JPH067761A - 廃棄物の焼却残渣の処理方法及び該方法によって得られる製品 - Google Patents

廃棄物の焼却残渣の処理方法及び該方法によって得られる製品

Info

Publication number
JPH067761A
JPH067761A JP35916292A JP35916292A JPH067761A JP H067761 A JPH067761 A JP H067761A JP 35916292 A JP35916292 A JP 35916292A JP 35916292 A JP35916292 A JP 35916292A JP H067761 A JPH067761 A JP H067761A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cement
granules
water
hardening
residue
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP35916292A
Other languages
English (en)
Inventor
Francois Sorrentino
フランソワ・ソランテイノ
Michel Rollet
ミシエル・ロレ
Benoit Kessler
ベノワ・ケスレー
Bernard Robin
ベルナール・ロバン
Bernard Jesus
ベルナール・ジエジユ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHIMAN RAFUARUJIYU SA
LafargeHolcim Ciments SA
Original Assignee
SHIMAN RAFUARUJIYU SA
Lafarge Ciments SA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SHIMAN RAFUARUJIYU SA, Lafarge Ciments SA filed Critical SHIMAN RAFUARUJIYU SA
Publication of JPH067761A publication Critical patent/JPH067761A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B18/00Use of agglomerated or waste materials or refuse as fillers for mortars, concrete or artificial stone; Treatment of agglomerated or waste materials or refuse, specially adapted to enhance their filling properties in mortars, concrete or artificial stone
    • C04B18/02Agglomerated materials, e.g. artificial aggregates
    • C04B18/021Agglomerated materials, e.g. artificial aggregates agglomerated by a mineral binder, e.g. cement
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B40/00Processes, in general, for influencing or modifying the properties of mortars, concrete or artificial stone compositions, e.g. their setting or hardening ability
    • C04B40/0028Aspects relating to the mixing step of the mortar preparation
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/91Use of waste materials as fillers for mortars or concrete

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Glanulating (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 廃棄物の焼却残渣の処理方法及び該方法によ
って得られる製品を提供する。 【構成】 都市廃棄物または産業廃棄物の焼却残渣の処
理方法であって、 前記焼却残渣中の水溶性硫酸塩の含
有率を決定し、且つポルトランドセメントの固化または
硬化を妨害し得る水溶性イオンの総合的作用が遅延また
は促進のいずれであるかを決定するために前記焼却残渣
を化学的に分析する第1段階と、都市廃棄物または産業
廃棄物の焼却残渣を水、水硬結合剤及び添加剤と共に混
合または粉砕し、得られた混合物を水と共に造粒し、顆
粒を硬化させる第2段階とを含み、前記水硬結合剤及び
前記添加剤の種類及び割合を、ポルトランドセメントの
固化または硬化を妨害し得る廃棄物中の成分を物理的及
び/または化学的に中和させ、同時に低多孔度及び低透
過性を有する顆粒が得られるように選択することを特徴
とする方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、都市(一般)廃棄物または産業
廃棄物の焼却残渣の処理方法及びかかる方法によって得
られる製品に関する。
【0002】産業活動及び都市生活から膨大な量の様々
な廃棄物が産出し、廃棄物に関する問題の量も増えその
解決もより難しくなっている。また、環境保全に関する
配慮からゴミの投棄処分に対する規制は厳しさを増し、
直接投棄、貯蔵、地下導入もしくは埋蔵による廃棄物処
分が益々難しくなっている。
【0003】従って、将来的には、環境汚染の観点から
許容される廃棄物処分方法として焼却のような方法が最
も重要になるであろうと予測される。焼却の場合、廃棄
物の有機分画を分解して廃棄物を減量するために高温熱
酸化による熱分解を使用するので、更に焼却自体の残渣
が生じる。様々な廃棄物の焼却残渣は2種類に大別でき
る。1つは再生処理可能なスラグであり、いま1つは煙
道ガスの精製残渣である。後者としては、フライアッシ
ュまたは簡単な除塵装置からでる煤煙、フィルタープレ
ス残渣、脱塩素処理残渣がある。廃棄物を焼却装置で焼
却するとき、残渣の処理方法に従って複数種類の廃棄物
が生じる。煙道ガスの精製残渣には4種類の処理方法、
即ち乾式、半乾式、半湿式、湿式がある。
【0004】乾式方法の場合、乾燥した微粉状の試薬を
空気圧で注入する。固体が汚染物質を吸収し、この汚染
物質を、高温(200℃〜300℃)の乾式反応によっ
て中和する。次に、反応産物と余剰の試薬とを収集する
必要がある。
【0005】半乾式方法の場合、収集効率を改善するた
めに、特定反応装置内で予め湿潤し140℃/190℃
まで冷却しておいた煙道ガスに乾燥試薬を注入する。
【0006】半湿式方法の場合、スラッジ状の試薬を煙
道ガスに注入し、フィルターシステムで反応産物と余剰
の試薬とを収集する。
【0007】湿式方法は3段階、即ち、 −上流で除塵を行なって大きい塵埃を除去する段階、 −スクラビングによって気体を洗浄する段階、 −洗浄水を処理する段階 を含む。
【0008】空気、水及び土壌の汚染を制限するために
廃棄物の焼却残渣を対象として廃棄物条令が制定されて
いる。これらの焼却残渣を工業用地に埋立処分するため
または再利用できるようにするために、より有効な焼却
残渣不活性化システムが必要とされている。
【0009】第1の解決方法として、この種の廃棄物を
水硬結合剤と混合することによって投棄可能な形態にす
ることが提案された。
【0010】例えば、米国特許第4,744,829号
