JPH0678823B2 - 天井設置型空気調和装置 - Google Patents

天井設置型空気調和装置

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JPH0678823B2
JPH0678823B2 JP62277765A JP27776587A JPH0678823B2 JP H0678823 B2 JPH0678823 B2 JP H0678823B2 JP 62277765 A JP62277765 A JP 62277765A JP 27776587 A JP27776587 A JP 27776587A JP H0678823 B2 JPH0678823 B2 JP H0678823B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、室内の天井に設けられて冷暖房運転可能な天
井設置型空気調和装置に関し、特に、冷温風の送風対策
に係るものである。
(従来の技術) 一般に、この種の天井設置型空気調和装置には各種のも
のが提案されており、例えば、特開昭61-99037号及び実
開昭60-187823号公報に開示されているように、ハウジ
ングの下面に吸込口が、側面又は下面に吸出口が開設さ
れると共に、該ハウジング内に送風機と熱交換器とが収
納されて構成されている。そして、上記送風機を駆動し
て室内空気を吸込口より吸込み、熱交換器で熱交換して
温風又は冷風を生成して吹出口より室内に吹出すように
している。
(発明が解決しようとする問題点) 上述した天井設置型空気調和装置において、送風機は一
方向にのみ空気を流す送風機が用いられているため、冷
房運転時及び暖房運転時のいずれにおいても同じ吹出口
より冷温風をほぼ直下方向又はほぼ水平方向の一方向に
吹出していたが、暖房運転時に何れの吹出方向において
も、特に、弱運転時に温風が浮き上り、天井面の温度が
高く、床面の温度が低いという不均一な温風分布が生
じ、暖房効率が悪いという問題があった。この場合、熱
交換器を通らない室内空気(冷風)を吹出す補助吹出口
を設け、該補助吹出口からの冷風で温風の浮き上りを防
止することにより対処することができるが、補助吹出口
や熱交換器を通らない補助吐出通路を設けなければなら
ず、構造が複雑となると共に、吸込み空気をそのまま吹
出すため、送風機の容量が大きくなるという問題があっ
た。
一方、冷房運転時においては、下吹出しの場合、冷風が
直接人に当ることになると共に、冷風の到達距離が短く
なり、快適性、空調性に欠けるという問題があった。さ
りとて、水平吹出しとすると、上述の如く温風の浮き上
りが生じることになる。すなわち、暖房時と冷房時とで
吹出し方向の点で相反する問題があり、暖房時には下吹
出しに、冷房時には水平吹出しにすることが快適性の面
で望まれている。
本発明は、斯かる点に鑑み、可逆流可能な羽根車を設け
て、暖房時には下吹出しとし、冷房時はほぼ水平吹出し
とすることにより、構造を簡素にすると共に、快適性を
向上させ、省エネルギー化を図ることを目的とするもの
である。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成すために、本発明が講じた手段は、第1
図に示すように、先ず、偏平に形成されたハウジング
(2)の外周面に第1の空気流出入口(82)が、該第1
の空気流出入口(82)より内周側に第2の空気流出入口
(81)がそれぞれ開口されている。更に、該ハウジング
(2)内には羽根車(3)が収納されている。そして、
該羽根車(3)は駆動軸(51)が連結されたハブ(31)
の外周面(31a)が略単葉双曲面状に形成されると共
に、該ハブ外周面(31a)に可逆送風可能に形成された
複数枚の羽根(32),(32),…が設けられて構成され
ている。また、該羽根車(3)の側方には環状ガイド部
材(6)が上記羽根(32)の先端に近接して設けられて
該羽根(32)を通る横断面U字状の昇圧路(7)が形成
されている。その上、該昇圧路(7)の上部開放端
(7)が上記第1の流出入口(82)に、下部開放端(7
2)が上記第2の流出口(81)にそれぞれ連通されて空
気流通路(83)が形成されている。加えて、該流通路
