JPH0678564B2 - 高周波焼入方法および装置 - Google Patents

高周波焼入方法および装置

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JPH0678564B2
JPH0678564B2 JP2074645A JP7464590A JPH0678564B2 JP H0678564 B2 JPH0678564 B2 JP H0678564B2 JP 2074645 A JP2074645 A JP 2074645A JP 7464590 A JP7464590 A JP 7464590A JP H0678564 B2 JPH0678564 B2 JP H0678564B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、断面がほぼ四角形状でほぼ対向した左側面と
右側面、および、ほぼ対向した上面と下面を有する長尺
状のワークの前記左側面と右側面の高周波焼入方法およ
びこの高周波焼入を実施することができる高周波焼入装
置に関する。
<従来の技術> 従来、長尺状で断面がほぼ正方形状乃至矩形状のワーク
のほぼ対向した側面を高周波焼入するには、通徐移動焼
入が行われている。即ち、これら側面を焼入する従来の
手段においては、ワークのこれら側面に対向するように
高周波加熱コイルを接近配置し、この高周波加熱コイル
に高周波電流を通電すると共に、ワークをワークの長手
方向に移動させてワークの側面を加熱後、高周波加熱コ
イルのワークの移動方向の側に設けた冷却液噴射用のジ
ャケットから焼入用の冷却液をワークの側面に噴射して
ワークを冷却し、ワークの側面に硬化層を形成してい
る。
<発明が解決しようとする課題> しかしながら、ワークの対向した側面を高周波加熱後、
上記のような1段階のみの冷却ではワークに歪みが生じ
てワークは曲がった状態となることが多い。即ち、上記
のような冷却では、ワークの歪みをコントロールするこ
と、即ち、ワークの歪みの大きさと方向を計画通りに発
生させて、最終的にはワークを真っ直ぐな形状に仕上げ
ることが困難であった。また、上記のような従来の冷却
手段によると、ワークに形成された硬化層に焼き割れを
生じることがあった。
本発明は、上記事情に鑑みて創案されたものであって、
長尺状で断面がほぼ四角形のワークのほぼ対向した側面
を高周波焼入するに際し、ワークの歪みをコントロール
することができると共に、形成された硬化層に焼き割れ
を生じることがない高周波焼入方法および装置を提供す
ることを目的としている。
<課題を解決するための手段> 上記問題を解決するために本発明の高周波焼入方法は、
断面がほぼ四角形状でほぼ対向した左側面と右側面、お
よび、ほぼ対向した上面と下面を有する長尺状のワーク
を高周波加熱コイルに対してワークの長手方向に移動さ
せつつ、高周波加熱コイルを通電することにより、ワー
クの左側面及び右側面を順次的に高周波加熱し、高周波
加熱された部分のワークの左側面、右側面の各面に向け
て第1回目の冷却液を噴射し、第1回目の冷却液により
冷却された部分のワークの左側面、右側面だけでなく、
これらの上面及び下面も含めたワークの全周の各面に向
けて第2回目の冷却液を噴射し、第2回目の冷却液によ
り冷却された部分のワークの全周の各面に向けて第3回
目の冷却液を噴射し、このような過程でワークの左側面
及び右側面を高周波焼入し、その一方で、第2回目の冷
却液の総噴射量を第1回目の冷却液の総噴射量よりも少
なくするとともに、第3回目の冷却液の総噴射量を第2
回目の冷却液の総噴射量よりも少なくし、且つ第1回
目、第2回目および第3回目の冷却液としてワークの各
面に噴射される冷却液の量を変化させることにより、ワ
ークの歪みをコントロールするようにしている。
次に、上記問題を解決するために本発明の高周波焼入装
置は、断面がほぼ四角形状でほぼ対向した左側面と右側
面、および、ほぼ対向した上面と下面を有する長尺状の
ワークの前記左側面と右側面に対向するように配置され
た高周波加熱コイルと、この高周波加熱コイルのワーク
の移動方向の側に順次設けられ、第1回目の冷却液を噴
