JPH0679126A - 多筒回転式ガス吸収装置 - Google Patents

多筒回転式ガス吸収装置

Info

Publication number
JPH0679126A
JPH0679126A JP4260551A JP26055192A JPH0679126A JP H0679126 A JPH0679126 A JP H0679126A JP 4260551 A JP4260551 A JP 4260551A JP 26055192 A JP26055192 A JP 26055192A JP H0679126 A JPH0679126 A JP H0679126A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
cylinder
absorbent
plate
outlet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4260551A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Kimura
健 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP4260551A priority Critical patent/JPH0679126A/ja
Publication of JPH0679126A publication Critical patent/JPH0679126A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E20/00Combustion technologies with mitigation potential
    • Y02E20/32Direct CO2 mitigation

Landscapes

  • Chimneys And Flues (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Gas Separation By Absorption (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 燃焼排ガス中の亜硫酸ガスや炭酸ガスを効率
よく吸収する、軽量で設置面積をとらず圧力損失の少い
吸収装置を提供する。 【構成】 被処理ガス流路内に配置した架構1内に両端
に環状のエンドプレートをもつ複数の回転円筒2を設け
る。回転円筒には一端にガス入口、他端にガス出口を設
けそれぞれをガス入口風管6およびガス出口風管7に接
続する。各回転円筒毎に開閉可能なシャッタ5を設け
る。回転円筒には吸収液投入パイプ8と吸収液オーバフ
ロー9とを設け、内部には充填物を装填し、更に回転に
伴って吸収剤をすくいあげて充填物に散布するためのリ
フタとしきり板を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は工場や火力発電所などの
燃焼排ガス中より大気汚染の原因となる亜硫酸ガスや地
球温暖化の原因となると言われる炭酸ガスなどを効率よ
く吸収回収するガス吸収装置特に石灰石−石膏法排煙脱
硫,マグネシア法排煙脱硫,モノエタノールアミンなど
による炭酸ガスの吸収などに適する多筒回転式ガス吸収
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種のガス吸収装置としては多く
の装置が知られているがそのひとつとして、さきに本発
明者が実公昭53−19171号公報、特公昭52−1
1674号公報において提案したように内部に吸収剤を
貯留した回転円筒の回転に伴い、円筒内壁に設けたリフ
ターにより吸収剤をくみあげ、処理されるべきガスの通
過する円筒内充填物層に散布するようにしたものや吸収
剤を送給貯留した排ガス処理筒の内周壁に窄設したスリ
ットを介して処理筒の周壁に配設した樋体でくみあげた
吸収剤をスリットを介して不断に排出し、充填物層に散
布して排ガスの脱硫処理をおこなうものが知られてお
り、また、吸収剤を効果的に使用することを目的とする
特公昭56−14382号公報がある。
【0003】これらは昭和50年以降日本セメント(大
阪工場)において人工軽量骨材製造プラントの排煙脱硫
