JP2565340Y2 - スライド式シャワーフック - Google Patents
スライド式シャワーフックInfo
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- JP2565340Y2 JP2565340Y2 JP6611592U JP6611592U JP2565340Y2 JP 2565340 Y2 JP2565340 Y2 JP 2565340Y2 JP 6611592 U JP6611592 U JP 6611592U JP 6611592 U JP6611592 U JP 6611592U JP 2565340 Y2 JP2565340 Y2 JP 2565340Y2
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- Japan
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- main body
- pusher
- shower hook
- hook
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Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、シャワーヘッドを係止
させるシャワーフックを浴室の壁面等に取り付けたスラ
イドバーに沿って昇降し得るように構成した、いわゆる
スライド式シャワーフックに関し、シャワーフックにお
けるスライドバーに対する停止手段に改良を加えたもの
である。
させるシャワーフックを浴室の壁面等に取り付けたスラ
イドバーに沿って昇降し得るように構成した、いわゆる
スライド式シャワーフックに関し、シャワーフックにお
けるスライドバーに対する停止手段に改良を加えたもの
である。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来のスライド式シャワーフッ
ク21の一例を示すものである。通常、この種のシャワ
ーフック21は、シャワーヘッドを係止させるフック部
22と、本体部23の挿通孔23aに挿通させたスライ
ドバー40に対して当該本体部23の停止位置を操作す
るハンドル25とを備えている。
ク21の一例を示すものである。通常、この種のシャワ
ーフック21は、シャワーヘッドを係止させるフック部
22と、本体部23の挿通孔23aに挿通させたスライ
ドバー40に対して当該本体部23の停止位置を操作す
るハンドル25とを備えている。
【0003】上記シャワーフック21の本体部23をス
ライドバー40に対して停止させる従来の機構は、図7
に示すような構造からなる。すなわち、本体部23に、
フック部22とは反対側の端面からスライドバーを挿通
させる挿通孔23aまで貫通する貫通孔23bを穿設
し、該貫通孔23bにおける前記挿通孔23a側に押し
体28を内装する。一方、前記貫通孔23bにおける内
周面に雌ネジ部23cを刻設し、ハンドル25のボルト
部27を上記雌ネジ部23cと螺合させる。このような
構成により、ハンドル25を回転させてボルト部27を
挿通孔23a側へ螺進させると、上記ボルト部27の先
端が押し体28を押圧し、この押し体28が挿通孔23
aに挿通させたスライドバーの側周面に押圧力を作用さ
せ、以て、シャワーフック21の本体部23をスライド
バーの所望位置に停止させることができる。
ライドバー40に対して停止させる従来の機構は、図7
に示すような構造からなる。すなわち、本体部23に、
フック部22とは反対側の端面からスライドバーを挿通
させる挿通孔23aまで貫通する貫通孔23bを穿設
し、該貫通孔23bにおける前記挿通孔23a側に押し
体28を内装する。一方、前記貫通孔23bにおける内
周面に雌ネジ部23cを刻設し、ハンドル25のボルト
部27を上記雌ネジ部23cと螺合させる。このような
構成により、ハンドル25を回転させてボルト部27を
挿通孔23a側へ螺進させると、上記ボルト部27の先
端が押し体28を押圧し、この押し体28が挿通孔23
aに挿通させたスライドバーの側周面に押圧力を作用さ
せ、以て、シャワーフック21の本体部23をスライド
バーの所望位置に停止させることができる。
【0004】なお、図7において、50は、押し体28
が挿通孔23a内へ抜け出るのを阻止するための覆蓋板
であり、29は本体部23の表面を覆う化粧カバーであ
り、24はこの化粧カバー29を取り付けるための押さ
えナットである。
が挿通孔23a内へ抜け出るのを阻止するための覆蓋板
