JPH0679591A - シミュレーション機能を備えた自動加工装置 - Google Patents

シミュレーション機能を備えた自動加工装置

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JPH0679591A
JPH0679591A JP15023392A JP15023392A JPH0679591A JP H0679591 A JPH0679591 A JP H0679591A JP 15023392 A JP15023392 A JP 15023392A JP 15023392 A JP15023392 A JP 15023392A JP H0679591 A JPH0679591 A JP H0679591A
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JP
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pallet
work
machining
tool
processing
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JP15023392A
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English (en)
Inventor
Morikuni Kimura
守邦 木村
Masaru Kato
勝 加藤
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Yamazaki Mazak Corp
Original Assignee
Yamazaki Mazak Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 旋盤セル等の自動加工装置において、自動加
工運転開始前に加工のシミュレーションを実行して段取
りミスを防止する。 【構成】 旋盤セル1は、複合加工旋盤10、搬送装置
20、パレット収納装置30、段取り部材収納装置5
0、治工具収納装置60を備える。段取り部材収納装置
50は、直動するストッカ510を有し、搬送装置20
のロボットアームにとりつけるハンド250やグリッパ
260を収納する。チェーン式の治工具収納装置60は
ツール270、ジョー280を収納する。パレット収納
装置30に搬入されるパレット350には素材ワーク3
60が供給される。制御装置は、セル内の段取り部材や
ワーク、加工プログラム等の現状を統括して管理する。
制御装置はシミュレーション機能を備えており、自動運
転に先立ち、加工時間を演算するとともに、不足部材を
表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複合加工工作機械と、複
合加工工作機械に段取り部材やワークを自動的に供給す
る装置を備えた自動加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複合加工工作機械のうちで、対向する2
基の主軸と、各主軸に共同するタレット刃物台を有する
複合加工旋盤と、複合加工旋盤に治工具やワークを自動
的に供給して多種類のワークを無人化により長時間にわ
たって加工する旋盤セルは、本出願人によって既に実用
化されている。この種の旋盤セルにあっては、ツールや
主軸のチャック爪を多数用意しておくことにより、多種
類のワークに対応することが可能となる。ツールやチャ
ック爪等の治工具をワークとは別個の収納装置に準備す
ることにより、多量の治工具を装備することができる。
治工具やワークを搬送する装置として、ロボットアーム
を有するガントリークレーン等が利用される。ロボット
アームは、ハンドにより治工具やワークを把持するが、
治工具やワークに応じてハンドを交換する必要があり、
これらの段取り部材を収納する手段も必要となる。無人
化による長時間の加工を達成するためには、より多量の
素材ワークを準備しておく必要がある。ワークは搬送装
置により自動的に取扱われるので、ロボットが自動的に
把持できるように段取りする必要がある。ワークを位置
決め手段を有するパレット上に段取りし、このパレット
を段積みしたユニットとして供給することにより、多量
