JPH0679128U - トランス用巻線とその巻線を使用したスイッチング電源 - Google Patents

トランス用巻線とその巻線を使用したスイッチング電源

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JPH0679128U
JPH0679128U JP4722392U JP4722392U JPH0679128U JP H0679128 U JPH0679128 U JP H0679128U JP 4722392 U JP4722392 U JP 4722392U JP 4722392 U JP4722392 U JP 4722392U JP H0679128 U JPH0679128 U JP H0679128U
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conductor
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均 吉岡
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株式会社ユタカ電機製作所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リセット巻線を用いたスイッチング電源にお
いて、リセット巻線16と1次巻線11との結合率を高
め、かつ、トランス巻線の巻線作業を高めるようにした
トランス用巻線とその巻線を使用したスイッチング電源
を得ることである。 【構成】 リセット回路を有するスイッチング電源にお
いて、互いに絶縁された複数本の導線の撚り線のうち、
一方の着色導体を1次巻線11とし、他方の着色導体を
リセット巻線16として使用するか、または、互いに絶
縁された中央導体と外被導体との同軸状の導線のうち、
中央導体を1次巻線11とし、外被導体をリセット巻線
16として使用するようにしたスイッチング電源であ
る。リセット巻線16の電流は、トランス10の励磁電
流Ie分だけをスイッチング素子13がオフのときに電
源入力へ回生する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、リセット巻線を用いたスイッチング電源において、リセット巻線と 1次巻線との結合率を高め、かつ、トランス巻線の巻線作業の効率を高めるよう にしたトランス用巻線とその巻線を使用したスイッチング電源に関するものであ る。
【0002】
【従来の技術】
図4のように、スイッチング電源のトランス10は、1次巻線11と2次巻線 12の結合率によってリーケージインダクタンスLrを発生し、FETからなる スイッチング素子13がオフのとき、フライバック電圧におけるサージ電圧を略 決定する。 トランス結合率k=√(1−(Lr/Le)) ただし、Lr:リーケージインダクタンス Le:励磁インダクタンスである。
【0003】 1次巻線11と2次巻線12のトランス結合率kが悪く、リーケージインダク タンスLrの値が大きなトランス10では、図5(a)のように、交差しない磁 束によりスイッチング素子13のサージ電圧が高くなる。しかし、トランス結合 率kは、1次巻線11と2次巻線12との巻線構成で決定されるため、トランス 10に対する基本的な対策は不可能である。 このため、一般的な対策として、CRアブソーバやスナッバーといわれるコン デンサ14と抵抗15の直列回路を、トランス10の1次巻線11の両端間やス イッチング素子13の両端間に接続し、サージ電圧の抑制回路として利用する。 しかし、このような回路では、抵抗15による電力損失が、スイッチング周波数 に正比例して増加する。 また、スイッチング素子13の耐圧を高くするなどの対策をしても、スイッチ ング素子13がFETの場合、オン抵抗の増加による電力損失が発生し、電源回 路全体の効率を悪化している。
【0004】 これらの電力損失を改良するため、図6に示すように、1次巻線11と同相で リセット巻線16を設け、このリセット巻線16と直列にダイオード17を接続 したリセット回路18を、平滑用コンデンサ23と並列に接続し、スイッチング 素子13がオフしたときのフライバック電圧を入力電圧の2倍の電圧でクランプ し、トランス10のリーケージインダクタンスLrによる電流を電源入力側に回 生するもので、いわゆるマクマレー回路といわれている。この回路18を付加し ても、1次巻線11とリセット巻線16は別の巻線であり、電磁結合してより以 上の動作を行なうため、互いの結合率が低ければ、依然として図7のようなサー ジ電圧が生じる。
【0005】 このマクマレー回路18の巻線の構成は、図8と図9に示すような2種類があ る。 a.図8のように、絶縁した2本の導体を一対とする巻線をボビン32に巻き つけてなるもので、一方を1次巻線11、他方をリセット巻線16として使用す るいわゆるバイファイラ巻きといわれるものである。 b.図9のように、まず、1次巻線11の半数を第1層として巻きつけ、その 上に、リセット巻線16を第2層として巻きつけ、さらに、その上に、残りの1 次巻線11の半数を第3層として巻きつけたもので、いわゆるサンドイッチ巻き といわれるものである。このとき、リセット巻線16は、1次巻線11の約半分 の直径のものを使用する。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