装置として実施されており良好な成績をあげている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで従来の技術の
ものは、安い設備費、低い所要動力でガス吸収ができる
という長所がある反面、装置を大容量化するに際し筒径
を大きくする必要があったが、筒径を大きくすると回転
駆動動力が大きくなって不利となっていく傾向にあるこ
と、また、気液接触部分の長さが短くてすむため、筒径
と長さの関係がアンバランスとなるという点から大径化
するには限界があり、大容量のものには適さないと考え
られた。
【0005】また、回転円筒を流れるガスの圧力損失に
より吸収剤入り口、出口の貯留液面の高さの差および環
状エンドプレートの高さの差が一義的にきまり、リフタ
ーの作用に必要な液面以上の吸収剤を貯留し、必要以上
にエンドプレートの高さを高くしなければならなかっ
た。
【0006】その結果、装置重量が大きくなり、運転動
力が大きくなる不具合があり、また、ガス通路をせば
め、圧力損失を大きくし、風車動力を大きくする不具合
があった。
【0007】本発明はこれらの不具合点を解消し、大容
量のガスを処理し得る安価なガス吸収装置を提供するこ
とを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の構成として本発明の多筒回転式ガス吸収装置は、複数
または複数以上の回転円筒を被処理ガス流路内に配置し
た架構内に水平に並列してそれぞれ回転可能に配設し、
各回転円筒にはその両端に環状のエンドプレートを設
け、その一端を被処理ガス入り口とし、他端をその出口
とし、かつ、各回転円筒の一端に吸収剤の供給手段を、
また他端にその排出口を設け、各回転円筒の内壁あるい
は外壁には、各回転円筒下部に貯留され、一端から他端
に向けて流れる吸収剤をくみあげるための多数のリフタ
ーを軸方向に平行にとりつけるとともに、各回転円筒内
部空間には、充填物,構造物,懸垂物などの気液接触を
よくするための手段を配設し、かつ、各回転円筒外部の
回転円筒相互間の隙間および円筒群の外周に、各回転円
筒を貫通させ、かつ、被処理ガスを各回転円筒へ導入、
排出させるためのガスシールメカニズムおよびガスシー
ルプレートもしくはガスシール壁などを配設し、円筒群
の外周のガスシールプレートもしくはガスシール壁に、
被処理ガス入り口、出口の風管を接続したものである。
【0009】そして前記ガスシールプレート、ガスシー
ル壁などを各回転円筒毎に区画するとともに各回転円筒
のガス流れ方向前後にシャッターもしくはルーバーダン
パーなどを設置し、各回転円筒毎にガスの流れを遮断な
いしは調整することができるようにすることが効果的で
ある。
【0010】さらに、回転円筒の内壁に軸方向に直角に
任意の間隔をおいて環状のしきり板を配設するととも
に、各しきり板にはそれぞれスクープもしくは送り羽根
を設け、円筒の回転に伴い吸収剤をくみあげ、しきり板
の吸収剤入り口側の液面を一定に保ちながら、しきり板
をこえて次の段へ送り、逐次、吸収剤を入り口側から出
口側へ移動するよう構成することが好ましい。
【0011】
【作用】上記のように構成された本発明の多筒回転式ガ
ス吸収装置は、被処理ガスと吸収剤とが接触する空間は
水平に並列して配設された複数以上の回転円筒であり、
その一端を被処理ガスの入り口、他端をその出口とし、
各回転円筒はその一端に吸収剤の供給手段を設け、他端
を排出口とすることにより、被処理ガスと向流または並
流で接触させ、円形断面では、円筒下部に貯留された吸
収剤を円筒の回転に伴い、円筒の内壁もしくは外壁にと
りつけられたリフターによってくみあげ、内部空間の充
填物などに散布される。この結果、ガスと液とは十字流
をなし良好な気液接触状態が得られ効果的なガス吸収作
用がなされる。
【0012】回転円筒の径については制約を受けるが回
転円筒の個数を増加することにより大容量化することが
可能であり、多層化することにより装置の設置面積を減
少することも可能である。
【0013】また負荷変動の大きい場合は回転円筒の運
転個数を減らして対応することもできるし、この間に整
備を行うこともできる。
【0014】さらに各回転円筒については従来のものに
比し重量を減じ、通風の圧力損失を減少し風車動力を減