であり、29は本体部23の表面を覆う化粧カバーであ
り、24はこの化粧カバー29を取り付けるための押さ
えナットである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上記従来のスライド式
シャワーフック21は、次のような欠点を有している。
ハンドル25の回転操作は人手によるので、シャワーフ
ック21をスライドバー40に停止させるときの締付力
を一定にするのは非常に困難である。しかも、使用者の
心理は必要以上に過大な締付力を与えがちである。この
ため、一般に合成樹脂で製作される押し体28は磨耗を
受け易い。それ故、当初、シャワーフック21を停止さ
せる際の最終的な締付状態におけるハンドル25の摘み
部26の向きを、使用者が操作し易い角度となるように
設定しておいたとしても、反復使用により、押し体28
が磨耗によりしだいに短くなって、ハンドル25の摘み
部26の向きが徐々に変化し、ついには、使用者にとっ
てハンドル25の操作が大変難しくなってしまう。しか
も、従来のシャワーフック21は、ハンドル25の向き
を適正に調整することが困難であった。
シャワーフック21は、次のような欠点を有している。
ハンドル25の回転操作は人手によるので、シャワーフ
ック21をスライドバー40に停止させるときの締付力
を一定にするのは非常に困難である。しかも、使用者の
心理は必要以上に過大な締付力を与えがちである。この
ため、一般に合成樹脂で製作される押し体28は磨耗を
受け易い。それ故、当初、シャワーフック21を停止さ
せる際の最終的な締付状態におけるハンドル25の摘み
部26の向きを、使用者が操作し易い角度となるように
設定しておいたとしても、反復使用により、押し体28
が磨耗によりしだいに短くなって、ハンドル25の摘み
部26の向きが徐々に変化し、ついには、使用者にとっ
てハンドル25の操作が大変難しくなってしまう。しか
も、従来のシャワーフック21は、ハンドル25の向き
を適正に調整することが困難であった。
【0006】また、上述のように、しばしば過大な締付
力が付与された場合、本体部21の雌ネジ部23cとハ
ンドル25のボルト部27との間に大きい負荷が作用す
るので、少なくとも本体部21及びハンドル25を、耐
磨耗性及び耐破壊性に優れた金属製とせねばならなかっ
た。このため、従来のシャワーフック21はコストが高
いという欠点をもたらしている。
力が付与された場合、本体部21の雌ネジ部23cとハ
ンドル25のボルト部27との間に大きい負荷が作用す
るので、少なくとも本体部21及びハンドル25を、耐
磨耗性及び耐破壊性に優れた金属製とせねばならなかっ
た。このため、従来のシャワーフック21はコストが高
いという欠点をもたらしている。
【0007】さらに、ハンドル25を回転させてボルト
部27を螺進させることにより、押し体28をスライド
バーの側周面へ向けて押圧する構成であるので、ハンド
ル25が本体部21に対して進退移動することになり、
依って、見栄えが悪いうえに、デザイン設計上の制約を
受けるという問題も有る。
部27を螺進させることにより、押し体28をスライド
バーの側周面へ向けて押圧する構成であるので、ハンド
ル25が本体部21に対して進退移動することになり、
依って、見栄えが悪いうえに、デザイン設計上の制約を
受けるという問題も有る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、前記従来の欠
点を解決し得る新規な構成のスライド式シャワーフック
を提供するものであって、その特徴とするところは、本
体部の挿通孔内に挿通させたスライドバーに対して進退
移動するプッシャーと、該プッシャーの進退移動を操作
するハンドルとの間に、連接ブッシュが本体部に対して
回転可能で且つ本体部から脱落しないように介装され、
前記プッシャーと連接ブッシュとはネジ嵌合により接続
され、前記ハンドルと連接ブッシュとは着脱可能な廻り
止め構造を用いて接続され、前記ハンドルの内面に形成
した係止突起を前記ストッパーに設けた切欠部の範囲内
を移動可能なように位置せしめることにより、ハンドル
の回転角度を所定範囲内に規制したことである。
点を解決し得る新規な構成のスライド式シャワーフック
を提供するものであって、その特徴とするところは、本
体部の挿通孔内に挿通させたスライドバーに対して進退
移動するプッシャーと、該プッシャーの進退移動を操作
するハンドルとの間に、連接ブッシュが本体部に対して
回転可能で且つ本体部から脱落しないように介装され、