は、灰またはフィルターダストのような廃棄物から耐浸
出性の骨材を製造する方法を記載している。この方法に
よれば、廃棄物を微粉砕し、次にセメントのコロイド状
懸濁液に導入する。この混合物から製造した顆粒は硬化
後に耐浸出性を有しているであろう。
【0011】この種の方法の主な欠点は、廃棄物を微粉
砕するので、廃棄物とセメントとの間の接触表面積が拡
大し、その結果として廃棄物とセメントとの間の相互作
用数がかなり増加することにある。従って所望の結果が
得られるのは、廃棄物がセメントの固化を妨害し易い成
分をほとんど含有しない場合だけである。また、セメン
トのコロイド状懸濁液を得るためには、予め超微粉砕し
たセメントと水とを、水対セメント比が約2という割合
で使用しなければならない。これらの条件では、得られ
た骨材の組織が過度に多孔質であり、適正な耐浸出性が
得られない。
【0012】この第1の解決方法はまた、米国特許第
3,947,283号にも記載されている。該特許は、廃
棄物の焼却残渣をポルトランドセメントと石灰またはポ
ルトランドセメントとスルホアルミン酸カルシウムまた
は硫酸塩化合物によって包装することを提案している。
【0013】実際、廃棄物の焼却残渣は、水硬結合剤と
相互作用する元素及び化合物を含有しており、このた
め、固化及び硬化のプロセスが妨害されたり(硬化の遅
延または促進によって剛化を推進し、その結果として製
品が脆砕性になる)、または膨潤(膨張)が生じたりす
る。従って、水硬結合剤による安定化が不完全で効率も
よくない。その理由は、固化及び硬化中及びその後に形
成された亀裂及び/またはひび割れによって浸出が生じ
易くなるからである。
【0014】家庭ごみの場合には、主として有機物、プ
ラスチック、紙、ボール紙、繊維、皮革、ゴム、ガラ
ス、金属、電池の残渣から発生するHg、Cd、Zn、
Cu、Ni、Crのような重金属、塩素イオン、硫酸塩
イオン、シアン化物イオンなどに関する問題が重要であ
る。
【0015】これらのイオンまたは金属の各々は、固化
を遅延もしくは促進し、膨潤を生じさせ、その結果とし
てセメントペーストを劣化させ、水硬結合剤が十分な機
能を果たすことを妨害する。
【0016】これらの欠点を是正するために、第2の解
決方法が提案された。この方法は、廃棄物の焼却残渣
に、必要な場合には追加量の水硬結合剤との混合物とし
て、以下の物質を添加する:ベントナイト(米国特許第
4,149,968号)、バーミキュライト(米国特許第
4,113,504号)、もみ殻(日本特許第77,10
0,744号)、リグノスルホン酸ナトリウムまたはカ
ルシウム(日本特許第81,53,796号及び第75,
44,977号)、アルミン酸カルシウム(日本特許第
75,93,264号)、ポリ酢酸ビニル、ステアリン酸
アルミニウム(日本特許第79,162,844号)、炭
酸水素ナトリウム(日本特許第80,44,355号)、
ポリマー(日本特許第80,29,119号及び米国特許
第4,174,293号)、ポリビニルアルコール(日本
特許第77,111,260号)、スラグ及び石こう(米
国特許第4,266,980号)、硫酸カルシウム(米国
特許第3,947,284号)、塩化カルシウム(米国特
許第1,909,849号)、水溶性シリケート(米国特
許第2,081,541号、第3,837,872号、第
3,841,102号、第4,012,320号、第3,8
92,636号、第4,600,514号、第4,518,
508号)、石灰とフライアッシュの系、石灰と粘土の
系、または石灰とセメントがまダストの系(米国特許第
3,720,609号)。
【0017】しかしながら、水硬結合剤の固化及び硬化
に伴う上記のごとき問題は解決されない。その理由は、
廃棄物の焼却残渣が化学的に不活性でなく、結合剤と相
互作用するからである。実際、廃棄物はそれ自体がある
程度のイオンまたは重金属を含んでいる。このようなイ
オンまたは重金属は固化及び硬化のプロセスを妨害し、
膨潤及び膨張の原因になり、結局は材料を破壊または亀
裂に導く。耐浸出性も極めてよくない。このような問題
があるので、上記のような系を使用したときにも水硬結
合剤によって廃棄物の焼却残渣を安定させる方法の効果
を得ることが難しい 第3の解決方法として、廃棄物の焼却残渣を少なくとも
2つの安定化段階で包装することが提案された。第1段
階中には、残渣を水硬結合剤及び任意に環境に有害な成
分を化学的または物理的にトラップする種々の試薬と混
合し、次いで第2段階中には、第1段階で使用された水
硬結合剤の作用を強化するために浸出現象を阻止するバ
リヤーを形成させる。個々の場合に応じてこのバリヤー
は、ポルトランドセメントのような水硬結合剤、または
ステアレートまたはビチューメンのような有機結合剤を
基材とする組成物をコーティングすることによって得ら
れる。廃棄物の焼却残渣の2段階包装を記載する多数の
システムが提案されている。このような解決方法は特
に、日本特許第61,0910050号、国際特許出願
第89/12498号及びドイツ特許第3,808,18
7号に記載されている。
【0018】日本特許出願第61,0910050号の
目的は、焼却灰からコンクリート用骨材または充填材を
製造する方法を提供することである。この方法によれ
ば、灰を粉砕し、(約40重量%の)セメントと混合
し、セメントが部分硬化または完全硬化するまで処理す
る。このようにして得られたコンクリートを粒子に粉砕
し、粒子を(約40重量%の)セメント及び任意に砂と
再度混合する。硬化後に、再度粉砕してコンクリート製
造に適した所定寸法の粒子または骨材を得る。
【0019】しかしながらこの方法は経済性が必ずしも
よくない。その理由は、複数の粉砕段階を含み、大量の
セメントを必要とするからである。この方法は、廃棄物
をセメント内に希釈することによって上記の固化及び硬
化の問題の解決を図る。第1段階及び第2段階の双方に
おいて、粉砕処理を行なうため水硬結合剤と結合剤の固
化及び硬化に有害な成分との相互作用が生じ易い。この
ため、これらの有害成分が存在するときは、すべての廃
棄物を緻密組織として効果的に安定化することができな
い。
【0020】国際特許出願第89/12498号によれ
ば、廃棄物の焼却残渣を、好ましくはポルトランドセメ
ントを添加した珪藻類粘土のような重金属処理剤と結合
させ、次いでセメント組成物によってコーティングす
る。
【0021】しかしながら、このような場合でも、Cl
-、SO4 -イオンのような固化及び硬化に有害な成分が
残渣中に存在しており、これらは、骨材を形成するため
に使用されたセメントの水和を妨害し、その結果とし
て、コーティングシェルを構成するセメントは少なくと
もシェルの周囲で骨材と接触する。このため、骨材とコ
ーティングシェルとの間の物理的または化学的結合が得
られず、コーティングシェルが脆砕性になり、衝撃、変
形または極度の膨張などの場合に、破壊され易くなる。
【0022】ドイツ特許第3,808,187号によって
提案された解決方法は、廃棄物を粉砕し、石灰で処理
し、次いで圧力下に造粒し、熱処理して粉砕する。得ら
れた混合物をセメントと混合し、再度造粒する。
【0023】上述の種々の解決方法は問題を解決するこ
とに成功しなかったり、または、問題を解決するために
より難しい処理を使用する必要があったりする。
【0024】結局、従来技術で記載された方法は、残渣
の組成の多様性に対応することができないため、限られ
た範囲の廃棄物の処理にしか使用できない。
【0025】処理が簡単で、すべての焼却残渣に使用で
き、短期、中期及び長期にわたって安定性が維持され、
環境汚染の観点からも好ましい廃棄物の焼却残渣の処理
方法はこれまで存在しなかった。本発明は、このような
処理方法を提案することによって上記の問題を解決する
ことを目的とする。
【0026】より詳細には、本発明の目的は、都市廃棄
物または産業廃棄物の焼却残渣を処理するために、前記
焼却残渣中の水溶性硫酸塩の含有率を決定し、且つポル