少する効果がある。
【0015】
【実施例】以下図面により本発明の1実施例について説
明すると、図1は本装置の側断面図、図2は回転円筒の
配置を示す正面図、図3,図4,図5,図6はしきり
板、及びスクープの説明図である。また図7はガスシー
ル部を示す拡大図である。
【0016】まず図1,図2及び図7において、1は回
転円筒を設置する鉄筋コンクリートまたは鉄骨構造の架
構を示し、被処理ガス流路内に配設されており、2は回
転円筒を示す。本例では3列×4層、計12個の回転円
筒を架構内に設置した例を示している。
【0017】各回転円筒2には架構1の各階にそれぞ
れ、支承装置および駆動装置があるが図面では省略され
ている。そして回転円筒2はタイヤ,ローラーにより支
承し、ギヤ,ピニオンにより回転駆動するのが常識的で
あるが、本装置の場合、回転円筒長さが短いのでガス流
れ中に中心軸受をおいて支承し、油圧駆動モーターで駆
動する方が有利とも考えられる。
【0018】また回転円筒内部には前述の先行技術で説
明されているようにリフターおよび充填物が用意されて
いるが図面では省略されている。
【0019】3はガスシールメカニズムで、回転する各
円筒2と架構1との間のクリアランス(隙間)を少なく
保ち、ガスシールをおこなう。
【0020】4は各回転円筒毎に区画するためのガスシ
ールプレート、壁などで、ガスシールメカニズム3とと
もに、ガスを回転円筒2へ導入、排出させる役割をす
る。
【0021】図1及び図7に点線で示された5は各回転
円筒のガス流れ方向前後に設置したシャッターを示し、
通常の運転中は該シャッター5は「開」の状態であるが
個個の回転円筒を休止するときはおろしてガスの流れを
遮断する。
【0022】6はガス入り口風管であり、円筒群の外周
部(架構の最外側の近く)に接続されており、また7は
ガス出口風管である。
【0023】図1左側のガス入り口風管6から入ってき
た被処理ガスは各回転円筒2に分かれて流れ、ガス吸収
作用を受けたあと、ガス出口風管7で再び合流する。
【0024】矢印8は吸収剤の投入パイプを示し、各回
転円筒ごとにそれぞれの給養装置により計量されたもの
が投入される。(排液PHなどで制御)
【0025】矢印9は各回転円筒からオーバーフロー排
出される吸収排液を示し、それぞれ、受けホッパーおよ
びパイプを経て集合ピットへ導かれ次工程(酸化工程、
その他)に送られる。
【0026】つぎにしきり板およびスクープについて図
3〜図6により説明する。図3は円筒の側断面図、図4
はしきり板部分を吸収剤入口側から見た図で、これらの
図において2は回転円筒、矢印8は吸収剤の給養パイ
プ、矢印9は吸収剤排液のオーバーフロー排出を示して
いる。本図ではガスの流れと吸収剤の流れとが向流の場
合を例にとっている。
【0027】10は回転円筒2の内壁に設けたリフター
を示し、該リフター10により円筒内の吸収剤をくみ上
げ散布する。11は吸収剤出口エンドプレート、12は
吸収剤入り口エンドプレートである。
【0028】13A,13Bは回転円筒2の内壁に任意
間隔を置いて配設した環状のしきり板を示し、14は該
しきり板の吸収剤入り口側に設置されたスクープを示し
ている。スクープはパイプ状のもので、しきり板に沿っ
て取り付けられた汲みとり部分14Aとしきり板を越え
た位置で排出する排出部分14Bとで構成されている。
【0029】円筒2の回転に伴って下部にきたときに保
持しようとする液面Lより上の吸収剤をすくいとり、回
転にともなって上昇するにつれてしきり板をこえて吸収
剤出口側に排出する。その流れ方は図5,図6に示すと
おりである。
【0030】スクープの大きさ、数は吸収剤給養量を余
裕をもってくみあげれるように設定する。図3,図4に
おいて、この回転円筒の通風の圧力損失を300mm水
柱と考え、リフター高さ200mmとするとリフターの
作用を確保するための吸収剤出口エンドプレートの高さ
は250mmあればよい。
【0031】まず、しきり板、スクープのない場合、吸
収剤入り口エンドプレート側の液面は静圧の差により3
00mmだけあがり250+300=550mmとな
る。吸収剤が逆流してバックスピルしないよう100m
mの余裕を見ると吸収剤入り口側エンドプレートの高さ
は650mmとなる。液面は図3点線で示すように高