図8に示したバイファイラ巻きでは、1次巻線11側の電流で1次巻線11の 線の太さが決まるが、リセット電流は、通常1次巻線11側の電流の5分の1か ら10分の1程度であるにも拘らず、1次巻線11と同一太さでは、不必要に太 い線となって、不経済であり、高価になる。 その対策として、リセット巻線16だけを細くすることが考えられるが、バイ ファイラ巻きをするのに、太さの異なるものを巻くのは、巻線の作業性が悪くな り、結果としてコスト高になる。また、トランス結合率kも、同一太さを2本用 いた場合に比較して悪くなって、サージ電圧の抑制ができなくなる。
【0007】 図9に示したサンドイッチ巻きでは、1次巻線11を2つに分け、半分を第1 層として巻き、第2層としてリセット巻線16を巻き、最後の第3層として残り の1次巻線11を巻く。この場合、リセット巻線16を細くしても巻線作業上は 特に問題ないが、基本的に層数が増えてしまうため、結果として工数アップで高 価となる。また、トランス結合率kに関しても、1次巻線11とリセット巻線1 6との距離が離れるため、バイファイラ巻きより劣ってしまい、サージ電圧の増 加は免れない。
【0008】 本考案の目的は、リセット巻線を用いたスイッチング電源において、リセット 巻線16と1次巻線11との結合率を高め、かつ、トランス巻線の巻線作業を高 めるようにしたトランス用巻線とその巻線を使用したスイッチング電源を得るこ とである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案は、トランス10の1次巻線11に直列に接続したスイッチング素子1 3のオン、オフの制御により、2次巻線12側の出力電圧を制御するとともに、 前記トランス10にリセット巻線16を設けてスイッチング素子13のオフ時の トランス10のリーケージインダクタンスLrによる電流を入力側に回生するよ うにしたスイッチング電源において、互いに絶縁された複数本の導線の撚り線の うち、一方の着色導体を1次巻線11とし、他方の着色導体をリセット巻線16 として使用するか、または、互いに絶縁された中央導体と外被導体との同軸状の 導線のうち、中央導体を1次巻線11とし、外被導体をリセット巻線16として 使用するようにしたスイッチング電源である。
【0010】
【作用】 リセット巻線16の電流は、トランス10の励磁電流Ie分だけをスイッチン グ素子13がオフのときに電源入力へ回生する。 リセット回路18を必要とするフォワード・コンバータでは、スイッチング素 子13がオンのときに2次出力へ電力供給するためエネルギーの蓄積は不要で、 トランス10のギャップが少なく、励磁インダクタンスLeは大きくなり、励磁 電流Ieは1次巻線11電流の5分の1から10分の1程度と少なく、リセット 巻線16を太くする必要がない。
【0011】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面に基づき説明する。 図2において、7本の線は、それぞれ同一直径の導線がその外周を絶縁被覆3 3で被覆され、中央の線の周りに他の6本の線を撚って撚り線としたもので、中 央の1本の線だけを他の6本の線と異なる色にする。 この7本の撚り線は、図1に示すように、ボビン32に所定回数だけ巻かれ、 この撚り線の中央の線が、図6におけるリセット巻線16として使用され、残り の外周の6本の線が、1次巻線11として使用される。このとき、1次巻線11 としての6本の線は、その両端において1本にまとめて接続される。
【0012】 前記撚り線が7本の場合において、1次巻線11として6本の線を用い、リセ ット巻線16として1本の線を用いた。これは、1次巻線11を流れる電流値と 、リセット巻線16を流れる電流値の比が、5:1から10:1であり、電流値 と線の太さとを略比例させることができることと、1本の線の周りに6本の線が 隙間なく配置した撚り線となり、1次巻線11とリセット巻線16のトランス結 合率kにきわめてすぐれていることによる。 しかし、同一径の7本の線の撚り線に限られるものではなく、線径もすべて同 一である必要はない。また、撚り線がさらに多い線からなる場合には、単一本と 複数本の組み合わせではなく、複数本ずつであってもよい。
【0013】 つぎに図3は、同軸線状の巻線を用いた場合の本考案の異なる実施例を示すも ので、 (a)は、リセット巻線16としての導線を絶縁被覆33で被覆し、その外周 に1次巻線11としてのパイプ状の導線を設け、これを絶縁被覆33で被覆した ものである。 (b)は、1次巻線11としてパイプ状の導線の代わりに裸線を編み込んだ編 み線を設け、これを絶縁被覆33で被覆したものである。 (c)は、1次巻線11としてパイプ状の導線の代わりに絶縁被覆した細い線 を編み込んだ編み線を設けたもので、この場合には、絶縁被覆33で被覆する必 要がない。
