JPH067844B2 - 鼾防止枕 - Google Patents

鼾防止枕

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JPH067844B2
JPH067844B2 JP1505956A JP50595689A JPH067844B2 JP H067844 B2 JPH067844 B2 JP H067844B2 JP 1505956 A JP1505956 A JP 1505956A JP 50595689 A JP50595689 A JP 50595689A JP H067844 B2 JPH067844 B2 JP H067844B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、鼾を防止及び/又は減少せしめるのに適した
枕に関する。更に詳しくは、本発明は、頭、首、肩及び
顎を適切に位置せしめることによって使用者の呼吸路を
最適化せしめる枕に関する。
〔従来の技術〕
鼾に関する問題は古来から存在するが、かかる問題を解
決する試みはこれまで殆どなされていない。米国だけで
も約一千万人の「重症」の鼾をかく人が存在することが
推進され、これらの人の夜間における「丸太を鋸で切る
時の音」の如き鼾は、不幸にも鼾を聞かされる人を苛立
たせ、眠れない長い夜を生ぜしめる。また、鼾、特に重
症の鼾は血液流に到達する酸素の量を減少せしめるの
で、鼾をかく人に健康上の危害を及ぼす虞がある。更
に、男性の約86%及び女性の約57%が睡眠中に鼾を
かくことが推定されており、従って鼾に関する問題は何
等かの点で殆ど全ての人に影響を及ぼしていることが明
白である。
社会的鼾(social snoring)は、鼾をかく人が単独ではな
くて他人と一緒にいる状況を規定するために造られた造
語である。かかる状況においては、男性の15%及び女
性の52%が他人の鼾に多かれ少なかれ悩まされると推
定されている。かような環境においては社会的問題が発
生する虞があり、鼾が夫婦間の問題の主要因の一つであ
ることが詳細に報告されている。事実、著名な評論家が
いっているように、「愛は盲目であるが聾ではない」。
夜間に相手の鼾を聞かされている配偶者等の一緒に寝て
いる人は夜間の睡眠を消失し、疲労を避けることができ
ず、苛立ち、そしてこの苛立ちは夫婦間に摩擦を生成せ
しめる要因となる。かような状況下の人が行なう通常で
ない一連の行動の最初の試みは、鼾をかいている人を突
き或いは転がして問題を解決せんとすることである。か
ような試みは一般に効果的ではなく、仮に効果があった
としても性質上一次的なものにすぎない。従って、一緒
に寝ている人の次の段階は、同室で寝るのを拒否するこ
とである。最後には、一層悪化した状況下で、同じ家で
寝るのを拒否し、離婚を意図する。
鼾は呼吸路が部分的に閉塞され或いは呼吸路の面積が減
少されたことを示す。鼾をかいている間の呼吸路の部分
的閉塞は、血液系に少しの酸素しか到達しておらず、従
って血液中の酸素量が関係する心臓発作、脳溢血及び高
血圧症の如き病症が発生する虞が少なくないことを意味
する。一晩に多数回に渡って完全に呼吸を停止する重症
鼾障害である睡眠無呼吸は、日中の居眠りと共に上記病
症に至る重度の健康障害をもたらし、一層重症の場合に
は睡眠発作さえ発生せしめる。
鼾の原因は、舌による下咽頭閉塞、鼻閉塞(風邪、鼻骨
折等)、過剰に軟らかい口蓋組織、咽頭狭窄或いは伸
縮、肥大扁桃或いはアデノイドの存在、及び睡眠姿勢を
含んでいる。
鼾に関する問題は激烈であるので、解決を試みた種々の
物品が市販されている。これらの物品は価格、快適性及
び効果において種々様々である。例えば、鼾に関する問
題に対処するために市販されている物品は、(1)睡眠者
が仰向け、即ち鼾が増大する状態になったことを示す表
示器、(2)舌保持器、(3)口を開いた状態に維持するため
の伸縮マスク及び副木、(4)鼾を誘発する身体部分に作
用する種々の薬物、(5)高価な強制通気装置、及び(6)変
形枕を含んでいる。
〔発明が解決しようとする課題〕
鼾で悩んでいる人は、従来から提案されている上記物品
では充分に満足し得ないことが判明している。従来技術
が不満足なものである要因は、特に、高価すぎること、
不快すぎること、有効でないこと、或いはこれらの組合
せである。
本発明の課題は、特に、上記問題を解決或いは少なくと
も低減する枕を提供することである。即ち、本発明の課
題は、鼾を低減或いは防止するのに有効であり、快適で
あり、しかも安価に製造することができる鼾防止枕を提
供することである。また、かような枕を提供することに
よって、上記「社会的鼾」に関する上記問題を本来的に
解決することである。
〔課題を解決するための手段及び作用〕
上記課題を達成するために、睡眠中の使用者の呼吸路を
最適にする新規構成を利用する。呼吸路の最適化は、使
用者の頭、首、顎及び肩を適切に位置せしめることによ
って実現される。更に、呼吸路の最適化は、使用者の快
適性を損なうことなく達成される。寧ろ、本発明は仰向