(83)には熱交換器(4)が配設され、上記羽根車
(3)の駆動軸(51)には、暖房時に第1の流出入口
(82)より空気を吸込み、第2の流出入口(81)より温
風を吹出す一方、冷房時に第2の流出入口(81)より空
気を吸込み、第1の流出入口(82)より冷風を吹出すよ
うに上記駆動軸(51)を正逆転する電動機(52)が連結
された構成としている。
(作用) 上記構成により、本発明では、暖房運転時に羽根車
(3)を例えば正転すると、室内空気が第1の流出入口
(82)よりハウジング(2)内の流通路(83)に吸込ま
れ、熱交換器(4)で熱交換して温風となり、昇圧路
(7)において羽根(32)により加速されて該温風が第
2の流出入口(81)よりほぼ下向きに室内に吹出され
る。
一方、冷房運転時には暖房運転時と逆の動作が行われ、
羽根車(3)を逆転すると、室内空気が第2の流出入口
(81)より流通路(83)に吸込まれ、昇圧路(7)内に
おいて羽根(32)により加速された後、熱交換器(4)
で熱交換して冷風となり、第1の流出入口(82)よりほ
ぼ水平方向に室内に吹出される。
従って、暖房運転時には温風が下方に吹出されて室内の
中央下部に到達すると共に、温度が低下したリターン風
が吸上げられて温風の上方に流れるので、温風の浮き上
りを防止することができ、居住域温度を均一にすること
ができることから、快適性に優れた暖房を行うことがで
きる。また、従来のように、室内空気をそのまま冷風と
して吹出し、温風の浮き上りを防止しないので、構造を
極めて簡素にすることができると共に、送風容量の低減
を図ることができ、省エネルギー化を図ることができ
る。
また、冷房運転時においては、側面流出入口より水平吹
出しを行うので、冷風が直接人に当ることがないと共
に、冷風の到達距離が長くなって室内温度を均一にする
ことができ、快適性の向上を図ることができる。尚、暖
房運転開始時に水平吹出しとすると、コールドドラフト
を防止することができる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第1図に示すように、(1)は室内(A)の天井(A1)
内に埋め込まれる天井設置型空気調和装置であって、冷
房運転と暖房運転とに切換え可能に構成されている。
該空気調和装置(1)はハウジング(2)内に羽根車
(3)及び熱交換器(4)が収納されて構成され、該ハ
ウジング(2)は上面板(21)と下面板(22)とが近接
した偏平に形成されており、上半部が天井(A1)に埋め
込まれている。
上記羽根車(3)は、ハブ(31)の外周面(31a)に複
数枚の羽根(32),(32),…が植設されて成り、該ハ
ブ(31)は円板状のディスク部材(33)の外周縁に半ト
ーラス部材(34)が連接されて構成されている。そし
て、該ディスク部材(33)の中央ボス部(33a)には駆
動軸(51)の一端が連結されており、該駆動軸(51)の
他端は上記ハウジング(2)内の上面板(21)に取付け
られた電動機(52)に連結されていて、該電動機(52)
の駆動によって上記羽根車(3)が正逆回転するように
成っている。
上記半トーラス部(34)は、内側に湾曲した断面半円状
に形成され、該半トーラス部材(34)の外周面が上記ハ
ブ外周面(31a)に構成されており、該半トーラス部材
(34)の前端及び後端である羽根車(3)の上面及び下
面に近接して上記ハウジング(2)の上面板(21)及び
下面板(22)が設けられている。そして、上記ハブ外周
面(31a)は、第2図にも示すように、略単葉双曲面状
に形成されており、該ハブ外周面(31a)の最も凹んだ
最低部を結ぶ包絡線がハブ外周面(31a)の中心線
(l1)に成っている。
上記羽根車(3)の羽根(32)は、第3図にも示すよう
に、上記ハブ外周面(31a)より遠心方向(側方)に向
って突設されており、正面視の子午面が上記駆動軸
(4)に直交し且つハブ外周面(31a)の中心線(l1
を縦断する縦断線(l2)に対して左右対称に形成されて
いる。また、上記羽根(32)の断面である翼形、つま
り、第4図に示すように、第3図におけるI-I線、II-II
線及びIII-III線のX方向矢視の断面平面図である翼形
(32−I),(32−II)及び(32−III)は、正面側子
午面で空気を送る正流時と、背面側子午面で空気を送る
