JPH0678916A - Ct装置及びct装置を用いた血液量分布測定方法 - Google Patents

Ct装置及びct装置を用いた血液量分布測定方法

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JPH0678916A
JPH0678916A JP5075603A JP7560393A JPH0678916A JP H0678916 A JPH0678916 A JP H0678916A JP 5075603 A JP5075603 A JP 5075603A JP 7560393 A JP7560393 A JP 7560393A JP H0678916 A JPH0678916 A JP H0678916A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンピュータ断層装置において、ヘリカルス
キャンを反復することによって、被写体の変化の経時的
観察を行なうヘリカルダイナミックスキャンにおいて、
第i回目のダイナミックスキャンと第i+1回目のダイ
ナミックスキャンのデータの差にアーチフェクトが入る
余地をなくすことにある。 【構成】 被検体10の周囲を連続的に回転移動しなが
らX線を照射するX線管3とX線管角度検知器8を含む
架台2と、X線管3の回転移動中に被検体10を連続的
に移動させることができる寝台4と、寝台駆動部5と、
被検体10に対して螺旋状の走査を行ない、この螺旋状
の走査により得られた投影データ及び寝台4の位置デー
タに基づいて画像再構成を行なう画像再構成装置(図示
せず)と、を備えるヘリカルスキャン型X線CT装置1
において、X線を曝射し投影データを収集している期間
を通して、寝台の位置がzである時のX線管の回転角θ
が、何回目のスキャンにおいても同一であるように寝台
の位置とX線管の回転を制御する制御部を有することを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばヘリカルスキャ
ン方式のX線CT装置のようなCT装置(コンピュータ
断層装置)に関し、特に造影剤による造影効果など、被
写体の経時的変化を観察するためにヘリカルスキャンを
繰返し行なう投影方式である、ダイナミックヘリカルス
キャンに関する。
【0002】
【従来の技術】ヘリカルスキャン(Helical Scan)と
は、狭義には螺旋状走査、即ち投影方向を連続的に一方
向に回転させつつ被写体を移動させる事によって被写体
のボリュームを走査する走査方式であり、特にXCTな
どのように被写体外部に放射線源がある場合に放射線源
の移動軌跡が被写体に対して、被写体を囲む螺子を描く
為にこの名がある。
【0003】この概念は、走査を行ないつつ被写体を移
動させる事によって被写体のボリュームを走査する走査
方式全般を指すように容易に拡張される。たとえば、実
際に第3,第4,第5世代XCTにおいて行なわれるよ
うに、X線源が時計回りと反時計回りを交互に繰り返す
ものであってもよく、360°に満たない「回転」であ
ってもよい。これらの場合、X線源の軌跡は一般に被写
体に対して円筒上の立体曲線を描く。更にこの曲線は連
続しているとは限らない。
【0004】これは第5世代XCTにおいて実施され
る、360°に満たない角度(例えば210°)の円弧
上を同じ方向に反復して焦点が移動するスキャン方式
と、寝台を連続的に移動させる事を組み合せる事によっ
てヘリカルスキャンを行なった場合に生じる。
【0005】即ち、軌道がどのような曲線を描くかに基
づいてHelical Scanの範疇を定義するのはむしろ困難で
ある。特にHelical Scanを定義する際に、「螺旋状」と
いう言葉を用いるのは適切でない。
【0006】さらにSPECT,PETを考えれば、
「放射線源の軌道」という概念自体がHelical Scanを特
徴付けるのに用いられるべきではないことが分かる。
【0007】広義のHelical Scanは、(1) CT装置(被
写体を移動させなくても被写体の断層像が少なくとも1
つのスライス位置について撮影できる装置)を用い、
(2) その走査動作中に被写体を連続的に移動させる事に
よって、(3) 被写体を移動させない場合に撮影できるス
ライス位置の範囲を越える範囲にわたってデータ収集を
行ない、(4) このデータに基づいて(少なくとも潜在的
には)その範囲内の任意のスライス位置の断層像を作成
できる画像再構成装置を備え、(5) 以上によって被写体
の3次元撮影を行なうものとして定義できると考えるの
が妥当である。
【0008】従って、(広義の)Helical Scanは上述し
た全てのCT装置で((4) に述べた画像再構成装置を付
加する必要があるが)可能である。