けに寝る使用者と横向きに寝る使用者の双方に高度な快
適性を付与する。
鼾の減少度合は、上記要因のいずれが鼾を生成せしめて
いるかに大きく依存する。しかしながら、頭の適切な位
置付け、及び最適呼吸路の維持によって、鼾を生成せし
める多くの要因が完全には回避されないとしても減少せ
しめられることが明らかである。
一般に、鼾の問題を有する人は仰向け又は横向きで寝る
人であり、通常、横向きで寝る人よりも仰向けで寝る人
の方が鼾が幾分か激しい。かかる観察は、人の呼吸路の
位置が鼾の有無及び程度に関する重要な要因であること
を示している。従って、睡眠姿勢が鼾の程度を増大又は
減少せしめているということができる。本発明は、快適
な枕、そして仰向けで寝る人及び横向きで寝る人の双方
の呼吸路を鼾を減少せしめるのに最適なものにせしめる
枕を提供することに向けられている。
基本的には、鼾は次のいずれか一つの部位或いは複数個
の部位での部分的閉塞によって生成される。
(1)鼻:これは屡々ポリープ、隔壁変位、アレルギー或
いは一般的風邪による鼻閉塞に起因する。これらの原因
の大部分は外科的手術だけで修正することができ、或い
は風邪の場合の如く一時的である。
(2)鼻咽腔:「軟口蓋」或いは口蓋垂が咽の背中(鼻咽
腔と称される領域)に連なる口腔の背中に比較的多量の
軟組織(又は一層容易に伸長し得る軟組織)を有する人
は鼾の問題を有し易い。口蓋垂、軟口蓋及び咽頭皺から
成るこの傾斜は、呼吸の際に振動乃至揺動して鼾をかい
ている人でさえ目覚めさせる程大きい音を発生し得る。
(3)下咽頭:この第三の空気路領域は、舌が咽頭に連な
る口腔の背中領域である。舌が後方に落下して空気路を
閉塞しないように舌を保持するためには、顎を前方に突
き出すのが有効である。舌は顎に接続されているので、
顎を前方に突き出すと、咽の背中を部分的乃至完全に閉
塞しないように、弛緩した舌が保持される傾向がある。
更に、胸に対する顎の相対的位置が呼吸路の開口度に影
響することが判明している。顎が胸乃至鎖骨領域に接近
すると、呼吸路の開口度が低下する。顎のかような位置
は空気路を狭窄せしめ、鼾を増大せしめる。また、顎が
胸から過剰に離れる(即ち頭が著しく後方に傾斜する)
と、呼吸路の開口度が低下する。頭のかような位置は下
咽頭を部分的に閉塞される位置まで移動せしめ、弛緩し
た舌が後方に巻き込まれて閉塞を生成せしめる機会を増
大せしめる。上記両極端位置間に頭を位置せしめると、
呼吸路が最適化せしめられることが判明した。更に詳し
くは、首が外方向に押され且つ頭が少しだけ後方向に巻
き込まれて、顎下面が首上面と実質上同一平面になるよ
うに、頭を位置せしめるべきである。
更に、身体の他の部分を静止せしめて頭を捩じると、呼
吸路の狭窄或いは減少が生成される傾向がある。従っ
て、頭を片側に捩じって仰向けに寝ている人の呼吸路の
開口度は、頭を捩じっていない人の呼吸路の開口度より
も低い。横向きに寝ている人が頭を下方に捩じると、呼
吸路が減少せしめられる。
従って、睡眠している間の人の頭の位置は、呼吸路の開
口度の重要な要因である。更に、呼吸路の開口度と鼾と
の間には相関関係が存在するので、睡眠姿勢が鼾の度合
を悪化させ或いは弱化させ得る。
頭を適切な睡眠位置にせしめるために、本発明は、頭下
面が首下面と同一高さ或いはこれにより下方に位置する
ように頭を位置せしめる枕構造を利用する。また、呼吸
路を最適化するために、仰向け或いは横向きのいずれで
あっても種々の呼吸路が相互に整合して本質的に最適に
開口した状態に維持されるように、首及び頭を伸長した
位置、即ち「強吸引(sniffing)」位置にせしめる。本発
明の枕構造は、仰向け或いは横向きに寝ている時に頭を
捩じるのを防止するようにも作用する。
使用者の頭を最適睡眠位置にせしめるために、枕は基礎
部材を具備し、この基礎部材は前縁が後縁よりも低くな
るように傾斜せしめられているのが好ましい。基礎部材
の前縁に隣接せしめて基礎部材の上面に支持部材が配設
される。支持部材はその両端部ではなくてその中央部が
基礎部材の後縁に近くなるように湾曲せしめられてい
る。支持部材の表面断面形状は凸状湾曲である。好適実
施例においては、枕は基礎部材の上面に固定された包旋
状材料層を含み、或いは基礎部材の上面に直接的に形成
されている包旋状表面を有する。
更に、本発明の一実施例においては、基礎部材の上面に
は、両側間の略中間部に位置する凹部が形成されてい
る。この凹部は支持部材の最内側の直ぐ後方に位置する
境界から後方に基礎部材の後縁に向かって延在し、鉛直
方向には比較的浅い凹部を基礎部材に生成する。この凹
部は使用者の後頭部に順応するように形成されているの
が好ましい。
更に、基礎部材の両側から上記中央凹部まで延びる一対
の側窪みを形成することも意図される。好ましくは、側
窪みの各々は凹状であり、基礎部材に沿って延在して中
央凹部の最深部に開口する。本発明の目的に対しては、
約2.54乃至7.62cm(1乃至3inches)の深さが
適当である。側窪みの断面形状を半円形状にせしめて、