逆流時とで風量が等しくなるように直線状に形成されて
いる。
更に、上記羽根(32)の翼形(32−I),(32−II),
(32−III)は、第4図に示すように、上記ハブ外周面
(31a)の中心線(l1)に対して傾斜しており、その傾
斜角(β)は、ハブ(31)側より先端(31c)にいくに
従って漸次小さくなるように捩れており、ハブ(31)側
傾斜角(β)が最も大きく、中央傾斜角(β)、先
端(32c)側傾斜角(β)の順に小さくなるように形
成されている(β>β>β)。つまり、第5図に
示すように、上記羽根(32)の前縁(32a)より流入し
た空気は、子午面に沿って流れると共に、後縁(32b)
にいくに従ってハブ(31)側に偏流することになり、特
に、前縁(32a)先端より流入した空気の偏流が大きく
なる。そして、第6図に示すように、上記傾斜角(β)
をハブ(31)側に向って漸次大きく形成することによ
り、空気の流線方向について羽根(32)が反りを有する
ように形成されていて、例えば、先端(32c)側翼形(3
2−III)に対して流線方向(Y)の断面形状(32−A)
が反りを有するように形成され、空気が羽根(32)内で
転向して高揚力を得てスムーズに加速されるように構成
されている。
更にまた、上記羽根(32)の中心線(l1)方向矢視にお
いて、前縁(32a)と後縁(32b)との幅(m)は、第3
図に示すように、ハブ(31)側で大きく、先端(32c)
側にいくに従って漸次小さく形成され、空気の流出入端
である前縁(32a)及び後縁(32b)が外側になるに従っ
て上記縦断線(l2)方向に傾斜し、空気がスムーズに流
出入するように構成されている。そして、上記羽根(3
2)の先端(32c)は上記ハブ外周面(31a)の略単葉双
曲面に倣った円弧状に形成されていて、上記羽根(32)
の中心線(l1)方向矢視が扇状に形成されている。
一方、上記ハウジング(2)の外周部であって羽根車
(3)の外周には、環状ガイド部材(6)が設けられ、
該ガイド部材(6)とハブ外周面(31a)との間が上記
羽根(32)を通る空気昇圧路(7)に形成されている。
該ガイド部材(6)は、上記ハウジング(2)の上面板
(21)と下面板(22)との間における中央部に設けられ
ており、該ガイド部材(6)と上面板(21)との間、及
びガイド部材(6)と下面板(22)との間がそれぞれ上
記昇圧路(7)の流出入端(71)及び(72)に形成され
ている。更に、上記ガイド部材(6)の内周面は上記羽
根(32)の先端(32c)に倣った円弧面(6a)に形成さ
れると共に、該ガイド部材(6)の後部には下方に延び
る仕切板(61)が連設され、該仕切板(61)の下端が上
記ハウジング(2)の下面板(22)に連結されている。
そして、上記円弧面(6a)が羽根先端(32c)に近接
し、且つ円弧面(6a)と羽根先端(32c)とが等距離と
なるように上記ガイド部材(6)が羽根(32)に対して
不動位置に設けられ、上記昇圧路(7)における上下流
出入端(71),(72)の上下幅(N)が等しく設定され
ている。また、上記仕切板(61)は下方に向って外側に
傾斜し、ガイド部材(6)の下部空間を左右に区画して
いる。
上記ハウジング(2)の下面板(22)には上記仕切板
(61)の連結部より内周側にほぼ下向きの流出入口(8
1)(第2の空気流出入口)が開設されると共に、上記
ハウジング(2)の側面板(23)下部には天井(A1)よ
り突出した部分にほぼ水平方向の流出入口(82)(第1
の空気流出入口)が開設されている。そして、該側面流
出入口(82)が上記昇圧路(7)の上部流出入端(71)
に、下面流出入口(81)が上記昇圧路(7)の下部流出
入端(72)にそれぞれ連通され、上記側面流出入口(8
2)から昇圧路(7)を介して下面流出入口(81)に亘
る空気流通路(83)が形成されている。
上記熱交換器(4)は冷房運転時に蒸発器、暖房運転時
に凝縮器となるように構成され、上記流通路(83)にお
いて上記側面流出入口(82)にほぼ対面して設置されて
いる。
次に、この空気調和装置(1)の冷暖房運転動作につい
て説明する。
先ず、第1図において、実線矢符(B)方向が暖房時の
空気流れを示して正流とし、破線矢符(C)方向が冷房
時の空気流れを示して逆流とし、電動機(52)は正逆転
