JPH0678489A - 油潤滑ラジアル軸受装置 - Google Patents
油潤滑ラジアル軸受装置Info
- Publication number
- JPH0678489A JPH0678489A JP4223127A JP22312792A JPH0678489A JP H0678489 A JPH0678489 A JP H0678489A JP 4223127 A JP4223127 A JP 4223127A JP 22312792 A JP22312792 A JP 22312792A JP H0678489 A JPH0678489 A JP H0678489A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bearing
- rotary shaft
- cylindrical member
- groove
- oil
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C17/00—Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement
- F16C17/12—Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement characterised by features not related to the direction of the load
- F16C17/18—Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement characterised by features not related to the direction of the load with floating brasses or brushing, rotatable at a reduced speed
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/02—Parts of sliding-contact bearings
- F16C33/04—Brasses; Bushes; Linings
- F16C33/06—Sliding surface mainly made of metal
- F16C33/10—Construction relative to lubrication
- F16C33/1025—Construction relative to lubrication with liquid, e.g. oil, as lubricant
- F16C33/106—Details of distribution or circulation inside the bearings, e.g. details of the bearing surfaces to affect flow or pressure of the liquid
- F16C33/1065—Grooves on a bearing surface for distributing or collecting the liquid
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C17/00—Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement
- F16C17/02—Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement for radial load only
Abstract
(57)【要約】
【目的】 回転軸が停止状態から高速回転の広範囲の領
域でも、回転軸と軸受の接触による焼き付け焼損を防止
することができる高性能で長期信頼性、安全性に優れた
回転機械の軸受装置を提供する。 【構成】 本発明においては、軸受２の内面に円筒の円
筒状部材９を設けて回転軸を支承し、円筒状部材９は軸
受摺動面及び回転軸摺動面に潤滑油を供給するために外
周に外周溝１０ｂが施され、内周に数個所軸受溝１０ａ
が施され、また円周溝と軸受溝が通じるように貫通穴１
３が設けてあり、円筒状部材９が軸方向に極端に移動し
ないように軸受２の端部には止めリング１１が設ける。
