JPH0678701B2 - ヒンジ - Google Patents

ヒンジ

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JPH0678701B2
JPH0678701B2 JP26471689A JP26471689A JPH0678701B2 JP H0678701 B2 JPH0678701 B2 JP H0678701B2 JP 26471689 A JP26471689 A JP 26471689A JP 26471689 A JP26471689 A JP 26471689A JP H0678701 B2 JPH0678701 B2 JP H0678701B2
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movable shaft
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Description

【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本発明は、左右方向へ開閉動する通常の扉や、上下方向
へ開閉動自在としたフラップ扉や便蓋等に適用されるヒ
ンジに関する。
《従来の技術》 従来のヒンジとしては、スプリングを利用することによ
り抵抗力とパワーを得るようにし、当該抵抗力によって
扉の一方向回転時における扉荷重トルクに対する緩衝作
用、即ち制動力を発揮させるようにすると共に、当該パ
ワーによって、扉の他方向への回動時においては、スプ
リング効果により当該扉を軽く回転させ得るようにした
ものが知られている。
《発明が解決しようとする課題》 しかし、上記従来のヒンジにあっては、スプリング力が
可動軸に一方向への回転力として作用するものであるた
め、例えば、フラップ扉の開閉時において、閉扉時に開
扉方向のパワーが蓄勢されるように当該スプリングを配
置した場合にあって、扉を軽く開けられるように、かつ
開き位置において扉が不本意に閉扉されてしまわないよ
うにその可動軸に対しスプリング力を作用させると、扉
の閉じ動作が全体的に非常に重くなってしまうことにな
り、従って、扉を軽く開けられるようにし、しかも開扉
状態が確実に保証され、不本意に閉扉してしまわず、か
つ扉をゆっくりと、軽く閉じ得るようにするには可成り
複雑な機構を用いなければならなくなる。
本発明は、上記従来のヒンジの有するこのような難点を
解消すべく検討の結果得たもので、一つのスプリング
を、トーションスプリングと共に圧縮スプリングとして
も利用するようにし、その圧縮スプリングとした場合の
スプリング力を、固定カムに対する可動カムの軸方向押
圧力として作用させることにより扉等の開閉動作を軽く
行い得るようにすると共に、上記カムを特異な形状とす
ることにより、スプリングが、任意の角度から開成方向
に作用させるようにし、しかも扉等を任意の開き角度及
び閉じ位置でロック状態とすることができるようにする
ことを、その目的としている。
《課題を解決するための手段》 本発明は上記目的を達成するために、固定カムが配設さ
れたケース内には、可動カムが、扉等の開閉により回転
自在とした可動軸と共に回転し、かつ軸方向へ摺動自在
なるよう配設されると共に、スプリングが、上記可動軸
の一方向への回転によって当該可動軸の他方向への回転
力が蓄勢され、かつ上記可動カムを固定カムに対し軸心
方向へ押し付けるよう配設され、上記固定カム、可動カ
ム相互が、上記スプリングの押し付けによる該可動カム
の回転進角によって所定周方向位置にて係合されること
により、当該可動軸が、その回転角度範囲内における最
大側所定回転角度もしくは最小側所定回転角度にあって
ロック状態となるようにしたことを特徴とするヒンジを
提供しようとするものである。
《作用》 扉等による外力が可動軸に対して一方向への回転力とし
て加えられることで、当該可動軸はその方向へ回転され
るが、この時、可動軸によりスプリングが、その巻き方
向へねじ込まれて行き、可動軸を上記方向と逆方向へ回
転するスプリング力が蓄勢されると共に、可動軸と係合