その深さがその半径と等しくなるようにせしめることが
できる。
基礎部材の包旋状表面は丘と谷とが交互に存在する所謂
凹凸形状であるのが好ましい。更に、支持部材の凸状湾
曲表面は波形状であるのが好適である。この波形状を形
成することによって、支持部材の表面には長手方向に延
びる複数個の峰部と谷部とが生成される。これらの峰部
と谷部とは頭の過度の移動を防止して頭を所要位置に維
持するのに寄与する。更に、峰部と谷部とは、頭及び首
の重量を直線的に下方に作用せしめるのではなくて、支
持部材において或いはその後方で大きな包旋状表面に沿
って分散せしめて、快適性を増大せしめる。即ち、丘を
その基部において外側に「潰す」ことによって、頭の重
量は枕の上面に良好に分散され、頭に作用する局部的な
鉛直方向上向き力が小さくなる。枕のための包旋状表面
自体及び包旋状表面を有する枕の形成方法は、米国特許
第4,320,543号に開示されている公知のもので
あり、前記米国特許の開示を本明細書に引用する。
支持部材及び(包旋状材料層を備えた或いは備えていな
い)基礎部材の特定形状は、睡眠中の人の頭を適切に位
置付けるように作用する。断面形状が凸状湾曲である支
持部材の表面は首の下に入り込んで首を支持する。支持
部材は、使用者が仰向けで寝ている時に頭の下部を支持
する作用も有する。更に、支持部材の断面形状は、横向
きに寝ている人の顔の側面の顎領域が、支持部材に覆わ
れている基礎部材の上面に平行な面を実質上位置するよ
うに、設定されている。更に、基礎部材の前縁に整合し
て鉛直方向上方に延びる線が使用者の顎の下面に対して
接線状に延びるように、使用者の頭が位置せしめられ
る。支持部材の長手方向湾曲及び基礎部材の長手方向湾
曲は、枕に対して使用者の肩を適切に位置せしめること
を可能にする。この事実は、枕の湾曲及び長さは双方の
肩或いは片方のみの肩の自然な下方傾斜を収容するよう
に設定されている故に、使用者が仰向けで寝る場合と横
向きで寝る場合とのいずれにもあてはまる。
基礎部材の上面に頭のための凹部が形成されている実施
例においては、仰向けに寝ている人の後頭部の主部が抱
かれる領域が形成される。横向きに寝た場合にも、顔の
幅広部分が凹部に位置せしめられ、細い顎部が支持部材
上に位置せしめられて、顎を前方に突き出した状態に維
持されるように、凹部が位置せしめられている。
材料の選択、即ち基礎部材、支持部材、包旋状上面を形
成する材料の選定は、最適呼吸路が得られる枕の幾何学
的形状に応じて遂行される。即ち、横向きに寝る人につ
いては、枕及び人が支持されている表面に平行で、略寝
ている人の背骨の高さである平面が、人の頭を実質上二
分するように、頭を位置せしめる。上記平面は人の鼻も
略二分するように位置せしめられ、これは頭が過度に捩
じれないことを示す。
一方、仰向けに寝る人については、首の下面に略沿って
延びる平面と枕を支持する表面(従って水平面)とが形
成する、使用者の胸側(頭側ではない)の角度が純角に
なるように、頭が位置せしめられる。かような位置付け
において、鼻の先端を通って延び且つ上記平面に平行な
第二の平面と水平面との間に形成される、使用者の胸側
の角度も純角をなす。更に、頭の最下点が枕を支持する
表面から5乃至20cm、特に好ましくは8乃至10cm上
方になるように、頭が位置せしめられる。また、首の中
央部の下面は、枕を支持する表面に対して、通常頭の最
下点よりも略2乃至5cm高くせしめられる。
本発明の特定形状及び枕作成に使用される種々の材料の
調整使用により、鼾を減少せしめて快適に眠ることが実
現される。
〔実施例〕
以下、本発明に従って構成された鼾防止枕の好適実施例
を図示している添付図面を参照して、更に詳細に説明す
る。
第1図は本発明の好適実施例を図示している傾斜面であ
る。第1図に図示する鼾防止枕10は、基礎部材14と
この基礎部材14の片縁に沿ってその上面に固定された
支持部材12とを具備している。支持部材12は全体と
して断面形状が凸状湾曲である表面を有し、この表面に
は実質上平行に延びる峰部とかかる峰部間に位置する谷
部とが形成されていて、支持部材の表面は波形断面形状
を呈する(第2図)。更に、支持部材は、その両端部よ
りもその中央部が基礎部材14の後縁に近くなるよう
に、その長手方向においても湾曲せしめられている。図
示の支持部材12の鉛直方向厚さはその長手方向全体に
渡って実質上同一である。第2図に図示する如く支持部
材12の断面形状は半円形状である。かような支持部材
12は、円形断面形状に形成したものを二分して実質上
等しい2個の半円形断面形状にせしめ、次いで適宜寸法
に仕上げ切断し、そして基礎部材14の前縁に隣接せし
めて基礎部材14上に固着することができる。
第1図には、基礎部材14に直接的に包旋形状を形成す
ることによって或いは基礎部材14の上面上に包旋状材
料を積層せしめることによって、基礎部材14に配設さ
れた包旋状表面26も図示されている。この包旋状表面
26が使用される時には、支持部材12の後縁を湾曲せ