のワークを準備する旋盤セルは本出願人により既に提案
されている。なお、マシニングセンタを備えたFMSに
おいて、段取り情態をチェックするものは、例えば、雑
誌「応用機械工業」1991年8月号、62頁〜68頁
に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】交換用の治工具やハン
ド等の段取り部材と素材ワークは、段取り指示によりオ
ペレータに指令され、オペレータはこの指示に基いて段
取りを実行する。段取り完了後に無人化による長時間の
自動加工サイクルがスタートする。従来の旋盤セルにあ
っては、段取りミス等により必要な治工具等が正確にセ
ットされていなかった場合にも、その治工具が必要にな
るまでミスが発見できず、ミスが発見された時点で自動
加工は停止してしまう。無人化による加工であるので、
段取りミスを修正して自動加工に復帰するまでの生産ロ
スは大きい。本発明はこの不具合を解消する装置を提供
するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の自動加工装置
は、複合加工工作機械と、複合加工工作機械に隣接して
配設される段取り部材収納装置及びパレット収納装置
と、ワーク治工具を載せてパレット収納装置に供給され
るパレットと、複合加工工作機械と段取り部材収納装置
及びパレット収納装置の間で部材を搬送する搬送装置
と、各装置を統合して制御する制御装置を備える。そし
て、制御装置は装置内の段取り部材とワークの現状を認
識する機能と、自動加工のシミュレーションを実行する
機能を備える。
【0005】
【作用】ワークの加工スケジュールと段取りスケジュー
ルが指令されると、このスケジュールに基いて自動加工
のシミュレーションを実行し、加工に要する時間を演算
するとともに、不足する部材を画面上に表示する。
【0006】
【実施例】図1は、本発明を実施する旋盤セルの平面
図、図2は正面図である。全体を符号1で示す旋盤セル
は、複合加工旋盤10と、パレット収納装置30と、段
取り部材収納装置50と、搬送装置20を備える。複合
加工旋盤10は、例えば本出願により提案され、特公平
2ー42602号公報に開示されているような形式のも
のである。この形式の複合加工旋盤は対向して配設した
2台の主軸と各々の主軸と協同する刃物台をそなえる。
第1の主軸と第1の刃物台は協同して第1の主軸に把持
されたワークに対して第1工程の加工を施す。第2の主
軸は第1の主軸から第一工程の加工が完了したワークを
受け渡され、第2の刃物台と協同してワークに第二工程
の加工を施す。一連の加工によりワークの全ての加工が
完了する。従って加工度の高いワークを短時間に高精度
で生産することができる。
【0007】複合加工旋盤10の側部には、全体を符号
30で示すパレット収納装置と符号50で示す段取り部
材収納装置が配設される。図示の実施例にあっては、段
取り部材収納装置50は複合加工旋盤10の側部に配設
され、その外側にパレット収納装置30が配設されてい
る。しかしながら、この段取り部材収納装置50とパレ
ット収納装置30をそれぞれ分離して、複合加工旋盤1
0の両側部に配設してもよい。また、複合加工旋盤のど
ちらの側にも、段取り部材収納装置50とパレット収納
装置30を配設することができる。複合加工旋盤10の
上部には、パレット収納装置30との間を結ぶ搬送装置
20が設けられる。搬送装置20は、ガイドレール20
0とガイドレール200の長手方向の軸線である、軸B
にそって走行する搬送ロボット(以下、ガントリーロボ
ットという)210を備える。ガントリーロボット21
0は、垂直方向である軸Aにそって上下動するアーム2
20とアーム220の先端に装備されるハンド250を
有する。ハンド250は、交換式のもので取扱うワーク
や治工具に応じて種々の形式のハンドが用意される。
【0008】旋盤セルにおける搬送装置20の構造及び
機能は、本出願人の出願にかかる特願平2ー27339
2号に開示されている。パレット収納装置30は、ガイ
ドレール200に直交する方向に配設されるベース30
0を有する。ベース300には台車310が走行自在に
取り付けられる。台車310はワークを乗せたパレット
の搬入ステーションWS1と、パレットを搬出するステ
ーションWS2との間を軸X3に沿って移動する。ワー