されている可動カムも回転される。
今例えば、フラップ扉等が0°で閉じ位置、110°で開
き位置となるよう取付けられる場合において、扉等が閉
じる時、扉等と固定された可動軸が回転され、スプリン
グが蓄勢されるようにスプリングを配置してあるとき
は、そのスプリング力が扉等を開いて行く方向に可動軸
に作用するので、開扉操作が容易となる。
又、上記スプリングは、可動カムを固定カム側へ押し付
ける圧縮スプリングとして利用されているので、扉等が
任意の開き角度(例えば100°)となると、可動カムの
回転により、その突部が固定カムの凹部一側に設けられ
た傾斜している面の位置まで移動すると、スプリング力
による押圧によって、上記突部が傾斜している面に案内
されて固定カムの凹部に入り込み、扉等は最大またはそ
れ以前における所定の開き位置(110°)まで進角して
ロックされるに至る。
即ち、可動カムは、軸方向に作用するスプリング力と、
固定カムの傾斜している面とによって周方向へ回転進角
しながら固定カムに入り込むことにより、扉等は任意の
開き位置(100°)から開き位置(110°)に向けて回転
され、その位置にロックされ、かくして、多少の外力で
このロックが外れ不本意に閉成してしまうことがなくな
る。
従って、この場合本発明では、扉等を任意の開き角度か
らさらに開き方向へトルクが発生するよう固定カム、可
動カムのカム形状が形成されている。
この結果、本発明によるときは、上記両カムのカム形状
を任意に変えることにより扉を開き位置まで回転して、
その位置にロック可能に、又扉を閉じ位置にロック可能
にする等、扉等に対する種々の位置におけるアクション
態様を選定することができる。
《実施例》 以下、本発明の実施例について図面を参照して説明す
る。
第1図〜第7図は本発明の第1実施例を示している。
先ず、第1図乃至第3図に示したように、横向き円筒形
状のケース1には、その端末壁1aの内面中心に突軸1bが
突設されていると共に、他端である開口部内周に雌螺子
部1cと、複数の凹条溝1d‥‥‥が軸方向に長く各々設け
てある。
横向き円筒形状の可動筒2は、その軸方向の長さが、上
記ケース1内部の軸方向における有効長さの1/2程度に
短く形成されていると共に、その外径は、上記ケース1
の内径よりも小さく形成され、その端末壁2aの外面中心
に軸孔2bが凹設してあり、内面中心には突軸2cを軸方向
に突設し、上記ケース1内にあって、前記したその突軸
1bが軸孔2bに嵌装されていると共に、開口部外周面に凹
設した環状凹溝2dにOリング3を嵌着して液密状態にし
て、かつ軸回り方向へ回転可能なるよう配設されてい
る。
このようにして、Oリング3によりシールされている室
Aが、ケース1の端末壁1a及び周壁1eと可動筒2の端末
壁2a及び周壁2e間に形成され、この室Aには、例えばポ
リイソブチレン等の高分子粘性流体とか、ピッチ或いは
高粘度の水ガラス等の粘性流体Bが収容されている。
横向き円柱形状のスプリング受4には、その中心に円筒
状凹部4aと、多角形状凹孔4bとが対称位置にあって凹設
され、上記凹部4a側端部外周には、外向きフランジ4cが
突設してあり、当該スプリング受4は、上記可動筒2内
にて、当該凹部4aに配設されかつ可動筒2の突軸2cとの
間に介装したスプリングワンウエイクラッチ5を介し
て、回転可能なるようケース1内の中心に配設されてい
る。
上記スプリングワンウエイクラッチ5は、横断面矩形
状、又は横断面円形状のバネ鋼線条を軸方向へ密に巻回
することにより、所定の直径にて上記スプリング受4の
凹部4aにおける内周面と密接するように形成されてお
り、かつその軸方向と直角方向へ曲突した一端5aが、上
記可動筒2の突軸2cにあって穿設した凹所2fに掛止さ
れ、その他端5bは何れの部材とも掛止されることなく自
由の状態となっている。
固定カム6は、厚肉の円盤状に形成されていて、その中
心に円筒状の軸孔6aが貫通してあると共に、外周に複数
の突条6b‥‥‥が軸方向に長く設けてあって、該突条6b
‥‥‥を、上記ケース1の前記凹条溝1d‥‥‥に係嵌
し、該ケース1の雌螺子部1cに螺着した蓋板7により支
持された状態にて、軸方向及び周方向に移動することが