また、貫通穴の外周溝側には油溝１０ｃが設ける。ま
た、円筒状部材９は常温で回転軸側軸受隙間７ａと軸受
側軸受隙間７ｂの隙間がほぼ同じになるように構成す
る。
域でも、回転軸と軸受の接触による焼き付け焼損を防止
することができる高性能で長期信頼性、安全性に優れた
回転機械の軸受装置を提供する。 【構成】 本発明においては、軸受２の内面に円筒の円
筒状部材９を設けて回転軸を支承し、円筒状部材９は軸
受摺動面及び回転軸摺動面に潤滑油を供給するために外
周に外周溝１０ｂが施され、内周に数個所軸受溝１０ａ
が施され、また円周溝と軸受溝が通じるように貫通穴１
３が設けてあり、円筒状部材９が軸方向に極端に移動し
ないように軸受２の端部には止めリング１１が設ける。
また、貫通穴の外周溝側には油溝１０ｃが設ける。ま
た、円筒状部材９は常温で回転軸側軸受隙間７ａと軸受
側軸受隙間７ｂの隙間がほぼ同じになるように構成す
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、回転機械における油潤
滑軸受装置に関する。
滑軸受装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、各技術分野における各種回転機械
の性能が高まる中で、軸受もまた重要視されている。特
に、発電所に設置される回転機械においては、長期信頼
性ならびに安全性、さらにメンテナンスフリーの要求も
強まってきている。
の性能が高まる中で、軸受もまた重要視されている。特
に、発電所に設置される回転機械においては、長期信頼
性ならびに安全性、さらにメンテナンスフリーの要求も
強まってきている。
【０００３】横軸の大型回転機械に用いられる軸受は、
負荷容量（軸受において潤滑剤の圧力によって支持でき
る回転軸の重量）が大きいため、回転軸の起動時または
停止時や、回転軸に外力が加わった時のいわゆる過渡時
には、回転軸と軸受部材とが接触し易く、軸受における
潤滑膜が破損し易いという問題がある。このため、軸受
に焼き付け焼損が生じて事故が発生する恐れがある。
負荷容量（軸受において潤滑剤の圧力によって支持でき
る回転軸の重量）が大きいため、回転軸の起動時または
停止時や、回転軸に外力が加わった時のいわゆる過渡時
には、回転軸と軸受部材とが接触し易く、軸受における
潤滑膜が破損し易いという問題がある。このため、軸受
に焼き付け焼損が生じて事故が発生する恐れがある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】次に、従来技術の代表
例を引用しながら、従来技術の問題点について説明す
る。図７に従来の軸受装置の断面図を示す。
例を引用しながら、従来技術の問題点について説明す
る。図７に従来の軸受装置の断面図を示す。
【０００５】図７は大型の回転機械に用いられる軸受の
例を示すものであり、回転軸１は軸受２によって支持さ
れ、軸受２は軸受ブラケット３内に収納されている。軸
受ブラケット３内の潤滑剤４は、外部に設置されたポン
プ５によって軸受隙間７に供給され、また、必要に応じ
てクーラー６で冷却される。
例を示すものであり、回転軸１は軸受２によって支持さ
れ、軸受２は軸受ブラケット３内に収納されている。軸
受ブラケット３内の潤滑剤４は、外部に設置されたポン
プ５によって軸受隙間７に供給され、また、必要に応じ
てクーラー６で冷却される。
【０００６】また、軸受隙間７には、回転軸１が高速回
転すると動的作用により潤滑膜が形成され、図８に示す
ような膜圧力８が発生するので、回転軸１と軸受２は直
接的には接触しなくなる。しかし、回転軸１の起動また
は停止時には、回転軸１が低速回転となるため膜圧力８
は期待できず回転軸１と軸受２は接触する。このため、
軸受部材には、回転軸１との接触に耐えられる材料が用
いられている。すなわち、ホワイトメタル１２等の金属
材料である。
転すると動的作用により潤滑膜が形成され、図８に示す
ような膜圧力８が発生するので、回転軸１と軸受２は直
接的には接触しなくなる。しかし、回転軸１の起動また
は停止時には、回転軸１が低速回転となるため膜圧力８
は期待できず回転軸１と軸受２は接触する。このため、
軸受部材には、回転軸１との接触に耐えられる材料が用
いられている。すなわち、ホワイトメタル１２等の金属
材料である。
【０００７】また、回転軸１の起動または停止時には回