く、ガス通路はせばめられている。
【0032】次に、しきり板とスクープ13A,13B
の2セットを設け3段にしたとする。リフター高さを2
00mmとし、リフターの作用を確保するための吸収剤
出口エンドプレートの高さを250mmとすると、しき
り板13Aの吸収剤出口側の液面は静圧の差により30
0×1/3=100mm水柱だけ上がり、液面の高さは
350mmとなる。従って、しきり板13Aの高さは5
0mm余裕をみて400mmとする。
【0033】しきり板13Aの吸収剤入り口側の液面の
高さをスクープの作用により250mmに保持するもの
とすると、同様にして、しきり板13Bの吸収剤出口側
液面高さは350mmとなりしきり板の高さは400m
mあればよい。同様にして、しきり板13Bの吸収剤入
り口側の液面高さをスクープの作用により250mmに
保持するものとすれば、吸収剤入り口エンドプレートで
の液面高さは350mmとなる。
【0034】円筒の外へのスピルを防止するため余裕を
2倍とって100mmとしても吸収剤入り口側エンドプ
レートの高さは450mmですむことになり、しきり
板、スクープのない場合に比し200mm低くなる。そ
の場合の液面の状況は図3実線で示すようにしきり板の
前後で段差のある鋸歯状となる。(以上の説明は吸収剤
の比重が水と等しいと仮定している。)
【0035】即ち、しきり板、スクープの取り付けによ
り吸収剤入り口側エンドプレートの高さを低くし、ガス
通路を拡大し、通風の圧力損失を低下することが可能と
なる。また、回転円筒の全体重量の低減にもつながるも
のである。
【0036】次に本発明の具体的実施設計例について説
明する。単一回転円筒における実施例として以下に示す
石灰石−石膏法排煙脱硫の例がある 実例1 実例2 実例3 円筒直径 1m 3.2m 4.5m 円筒長さ 10m 10m 12m ガス処理量 4,800Nm3 /h 60,000Nm3 /h 90,000Nm3 /h 円筒内部 充填物 充填物 充填物 充填長さ 3m 3m 3m 円筒回転速度 4rpm 4rpm 4rpm 円筒回転動力 − 55kW以下 75kW以下 (数値は設備動力を示す) 通風動力(ミストセパレーターを含む)132kW以下 250kW以下 (数値は設備動力を示す) 圧力損失 − 290mm水柱以下 290mm水柱以下 吸収剤 石灰石スラリー 石灰石スラリー 石灰石スラリー 脱硫率 95% 95% 95% 電力消費量(kwh/10,000Nm3 )31 32 (現在電力各社で使用されている装置では60〜90kwh/10,000Nm 3
【0037】これらの数字をもとにして本発明の排煙脱
硫装置として3列4層−−12個の円筒の場合について
直径3.2m、直径4.5mの2例について設計すると
以下の如くなる。 円筒の直径 3.2m 4.5m 円筒の数 12 12 円筒内部 充填物 充填物 充填長さ 3m以下 3m以下 円筒の長さ 4m 4m 円筒の回転速度 4rpm 4rpm 処理ガス量 72万Nm3 /h 108万Nm3 /h 吸収剤 石灰石スラリー 石灰石スラリー 脱硫率 95% 95% 架構の大きさ 幅 11.6m 15.5m 高さ 15.3m 20.5m 奥行 5.0m 5.0m 円筒回転動力計 (A) 660kW 900kW 風車動力 (B) 1600kW 2500kW A+B 2260kW 3400kW (A+B)/ガス量(kwh/万Nm)31.4 31.5
【0038】しきり板、スクープによる圧力損失低下に
より風車動力1割減とみれば 風車動力 (C) 1440kW 2250kW A+C 2100kW 3150kW (A+C)/ガス量(kwh/万Nm)29.2 29.2 となる。尚、円筒回転動力は通常のガス吸収装置に於け
る潅液のためのポンプ動力に相当するものである。
【0039】また本装置の設計の基礎とした単一回転円
筒の例に於ては充填層長さ3mであるが1936年に発
表されたG.Nonhebelの報告によれば、英国S
wansea発電所において7.5cm間隔の並行板層
0.9mと1.05m長さの木格子充填層の合計1.9
5m長さの気液接触によって99%の脱硫率の得られる
ことが報告されていることから3mより短くてすむ可能
性があること。(G Nonhebel:Trans.