ク360や治工具を乗せたパレット350は段積み状態
で搬入ステーションWS1に搬入される。走行台車31
0はフォーク装置320を備える。フォーク装置320
は走行台車310に対して垂直方向に移動可能に支持さ
れる。フォーク装置320のアームはパレット350を
両側部から把持する。パレット350は、記憶素子を備
え、載置したワークの情報を記入する。フォーク装置3
20はパレット350の記憶素子のデーターを読み取る
装置を備える。
【0009】段積みパレットが搬入ステーションWS1
に搬入されると、フォーク装置320は段積みパレット
350にそって上下動し、各パレットのワークの情報を
読み取り、強電盤(図示せず)へ送る。強電盤の内部は
搬入されたワークの情報に基づいて加工手順等を搬送装
置20及び複合加工旋盤10へ指令する。走行台車31
0とフォーク装置320は、ワークを乗せたパレット3
50を案内レール200の直下に設定されるのサービス
ポジションへ運び、ガントリーロボット210と共同し
て対応するワーク360を複合加工旋盤10へ供給す
る。複合加工旋盤10で加工が完了したワークは、パレ
ット350へ戻される。1枚のパレット350のワーク
の全てが加工されると、走行台車310とフォーク装置
320は、そのワークパレット350を搬出ステーショ
ンWS2へ降ろす。以下順次、素材ワークを乗せたパレ
ット350をサービスポジションへ運び加工を継続す
る。
【0010】複合加工旋盤10は、種々の形状寸法のワ
ークを加工することができる。ワークの種類に応じて主
軸のチャックの上やツール等を段取り換えする必要が生
ずる。本発明の旋盤セル1は、本出願人による特願平3
−157393号に開示される多量の段取り部材を収容
する装置を備える。段取り部材収納装置50は、搬送装
置20の案内レール200に直交する方向に配設される
ベース500を備える。ベース500上にはレール50
2が設けられ、ストッカ510が軸X5に沿って移動自
在に取り付けられる。ストッカ510は上部が開口する
箱型の形状を有し、ストッカ510内には交換ハンド2
50が格納される。交換ハンド250はガントリーロボ
ット210のアーム220の先端に交換自在に取り付け
られる。ハンド250の種類としては、複合加工旋盤1
0の刃物台へ供給するツールを取扱うツールハンド、複
合加工旋盤10の主軸のチャックに供給するジョーを取
扱うジョーハンドやワークを取扱うワークハンドなどが
ある。ワークハンドにはワークの端面を把持するスクロ
ールチャック形式のハンドやバーワークの外周部を把持
するワークハンドなどがある。スクロールチャック形式
のワークハンドにおいては、ワークの径寸法に応じてハ
ンドのジョーを交換する必要が生じる。ストッカ510
のフランジ面に格納されるハンドジョーセット260
は、ワークの形状寸法に対応するジョーセットを備えワ
ークハンドに対して交換される。
【0011】ストッカ510は、機外計測装置(図示せ
ず)を連結することができる。この機外計測装置はVブ
ロックとマイクロメータを有するもので、予め設定され
たゲージに対する加工後のワーク寸法を自動的に計測す
る機能を有する。ストッカ510をガントリーロボット
210直下に割り出してハンド等の交換を実行する。段
取り部材収納装置50のベース500の両側には大容量
の治工具収納装置が装備される。治工具収納装置60
は、平行にかけ渡されたエンドレスのチェーン600を
有し、チェーン600に設けたポケットにツール270
とチャックジョー280が挿入される。2組の治工具収
納装置60は、それぞれ複合加工旋盤10の第1の主軸
側と第2の主軸側にツールとチャックジョーを供給する
が、例えばツールを62本、チャックジョーを33セッ
ト収容する容量をもつ。旋盤セル1内の段取り部材の準
備状況や、パレット上に用意されたワーク等の情報は、
コントロールユニットへ送られ、一元的に管理される。
コントロールユニットの情報は、旋盤セル1の領域外に
配設される段取りステーション(図示せず)へも送ら
れ、オペレータによるパレット350への段取り工程に
利用される。
【0012】段取りステーションにおいては、オペレー
タはコントローラの画面に表示される作業指示等に沿っ
て、パレット350上へワークやツール、チャックジョ
ー等を準備する。段取りされたパレットは、段積み状態