転軸１と軸受２の摺動面は、境界潤滑領域（流体潤滑と
固体潤滑の中間）にあるのでホワイトメタル１２等の金
属材料の場合、軸受が焼き付くかどうかは潤滑剤の影響
もかなり支配的である。また、接触しているため軸受の
摩耗は避けることができないし、金属材料であるため摩
擦係数は大きい。従って、起動・停止時の回転トルクが
大きくなる問題がある。また、ホワイトメタル１２等の
金属材料の摩耗が進んで行くと、軸受基材そのものと回
転軸１が接触することになり、軸受の焼き付け焼損によ
る事故の危険性が多分にある。
転軸１と軸受２の摺動面は、境界潤滑領域（流体潤滑と
固体潤滑の中間）にあるのでホワイトメタル１２等の金
属材料の場合、軸受が焼き付くかどうかは潤滑剤の影響
もかなり支配的である。また、接触しているため軸受の
摩耗は避けることができないし、金属材料であるため摩
擦係数は大きい。従って、起動・停止時の回転トルクが
大きくなる問題がある。また、ホワイトメタル１２等の
金属材料の摩耗が進んで行くと、軸受基材そのものと回
転軸１が接触することになり、軸受の焼き付け焼損によ
る事故の危険性が多分にある。
【０００８】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、回転軸の起動または停止時の低速回転領域にお
いても、弾性流体潤滑になるようにして回転軸と軸受の
接触による焼き付け焼損を防止することができ、また、
同時に摩擦係数を小さくすることにより回転トルクを小
さくし、軸受特性の向上、長期信頼性および安全性の向
上が図れる油潤滑ラジアル軸受装置を提供することを目
的とする。
もので、回転軸の起動または停止時の低速回転領域にお
いても、弾性流体潤滑になるようにして回転軸と軸受の
接触による焼き付け焼損を防止することができ、また、
同時に摩擦係数を小さくすることにより回転トルクを小
さくし、軸受特性の向上、長期信頼性および安全性の向
上が図れる油潤滑ラジアル軸受装置を提供することを目
的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した課題
を解決するために、軸受内面に軸受摺動面及び回転軸摺
動面に潤滑油を供給する円周溝が外周に施され、内周に
複数の軸受溝とラジアル方向貫通穴が前記円周溝に通じ
るように施されたフッ素樹脂からなる円筒状部材を設け
るとともに、この円筒状部材の端部側に止めリングを設
けた構成にしてある。また、上記円筒状部材は貫通穴の
円周溝側に油溝を設け、さらに前記円筒の円筒状部材は
常温で回転軸側の隙間と軸受側の隙間がほぼ同じになる
ようにする。
を解決するために、軸受内面に軸受摺動面及び回転軸摺
動面に潤滑油を供給する円周溝が外周に施され、内周に
複数の軸受溝とラジアル方向貫通穴が前記円周溝に通じ
るように施されたフッ素樹脂からなる円筒状部材を設け
るとともに、この円筒状部材の端部側に止めリングを設
けた構成にしてある。また、上記円筒状部材は貫通穴の
円周溝側に油溝を設け、さらに前記円筒の円筒状部材は
常温で回転軸側の隙間と軸受側の隙間がほぼ同じになる
ようにする。
【００１０】
【作用】上記の構成を有する本発明においては、フッ素
樹脂材料の持つ弾性変形、潤滑油中における摩擦係数の
低減、また、回転軸との線膨張係数の違いにより、起動
・停止時の低速回転から定格の高速回転において軸受潤
滑特性が良くなり、また、耐摩耗性を有効に発揮させる
ことができ、軸受装置の長期信頼性および安全性を大幅
に向上させることができる。
樹脂材料の持つ弾性変形、潤滑油中における摩擦係数の
低減、また、回転軸との線膨張係数の違いにより、起動
・停止時の低速回転から定格の高速回転において軸受潤
滑特性が良くなり、また、耐摩耗性を有効に発揮させる
ことができ、軸受装置の長期信頼性および安全性を大幅
に向上させることができる。
【００１１】
【実施例】次に本発明の一実施例について図面を参照し
て説明する。図１は本発明の軸受装置の一実施例を示す
断面図であり、図７の従来技術で説明した部品について
は同一符号を付して説明を省略する。
て説明する。図１は本発明の軸受装置の一実施例を示す
断面図であり、図７の従来技術で説明した部品について
は同一符号を付して説明を省略する。
【００１２】本実施例では、軸受２の内周面にフッ素樹
脂からなる円筒状部材９を設け回転軸１を支承してい