前記プッシャーと連接ブッシュとはネジ嵌合により接続
され、前記ハンドルと連接ブッシュとは着脱可能な廻り
止め構造を用いて接続され、前記ハンドルの内面に形成
した係止突起を前記ストッパーに設けた切欠部の範囲内
を移動可能なように位置せしめることにより、ハンドル
の回転角度を所定範囲内に規制したことである。
【0009】
【作用】本考案に係るシャワーフックは、スライドバー
に対して押圧力を作用させるプッシャーに、連接ブッシ
ュをネジ嵌合により接続し、この連接ブッシュに廻り止
め構造を用いてハンドルを接続した。そして、連接ブッ
シュは、本体部に対して回転可能であり且つ本体部から
は脱落しないようになされている。従って、ハンドルを
回転操作することにより、廻り止め構造を用いて接続し
た連接ブッシュを回転させ、以て、ハンドルを進退させ
ることなく、連接ブッシュとネジ嵌合しているプッシャ
ーを進退させることができる。
に対して押圧力を作用させるプッシャーに、連接ブッシ
ュをネジ嵌合により接続し、この連接ブッシュに廻り止
め構造を用いてハンドルを接続した。そして、連接ブッ
シュは、本体部に対して回転可能であり且つ本体部から
は脱落しないようになされている。従って、ハンドルを
回転操作することにより、廻り止め構造を用いて接続し
た連接ブッシュを回転させ、以て、ハンドルを進退させ
ることなく、連接ブッシュとネジ嵌合しているプッシャ
ーを進退させることができる。
【0010】しかも、ハンドルの内面に設けた係止突起
の移動範囲を、本体部のストッパーに設けた切欠部内と
したことにより、ハンドルの回転可能角度を、所定範囲
内に規制した。つまり、ハンドルの回転角度を、プッシ
ャーの前進量がシャワーフックをスライドバーに停止さ
せるために必要最小限となるように設定することがで
き、依って、必要以上に過度の締付力を作用させること
がなくなる。
の移動範囲を、本体部のストッパーに設けた切欠部内と
したことにより、ハンドルの回転可能角度を、所定範囲
内に規制した。つまり、ハンドルの回転角度を、プッシ
ャーの前進量がシャワーフックをスライドバーに停止さ
せるために必要最小限となるように設定することがで
き、依って、必要以上に過度の締付力を作用させること
がなくなる。
【0011】
【実施例】図1は、本考案に係るスライド式シャワーフ
ック1の一実施例を示すものであって、プッシャー5,
連接ブッシュ6,及びハンドル7を、シャワーフック1
の本体部3から取り外した状態の分解斜視図である。当
該シャワーフック1は、本体部3の一端にシャワーヘッ
ドを係止させる挿入空間2aを備えたフック部2が設け
られ、他端にハンドル7が設けられている。当該ハンド
ル7は、挿通孔3aに挿通させたスライドバーに対する
本体部3の停止,可動を切換操作するためのものであ
る。そして、本体部3の内部には、プッシャー5及び連
接ブッシュ6が内装され、本体部3の表面には、化粧カ
バー30が外装されている。
ック1の一実施例を示すものであって、プッシャー5,
連接ブッシュ6,及びハンドル7を、シャワーフック1
の本体部3から取り外した状態の分解斜視図である。当
該シャワーフック1は、本体部3の一端にシャワーヘッ
ドを係止させる挿入空間2aを備えたフック部2が設け
られ、他端にハンドル7が設けられている。当該ハンド
ル7は、挿通孔3aに挿通させたスライドバーに対する
本体部3の停止,可動を切換操作するためのものであ
る。そして、本体部3の内部には、プッシャー5及び連
接ブッシュ6が内装され、本体部3の表面には、化粧カ
バー30が外装されている。
【0012】上記シャワーフック1の組付状態における
内部構造を図2に示す。当該シャワーフック1をスライ
ドバーに対して停止させる手段は、プッシャー5を本体
部3の挿通孔3aに向かって前進移動させることによる
ものであるが、その機構は、本実施例では次のような構
成を採用している。本体部3には、挿通孔3aに押圧面
5aを臨ませてプッシャー5を内装させる領域が設けら
れており、当該領域の内面に、プッシャー5の側面に設
けた突部5bと嵌合する溝3bが形成されている。依っ
て、プッシャー5は、この溝3bに沿って回転すること
なく進退移動することが可能である。また、当該プッシ
ャー5における押圧面5aの反対側には、周面に雄螺子
を刻設した螺旋軸5cが設けられている。
内部構造を図2に示す。当該シャワーフック1をスライ
ドバーに対して停止させる手段は、プッシャー5を本体
部3の挿通孔3aに向かって前進移動させることによる
ものであるが、その機構は、本実施例では次のような構