に構築されてパレット収納装置30の搬入ポートへ送ら
れる。その後、ツール、チャックジョー等の治工具は治
工具収納装置60へ段取りされ、ワークは加工順に従っ
て複合加工旋盤10へ供給される。コントロールユニッ
トは、旋盤セル1における加工スケジュールを作成して
表示する機能、段取りスケジュールを作成して表示する
機能、パレット上のワークや位置決め治具等の割付けを
作成して表示する機能、スケジュールをシミュレーショ
ンして不足品等を表示する機能を有する。
【0013】図3はコントロールユニットを構成するブ
ロック図である。全体を符号80で示すコントロールユ
ニットは、共有メモリ820を中心として、入出力部、
NC制御部840、システム制御部860、セル制御部
880が連結される構成を有する。入出力部はバスライ
ン802を介して共有メモリ820に連結され、バスラ
イン802には入力制御部814を介してキーボード8
15、表示制御部812を介して表示装置810、スケ
ジュール情報メモリ813、段取り情報メモリ816等
が接続される。ライン804により共有メモリ820に
連結されるNC制御部840は、バスライン842を介
してシステム843、システムデータメモリ844、主
軸制御部846、加工プログラムメモリ847、工具デ
ータメモリ848、刃物台制御部849等に接続され
る。
【0014】ライン806により共有メモリ820に連
結されるシステム制御部806は、バスライン862を
介してシステムプログラムメモリ863、システムデー
タメモリ864、スケジュール制御部865、スケジュ
ールメモリ866、スケジュール照合部867等に接続
される。ライン808を介して共有メモリ820に連結
されるセル制御部880は、バスライン882を介して
システムプログラムメモリ883、システムデータメモ
リ884、ストッカー制御部885、ガントリーロボッ
ト制御部886、運転データメモリ887、運転データ
照合部888、パレット制御部889等に接続される。
システム制御部860はライン855を介してNC制御
部に接続され、ライン856を介してセル制御部に接続
される。
【0015】図4はこれらの機能により達成されるシミ
ュレーションの概要を示す。加工スケジュールには、加
工順序、製造番号、製品名称、工程、加工個数等が含ま
れる。段取りスケジュールには、使用されるパレットの
番号、加工順序、製品番号、製品名称、工程、加工個数
等が含まれる。パレットの割付表示機能は、パレットの
図面と、パレット上に割付けられた治具やワークのデー
タを表示する。シミュレーション機能は、加工スケジュ
ール及び段取りスケジュールに基いてシミュレーション
を実行し、加工時間全稼働時間、不足している治工具等
を表示する。
【0016】このシミュレーションに必要な段取りデー
タは図4に示されている。プログラムに関しては、製品
番号、製品名称、加工工程、プログラム番号が含まれ
る。工具に関しては、工具番号、工具名称(工具コー
ド)、工具の形状、工具の寸法が含まれる。主軸のチャ
ック爪に関しては、爪番号、把握径寸法が含まれる。ハ
ンドに関しては、ハンド番号、このハンドに装着可能な
グリッパ番号が含まれる。グリッパに関しては、グリッ
パ番号、このグリッパを装着可能なハンド番号が含まれ
る。パレットに関しては、パレット番号、パレット上の
製品番号、名称、ワークをパレット上に固定する位置決
め治具(番号、取付位置)、パレットを重ねる際にパレ
ットの4隅に立設するパレットピン(番号、長さ)のデ
ータが含まれる。パレットピンの長さ寸法のデータによ
り、段積みされた各パレットの高さ位置が特定される。
パレット上に配設される位置決め治具に関しては、治具
番号、固定するワーク径、製品名称、在庫の状況等のデ
ータが含まれる。パレットピンに関しては、ピン番号、
長さ、在庫の状況等のデータが含まれる。
【0017】図5はコントローラの表示装置810上に
表示される加工スケジュール画面を示す。加工スケジュ
ール画面には、加工順序、製品番号、製品名称、加工工
程、加工個数、機外計測間隔等が表示される。加工順序
の欄には、加工を行なう順番を設定する。この場合は、
1番めに1個が設定されたことを示す。製品番号の欄に
は、加工製品の番号を設定する。設定した製品番号が未
登録の場合には、加工プログラム登録ボタンB1を押し