Faraday.Soc.32 1291(193
6))
【0040】3例ともに充填層長さ3mですむのに、安
全を見過ぎていたずらに長い回転円筒を用いていること
を考えれば、円筒回転動力、風車動力ともに上記数字よ
り小さい値で所期の目的を達成し得ると考えられる。
【0041】尚、本装置の排煙脱硫装置としての性能に
ついては前述の実公昭53−19171号公報及び特公
昭52−11674号公報で説明したとおりであるが、
その後の運転実績により、高効率脱硫が達成されるほ
か、過剰空気の多い燃焼排ガスの場合には、ガス吸収装
置で生成した亜硫酸カルシウムが酸化して石膏として排
出されるなど、気液接触効果のよいガス吸収装置である
ことを示している。炭酸ガスの吸収については本装置で
の実験例はないが、気液接触の良い横型充填層を利用す
るものであるので他のガス吸収装置に比し良好な結果が
得られるものと考えられる。
【0042】ミストセパレーターはガス出口風管6の後
に設置するものとして図には示されていないが、回転円
筒直後の架構内に収容することも可能である。
【0043】以上本発明の実施例について縷々説明した
が、本発明は上記実施例に限定されることなく、本発明
技術思想の範囲内において種々設計変更が可能であり、
それらは何れも本発明の技術的範囲に属するものであ
る。
【0044】
【発明の効果】以上述べたように本発明の多筒回転式ガ
ス吸収装置によれば次に示す効果を奏する。 (1)工場や発電所などで発生する大容量の燃焼排ガス
から亜硫酸ガス、炭酸ガスなどを効率的に低い動力使用
で吸収回収することができる。100万kWの火力発電
設備の排ガス量は300万Nm3 /hであるが本発明に
示す4.5m直径の円筒6×6=36本の円筒により対
応できる。 (2)既に単一回転円筒として実績のある大きさの円筒
を用いて大容量のガス吸収装置を技術的リスクなしで設
計製作できる。 (3)ガスの流れ方向が前段として設置されることの多
い電気集塵装置と同じく横型であるので並べて設置しや
すく、風管が省略できる。(通常のガス吸収装置は縦
型) (4)奥行き(ガスの流れ方向の長さ)が小さく、省ス
ペース型である。 (5)装置が単純であるので運転管理に人手を必要とし
ない。 (6)設備費用が安価であり、かつ、運転動力が小さく
省エネルギー型である。 (7)電気集塵装置、排煙脱硫装置、炭酸ガス吸収装置
を直列に同一ガス流線上に配置することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例に係る多筒回転式ガス吸収装
置の側断面図である。
【図2】同装置における回転円筒の配置及びガスシール
部分を示す正面図である。
【図3】同装置におけるしきり板、スクープの説明図
で、円筒の側断面図である。
【図4】図3の正面図で、しきり板部分を吸収剤入口側
から見たものである。
【図5】同装置におけるしきり板、スクープの説明図
で、吸収剤の流れを示す側面図である。
【図6】図5の正面図である。
【図7】同装置におけるガスシール部分の拡大図であ
る。
【符号の説明】
1 架構 2 回転円筒 3 ガスシールメカニズム 4 ガスシールプレート、壁 5 シャッター 6 ガス入り口風管 7 ガス出口風管 8 吸収剤投入パイプ 9 吸収剤オーバーフロー 10 リフター 11 吸収剤出口エンドプレート 12 吸収剤入り口エンドプレート 13 しきり板 14 スクープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F23J 15/00 Z 7367−3K

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数または複数以上の回転円筒を被処理
    ガス流路内に配置した架構内に水平に並列してそれぞれ
    回転可能に配設し、各回転円筒にはその両端に環状のエ
    ンドプレートを設け、その一端を被処理ガス入り口と
    し、他端をその出口とし、かつ、各回転円筒の一端に吸
    収剤の供給手段を、また他端にその排出口を設け、各回
    転円筒の内壁あるいは外壁には、各回転円筒下部に貯留
    され、一端から他端に向けて流れる吸収剤をくみあげる
    ための多数のリフターを軸方向に平行にとりつけるとと
    もに、各回転円筒内部空間には、充填物,構造物,懸垂
    物などの気液接触をよくするための手段を配設し、か
    つ、各回転円筒外部の回転円筒相互間の隙間および円筒
    群の外周に、各回転円筒を貫通させ、かつ、被処理ガス
    を各回転円筒へ導入、排出させるためのガスシールメカ
    ニズムおよびガスシールプレートもしくはガスシール壁
    などを配設し、円筒群の外周のガスシールプレートもし
    くはガスシール壁に、被処理ガス入り口、出口の風管を
    接続したことを特徴とするガス吸収装置。
  2. 【請求項2】 前記ガスシールプレート、ガスシール壁
    などを各回転円筒毎に区画するとともに、各回転円筒の
    ガス流れ方向前後にシャッターもしくはルーバーダンパ
    ーなどを設置し、各回転円筒毎にガスの流れを遮断ない
    しは調整することができるようにしたことを特徴とする
    請求項1記載のガス吸収装置。
  3. 【請求項3】 回転円筒の内壁に軸方向に直角に任意の
    間隔をおいて環状のしきり板を配設するとともに、各し
    きり板にはそれぞれスクープもしくは送り羽根を設け、
    円筒の回転に伴い吸収剤をくみあげ、しきり板の吸収剤
