JPH067847A - 厚鋼板の矯正方法 - Google Patents

厚鋼板の矯正方法

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JPH067847A
JPH067847A JP16951692A JP16951692A JPH067847A JP H067847 A JPH067847 A JP H067847A JP 16951692 A JP16951692 A JP 16951692A JP 16951692 A JP16951692 A JP 16951692A JP H067847 A JPH067847 A JP H067847A
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cooling
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thick steel
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plate
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Tomohiko Adachi
智彦 足達
Motohiro Osada
元宏 長田
Hiroshi Maeda
弘志 前田
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Nippon Steel Corp
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Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 厚鋼板の矯正方法に関するもので、特に熱間
矯正後の再矯正の発生を抑制する。 【構成】 厚鋼板を仕上圧延後、熱間矯正機で矯正する
方法において、熱間矯正機後方に冷却設備を設け、冷却
設備では厚鋼板端部は空冷、厚鋼板中央部は0.1m3
/m2 ・分〜0.4m3 /m2 ・分の弱冷却を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、厚鋼板の矯正方法に関
するものであって、特に熱間矯正後の再矯正の発生を抑
制することを目的とする。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来技術による厚鋼板の圧延後
のフロー図である。図4の(a)は、図1に示す圧延機
1で圧延する前の厚鋼板の図である。図4の(b)は、
圧延後の厚鋼板の図である。圧延においてプレートクラ
ウンのクラウン変化率により鋼板センターとエッジの伸
び差が発生し、耳波や中波などの形状不良が発生する。
また、上下ロールの周速差や上下面の厚鋼板の温度差に
より、反り及び全面的な波が発生する。
【0003】図4の(c)は、図1の熱間矯正機3で千
鳥配置したロールにより、繰り返し曲げ応力を加え、厚
鋼板の平坦度をフラットにした図である。図4の(d)
は、熱間矯正後冷却床にて空冷した後の厚鋼板の図であ
る。熱間矯正機で矯正した時に鋼板のエッジが鋼板内部
より温度が低いため、空冷後鋼板の残留応力は鋼板エッ
ジ部で圧縮応力となり、耳波が発生しやすく形状不良が
発生する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図4の従来法では、上
述のように鋼板エッジ部が鋼板内部より温度が低くエッ
ジ部の残留応力が圧縮応力となり、特に板厚6mm以下の
厚鋼板は耳波となり、再矯正発生率が86.3%となっ
ていた(図3参照)。本発明は、このような従来技術の
課題を有利に解決するものであって、特に熱間矯正後の
再矯正の発生を可及的に抑制することができる厚鋼板の
矯正方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的達成のための本
発明の矯正方法は、厚鋼板を仕上圧延後、熱間矯正機で
矯正する方法において、熱間矯正機後方に冷却設備を設
け、冷却設備では厚鋼板端部は空冷、厚鋼板中央部は
0.1m3 /m2 ・分〜0.4m3 /m2 ・分の弱冷却
を施すことを特徴とする。
【0006】以下図面に基づいて本発明を説明する。図
1は、本発明の実施例を示す図である。圧延機1は仕上
圧延機であり、板厚4.5〜200mmの製品板厚まで圧
延する厚鋼板用の圧延機である。搬送ロール2は、圧延
機1で圧延した厚鋼板を搬送するロールである。熱間矯
正機3は、圧延後の厚鋼板に発生した耳波、中波、反り
などの形状不良を、千鳥配置したロールにより繰り返し
曲げ応力を加えて厚鋼板を平坦にする設備である。次の
搬送ロール4は、前記搬送ロール2と同じものである。
冷却設備5は、一般的に、高張力で高靭性な鋼板を製造
する時に加速冷却を施し、厚鋼板の組織を制御する目的
で使用するが、厚鋼板の40kクラスの一般材には冷却
機能を使用せずに搬送ロールとしての機能のみ用いる。
搬送ロール6は、前記の搬送ロール2、搬送ロール4と
同じものである。
【0007】図2は、本発明による厚鋼板の圧延後のフ
ロー図である。図2の(a)は、図1に示す圧延機1で
圧延する前の厚鋼板の図である。図2の(b)は、図4
の(b)と同様に圧延後の厚鋼板の形状を示す図であ
る。図2の(c)は、図4の(c)と同様に熱間矯正を
行った後、鋼板エッジ部を除いて鋼板内部のみ(斜線で
示す)冷却を施した図である。冷却条件としては、水量
を0.1m3 /m2 ・分〜0.4m3 /m2 ・分で、鋼
板エッジ部を除いた鋼板中央部のみ加速冷却を施し、鋼
板エッジ部の温度を鋼板センター部より10℃〜30℃
高くすることが好ましい。図2の(d)は、エッジ部の
温度が高い厚鋼板を空冷した図である。熱間矯正後鋼板
エッジ部の温度を鋼板内部の温度より高くすることによ
り、空冷後の残留応力は鋼板エッジ部で引張応力とな
り、耳波の発生を抑えフラットな厚鋼板となる。
【0008】本発明の適用は、厚板40k、50kクラ
スの圧延ままの一般材であり、制御冷却不適用鋼種であ
る。また板厚は6mm以下の残留応力による形状不良の発
生率が高い厚鋼板に適用する。冷却水量は、制御冷却
(加速冷却)の場合は最低でも0.5m3 /m2 ・分以
上であるが、本発明は鋼板エッジ部の温度を鋼板内部よ
り高くし冷却後の残留応力を圧縮応力から引張応力にか
えることを目的とするため、0.1〜0.4m3 /m2
・分の範囲がよい。
【0009】冷却水量が0.1m3 /m2 ・分未満の場
合、鋼板中央部の温度をエッジ部の温度より低くするの
に多大な時間を要するため効率的ではない。また0.4
3/m2 ・分超の場合は、鋼板の冷速が大きくなり、
鋼板の組織が圧延のままとは異なるようになり、引張強
さなど材質に影響を与えるようになるため適用できな
い。
【0010】
【実施例】図3の本発明では、厚鋼板(材質40k、5
0kの圧延まま、厚み4.5mm〜6.0mm、巾1000
mm〜4500mm)で、鋼板エッジ部が鋼板内部より温度
が高くエッジ部の残留応力が引張応力となり、鋼板の四
周部が拘束され耳波は発生せずフラットな鋼板となり、
再矯正発生率は41.0%に低減され、従来法に比し格
段に優れていることが認められた。
【0011】
【発明の効果】以上説明した本発明方法によれば、熱間
矯正後の厚鋼板の再矯正発生率が従来法に比較し著しく
低減されたため、形状不良の少ない高品質の厚鋼板を製
造することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を実施するための厚鋼板の矯正ライ
ン構成例を示す。
【図2】本発明方法による圧延後の厚鋼板の形状フロー
図。
【図3】本発明と従来法の再矯正発生率の比較図表。
【図4】従来方法による圧延後の厚鋼板の形状フロー
図。
【符号の説明】
1 圧延機 2、4、6 搬送ロール 3 熱間矯正機 5 冷却設備
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年7月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚鋼板を仕上圧延後、熱間矯正機で矯正
    する方法において、熱間矯正機後方に冷却設備を設け、
    冷却設備では、厚鋼板端部は空冷、厚鋼板中央部は0.
    1m3 /m2 ・分〜0.4m3 /m2 ・分の弱冷却を施
    すことを特徴とする厚鋼板の矯正方法。
JP4169516A 1992-06-26 1992-06-26 厚鋼板の矯正方法 Expired - Lifetime JP2604518B2 (ja)

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