て登録画面を呼び出し、製品番号、製品名称、工程番
号、プログラム番号を登録する。この場合は、製品番号
H12LAM60610が設定されたことを示す。名称
の欄には製品番号に対応する名称が表示される。この場
合は、カップリングが設定されたことを示す。工程の欄
には、例えば第1の主軸で加工の第1工程を実行し、次
いで第2の主軸へワークを受け渡して加工の第2工程を
実行するように、加工工程を設定する。この場合は、工
程の欄は1−2となるが、第1工程だけのものは、工程
の欄は1−と設定する。製品番号と加工工程を設定する
ことにより必要な加工プログラムがプログラムファイル
から検索される。個数の欄には加工すべき製品の個数を
設定する。この場合は100個が設定されたことを示
す。機外計測間隔の欄には、加工しているワークを一定
間隔毎に機外計測装置に送って寸法計測する際のデータ
を設定する。この場合には、ワークを10個加工する毎
に、10個目のワークを計測することを示している。計
測中に次のワークを加工するか、または計測結果が出る
まで待機するかも設定される。計測結果に基づいてNC
プログラムを修正したり、制御軸をオフセットして加工
寸法誤差を自動的に補正する。
【0018】図6は、コントローラの表示装置810上
に表示される段取りスケジュール画面を示す。PNOの
欄には、使用するパレット番号が自動的に設定される。
パレット番号を変更する場合にはカーソルとテンキーに
より再設定する。製品番号の欄には製品番号コードを設
定する。設定した製品番号が未登録の場合には、加工プ
ログラム登録画面を呼び出して、製品番号、名称、加工
工程、プログラム番号を登録する。その他の設定要領
は、図4と同様である。
【0019】図7は、シミュレーションの実行を指令し
た結果の画面を示す。加工順序に従い、パレット番号P
NOが示され、その後にそのパレット単位のワークを加
工するのに要する時間が算出される。全稼働時間は全て
のパレットの加工時間が示される。図示の例では、パレ
ットの単位で加工時間が1:23′45″(1時間23
分45秒)かかり、全稼働時間99:59′59″(9
9時間59分59秒)かかることを示す。シミュレーシ
ョンの結果、不足している品物を画面に表示する。品目
としては、加工用のプログラム、プログラムの対象とな
る製品番号、工具、爪、ハンド、グリッパ、パレット等
である。図示の例では、工具としては、第1の主軸側で
外径旋削用一般工具と10ミリのドリルが不足し、第2
の主軸側で内径旋削用一般工具と5ミリのエンドミルが
不足していることを示す。
【0020】図8は各パレットの割付状況を示す画面で
ある。左側の正面図は8段のパレット350が段積みさ
れた状況を示し、右側の平面図と正面図は、第1段目の
パレットの割付状況を示す。パレット上には位置決め治
具354が一定スパンで6個とりつけてあり、この位置
決め治具354によりワーク360がパレット上の所定
の位置に保持される。パレット350の四隅に立設され
るピン352は、ワーク360の高さ寸法を考慮して選
択され、このピン352により、上部に積まれるパレッ
トを支持する。画面上には、不足品のリストも表示され
る。図示の例では、パレットピンSC45H90000
1Hが4個、位置決めビンSS40J900001が6
個、それぞれ不足していることを示す。
【0021】図9、図10は、シミュレーションを実行
するフローチャートである。ステップ1000でスター
トした処理は、ステップ1002で必要な加工スケジュ
ールデータがホストコンピュータから転送済であるか否
かをチェックする。スケジュールデータが未入力であれ
ば、ステップ1004で加工スケジュールを入力する。
入力するデータ項目としては、製品名称、加工工程、加
工順序、加工個数等がある。ステップ1010で段取り
に必要なバックデータを入力する。ステップ1012で
シミュレーションが起動され、ステップ1014で段取
りスケジュールが演算される。スケジュールが演算され
ると、全稼動時間が判明するので、その時間が表示さ
れ、使用されるパレット番号も自動決定される。ステッ
プ1016でスケジュールの実行に不足する品があるか
否かを判断する。不足品がある場合には、ステップ10
18ディスプレイ上に不足品指示を出力し、ステップ1
020で段取り用のバックデータの修正・追加をした後
