JPH0680690U - 展示具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 展示具に表紙が極めて容易に取付けられるよ
うにする。 【構成】 正面板部１に連なる両側面板部２、２が復帰
に抗して広げることが可能な角筒体４を設けて、上記正
面板部及び両側面板部の表面に重ねた透明なシートＣの
両自由端縁を角筒体の表面に固着６し、両側面板部を引
っ張って弛んだシートの内側に表紙を挿入する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、レンタルショップでのディスクやビデオカセットのようなレンタ ル商品を展示するためなどの展示具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、レンタルショップの棚にレンタル商品を並べるには、図６に示すような 合成樹脂製の上面開放のケース３１が用いられ、上面開放口３２からケース３１ 内にビデオカセットのようなレンタル商品３３を挿入したのち、棚に並べる。

【０００３】 ケース３１にレンタル商品３３を挿入した際、図６鎖線に示すようにケース３ １の上縁からレンタル商品３３の上部を突出させて、レンタル商品３３のつかみ 出しが容易になるようにする関係上、レンタル商品３３の表面（正面板部と左右 の側面板部との三面）に設けてある商品の表題、出演者などの印刷表紙３４がケ ース３１により被われる。

【０００４】 このため、ケース３１の表面（正面板と左右の側面板部との三面）にもレンタ ル商品と同様の表紙３５が重ね合わせてある。

【０００５】 上記の表紙３５は、その表面に重ね合わせると共に、両側面板部の背面板部側 の辺縁に両側縁を熱接着３６した透明な合成樹脂シート３７により保護されてい る。

【０００６】 なお、表紙３５の上下縁は、ケース３１の表面（正面板部と両側面板部との三 面）に設けてある膨出条３８に引っかかって脱落を止めるようになっている。

【０００７】

【考案が解決しようとする課題】

上記のようなケースによると、ケースを構成する周壁四面（前後で対向する正 面板部及び背面板部と、左右で対向する両側面板部とから成る）の一箇所が切り 離され、切り離し部分が着脱自在になる組み立て展開自在な形成にあっては、ケ ースのフラットな状態への展開にともない、展開した三面の表面に対してシート が遊離するので、表紙の挿入や取り出しが容易にできる。

【０００８】 しかしながら、組み立て並びに展開できない形成の合成樹脂成型品のケースに よると、ケースの表面（三面）に対してシートを遊離させることができないので 、表紙の出し入れができない。

【０００９】 このため、ケースの表面（三面）に表紙を、表紙の表面全体にシートを重ね合 わせたのち、シートの両側自由端をケースの両側面板部に熱接着することになり 、わずらわしい製法によって著しくコストがアップすると共に、個々のレンタル 商品の専用ケースになり、表紙を入れかえて使用することができない問題があっ た。

【００１０】 そこで、この考案の課題は、表紙の入れ替えが容易になるようにした展示具を 提供することである。

【００１１】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決するために、この考案は、少なくとも前後で対向する正面板 部及び中間の上下縁間を切り離してある背面板部と、左右で対向する両側面板部 とを有する切り離し角筒体を上記対向両側面板部が復帰力に抗して離反すること が可能な材料を用いて形成し、また、上記角筒体の内面所要位置に挿入商品の落 ち止め部を設け、さらに、上記角筒体の表面少なくとも上記正面板部及び両側面 板部に一枚の透明なシートを重ね合わせると共に、このシートの両自由端縁を上 記角筒体に適宜の手段により固着して成る展示具を採用する。

【００１２】

【作用】

把持した両側面板部を復帰力に抗して互いに相反する方向に引っ張って、両側 面板部間を広げる。

【００１３】 すると、角筒体の表面に重なるシートが弛んで正面板部及び両側面板部から遊 離し、シートと正面板部及び両側面板部との間に間隙ができる。

【００１４】 この間隙のできた状態を維持しながら、間隙に上方から表紙を差し込み、差し 込み終了後に両側面板部の引っ張りを解除する。

【００１５】 引っ張りの解除された両側面板部は、元の状態に復帰すると共に、復帰にとも ないシートを緊張するので、シートと正面板部及び両側面板部とで表紙を挟持す る。