しめることなく垂直にせしめて、包旋状表面26の前縁
に支持部材12の後縁を密接せしめるのが好ましい。
第2図は第1図の枕における線II−IIに沿った断面図で
ある。支持部材12、基礎部材14及び包旋状材料層3
2は、接着或いはその他の周知の様式によって固着され
た別個の要素として図示されている。支持部材12、基
礎部材14及び包旋状材料層32を一体に形成すること
もできる。第2図から理解される如く、基礎部材14の
後縁の高さHは前縁の高さhよりも高く、基礎部材14
の上面は傾斜せしめられている。好適実施例において
は、上記高さHは上記高さhの略1.2乃至5倍であ
る。例えば、一好適実施例においては、上記高さHは略
11.43cm(4.50inches)であり、上記高さhは
略8.26cm(3.25inches)である。更に、枕の深
さD(第1図)は略40.64cm(16.0inches)で
あり、枕の幅W(第1図)は55.88cm(22.0in
ches)である。これらの寸法並びに存在する場合の上記
傾斜の度合は、以下に詳述するとおりの使用者の頭の適
切な位置付けである最終的目標に応じて変化し得るもの
である。水平に対する上記傾斜の好適範囲は5乃至25
度である。
第2図においては、基礎部材14の上面30上に包旋状
材料層32を固着することによって包旋状表面26が形
成されている。支持部材12の固着は基礎部材14の上
面に支持部材12の底縁を取り付けることによって達成
され得る。包旋状材料層32及び支持部材12の固着
は、接着剤の使用或いはその他の周知の固着様式によっ
て達成され得る。製造技法に応じて、基礎部材、支持部
材及び包旋状表面を単一材料片から形成することもでき
る。
支持部材12は好ましくは半円形状であり、第2図に図
示する如く基礎部材14の上面上に固着される。頭を適
切に位置付け高度の快適性を与える限り、他の種々の形
状も可能である。好適実施例においては、支持部材12
の半円形状断面の半径は略3.81乃至10.16cm
(1.5乃至4inches)、特に略6.35cm(2.5in
ches)である。また、支持部材12の長手方向長さは基
礎部材14の前縁の長さより若干長いのが好適である。
例えば、基礎部材14の前縁が略55.88cm(22in
ches)である場合、支持部材12の長さは略57.79
cm(22.75inches)であるのが好適である。好適実
施例における支持部材12の鉛直方向厚さは長さ方向に
一定である。使用者の首を支持する中央部において支持
部材12の鉛直方向厚さを若干小さくすることもでき
る。
本発明の好適実施例においては、支持部材12、包旋状
材料層32及び基礎部材14は全て、気泡ポリウレタン
材料から形成される。枕の各構成要素に同一ポリウレタ
ンを使用し得るが、各構成要素を異なった気泡ポリウレ
タンから形成するのが好適である。米国のイー・アール
・カーペンター・カンパニー インコーポレーテッドか
ら商品名「OMALUX」として販売されている圧縮ポリウレタ
ン材料は、本発明の目的に、特に支持部材の材料とし
て、適切であることが判明している。本発明の鼾防止枕
の1個乃至数個の構成要素を、ガチョウのダウン毛、空
気又は液体が充填された袋体、中空部含有繊維(嵩を増
大せしめ且つクッション性を向上せしめるために押出工
程においてストランド中に気孔を発生せしめた繊維で、
例えば米国のイー・アイ・デュポン・アンド・カンパニ
ーから商品名「HOLLOW FILLED II」として販売されている
繊維)の如き、その他の材料或いはそれらの組合せから
形成することもできる。
使用する材料の硬さも種々に変化し得るが、以下に詳細
に説明する如く、3個の要素の硬さは使用者の呼吸路を
最適にせしめる頭位置を実現する値であることが重要で
ある。
人間の頭の重量は、一般に、4536乃至6350g
(10乃至14pounds)であるといわれている。従っ
て、かような重量に対処するのに適した硬さを有する材
料を使用することが重要である(かかる特徴は従来の枕
の多くにおいて欠如している)。再び第2図を参照して
説明すると、人間の頭36が二点鎖線で図示されてい
る。上述した如く人間の頭の重量は通常4536乃至6
350g(10乃至14pounds)であるので、かかる重
量に対して適切な硬さ即ちILD(indentation load de
flection)値を有する材料を選択することが重要であ
る。ILD値は材料を窪ませるのに必要な押込荷重値で
あり、例えばILD値14は厚さ略10.16cm(4in
ches)の材料片を厚さ略2.54cm(1inch)に変形せ
しめるのに略6350g(14pounds)の荷重を必要と
することを意味し、ILD値12は厚さ略10.16cm
(4inches)の材料片を厚さ略2.54cm(1inch)に
変形せしめるに略5443g(12pounds)の荷重を必
要とすることを意味する。また、初期ILD値は材料片
を圧縮し始めるのに必要なポンド表示荷重を意味し、2
5%ILD値は材料片の厚さを25%圧縮するのに必要