にステップ1012に戻る。
【0022】不足品がないことを確認すると、ステップ
1030でスケジュールの実行が開始される。スケジュ
ール実行は最初にステップ1100でパレット350に
とりつけた記憶素子のデータの読取りを行なう。ローデ
ィングステーションWSLに載置されたパレット350
に対して、パレットチェンジャのフォーク装置320
は、最上部から降下して積層されたパレット350の各
記憶素子のデータを読取る。ステップ1200では、自
動加工システムのチェックを行なう。パレット番号を基
準とした加工スケジュールに基づき、NCデータ、ツー
ル、ジョー、ハンド等のデータと、ストッカおよび複合
加工旋盤内にセットされているものとを照合し、あらか
じめ設定された段取りスケジュールと一致しているかを
チェックし、異なっている場合は、ステップ1210で
オペレータに警告を発する。ステップ1300へ進み、
準備状況をチェックする。加工すべきワークに対応する
準備が完了していない場合には、ステップ1310へ進
む。
【0023】ステップ1310では、ストツカを作動し
て必要な位置まで移動させる。ステップ1320では、
ハンド交換プログラムが実行される。ストツカ内に収容
されたハンドのうちで、例えばツールハンド250が搬
送ロボット210のアーム220に装着される。ステッ
プ1330では、ツール交換プログラムが実行される。
ツールハンドは、ストツカに収容されたツールを第1の
刃物台のタレツトおよび、第2の刃物台のタレツトへ装
着する。交換されてストツカへ戻されるツールに対して
記憶素子の情報が更新される。ステップ1340では、
ジョー交換プログラムが実行される。ジョーハンドがア
ーム220に装着され、ジョーハンドはストツカに収容
されたジョーの主軸のチャックおよび第2の主軸のチャ
ックへ装着する。交換されてストツカへ戻されるジョー
に対して記憶素子の情報が更新される。
【0024】ステップ1350では、加工プログラムや
交換されたツール、ジョーに関するデータを複合加工旋
盤の制御装置へ転送する。転送するデータは、ツールフ
ァイナルデータ、爪寸法データ等のツールの記憶素子、
ジョーの記憶素子内のデータがある。アームにワークハ
ンドが装着される。その後に、ストツカを原位置に復帰
する。原位置では、機外計測装置が所定の位置に位置決
めされる。以上で準備プログラムは完了し、ステップ1
400へ進む。ステップ1400では、走行台車310
とフォーク320が共同して最上段のパレット350を
所定の位置に保持する。
【0025】ステップ1500では、複合加工旋盤10
の機内に装備した刃先位置検出装置(図示せず)によっ
て各ツールの刃先位置を計測し、ワークの寸法を間接的
に計測する。ステップ1600では、ステップ1500
における刃先位置の検出結果に基づいて刃先の摩耗等に
よるツール交換の必要性を判断する。ツール交換が必要
と判断されると、ステップ1610へと進み、搬送ロボ
ットのアームに装備されていたワークハンドをツールハ
ンドに交換する。ステップ1620でツール交換プログ
ラムを実行し、ステップ1630でワークハンドに再度
交換してステップ1700へ進む。ステップ1700で
は、搬送ロボット210がワークハンドによってワーク
300を把持し、複合加工旋盤10の第1の主軸のチャ
ックへ供給する。通常は、ワーク300に対する第1の
加工工程は、第1の主軸で実行され、第2の加工工程
は、第2の主軸で実行されるが、順序を逆にすることも
可能である。ステップ1800では、複合加工旋盤10
によって所定の加工プログラムを実行する。ステップ1
850でワークの機内計測を行なう。機内計測はタツチ
センサでワークの各部の寸法を計測する。計測結果をス
テップ2010に送り、必要に応じてNCプログラムを
補正する。加工が完了したワーク300は、ステップ1
900で搬送ロボット210によりとり出され、機外計
測装置へ送られる。
【0026】ステップ2000では、機外計測装置によ
るワーク300の寸法の直接計測が実行され誤差の大き
さに応じて、ステップ2010で加工の良否の判定やN
Cデータを補正する。ステップ2100では、ツール寿
命をチェックする。各ツールは、予め所定の使用回数、
使用時間を寿命として設定してある。そこで、この設定
値に照してツールの寿命をチェックし、寿命に達した場
