JPH0677873B2 - マグネトロン用ろう材の製造方法 - Google Patents
マグネトロン用ろう材の製造方法Info
- Publication number
- JPH0677873B2 JPH0677873B2 JP26476486A JP26476486A JPH0677873B2 JP H0677873 B2 JPH0677873 B2 JP H0677873B2 JP 26476486 A JP26476486 A JP 26476486A JP 26476486 A JP26476486 A JP 26476486A JP H0677873 B2 JPH0677873 B2 JP H0677873B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetron
- filler metal
- brazing
- brazing filler
- powder
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Powder Metallurgy (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、電子レンジなどに用いられるマグネトロン用
ろう材の製造方法に関するものである。
ろう材の製造方法に関するものである。
（従来技術とその問題点） マグネトロンは、モリブデンでつくられた上部エンドハ
ットおよび下部エンドハットの間にトリウムタングステ
ンでつくられたコイルを保持させてなるフィラメントを
そなえているのが一般的である。
ットおよび下部エンドハットの間にトリウムタングステ
ンでつくられたコイルを保持させてなるフィラメントを
そなえているのが一般的である。
コイルをエンドハットにろう付するためのろう材として
は、従来ルテニウム37〜47wt％、モリブデン53〜63wt％
の圧粉体、もしくは焼結体、または、ルテニウム粉末37
〜47wt％、モリブデン粉末53〜63wt％とバインダーを混
合したペーストが用いられていた。圧粉体もしくは焼結
体を用いた場合は、体積が大きくなり、継手部にセッテ
ィングするときに、必要以上の継手間隙を設けなくては
ならなかったり、ろう付時に圧粉体もしくは焼結体中に
閉じ込められたガスがH2ガスと反応膨張するためにスパ
ッタリングが多量に発生し、トリウムタングステンのコ
イルに付着し、不良品の発生につながる。また、ペース
トを使用した場合は、継手部に一定量のろう材を供給す
ることは困難であり、さらに予備乾燥を行う必要があ
る。また予備乾燥を行ってもバインダーの残渣分がろう
接時に飛散し、トリウムタングステンのコイルに付着
し、不良品の発生につながるなどの欠点があった。
は、従来ルテニウム37〜47wt％、モリブデン53〜63wt％
の圧粉体、もしくは焼結体、または、ルテニウム粉末37
〜47wt％、モリブデン粉末53〜63wt％とバインダーを混
合したペーストが用いられていた。圧粉体もしくは焼結
体を用いた場合は、体積が大きくなり、継手部にセッテ
ィングするときに、必要以上の継手間隙を設けなくては
ならなかったり、ろう付時に圧粉体もしくは焼結体中に
閉じ込められたガスがH2ガスと反応膨張するためにスパ
ッタリングが多量に発生し、トリウムタングステンのコ
イルに付着し、不良品の発生につながる。また、ペース
トを使用した場合は、継手部に一定量のろう材を供給す
ることは困難であり、さらに予備乾燥を行う必要があ
る。また予備乾燥を行ってもバインダーの残渣分がろう
接時に飛散し、トリウムタングステンのコイルに付着
し、不良品の発生につながるなどの欠点があった。
本発明は、このような状況に鑑みなされたものであり、
マグネトロンのフィラメント製造時の不良率低減に効果
があるものである。
マグネトロンのフィラメント製造時の不良率低減に効果
があるものである。
（問題点を解決するための手段） 本発明は、粒径10μｍ以下のルテニウム粉末37〜47wt％
と、粒径10μｍ以下のモリブデン粉末53〜63wt％を混合
しこれを水冷銅鋳型上のペレット状、リング状などの所
定の凹部に充填し、プラズマ、電子ビーム、レーザなど
のエネルギーイを照射してこの充填体を溶融、凝固する
ことを特徴とするマグネトロン用ろう材の製造方法であ
る。
と、粒径10μｍ以下のモリブデン粉末53〜63wt％を混合
しこれを水冷銅鋳型上のペレット状、リング状などの所
定の凹部に充填し、プラズマ、電子ビーム、レーザなど
のエネルギーイを照射してこの充填体を溶融、凝固する
ことを特徴とするマグネトロン用ろう材の製造方法であ
る。
本発明において粒径10μｍ以下のルテニウム、モリブデ
ン粉末を用いたのは、微細で、かつ同程度の大きさの粉
末であると均一に混合できるためである。
ン粉末を用いたのは、微細で、かつ同程度の大きさの粉
末であると均一に混合できるためである。
このように均一に混合した粉末を所定の形状の凹部を有