【0009】なお、第3,第4,第5世代XCT,SP
ECT,PETは以下述べるようなものである。
【0010】[1] 第3世代(Rotate-Rotate 方式)XC
T X線源としてX線管を用いる場合、X線管の中に焦点が
あって、これがX線源(普通、焦点はX線管に対して不
動であるが、焦点をX線管に対して少し反復移動させる
方式もある)。X線源を被写体の周りで回転させる為
に、X線管を被写体の周りで回転させる。
【0011】検出器アレイは複数の検出器(チャネル)
を平面曲線(普通、円弧か線分)上に並べたもので、X
線管に対して位置が不変。従って、X線管が被写体の周
りを回転するにつれて、検出器アレイも被写体の周りを
回転する。
【0012】ここでいう回転とは、必ずしも一方向の連
続回転に限らず、例えば時計回りと反時計回りを交互に
繰り返すものであってもよい。さらに、360°の回転
は必ずしも要求されず、180°+(X線のファンの広
がりの角度)以上あればよい。
【0013】[2] 第4世代(Stationary-Rotate 方式)
XCT X線源としてX線管を用いる場合、X線管の中に焦点が
あって、これがX線源(普通、焦点はX線管に対して不
動であるが、焦点をX線管に対して少し反復移動させる
方式もある)。X線源を被写体の周りで回転させる為
に、X線管を被写体の周りで回転させる。
【0014】検出器アレイは複数の検出器(チャネル)
を平面曲線(普通、円周)上に並べたもので、検出器ア
レイは空間的に(即ち、地球に対して)不動。
【0015】「回転」という用語の意味は第3世代XC
Tの項で説明した通りである。
【0016】第4世代(Nutate-Rotate 方式)XCT X線源としてX線管を用いる場合、X線管の中に焦点が
あって、これがX線源(普通、焦点はX線管に対して不
動であるが、焦点をX線管に対して少し反復移動させる
方式もある)。X線源を被写体の周りで回転させる為
に、X線管を被写体の周りで回転させる。
【0017】検出器アレイは複数の検出器(チャネル)
を平面曲線(普通、円周)上に並べたもので、検出器ア
レイは空間的に回転も移動もせず、いわゆるミソスリ運
動(nutation)をする。即ち検出器アレイの並びのなす
平面曲線によって決まる平面の法線ベクトルの方向だけ
が変る。更に具体的には、図9のように法線ベクトル
(長さ1)101の一端を原点102に置けば、他端は
原点を中心とする半径1の球殻105上に円103を描
いて運動する。しかもこの運動はX線管104が被写体
の周りで回転する運動と連動していて、X線管104が
1回転する間に法線ベクトルの他端も球殻105上の円
周の上を1回転する。
【0018】「回転」という用語の意味は第3世代XC
Tの項で説明した通りである。従って上記の説明で便宜
上「1回転」と述べたのは、「動作の1周期」の特別の
場合である。
【0019】[3] 第5世代(電子ビームスキャン)方式
XCT X線管は空間的に不動。X線管の中に焦点があって、こ
れがX線源。焦点はX線管に対して移動することによっ
て、被写体の周りを回転する。
【0020】検出器アレイは複数の検出器(チャネル)
を平面曲線(普通、円周か円弧)上に並べたもので、検
出器アレイは空間的に不動。
【0021】「回転」という用語の意味は第3世代XC
Tの項で説明した通りである。実在の商用機で焦点が約
215°の円弧上を往復もしくは反復移動するものがあ
る。
【0022】[4] 変形 これらの基本形に対する種々の変形が存在する。例え
ば、検出器を曲面上に配列したいわゆる2次元検出器ア
レイを持つもの、複数のX線源を持つものなどである。
【0023】X線源としてはX線管の他に、X線を放射
する放射性同位元素を含むペレット、電子線を加速器で
加速しX線を発生する装置、X線レーザー装置などが考
えられる。
【0024】外部線源を持つガンマ線CT X線の代りにガンマ線を用い、ガンマ線源として普通放
射性同位元素を含むペレットを用いる以外は、上記の第
3世代、第4世代のXCT(計3通り)と同じである。
【0025】外部線源を持つガンマ線CTはガンマカメ
ラ,SPECT、もしくはPETの検出部を転用し、こ
れと外部線源とを組み合せることによって構成されるこ
とが多い。
【0026】無論、線源は複数個であってもよい。
【0027】[5] SPECT(Single Photon Emission
CT) 被写体の中に分布しているガンマ線源から放射されるガ
ンマ線を検出して、被写体中のガンマ線源の分布の断層
像を計算で再構成する。
【0028】[6] 回転カメラ型SPECT装置 ガンマカメラ(シンチレーションカメラ)を被写体の周
囲に回転させて走査する。
【0029】普通、ガンマカメラは板状の、即ち2次元
の、1個の検出器を備え、検出器上のどの位置にガンマ
