JPH067829A - リンガーロールのニップ幅測定方法 - Google Patents

リンガーロールのニップ幅測定方法

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JPH067829A
JPH067829A JP16758192A JP16758192A JPH067829A JP H067829 A JPH067829 A JP H067829A JP 16758192 A JP16758192 A JP 16758192A JP 16758192 A JP16758192 A JP 16758192A JP H067829 A JPH067829 A JP H067829A
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JP
Japan
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roll
nip width
distance
wringer roll
measured
Prior art date
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Application number
JP16758192A
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English (en)
Inventor
Yoshiharu Iwashita
義春 岩下
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】回転中においてもリンガーロールのニップ幅を
測定できるリンガロールのニップ幅測定方法を提供す
る。 【構成】冷延鋼板26に付着した液体を除去するリンガ
ーロール20のニップ幅l0 を測定する際に、変位計2
2と変位計24とを備え、変位計22とロール軸30と
の距離l1 を測定し、変位計24と冷延鋼板26との距
離l2 を測定し、下記の式に基づいて演算する。 数1: ここで、l0 :リンガーロールのニップ幅、d1 :リン
ガロール軸の直径、d2:リンガーロールの直径

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ストリップのメッキ
後、洗浄後等にこのストリップに付着している液体を除
去するリンガーロールのニップ幅測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】冷延鋼板などに付着した液体を除去する
際に使用されるリンガーロール設備としては、一対のリ
ンガーロール間にこの冷延鋼板を挟み込んでリンガーロ
ールどおしを圧着させる型式のものが複数組配設されて
いることが多い。リンガーロールとしては、鉄製ロール
の外周表面にゴムなどの弾性体を装着したもの(以下、
ゴムロールと称す)が多く、一対のロールの双方をゴム
ロールにしたものや、片方のみをゴムロールにしたもの
がある。
【0003】ロールどうしを圧着させる(「圧下」とい
う)方法としては、ロールを押える空気圧シリンダを備
え、この空気シリンダの出力を軸受箱を介しゴムロール
軸に伝達する方法がある。また、空気圧シリンダのかわ
りに圧下スクリュを用いる方法もある。この圧下すると
きの力(圧下力)が適切でないときに生ずる現象を、図
3、図4を参照して説明する。
【0004】図3は圧下力が弱い場合を示し、図4は圧
下力が強い場合を示す。図3(A)及び図4(A)は冷
延鋼板の進行方向に添って切断した垂直断面図、図3
(B)及び図4(B)は冷延鋼板の進行方向に直交する
平面で切断した垂直断面図である。圧下力が弱いとき
は、冷延鋼板10と非接触状態になった上・下ゴムロー
ルのゴム12、14の端部に隙間Sが形成され、この隙
間Sからこの冷延鋼板10に付着している水などが出側
にまわり込むため、冷延鋼板10が腐食される現象等が
発生する。
【0005】一方、圧下力が強いときは、ゴムロールの
ゴム12、14の接触部の局部変形が大となるため、ゴ
ム内部の異常発熱や異常過大応力により、短期間のうち
にゴムの剥離現象などが生じてゴムロールが破壊する。
したがって、ゴムロールと鋼板との接触幅(この接触幅
を、後述する図1のl 0 で示すニップ幅という。)を適
正な値にすることは極めて重要なことである。
【0006】図5を参照して、このニップ幅を測定する
従来の方法を説明する。図5は、冷延鋼板の進行方向に
添って切断した垂直断面図である。従来はライン停止
時、オペレータがゴム12と冷延鋼板10との間に銀紙
(ラップ紙)16などを挟み込み、銀紙16に形成され
たゴムロール跡を観察してニップ幅を測定している。こ
の測定結果に基づいて、空圧シリンダーへの圧力調整や
スクリューの調整により圧下力が決定されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の方法では、
ニップ幅の測定をライン停止時にしか行うことができな
い。また、回転しているリンガーロールの回転数の変化
に伴うニップ幅の変動や、板厚の変動などに伴うニップ
幅の変動を検知する方法は全くなかった。このため、オ
ペレータが、“目視”で圧下力を調整しており、圧下の
過大・過少による液絞りのムラ、ロールの短命化が少な
くなかった。
【0008】本発明は、上記事情に鑑み、回転中におい
てもリンガーロールのニップ幅を測定できるリンガロー
ルのニップ幅測定方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のリンガロールのニップ幅測定方法は、(1)
第1の固定点と前記リンガーロールのロール軸との距離
1 を測定し、(2)第2の固定点と前記リンガーロー
ルを通過する鋼板との距離L2 を測定し、(3)l2
2 −hを算出し、下記の式に基づいて演算することを
特徴とするものである。
【0010】
【数2】
【0011】ここで、l0 :リンガーロールのニップ幅 d1 :リンガロール軸の直径 d2 :リンガーロールの直径 h :第1の固定点と、第2の固定点との高さ方向の距
離差 尚、距離l1 と距離L2 とを測定するために、第1の固
定点と第2の固定点とにそれぞれ変位計を備える。
【0012】また、第1の固定点と第2の固定点が高さ
方向で同じレベルにある場合は、上記(3)に記載した
算出は不要となるため、第1の固定点と第2の固定点は
同じ高さレベルにあるようにする方が好ましい。
【0013】