駆動して羽根車(3)を正転又は逆転し、上記空気流れ
を正流又は逆流とすることにる。そして、この暖房時
(B)には側面流出入口(82)が吸入口に、下面流出入
口(81)が吹出口になり、冷房時(C)には下面流出入
口(81)が吸込口に、側面流出入口(82)が吹出口にな
り、また、羽根車(3)の羽根(32)において、暖房時
(B)には上辺が空気流入端である前縁(32a)に、下
辺が空気流出端である後縁(32b)になり、冷房時
(C)には下辺が前縁(32a)に、上辺が後縁(32b)に
なることになる。
そこで、上記暖房時(B)について、空気の流れを説明
すると、上記羽根車(3)を正転させることにより、室
内(A)の空気は側面流出入口(82)よりハウジング
(2)内の流通路(83)に吸込まれ、凝縮器となってい
る熱交換器(4)において熱交換して温風となる。この
温風は昇圧路(7)に上部流出入端(71)より流入した
後、羽根(32)に流入し、該羽根の子午面に沿って流れ
ると共に、ほぼ180度方向転換して後縁(32b)より流出
し、上記昇圧路(7)の下部流出端(72)を介して下面
流出入口(81)よりほぼ下向きに室内(A)に吹き出さ
れることになる。
そして、この空気流れ中において、上記側面流出入口
(82)より吸込まれて昇圧路(7)に流入する空気は、
駆動軸(51)と直交方向(縦断線l2と平行な方向)に流
れることになり、この流れ中を羽根前縁(32a)が斜め
に横断するように位置しているので、上記空気はスムー
ズに羽根(32)に流入することになる。続いて、この羽
根(2)に流入した空気は、前縁(32a)より後縁(32
b)に向ってハブ外周面(31a)の略単葉双曲面に倣って
ほぼ180度方向転換すると共に、第5図に示すように、
ややハブ(31)側に偏流することになる。その際、中央
線(l1)に対して羽根(32)の翼形傾斜角(β)がハブ
(31)側に向って漸次大きくなっているので(第4図参
照)、羽根(32)が流線方向に反りを有し(第6図参
照)、空気が転向して高揚力を得ることになり、スムー
ズに加速されることになる。その後、空気は駆動軸(5
1)と直交方向に羽根(32)より流出することになり、
その際、羽根後縁(32b)がその流れ中を斜めに横断す
るように位置しているので、スムーズに流出することに
なり、下部流出入口(62)に流れることになる。
一方、冷房時(C)においては、暖房時(B)と全く逆
の動作が行われることになり、特に、羽根(32)の翼形
が直線状に形成されているので(第4図参照)、羽根
(32)の両子午面において全く同じ作用が生じ、風量が
同一になる。すなわち、室内(A)の空気は、下面流出
入口(81)よりハウジング(2)の流通路(83)に吸込
まれ、昇圧路(7)に流入して羽根(32)を通り、その
後、蒸発器となっている熱交換器(4)において熱交換
して冷風となり、側面流出入口(82)よりほぼ水平方向
に室内(A)に吹き出されることになる。
従って、可逆流可能な羽根車(3)を用いているので、
暖房時(B)には水平吸込み・下吹出しに、冷房時
(C)には下吸込み・水平吸出しにすることができるの
で、快適性に優れた冷暖房空調を行うことができる。特
に、暖房時(B)においては、第7図実線(D)に示す
ように、例えば、22℃の温風(D1)及び20℃の温風(D
2)は下面流出入口(81)より下吹出しされるので、室
内(A)の中央下部にまで到達することになり、この温
風(D1),(D2)は降下した後、徐々に温度低下しつつ
上昇して側面流出入口(82)より吸込まれることにな
り、この温度の低いリターン風(D3)が吹出された温風
(D1),(D2)の上部に乗り、該温風(D1),(D2)の
浮き上りを防止することになる。つまり、第7図破線
(d)に示すように、従来の不可逆な送風機によって側
面流出入口(82)より22℃の温風(d1),20℃の温風(d
2)を吹出すと、該温風(d1),(d2)が浮き上り、温
度低下したリターン風(d3)が室内(A)の中央下部よ
り上昇して下面流出入口(81)より吸込まれることにな
り、リターン風(d3)が温風(d1),(d2)の下方に流
れるのに対し、本発明では、上述の如くリターン風(D
3)が温風(D1),(D2)の上方に流れるので、居住域