なポンド表示荷重を意味し、65%ILD値は材料片の
厚さを65%圧縮するのに必要なポンド表示荷重を意味
する。
好適実施例において、鼾防止枕のためのILD値は6乃
至25、好ましくは10乃至21の範囲である。鼾防止
枕の各構成要素(支持部材12、基礎部材14及び/又
は包旋状材料層32)の硬さを幾分変えることが有利で
あることも判明している。詳述すると、本発明の枕の目
的に対して、支持部材12の初期ILD値は基礎部材1
4及び/又は包旋状材料層32の初期ILD値より低い
のが好適であり、例えば支持部材12のILD値を14
に、基礎部材14のILD値を18に、包旋状材料層3
2の25%ILD値を21に設定することができる。
更に、基礎部材14の密度よりも高い密度を有する気泡
ポリウレタンフォームから支持部材12を形成するのが
有利であることが判明している。この場合、支持部材1
2の初期ILD値が11で、基礎部材14の初期ILD
値が16であれば、基礎部材14よりも支持部材12の
方が圧縮開始し易い。しかしながら、圧縮が進行すると
密度の高い材料は密度の低い材料よりも圧縮され難くな
る。従って、25%以上の圧縮領域においては、ILD
値が逆転し、密度の高い材料の圧縮は益々困難になる。
この特徴によって使用者の首が枕支持表面から上方に延
ばされ或いは伸長され、使用者の首における快適性が増
大せしめられる。支持部材12の初期硬さは小さいので
首に対して柔軟な表面が与えられ、充分な快適性が得ら
れる。しかしながら、延びた状態の首の緊張を防止する
ためには首に対する硬い支持も要求される。この硬い支
持は、高密度材料から形成された支持部材12が使用者
によって圧縮されることによって得られる。
第1図及び第2図には、本発明の好適実施例において基
礎部材14の上面に形成されている凹部38が図示され
ている。この凹部38はそこに使用者の頭が位置せしめ
られると使用者の後頭部に略順応する形状である。即
ち、凹部38の最深部が頭基部を支持し、凹部38の前
部周縁に存在する浅い縁部40が頭の首近接領域を支持
するように、凹部38は形成されている。凹部38の浅
い縁部40は支持部材12の最内側部の直ぐ内側に位置
せしめられており、支持部材12から基礎部材14への
円滑な且つ快適な移行が実現せしめられている。本発明
の目的に対して適切な深さは基礎部材14における最深
部で略2.54乃至10.16cm(1乃至4inches)、
特に好ましくは略6.60cm(2.6inches)である。
凹部38の最深部並びに基礎部材14及び包旋状材料層
32の硬さ及び密度は、平均的人間の頭(即ち5443
g−12pounds−の頭)をその最下部が基礎部材14の
底面から高さL1になるように位置せしめる、ように設
定される(第2図)。基礎部材14における高さL1は
略7.62乃至12.7cm(3乃至5inches)、特に略
8.89乃至10.16cm(3.5乃至4inches)であ
るのが好ましい。凹部38の深さは、そこに支持される
頭の最下部が支持部材12に支持されている首領域より
も確実に下方になるようにせしめるに充分なものでもあ
る。
凹部38は後縁まで延びて、凹部38の最深部よりも浅
いのが好適である後凹部即ち首スロット13を形成す
る。この首スロット13はもう一つの頭静止位置(換言
すれば、前後方向を逆にして枕を使用し、首スロット1
3に首を位置せしめて凹部38に頭を位置せしめる)を
規定し、枕の適応性を増大せしめる。
第1図及び第2図を参照して説明を続けると、支持部材
12の表面18は波形断面形状であり、支持部材12の
表面には長手方向に延在する複数個の峰部と谷部とが形
成されている。第5図に図示する如く、波形断面形状で
ある支持部材12の表面18は、使用者の顔が滑動して
支持部材12から離隔するのを防止する補助手段を構成
する。かかる防止効果は、使用者の顔の柔軟な部分を支
持部材12の波形断面形状表面に形成されている谷部よ
りも幾分高く位置せしめ、使用者の顔の顎を支持部材1
2の、基礎部材14に形成されている頭用凹部38に近
接する縁上に位置せしめることによって、部分的に達成
される。更に、包旋状表面と同様に、波形断面形状表面
18は首と顔の一部を支持するための快適な表面を構成
し、そしてまた身体の熱を効果的に放射せしめる表面を
構成する。支持部材12の表面18の快適性は、頭の重
量を鉛直方向と共に水平方向に分散せしめる能力に部分
的に起因している。
第1図及び第3A図乃至第3D図に図示する如く、枕及
び支持部材12の湾曲表面48は、支持部材12の中央
部20並びに両端部22及び24と、基礎部材14のこ
れらの下方に位置する部分とによって規定されている。
支持部材12の湾曲表面の半径Rは略45乃至90cm
(1.5乃至3feet)、特に略75cm(2.5feet)で
あるのが好ましい。湾曲表面48の円弧は充分小さく、
仰向けに寝ている人(第2図及び第4図)の肩と支持部
材12並びに枕の両端との間に過度の接触を生成するこ
とはない。湾曲表面48の形状は使用者の肩の傾斜輪郭