ないように、上記ケース1に対して固定されている。
この固定カム6は、第4図(ロ)及び第6図(イ)
(ロ)(ハ)に示したように、その内端面6dに3個の凹
部6c‥‥‥が周方向へ等間隔にして半径方向に設けてあ
ると共に、該各凹部6c‥‥‥の一側に、内端面から凹部
6cの底部に傾斜下降する傾斜面6eが周方向に形成してあ
る。
可動軸8は、上記固定カム6の軸孔6aに回転可能なるよ
う貫通されて上記ケース1の中心線上へ軸承されてい
る。
上記可動軸8は、その横断面形状が任意の多角形状に形
成されていて、そのケース1内へ延出している端部は、
上記スプリング受4の多角形状の凹孔4bに係嵌されてい
る。
次に可動カム9は、第3図、第4図(イ)及び第6図
(イ)(ロ)(ハ)に明示したように、厚肉の円盤状に
形成されていて、その中心に多角形状の軸孔9aが貫通し
ていると共に、その軸方向の一端面9bに3個の突部9c‥
‥‥が、前記固定カム6の凹部6cに適合可能なるよう周
方向へ等間隔に、かつ半径方向に長く突設されている。
即ち、可動カム9の各突部9c‥‥‥は、その一側に、傾
斜面9dが、上記固定カム6の傾斜面6eと対応するよう形
成されている。
この可動カム9は、上記可動軸8のケース1内への延出
部にあって、上記スプリング受4と固定カム6間に軸回
り方向へ非回転にして、かつ軸方向に摺動自在なるよう
被嵌させてあり、かくして、可動軸8と共に軸回り方向
へ回転自在にして、かつその突部9c‥‥‥が固定カム6
の凹部6c‥‥‥と係脱自在なるよう両カム9,6が、対向
して何れも可動軸8に支承されている。
スプリング10は、上記ケース1の内部にあって、その各
端部を、上記スプリング受4のフランジ4cと、上記可動
カム9の側面に各々突き合せた状態にて配設されてい
る。
スプリング10の図示例では、コイルスプリングを用いる
ようにし、可動軸8に一方向の回転力を付勢するため
と、該可動軸8が反対方向へ回転される際には抵抗力を
付与するためと、可動カム9を固定カム6側へ押圧する
ために配設されているものであり、従って、当該スプリ
ング10の長さは、スプリング受4のフランジ4cと可動カ
ム9側面間の寸法よりも適当に長く形成されており、そ
の曲突した一端部10aをスプリング受4のフランジ4cに
掛止し、他端部10bは上記ケース1の周壁1e内面にあっ
て、軸方向に長く設けた長溝1fに軸方向へ摺動自在なる
よう係嵌してあるが、この際、予め巻き方向へある程度
ねじ込んだ状態として各端部10a,10bが上記のように掛
止及び係嵌させるようにしてもよく、このようにしたと
きは可動軸8に対し、0°位置から所要回転角度だけス
プリング力が付勢されることとなる。
又、上記可動軸8のケース1から外側へ延出している突
出端部には、外力としての回転力が作用するように、図
示しない扉等の回転中心部に連結固定される。
又、上記スプリングワンウエイクラッチ5は、可動軸
8、スプリング受4が一方向、即ち第1図に示す矢印C
方向へ回転されることにより、該スプリングワンウエイ
クラッチ5はスプリング受4の凹部4aにおける内周面に
密着し、可動筒2が可動軸8、スプリング受4と接続さ
れ、これにより、共に回転する。
又、逆に可動軸8、スプリング受4が上記回転方向とは
反対方向である第1図に示す矢印D方向へ回転される
と、スプリングワンウエイクラッチ5は上記凹部4a内周
面を滑るため、可動軸8、スプリング受4と可動筒2と
の接続が解かれる構成となっている。
即ち、上記スプリングワンウエイクラッチ5は、可動軸
8、スプリング受4の回転方向によって、該可動軸8、
スプリング受4と可動筒2相互間の動力伝達が断続何れ
かの状態に切り変えられるように機能する。
上記ヒンジを第7図に示した便器の便座、便蓋や、図示
しないフラット扉等に用いる場合は、可動軸8を便座11
に連結し、ケース1は便座取付部材、即ち便器12に取着
させるが、例えば便座11が第7図に示した如く、水平状
態の0°にて閉じ位置となり、垂直状態よりも広角度11
0°にて開き位置となるよう取付けられている場合に
は、便座11の開き時にあって、可動軸8が第1図の矢印
D方向へ回転される如く、便座11と可動軸8とが連結さ
