したがつて、第1の主電極T1とゲート電極Gとの
間のP2領域の抵抗値を増大すれば、ゲートトリガ電流を
減少できる。しかしながら、N4領域の下方のP2領域の幅
や不純物濃度は素子設計上小さくするにも限界がある
し、幅狭部分2の抵抗値を増大するためにN2領域とN4
域との間隔を狭くするにも、両領域の電気的分離を良好
に得ることから限界があつた。したがつて、第15図〜第
18図に示す従来の双方向サイリスタでは、このゲートト
リガ電流IGTがあまり小さくならず、高感度化が難しか
つた。
そこで、本発明は上記の問題を解決し、ゲートトリガ電
流IGTを減少させて高感度化を実現することができる双
方向サイリスタを提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するための本発明は、実施例を示す図面
の符号を参照して説明すると、第1導電型の第1の半導
体領域N1と、前記第1の半導体領域N1の一方の側に隣接
する第2導電型の第2の半導体領域P1と、前記第1の半
導体領域N1の他方の側に隣接する第2導電型の第3の半
導体領域P2とを有する半導体基体を備え、前記第3の半
導体領域P2の中には前記半導体基体の表面に露出する部
分を有して前記第3の半導体領域P2に隣接している第1
導電型の第4及び第5の半導体領域N2、N4が形成されて
おり、前記第2の半導体領域P1の中には前記半導体基体
の表面に露出する部分を有して前記第2の半導体領域P1
に隣接している第1導電型の第6の半導体領域N3が形成
されており、前記第6の半導体領域N3は平面的に見たと
きに前記第5の半導体領域N4に重なる部分を有し、前記
第3及び第4の半導体領域P2、N2の表面は第1の主電極
T1に接しており、前記第3及び第5の半導体領域P2、N4
の表面はゲート電極Gに接しており、前記第2及び第6
の半導体領域P1、N3の表面は第2の主電極T2に接してい
る双方向サイリスタにおいて、前記第5の半導体領域N4
の中に所定長の帯状の第2導電型の第7の半導体領域P4
が設けられ、前記第7の半導体領域P4の上面が前記半導
体基体の表面に露出し、前記第7の半導体領域P4の下面
及び側面は前記第5の半導体領域N4に接しており、前記
第7の半導体領域P4の一端部分は前記第3の半導体領域
P2に接続されており、前記第7の半導体領域P4の前記第
3の半導体領域P2との接続部から前記第7の半導体領域
P4の所定長の半分以上離れた前記第7の半導体領域P4の
奥まった部分9のみが前記ゲート電極Gに接続され、前
記第7の半導体領域P4の前記奥まった部分9以外の部分
の表面は絶縁膜3で被覆され、前記第7の半導体領域P4
は前記第3の半導体領域P2の前記第5の半導体領域N4の
下に存在する部分の不純物濃度よりも高い不純物濃度を
有していることを特徴とする双方向サイリスタに係わる
ものである。
[発明の作用及び効果] 本発明は次の作用効果を有する。
(イ)帯状の第7の半導体領域P4はこの奥まった部分の
みでゲート電極Gに接続されているので、第7の半導体
領域P4が無効電流成分IGTbの通路として機能する。これ
により、無効電流成分IGTbが流れる通路の全体の距離が
長くなり、これによる抵抗の増大が達成され、また第7
の半導体領域P4を幅狭にすることによる抵抗の増大が達
成される。従って、半導体基板の比較的小さな面積を利
用して無効電流成分IGTbの制限が効果的に達成され、ゲ
ートトリガ電流IGTが小さくなり、ゲートトリガの感度
を高めることができる。
(ロ)第7の半導体領域P4の下面は第5の半導体領域N4
によって第3の半導体領域P2から分離されている。従っ
て、第7の半導体領域P4の横方向のみに電流が流え、無
効電流成分IGTbが効果的に制限され、トリガ感度が高め
られる。
(ハ)無効電流成分IGTbの通路として作用する等7の半
導体領域P7は第5の半導体領域N4の下部の第3の半導体
領域P2よりも高い不純物濃度を有するので無効電流成分
IGTbの温度特性は良好である。従って、ゲートトリガ電
流IGTの温度特性も比較的良好になり、更に主電極間電
圧のゲートトリガ電流IGTへの影響も少なくなる。
〔実施例〕
次に、第1図〜第9図を参照して本発明の実施例に係わ
る双方向サイリスタ(トライアツク)を説明する。
