JPH0669190U - 展示具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 展示具に表紙が極めて容易に取付けられるよ
うにする。 【構成】 分解不可能な角筒体１４の表面に表紙Ｂを、
表紙の表面全体に透明なシートＣを順次重ね合わせると
共に、シートの両自由端縁を角筒体から脱落しないよう
に止め部材１７を介し着脱自在に取付けて、シートによ
り表紙を被う。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、レンタルショップでのディスクやビデオカセットのようなレンタ ル商品を展示するためなどの展示具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、レンタルショップの棚にレンタル商品を並べるには、図７に示すような 合成樹脂製の上面開放のケース１が用いられ、上面開放口２からケース１内にビ デオカセットのようなレンタル商品３を挿入したのち、棚に並べる。

【０００３】 ケース１にレンタル商品３を挿入した際、図７鎖線に示すようにケース１の上 縁からレンタル商品３の上部を突出させて、レンタル商品３のつかみ出しが容易 になるようにする関係上、レンタル商品３の表面（正面板部と左右の側面板部と の三面）に設けてある商品の表題、出演者などの印刷表紙４がケース１により被 われる。

【０００４】 このため、ケース１の表面（正面板と左右の側面板部との三面）にもレンタル 商品と同様の表紙５が重ね合わせてある。

【０００５】 上記の表紙４、５は、その表面に重ね合わせると共に、両側面板部の背面板部 側の辺縁に両側縁を熱接着６した透明な合成樹脂シート７により保護されている 。

【０００６】 なお、表紙５の上下縁は、ケース１の表面（正面板部と両側面板部との三面） に設けてある膨出条８に引っかかって脱落を止めるようになっている。

【０００７】

【考案が解決しようとする課題】

上記のようなケースによると、ケースを構成する周壁四面（前後で対向する前 面板部及び背面板部と、左右で対向する両側面板部とから成る）の一箇所が切り 離され、切り離し部分が着脱自在になる組み立て展開自在な形成にあっては、ケ ースのフラットな状態への展開にともない、展開した三面の表面に対してシート が遊離するので、表紙の挿入や取り出しが容易にできる。

【０００８】 しかしながら、組み立て並びに展開できない形成の合成樹脂成型品のケースに よると、ケースの表面（三面）に対してシートを遊離させることができないので 、表紙の出し入れができない。

【０００９】 このため、ケースの表面（三面）に表紙を、表紙の表面全体にシートを重ね合 わせたのち、シートの両側自由端をケースの両側面板部に熱接着することになり 、わずらわしい製法によって著しくコストがアップすると共に、個々のレンタル 商品の専用ケースになり、表紙を入れかえて使用することができない問題があっ た。

【００１０】 そこで、この考案の課題は、表紙の入れ替えが容易になるようにした展示具を 提供することである。

【００１１】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決するために、この考案は、少なくとも前後で対向する正面板 部及び背面板部と、左右で対向する両側面板部とを有する分解不可能な角筒体で あって、上記角筒体の表面少なくとも上記正面板部及び両側面板部に一枚の透明 なシートを重ね合わせると共に、このシートの両自由端縁を上記角筒体から脱落 しないように適宜の止め部材を介し着脱自在に止めた構成を採用したものである 。

【００１２】 また、少なくとも前後で対向する正面板部及び背面板部と、左右で対向する両 側面板部とを有する分解不可能な角筒体であって、上記角筒体の表面少なくとも 上記正面板部及び両側面部に一枚の透明なシートを重ね合わせると共に、このシ ートの片方の端縁を上記角筒体の表面に固定し、また、上記シートのもう片方の 自由端縁を上記角筒体やシートの表面に適宜の止め部材を介し着脱自在に止めた 構成を採用したものである。

【００１３】

【作用】

角筒体の表面に表紙を重ね合わせ、次いで、表紙の表面に透明なシートを重ね 合わせたのち、止め部材を介しシートの両自由端縁を角筒体から脱落しないよう に止めて、シートにより表紙を被う。

【００１４】 また、角筒体の表面に表紙を重ね合わせたのち、表紙に透明なシートを重ね合 わせ、そして、シートの自由端縁を止め部材により角筒体やシートに止めて表紙 を被う。