トランドセメントの固化または硬化を妨害し得る水溶性
イオンの総合的作用が遅延または促進のいずれであるか
を決定するために前記焼却残渣を化学的に分析する第1
段階と、都市廃棄物または産業廃棄物の焼却残渣を水、
水硬結合剤及び添加剤と共に混合または粉砕し、得られ
た混合物を水と共に造粒し、顆粒を硬化させる第2段階
とを含み、前記水硬結合剤及び前記添加剤の種類及び割
合を、ポルトランドセメントの固化または硬化を妨害し
得る廃棄物中の元素を物理的及び/または化学的に中和
させ、同時に低多孔度及び低透過性を有する顆粒が得ら
れるように選択することを特徴とする方法を提供するこ
とである。
【0027】顆粒なる用語は、造粒、ペレット化、押
出、凝集またはその他の当業者に公知の同様の任意の処
理によって得られたすべての生成物を包含することを理
解されたい。
【0028】本発明によれば、すべての種類の焼却残渣
を処理することが可能である。
【0029】煤煙またはフィルターケークは種々の大き
さを有し得るが、概して約1cmまたはそれ以下であ
る。従ってそのままで処理できる。
【0030】その他の残渣は、その平均寸法が大き過ぎ
るときはまず粉砕して、その寸法を好ましくは約1cm
またはそれ以下にする。
【0031】本発明方法の利点は、ポルトランドセメン
トの水和を妨害し得るイオンが廃棄物の焼却残渣から溶
液中に遊離されたとき、該イオンを中和させる適当な添
加剤及び水硬結合剤が第1段階の分析に基づいて決定さ
れ、中和のために使用されることである。
【0032】本発明方法の第1段階及び第2段階で、水
硬結合剤、種々の添加剤及び水を用い、低多孔度及び低
透過性の顆粒を容易に製造し得る。これらの顆粒は、破
壊または亀裂を全く懸念することなく標準条件下で取扱
うことができる機械的特性を有している。
【0033】また、本発明の顆粒においては、環境に有
害な成分のほとんどが顆粒内部に安定に固定されている
という予想外の知見が得られた。実際、本発明の顆粒
は、十分な機械的強度及び耐浸出性を有しており、いく
つかの投棄処分地において規制された環境保全条件を満
たしている。従って、それ以上の処理を要せずにこれら
の投棄処分地にそのまま保管することが可能である。
【0034】本発明によれば、上記のごとき特に有利な
結果は、水硬結合剤及び添加剤を選択するために、 −廃棄物を水に浸漬させたときに遊離されるポルトラン
ドセメントの固化または硬化に有害な可溶性イオンの総
合的作用、 −可溶性硫酸塩の含有率 から成る2つのパラメータを考慮することによって得ら
れる。
【0035】本発明では、水硬結合剤及び種々の添加剤
を決定するために、 −焼却残渣のサンプルを採取し、水と残渣との質量比が
約10になる量の水に浸漬させ、 −水溶液を公知の方法、例えばX線蛍光または誘導結合
プラズマ(ICP)法として知られる方法によって分析
する。
【0036】遊離されるイオンは、その特性、即ち、ポ
ルトランドセメントの固化または硬化を促進する特性ま
たは遅延させる特性に従って分類される。遅延作用を有
するのでこのセメントの水和を妨害する当業者に公知の
主な元素は、亜鉛、リン、マンガン、バリウム、クロ
ム、カドミウム及び鉛である。
【0037】主な促進剤は、塩素、カリウム、ナトリウ
ム及びアルミナである。
【0038】また、これらのイオンとカウンターイオン
との間に生じ得る会合に関しても考慮する必要がある。
従って例えば、塩素イオンは塩化マグネシウムまたは塩
化アルミニウムの形態を有していない場合は促進剤であ
り、有している場合は遅延剤である。同様に、硫酸塩
は、硫酸カルシウムの形態のときは遅延剤として作用
し、アルカリ金属と結合したときは促進剤として作用す
る。溶液の分析結果から、これらのイオンの物質及びイ
オンバランスの全体像が得られる。遅延作用するイオン
のモル濃度の和が促進作用するイオンのモル濃度の和よ
りも大きいとき、溶液中のイオンの総合的作用は遅延作
用である。逆の場合は総合的作用が促進作用である。双
方が等しいときまたはほぼ等しいときは中性作用であ
る。
【0039】可溶性硫酸塩に関しては、再度考察する必
要がある。その理由は、硫酸塩は膨張または膨潤現象を
生じさせ、一般にこれらの現象は水硬結合を破壊して顆
粒を亀裂または破壊に導くからである。この現象は、硫
酸塩イオンがアルミン酸イオンに結合して、エトリンジ
ャイトまたは水和スルホアルミン酸カルシウムを形成す
ることに起因する。
【0040】可溶性硫酸塩イオンの含有率が高いとき、
即ち、水と残渣との質量比を約10にして残渣を水に浸
漬させて得られた溶液が硫酸塩で飽和しているときは、
水硬結合剤として粉砕クリンカーを選択する。飽和して
いないときは、水硬結合剤としてポルトランドセメン
ト、スルホアルミン酸カルシウムベースのセメントまた
はこれらの2種類のセメントの混合物を選択しなければ
ならない。アルミナセメント、マグネシアセメントのよ
うなその他のセメントも勿論ポルトランドセメントの代
わりに使用できる。しかしながら、これらはコストが高
いので経済性の面からはその使用は好ましくない。
【0041】イオンの総合的作用を阻止するために水硬
結合剤に添加剤を添加する。この総合的作用が遅延作用
のときは、添加剤がトリエタノールアミン、ギ酸カルシ
ウム、もしくは当業者に公知の任意のポルトランドセメ
ント促進剤のような促進剤または促進剤の混合物であ
る。また、ポルトランドセメントと混合されると促進剤
の機能を果たすアルミナセメントを添加することも可能
である。しかしながら、使用される水硬結合剤がスルホ
アルミン酸カルシウムベースのセメントのとき、促進剤
の添加はもはや不要である。
【0042】イオンの総合的作用が促進作用である場
合、糖、トリポリリン酸ナトリウム、カルシウム錯化
剤、またはポルトランドセメントの固化もしくは硬化を
遅延させる当業者に公知のその他の任意の遅延剤のよう
な遅延剤または遅延剤の混合物を添加する。
【0043】本発明によれば、添加剤の割合は、アルミ
ナセメントを使用しない場合は一般に水硬結合剤の量の
5%未満、好ましくは2%未満である。アルミナセメン
トを使用する場合はより多い割合で使用するが、30%
未満にとどめる。
【0044】添加剤を含有する水硬結合剤を、重量比で
15〜70%、好ましくは30〜40%の範囲の結合剤
を含む残渣/結合剤混合物が得られるように残渣に添加
する。
【0045】添加剤を含有する水硬結合剤の量に対して
少量の水、好ましくは10%〜30%の水を用いること
によって低多孔度及び低透過性を有する顆粒が十分に得
られる。混合物を造粒、ペレット化、押出または公知の
方法で凝集させる。次に気硬、または、例えば熱処理の
ような公知のその他の任意の養生方法によって顆粒を硬
化させる。
【0046】本発明では、処理される廃棄物に対して適
正な水硬結合剤及び添加剤を選択するので顆粒の十分な
固化及び硬化が得られる。
【0047】このように、可溶性硫酸塩が高い含有率を
示しイオンの総合的作用が遅延作用であるときは、従来
技術で未解決であったエトリンジャイトまたはスルホア
ルミン酸カルシウムの形成の問題が本発明によって解決
される。実際、本発明では、この場合に促進剤を使用す
るので、固化または硬化の開始よりも十分に早い時期に
エトリンジャイトが形成され得る。従って、水硬結合剤
と添加剤と廃棄物と水との混合物が、膨張によって生じ
る寸法変化に対応できる十分な可塑性を有し得る。エト
ランジャイトの形成が硬化後に生じると、エトリンジャ
イトが顆粒を破壊する。
【0048】第2段階の終了後、即ち硬化後に得られた
顆粒に対して、都市廃棄物焼却プラントの煤煙規制に関
する1991年6月12日付けの県知事宛ての環境庁
(Ministre delegue a l'Environnement et a la Preve
ntion des Risques Majeurs)の通達書に記載されたA
FNOR標準NF X 31−210の浸出試験を以下
の手順で行なう。
【0049】顆粒を、材料100gあたり水1リットル