に略合致する。前縁におけるかかる形状によって使用者
の肩と枕の前縁との間に若干の接触が生成され、使用
者、特に仰向けに寝ている使用者に対する所要位置から
枕が移動するのを防止する作用が生ずる。
枕の湾曲表面48は、更に、横向きに寝ている使用者
(第5図)が、首下部及び肩を円弧中央領域内に位置せ
しめて、頭及び首が快適に且つ適切に支持されるように
なすことを可能にする。或る状況下においては縁が真直
な支持部材を利用することができるが、本発明の好適実
施例では上述したとおりの利点を有する湾曲支持部材1
2を利用する。
第3A図乃至第3D図は鼾を防止乃至低減せしめる枕の
他の実施例50、52、54及び55を図示している。
枕50、52、54及び55の各々は、支持部材におけ
る波形断面形状表面と共に包旋状材料層を欠如してい
る。枕50、52、54及び55は基礎部材56とこの
基礎部材の円弧状縁に沿ってその上面上に支持されてい
る円弧状支持部材58から構成されている。第3A図に
図示する実施例においては、基礎部材56の上面に使用
者の頭を受け入れる凹部領域が形成されていない。他
方、第3B図に図示する実施例においては、中央凹部6
6並びに浅い左右側凹部62及び64を含む凹部領域6
0が形成されている。中央凹部66は、第2図の凹部3
8と同様に、使用者の口頭部に順応せしめられる。中央
凹部66に隣接する側凹部62及び64は、横向きに寝
る使用者の顔の側部に順応せしめられ、頭を適切に位置
せしめる。
第3C図に図示する実施例においては、基礎部材56の
上面に凹部を形成することに代えて、中央領域67を異
なる種類の材料によって形成している。中央領域67以
外は第一の材料68で形成されており、中央領域67は
第二の材料70で形成されている。基礎部材及び中央領
域を形成するのに使用される材料の種類に応じて、材料
の硬さを異ならせしめることができる。好ましくは、中
央領域67の材料70は、使用者の頭を上述した如くに
最適に位置せしめ、かくして寝ているときの使用者の鼾
を低減し或いは防止するために、高密度で且つ初期硬さ
が低い高品質気泡ポリウレタンである。
第3D図は、枕の中央領域に形成されている凹部57が
後縁21まで延びている実施例を図示している。凹部5
7のかかる延長は、第3D図及び第7図に図示する凹部
53を生成せしめる。凹部53は枕を使用者の身体形状
及び好みに順応せしめて本発明の枕の利点を増加せしめ
る。第7図に図示する如く後縁における凹部53は中央
凹部57よりも浅い。かかる凹部53は使用者に最適空
気路を提供する。第3D図に図示する如く、凹部53は
後縁に向かって延在する際に細くなるのが好適である。
第3B図、第3C図及び第3D図に図示する枕の頭支持
領域は第1図、第2図及び第5図に図示する枕の凹部と
同様な特徴及び特性を有する凹部であることが理解され
るべきである。基礎部材の上面に包旋状表面を形成或い
は包旋状材料層を付加することも意図され得る。
上述したとおり、効果的な鼾防止枕、即ち鼾を相当低減
せしめる枕を得るためには、使用者の呼吸路をできる限
り開口せしめることが重要である。第4図には、睡眠中
の鼾を最小限にせしめ或いは防止せしめるために、使用
者74が頭76、鼻通路78及び口通路80を本発明の
枕上に位置せしめた状態が図示されている。第6A図乃
至第6C図は、枕上に位置せしめられる使用者の頭の可
能性のある種々の状態を図示している。第6B図には、
使用者が最適呼吸路を有する伸長した状態即ち「強吸
引」状態が図式的に示されている。第6B図及び第4図
から理解される如く、使用者の顎下面に略沿って延び且
つ使用者の伸長した首に略平行に延び、枕を支持してい
るベッド表面と交差する平面83は使用者の胸側におい
て水平に対して純角「a」を形成する。
しかしながら、上記角度「a」が過大になると呼吸路の
部分的閉塞が発生し始めることが注目されるべきであ
る。
第6A図は上記角度が略90度になるように頭が位置付
けられた状態を図式的に示している。頭のかかる位置
は、第6B図に示す位置の場合程呼吸路を開口せしめ
ず、従って呼吸路の部分的閉塞を発生させ始めて、睡眠
中の人に鼾をかかせる。
第6C図は頭を胸に向けて傾斜せしめた状態を図式的に
示している。上記角度「a」は鋭角である。上記角度
「a」が過少になると、頭は再び呼吸路の閉塞を発生せ
しめる位置になり、睡眠している人の鼾を増大せしめ
る。
本発明の枕は、第4図に図示する如く、仰向けに寝てい
る人の頭を伸長して位置せしめて、呼吸路を最適に開口
された状態にせしめる。上記角度「a」は125乃至1
65度、特に略155度程度であるのが好ましい。
第5図は、頭を本発明の枕上に快適に位置せしめて横向
きに寝ている状態を図示している。二点鎖線で示す如
く、使用者の頭46は枕の底面92から高さL2に位置
せしめられている。高さL2は第2図に図示する枕に関
して説明した高さL1と同一範囲内に、即ち略7.62
乃至12.7cm(3乃至5inches)、特に8.89乃至
10.16cm(3.5乃至4inches)に設定される。高