成を採用している。本体部3には、挿通孔3aに押圧面
5aを臨ませてプッシャー5を内装させる領域が設けら
れており、当該領域の内面に、プッシャー5の側面に設
けた突部5bと嵌合する溝3bが形成されている。依っ
て、プッシャー5は、この溝3bに沿って回転すること
なく進退移動することが可能である。また、当該プッシ
ャー5における押圧面5aの反対側には、周面に雄螺子
を刻設した螺旋軸5cが設けられている。
【0013】上記プッシャー5とハンドル7との間に
は、雌螺子部6bを有する連接ブッシュ6が介装されて
おり、前記螺旋軸5cを上記雌螺子部6bへネジ嵌合さ
せることにより、連接ブッシュ6がプッシャー5に対し
回転可能に接続される。なお、連接ブッシュ6の側面に
は凸条6aが周設されており、この凸条6aを、本体部
3のハンドル7側の端部に設けたストッパー4と係合せ
しめることにより、連接ブッシュ6が本体部3から抜け
出るのを阻止している。
は、雌螺子部6bを有する連接ブッシュ6が介装されて
おり、前記螺旋軸5cを上記雌螺子部6bへネジ嵌合さ
せることにより、連接ブッシュ6がプッシャー5に対し
回転可能に接続される。なお、連接ブッシュ6の側面に
は凸条6aが周設されており、この凸条6aを、本体部
3のハンドル7側の端部に設けたストッパー4と係合せ
しめることにより、連接ブッシュ6が本体部3から抜け
出るのを阻止している。
【0014】本実施例では、連接ブッシュ6とハンドル
7との間の廻り止め構造として、図1に示す如き、軸方
向に沿った多数のV字形突起からなるセレーション構造
Sを設けた。そして、図3に示す如く、このセレーショ
ン構造を噛合させることにより両者は一体的に回転す
る。さらに、ハンドル7の側端面から貫挿させたビス9
を、連接ブッシュ6内に取着したナット部材8に螺合さ
せることにより、当該ハンドル7は連接ブッシュに着脱
可能に固定される。なお、ハンドル7の側端面には、上
記ビス9の頭部を覆蓋する化粧キャップ10が装着され
る。
7との間の廻り止め構造として、図1に示す如き、軸方
向に沿った多数のV字形突起からなるセレーション構造
Sを設けた。そして、図3に示す如く、このセレーショ
ン構造を噛合させることにより両者は一体的に回転す
る。さらに、ハンドル7の側端面から貫挿させたビス9
を、連接ブッシュ6内に取着したナット部材8に螺合さ
せることにより、当該ハンドル7は連接ブッシュに着脱
可能に固定される。なお、ハンドル7の側端面には、上
記ビス9の頭部を覆蓋する化粧キャップ10が装着され
る。
【0015】このような構成に基づき、シャワーフック
1のプッシャー5が図4の(A)及び(B)に示す後退
位置に有る状態において、ハンドル7を矢印Pの方向へ
同図(D)に示す位置まで所定角度回転させると、セレ
ーション構造で接続した連接ブッシュ6が同時に回転す
る。連接ブッシュ6は本体部3のストッパー4により抜
け止めが施されているから、ネジ嵌合により接続されて
いるプッシャー5が、本体部3の溝3b(図2参照)に
案内されて、同図(C)の如く、挿通孔3aの方向へ前
進する。これにより、プッシャー5の押圧面5aが、本
体部3の挿通孔3aに挿通したスライドバーの側周面を
押圧し、シャワーフック1をスライドバーの所望位置に
停止させる。もちろん、ハンドル7を同図(D)の状態
から図(B)の状態へ逆回転させれば、プッシャー5が
図(A)の位置まで後退し、上記停止状態が解除され
る。
1のプッシャー5が図4の(A)及び(B)に示す後退
位置に有る状態において、ハンドル7を矢印Pの方向へ
同図(D)に示す位置まで所定角度回転させると、セレ
ーション構造で接続した連接ブッシュ6が同時に回転す
る。連接ブッシュ6は本体部3のストッパー4により抜
け止めが施されているから、ネジ嵌合により接続されて
いるプッシャー5が、本体部3の溝3b(図2参照)に
案内されて、同図(C)の如く、挿通孔3aの方向へ前
進する。これにより、プッシャー5の押圧面5aが、本
体部3の挿通孔3aに挿通したスライドバーの側周面を
押圧し、シャワーフック1をスライドバーの所望位置に
停止させる。もちろん、ハンドル7を同図(D)の状態
から図(B)の状態へ逆回転させれば、プッシャー5が
図(A)の位置まで後退し、上記停止状態が解除され
る。
【0016】このように、ハンドル7と連接ブッシュ6
とをセレーション構造を用いて接続したことにより、両
者の噛合位置を適宜に変更することができるという利点
が得られる。すなわち、反復使用によるプッシャー5の