れる。
便座11が0°位置から開きの動作を受け、可動軸8が図
示の矢印D方向へ回転されると、便座11の閉じ位置では
スプリング10によってスプリング受4が矢印D方向へ付
勢されていることにより、該スプリング受4と可動軸8
との軸回り方向への係合により、可動軸8は、スプリン
グ受4を介してスプリング10の復元力が回転方向へ蓄勢
されていることで、該可動軸8と共にスプリング受4も
矢印D方向へ回転されることとなり、スプリングワンウ
エイクラッチ5が縮径され、該スプリングワンウエイク
ラッチ5とスプリング受4との密着が解かれ、上記可動
軸8、スプリング受4と可動筒2との接続が解除され、
クラッチ「断」の状態となり、可動軸8、スプリング受
4だけが矢印D方向へ回転されることとなり、可動筒2
は回転されないから、この際、粘性流体Bによる剪断抵
抗力は作用しない。
又、可動カム9と可動軸8の軸回り方向の係合により、
該可動カム9は可動軸8と共に矢印D方向へ回転される
が、この際、スプリング10により可動カム9は、その突
部9c‥‥‥先端が第6図(イ)に示した如く、固定カム
6の側端面6dに押しつ付けられた状態で矢印D方向へ回
転される。
従って、便座11の開き動作によって可動軸8がさらに矢
印D方向へ回転され、便座11が第7図に示した100°の
位置まで開かれると、可動カム9の突部9cが固定カム6
の傾斜面6eまで移動し、第6図(ロ)に示した如く、傾
斜面6e上に乗ると、可動カム9がスプリング10により固
定カム6側へ押圧付勢されていることによって、開き方
向へのトルクが発生し、これにより上記突部9cは上記傾
斜面6eにより凹部6c側へ案内され、これにより、上記突
部9cが第1図、第6図(ハ)に示したように、上記凹部
6cに入り込み、当該可動カム9は固定カム6と係合状態
となり、便座11(可動軸)は開き位置(110°)にてロ
ック状態となる。
次に、便座11を閉じ方向へ回動することにより、可動軸
8とスプリング受4が第1図の矢印C方向へ回転される
こととなって、スプリングワンウエイクラッチ5はスプ
リング受4の凹部4a内周面に密着し、可動筒2がスプリ
ング受4、可動軸8と接続され、該可動筒2が回転され
ることにより粘性流体Bによる粘性剪断抵抗が可動軸8
の回転力に抗して働くこととなる。
又、この時、スプリング受4の回転によりスプリング10
が、その巻き方向へねじ込まれることとなり、そのねじ
込むための抵抗力が可動軸8の回転力に抗して働くこと
となるから、便座11はゆっくりと、円滑に0°位置まで
閉動することとなる。
さらに、この時、可動カム9が可動軸8と共に第1図の
矢印C方向、即ち、第6図(ハ)の位置から矢印C方向
へ回転されることにより、可動カム9の突部9c‥‥‥
は、傾斜面6e,9d相互が滑動しながら固定カム6の側端
面6dにスプリング力に抗して乗り上がり、便座11は、そ
の開き位置でのロックが解除されることとなる。
尚、第7図において矢印Eは、可動軸8、便座11にスプ
リング10の復元力が働く方向、矢印Fは粘性流体Bによ
り粘性剪断抵抗力が働く方向、矢印Gは粘性剪断抵抗力
が働かない方向を各々示している。
第8図乃至第12図は、本発明の第2実施例を示してい
る。
第8図から第11図に示したように、ケース1は、その端
末壁1aの内面中心に円柱部1gが突設されていて、該円柱
部1gの内端中心に軸孔1hが横向きに凹設されている。
可動軸8は、上記ケース1に固定した固定カム6の軸孔
6aに回転可能なるよう貫通されて、上記ケース1の中心
線上へ軸承されている。
上記可動軸8のケース1内へ延出されている一端部は、
上記ケース1の軸孔1hに回転自在に嵌挿されていると共
に、当該可動軸8のケース1内に延出されている部分に
あって、上記円柱部1gと固定カム6間は、任意の多角形
部8aに形成され、該多角形部8aに可動カム9が軸方向に
摺動可能にして、かつ可動軸8と共に軸回り方向へ回動
可能なるよう被嵌されている。
スプリング10は、その各端部を上記ケース1における端
末壁1aの内面と、可動カム9の側端面とに突き合せされ
た状態にてケース1に内装されていると共に、その曲突