線光子が当ったかを知る事ができる。更に、ガンマカメ
ラは検出器の前面にコリメータを備え、特定の方向(普
通、検出器の表面に垂直な方向)から飛来するガンマ線
だけが検出器に入射できるようになっている。典型的な
コリメータは、具体的には厚い板に中心軸が互いに平行
な多数の孔が稠密にあいているという形(製造方法では
ない)をしている。「回転」という用語の意味は第3世
代XCTの項で説明した通りであり、普通、最低限18
0°回ればよい。
【0030】回転コリメータ型SPECT装置 検出器は複数個の要素からなるのが普通で、これらが配
列されて円周を構成している。この円周の内側に、この
円周と同心の円周状のコリメータがあって、このコリメ
ータは、コリメータおよび検出のなす平面内から特定の
方向に放射されるガンマ線だけが検出器に入射できる構
造になっている。典型的なコリメータは、具体的には、
全体として輪の形をしているがその内径と外径に差があ
り、即ち肉厚でかつ極端に短いパイプ状であり、コリメ
ータのなす平面(パイプの端面)に平行でかつ互いに平
行な多数の孔が稠密にあいているという形である。
【0031】検出器は普通不動で、検出器のなす円周は
内側でコリメータを回転させることによって、検出器に
入射しうるガンマ線の方向を連続的に変化させ、走査を
行なう。
【0032】「回転」という用語の意味は第3世代XC
Tの項で説明した通りであり、普通、最低限180°回
ればよい。
【0033】前述のようなヘリカルスキャンが導入され
る前の従来から、人体等の被検体の検査対象部位に造影
剤を注入、吸入もしくは集積させてCT装置で造影剤に
よる造影効果(対象部位の影)を経時的に撮影もしくは
観察するために、ダイナミックスキャンが行なわれてき
た。ダイナミックスキャンは被検体のある部位(位置)
を反復してスキャンする方式であり、1つあるいは複数
のスキャン位置における被検体の経時的変化を撮影する
ことによって、造影剤の対象部位の組織への流入、流
出、或いは滞留の動態を観察・計測する。具体的には、
造影剤を投与したあと反復して撮影した一連の画像の各
々から、「その画像のスライス位置における、造影剤を
投与する前の画像」を減算して得られる差画像を作成
し、その差画像(時刻tにより変化する)の変化を観察
する。
【0034】例えば、図7において、図7Aはダイナミ
ックスキャンの撮影方法の一例を示す図であり、縦軸は
スライス位置を、横軸は時刻を、そして、A0 ,A1 ,
A2,A3 ・・,B0 ,B1 ,B2 ,B3 ・・はそれぞ
れ時刻tA0,tA1,tA2,tA2・・tB0,tB1,tB2,
tB3・・における観察像を示す。今、時刻tB0とtA1の
間で造影剤を投与したとすると、画像A0 ,B0 が「造
影材を投与する前の画像」であるから、図7Bに示すよ
うにA1 −A0 ,B1 −B0 ,A2 −A0 ,B2 −B0
,A3 −A0 ,B3 −B0 の差画像を作成する。図8
Aは図7Bに示したA1 −A0 ,A2 −A0 ,A3 −A
0 の差画像である。これらの差画像から、画像の変化の
特性値をピクセルとして抽出してその値を濃淡値として
表わした画像(ファンクショナルイメージ)を作成する
ことも行なわれる。例えば、図8Bは画像の各ピクセル
について造影剤の濃度が最大(CT値が最大になった)
時刻を対応する濃淡値であらわしたもの(ピークタイム
イメージ)である。これによれば、造影剤が最も早く到
達した場所を容易に知ることができる。
【0035】また、従来のヘリカルスキャン方式のX線
CT装置においてダイナミックスキャンを行なう場合の
問題点は差画像に現れるアーチファクトである。造影剤
なしで同一の被検体に対して2回以上スキャンを行な
い、得られた画像を比較すると、この場合、造影剤を加
えていないから理想的には両者の差はランダムノイズを
除けばゼロになるはずである。
【0036】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ヘリカ
ルスキャン方式では必ずしも両者の差がゼロにはならな
い。画像にこのような差が生じると、実用上、以下のよ
うな問題が発生する。例えば、被写体をヘリカルスキャ
ンで1回スキャンし、次に造影剤を投与してからもう1
度ヘリカルスキャンをしたとすると、同一のスライス位
置について、1回目のヘリカルスキャンから得られた画
像I1 と、2回目のヘリカルスキャンから得られた画像
2 との間に、造影剤の流入によって差が生じると期待
されるが、それ以外にたとえ造影剤を投与しなくても生
じたであろう差が生じるため、術者が誤って「(本来
の)造影剤の流入による差」と解釈してしまうおそれが
ある。
【0037】故に、被写体に何ら変化がなければ、1回