る。回転軸１側軸受隙間７ａと軸受２側軸受隙間７ｂの
摺動面に潤滑剤４を供給するために、円筒状部材９の外
周側には中央に外周溝１０ｂが施され、内周側数個所に
軸受溝１０ａ（本実施例では５個所）が設けてあり、ま
た、この軸受溝１０ａと外周溝１０ｂが通じるように上
記軸受溝１０に対応して貫通穴１３（本実施例では５個
所）が設けてある。また、円筒状部材９が軸方向に極端
に移動しないように、軸受２の端部には止めリング１１
が設けてある。また、円筒状部材９には貫通穴１３の外
周溝１０ｂ側に油溝１０ｃ（本実施例では５個所）が設
けてある。
脂からなる円筒状部材９を設け回転軸１を支承してい
る。回転軸１側軸受隙間７ａと軸受２側軸受隙間７ｂの
摺動面に潤滑剤４を供給するために、円筒状部材９の外
周側には中央に外周溝１０ｂが施され、内周側数個所に
軸受溝１０ａ（本実施例では５個所）が設けてあり、ま
た、この軸受溝１０ａと外周溝１０ｂが通じるように上
記軸受溝１０に対応して貫通穴１３（本実施例では５個
所）が設けてある。また、円筒状部材９が軸方向に極端
に移動しないように、軸受２の端部には止めリング１１
が設けてある。また、円筒状部材９には貫通穴１３の外
周溝１０ｂ側に油溝１０ｃ（本実施例では５個所）が設
けてある。
【００１３】回転軸１が停止状態のとき潤滑剤４を供給
すると外周溝１０ｂを流れ、図２に示すように貫通穴１
３により軸受溝１０ａへと案内される。このとき油溝１
０ｃにより軸受溝１０ａへ潤滑剤４が流れ易いようにし
てある。このようにして回転軸側軸受隙間７ａと軸受側
軸受隙間７ｂの摺動面に潤滑剤４が供給される。図３は
円筒状部材９の軸受溝１０ａ付近の拡大断面図を示す。
また、図４は円筒状部材９の内周面を展開した平面図を
示す。
すると外周溝１０ｂを流れ、図２に示すように貫通穴１
３により軸受溝１０ａへと案内される。このとき油溝１
０ｃにより軸受溝１０ａへ潤滑剤４が流れ易いようにし
てある。このようにして回転軸側軸受隙間７ａと軸受側
軸受隙間７ｂの摺動面に潤滑剤４が供給される。図３は
円筒状部材９の軸受溝１０ａ付近の拡大断面図を示す。
また、図４は円筒状部材９の内周面を展開した平面図を
示す。
【００１４】回転軸１が回転し始めると、潤滑剤４によ
り回転軸側軸受隙間７ａと軸受側軸受隙間７ｂの摺動面
が境界潤滑（流体潤滑と固体潤滑の中間）状態になる。
このとき、円筒状部材９の弾性変形により、回転軸側軸
受隙間７ａと軸受側軸受隙間７ｂの摺動面は、上記境界
潤滑の中でもどちらかというと流体潤滑に近い状態にな
る。つまり、弾性流体潤滑の状態になる。図５は軸受側
軸受隙間７ｂに潤滑膜が発生した時の膜圧力８の分布を
示したものである。回転軸側軸受隙間７ａに潤滑膜が発
生した場合は、軸受溝１０ａが円筒状部材９の端部まで
届いていないので普通のラジアル軸受とは若干異なる膜
圧力分布となるが潤滑膜の特性から見るとかえって良い
状態になる。
り回転軸側軸受隙間７ａと軸受側軸受隙間７ｂの摺動面
が境界潤滑（流体潤滑と固体潤滑の中間）状態になる。
このとき、円筒状部材９の弾性変形により、回転軸側軸
受隙間７ａと軸受側軸受隙間７ｂの摺動面は、上記境界
潤滑の中でもどちらかというと流体潤滑に近い状態にな
る。つまり、弾性流体潤滑の状態になる。図５は軸受側
軸受隙間７ｂに潤滑膜が発生した時の膜圧力８の分布を
示したものである。回転軸側軸受隙間７ａに潤滑膜が発
生した場合は、軸受溝１０ａが円筒状部材９の端部まで
届いていないので普通のラジアル軸受とは若干異なる膜
圧力分布となるが潤滑膜の特性から見るとかえって良い
状態になる。
【００１５】また、図６は回転軸１と円筒状部材９の線
膨張係数の違いにより、回転軸側軸受隙間７ａと軸受側
軸受隙間７ｂの関係を示したものである。回転数が上昇
していくと潤滑剤４の温度も上昇し、定格回転数になる
と潤滑剤４の温度は一定になる。温度に対し回転軸１と
軸受２は熱膨張が小さいが、フッ素樹脂からなる円筒状
部材９は熱膨張が大きいので回転軸側軸受隙間７ａは広
くなり、一方の軸受側軸受隙間７ｂは狭くなる。常温で
回転軸側軸受隙間７ａと軸受側軸受隙間７ｂの隙間がほ
ぼ同じになるように円筒状部材９が加工されているから
図６のような関係が得られる。
膨張係数の違いにより、回転軸側軸受隙間７ａと軸受側
軸受隙間７ｂの関係を示したものである。回転数が上昇
していくと潤滑剤４の温度も上昇し、定格回転数になる