【作用】本発明によれば、2つの変位計によりロール軸
との距離及び鋼板との距離を測定し、この測定値に基づ
いてニップ幅が求められるため、ロール組込時および操
業中において連続的にニップ幅が測定され、この結果、
常に適正な圧下・液絞り状態を保つことができ、鋼板の
品質向上、リンガーロールの長寿命を確保することが可
能となる。
【0014】
【実施例】次に、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。図1は冷延鋼板の進行方向に添って切断した垂
直断面によりリンガーロールのニップ幅測定方法を示す
模式図、図2は冷延鋼板の進行方向に直交する平面で切
断した垂直断面によりリンガーロールのニップ幅の測定
方法を示す模式図である。
【0015】リンガロール20のハウジング(図示せ
ず)には、2つの非接触式の変位計22、24が防振対
策を施し、同じ高さとになるように取付けられている。
変位計22はリンガーロール20の上方に取り付けられ
ており、この変位計22ではこの変位計22とロール軸
26との距離が測定される。変位計24では、この変位
計24と冷延鋼板26との距離が測定される。また、変
位計22及び変位計24の測定結果が入力され、後述す
る式に従って演算を行う演算装置(図示せず)が備えら
れている。また、図2に示すように、この演算装置で演
算されたニップ幅に基づいて、圧下力を調整するシリン
ダ28と、このシリンダ28の力をロール軸30に伝達
する軸受け箱32とが備えられており、これらにより適
正なニップ幅となるように構成されている。
【0016】なお、変位計24の取付角度αはできるか
ぎり90°に近く、かつ、リンガーロール20近くの冷
延鋼板26との距離を測定するほうが測定誤差は少な
い。上記のように取り付けられた2つの変位計22、2
4でそれぞれの距離を測定することにより、ニップ幅l
0 を求める方法について説明する。ロール軸30の直径
をd1 、リンガーロール20の直径をd2 とし、変位計
22の測定値をl1 、変位計24の測定値をl2 とする
と、ニップ幅l0 は、
【0017】
【数3】
【0018】で計算される。したがって、予めd1 、d
2 を演算装置に入力しておけば、リンガーロール20が
停止中であっても、稼働中であっても、ニップ幅l0
求めることができる。次に、直径250mm、長さ20
00mmのゴムライニングの1対のリンガーロール(軸
径φ95mm)を複数セット用いて、厚さ0.24mm
×幅1250mmの冷延鋼板の洗浄装置に本実施例の測
定方法を適用した例を示す。
【0019】組込時のl1 =300mm、l2 =500
mmとし、レーザ式変位計を用いて、α=60°として
ニップ幅を測定した。組込時、ニップ幅l0 =22mm
であったが、ラインスピード0〜500mpmにおい
て、l0 の測定値は21.2〜24.1の間で変動し
た。この程度の変動は、許容できる範囲であり、特に問
題なく、ニップ幅が測定できることが判明した。
【0020】なお、本実施例では、冷延鋼板26の上方
のリンガーロール20の場合を説明したが、下方のロー
ルにも適用すれば更に良い結果が得られる。また、OP
側、Dr側に取付けた場合は、圧下のバランス状態を知
ることができる。変位計はレーザ式に限ることなく、超
音波式や、接触式のものであっても良い。上記実施例で
は演算装置を備えたが、この演算装置を備えずに2つの
変位計22、24で測定された結果に基づいて、オペレ
ータがニップ幅を計算してもよい。
【0021】また、2つの変位計22、24は同一高さ
レベルになるように取付けられているが、それぞれ異な
る位置に取り付けても良い。この場合は、2つの変位計
のレベルの差を予め求めて、2つの変位計のレベルが等
しくなるようにl1 とl2 とを換算することによりニッ
プ幅が求められる。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、1つの固定点とロール
軸との距離、及び他の1つの固定点と鋼板との距離を測
定し、この測定された2つの距離に基づいてニップ幅を
計算するため、ロール組込時、操業中を問わずリンガー
ロールのニップ幅を測定することができる。この結果、
常に適正なリンガーロールの圧下状態を得ることがで
き、安定した液絞り、リンガーロールの長寿命を確保す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】冷延鋼板の進行方向に添って切断した垂直断面
によりリンガーロールのニップ幅測定方法を示す模式図
である。
【図2】冷延鋼板の進行方向に直交する平面で切断した
垂直断面によりリンガーロールのニップ幅の測定方法を
示す模式図である。
【図3】リンガーロールの圧下力が弱い場合を示し、
(A)は冷延鋼板の進行方向に添って切断した垂直断面
図、(B)は冷延鋼板の進行方向に直交する平面で切断
した垂直断面図である。
【図4】リンガーロールの圧下力が強い場合を示し、
(A)は冷延鋼板の進行方向に添って切断した垂直断面
図、(B)は冷延鋼板の進行方向に直交する平面で切断
した垂直断面図である。
【図5】ニップ幅を測定する従来の方法を示し、冷延鋼
板の進行方向に添って切断した垂直断面図である。
【符号の説明】
20 リンガーロール 22、24 変位計 26 冷延鋼板 28 圧下シリンダー 30 リンガーロール軸 32 軸受箱 l0 リンガーロールのニップ幅 l1 変位計とリンガーロール軸との距離 l2 変位計と冷延鋼板との距離 d1 リンガーロール軸の直径 d2 リンガーロールの直径

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リンガーロールのニップ幅を測定する方
    法において、 第1の固定点と前記リンガーロールのロール軸との距離
    1 を測定し、 第2の固定点と前記リンガーロールを通過する鋼板との
    距離L2 を測定し、 l2 =L2 −hを算出し、 下記の式に基づいて演算することを特徴とするリンガー
    ロールのニップ幅測定方法。 【数1】 ここで、l0 :リンガーロールのニップ幅 d1 :リンガロール軸の直径 d2 :リンガーロールの直径 h :第1の固定点と、第2の固定点との高さ方向の距
    離差
JP16758192A 1992-06-25 1992-06-25 リンガーロールのニップ幅測定方法 Withdrawn JPH067829A (ja)

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