さL2は枕の底面92から支持部材の上面に支持されて
いる首底面までの高さよりも低い。従って、基礎部材1
4と包旋状材料層32との双方に密度が異なった気泡ポ
リウレタンフォームを使用する場合には、使用者の頭4
6がフォームを所要範囲圧縮することによって上記高さ
L1及び2が好適範囲内になるようにフォームの硬さ値
が選定される。例えば、人の頭が5443g(12poun
ds)でフォームのILD値が12であると、頭が接触す
る領域における基礎部材と包旋状材料層との組合せ厚さ
が10.16cm(4inches)である場合には、略2.5
4cm(1inch)圧縮され、従って頭は枕の底面92から
7.62cmの高さにせしめられる。この高さはL1及び
L2の好適範囲内である。
第5図は横向きに寝ている人の呼吸路の開口度を向上せ
しめる頭位置を図示している。図示の位置において、図
式的に示されている使用者の背骨94は、枕10の底面
92と実質上平行である。この場合にも、最適呼吸路を
得るためには首の捩じりを回避することが重要である。
横向きに寝る人の第5図に示す最適頭位置においては、
枕10の底面92と平行な平面P1が鼻の一部と背骨を
通って延びる。支持部材12は頭を第5図に示す位置に
維持するのに適した高さ及び硬さを有する。使用者の背
骨94、頭及び首に実質上捩じりTが存在しないよう
に、支持部材12は使用者の頬及び顎領域を支持する。
更に、支持部材12は使用者の顎を鎖骨領域から上方に
離隔した状態に維持する首固定具として作用する。
好ましくは、平面P2が使用者の顔の側面の顎領域に合
致し且つ基礎部材の傾斜上面と平行になるように、使用
者の頭が位置付けられる。また、基礎部材の湾曲前縁と
合致し且つ鉛直方向上方に延びる線L3が、使用者の顎
底面に対して接線状に延びるように、使用者の頭が位置
付けるのが好ましい。
本発明の枕は種々の方法で製造することができる。例え
ば、成形操作によって枕10の全体を、気泡ポリウレタ
ンの如き本質的に同一の材料から一体に成形することが
できる。或いは、枕の外側層を成形操作等によって形成
し、液体又は気体を充填して膨張せしめることによって
製造することもできる。好適実施例においては、基礎部
材14、包旋状材料層32及び支持部材12は別個の型
内で密度の異なった気泡ポリウレタンから夫々別個に成
形される。しかる後に、接着剤、加熱等の手段によって
支持部材12を基礎部材14の上面前縁領域に固着す
る。そして更に、交互に丘部と谷部とが存在する気泡ポ
リウレタンフォーム製包旋状材料層32を、基礎部材1
4の上面の残留領域に積層する。
上述した好適実施例の如く、使用者の頭を支持するため
の凹部を形成することが望まれる場合には、成形の際に
直接的に凹部を形成し、或いは基礎部材14の上面から
凹部を加圧切断することによって凹部を形成する。しか
る後に、基礎部材14の上面に均一な厚さを有する包旋
状材料層32を固着する。固着された包旋状材料層32
は、凹部38の如き凹部領域を含む上面形状を規定し、
第1図及び第2図に図示する如き枕の最終形状が形成さ
れる。更に、支持部材12を長手方向湾曲形状にせしめ
るために、基礎部材14の前縁部から月形状を切除し、
切除された基礎部材14の前縁に支持部材12の前縁を
合致せしめて半円形乃至半球状の支持部材12を基礎部
材14の上面に固着する。そして、基礎部材14の前縁
両端部を切除して支持部材12の湾曲両端部に合致せし
める。
第8図には、第1図に図示する実施例に類似している
が、基礎部材14の両側から延びて中央凹部38に連な
る長手方向に延びる一対の側窪み100及び102を含
んでいる実施例が図示されている。側窪み100及び1
02は中央凹部38と連なって長手方向全長に渡って連
続し、使用者の頭が受入れられ得る部位104及び10
6を形成する。
各側窪みは均一な深さ及び半径を有することができる。
或いは、一方の窪みを他方の窪みよりも深く又は幅広に
せしめて、より大きい頭に対する適合性を枕に付与し、
枕の適合性を増大せしめることもできる。側窪み100
及び102の深さはいずれの部位においても、略2.5
4乃至7.62cm(1乃至3inches)であるのが適当で
あることが判明している。前から後へ傾斜して延びる表
面上における側窪みの前後方向適切位置は、側窪みが中
央凹部の最深部に開口する位置である。一方の側窪みを
他方の側窪みよりも高い部位、即ち後方に位置せしめる
こともできる。
以上本発明の実施例について説明したが、本発明の範囲
から逸脱することなく種々の様式で上記実施例を変形乃
至修正することができることが理解されるべきである。
〔発明の効果〕
本発明の鼾防止枕は、鼾を防止乃至低減せしめるのに充
分有効であり、快適に使用することができ、しかも安価
に製造することができる。
図面の簡単な説明 第1図は、本発明の枕の一実施例を示す斜面図。
第2図は、第1図の線II−IIに沿った断面図。
第3A図乃至第3D図は、本発明の枕の他の実施例の斜
面図。
第4図は、本発明の枕の一実施例と共に仰向けに寝てい