の割合の水に16時間浸漬し、その間に水を3回交換す
る。可溶性分画及び有害成分を分析したとき、残渣1k
gあたり、可溶性分画が5%、水銀、カドミウム、鉛、
ヒ素、銅、総有機炭素、及び塩素イオンが夫々、0.2
mg、1mg、6mg、2mg、20mg、400mg
及び10g以上になってはならない。
【0050】本発明方法の第2段階の終了後に得られた
顆粒が以下の組成(総重量に対する重量%):SiO2
15%〜45%、Al23 9%〜26%、Fe23
0.5%〜10%、CaO 9%〜53%、MgO
1%〜7%、Na2O 0.5%〜6%、K2O 0.3%
〜6%、硫酸塩 2%〜10%、Cl 0.5%〜6
%、を有し、更に、処理残渣1kgあたり3,000〜
100,000mgの割合の微量元素を以下の重量組
成:Zn 40〜70%、Pb 1〜30%、Cu 0
〜5%、Sn 1〜5%、Ba 0.5〜9.52%、C
d 0.5〜2%、全Cr 0.5〜2%、Ni 0.2
〜1%、Co 0.1〜1%、Ag 0.2〜1%、Hg
0.01〜0.05%、As 0.24〜0.4%、Mn
0.5〜6%、Ti 5〜20%、Se 0.01〜
0.10%、Be 0.01〜0.1%、V0.1〜1%、
F 0.01〜0.20%で含有しているときに本発明の
目的が最適に達成される。
【0051】この場合、(AFNOR標準A 03−1
50に従って)VICKERS法で測定した耐針入性
(硬度)は20kg/cm2(2MPa)よりも大き
く、圧縮強度は50kg/cm2(5MPa)よりも大
きいことが観察される。これらの強度は、水硬反応が正
常に進行したことを示す。これらの強度の高い値は、浸
出試験の十分な価値を確認しないまでも示唆する。
【0052】顆粒の使途、特に投棄処分地の規則次第で
は、環境に有害な成分を顆粒の内部に固定するだけでは
十分でない。
【0053】この場合には、第3段階で顆粒をセメント
ペーストと混和することによって処理が完了する。焼却
残渣の組成にかかわりなく、本発明によって得られた顆
粒はポルトランドセメントの固化または硬化に対して不
活性である。実際、水硬結合剤及び添加剤の選択によっ
て、ポルトランドセメントの固化または硬化を妨害する
成分、特にイオンの大部分を第2段階で化学的または物
理的に固定し得る。
【0054】従ってこの第3段階では、セメントペース
トを廃棄物の組成に適応させる必要がない。
【0055】このため、第2段階の水硬結合剤がスルホ
アルミン酸カルシウムベースのセメントの場合及びアル
ミナセメントベースのセメントペーストしか使用できな
い場合を除いて、第3段階のセメントペーストを任意の
セメントから調製し得る。しかしながら、ポルトランド
セメントは短期的にも長期的にも高レベルの機械的強度
を経済的に得ることができるのでポルトランドセメント
を選択するのが好ましい。
【0056】この第3段階で顆粒を不透過性マトリック
スに混和することによって、第2段階で固定されなかっ
たイオンが物理的に完全に固定される。このためには、
顆粒を完全にコーティングすべく必要十分量のセメント
ペーストに顆粒を混和する。
【0057】セメントペーストは、可塑剤または減水用
可塑剤のような混和剤を含有し得る。セメントペースト
はまた、ヒュームドシリカまたは充填剤のような約10
0μm以下の平均寸法を有する混和剤を含有し得る。有
害成分の拡散に対して有効な緻密マトリックスの形態の
物理的バリヤーを形成させるためには、100μmを上
回る平均寸法を有する粒子は使用しないほうがよい。
【0058】このように、低多孔度の不透過性マトリッ
クスによって形成された拡散バリヤーは、重金属、塩素
及びその他の環境に有害な物質をトラップする。本発明
の第1段階及び第2段階の処理を行なう結果として、こ
のような高性能のセメントマトリックスが得られる。
【0059】このようなセメントペーストの混練、固化
及び硬化の条件としては、低多孔度及び低透過性のコン
クリートが得られる条件が有利である。従って、セメン
トペースト中の水とセメントとの質量比は一般に0.3
〜0.7の範囲である。
【0060】同じ目的で、顆粒とペーストとの重量比
は、特に顆粒の粒度分布に基づいて公知の方法で決定す
る。
【0061】得られたコンクリートの耐浸出性は、前出
の通達書に規定された値よりも優れている。
【0062】第3段階の終了後に得られたコンクリート
は、1MPa〜5MPa、ときには5MPaを上回る高
い圧縮強度を有する。
【0063】以下の表は、本発明の種々の実施例を示
す。結合剤の水和によって低多孔度及び低透過性の顆粒
を与えるような適当な水硬結合剤及び添加剤の種類を得
られた分析結果に従ってまとめたものである。
【0064】この表はまた、顆粒の耐浸出性を強化する
ための第3段階の必要が生じたときに、顆粒をコーティ
ングするための適当なセメントペーストの種類も示して
いる
【0065】。
【表2】 非限定的な以下の実施例によって本発明がさらに十分に
理解されよう。
【0066】実施例において: −水硬結合剤の割合は、残渣と結合剤との総量に対する
(添加剤を含む)水硬結合剤の質量%である。
【0067】−添加剤の割合は、水硬結合剤と添加剤と
の総量に対する添加剤の質量%である。
【0068】−水の割合は、水硬結合剤と添加剤との総
量に対する水の質量%である。
【0069】実施例1 乾式方法で得られた家庭ごみの焼却残渣(煤煙または
灰)は残渣1kgあたり、5,200mgのPbと36
0mgのCdと60mgのHgと2,500mgのZn
と70,000mgの塩素と有機物とを含む。標準浸出
試験(ANFOR標準X 31−210)によれば、可
溶性分画は前出の標準通りの25%であり、溶解率(3
回の浸出の合計)は処理済み残渣1kgあたり、Pbが
5mg、Cdが3mg、Hgが6mg、Znが3mg、
塩素が60,000mgである。
【0070】分析の結果、可溶性硫酸塩の含有率が後で
膨潤現象を生じさせるほど高くないこと、及びイオンの
総合的作用が遅延作用であることが判明したので、残渣
をポルトランドセメント(50%のポルトランドセメン
トと50%の残渣)と混合し、アルミン酸カルシウムベ
ースの硬化促進剤(アルミナセメント30%、アルミナ
セメントの鉱物学的組成:50%のアルミン酸モノカル
シウム、10%のヘプタアルミン酸ドデカルシウム即ち
C12A7、30%のアルミノフェライトカルシウム)
と混合し、次いで15%の水と混合する。
【0071】この混合によって得られた顆粒を空気中で
硬化させ、AFNOR標準A 03−150によって
(VICKERS法で)耐針入性を測定すると、顆粒の
外部で37.2kg/cm2、内部では32.2kg/c
2であった。これらの値は、水硬反応が正常に進行し
たことを示すが、顆粒の浸出試験は、塩素の溶解度が2
000mg/リットルであることを示した。従って以後
の処理段階が必要である。
【0072】顆粒を中性充填剤の機能を果たすセメント
マトリックスに混和して安定させる。セメントの量は、
すべての顆粒をコーティングするための必要量であり、
生成される材料1m3あたり150kgである。
【0073】このようにして形成されたブロックの2日
後の圧縮強度は120kg/cm2である。4cm×4
cm×8cmのプリズムに対して修正したAFNOR標
準X31−210の浸出試験を行なうと、可溶性分画は
5%未満、抽出率は分析装置の検出限度よりも小さい。
マトリックス内の塩素イオンの拡散係数は、20℃で2
55,500×10-9cm2/秒であり、30℃で42
8,400×10-9cm2/秒である。これらの測定値
は、拡散セルの方法によって得られた。拡散セルをサン
プル(直径50mm及び厚み5mmの円板)で仕切って
2室に分ける。一方の室に飽和石灰溶液を入れ、他方の
室に塩化ナトリウムを添加した飽和石灰溶液を入れる。
サンプルを定期的に採取し、塩素を分析して、所与のサ
ンプルを透過した塩素の拡散係数を決定し得る。
【0074】実施例2 乾式方法で得られた家庭ごみの焼却残渣(煤煙)を分析
する。