と潤滑剤４の温度は一定になる。温度に対し回転軸１と
軸受２は熱膨張が小さいが、フッ素樹脂からなる円筒状
部材９は熱膨張が大きいので回転軸側軸受隙間７ａは広
くなり、一方の軸受側軸受隙間７ｂは狭くなる。常温で
回転軸側軸受隙間７ａと軸受側軸受隙間７ｂの隙間がほ
ぼ同じになるように円筒状部材９が加工されているから
図６のような関係が得られる。
【００１６】回転数が上昇すると軸受内の損失が大きく
なるところだが、回転軸側軸受隙間７ａが広くなるため
軸受内の損失は大きくならない。また、回転軸１に外力
が加わった時の、いわゆる過渡時にも円筒状部材９の弾
性変形により潤滑膜が破損しにくくなるし、部材同士に
よるかじり現象がなくなるので軸受の焼き付け焼損は起
きない。
なるところだが、回転軸側軸受隙間７ａが広くなるため
軸受内の損失は大きくならない。また、回転軸１に外力
が加わった時の、いわゆる過渡時にも円筒状部材９の弾
性変形により潤滑膜が破損しにくくなるし、部材同士に
よるかじり現象がなくなるので軸受の焼き付け焼損は起
きない。
【００１７】一方、低速回転時においては温度があまり
上昇していないため、回転軸側軸受隙間７ａと軸受側軸
受隙間７ｂの隙間はほぼ同じであるから、回転軸側軸受
隙間７ａと軸受側軸受隙間７ｂの摺動面で接触抵抗の小
さい方が回転する。つまり軸受２に対して、回転軸１だ
けが回転するのか、または回転軸１と円筒状部材９が同
時に回転するのか、或いは回転軸１と円筒状部材９共に
回転するが回転数が違うのか、何れにしろ接触抵抗の小
さいところを境に回転するため、回転トルクは小さくな
る。また、円筒状部材９の弾性変形により、回転軸１或
いは軸受２との接触によるかじりがなくなるし、潤滑膜
が形成し易くなる。
上昇していないため、回転軸側軸受隙間７ａと軸受側軸
受隙間７ｂの隙間はほぼ同じであるから、回転軸側軸受
隙間７ａと軸受側軸受隙間７ｂの摺動面で接触抵抗の小
さい方が回転する。つまり軸受２に対して、回転軸１だ
けが回転するのか、または回転軸１と円筒状部材９が同
時に回転するのか、或いは回転軸１と円筒状部材９共に
回転するが回転数が違うのか、何れにしろ接触抵抗の小
さいところを境に回転するため、回転トルクは小さくな
る。また、円筒状部材９の弾性変形により、回転軸１或
いは軸受２との接触によるかじりがなくなるし、潤滑膜
が形成し易くなる。
【００１８】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係わる油潤
滑ラジアル軸受装置によれば停止状態から高速運転領域
の広範囲において軸受潤滑特性が向上し、回転軸と軸受
の接触による焼き付け焼損を防止することができる軸受
装置となり、高性能で長期信頼性、安全性に優れた回転
機械を提供することができる。
滑ラジアル軸受装置によれば停止状態から高速運転領域
の広範囲において軸受潤滑特性が向上し、回転軸と軸受
の接触による焼き付け焼損を防止することができる軸受
装置となり、高性能で長期信頼性、安全性に優れた回転
機械を提供することができる。
【図１】本発明の一実施例による軸受装置の横断面図
【図２】本発明の一実施例による軸受装置の縦断面図
【図３】本発明の一実施例による円筒状部材の拡大断面
図
図
【図４】本発明の一実施例による円筒状部材を内周面か
らみた平面図
らみた平面図
【図５】本発明の軸の軸受方向に発生する圧力分布を示
す説明図
す説明図
【図６】本発明の回転数に対する回転軸側と軸受側の隙
間の関係を示す説明図
間の関係を示す説明図
【図７】従来技術を説明する為の断面図
【図８】従来技術の軸受方向に発生する圧力分布を示す
説明図
説明図
１…回転軸 ２…軸受 ３…軸受ブラケット ４…潤滑剤 ５…ポンプ ６…クーラー ７…軸受隙間 ７ａ…回転軸側軸受隙間 ７ｂ…軸受側軸受隙間 ８…膜圧力 ９…円筒状部材 １０ａ…軸受溝 １０ｂ…外周溝 １０ｃ…油溝 １１…止めリング １２…ホワイトメタル １３…貫通穴
Claims (3)
- 【請求項１】 軸受内面に軸受摺動面及び回転軸摺動面
に潤滑油を供給するための円周溝が外周に施され、内周
に複数の軸受溝とラジアル方向貫通穴が前記円周溝に通
じるように施されたフッ素樹脂からなる円筒状部材を設
けるとともに、この円筒状部材の端部側に止めリングを
設けたことを特徴とする油潤滑ラジアル軸受装置。 - 【請求項２】 円筒状部材は貫通穴の円周溝側に油溝が