第1図〜第9図に示す双方向サイリスタは、第15図〜第
18図の双方向サイリスタのP2領域及びN4領域のパターン
とゲート電極Gの配置を変えた他は第15図〜第18図の双
方向サイリスタと同一に構成されている。したがつて、
第1図〜第9図において第15図〜第18図と共通する部分
には同一の符号を付してその説明を省略する。本実施例
のN4領域(第5の半導体領域)内に第1図及び第2図に
示すように半導体基体としての基板1の上面に露出した
面を有する第7の半導体領域としてのP型半導体領域P4
(以下、P4領域と呼ぶ)が設けられている。このP4領域
は帯状且つ幅狭に形成され、その一端がP2領域の幅狭部
分2に接続されている。P4領域の他端と下面と両側面は
N4領域に接している。P4領域の長さL1はこれが延びる方
向のN4領域の幅W1の約5/7となつている。また、P4領域
の幅W2はN4領域の第2図の左右方向の幅W3の1/132にな
つている。P4領域の奥即ち先端部9は絶縁膜3によつて
被覆されていないが、P4領域のこれ以外の部分は第1図
に示すように絶縁膜3で被覆されている。ゲート電極G
はN4領域のほぼ全部とP4領域とを覆うように配置されて
いるが、P4領域においては先端部(奥まつた部分)9の
みに接している。したがつて、P4領域のゲート電極Gに
接触する先端部9からP4領域のN4領域に対する入口まで
の領域を抵抗値の比較的大きいトリガ電流IGTの電流通
路として使用することができる。各部の寸法を例示する
と、W1は660μm、W2は5μm、W3は660μm、L1は500
μm、幅狭部分2の幅は80μmである。
次に、第5図〜第9図によつてN4領域及びP4領域の形成
方法を説明する。まず、第5図(A)及び第6図に示す
ようにP2領域の上面にシリコン酸化膜を形成し、エツチ
ングによつてコ字状開口11を有する第1のマスク12を形
成する。開口11は第1の開口部11aと第2の開口部11bと
を有している。第1及び第2の開口部11a、11bの相互間
の帯状被覆部12aはP4領域形成予定部を被覆している。
次に、第1のマスク12の開口11を通じて、P2領域内にN
形の不純物としてリンを周知の熱拡散法によつて導入す
る。本実施例では、開口11内に極薄のシリコン酸化膜を
形成し、このシリコン酸化膜を介してリンの拡散を行
う。開口11から導入されたリンは、P2領域の下方に向つ
て拡散するとともにいわゆる横方向拡散によつて帯状被
覆部12aの下にも拡散し、帯状被覆部12aの両側から拡散
領域が重複し、第5図(B)に示すN4領域が得られる。
N4領域の表面の不純物濃度は均一でなく、場所によつて
変化する。第8図は第9図に示すN4領域の表面の不純物
濃度を示すものであつて、開口11から遠ざかるに従つて
不純物濃度が低下し、帯状被覆部12aの中央部に対応し
て最も低い不純物濃度領域が生じている。なお、N4領域
はN2領域と同時に形成する。また、N4領域の形成工程に
おいて開口11のシリコン酸化膜13をマスクとして機能す
る程度に肉厚化する。
次に、第5図(C)及び第7図に示すように、開口14を
有する第2のマスク15を形成する。なお、開口14はP4
域形成予定部を含むように形成する。
次に、第5図(D)に示すように、開口14に露出したN4
領域の上面に極薄のシリコン酸化膜16を形成し、開口14
から極薄のシリコン酸化膜16を介してN4領域内にP形の
不純物としてボロンをイオン注入法でほぼ均一に導入す
る。次に、熱処理を施して第5図(D)に示すようにP4
領域を形成する。P4領域は第8図でC1で示す不純物濃度
よりも低い領域の導電形の反転によつて得られる。した
がつて、第5図〜第9図の方法によれば、比較的広い帯
状被覆部12a及び開口14によつて極めて幅狭のP4領域を
得ることができる。
本実施例のトライアツクによれば、ゲートトリガ電流I
GTの電流通路の抵抗が増大するので、ゲートトリガ電流
IGTが減少し高感度化が実現できる。即ち、ゲート電極
GはP4領域の先端部分9に接しており、P2領域とはP4
域を介してのみ接続されている。要するに、ゲートトリ
ガ電流IGTの電流通路の一端はP4領域の先端部9であ
り、他端は第1の主電極T1とP2領域との接触部がN4領域