射する第1群のジャケットと、第2回目の冷却液を噴射
する第2群のジャケットと、第3回目の冷却液を噴射す
る第3群のジャケットとを具備し、第1群のジャケット
は前記左側面と右側面に対向するように配置された1対
のジャケットからなり、第2群および第3群のジャケッ
トは共に、前記左側面と右側面に対向するように配置さ
れた1対のジャケットと前記上面と下面に対向するよう
に配置された1対のジャケットとからなり、第2群のジ
ャケットが噴射する総冷却液量は、第1群のジャケット
が噴射する総冷却液量よりも少なく、また、第3群のジ
ャケットが噴射する総冷却液量は第2群のジャケットが
噴射する総冷却液量より少なくしてあり、且つ、第1
群、第2群および第3群のジャケットを構成する各ジャ
ケットは、各ジャケットが噴射する冷却液の量を変える
ことができるように、開度を変えることができる冷却液
供給用のバルブを有する。
<作用> ワークの前記左側面と右側面を高周波加熱後、ワークを
ワークの長手方向に移動させて、高周波加熱された前記
左側面と右側面の各面に第1回目の冷却液を噴射後、ワ
ークを前記方向に移動させて高周波加熱された前記左側
面、右側面およびこれら左側面と右側面の間の上面と下
面の各面に第2回目の冷却液を噴射し、次いで、ワーク
を前記方向に移動させて前記高周波加熱された左側面、
右側面およびこれら左側面と右側面の間の上面と下面の
各面に第3回目の冷却液を噴射し、且つ、第2回目の冷
却液の総噴射量を、第1回目の冷却液の総噴射量よりも
少なく、また、第3回目の冷却液の総噴射量を第2回目
の冷却液の総噴射量よりも少なくしていると共に、第1
回目、第2回目および第3回目の冷却液としてワークの
左側面、右側面、上面および下面の各面に噴射される冷
却液の量を変化させる。
第1回目の冷却液の噴射によって、前記左側面と右側面
には均一な深さで均一な硬度の硬化層が形成される。ま
た、第2回目の冷却液の噴射の総量を、第1回目の冷却
液の噴射の総量より少なくし、更に、第3回目の冷却液
の噴射の総量を、第2回目の冷却液の噴射の総量より少
なくしていることによって、前記左側面と右側面に形成
された硬化層に焼き割れが発生することが防止されると
共に、第1回目の冷却液を噴射する各ジャケット、第2
回目の冷却液を噴射する各ジャケットおよび第3回目の
冷却液を噴射する各ジャケットに、それぞれ、設けた冷
却液供給用のバルブの開度を加減することによって前記
各ジャケットの冷却液の噴射量を調節してワークの歪み
がコントロールされる。
<実施例> 以下、図面を参照して本発明の一実施例を説明する。第
1図〜第4図は本発明の高周波焼入方法を実現すること
ができる高周波焼入装置の一実施例を説明するための図
面であって、第1図は概略構成図、第2図は第1図のA
−A線矢視断面説明図、第3図は高周波加熱コイル(但
しコアを除く)の模式的斜視図、第4図は第1図のB−
B線矢視によるワークの断面図である。
第4図に示すように、ワーク1は断面がほぼ正方形乃至
矩形状のレールであって、被焼入面である対向した左側
面1aと、右側面1bと、被焼入面でない対向した上面1cと
下面1dとを備えている。本実施例の高周波焼入装置は、
ワーク1の左側面1aと右側面1bにそれぞれ硬化層1eと1f
を形成し、且つ焼入によってワーク1に発生する歪みを
コントロールしようとするものである。
本実施例の高周波加熱コイル10は、第3図に示すよう
に、ワーク1の左側面1aを加熱するために左側面1aに対
向して配置される平行な加熱導体11、12と、右側面1bを
加熱するために右側面1bに対向して配置される平行な加
熱導体13、14と、加熱導体11、12の下端同士を接続する
導体15と、加熱導体13、14の下端同士を接続する導体16
と、加熱導体11、13の上端同士を接続する導体17とを有
し、加熱導体12、14の上端がそれぞれ高周波電源100の
一端および他端に接続されている。そして、第1図に示
すように、加熱導体11、12のワーク1の左側面1aに対向
していない面、および、加熱導体13、14のワーク1の右
側面1bに対向していない面はコア18で覆われている。