する水冷銅鋳型上に充填し、プラズマ、電子ビーム、レ
ーザーなどの照射により溶解、凝固することにより組成
が均一であり、ガスの固溶を極力少なくすることが可能
である。
する水冷銅鋳型上に充填し、プラズマ、電子ビーム、レ
ーザーなどの照射により溶解、凝固することにより組成
が均一であり、ガスの固溶を極力少なくすることが可能
である。
（実施例） 粒径10μｍ以下のルテニウム粉末40wt％と、粒径10μｍ
以下のモリブデン粉末60wt％をＶ型混合機により60分間
混合したのち水冷銅鋳型のリング状凹部に充填後、H2雰
囲気中とし、ガラスベルジャーの外部よりレーザー光線
を照射し、混合粉末を溶解、凝固しリング状ろう材を得
た。
以下のモリブデン粉末60wt％をＶ型混合機により60分間
混合したのち水冷銅鋳型のリング状凹部に充填後、H2雰
囲気中とし、ガラスベルジャーの外部よりレーザー光線
を照射し、混合粉末を溶解、凝固しリング状ろう材を得
た。
（従来例） 250メッシュ以下のルテニウム粉末40wt％と、粒径10μ
ｍ以下のモリブデン粉末60wt％をＶ型混合機により60分
間混合したのち所要形状の金型に充填し、1.5ton/cm2で
圧縮後、H2雰囲気中、1400℃で60分間焼結して実施例と
同じ寸法形状のリング状のろう材を得た。
ｍ以下のモリブデン粉末60wt％をＶ型混合機により60分
間混合したのち所要形状の金型に充填し、1.5ton/cm2で
圧縮後、H2雰囲気中、1400℃で60分間焼結して実施例と
同じ寸法形状のリング状のろう材を得た。
以上により準備したろう材を用いてろう付したものの評
価結果を下記の表に示す。
価結果を下記の表に示す。
以上により、本発明が有効であることがわかる。
（発明の効果） 以上述べましたように本発明のマグネトロン用ろう材の
製造方法で得られたろう材は、溶融して脱ガスされてい
るので、従来の焼結法によるろう材のようにろう付時に
スパッタリングを起こしてろう付不良となることが極め
て少なくマグネトロンのろう付時による不良を減らす効
果がある。
製造方法で得られたろう材は、溶融して脱ガスされてい
るので、従来の焼結法によるろう材のようにろう付時に
スパッタリングを起こしてろう付不良となることが極め
て少なくマグネトロンのろう付時による不良を減らす効
果がある。
Claims (1)
- 【請求項１】粒径10μｍ以下のルテニウム粉末37〜47wt
％と、粒径10μｍ以下のモリブデン粉末53〜63wt％を混
合し、これを水冷銅鋳型上のペレット状、リング状など
の所定の形状の凹部に充填し、プラズマ、電子ビーム、
レーザなどのエネルギーを照射し、この充填体を溶融、
凝固してなるマグネトロン用ろう材の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26476486A JPH0677873B2 (ja) | 1986-11-06 | 1986-11-06 | マグネトロン用ろう材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26476486A JPH0677873B2 (ja) | 1986-11-06 | 1986-11-06 | マグネトロン用ろう材の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63119998A JPS63119998A (ja) | 1988-05-24 |
| JPH0677873B2 true JPH0677873B2 (ja) | 1994-10-05 |
Family
ID=17407861
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26476486A Expired - Lifetime JPH0677873B2 (ja) | 1986-11-06 | 1986-11-06 | マグネトロン用ろう材の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0677873B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105834457B (zh) * | 2016-05-27 | 2018-09-18 | 贵研铂业股份有限公司 | 一种微米级球形Mo-Ru钎料粉体的制备方法 |
| CN113953711A (zh) * | 2021-08-22 | 2022-01-21 | 厦门虹鹭钨钼工业有限公司 | 一种磁控管阴极组件用焊料及制备方法 |
-
1986
- 1986-11-06 JP JP26476486A patent/JPH0677873B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63119998A (ja) | 1988-05-24 |
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