【0075】これらの化学的組成は実施例1の煤煙の化
学的組成と同様である。可溶性硫酸塩の含有率は、後で
膨潤を生じさせるほど高くない。また、イオンの総合的
作用は遅延作用である。煤煙を化学組成:SiO2=2
1.8%、CaO=66.6%、Al23=6.25%、
Fe23=2.3%、MgO=1.1%、硫酸塩=3.5
%、K2O=0.40%、Na2O=0.07%、TiO2
=0.31%、Mn23=0.04%、P25=0.10
%を有するポルトランドセメント、アルミン酸カルシウ
ムベースの硬化促進剤(実施例1で使用したものと同様
の鉱物学的組成のアルミナセメント30%)、及び15
%の水と混合する。
【0076】気硬後の粒子は平均耐針入性35kg/c
2(AFNOR標準A 03−150)を有してい
る。これらの値は、セメントの水和が正常に進行したこ
とを示す。しかしながら、ICP(誘導結合プラズマ)
法によって測定した浸出試験は、溶液中に塩素イオンが
まだ存在しており(3,000mg/リットル)、従っ
て十分ではないことを示す。
【0077】次に、不活性充填剤の機能を果たすセメン
トマトリックスに顆粒を混和して安定させる。このセメ
ントマトリックスは、最終製品1m3あたり156kg
のポルトランドセメントを含み、水とセメントとの割合
は0.69に等しい。
【0078】得られたコンクリートの透過性は実施例1
に記載の測定処理条件で8×10-12m/秒である。4
cm×4cm×8cmのプリズムに対して修正したAF
NOR標準X 31−210の塩析試験を行なうと、可
溶性分画は5%未満であり、抽出率は分析装置の検出限
度よりも小さい。
【0079】実施例3 乾式方法で得られた家庭ごみの焼却残渣(煤煙)を分析
する。
【0080】これらの化学的組成は実施例1の煤煙の化
学的組成と同様である。可溶性硫酸塩の含有率は、後で
膨潤を生じさせるほど高くない。また、イオンの総合的
作用は遅延作用である。煤煙をポルトランドセメント
(35%)、アルミン酸カルシウムベースの硬化促進剤
(15%)と混合し、次いで15%の水と共に造粒す
る。
【0081】気硬後の顆粒は平均耐針入性35kg/c
2(AFNOR標準A 03−150)を有し、以下
の化学組成(重量%):SiO2=22.3%、Al23
=21.66%、Fe23=6.74%、CaO=33.
45%、MgO=3.15%、Na2O=2.25%、K2
O=1.85%、硫酸塩=4.02%、Cl=2.5%を
有し、顆粒1kgあたりのmgでZn=9124、Pb
=3553、Cu=406、Sn=820、Ba=15
12、Cd=150、総Cr=250、Ni=50、C
o=17、Ag=170、Hg=4、As=39、Mn
=750、Ti=3500、Se=8、Be=13、V
=50、F=63を含む。
【0082】高い耐針入性は、水和反応が正常に進行し
たことを示すが、顆粒に対する浸出試験では、顆粒がま
だ十分な品質でなく、第3段階で処理する必要があるこ
とを示す。
【0083】従って、顆粒が骨材の機能を果たすように
顆粒をコンクリートに混和して安定させる。セメントの
量は、すべての顆粒をコーティングするために必要な量
である。この量は、コンクリート1m3あたりポルトラ
ンドセメント156kgであり、水とセメントとの割合
は0.69に等しい。
【0084】得られたコンクリートの透過性は8×10
-12m/秒である。4cm×4cm×8cmの角柱状サ
ンプルに対して修正したAFNOR標準X 31−21
0の塩析試験を行なうと、可溶性分画は5%未満であ
り、抽出率は分析装置の検出限度よりも低い。
【0085】実施例4 乾式方法で得られた家庭ごみの焼却煤煙を分析する。
【0086】これらの化学的組成は、可溶性硫酸塩の含
有率が後で材料の膨潤を生じさせるほど十分に高いこと
及び水溶性イオンの総合的作用が遅延作用であることを
示す。煤煙にポルトランドセメントクリンカー(50
%)を、アルミン酸カルシウムベースの硬化促進剤(2
0%)と共に添加し、次いで15%の水と共に造粒す
る。3時間で硬化する。
【0087】顆粒は以下の化学組成(重量%):SiO
2=26.8%、Al23=12.3%、Fe23=3.2
2%、CaO=39.6%、MgO=3.43%、Na2
O=2.32%、K2O=2.1%、硫酸塩=4.12%、
Cl=2.49%を有し、顆粒1kgあたりのmgで示
すと、Zn=9,200、Pb=355、Cu=20
6、Sn=820、Ba=1,712、Cd=150、
総Cr=200、Ni=50、Co=17、Ag=17
0、Hg=4、As=40、Mn=700、Ti=3,
000、Se=8、Be=10、V=50、F=63で
ある。
【0088】顆粒の耐浸出性が不十分なので、1m3
たり223kgのセメントを含むセメントスリップに顆
粒を混和してコーティングする。
【0089】透過性は28×10-12m/秒である。4
cm×4cm×8cmの角柱状サンプルに対して修正し
たAFNOR標準X 31−210塩析試験を行なう
と、可溶性分画は5%未満であり、抽出率は分析装置の
検出限度よりも低い。
【0090】実施例5 スラグ、家庭ごみ焼却残渣は、deferisatio
n後に酸化ケイ素(55%)、酸化アルミニウム(6
%)、酸化カルシウム(12%)、酸化ナトリウム(8
%)を含有し、且つ種々の微量元素(Pb、Cr、C
u、Mn、Zn、を夫々0.2%、0.01%、0.5
%、0.3%、0.2%)を含有しており、分析後に、可
溶性硫酸塩の含有率が低いこと及び総合的に遅延作用を
有することを示す。
【0091】残渣対セメント70%対30%の割合で残
渣をポルトランドセメントと混合する。実施例1と同様
のアルミン酸カルシウムベースのセメントを結合剤に対
して30%の割合で添加する。
【0092】造粒及び硬化後に、得られた顆粒の圧縮強
度は10MPaである。
【0093】しかしながら、耐浸出性は十分でないの
で、低多孔度のポルトランドセメントベースのマトリッ
クス(セメント150kg/m3)でコーティングす
る。
【0094】実施例6 実施例5と同様の組成を有するスラグ、家庭ごみの焼却
残渣をギ酸ナトリウムベースの促進剤(1%)の存在下
にポルトランドセメント(50%)と共に造粒する。
【0095】十分に硬化(10MPa)後に顆粒を分析
する。顆粒は以下の化学組成(重量%):SiO2=3
8.5%、Al23=5.9%、Fe23=6.1%、C
aO=38.6%、MgO=1.54%、Na2O=4.0
9%、K2O=0.96%、硫酸塩=3.17%、Cl=
0.2%を有し、顆粒1kgあたりのmgで示すと、Z
n=100、Pb=35、Cu=1、Sn=30、Ba
=1,812、Cd=150、総Cr=20、Ni=5
5、Co=17、Ag=180、Hg=4、As=8
5、Mn=700、Ti=1,200、Se=8、Be
=10、V=50、F=125である。
【0096】顆粒の耐浸出性が不十分なので、低多孔度
のポルトランドセメントベースのマトリックス(セメン
ト150kg/m3)でコーティングする。
【0097】実施例7 乾式方法で得られた実施例1と同様の組成の家庭ごみの
焼却煤煙に、スルホアルミン酸カルシウムベースの結合
剤を混合物の総重量に対して結合剤が50%となる割合
で添加する。
【0098】気硬後の粒子は平均35kg/cm2の耐
針入性を有している。
【0099】次にアルミン酸カルシウムベースのセメン
トマトリックスに粒子を混和して安定させる。4cm×
4cm×8cmの角柱状サンプルに対して修正したAF
NOR標準X 31−210塩析試験を行なうと、可溶
性分画は5%未満であり、抽出率は分析装置の検出限度
よりも低い。
【0100】実施例8 乾式方法で得られた家庭ごみの焼却煤煙を分析する。
【0101】その化学的組成は実施例1の煤煙と同様で
ある。
【0102】可溶性硫酸塩の含有率は後で膨潤を生じさ
せるほど十分に高くないこと及びイオンの総合的作用は
遅延作用であることから、煤煙にスルホアルミン酸カル
シウムベースの結合剤(50%)を添加し、次いで1