【００１５】

【実施例】

以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて説明する。

【００１６】 （第１実施例） 図１から図３に示すように、Ａは、ビデオカセットａの展示具である。

【００１７】 上記の展示具Ａは、前後で対向する正面板部１１及び背面板部１２と、左右で 対向する両側面板部１３、１３とで分解不可能に（例えば合成樹脂の成形により ）構成した角筒体１４の底面を閉鎖する底面板部１５とから成り、角筒体１４の 上面開放口１６から角筒体１４内にビデオカセットａを挿入するようになってい る。

【００１８】 なお、角筒体１４にビデオカセットａを挿入した際、ビデオカセットａの上部 が開放口１６から上方に突出して、抜き取りやすいようになっている。

【００１９】 Ｂは角筒体１４の正面板部１１及び両側面板部１３に重ね合わせた表紙である 。

【００２０】 上記の表紙Ｂには、ビデオカセットａの表題、出演者などが印刷してある。

【００２１】 Ｃは表紙Ｂの表面全面に重ね合わせる合成樹脂製などの透明なシートで、この シートＣの両自由端縁は、止め部材１７を介し角筒体１４の表面に着脱自在に止 めるようになっている。

【００２２】 上記の止め部材１７には、シートＣと角筒体１４との重なり面に面テープを設 けたが、感圧性の接着テープや突部と凹部との嵌め合わせ結合する方式であって もよい。

【００２３】 なお、背面板部１２にシートＣの両自由端部を重ね合わせて、重なる自由端部 同士を止め部材１７により止めることもある。

【００２４】 （第２実施例） 図４及び図５に示すように、第１実施例と同様に角筒体１４の表面に表紙Ｂを 重ね合わせると共に、この表紙Ｂの表面全部に重ね合わせた透明なシートＣの自 由端縁の片方は、角筒体１４の表面に熱接着や接着剤などを介し前もって固着１ ８されており、もう片方の自由端縁は、角筒体１４の表面やシートＣの片方端の 重なり面に止め部材１７を介し着脱自在になっている。

【００２５】 なお、図示の場合、止め部材１７は、第１実施例と同様であり、角筒体１４と シートＣとの重なり面に設けたが、シート同士の重なり面に設けることもある。

【００２６】 また、展示具Ａは、図示のビデオカセット用に限定されることなく、ディスク などのその他のレンタル商品の展示にも用い、図６に示すような中底２１を有す る陳列台（展示具Ａ）の表紙を被うシートＣにも採用することもある。

【００２７】 図中２２は角筒体１４の表面上下縁に設けた膨出条で、この膨出条２２により シートＣによって被ってある表紙Ｂの落下を防止するようにしたが、シートＣの 下縁に連なる片（図示省略）を上方に折り返して、片に表紙の下縁を係合するこ ともある。

【００２８】

【効果】

この考案に係る展示具は、以上のように構成してあるので、表紙の取付けや交 換が極めてスムーズに行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係る展示具の第１実施例を示す斜視
図

【図２】同上の縦断正面図

【図３】同横断平面図

【図４】第２実施例の斜視図

【図５】同上の横断平面図

【図６】他の実施例の展示具の斜視図

【図７】従来品の斜視図

【符号の説明】

Ａ 展示具 １１ 正面板部 １２ 背面板部 １３ 側面板部 １４ 角筒体 １５ 底面板部 １６ 開放口 Ｂ 表紙 Ｃ シート １７ 止め部材 １８ 固着

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 少なくとも前後で対向する正面板部及び
   背面板部と、左右で対向する両側面板部とを有する分解
   不可能な角筒体であって、上記角筒体の表面少なくとも
   上記正面板部及び両側面板部に一枚の透明なシートを重
   ね合わせると共に、このシートの両自由端縁を上記角筒
   体から脱落しないように適宜の止め部材を介し着脱自在
   に止めて成る展示具。
2. 【請求項２】 少なくとも前後で対向する正面板部及び
   背面板部と、左右で対向する両側面板部とを有する分解
   不可能な角筒体であって、上記角筒体の表面少なくとも
   上記正面板部及び両側面部に一枚の透明なシートを重ね
   合わせると共に、このシートの片方の端縁を上記角筒体
   の表面に固定し、また、上記シートのもう片方の自由端
   縁を上記角筒体やシートの表面に適宜の止め部材を介し
   着脱自在に止めて成る展示具。