磨耗等の理由により、シャワーフック1を停止させるハ
ンドル7の位置が変化した場合にも、ハンドル7を連接
ブッシュ6から取り外し、セレーションの噛み合わせ位
置を変更するだけで、シャワーフック1をスライドバー
に停止させる際の締付状態におけるハンドル7の位置
を、最も操作性の優れた適切な状態に修正することが容
易にできる。
とをセレーション構造を用いて接続したことにより、両
者の噛合位置を適宜に変更することができるという利点
が得られる。すなわち、反復使用によるプッシャー5の
磨耗等の理由により、シャワーフック1を停止させるハ
ンドル7の位置が変化した場合にも、ハンドル7を連接
ブッシュ6から取り外し、セレーションの噛み合わせ位
置を変更するだけで、シャワーフック1をスライドバー
に停止させる際の締付状態におけるハンドル7の位置
を、最も操作性の優れた適切な状態に修正することが容
易にできる。
【0017】ところで本実施例では、ハンドル7の内周
面に係止突起7bを設けると共に、本体部3の端部に設
けたストッパー4,4間に切欠部4aを形成し、シャワ
ーフック1の組付状態において、ハンドル7の上記係止
突起7bが、ストッパー4,4間の前記切欠部4aの範
囲内でのみ移動可能となるようにした。この構成によ
り、ハンドル7の回転角度を所定の範囲内に規制するこ
とができる。従って、切欠部4aの範囲を、ハンドル7
の回転角度が、プッシャー5の前進量がシャワーフック
1を停止させるために必要最小限となるように設定して
おけば、ハンドル7を必要以上に回転させて、プッシャ
ー5に過度の締付力を作用させるおそれがなくなる。
面に係止突起7bを設けると共に、本体部3の端部に設
けたストッパー4,4間に切欠部4aを形成し、シャワ
ーフック1の組付状態において、ハンドル7の上記係止
突起7bが、ストッパー4,4間の前記切欠部4aの範
囲内でのみ移動可能となるようにした。この構成によ
り、ハンドル7の回転角度を所定の範囲内に規制するこ
とができる。従って、切欠部4aの範囲を、ハンドル7
の回転角度が、プッシャー5の前進量がシャワーフック
1を停止させるために必要最小限となるように設定して
おけば、ハンドル7を必要以上に回転させて、プッシャ
ー5に過度の締付力を作用させるおそれがなくなる。
【0018】図2に示すように、フック部2と本体部3
とは、ボルト12を、本体部3に取着したナット部材1
3に螺合させることにより接続される。なお、図面にお
いて、11は、上記ボルト12を回転させるためにドラ
イバー等を挿入させるフック部2の開孔を閉塞するため
の化粧用キャップである。
とは、ボルト12を、本体部3に取着したナット部材1
3に螺合させることにより接続される。なお、図面にお
いて、11は、上記ボルト12を回転させるためにドラ
イバー等を挿入させるフック部2の開孔を閉塞するため
の化粧用キャップである。
【0019】シャワーフック1の使用状況に応じて、本
体部3に対するフック部2の角度を変更したい場合があ
る。本実施例では、フック部2と本体部3との間での角
度調節を次のような機構により可能としている。すなわ
ち、フック部2と本体部3との接続部におけるフック部
2側には、図2及び図5(A)に示す如き、表面に径方
向のV字形溝を放射状に多数形成した接合面J1を有す
るリング状継手部材14を装着する。他方、本体部3側
の接続部には、図2及び図5の(B)に示す如き、同様
のV字形溝を部分的に形成した接合面J2を有するリン
グ状継手部材15を装着する。そして、前者のリング状
継手部材14とフック部2との間、及び後者のリング状
継手部材15と本体部3との間には、それぞれ適宜の廻
り止め手段を施しておく。さらに、図2に示す如く、本
体部3と本体部3に装着されるリング状継手部材15と
の間にはバネ16を圧縮して装着し、フック部2を本体
部3へボルト12で組み付けたときに、前者のリング状
継手部材14の接合面J1と、後者のリング状継手部材
15の接合面J2とが、それぞれに設けたV字形溝を噛
み合わせた状態で、バネ16の付勢力により密接するよ
うに構成する。
体部3に対するフック部2の角度を変更したい場合があ
る。本実施例では、フック部2と本体部3との間での角
度調節を次のような機構により可能としている。すなわ
ち、フック部2と本体部3との接続部におけるフック部
2側には、図2及び図5(A)に示す如き、表面に径方
向のV字形溝を放射状に多数形成した接合面J1を有す
るリング状継手部材14を装着する。他方、本体部3側
の接続部には、図2及び図5の(B)に示す如き、同様
のV字形溝を部分的に形成した接合面J2を有するリン