3.5%の水と共に造粒する。気硬後の粒子は35kg
/cm2の平均耐針入性を有している。顆粒は以下の化
学組成(重量%):SiO2=21.55%、Al23
22.48%、Fe23=2.27%、CaO=34.6
%、MgO=2.88%、Na2O=2.17%、K2O=
1.6%、硫酸塩=10.17%、Cl=2.49%を有
し、顆粒1kgあたりのmgで示すとZn=9,50
0、Pb=3,500、Cu=106、Sn=1,02
0、Ba=1,812、Cd=150、総Cr=20
0、Ni=55、Co=17、Ag=180、Hg=
4、As=40、Mn=700、Ti=3,500、S
e=8、Be=10、V=50、F=63である。
【0103】顆粒の耐浸出性が十分ではないため、アル
ミン酸カルシウムベースのセメントマトリックス(使用
量160kg/m3)に顆粒を混和して安定させる。4
cm×4cm×8cmの角柱状サンプルに対して修正し
たAFNOR標準X 31−210塩析試験を行なう
と、可溶性分画は5%未満であり、抽出率は分析装置の
検出限度よりも低い。
【0104】実施例9 半乾式方法で得られた家庭ごみの焼却残渣は、残渣1k
gあたり、Pb=8,200mg、Cd=300mg、
Hg=45mg、Zn=2,500mg、塩素=170,
000mg及び有機物を含む。標準浸出試験(AFNO
R標準X 31−210)では、可溶性分画が45%
で、塩析率(3回の浸出の合計)は残渣1kgあたりP
b=7mg、Cd=6mg、Hg=6mg、Zn=10
mg、塩素=160,000mgである。
【0105】可溶性硫酸塩の含有率が材料の膨潤を生じ
させるほど高くないこと及びイオンの総合的作用が遅延
作用であることから、残渣に、残渣55%対結合剤45
%の割合でポルトランドセメントを添加し、更に、アル
ミン酸カルシウムベースの硬化促進剤(ポルトランドセ
メント85%対15%)を添加し、15%の水で湿潤す
る。空気中で凝集及び硬化させた後、凝塊は35kg/
cm2の平均耐針入性(硬度)を有している。
【0106】次いで凝塊が充填剤の機能を果たすように
セメントに混和してコーティングする。2日後の圧縮強
度は180kg/cm2であり、実施例1に記載の処理
条件で透過性は13.5%である。4cm×4cm×8
cmの角柱状サンプルに対して修正したAFNOR標準
X 31−210塩析試験を行なうと、可溶性分画は5
%未満であり、抽出率は分析装置の検出限度よりも低
い。
【0107】実施例10 半湿式方法で得られた家庭ごみの焼却残渣は、残渣1k
gあたり、Pb=8,400mg、Cd=370mg、
Hg=360mg、Zn=24,000mg、塩素=1
90,000mg及び有機物を含む。標準浸出試験(A
FNOR標準X31−210)では、可溶性分画が43
%で、塩析率(3回の浸出の合計)は残渣1kgあたり
Pb=5mg、Cd=3mg、Hg=6mg、Zn=3
mg、塩素=60,000mgである。
【0108】可溶性硫酸塩含有率が後で膨潤を生じさせ
るほど高くないこと及びイオンの総合的作用が遅延作用
であることから、残渣に、残渣50%対結合剤50%の
割合でポルトランドセメントを添加し、更に、アルミン
酸カルシウムベースの硬化促進剤(ポルトランドセメン
ト75%に対して25%)を添加し、13%の水で造粒
する。
【0109】気硬後、顆粒は36kg/cm2の平均耐
針入性(硬度)を有している。
【0110】しかしながら顆粒の耐浸出性が不十分なの
で、ポルトランドセメントベースのグラウトに混和して
安定させる。2日後の圧縮強度は150kg/cm2
ある。4cm×4cm×8cmの角柱状サンプルに対し
て修正したAFNOR標準X31−210塩析試験を行
なうと、可溶性分画は5%未満であり、抽出率は分析装
置の検出限度よりも低い。
【0111】実施例11 湿式方法で得られた家庭ごみの焼却残渣を本文中では以
後フィルターケークと呼ぶ。これは、残渣1kgあた
り、Pb=3,200mg、Cd=160mg、Hg=
360mg、Zn=9,500mg、塩素=10,000
mg及び有機物を含む。標準浸出試験(AFNOR標準
X 31−210)では、可溶性分画が20%で、塩析
率(3回の浸出の合計)は残渣1kgあたりPb=5m
g、Cd=0.3mg、Hg=0.6mg、Zn=3m
g、塩素=10,000mgである。
【0112】可溶性硫酸塩の含有率が後で膨潤を生じさ
せるほど高くないこと及びイオンの総合的作用が遅延作
用であることから、残渣70%対結合剤30%の割合で
残渣にポルトランドセメントを添加し、更に、アルミン
酸カルシウムベースの硬化促進剤(ポルトランドセメン
ト70%対30%)を添加し、10%の水と共に造粒す
る。硬化後の顆粒は36kg/cm2の耐針入性を有し
ている。
【0113】顆粒の耐浸出性は不十分なので、顆粒が充
填剤として機能するように顆粒をポルトランドセメント
ベースのマトリックスに混和して安定させる。2日後の
圧縮強度は100kg/cm2である。4cm×4cm
×8cmの角柱状サンプルに対して修正したAFNOR
標準X 31−210塩析試験を行なうと、可溶性分画
は5%未満であり、抽出率は分析装置の検出限度よりも
低い。
【0114】実施例12 実施例11と同様の特性を有するフィルターケークにポ
ルトランドセメント(残渣70%対セメント30%)と
アルミン酸カルシウムベースの硬化促進剤(ポルトラン
ドセメント70%に対して30%)を添加し、次いで1
0%の水と共に押出して、長さ約5cmの円柱状サンプ
ルを裁断する。
【0115】硬化後の円柱状サンプルは、30kg/c
2の耐針入性を有するが、浸出試験の結果は十分でな
い。
【0116】従って、ポルトランドセメントベースのコ
ンクリート(使用量156kg/m3)に混和して安定
させる。1日後のコンクリートの圧縮強度は100kg
/cm2である。4cm×4cm×8cmの角柱状サン
プルに対して修正したAFNOR標準X 31−210
塩析試験を行なうと、可溶性分画は5%未満であり、抽
出率は分析装置の検出限度よりも低い。
【0117】実施例13 フィルターケークは、ケーク1kgあたり、Pb=3,
200mg、Cd=160mg、Hg=360mg、Z
n=9,500mg、塩素=10,000mg及び有機物
を含む。標準浸出試験(AFNOR標準X 31−21
0)では、可溶性分画が20%であり、塩析率(3回の
浸出の合計)は残渣1kgあたりPb=5mg、Cd=
0.3mg、Hg=0.6mg、Zn=3mg、塩素=1
0,000mgである。
【0118】可溶性硫酸塩の含有率が後で膨潤を生じさ
せるほど高くないこと及びイオンの総合的作用が遅延作
用であることから、フィルターケークに、残渣70%対
結合剤30%の割合でポルトランドセメントを添加し、
更に、アルミン酸カルシウムベースの硬化促進剤(ポル
トランドセメント70%に対して30%)を添加し、1
0%の水と共に造粒する。
【0119】硬化後の顆粒の耐浸出性は不十分なので、
セメントマトリックスに混和して埋封する。セメントマ
トリックスは、ポルトランドセメント(100kg/c
3)と砂(粒度100μm未満)と空気同伴物質(セ
メントと砂との混合物の1%)とから成る。4cm×4
cm×8cmの角柱状サンプルに対して修正したAFN
OR標準X 31−210塩析試験を行なうと、可溶性
分画は5%未満であり、抽出率は分析装置の検出限度よ
りも低い。
【0120】実施例14 実施例11と同様の特性を有するフィルターケークを分
析する。可溶性硫酸塩の含有率が材料の膨潤を生じさせ
るほど十分に高くないこと及びイオンの総合的作用が遅
延作用であることから、ケークにポルトランドセメント
(残渣70%対セメント30%)とアルミン酸カルシウ
ムベースの硬化促進剤(ポルトランドセメント70%に
対して30%)とを添加し、次いで10%の水と共に造
粒する。
【0121】硬化後の顆粒は十分な耐浸出性を有してい
ないので、ヒュームドシリカと可塑剤(メラミン)とを
含む極めて高性能のコンクリートに混和して安定させ