した一端10aが、上記端末壁1aに凹設した凹所1iに掛止
され、他端10bは上記可動軸8に軸方向へ長く凹設した
長溝8bに軸方向へのみ摺動可能なるよう係嵌されてお
り、これにより、可動軸8が第8図に示す矢印C方向へ
回転されることで、上記スプリング10が、その巻き方向
にねじ込まれるようにしてある。
ここで、上記スプリング10の有効長さは、ケース1にお
ける端末壁1aの内面と、可動カム9の側端面間の寸法よ
りも長く設定されていて、常時、可動カム9が固定カム
6に押圧付勢されている。
固定カム6と可動カム9の対向面にあって、固定カム6
には、横断面略半円形状の3個の凹部6c‥‥‥が周方向
へ等間隔に、かつ半径方向へ長く設けてあり、一方、可
動カム9には、横断面略半球形状の3個の突部9c‥‥‥
が周方向へ等間隔に、かつ半径方向へ長く設けてあっ
て、上記凹部6cと係脱自在としてある。
尚、本実施例では、前記した実施例による可動軸2、ス
プリング受4粘性流体Bを具備していない。
上記ヒンジを第12図に示した便器の便座11等に用いる場
合は、可動軸8を前記した実施例による場合と同様に便
座11と連結される。
便座11が0°位置から開きの動作を受け、可動軸8が第
8図の矢印D方向へ回転されると、便座11の閉じ位置
(0°)ではスプリング10によって可動軸8が矢印D方
向へ付勢されていることにより、該可動軸8と共に可動
カム9が矢印D方向へ回転されることとなり、この際、
スプリング10により可動カム9は、その突部9c‥‥‥が
第11図(イ)に示した如く固定カム6の側端面6dに押し
付けられた状態にて矢印D方向へ回転される。
便座11が更に開き動作され、開き位置(110°)にくる
と、第11図(ロ)に示した如く、可動カム9の突部9c‥
‥‥が固定カム6の凹部6cに入り込み、当該両カム6,9
は係合状態となり、便座11は開き位置(110°)にロッ
クされることとなる。
又、便座11を閉じ方向へ回転することにより、可動軸8
が第8図の矢印C方向へ回転され、スプリング10は、そ
の巻き方向へねじ込まれることとなり、そのねじ込むた
めの抵抗力が可動軸8の回転力に抗して働くこととな
り、従って便座11はゆっくりと円滑に0°位置まで閉じ
ることとなる。
この時、可動カム9の矢印C方向への回転により、その
突部9c‥‥‥が、固定カム6の凹部6c‥‥‥からスプリ
ング10による押圧力に抗して脱出し、便座11は、その開
き位置でのロックが解除されることとなる。
第13図〜第17図は、本発明の第3実施例を示している。
この実施例では、固定カム6と可動カム9の形状が、前
記した第1実施例による同カム6,9の形状と相違してい
る。
即ち、固定カム6の凹部6c‥‥‥における一側の傾斜面
6eと、可動カム9の突部9c‥‥‥における一側の傾斜面
9dが、前記した第1実施例による固定カム6、可動カム
9の傾斜面6e,9dと反対の周方向に傾斜させてあり、そ
の他の構成は前記第1実施例と同じである。
上記ヒンジを第17図に示した前掲普通の扉11a等に用い
る場合は、可動軸8を第1実施例による場合と同様にし
て扉11aと連結する。
扉11aが0°の閉じ位置から開き動作を受け、可動軸8
が図示の矢印D方向へ回転されると、扉11aの同じ位置
では、スプリング10の復元力が可動軸8の回転方向に蓄
勢されていることによって、該可動軸8は、可動カム9
を伴なって矢印D方向へ回転されることとなり、扉11a
は開き位置(110°)まで開かれる。
又、扉11aを閉じ方向へ回転することにより、可動軸8
が矢印C方向へ回転され、この時、第1実施例による場
合と同様にしてスプリング10が、その巻き方向へねじ込
まれ、そのねじ込むための抵抗力と、粘性流体による粘
性剪断抵抗力が可動軸8の回転力に抗して働くこととな
り、従って、扉11aはゆっくりと、円滑に閉じ動作され
ることとなる。
この時、可動軸8と共に可動カム9が矢印C方向へ回転
されることにより、扉11aが0°の閉じ位置近く、即ち
第17図のH点まで閉じられると、第16図(イ)に示した
如く、スプリング10によって固定カム6の側端面6dに押
し付けられていた可動カム9の突部9c‥‥‥先端が同図