グ状継手部材15を装着する。そして、前者のリング状
継手部材14とフック部2との間、及び後者のリング状
継手部材15と本体部3との間には、それぞれ適宜の廻
り止め手段を施しておく。さらに、図2に示す如く、本
体部3と本体部3に装着されるリング状継手部材15と
の間にはバネ16を圧縮して装着し、フック部2を本体
部3へボルト12で組み付けたときに、前者のリング状
継手部材14の接合面J1と、後者のリング状継手部材
15の接合面J2とが、それぞれに設けたV字形溝を噛
み合わせた状態で、バネ16の付勢力により密接するよ
うに構成する。
【0020】上述の構成により、本体部3をスライドバ
ーなどに固定して、フック部2に所定以上の回転力を与
えると、本体部3側のリング状継手部材15がバネ16
の付勢力に抗してわずかながら後退移動し、V字形溝の
噛み合わせ1つ分だけフック部2を回転させることがで
きる。さらに力を加え続ければ、フック部2を、V字形
溝の噛み合わせ2個分又はそれ以上の個数分だけ回転さ
せることも可能である。
ーなどに固定して、フック部2に所定以上の回転力を与
えると、本体部3側のリング状継手部材15がバネ16
の付勢力に抗してわずかながら後退移動し、V字形溝の
噛み合わせ1つ分だけフック部2を回転させることがで
きる。さらに力を加え続ければ、フック部2を、V字形
溝の噛み合わせ2個分又はそれ以上の個数分だけ回転さ
せることも可能である。
【0021】本考案の実施例は、前記に限定されるもの
ではない。例えば、連接ブッシュ6とハンドル7との間
の廻り止め構造としては、セレーション構造のほかに、
スプライン構造も採用することができる。さらに、キー
構造を採用することも考えられるが、この場合には、ハ
ンドルの角度調節が困難になるという点に配慮する必要
が生ずる。その他、本考案は、実施の態様に応じた適宜
の変更を妨げるものではない。
ではない。例えば、連接ブッシュ6とハンドル7との間
の廻り止め構造としては、セレーション構造のほかに、
スプライン構造も採用することができる。さらに、キー
構造を採用することも考えられるが、この場合には、ハ
ンドルの角度調節が困難になるという点に配慮する必要
が生ずる。その他、本考案は、実施の態様に応じた適宜
の変更を妨げるものではない。
【0022】
【考案の効果】本考案に係るスライド式シャワーフック
は、スライドバーを押圧するプッシャとハンドルとの間
へ介装する連接ブッシュが本体部から脱落するのを防止
するためのストッパーによって、ハンドルの回転可能角
度を規制したから、過度の締付力を作用させるおそれが
ない。従って、シャワーフックの各部分に磨耗や疲労が
生じにくくなるので、耐久性の低い合成樹脂でシャワー
フック全体を製作することが可能となる。
は、スライドバーを押圧するプッシャとハンドルとの間
へ介装する連接ブッシュが本体部から脱落するのを防止
するためのストッパーによって、ハンドルの回転可能角
度を規制したから、過度の締付力を作用させるおそれが
ない。従って、シャワーフックの各部分に磨耗や疲労が
生じにくくなるので、耐久性の低い合成樹脂でシャワー
フック全体を製作することが可能となる。
【0023】また、ハンドルを回転操作したときに、本
体部内のプッシャーが連接ブッシュとのネジ嵌合部分に
おいて進退し、ハンドル自体が進退することはないか
ら、外観的に出入りする部分がなくなる。依って、使用
状態の見栄えが良いうえ、デザイン上の制約が少なくな
る。
体部内のプッシャーが連接ブッシュとのネジ嵌合部分に
おいて進退し、ハンドル自体が進退することはないか
ら、外観的に出入りする部分がなくなる。依って、使用
状態の見栄えが良いうえ、デザイン上の制約が少なくな
る。
【図1】本考案に係るスライド式シャワーフックの一実
施例を示すものであって、プッシャーと連接ブッシュと
ハンドルとを分解して示す斜視図である。
施例を示すものであって、プッシャーと連接ブッシュと
ハンドルとを分解して示す斜視図である。
【図2】本考案に係るスライド式シャワーフックの一実
施例を示す平面断面図である。
施例を示す平面断面図である。
【図3】本考案に係るスライド式シャワーフックの一実
施例を示すものであって、図2の(イ)−(イ)線にお
ける側面断面図である。
施例を示すものであって、図2の(イ)−(イ)線にお
ける側面断面図である。
【図4】本考案に係るスライド式シャワーフックの一実
施例におけるハンドル操作とプッシャーの移動状況を示
すものであって、(A)はプッシャーを後退させた状態