【0014】 以上のような構成において、スイッチング電源のトランス10に使用するリセ ット巻線16の電流は、トランス10の励磁電流Ie分だけをスイッチング素子 13がオフのときに電源入力へ回生する。 Ie=(Vi/Le)・T (A) ここで、Vi:入力電圧 Le:励磁インダクタンス T:スイッチング素子13のオン時間である。
【0015】 一般的にリセット回路18を必要とするフォワード・コンバータでは、スイッ チング素子13がオンのときに2次出力へ電力供給するためエネルギーの蓄積は 不要で、トランス10のギャップが少なく、Leは大きくなり、Ieは1次巻線 11電流の5分の1から10分の1程度と少なく、リセット巻線16を太くする 必要がない。
【0016】
【考案の効果】
本考案は、以上のように構成した巻線を用いることにより、トランス巻線の作 業性にすぐれ、かつ、スイッチング素子13のサージ電圧の少ないスイッチング 電源用トランス10を提供できる。 また、サージ電圧の減少によってCRアブソーバやスナッバー回路の省略およ びスイッチング素子13の耐圧が低減でき、オン抵抗の少ないスイッチング素子 13が使用できるなどの波及効果があり、結果的に総合効率の高いスイッチング 電源が低価格で構成できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるトランス巻線の第1実施例を示す
斜視図である。
【図2】図1の巻線の端面図である。
【図3】本考案によるトランス巻線の第2、第3、第4
実施例を示す斜視図である。
【図4】一般的なスイッチング電源の電気回路図であ
る。
【図5】図4の場合のスイッチング素子13の電圧と電
流の特性図である。
【図6】リセット回路を付加したスイッチング電源の電
気回路図である。
【図7】図6の場合のスイッチング素子13の電圧と電
流の特性図である。
【図8】従来のトランス巻線の斜視図である。
【図9】従来のトランス巻線の他の例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
10…トランス、11…1次巻線、12…2次巻線、1
3…スイッチング素子、14…コンデンサ、15…抵
抗、16…リセット巻線、17…ダイオード、18…リ
セット回路、20…入力端子、21…入力端子、22…
全波整流回路、23…コンデンサ、24…制御回路、2
5…抵抗、26…ダイオード、27…ダイオード、28
…リアクトル、29…コンデンサ、30…出力端子、3
1…出力端子、32…ボビン、33…絶縁被覆。

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランス10の巻線として、互いに絶縁
    された複数本の導線の撚り線からなり、これらの複数本
    の導線を、使用目的別に色分けしてなることを特徴とす
    るトランス用巻線。
  2. 【請求項2】 トランス10の巻線として、互いに絶縁
    された中央導体と外被導体との同軸状の導線からなるこ
    とを特徴とするトランス用巻線。
  3. 【請求項3】 トランス10の1次巻線11に直列に接
    続したスイッチング素子13のオン、オフの制御によ
    り、2次巻線12側の出力電圧を制御するとともに、前
    記トランス10にリセット巻線16を設けてスイッチン
    グ素子13のオフ時のトランス10のリーケージインダ
    クタンスLrによる電流を入力側に回生するようにした
    スイッチング電源において、互いに絶縁された複数本の
    導線の撚り線のうち、一方の着色導体を1次巻線11と
    し、他方の着色導体をリセット巻線16として使用する
    ようにしたスイッチング電源。
  4. 【請求項4】 トランス10の1次巻線11に直列に接
    続したスイッチング素子13のオン、オフの制御によ
    り、2次巻線12側の出力電圧を制御するとともに、前
    記トランス10にリセット巻線16を設けてスイッチン
    グ素子13のオフ時のトランス10のリーケージインダ
    クタンスLrによる電流を入力側に回生するようにした
    スイッチング電源において、互いに絶縁された中央導体
    と外被導体との同軸状の導線のうち、中央導体を1次巻
    線11とし、外被導体をリセット巻線16として使用す
    るようにしたスイッチング電源。
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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4426677Y1 (ja) * 1966-05-20 1969-11-08
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