JPH0678820U - 電磁流量計のアースリング - Google Patents
電磁流量計のアースリングInfo
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- JPH0678820U JPH0678820U JP2288693U JP2288693U JPH0678820U JP H0678820 U JPH0678820 U JP H0678820U JP 2288693 U JP2288693 U JP 2288693U JP 2288693 U JP2288693 U JP 2288693U JP H0678820 U JPH0678820 U JP H0678820U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 高価な特殊金属と、強度が大きい安価な金属
とで構成することにより、固定部の破損を防止する。 【構成】 白金等の高価な貴金属からなる第1リング2
1と、ステンレス等の安価で機械的強度の大きい材料か
らなる第2リング22とでアースリング20を構成し、
測定管1と配管3とのフランジ面間に介装する。第1リ
ング21を接液し、第2リング22を測定管1に固定す
る。
とで構成することにより、固定部の破損を防止する。 【構成】 白金等の高価な貴金属からなる第1リング2
1と、ステンレス等の安価で機械的強度の大きい材料か
らなる第2リング22とでアースリング20を構成し、
測定管1と配管3とのフランジ面間に介装する。第1リ
ング21を接液し、第2リング22を測定管1に固定す
る。
Description
【0001】
本考案は、測定管内を流れる導電性流体の流量を測定する電磁流量計のアース リングに関するものである。
【0002】
電磁流量計は、電磁誘導現象を利用して測定管内を流れる導電性流体の流量を 電気信号に変換して測定するもので、一般に図3および図4に示すように構成さ れている。すなわち、1は両端にフランジ1a、1bを有し、被測定流体2が流 れる配管3の途中にフランジ接続された測定管で、この測定管1の外周には被測 定流体2の流れ方向と直交する方向の磁界を形成する一対の鞍型励磁コイル4A 、4Bが対向して設けられている。また、測定管1の中央部外周には一対の電極 5A、5B(5Bは図示せず)が前記磁界と直交するよう対向して貫設されてお り、その内端が管路6内に臨み被測定流体2に接液されている。一方、電極5A 、5Bの外端は、前記測定管1の外周にカバー7を介して設けられた変換器8に 信号リード線9によってそれぞれ接続されている。測定管1の内壁およびフラン ジ外側面は、電気的絶縁性と耐食性をもたせるため弗素樹脂、ネオプレン等から なるライニング材10が内張りされており、被測定流体2と絶縁されている。そ して、測定管1と配管3とは、互いのフランジ面がアースリング11とガスケッ ト12を介して接合されている。
【0003】 アースリング11は、測定管1と被測定流体2を接地して同電位にすることに より、被測定流体2の電位が不安定によることによって発生するノイズを消去す る機能と、ライニング材10を保護する機能を備えている。このようなアースリ ング11としては、通常ステンレス316等で製作されるが、耐食性、耐摩耗性 が要求される場合には白金、チタン、モネル、ハステロイ等の貴金属により製作 される。なお、アースリング11の外周にはねじ取付孔15を有する一対の固定 付部14a、14bが一体に延設されており、この固定部14a、14bが止め ねじ16によって測定管1のフランジ面もしくはフランジ部1a外周面に固定さ れ、これによってアースリング11と測定管1を電気的に接続している。
【0004】
上記したように、従来の電磁流量計17においては、耐食性、耐摩耗性が要求 される場合、アースリング11の材質として白金、チタン、モネル、ハステロイ 等の特殊金属を使っているが、これら貴金属は高価であり、特に大口径のアース リングを製作する場合には電磁流量計自体がきわめて高価になり、そのため板厚 を薄くし、必要以外の部分をカットし、材料費の節約を図っているが、強度が弱 く、配管3に対して電磁流量計17を脱着した時、アースリング11の固定部1 4a、14bに力が加わると、固定部14a、14bの基部に亀裂18を生じた り、固定部14a、14bが破損するという不具合があった。
【0005】 したがって、本考案は上記したような従来の問題点に鑑みてなされたものであ り、その目的とするところは、高価な特殊金属と、強度が大きい安価な金属とで 構成することにより、固定部の破損を防止すると共に、ガスケットを位置決めし 得るようにした電磁流量計のアースリングを提供することにある。
【0006】
本考案は上記目的を達成するためになされたもので、測定管の少なくとも一端 と配管フランジとの間にガスケットを介して介挿され導電性被測定流体に接液す る電磁流量計のアースリングにおいて、内径が接液する耐食性を有する高級材料 からなる第1リングの一表面に強度の大きな材料からなる第2リングを第1リン グの中心側にガスケット当接面を残して同軸に接合し、この第2リングを前記測 定管に固定したものである。
【0007】
本考案において、第1リングは第2リングに接合されることで、接液に必要な 最小の大きさ、板厚であればよく、使用材料を節約する。第2リングは機械的強 度が大きく、測定管の脱着時に大きな力を受けても固定部が破損したり亀裂を生 じることがない。ガスケットは、第2リングの中心孔にはめ込まれて第1リング のガスケット当接面に当接することで、位置決めされる。
【0008】
以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明する。 図1は本考案に係るアースリングを備えた電磁流量計の一実施例を示す断面図 、図2はアースリングの正面図である。なお、図中図3および図4と同一構成部 品のものに対しては同一符号を以て示し、その説明を省略する。これらの図にお いて、本実施例は測定管1と配管3とのフランジ面間にガスケット12と共に介 挿されるアースリング20を、材質および大きさが異なる2つのリング、すなわ ち第1、第2リング21、22で形成したものである。第1リング21としては 、耐食性、耐摩耗性に優れた白金、チタン、タンタル、ハステロイ等の貴金属に より製作され、板厚が0.1〜0.2mm程度、内径が測定管1の内径と略等し く設定されている。第2リング22は、機械的強度が大きくて安価な材料、例え ばステンレス316によって製作され、板厚が3mm程度、内、外径が第1リン グ21の内、外径より大きく、また外周にはねじ取付孔15を有する固定部14 a、14bがそれぞれ一体に延設されている。第1リング21と第2リング22 は、互いに同軸に重ね合わされて溶接もしくはシーム溶接されることにより一体 的に接合されている。この場合、第1リング21の内径は、第2リング22の内 径より小さく、このため第1リング21の第2リング側面の中心側は、第2リン グ22が接合されず、ガスケット12の当接面23として残される。ガスケット 12は、ゴム等によってリング状に形成されて、適宜な板厚と、第1リング21 の内径と略等しい内径と、第2リング22の内径と略等しい外径を有し、第2リ ング22の中心孔24に嵌合されることで位置決めされ、第1リング21の前記 ガスケット当接面23に密接される。そして、このように構成されたアースリン グ20は、第1リング21を測定管1側に向けてガスケット12と共に測定管1 と配管3とのフランジ面間に介挿され、第2リング22の固定部14a、14b がそれぞれ止めねじ16によって測定管1のフランジ部1aに固定される。