を示す平面図、(B)は同状態の側面図、(C)はプッ
シャーを前進させた状態を示す平面図、(D)は同状態
の側面図である。
施例におけるハンドル操作とプッシャーの移動状況を示
すものであって、(A)はプッシャーを後退させた状態
を示す平面図、(B)は同状態の側面図、(C)はプッ
シャーを前進させた状態を示す平面図、(D)は同状態
の側面図である。
【図5】本考案に係るスライド式シャワーフックの一実
施例におけるフック部と本体部との接続部を示すもので
あって、図(A)はフック部側の接続部を正面視して示
す図面、図(B)は本体部側の接続部を正面視して示す
図面である。
施例におけるフック部と本体部との接続部を示すもので
あって、図(A)はフック部側の接続部を正面視して示
す図面、図(B)は本体部側の接続部を正面視して示す
図面である。
【図6】従来のスライド式シャワーフックを示す斜視図
である。
である。
【図7】従来のスライド式シャワーフックの内部構造を
部分的に切り欠いて示す平面図である。
部分的に切り欠いて示す平面図である。
1 スライド式シャワーフック(本考案) 2 フック部 3 本体部 3a 挿通孔 4 ストッパー 4a 切欠部 5 プッシャー 6 連接ブッシュ 6a 凸条 7 ハンドル 7a 摘み部 7b 係止突起 S セレーション構造
Claims (1)
- 【請求項1】 スライドバーに沿って昇降させるシャワ
ーフックであって、本体部の挿通孔内に挿通させたスラ
イドバーに対して進退移動するプッシャーと、該プッシ
ャーの進退移動を操作するハンドルとの間に、連接ブッ
シュが本体部に対して回転可能で且つ本体部に設けたス
トッパーにより脱落しないように介装され、前記プッシ
ャーと連接ブッシュとはネジ嵌合により接続され、前記
ハンドルと連接ブッシュとは着脱可能な廻り止め構造を
用いて接続され、前記ハンドルの内面に形成した係止突
起を前記ストッパーに設けた切欠部の範囲内を移動可能
なように位置せしめることにより、ハンドルの回転角度
を所定範囲内に規制したことを特徴とするスライド式シ
ャワーフック。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6611592U JP2565340Y2 (ja) | 1992-08-08 | 1992-08-08 | スライド式シャワーフック |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6611592U JP2565340Y2 (ja) | 1992-08-08 | 1992-08-08 | スライド式シャワーフック |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0618475U JPH0618475U (ja) | 1994-03-11 |
JP2565340Y2 true JP2565340Y2 (ja) | 1998-03-18 |
Family
ID=13306567
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6611592U Expired - Lifetime JP2565340Y2 (ja) | 1992-08-08 | 1992-08-08 | スライド式シャワーフック |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2565340Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107960930B (zh) * | 2016-10-20 | 2023-10-13 | 厦门松霖科技股份有限公司 | 一种旋动式滑动调节装置 |
-
1992
- 1992-08-08 JP JP6611592U patent/JP2565340Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0618475U (ja) | 1994-03-11 |
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Legal Events
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EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
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