本実施例の高周波焼入装置には、加熱されたワーク1へ
第1回目、第2回目および第3回目の冷却液を順次噴射
する第1、第2および第3群のジャケットが設けられて
いる。第1群のジャケットが噴射する冷却液は、高周波
加熱コイル10によって加熱された左側面1aと右側面1bを
冷却して、ワーク1の左側面1aと右側面1bに均一な硬度
と均一な深さの硬化層を形成する。第2群および第3群
のジャケットが噴射する冷却液は、ワーク1の左側面1
a、右側面1b、上面1cおよび下面1dを冷却して左側面1a
と右側面1bに形成された硬化層に焼き割れが発生しない
ようにすると共に、ワーク1の歪みをコントロールす
る。
第1図および第2図に示すように、第1群のジャケット
は、加熱された左側面1aと右側面1bにそれぞれ冷却液l
1a、l1bを噴射するジャケット21aと21bからなり、第2
群のジャケットは加熱された左側面1aと右側面1b、およ
びこれら左側面1aと右側面1bとの間の上面1cと下面1dに
それぞれ冷却液l2a、l2b、l2cおよびl2dを噴射する
ジャケット22a、22b、22c、22dから構成されており、ま
た、第3群のジャケットも加熱された左側面1aと右側面
1b、およびこれら左側面1aと右側面1bとの間の上面1cと
下面1dにそれぞれ冷却液l3a、l3b、l3cおよびl3d
噴射するジャケット23a、23b、23c、23dから構成されて
いる。
ジャケット21a、21bは、ワーク1の左側面1aと右側面1b
にそれぞれ対向するように配置されており、また、ジャ
ケット22a〜22dは、ジャケット21a、21bからワーク1の
移動方向において、ワーク1の側面1a、1b、上面1c、下
面1dにそれぞれ対向するように配置されている。更に、
ジャケット23a〜23dも、ジャケット22a〜22dからワーク
1の移動方向において、ワーク1の側面1a、1b、上面1
c、下面1dにそれぞれ対向するように配置されている。
そして、ジャケット21a、21bはそれぞれバルブ31a、31b
を介して、また、ジャケット22a〜22dはそれぞれバルブ
32a〜32dを介して、更に、ジャケット23a〜23dはそれぞ
れバルブ33a〜33dを介して冷却液供給配管34に接続され
ている。ジャケット21a、21bの全体の冷却液噴射量V1
ジャケット22a〜22dの全体の冷却液噴射量V2およびジャ
ケット23a〜23dの全体の冷却液噴射量V3は、例えば、4
0、30および15/minであって、V1>V2>V3の関係があ
るようにジャケットに設けた噴射孔の数および面積が設
定されていると共に、バルブ31a、31b、32a〜32dおよび
33a〜33dの開度を調整して各ジャケットに所望の冷却液
噴射量を与えることができる。
次に、本実施例の高周波焼入装置を用いてワーク1の左
側面1aと右側面1bに高周波焼入を行う場合の動作につい
て説明する。
ワーク1を被加熱位置に取り付けた後、高周波電源100
から高周波電流を高周波加熱コイル10に通電すると共
に、ワーク1を図示しない装置によって第1図の矢印C
の方向に移動させる。すると、ワーク1の左側面1aと右
側面1bとが加熱される。次いでワーク1が矢印Cの方向
に移動すると、ジャケット21aと21bからそれぞれ噴射さ
れた冷却液l1aとl1bがワーク1の左側面1aと右側面1b
に当たって左側面1aと右側面1bが冷却される。この後、
ワーク1が矢印Cの方向に移動するにつれ、ジャケット
22a〜22dからそれぞれ冷却液l2a、l2b、l2cおよびl
2dがワーク1の被焼入である左側面1aと右側面1b、およ
び、被焼入面でない上面1cと下面1dに対して噴射されて
ワーク1の全周面を冷却する。更に、ワーク1が矢印C
の方向に移動すると、ジャケット23a〜23dからそれぞれ
冷却液l3a、l3b、l3cおよびl3dが、ワーク1の左側
面1a、右側面1b、上面1cおよび下面1dに対して噴射され
てワーク1の全周面を冷却する。
この際、最も総量の多い第1群のジャケットから噴射さ
れる冷却液l1aとl1bをワーク1の左側面1aと右側面1b
に噴射することによって、左側面1aと右側面1bが急速に