温度の均一化を図ることができると共に、頭寒足熱を達
成でき、快適性を向上させることができる。また、従来
のように、室内空気をそのまま冷風として吹出す必要が
ないので、構造を簡略化することができると共に、送風
容量の低減を図ることができ、省エネルギー化を図るこ
とができる。
また、冷房時においては、側面流出入口(82)より水平
吹出しを行うので、冷風が直接人に当ることがないと共
に、該冷風の到達距離が長くなって室内温度の均一化を
図ることができることから、快適な冷房を行うことがで
きる。更にまた、暖房開始時にも水平吸出しとすること
により、暖房開始時の冷風が直接人に当たることがな
く、コールドドラフトを防止することができる。
一方、昇圧路(7)内において、駆動軸(51)と平行な
流れが生じることがなく、緩やかに空気を方向転換させ
るので、駆動軸(51)の軸方向の寸法を小さくすること
ができ、ハウジング(2)の厚さが小さくなり、装置全
体をコンパクトにすることができる。
また、空気を駆動軸(51)の直交方向と軸方向との間で
急激に方向転換させないので、損失が少なく、しかも、
羽根(32)内において圧力上昇が一様化されることか
ら、送風性能を向上させることができると共に、騒音の
低減化を図ることができる。
その上、上記羽根(32)を左右対称に形成すると共に、
翼形(32−I),(32−II),(32−III)を直線状に
形成したので、暖房時(B)と冷房時(C)とにおい
て、上述したスムーズな空気流れにすることができ、高
性能な可逆送風を行うことができる。
第8図は、他の実施例を示しており、前実施例がガイド
部材(6)を羽根車(3)に対して不動位置に設けたの
に代り、上下方向に移動自在に設けたものである。すな
わち、上記ガイド部材(6)とハウジング(2)の上面
板(21)との間に形状記憶合金などより成るスプリング
(9)を介設して該ガイド部材(6)がハウジング
(2)に支持されると共に、仕切板(61)は、図示しな
いが、伸縮自在に形成されている。そして、上記ガイド
部材(6)をスプリング(9)によって移動させ、吸込
端となる昇圧路(7)の流出入端(71)又は(72)の上
下寸法(N1)を大きくし、吹出端となる流出入端(72)
又は(71)の上下寸法(N2)を小さくするように構成さ
れている。更に、上記ガイド部材(6)の移動は、羽根
(32)の後縁(32b)先端とガイド部材(6)の円弧面
(6a)との間隙(t)が最小となるように設定されてお
り、吸込側流出入端(71)又は(72)を大きくして空気
がスムーズに流入するように構成する一方、吹出側流出
入端(72)又は(71)を小さくして空気が十分整流され
て吹出されるように構成されている。
従って、第8図に示すように、暖房時(B)には、温風
によって形状記憶合金のスプリング(9)が伸長し、ガ
イド部材(6)が下方に移動して上部流出入端(71)が
大きく、下部流出入端(72)が小さくなる。
また、第8図破線に示すように、冷房時(C)には、冷
風によって形状記憶合金のスプリング(9)が収縮し、
ガイド部材(6)が上方に移動して(第8図鎖線参
照)、下部流出入端(72)が大きく、上部流出入端(7
2)が小さくなる。この両流出入端(71),(72)の開
口面積が変化することにより、空気がスムーズに吸込ま
れた後、十分整流されて吹出されることになり、ガイド
部材(6)を移動させない場合に比して昇圧させること
ができ、送風性能を向上させることができる。
尚、上記ガイド部材(6)は、形状記憶合金より成るス
プリング(9)や移動させたが、螺子部材などを設け、
モータや手動等で移動させるようにしてもよい。
また、羽根(32)の翼形について、上記各実施例は、第
4図に示すように、直線状にして暖房時(B)と冷房時
(C)とで風量が等しくなるようにしたが、湾曲状に形
成されて反りを有するようにしてもよい。すなわち、第
4図において、下側に凹状に湾曲させるようにし、例え
ば、正流時の暖房時に矢符(E1)方向より空気が羽根
(32)に流入すると、該羽根(32)が反りを有するの
で、よりスムーズに上記が流れることになり、暖房時の
風量が増加することになる。一方、冷房時においては、
空気が矢符(E2)方向より羽根(32)に流入するので、