【0009】 このように本考案においては、アースリング20を高価な貴金属からなる第1 リング21と、安価で機械的強度の大きい材料からなる第2リング22とで構成 し、第2リング22を測定管1に固定しているので、第1リング21に機械的強 度が要求されず、薄肉にして、接液に必要な最小の大きさとすることができる。 また、第2リング22は、機械的強度が大きく、配管3からの測定管1の脱着時 に固定部14a、14bが破損したり、亀裂を生じたりするのを防止することが できる。また、第1リング21の穴径を第2リング22の穴径より小さく設定し 、ガスケット12を第2リング22の中心孔24に嵌合して第1リング21の中 心孔周縁部表面、すなわちガスケット当接面23に当接させるようにしているの で、アースリング20とガスケット12の中心を簡単かつ確実に一致させること ができる。
【0010】
以上説明したように本考案に係る電磁流量計のアースリングによれば、白金等 の貴金属からなる第1リングと、ステンレス等の機械的強度が大きい第2リング を互いに接合してアースリングを構成し、第1リングを接液させ、第2リングを 測定管に固定したので、第1リングに機械的強度が要求されず、薄肉にして、接 液に必要な最小の大きさとすることができ、従来の貴金属製アースリングと比べ て材料費を大幅に低減することができる。また、第2リングは強度が大であるた め、配管に対する脱着時に力を受けても固定部に亀裂が生じたり、固定部が破損 したりする虞れがなく、アースリングの耐久性を向上させることができる。さら にまた、第1リングのガスケット当接面は、ガスケットを正しく位置決めして配 管へのはみ出しを防止するため、精度よい流量計測を可能にするなど、その実用 的効果は大である。
【図1】本考案に係るアースリングを用いた電磁流量計
の一実施例を示す断面図である。
の一実施例を示す断面図である。
【図2】本考案に係るアースリングの正面図である。
【図3】従来のアースリングを備えた電磁流量計の従来
例を示す断面図である。
例を示す断面図である。
【図4】従来のアースリングの正面図である。
1 測定管 1a、1b フランジ 4A、4B 励磁コイル 5A 電極 8 変換器 10 ライニング材 11 アースリング 12 ガスケット 17 電磁流量計 20 アースリング 21 第1リング 22 第2リング 23 ガスケット当接面
Claims (1)
- 【請求項1】 測定管の少なくとも一端と配管フランジ
との間にガスケットを介して介挿され導電性被測定流体
に接液する電磁流量計のアースリングにおいて、内径が
接液する耐食性を有する高級材料からなる第1リングの
一表面に強度の大きな材料からなる第2リングを第1リ
ングの中心側にガスケット当接面を残して同軸に接合
し、この第2リングを前記測定管に固定したことを特徴
とする電磁流量計のアースリング。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993022886U JP2590920Y2 (ja) | 1993-04-07 | 1993-04-07 | 電磁流量計 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993022886U JP2590920Y2 (ja) | 1993-04-07 | 1993-04-07 | 電磁流量計 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0678820U true JPH0678820U (ja) | 1994-11-04 |
JP2590920Y2 JP2590920Y2 (ja) | 1999-02-24 |
Family
ID=12095164
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993022886U Expired - Lifetime JP2590920Y2 (ja) | 1993-04-07 | 1993-04-07 | 電磁流量計 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2590920Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016048838A1 (en) * | 2014-09-23 | 2016-03-31 | Rosemount Inc. | Magnetic flowmeter flowtube assembly with spring-enrgized seal rings |
US9464926B2 (en) | 2014-09-23 | 2016-10-11 | Micro Motion, Inc. | Magnetic flowmeter flowtube assembly with spring-energized seal rings |
-
1993
- 1993-04-07 JP JP1993022886U patent/JP2590920Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016048838A1 (en) * | 2014-09-23 | 2016-03-31 | Rosemount Inc. | Magnetic flowmeter flowtube assembly with spring-enrgized seal rings |
US9410831B2 (en) | 2014-09-23 | 2016-08-09 | Micro Motion, Inc. | Magnetic flowmeter flowtube assembly with spring-energized seal rings |
US9464926B2 (en) | 2014-09-23 | 2016-10-11 | Micro Motion, Inc. | Magnetic flowmeter flowtube assembly with spring-energized seal rings |
US10281305B2 (en) | 2014-09-23 | 2019-05-07 | Micro Motion, Inc. | Magnetic flowmeter flowtube assembly with spring-energized seal rings |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2590920Y2 (ja) | 1999-02-24 |
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