目のヘリカルスキャンで得られた画像と2回目以降との
このような差がなくなるようにする事が求められてき
た。
【0038】以上のような問題は、ヘリカルスキャン方
式のX線CT装置に限らず、一般にヘリカルスキャンを
行なうSPECT,ガンマ線CT,光CT装置などを用
いてダイナミックヘリカルスキャンを行なう際の共通の
問題である。
【0039】本発明は、上記問題点を解決するために、
ヘリカルスキャンを反復して行なうコンピュータ断層装
置を用いて被写体の経時的観察を行なうダイナミックヘ
リカルスキャンにおいて、第1回目のヘリカルスキャン
と第2回目以降のヘリカルスキャンの画像の差にアーチ
ファクトが入ることのないヘリカルスキャン型コンピュ
ータ断層装置を提供することを目的とする。
【0040】(上記問題点の発生原因)以下、従来技術
に基づいて図4に示すようなヘリカルスキャンX線CT
装置でダイナミックヘリカルスキャンを行なった場合を
例として上記問題点の発生原因について述べる。図4
で、X線源41は軌道42の上を一定の速度で回転して
おり、その位置を角度θで表す。また、寝台(couc
h)43はZ方向に移動する。X線源の位置θと時刻t
の関係を図5(イ)に示す。また、寝台の位置と時刻t
との関係を図5(ロ)に示す。A≦Z≦Bが撮影したい
範囲であり、少なくともこの範囲に寝台がある間はX線
が曝射され(図5(ハ))、この間、寝台43の速度は
一定である(図5(ロ))。また、図5(ロ)におい
て、ダイナミックスキャンであるから寝台の動きは反復
され、Z=zとなる時刻は1回目のヘリカルスキャンで
はtz1、次の反復ではtz2である。1回目のヘリカルス
キャン中の時刻tz1におけるX線源の位置はθtz1 であ
り、次の反復時刻tz2におけるX線源の位置ではθtz2
であって、一般にθtz1 ≠θtz2 である。
【0041】このように同一のスライス位置Z=zにお
いてX線源41の位置θtz1 ,θtz 2 が同じでないと1
回目のスキャンと2回目のスキャンとで画像に造影剤に
よらない差が生じる。差の発生原因を考えるに当りスラ
イス位置zにおけるCT像について検討すると、1回目
のスキャンに際しスライス位置zで実際に撮影されるの
は角度θtz1 にX線源41がある一瞬であって、CT像
を作るのに必要なzにおける1回転分の投影データは得
られていない。そこでzにおける1回転分のデータ、即
ち、もし位置zにおいて寝台を動かさずにX線源を1回
転させたならば得られるであろうデータを、角度θtz1
のその前後それぞれ約1回転分のデータを用いて推算
し、この推算結果を用いてzにおける画像を作成してい
る。推算されたデータは、本来のzにおける1回転分の
データに比べて幾分かの違いを持つので、この違いが作
成された画像上にアーチファクトとなって現れるが、推
算の際にアーチファクトが余り目立たなくなるようによ
うに工夫している(このアーチファクトは本件で問題に
しているものではない)。2回目のスキャンにおいても
同様の処理が行なわれるが、zにおける1回転分の投影
データを推算するのに用いられるのは時刻tz2における
角度θtz2 の前後約1回転分である。
【0042】スライス位置における1回転分のデータを
推算するのに用いられるデータは2回のヘリカルスキャ
ンでX線管の角度が異なっている。
【0043】例えば、θ=0の方向からの投影データを
推算するのに1回目のスキャンでは図5(イ)の甲1 ,
乙1 のデータが用いられる。甲1 のデータはスライス位
置zーΔY甲1 におけるθ=0の方向からの投影データ
であり、乙1 のデータとはスライス位置z+Δz乙1 に
おけるθ=0の方向からの投影データである。2回目の
スキャンではθ=0の方向からの投影データを推算する
のに甲2 ,乙2 のデータが用いられ、そのスライス位置
はそれぞれz−Δz甲2 ,z−Δz乙2 である。ここ
で、仮にΔz甲1 =Δz甲2 ,Δz乙1 =Δz乙2 であ
ればデータ甲1 はデータ甲2 と等しく、データ乙1 はデ
ータ乙2 と等しく、従って推算される「Z=zにおける
θ=0の方向からの投影データ」は1回目のヘリカルス
キャンと2回目のヘリカルスキャンとで一致するはずで
ある。しかしながら図5ではΔz甲1 ≠Δz甲2 ,Δz
乙1 ≠Δz乙2 であり、データ甲1 とデータ甲2 ,デー
タ乙1 とデータ乙2 と等しくなく推算の結果にも差が生
じることとなる。
【0044】図6は時刻tを媒介変数とみなしてθとZ
の関係をプロットしたもの(以下、Z−θグラフとい
う)である。例えばスライス位置zに注目すると、1回
目のヘリカルスキャンと2回目のヘリカルスキャンとで
X線源の角度が異なっている(θtz1 ,θtz2 )。
【0045】スライス位置zにおける投影方向θ=0の