る。水銀多孔計を用い従来の方法で測定した多孔度は1
2%であり、透過性は28×10-12m/秒である。4
cm×4cm×8cmの角柱状サンプルに対して修正し
たAFNOR標準X 31−210塩析試験を行なう
と、可溶性分画は5%未満であり、抽出率は分析装置の
検出限度よりも低い。
【0122】実施例15 実施例11と同様の特性を有するフィルターケークにポ
ルトランドセメント(残渣70%対セメント30%)と
アルミン酸カルシウムベースの硬化促進剤(ポルトラン
ドセメント70%に対して30%)を添加し、次いで1
0%の水と共に造粒する。顆粒をオートクレーブに通し
て硬化させる。
【0123】硬化後の顆粒は十分な耐浸出性を有してい
ないので、ヒュームドシリカ(結合剤に対して10%)
と可塑剤(結合剤に対して1%)とを含む極めて高性能
のポルトランドセメントマトリックスに混和して安定さ
せる。多孔度は12%であり、透過性は28×10-12
m/秒である。4cm×4cm×8cmの角柱状サンプ
ルに対して修正したAFNOR標準X 31−210塩
析試験を行なうと、可溶性分画は5%未満であり、抽出
率は分析装置の検出限度よりも低い。
【0124】実施例16 実施例11と同様の特性を有するフィルターケークにポ
ルトランドセメント(残渣50%対セメント50%)と
アルミン酸カルシウムベースの硬化促進剤(ポルトラン
ドセメント70%に対して30%)を添加し、次いで1
0%の水と共に造粒する。得られた顆粒をオーブンで乾
留することによって硬化させる。
【0125】硬化後の顆粒を、ヒュームドシリカ(結合
剤に対して8%)とリグノスルホネートベースの可塑剤
(結合剤に対して1%)とを含む極めて高性能のコンク
リートに混和して安定させる。多孔度は13%であり、
透過性は25×10-12m/秒である。4cm×4cm
×8cmの角柱状サンプルに対して修正したAFNOR
標準X 31−210塩析試験を行なうと、可溶性分画
は5%未満であり、抽出率は分析装置の検出限度よりも
低い。
【0126】実施例17 実施例11と同様の特性を有するフィルターケークにポ
ルトランドセメント(残渣70%対セメント30%)と
アルミン酸カルシウムベースの硬化促進剤(ポルトラン
ドセメント70%に対して30%)を添加し、次いで1
0%の水を加えて凝集させ、凝塊を空気中に保管するこ
とによって硬化させる。
【0127】硬化後の凝塊は十分な耐浸出性を有してい
ないので、ポルトランドセメントベースのグラウトに混
和して安定させる。4cm×4cm×8cmの角柱状サ
ンプルに対して修正したAFNOR標準X 31−21
0塩析試験を行なうと、可溶性分画は5%未満であり、
抽出率は分析装置の検出限度よりも低い。
【0128】実施例18 乾式方法から得られた煤煙は、煤煙1kgあたり、Pb
=2,000mg、Cd=100mg、Hg=9mg、
Zn=7,500mg、塩素=20,000mg及び有機
物を含む。標準浸出試験(AFNOR標準X 31−2
10)では、可溶性分画が25%であり、塩析率(3回
の浸出の合計)は処理残渣1kgあたりPb=200m
g、Cd=3mg、Hg=0.6mg、Zn=230m
g、塩素=15,000mgである。
【0129】可溶性硫酸塩の含有率が後で膨潤を生じさ
せるほど高くないこと及びイオンの総合的作用が遅延作
用であることから、煤煙に、ポルトランドセメント(6
5%)及びアルミン酸カルシウムベースの硬化促進剤
(溶融セメントの30%)を添加し、15%の水と混合
して造粒する。
【0130】気硬後の顆粒の耐針入性は35kg/cm
2である。粒子試験では、可溶性分画が4%未満であ
り、抽出率は装置の検出限度よりも小さい。
【0131】従って第3段階は不要であり、顆粒は付加
的処理を与えずに投棄処分し得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ベノワ・ケスレー フランス国、26200・モントウリマール、 リユ・サユ・2 (72)発明者 ベルナール・ロバン フランス国、07400・バルビネール、レ・ レイノー(番地なし) (72)発明者 ベルナール・ジエジユ フランス国、07350・クリユア、レ・ミユ ール(番地なし)

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 都市廃棄物または産業廃棄物の焼却残渣
    の処理方法であって、 前記焼却残渣中の水溶性硫酸塩の含有率を決定し、且つ
    ポルトランドセメントの固化または硬化を妨害し得る水
    溶性イオンの総合的作用が遅延または促進のいずれであ
    るかを決定するために前記焼却残渣を化学的に分析する
    第1段階と、 都市廃棄物または産業廃棄物の焼却残渣を水、水硬結合
    剤及び添加剤と共に混合または粉砕し、得られた混合物
    を水と共に造粒し、顆粒を硬化させる第2段階とを含
    み、 前記水硬結合剤及び前記添加剤の種類及び割合を、ポル
    トランドセメントの固化または硬化を妨害し得る廃棄物
    中の成分を物理的及び/または化学的に中和させ、同時
    に低多孔度及び低透過性を有する顆粒が得られるように
    選択することを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 水と残渣との質量比を約10にして残渣
    を水に浸漬させることによって得られた溶液が硫酸塩で
    飽和しているときは、第2段階の水硬結合剤が粉砕クリ
    ンカーであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 100gの残渣を1リットルの水に浸漬
    させることによって得られた溶液が硫酸塩で飽和してい
    ないときは、第2段階の水硬結合剤が、ポルトランドセ
    メント、マグネシアセメント、アルミナセメント、スル
    ホアルミン酸カルシウムベースのセメント、またはこれ
    らのセメントの混合物から成ることを特徴とする請求項
    1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 可溶性イオンの総合的作用が遅延作用で
    あるときは、添加剤が、トリエタノールアミン、ギ酸カ
    ルシウム、アルミナセメントまたはその他の任意のポル
    トランドセメントの固化もしくは硬化の促進剤から成る
    グループから選択された促進剤または促進剤混合物であ
    ることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記
    載の方法。
  5. 【請求項5】 可溶性イオンの総合的作用が促進作用で
    あるときは、添加剤が、糖、トリポリリン酸ナトリウ
    ム、カルシウム錯化剤またはその他の任意のポルトラン
    ドセメントの固化もしくは硬化の遅延剤から成るグルー
    プから選択された遅延剤または遅延剤混合物であること
    を特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の方
    法。
  6. 【請求項6】 添加剤がアルミナセメント以外の物質で
    あるときは、添加剤を水硬結合剤の5重量%以下の割合
    で添加し、アルミナセメントであるときは、30重量%
    未満の割合で添加することを特徴とする請求項1から5
    のいずれか一項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 第2段階で、水硬結合剤と添加剤との総
    量の10〜30質量%の水を添加することを特徴とする
    請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 添加剤を含む水硬結合剤の含有率が、残
    渣と結合剤との混合物の総量に対して15%〜70%、
    好ましくは30%〜40%であることを特徴とする請求