【００１６】

【実施例】

以下、この考案に係る実施例を添付図面に基づいて説明する。

【００１７】 図１から図４に示すように、Ａはビデオカセットａの展示具である。

【００１８】 上記の展示具Ａは、正面板部１と、この正面板部１の両側縁から連なって正面 板部１の裏面側で対向する左右一対の側面板部２、２と、この両側面板部２、２ の側縁から連なって互に内向きに突出すると共に、正面板部１に対向する切り離 し後面板部３とで形成した角筒体４と、この角筒体４の内面に上記角筒体４の上 面開口から挿入したビデオカセットａの抜け落ちを阻止する落ち止め部５とで構 成されている。

【００１９】 また、上記の角筒体４は、復帰力に抗して両側面板部２、２を引っ張って広げ ることができ、かつ引っ張りを解除すると元の位置に両側面板部２、２が復帰す るような材料、例えば或る程度の弾力性のある硬質合成樹脂により形成する。

【００２０】 さらに、上記の落ち止め部５は、図示の場合、両側面板部２、２の下縁から互 に内向きに底面板を突出させて設けたが、突起や突片などであってもよい。

【００２１】 なお、角筒体４にビデオカセットａを挿入した際、ビデオカセットａの上部が 角筒体４の上面開放口から上方に突出して、抜き取りやすいようになっている。

【００２２】 Ｂは角筒体４の正面板部１及び両側面板部２、２に重ね合わせた表紙である。 上記の表紙Ｂには、ビデオカセットａの表題、出演者などが印刷してある。

【００２３】 Ｃは表紙Ｂの表面全面に重ね合わせる合成樹脂製などの透明なシートで、この シートＣの両自由端縁は、角筒体４の表面に固着６してある。 上記の固着６は、両側面板部２、２の正面板部１の反対側縁に熱融着や接着剤 を介し固着してある。

【００２４】 なお、シートＣの両自由端縁を後面板部３、３の表面に固着することもある。

【００２５】 上記のように構成すると、把持した両側面板部２、２を復帰力に抗して互に相 反する方向に引っ張って、両側面板部２、２を広げると、図３に示すように、角 筒体４の表面に重なっていたシートＣが弛んで、正面板部１及び両側面板部２、 ２からシートＣが遊離して間隙ができる。

【００２６】 この遊離状態を維持しながら、上方から間隙に表紙Ｂを挿入（交換のため引き 抜く）し、挿入後両側面板部２、２の引っ張りを解除する。

【００２７】 引っ張りの解除された両側面板部２、２は、元の位置に復帰すると共に、シー トＣを緊張するので、図４に示すように、シートＣと正面板部１及び両側面板部 ２、２とで印刷紙Ｃを挟持する。

【００２８】 上記挟持した印刷紙Ｃが抜け落ちるおそれがある場合、正面板部１及び両側面 板部２、２の表面に突条２０などの引っかかりを設けておくとよい。

【００２９】 なお、展示具Ａは、図示のビデオカセット用に限定されることなく、ディスク などのその他のレンタル商品の展示にも用い、図５に示すような切り離した中底 ２１を有する陳列台（展示具Ａ）の表紙を被うシートＣにも採用することもある 。

【００３０】

【効果】

この考案に係る展示具は、以上のように構成してあるので、表紙の取付けや交 換が極めてスムーズに行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係るケースの斜視図

【図２】同上の縦断正面図

【図３】両側面板部を広げた横断平面図

【図４】両側面板部が復帰した横断平面図

【図５】他の実施例の展示具を示す斜視図

【図６】従来品の斜視図

【符号の説明】

Ａ 展示具 ａ ビデオカセット １ 正面板部 ２ 側面板部 ３ 後面板部 ４ 角筒体 ５ 落ち止め部 ６ 固着 ２０ 突条 ２１ 中底 Ｂ 表紙 Ｃ シート

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 少なくとも前後で対向する正面板部及び
   中間の上下縁間を切り離してある背面板部と、左右で対
   向する両側面板部とを有する切り離し角筒体を上記対向
   両側面板部が復帰力に抗して離反することが可能な材料
   を用いて形成し、また、上記角筒体の内面所要位置に挿
   入商品の落ち止め部を設け、さらに、上記角筒体の表面
   少なくとも上記正面板部及び両側面板部に一枚の透明な
   シートを重ね合わせると共に、このシートの両自由端縁
   を上記角筒体に適宜の手段により固着して成る展示具。