データ(丙)は、1回目のヘリカルスキャンでは甲1 ,
乙1 におけるデータから推算され、2回目では甲2 ,乙
2 のデータから推算される。甲1 ,甲2 のデータはX線
源の位置は同じであるが、寝台の位置Zが少しだけ異な
っているため同一でなく、乙1 ,乙2 についても同様で
ある。このため、1回目と2回目のヘリカルスキャンに
おいてスライス位置zについて差異があらゆる角度θに
ついて全く同様に生じるため、これらのデータから計算
される(再構成される)画像は少し異なる。即ち、被写
体に何ら変化がなかったとしても、同一スライス位置に
おける1回目と2回目のヘリカルスキャンで異なり、従
ってこれらの差画像は0にならないのである。
【0046】画像にこのような差が生じると、実用上、
以下のような問題が発生する。例えば、被写体をヘリカ
ルスキャンで1回スキャンし、次に造影剤を投与してか
ら、もう1度ヘリカルスキャンをしたとすると、同一の
スライス位置について、1回目のヘリカルスキャンから
得られた画像I1 と2回目のヘリカルスキャンから得ら
れた画像I2 との間に造影剤の流入に差が生じると期待
されるが、それ以外に、例えば造影剤を投与しなくても
生じたであろう差が重なるため、後者が誤って「本来の
造影剤の流入による差」と解釈されてしまうおそれがあ
る。故に、被写体に何ら変化がなければ、1回目のヘリ
カルスキャンで得られた画像と2回目以降とのこのよう
な差がなくなるようにすることが求められるようになっ
てきた。
【0047】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は被検体の周囲を回転移動しながらX線を曝
射するX線源と被検体とを相対的に移動させることによ
り、被検体に対して螺旋状の走査を行なう走査手段を有
し、これにより得られる螺旋状データを用いて画像再構
成するCT装置において、同一の被写体に対して前記の
走査を反復して行なう場合に、寝台が走査した範囲内の
任意の位置zにある時のX線源の位置θが、反復される
走査の何回目にあっても同一であるように寝台の位置と
X線源の位置を制御する制御部を有することを特徴とす
る。
【0048】また、被検体の或る方向への投影データを
収集するデータ収集部を有し、該データ収集部と被検体
とを相対的に移動させることにより被検体に対して螺旋
状の走査を行なう走査手段を備え、該走査手段にて得ら
れる螺旋状データを用いて画像再構成するCT装置にお
いて、同一の被写体に対して前記の走査を反復して行な
う場合に、寝台が走査した範囲内の任意の位置zにある
時の投影の方向θが、反復される走査の何回目にあって
も同一であるように寝台の位置と投影の方向を制御する
制御部を有することを特徴とする。
【0049】また、他の発明では、CT装置を用いてヘ
リカルスキャンを行ない被検体内の血流分布を測定する
血液量分布測定方法において、前記被検体内に造影剤を
注入する前にヘリカルスキャンを行ないヘリカルCTデ
ータを得る第1のステップと、前記被検体内に造影剤を
注入した後、造影剤分布がほぼ一様となった時点で、前
記第1のステップで行なわれたヘリカルスキャンの軌道
と同一の軌道でヘリカルスキャンを行ないヘリカルCT
データを得る第2のステップと、前記造影剤注入前後の
ヘリカルCTデータの差分から血液量分布データを求め
る第3のステップと、を有することを特徴とする。
【0050】
【作用】上記構成によるCT装置では、同一の被検体に
対して造影剤を投与することなく2回スキャンを行なっ
た場合、1回目のスキャンと2回目のスキャンとでは図
2に示すように撮影したい範囲A〜B内のどの寝台位置
zにおいてもX線源の位置は同一(θz )であるから得
られる一連の投影データは1回目のスキャンと2回目の
スキャンとで同一である。すなわち、上記構成によるC
T装置では同一の被検体に対して2回のヘリカルスキャ
ンを行なった場合にもし被検体に変化がなければ、1回
目のスキャンと2回目のスキャンとでは、撮影したい範
囲A〜B内のどの寝台位置zにおいても投影の方向は同
一であるから、得られる一連のデータは(ノイズを除け
ば)全く同一である。従って、例えば造影剤を投与した
場合において1回目のスキャンと2回目のスキャンとで
は造影剤によってX線が吸収されたことによる正確な
「差」が生じる。換言すれば、本発明の装置を用い、造
影剤を投与してダイナミックヘリカルスキャンを行な
い、差画像を作成すると、造影剤の流入・流出によって
生じた違いだけが差として現れる。
【0051】また、このX線CT装置を用いて血液分布
を測定する方法では造影剤を注入する前のヘリカルCT
データと造影剤注入後のヘリカルCTデータを同一のヘ
リカルスキャン軌道で入手する。そして、これらの各ヘ
リカルCTデータの差分を基に血液量分布を求めること