設けられていることを特徴とする請求項１に記載の油潤
滑ラジアル軸受装置。 - 【請求項３】 円筒状部材は常温で回転軸側の隙間と軸
受側の隙間がほぼ同じになるように内周面と外周面が加
工されていることを特徴とする請求項１に記載の油潤滑
ラジアル軸受装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4223127A JPH0678489A (ja) | 1992-08-24 | 1992-08-24 | 油潤滑ラジアル軸受装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4223127A JPH0678489A (ja) | 1992-08-24 | 1992-08-24 | 油潤滑ラジアル軸受装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0678489A true JPH0678489A (ja) | 1994-03-18 |
Family
ID=16793238
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4223127A Pending JPH0678489A (ja) | 1992-08-24 | 1992-08-24 | 油潤滑ラジアル軸受装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0678489A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08243840A (ja) * | 1995-03-08 | 1996-09-24 | ▲吉▼川鐵工株式会社 | タッピングマシン |
| WO2015128978A1 (ja) * | 2014-02-27 | 2015-09-03 | 三菱重工業株式会社 | 浮動ブッシュ軸受装置、及び、該軸受装置を備えるターボチャージャ |
| WO2023074624A1 (ja) * | 2021-10-28 | 2023-05-04 | 株式会社リケン | ローラー式ロッカーアーム |
-
1992
- 1992-08-24 JP JP4223127A patent/JPH0678489A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08243840A (ja) * | 1995-03-08 | 1996-09-24 | ▲吉▼川鐵工株式会社 | タッピングマシン |
| WO2015128978A1 (ja) * | 2014-02-27 | 2015-09-03 | 三菱重工業株式会社 | 浮動ブッシュ軸受装置、及び、該軸受装置を備えるターボチャージャ |
| CN105940229A (zh) * | 2014-02-27 | 2016-09-14 | 三菱重工业株式会社 | 浮动衬套轴承装置以及具有该轴承装置的涡轮增压器 |
| JPWO2015128978A1 (ja) * | 2014-02-27 | 2017-03-30 | 三菱重工業株式会社 | 浮動ブッシュ軸受装置、及び、該軸受装置を備えるターボチャージャ |
| EP3321527A1 (en) * | 2014-02-27 | 2018-05-16 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Floating bush bearing device, and turbocharger provided with said bearing device |
| US10330152B2 (en) | 2014-02-27 | 2019-06-25 | Mitsubishi Heavy Industries Engine & Turbocharger, Ltd. | Floating bush bearing device and turbocharger provided with the bearing device |
| WO2023074624A1 (ja) * | 2021-10-28 | 2023-05-04 | 株式会社リケン | ローラー式ロッカーアーム |
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