風量や若干低下することになるが、暖房時より冷房時に
風量をやや低下させたい場合などにおいて、羽根(32)
の形状でもって調整するようにしてもよい。
尚また、熱交換器(4)は下面流出入口(81)に対面し
て設けるようにしてもよい。
更に、空気流通路(83)はハウジング(2)内に別部材
で形成してもよい。
(発明の効果) 以上のように、本発明の天井設置型空気調和装置によれ
ば、可逆送風可能な羽根車を設け、該羽根車の正逆転に
より、暖房時に第1の流出入口より空気を吸込み、第2
の流出入口より温風をほぼ下向きに吹出す一方、冷房時
に第2の流出入口より空気を吸込み、第1の流出入口よ
り冷風をほぼ水平方向に吹出すようにしたために、暖房
運転時に温風が下方に吹出されて室内の中央下部に到達
すると共に、温度が低下したリターン風が吸上げられて
温風の上方に流れるので、温風の浮き上りを防止するこ
とができ、居住域温度の均一化を図ることができること
から、快適性に優れた暖房を行うことができる。また、
従来のように、室内空気をそのまま冷風として吹出し、
温風の浮き上りを防止しないので、構造を極めて簡素に
することができると共に、送風容量の低減を図ることが
でき、省エネルギー化を図ることができる。
また、冷房運転時においては、側面流出入口より水平吹
出しを行うので、冷風が直接人に当たることがないと共
に、冷風の到達距離が長くなって室内温度を均一にする
ことができ、快適性の向上を図ることができる。
従って、冷房時と暖房時との快適性の向上を簡単な構造
で容易に実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示しており、第1図は空気調和
装置の縦断面図、第2図は羽根車の斜視図、第3図は同
要部の拡大断面図、第4図は第3図I-I線、II-II線及び
III-III線における翼形を示す平面図である。第5図は
羽根内の空気流れを示す羽根車の要部の断面図、第6図
は空気流れに沿った翼形の平面図である。第7図は室内
の温風の流れを示す図である。第8図は他の実施例を示
す空気調和装置の縦断面図である。 (1)…空気調和装置、(2)…ハウジング、(3)…
羽根車、(4)…熱交換器、(6)…ガイド部材、
(7)…昇圧路、(9)…スプリング、(21)…上面
板、(22)…下面板、(31)…ハブ、(31a)…ハブ外
周面、(32)…羽根、(32a)…前縁、(32b)…後縁、
(71),(72)…流出入端、(81),(82)…流出入
口、(83)…流通路、(l1)…中心線、(l2)…縦断
線、(β)…傾斜角。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】偏平に形成されたハウジング(2)の外周
    面に第1の空気流出入口(82)が、該第1の空気流出入
    口(82)より内周側に第2の空気流出入口(81)がそれ
    ぞれ開口され、該ハウジング(2)内に羽根車(3)が
    収納され、該羽根車(3)は、駆動軸(51)が連結され
    たハブ(31)の外周面(31a)が略単葉双曲面状に形成
    されると共に、該ハブ外周面(31a)に可逆送風可能に
    形成された複数枚の羽根(32),(32),…が設けられ
    て成り、該羽根車(3)の外周に環状ガイド部材(6)
    が上記羽根(32)の先端に近接して設けられて該羽根
    (32)を通る横断面U字状の昇圧路(7)が形成され、
    該昇圧路(7)の上部開放端(71)が上記第1の流出入
    口(82)に、下部開放端(72)が上記第2の流出入口
    (81)にそれぞれ連通されて空気流通路(83)が形成さ
    れ、該流通路(83)に熱交換器(4)が配設され、上記
    羽根車(3)の駆動軸(51)には、暖房時に第1の流出
    入口(82)より空気を吸込み、第2の流出入口(81)よ
    り温風を吹出す一方、冷房時に第2の流出入口(81)よ
    り空気を吸込み、第1の流出入口(82)より冷風を吹出
    すように上記駆動軸(51)を正逆転する電動機(52)が
    連結されていることを特徴とする天井設置型空気調和装
    置。
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