ができる。
【0052】
【実施例】図1は本発明に基づくX線CT装置の第1実
施例の概略構成を示すブロック図であり、図2は寝台
(couch)の位置及びX線管の角度の関係を示す。
図1Aには被検体10の周囲を連続的に回転しながらX
線を曝射するX線源としてのX線管3及びX線源角度検
知器8を含む架台2と、X線管3の回転移動中に被検体
10を連続的に移動させることができる寝台4と、寝台
駆動部5と、X線管3の回転及び寝台駆動部5を制御す
る制御部6と、タイミングクロック7と、DAS回路1
2と、コンピュータ12と、駆動回路16と、X線管回
転用のサーボモータ17と、を有するX線CT装置1が
示されている。なお、図1には示していないが複数の検
出素子から構成されたX線検出器が回転するX線管3と
対向するように配設されている。また、X線CT装置1
は被検体10に対して走査を行ない、この走査により得
られた投影データ及び寝台4の位置データに基づいて画
像再構成を行なう画像再構成装置(図示せず)を備えて
いる。
【0053】図1で、X線管3は軌道(破線部分)11
を一定の角速度で回転しており、ある時刻におけるX線
管3の位置を角度θで表す。θと時間tの関係を図2
(イ)に示す。また、寝台4はZ方向に移動する。寝台
の位置と時間tとの関係を図2(ロ)に示す。そしてこ
の場合A≦z≦Bが撮影したい範囲であり、少なくとも
この間(T=|tA2−tA1|)はX線が曝射され(図2
(ハ))、寝台4の速度は一定である(図2(ロ))。
【0054】本発明に基づき、制御部6はX線CT装置
1がX線を曝射し投影データを収集している期間を通し
て、寝台の位置がzである時のX線管の角度θ(以下、
θ(z)と記す)が、何回目のヘリカルスキャンにおい
ても同一であるようにzとθを制御する。また、本実施
例において制御部6はX線曝射量も制御している。上記
zとθを制御するため、制御部6は図2においてT/C
が整数になるようにX線管3ないし検知器の角度θと寝
台の位置zを制御している(Tは図2(ロ);Cは図2
(イ)参照)。具体的には制御部6は以下の(1),
(2),(3)を満たすように角度θ及び寝台位置zを
制御している。
【0055】(1) X線曝射をしたデータを収集している
間寝台の速度は一定である。言換えれば、図2(ロ)に
おいてtA1〜tB1の間の速度、及びtA2〜tB2の間の速
度は一定であり、且つtA1〜tB1における速度とtA2〜
tB2における速度は等しい。2回目以降の反復において
も同様である。
【0056】(2) X線源の回転の角速度は一定であり
(図2(イ))その周期はCである。
【0057】(3) 第n回目のスキャンの開始時刻tAnと
第n+1回目のスキャンの開始時刻tAn+1とは「T=t
An-1−tAnとするとき、TはCの整数倍である」という
関係を満たす(図2(ロ))。
【0058】このようにすれば、図3のように何回目の
スキャンにおいてもデータ収集部分(直線31〜34)
での軌道は同一となる。
【0059】図1において、X線管3の回転時には、寝
台4の位置zはX線源の角度θに対応付けられ、角度θ
はX線源角度検知器8により検知され、制御部6により
フイードバック制御される。また、角度θに対応してサ
ーボモータ駆動回路16に制御信号が送られ、寝台駆動
部としてのサーボモータ5により寝台4が体軸方向に移
動する。なお、寝台が元の位置に戻る時(図2(ロ)の
tB1〜tA2)は制御部6がサーボモータ17を駆動して
定位置に戻す。そして、角度θが所定の値になるのを待
って、X線源の角度θに応じてzが変化する(図2
(ロ)のtA2〜tB2)。
【0060】上記実施例においては螺旋状走査型X線C
T装置を例としたが、X線CT装置に限られることな
く、例えば、「従来の技術」で前述した第3,第4,第
5世代XCT装置や放射源なしで検出器を被検体の周り
に回転させるタイプのスペクト(SPECT)装置のよ
うなコンピュータ断層装置にも本発明を適用することが
できる。
【0061】更に、本発明は、螺旋状走査に限定される
ものではなく、X線源が時計回りと反時計回りを交互に
繰返すように走査してもよく、また360°に満たない
回転で走査してもよい。また、第5世代方式のように、
空間的に不動なX線管に対してこのX線管の中の焦点が
移動することによって、被写体の周りをX線源が回転す
るようにして走査しても本発明に包含されるのは勿論で
ある。この他にもいわゆる2次元検出器アレイを持つC
T装置や複数のX線源を持つCT装置にも本発明を適用
することができる。また、X線源として、X線を放射す
る放射性同位元素を含むペレット,電子線を加速器で加
速しX線を発生する装置,X線レーザ装置などを適用し
てもよい。また更に、外部線源を持つガンマ線CTにも