合にはステップ2110へ進み、ツールハンドに交換し
た上で、ツール交換プログラムが実行される。ステップ
2120では、複合加工旋盤10の制御装置のNCから
コントロールユニットへツールデータの転送を行ない、
ステップ2130では、リード、ライトヘッドを介して
使用済みのツールの記憶素子へツールのデータの書込み
を行なう。したがって、使用中のツールのデータはNC
内のツールファイルにのみ記憶され、ツールの記憶素子
のデータは更新されない。
【0027】ステップ2200では、パレット350上
に段取されていたワーク個数の全ての加工が完了したか
否かを判断する。完了していた場合には、ステップ15
00へ戻り、ワークを搬入して以上のステップをくり返
す。パレット1枚分のワーク加工が完了すると、ステッ
プ2300へ進み、走行台車310とフォーク320
は、支持しているパレットをアンローディングステーシ
ョンWS2へ降ろす。このときに、パレット用のリー
ド、ライトヘッドは、パレット350の記憶素子に各ワ
ークの加工データを書き込む。具体的には、ステップ2
000で実行した機外計測の測定データにより、コント
ロールユニットは加工結果の良否を判定し、リード、ラ
イトヘッドが各ワークに対する良否のデータをパレット
の記憶素子に書込む。ステップ1710〜ステップ17
30のツール交換プログラムは、1枚のパレットの加工
終了後に実行してもよい。以上のように、実際に加工を
始める前にシミュレーションにより旋盤セル内の品目で
不足しているものが判明するので、段取りを完全にする
ことができ、長時間にわたる無人化生産を達成すること
ができる。
【0028】
【発明の効果】本発明は以上のように、セル形式の自動
加工装置にあって、自動加工運転をスタートする前に、
シミュレーションを実行して加工時間を演算するととも
に、不足部材を表示する。対象となる部材としては、加
工用のプログラム、治工具、搬送ロボット用のハンドや
グリッパ、ワーク等を供給するパレット等が含まれる。
オペレータは自動加工運転のスタートに先立ち、不足部
材を補給して段取りを完全とする。したがって、自動加
工をスタートした後は、段取りミスによる加工の停止は
なく、無人化により長時間の生産が達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動加工装置の平面図。
【図2】本発明の自動加工装置の正面図。
【図3】コントロールユニットのブロック図。
【図4】制御装置のシミュレーション機能の概要図。
【図5】加工スケジュールの画面。
【図6】段取りスケジュールの画面。
【図7】シミュレーションの画面。
【図8】パレット配列の画面。
【図9】制御処理のフローチャート。
【図10】制御処理のフローチャート。
【符号の説明】
1 旋盤セル 10 複合加工旋盤 20 搬送装置 30 パレット収納装置 50 段取り部材収納装置 60 治工具収納装置 250 ハンド 260 グリッパ 270 ツール 280 チャックジョー 350 パレット 352 ピン 354 位置決め治具 360 ワーク

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複合加工工作機械と、複合加工工作機械
    に隣接して配設される段取り部材収納装置及びパレット
    収納装置と、ワーク及び治工具を載せてパレット収納装
    置に供給されるパレットと、複合加工工作機械と段取り
    部材収納装置及びパレット収納装置との間で部材を搬送
    する搬送装置と、各装置を統合して制御する制御装置を
    備えた自動加工装置において、制御装置は自動加工装置
    内の段取り部材とワークの現状を認識する機能と、指令
    されるワークの加工スケジュール及び段取りスケジュー
    ルに基いて自動加工のシミュレーションを実行し、加工
    時間を演算するとともに、不足する部材を表示する機能
    を有するシミュレーション機能を備えた自動加工装置。
JP15023392A 1992-06-10 1992-06-10 シミュレーション機能を備えた自動加工装置 Pending JPH0679591A (ja)

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