冷却されて焼入が行われ、左側面1aと右側面1bに均一な
深さで均一な硬度の硬化層が形成される。また、l1a
1bによる急速な冷却後、冷却液l2a、l2b、l2cおよ
びl2dを、次いで冷却液l3a、l3b、l3cおよびl
3dを、それぞれ、ワーク1の左側面1a、右側面1b、上面
1cおよび下面1dに噴射することによって緩やかにワーク
1を冷却するので、左側面1aと右側面1bに形成された硬
化層に焼き割れが発生することが防止されている。
また、一般的に、長尺状のワーク1は、左側面1a、右側
面1b、上面1cおよび下面1dの4面で早く冷えた面の側へ
曲がる性質が有るので、ジャケット22a〜22dおよび23a
〜23dのそれぞれの冷却液噴射量をバルブ32a〜32dおよ
び33a〜33dの開度を適宜に加減することによってそれぞ
れのジャケットから噴射される冷却液の量を変えること
によって、ワーク1の歪む方向と歪みの大きさをコント
ロールすることができる。例えば、第4図に示したワー
ク1の左側面1a、右側面1b、上面1cおよび下面1dのそれ
ぞれに等量の冷却液l2a、l2b、l2cおよびl2dが噴射
され、更に、等量の冷却液l3a、l3b、l3cおよびl3d
が噴射されるとワーク1が上方向に曲がるように歪むと
仮定した場合には、上面1cに噴射される冷却液l2c、l
3cの量を下面1dに噴射される冷却液l2d、l3dの量より
少なくしておくことによって、ワーク1が上方へ歪むこ
とを防止できる、或いは、歪む大きさをコントロールす
ることができる。ワーク1の左右の歪みもワーク1の左
側面1aと右側面1bに噴射する冷却液l2a、l2b、l3a
よびl3bの量を加減することによってコントロールでき
る。従って、適当な実験を行って冷却液の噴射量と歪み
との関係を解明しておくことによって、所望の方向に所
望の大きさの歪みを発生することができるから、最終的
に焼入されたワークを真っ直ぐにすることができる。
なお、左側面1aと右側面1bの長さがそれぞれ40mmと45mm
で全長が4mであるレールの左側面1aと右側面1bに本実施
例によって焼入を行った結果、左側面1aと右側面1bに均
一な硬度で均一な深さの硬化層を形成することができ
た。この場合の高周波加熱出力は130kw、周波数は30kHz
であり、また、各ジャケットのデータは下記に示す表の
通りであった。但し、この表において、項目Jはジャケ
ットの符号を示す。また、項目A〜Dは、それぞれ、そ
のジャケットの噴射孔の数、噴射孔の総面積(mm2)、
総噴射量/min、噴射圧力(kg/cm2)を示す。
<発明の効果> 以上説明したように本発明の高周波焼入方法と装置は、
断面がほぼ四角形状でほぼ対向した左側面と右側面、お
よび、ほぼ対向した上面と下面を有する長尺状のワーク
の前記左側面と右側面を高周波加熱後、ワークをワーク
の長手方向に移動させて、高周波加熱された前記左側面
と右側面の各面に第1回目の冷却液を噴射後、ワークを
前記方向に移動させて高周波加熱された前記左側面、右
側面およびこれら左側面と右側面の間の上面と下面の各
面に第2回目の冷却液を噴射し、次いで、ワークを前記
方向に移動させて前記高周波加熱された左側面、右側面
およびこれら左側面と右側面の間の上面と下面の各面に
第3回目の冷却液を噴射し、且つ、第2回目の冷却液の
総噴射量を、第1回目の冷却液の総噴射量よりも少な
く、また、第3回目の冷却液の総噴射量を第2回目の冷
却液の総噴射量よりも少なくしていると共に、第1回
目、第2回目および第3回目の冷却液としてワークの左
側面、右側面、上面および下面の各面に噴射される冷却
液の量を変化させることができるようにしている。
従って、本発明の高周波焼入装置によれば、断面がほぼ
四角形状でほぼ対向した左側面と右側面、および、ほぼ
対向した上面と下面を有する長尺状のワーク前記左側面
と右側面を高周波焼入するに際し、第1回目の冷却液の
噴射によって左側面と右側面を急速に冷却後、第2回目
と第3回目の冷却液の噴射によって左側面、右側面、上
面および下面を緩やかに冷却するので、左側面と右側面
に形成された硬化層に焼き割れが発生することを防止で
きる。また、左側面、右側面、上面および下面に噴射さ