適用したり、線源を複数個としたりしてもよいものであ
る。即ち、本発明にあっては、「従来の技術」の欄で述
べたような広義のヘリカルスキャンを行なえるCT装置
であれば、検出器やコリメータが全く動かないPETを
除く全てに応用することができ、また、種々の変形実施
が可能であることはいうまでもない。
【0062】また、本実施例では被検体が固定され、X
線管及びX線検出器が回転しながらヘリカルスキャンを
行なう例を示したが、本発明はこれに限定されず、被検
体を移動させてヘリカルスキャンを行なう場合にも適用
できるものである。
【0063】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。この実施例は、前記した第1実施例で示したCT装
置を用いて3次元組織の血液量を測定するものである。
【0064】一般に、脳の血液量分布はCBV(Cevebr
al Blood Volume)と呼ばれ、種々の疾患の診断・治療計
画に有用な情報である。このようなCBV測定法として
は、従来SPECTやPETを用いるものが知られてい
る。このようなSPECTやPETでは、脳の血管から
外部へ漏れない薬にR.I.(放射性物質)を結合した
ものを血液中に注入し、3次元画像を撮影することによ
りR.I.分布を知る。そして、血液を採取して単位体
積の血液中に含まれるR.I.の量を測定すればCBV
を知ることができる。なお、前記した脳の血管から外部
へ漏れない薬としては、例えば赤血球の膜だけを取出
し、この膜をカプセルとして膜内に適当な放射性薬品を
注入したものを用いればよい。
【0065】ところが、このようなCBVの測定では薬
のコストが高い、測定に長時間を要する、放射性物質を
取扱うための大がかりな設備を必要とする、空間分解能
が低い(5mm〜20mm)等の欠点がある。
【0066】また、第2の方法として、X線CT装置を
用いていくつかの断層におけるCBVを測定する方法も
知られている。この方法では、非イオン性ヨード造影剤
等の脳血管から外部へ漏れない造影剤を血液中に注入
し、断層像を撮影することにより造影剤分布を知る。そ
して、造影剤を注入する前後でCT値がどれだけ変化し
たかを測定することによりCBVを測定する。
【0067】ところが、この方法では少数の断面でしか
CBVを測定することができない。また、測定に長時間
を要してしまう。
【0068】そこで、本願の第2の実施例では、前述し
た第1実施例のCT装置を用いてCBVを測定する。即
ち、造影剤の注入前と注入後で前記第1実施例によるヘ
リカルCTスキャンを行ない、それらの差を求めれば3
次元的にCBVを測定することができる。
【0069】図10は時刻t1 にて造影剤を注入したと
きの濃度変化を示す特性図であり、曲線S1 は造影剤の
点滴注入を行なわない場合、曲線S2 は点滴注入を行な
わなかった場合の変化を示している。
【0070】測定の手順として、まず、造影剤を注入す
る前の時点で脳のヘリカルCTをとる(これを preデー
タとする)。そして、時刻 t1 にて造影剤を注入する
と、造影剤はかたまりとなって血管内を流れる。
【0071】その後、約1分が経過すると、全身の血液
中に造影剤がほぼ一様に分布し、同時に腎臓から次第に
排出される。この時点で、造影剤注入前に行なったヘリ
カルCTと同一の軌道を描くように第1実施例の方法を
用いてヘリカルCTをとる(これをpostデータとす
る)。なお、曲線S2 に示すように、造影剤を点滴注入
し、血中の造影剤の濃度を一定に保っても良い。
【0072】そして、postのCT画像からpre のCT画
像を減算すれば、図11に示すように造影剤の3次元分
布が差マップとして得られる。この差マップをdif とす
る。
【0073】dif はCT値の変化量であるからこれを血
液の量CBVに変換する。即ち、造影剤注入前のヘリカ
ルCT造影時の血液のCT値をBpost,造影剤注入後の
ヘリカルCT撮影時の血液のCT値をBpre とすれば、
次の式が成立する。
【0074】CBV=dif /△B △B=(Bpost−Bpre) ここで、△Bを求めるには例えば以下に示す3通りの方
法がある。
【0075】(イ)時刻t2 ,t3 のときに採血し、そ
れらのCT値をCTスキャナで測定し、この差分を△B
とする。
【0076】(ロ)時刻t3 のときに採血し、化学分析
して造影剤濃度を求め、これをCT値の変化量に換算す
る。
【0077】(ハ)採血せず、その代わりに差マップdi
f 中に含まれる大血管の△CT値を△Bとして用いる。
【0078】こうして、第1実施例に示した方法を用い
てCBVを求めることができるのである。このようにし
て、第2実施例によれば、従来と比較して空間分解能が
高く、長時間を必要とせず、かつ放射性物質を取扱う施