に最も近接する部分であり、これ等の間に幅狭領域2と
幅狭のP4領域とが介在する。したがつて、第15図〜第18
図に示すトライアツクよりもゲートトリガ電流通路の抵
抗値が大きくなる。
また、P4領域は、その下方と両側面がN4領域に隣接して
形成されている。したがつて、ゲートトリガ電流IGT
すべてが、抵抗値の大きいP4領域を全長にわたつて横方
向に流れる。このため、P4領域がゲートトリガ電流IGT
の電流制限用の抵抗として有効に寄与する。P4領域の下
方にN4領域が形成されない場合には、P2領域のN4領域の
下方側を通つてP4領域を縦方向に流れてゲート電極Gに
達する電流成分が生じ、P4領域が電流制限用の抵抗とし
て有効に機能しない。本実施例ではこの問題は解消され
ており、幅狭領域2と幅狭且つ高抵抗のP4領域によつて
ゲートトリガ電流IGTを効果的に減少し、トリガ感度を
向上することができる。
また、本実施例の双方向サイリスタでは、P4領域が十分
に幅狭に形成されている分、P4領域はその平均不純物濃
度をあまり下げることなく抵抗値の大きい電流通路とす
ることができる。本実施例では、P4領域の平均不純物濃
度は、N4領域の下方に位置するP2領域の不純物濃度より
も大きく設定されている。周知のように、不純物濃度が
高い程、半導体領域の抵抗の温度依存性(温度変化によ
る抵抗値変化)は小さくなる。したがつて、P4領域の抵
抗値の温度依存性は比較的小さい。P2領域の表面側の領
域は、N4領域の下方の部分に比べて不純物濃度のレベル
が大きくなつているから、ここでの抵抗値の温度依存性
も比較的小さい。この様に、本実施例の双方向サイリス
タでは、ゲートトリガ電流IGTの電流通路が主として、
抵抗値の温度による変動率が比較的小さい部分に形成さ
れる。したがつて、トリガ電流の温度特性をあまり低下
することなしに、トリガ感度の向上が可能である。
また、P4領域は単一のN4領域内に設けられているので、
N2領域とN4領域の電気的分離には無関係である。したが
つて、P4領域を上記のように幅狭形状としても素子の特
性上問題が生じることはない。
〔変形例〕
本発明は上述の実施例に限定されるものでなく、例えば
次の変形が可能なものである。
(1)本発明によればゲート電極が負の第2、第3のモ
ードの高感度化が達成できるので、第10図のように、N2
領域の半島状突出部7を第1の主電極T1の縁部に沿つて
延在させて、P2領域の一部であるP2′をN2領域が囲むよ
うにし、ゲート電極が正の第1及び第4のモードの高感
度化を達成し、第1〜第4のモードすべてを平均して高
感度化してもよい。
(2)第11図に示すように、実施例のP4領域の変形とし
て、これをN4領域の第11図の右辺側からN4領域に侵入さ
せてもよい。この場合には、実施例と同様にP4領域の奥
の部分9のみにゲート電極Gを接触させ、P4領域の残り
の部分の表面は絶縁膜3で覆う。
(3)第11図に示すように、幅狭のP4領域に屈曲部分を
設けてもよい。このようにすることで、P4領域の長さが
増大し、結果として電流経路の抵抗値が増大できる。
(4)ゲート電極Gのパターンを第12図に示すように、
P4領域の奥の部分9のみに接続されるように、その形状
をN4領域の形状に合せてもよい。
(5)第13図及び第14図に示すように、P4領域をN4領域
の中に島状に形成し、接続物体20によつてP4領域の一端
部をP2領域に接続してもよい。
(6)P2領域及び/又はP3領域に高濃度のP形領域から
成るガードリング又は等電位リング(equipotential ri
ng)(EQR)を設けてもよい。
(7)N4領域(ゲート領域)がP2領域の角近傍以外に形
成されたタイプの双方向サイリスタ(センターゲート形
トライアツクやサイドゲート形トライアツク)にも有効
である。
(8)ゲート電極GはP4領域の奥まつた部分で接続され
るのが望ましいが、P4領域の中ほどで接続されていても
それなりの抵抗分でゲートトリガ電流IGTを制限させる
ことができる。しかしながら、P4領域での電流制限効果
を有効に得るには、P4領域の全長の3/5望ましくは3/4以
上奥まつた部分でゲート電極Gに接続されるのが良い。
(9)P4領域はイオン注入によるプレデポジションと熱
処理によるドライブインとを組合せた方法以外で形成し