    入り口側の液面を一定に保ちながら、しきり板をこえて
    次の段へ送り、逐次、吸収剤を入り口側から出口側へ移
    動するよう構成したことを特徴とする請求項1記載のガ
    ス吸収装置。
JP4260551A 1992-09-04 1992-09-04 多筒回転式ガス吸収装置 Pending JPH0679126A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4260551A JPH0679126A (ja) 1992-09-04 1992-09-04 多筒回転式ガス吸収装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4260551A JPH0679126A (ja) 1992-09-04 1992-09-04 多筒回転式ガス吸収装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0679126A true JPH0679126A (ja) 1994-03-22

Family

ID=17349533

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4260551A Pending JPH0679126A (ja) 1992-09-04 1992-09-04 多筒回転式ガス吸収装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0679126A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3718313A1 (de) * 1986-06-02 1987-12-03 Hitachi Ltd Motorisch angetriebene drosselklappenvorrichtung
KR100382870B1 (ko) * 1999-10-29 2003-05-09 가부시키가이샤 다이키샤 회전형 흡탈착식 가스 처리장치
JP4505041B1 (ja) * 2009-11-30 2010-07-14 健 木村 炭酸ガス回収装置
CN104069719A (zh) * 2014-07-08 2014-10-01 陈斌 废气净化装置
CN118217764A (zh) * 2024-05-24 2024-06-21 江苏智佳企新材料科技有限公司 一种软管废气净化用吸附脱附处理装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3718313A1 (de) * 1986-06-02 1987-12-03 Hitachi Ltd Motorisch angetriebene drosselklappenvorrichtung
KR100382870B1 (ko) * 1999-10-29 2003-05-09 가부시키가이샤 다이키샤 회전형 흡탈착식 가스 처리장치
JP4505041B1 (ja) * 2009-11-30 2010-07-14 健 木村 炭酸ガス回収装置
JP2011110528A (ja) * 2009-11-30 2011-06-09 Takeshi Kimura 炭酸ガス回収装置
CN104069719A (zh) * 2014-07-08 2014-10-01 陈斌 废气净化装置
CN118217764A (zh) * 2024-05-24 2024-06-21 江苏智佳企新材料科技有限公司 一种软管废气净化用吸附脱附处理装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN206334530U (zh) 一种用于烟气脱硫设备的防堵清洗装置
CN207122319U (zh) 一种隧道通风装置
CN110201473A (zh) 一种水泥熟料生产中的粉尘处理装置及其处理方法
CN105617851A (zh) 一种高效双塔半干法脱硫的方法及其装置
CN211753404U (zh) 一种滤芯便于拆卸清洁的环保型排放烟囱
CN210448734U (zh) 一种具有自动化除灰功能的工业脱硝系统
CN210229606U (zh) 一种塔式脱硫脱硝装置
JPH0679126A (ja) 多筒回転式ガス吸収装置
CN106500187A (zh) 一种基于楼宇自然循环风的大气智能净化系统及其运行方法
CN208088487U (zh) 一种有害气体自动探测、去除的室外污水提升井
CN203949290U (zh) 一种机械传动式风能空气净化机
CN112807886A (zh) 一种冶金智能化厂房空气净化系统
CN206300278U (zh) 一种基于楼宇自然循环风的大气智能净化系统
CN206519023U (zh) 烟气脱硫白尘一体化装置
CN103566664A (zh) 烧结机烟气脱硫除雾装置
CN209188471U (zh) 一种除尘脱硫脱销一体化处理装置
CN201799174U (zh) 环形套筒石灰窑粉尘沉降装置
CN210948752U (zh) 一种隧道洞口污染物集中排放装置及隧道
CN106642495A (zh) 可降低与净化雾霾的高层建筑
CN2799062Y (zh) 双筒涡轮增压除尘脱硫塔
CN209706070U (zh) 一种用于垃圾焚烧炉的多向功能型垃圾库
CN209596921U (zh) 可变单元脱硫塔
CN108331140B (zh) 一种消除深层排水系统截留气团的方法
CN201071731Y (zh) 一种隧道低风井排风净化结构
CN206987037U (zh) 可降低与净化雾霾的高层建筑