設を必要とせずCBVを求めることができる。また、薬
品が比較的安価であり、測定時間が短時間なので体動が
少なく正確な結果が得られる。更に、3次元的な分布が
わかるというメリットもある。
【0079】
【発明の効果】上記により本発明に基づくダイナミック
ヘリカルスキャンを行なって差画像を作成すると、被検
体の経時的変化、例えば造影剤の流入若しくは流失によ
って生じた相違だけが差として現れるので、被検体の検
査対象部位に造影剤を注入、吸入若しくは集積させてX
線CT装置等のコンピュータ断層装置により造影剤によ
る造影効果(対象部位の影)を経時的に撮影若しくは観
察するとき、被写体の変化のみ、即ちこの場合、造影効
果のみを撮影もしくは観察できる。従って、従来より精
密な検査を行なうことができ、より的確な診断を期待し
得る。
【0080】また、血液量分布測定を容易かつ短時間に
行なうことができ、精度の高い血液量分布の測定が可能
になるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく螺旋状走査型X線CT装置の一
実施例の概略構成を示すブロック図である。
【図2】寝台の位置及びX線管の角度とX線の曝射状態
の説明図である。
【図3】時刻tを媒介変数とみなしてθとzの関係をプ
ロットしたZ−θグラフである。
【図4】ヘリカルスキャン型X線CT装置の一例を示す
斜視図である。
【図5】従来技術によるダイナミックヘリカルスキャン
における寝台の位置及びX線管の角度とX線の曝射状態
の説明図である。
【図6】従来技術によるダイナミックヘリカルスキャン
におけるZ−θグラフである。
【図7】図7Aはスライス位置A、Bにおけるダイナミ
ックスキャンの結果を示すプロット図であり、7Bは図
7Aに示した結果の差画像のプロット図である。
【図8】図8Aは図7Bに示した差画像を示し、図8B
はファンクショナルイメージでである。
【図9】第4世代(Nutate-Rotate 方式)XCTにおけ
る検出器アレイの説明図である。
【図10】本発明の第2実施例に係り、脳血中造影剤濃
度の時間変化を示す特性図である。
【図11】CBVマップを作成する手順を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 X線CT装置(螺旋状走査型コンピュータ断層装
置) 2 架台 3 X線管(X線源) 4 寝台 5 寝台駆動部(サーボモータ) 6 制御部 10 被検体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体の周囲を回転移動しながらX線を
    曝射するX線源と被検体とを相対的に移動させることに
    より、被検体に対して螺旋状の走査を行なう走査手段を
    有し、これにより得られる螺旋状データを用いて画像再
    構成するCT装置において、 同一の被写体に対して前記の走査を反復して行なう場合
    に、寝台が走査した範囲内の任意の位置zにある時のX
    線源の位置θが、反復される走査の何回目にあっても同
    一であるように寝台の位置とX線源の位置を制御する制
    御部を有することを特徴とするCT装置。
  2. 【請求項2】 被検体の或る方向への投影データを収集
    するデータ収集部を有し、該データ収集部と被検体とを
    相対的に移動させることにより被検体に対して螺旋状の
    走査を行なう走査手段を備え、該走査手段にて得られる
    螺旋状データを用いて画像再構成するCT装置におい
    て、 同一の被写体に対して前記の走査を反復して行なう場合
    に、寝台が走査した範囲内の任意の位置zにある時の投
    影の方向θが、反復される走査の何回目にあっても同一
    であるように寝台の位置と投影の方向を制御する制御部
    を有することを特徴とするCT装置。
  3. 【請求項3】 CT装置を用いてヘリカルスキャンを行
    ない被検体内の血液量分布を測定する血液量分布測定方
    法において、 前記被検体内に造影剤を注入する前にヘリカルスキャン
    を行ないヘリカルCTデータを得る第1のステップと、 前記被検体内に造影剤を注入した後、造影剤分布がほぼ
    一様となった時点で、前記第1のステップで行なわれた
    ヘリカルスキャンの軌道と同一の軌道でヘリカルスキャ
    ンを行ないヘリカルCTデータを得る第2のステップ
    と、 前記造影剤注入前後のヘリカルCTデータの差分から血
    液量分布データを求める第3のステップと、 を有することを特徴とするCT装置を用いた血液量分布
    測定方法。
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