てもよい。例えば、周知の熱拡散法によつて形成しても
よい。
(10)N4領域を設けるための第1のマスク12の開口11を
帯状被覆部12aの両側に配置された2つの開口に分けて
もよい。
(11)N4領域を比較的高い不純物濃度の第1の領域とP4
領域に接するように設けた不純物濃度の低い第2の領域
との組み合せにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例によるトライアツクを第2図の
I-I線に対応する部分で示す断面図、 第2図は第1図のトライアツクの半導体基体の表面を示
す平面図、 第3図は第1図のトライアツクの電極形成後の平面図、 第4図は第1図のIV-IV線の断面図、 第5図(A)〜(D)は第1図のP4領域及びN4領域の形
成方法を説明するための断面図、 第6図は第5図(A)の平面図、 第7図は第5図(C)の平面図、 第8図は第9図の表面の不純物濃度分布図、 第9図は第5図(B)の中央部分を拡大して示す断面
図、 第10図、第11図、第12図及び第13図は変形例を示す平面
図、 第14図は第13図のXIV-XIV線に対応する断面図、 第15図は従来のトライアツクの第16図、第17図、第18図
のXV-XV線に対応する断面図、 第16図は第15図の半導体基体の平面図、 第17図は第15図のトライアツクの平面図、 第18図は第15図のXVIII-XVIII線に対応する断面図であ
る。 P4…第7の半導体領域、N4…第5の半導体領域、T1…第
1の主電極、T2…第2の主電極、G…ゲート電極。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1導電型の第1の半導体領域(N1)と、
    前記第1の半導体領域(N1)の一方の側に隣接する第2
    導電型の第2の半導体領域(P1)と、前記第1の半導体
    領域(N1)の他方の側に隣接する第2導電型の第3の半
    導体領域(P2)とを有する半導体基体を備え、前記第3
    の半導体領域(P2)の中には前記半導体基体の表面に露
    出する部分を有して前記第3の半導体領域(P2)に隣接
    している第1導電型の第4及び第5の半導体領域(N2)
    (N4)が形成されており、前記第2の半導体領域(P1)
    の中には前記半導体基体の表面に露出する部分を有して
    前記第2の半導体領域(P1)に隣接している第1導電型
    の第6の半導体領域(N3)が形成されており、前記第6
    の半導体領域(N3)は平面的に見たときに前記第5の半
    導体領域(N4)に重なる部分を有し、前記第3及び第4
    の半導体領域(P2)(N2)の表面は第1の主電極(T1)
    に接しており、前記第3及び第5の半導体領域(P2)
    (N4)の表面はゲート電極(G)に接しており、前記第
    2及び第6の半導体領域(P1)(N3)の表面は第2の主
    電極(T2)に接している双方向サイリスタにおいて、 前記第5の半導体領域(N4)の中に所定長の帯状の第2
    導電型の第7の半導体領域(P4)が設けられ、 前記第7の半導体領域(P4)の上面が前記半導体基体の
    表面に露出し、前記第7の半導体領域(P4)の下面及び
    側面は前記第5の半導体領域(N4)に接しており、 前記第7の半導体領域(P4)の一端部分は前記第3の半
    導体領域(P2)に接続されており、 前記第7の半導体領域(P4)の前記第3の半導体領域
    (P2)との接続部から前記第7の半導体領域(P4)の所
    定長の半分以上離れた前記第7の半導体領域(P4)の奥
    まった部分(9)のみが前記ゲート電極(G)に接続さ
    れ、 前記第7の半導体領域(P4)の前記奥まった部分(9)
    以外の部分の表面は絶縁膜(3)で被覆され、 前記第7の半導体領域(P4)は前記第3の半導体領域
    (P2)の前記第5の半導体領域(N4)の下に存在する部
    分の不純物濃度よりも高い不純物濃度を有していること
    を特徴とする双方向サイリスタ。
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