る使用者の頭及び首の位置を示す側面図。
第5図は、本発明の枕の一実施例と共に横向きに寝てい
る使用者の頭及び首の位置を示す側面図。
第6A図乃至第6C図は使用者の頭の種々の位置を示す
簡略図。
第7図は、第3D図の枕の後縁を示す側面図。
第8図は、本発明の他の実施例を示す斜面図。
10…鼾防止枕 12…支持部材 14…基礎部材 18…支持部材の表面 32…包旋状材料層 38…凹部 50…鼾防止枕 52…鼾防止枕 54…鼾防止枕 55…鼾防止枕 56…基礎部材 58…支持部材

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前縁及び後縁並びに底面及び上面を有する
    基礎部材と、断面形状が凸状湾曲である表面を有する細
    長い支持部材とを具備し、該支持部材は該後縁よりも該
    前縁に近接せしめて該基礎部材上に配設されており、該
    支持部材は該基礎部材の該前縁の長手方向延在形状と実
    質上同一の形状で長手方向に延在し、該基礎部材及び該
    支持部材の寸法及び位置は、仰向け状態の使用者の首が
    該支持部材に支持され頭が該支持部材の後方で該基礎部
    材に支持された時に、使用者の顎下面に略沿って延びる
    平面と水平面との間に形成される、使用者の胸側の角度
    が純角になるように設定されている、ことを特徴とする
    鼾防止枕。
  2. 【請求項2】該純角は約125乃至160度である、特
    許請求の範囲第1項記載の鼾防止枕。
  3. 【請求項3】該後縁の高さは該前縁の高さの約1.2乃
    至5倍で、該上面は該後縁から該前縁に向かって下方に
    傾斜せしめられている、特許請求の範囲第1項又は第2
    項記載の鼾防止枕。
  4. 【請求項4】該上面の中央領域には凹部が形成されてお
    り、該凹部の前側境界は該支持部材の、該基礎部材の該
    後縁に最も近接する部分の直ぐ後方に位置する、特許請
    求の範囲第2項記載の鼾防止枕。
  5. 【請求項5】該支持部材の断面形状は半円形状であり、
    該半円形状の非湾曲部が該基礎部材の該上面に接触せし
    められている、特許請求の範囲第1項又は第2項記載の
    鼾防止枕。
  6. 【請求項6】該前縁は長手方向に湾曲せしめられ、該支
    持部材も該前縁の湾曲に順応して長手方向に湾曲せしめ
    られており、該支持部材の前側部は該基礎部材の前側部
    と略整合せしめられており、該前縁の長手方向湾曲の半
    径は略45乃至90cmである、特許請求の範囲第1項又
    は第2項記載の鼾防止枕。
  7. 【請求項7】該支持部材の表面には長手方向に延びる複
    数個の峰部と該峰部間に位置する複数個の谷部とが形成
    されている、特許請求の範囲第1項又は第2項記載の鼾
    防止枕。
  8. 【請求項8】該基礎部材の該上面は、該支持部材に覆わ
    れた部分を除いて、包旋状である、特許請求の範囲第1
    項記載の鼾防止枕。
  9. 【請求項9】該上面に積層された包旋状材料層を含む、
    特許請求の範囲第1項又は第8項記載の鼾防止枕。
  10. 【請求項10】少なくとも一種類のポリウレタンフォー
    ムから形成されている、特許請求の範囲第1項記載の鼾
    防止枕。
  11. 【請求項11】該基礎部材は該支持部材の初期硬さより
    大きい初期硬さを有する材料から形成され、該支持部材
    は該基礎部材の密度よりも高い密度を有する材料から形
    成されている、特許請求の範囲第1項又は第10項記載
    の鼾防止枕。
  12. 【請求項12】該基礎部材の該上面には該基礎部材の該
    後縁まで延在して該後縁に首スロットを形成する凹部が
    形成されている、特許請求の範囲第2項記載の鼾防止
    枕。
  13. 【請求項13】該凹部から枕の片側まで第一の側窪みが
    延在し、該凹部から枕の他側まで第二の側窪みが延在す
    る、特許請求の範囲第4項又は第12項記載の鼾防止
    枕。
  14. 【請求項14】前縁及び後縁並びに底面及び上面を有す
    る圧縮性基礎部材と、断面形状が凸状湾曲である表面を
    有し且つ該後縁よりも該前縁に近接せしめて該基礎部材
    上に配置された細長い圧縮性支持部材とを具備し、少な
    くと二種類の異なったポリウレタンフォームから形成さ
    れ、該基礎部材は該支持部材の初期ILD値よりも大き
    い初期ILD値を有する材料から構成され、該支持部材
    は該基礎部材の密度よりも高い密度を有する材料から構
    成され、該基礎部材と該支持部材の双方の25%以上の
    圧縮領域においては該支持部材のILD値が該基礎部材
    のILD値より大きくなるようにせしめられている、こ
    とを特徴とする鼾防止枕。
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