れる第2回目と第3回目の冷却液量を各面ごとに加減す
ることによってワークの歪む方向と歪みの大きさとをコ
ントロールすることができるので、焼入されたワークを
最終的に歪みがなく、真っ直ぐなワークとすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は本発明の高周波焼入方法を実現するこ
とができる高周波焼入装置の一実施例を説明するための
図面であって、第1図は概略構成図、第2図は第1図の
A−A線矢視断面説明図、第3図は高周波加熱コイル
(但しコアを除く)の模式的斜視図、第4図は第1図の
B−B線矢視によるワークの断面図である。 1……ワーク、1a……左側面、1b……右側面、1c……上
面、1d……下面、10……高周波加熱コイル、21a、21b、
22a、22b、22c、22d、23a、23b、23c、23d……ジャケッ
ト、31a、31b、32a、32b、32c、32d、33a、33b、33c、3
3d……バルブ、l1a、l1b、l2a、l2b、l2c、l2d
3a、l3b、l3c、l3d……冷却液。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】断面がほぼ四角形状でほぼ対向した左側面
    と右側面、および、ほぼ対向した上面と下面を有する長
    尺状のワークを高周波加熱コイルに対してワークの長手
    方向に移動させつつ、高周波加熱コイルを通電すること
    により、ワークの左側面及び右側面を順次的に高周波加
    熱し、高周波加熱された部分のワークの左側面、右側面
    の各面に向けて第1回目の冷却液を噴射し、第1回目の
    冷却液により冷却された部分のワークの左側面、右側面
    だけでなく、これらの上面及び下面も含めたワークの全
    周の各面に向けて第2回目の冷却液を噴射し、第2回目
    の冷却液により冷却された部分のワークの全周の各面に
    向けて第3回目の冷却液を噴射し、このような過程でワ
    ークの左側面及び右側面を高周波焼入し、その一方で、
    第2回目の冷却液の総噴射量を第1回目の冷却液の総噴
    射量よりも少なくするとともに、第3回目の冷却液の総
    噴射量を第2回目の冷却液の総噴射量よりも少なくし、
    且つ第1回目、第2回目および第3回目の冷却液として
    ワークの各面に噴射される冷却液の量を変化させること
    により、ワークの歪みをコントロールするようにしたこ
    とを特徴とする高周波焼入方法。
  2. 【請求項2】断面がほぼ四角形状でほぼ対向した左側面
    と右側面、および、ほぼ対向した上面と下面を有する長
    尺状のワークの前記左側面と右側面に対向するように配
    置された高周波加熱コイルと、この高周波加熱コイルの
    ワークの移動方向の側に順次設けられ、第1回目の冷却
    液を噴射する第1群のジャケットと、第2回目の冷却液
    を噴射する第2群のジャケットと、第3回目の冷却液を
    噴射する第3群のジャケットとを具備し、第1群のジャ
    ケットは前記左側面と右側面に対向するように配置され
    た1対のジャケットからなり、第2群および第3群のジ
    ャケットは共に、前記左側面と右側面に対向するように
    配置された1対のジャケットと、前記上面と下面に対向
    するように配置された1対のジャケットとからなり、第
    2群のジャケットが噴射する総冷却液量は、第1群のジ
    ャケットが噴射する総冷却液量よりも少なく、また、第
    3群のジャケットが噴射する総冷却液量は第2群のジャ
    ケットが噴射する総冷却液量より少なくしてあり、且
    つ、第1群、第2群および第3群のジャケットを構成す
    る各ジャケットは、各ジャケットが噴射する冷却液の量
    を変えることができるように、開度を変えることができ
    る冷却液供給用のバルブを有することを特徴とする高周
    波焼入装置。
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