(ロ)に示した如く固定カム6の傾斜面6eまで移動する
と同時に、両カム6,9の両傾斜面6e,9d相互が滑動し、上
記突部9c‥‥‥が固定カム6の凹部6c‥‥‥に入り込
み、両カム6,9が係合状態となり、扉11aはH点から0°
の閉じ位置に回転し、その閉じ位置にロックされること
となる。
尚、第12図、第17図において、矢印E、F、Gは、第7
図と同一方向を示す。
《発明の効果》 本発明は、以上説明したように構成されているので、フ
ラップ扉や普通の扉等に可動軸を接続して当該ヒンジを
扉等の取付けに用いれば、扉等を任意の開き角度、及び
閉じ位置にロックすることができるから、スプリングの
復元力により扉等を開き方向に付勢させるようにした当
該ヒンジにおいて、略垂直に開扉されるフラップ扉等に
用いることにより、スプリング力が働かない開き位置に
あっても、便蓋の裏側にある配線などの邪魔物を押しの
けて、当該扉を確実に進角そしてロックできることにな
り、これによって、開き位置での扉の揺動や、不本意な
閉じ動作状態の発生を防止することができると共に、開
扉方向に付勢するスプリングの復元力に抗して扉を閉じ
位置にロックできることにより、当該扉の急激な開き動
作を防止することもできる。
又、固定カム、可動カムのカム形状を変えることによ
り、扉の開き方向、又は閉じ方向へのトルクを発生させ
ることも可能であるから、このようにカム形状を変える
ことで、任意の角度から扉が開き動作し、又は閉じ動作
して開き位置、又は閉じ位置にロックさせることもで
き、更に一本のスプリングでたりるから構造的に簡単で
安価なものを提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第7図は本発明に係るヒンジの第1実施例を各
々示したもので、第1図はロック状態の縦断面図、第2
図はロック解除状態の縦断面図、第3図は分解斜視図、
第4図(イ)(ロ)は可動カムと固定カムの各斜視図、
第5図(イ)(ロ)は固定カムと可動カム及びスプリン
グと可動軸との関係を各々示したロック状態とロック解
除状態の各縦断面図、第6図(イ)(ロ)(ハ)は固定
カムと可動カムとの係合動作状態を各々示した各周方向
断面説明図、第7図は同ヒンジを便座の取付けに用いた
場合の一使用例を示す側面図、第8図〜第12図は同ヒン
ジの第2実施例を各々示したもので、第8図はロック状
態の縦断面図、第9図はロック解除状態の縦断面図、第
10図(イ)(ロ)は可動カムと固定カムの各斜視図、第
11図(イ)(ロ)は可動カムと固定カムの係合状態を示
す周方向各断面説明図、第12図は同ヒンジを便座の取付
けに用いた場合の一使用例を示す側面図、第13図〜第17
図は同ヒンジの第3実施例を各々示したもので、第13図
は一部切欠のロック状態側面図、第14図は一部切欠のロ
ック解除状態側面図、第15図(イ)(ロ)は可動カムと
固定カムの各斜視図、第16図(イ)(ロ)(ハ)可動カ
ムと固定カムの係合状態を各々示す周方向各断面説明
図、第17図は同ヒンジを一般的な扉の取付けに用いた場
合の説明図である。 1‥‥‥ケース 6‥‥‥固定カム 8‥‥‥可動軸 9‥‥‥可動カム 10‥‥‥スプリング

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定カムが配設されたケース内には、可動
    カムが、扉等の開閉により回転自在とした可動軸と共に
    回転し、かつ軸方向へ摺動自在なるよう配設されると共
    に、スプリングが、上記可動軸の一方向への回転によっ
    て当該可動軸の他方向への回転力が蓄勢され、かつ上記
    可動カムを固定カムに対し軸心方向へ押し付けるよう配
    設され、上記固定カム、可動カム相互が、上記スプリン
    グの押し付けによる該可動カムの回転進角によって所定
    周方向位置にて係合されることにより、当該可動軸が、
    その回転角度範囲内における最大側所定回転角度もしく
    は最小側所定回転角度にあってロック状態となるように
    したことを特徴とするヒンジ。
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