    項1から7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 【請求項9】 第2段階中に得られた混合物に対して、
    造粒、ペレット化、押出、凝集または当業者に公知の同
    様の任意の処理を与えることを特徴とする請求項1から
    8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 【請求項10】 顆粒の硬化を気硬またはその他の任意
    の養生方法によって行なうことを特徴とする請求項1か
    ら9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 【請求項11】 更に、セメントペーストに顆粒を混入
    する第3段階を含むことを特徴とする請求項1から10
    のいずれか一項に記載の方法。
  12. 【請求項12】 第1段階の分析結果に基づく水硬結合
    剤及び添加剤の選択を以下の表: 【表1】 の指示に従って行なうことを特徴とする請求項1から1
    1のいずれか一項に記載の方法。
  13. 【請求項13】 第3段階における水とセメントとの質
    量比が0.3〜0.7であることを特徴とする請求項11
    または12に記載の方法。
  14. 【請求項14】 第3段階のセメントペーストが、可塑
    剤もしくは減水用可塑剤のような混和剤及び/またはヒ
    ュームドシリカもしくは充填剤のような約100μm以
    下の平均粒径を有する混和剤を含むことを特徴とする請
    求項11から13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 【請求項15】 請求項1から10のいずれか一項に記
    載の方法によって製造された顆粒。
  16. 【請求項16】 以下の組成:SiO2 15%〜45
    %、Al23 9%〜26%、Fe23 0.5%〜1
    0%、CaO 9%〜53%、MgO 1%〜7%、N
    2O 0.5%〜6%、K2O 0.3%〜6%、硫酸塩
    2%〜10%、Cl 0.5%〜6%を有しており、
    更に、処理残渣1kgあたり3,000〜100,000
    mgの割合の微量元素を以下の重量比:Zn 40〜7
    0%、Pb 1〜30%、Cu 0〜5%、Sn 1〜
    5%、Ba 0.5〜9.52%、Cd 0.5〜2%、
    全Cr 0.5〜2%、Ni 0.2〜1%、Co 0.
    1〜1%、Ag 0.2〜1%、Hg 0.01〜0.0
    5%、As 0.24〜0.4%、Mn 0.5〜6%、
    Ti 5〜20%、Se 0.01〜0.10%、Be
    0.01〜0.1%、V 0.1〜1%、F 0.01〜
    0.20%で含有しており、耐針入性(NF A 03
    −150規格に従ってVICKERS法で測定した硬
    度)が20kg/cm2よりも大きく、圧縮強度が50
    kg/cm2よりも大きいことを特徴とする請求項15
    に記載の顆粒。
  17. 【請求項17】 請求項11から14のいずれか一項に
    記載の方法で製造されたコンクリート。
  18. 【請求項18】 請求項16に記載の顆粒が混和されて
    いることを特徴とする請求項17に記載のコンクリー
    ト。
JP35916292A 1991-12-27 1992-12-25 廃棄物の焼却残渣の処理方法及び該方法によって得られる製品 Pending JPH067761A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR9116447 1991-12-27
FR9116447A FR2685652B1 (fr) 1991-12-27 1991-12-27 Procede de traitement des residus de l'incineration de dechets et produits obtenus.

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH067761A true JPH067761A (ja) 1994-01-18

Family

ID=9420763

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35916292A Pending JPH067761A (ja) 1991-12-27 1992-12-25 廃棄物の焼却残渣の処理方法及び該方法によって得られる製品

Country Status (8)

Country Link
US (1) US5416252A (ja)
EP (1) EP0549492A1 (ja)
JP (1) JPH067761A (ja)
CA (1) CA2086300A1 (ja)
DE (1) DE549492T1 (ja)
ES (1) ES2046155T1 (ja)
FR (1) FR2685652B1 (ja)
GR (1) GR940300009T1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200450240Y1 (ko) * 2010-03-02 2010-09-14 김진선 테니스 볼 수집기
JP2010261827A (ja) * 2009-05-08 2010-11-18 Toshiba Corp 放射性廃棄物の固化処理方法
JP2016093785A (ja) * 2014-11-14 2016-05-26 住友大阪セメント株式会社 膜の洗浄方法、及び塩素含有廃棄物の処理方法

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2742431B1 (fr) * 1995-12-13 1998-03-27 Et L Entretien Des Routes Sa P Procede d'elaboration de granulats de construction a partir de machefers
CN1062582C (zh) * 1996-06-07 2001-02-28 李永昌 产业废弃物和土壤混合物的硬化方法
BE1011344A3 (fr) * 1997-08-27 1999-07-06 Solvay Procede pour epurer une fumee et fabriquer une solution aqueuse de chlorure, de sodium.
JP3190292B2 (ja) * 1997-10-29 2001-07-23 日英ハードクローム工業株式会社 クロムめっきにおける不純物回収電気分解槽に沈殿したスラッジの無害化方法
FR2784677B1 (fr) * 1998-10-16 2000-12-01 Yprema Procede de traitement et d'utilisation d'un machefer resultant de l'incineration d'ordures menageres
US7144362B2 (en) * 2004-10-29 2006-12-05 Heritage Environmental Servicers, Llc Method for chemically stabilizing waste materials containing multivalent oxyanions
EP2379467A1 (en) 2008-12-23 2011-10-26 W. R. Grace & Co.-Conn Suppression of antagonistic hydration reactions in blended cements
JP6077778B2 (ja) * 2011-12-07 2017-02-08 太平洋マテリアル株式会社 土工材料
AT512693B1 (de) * 2012-04-13 2013-12-15 Andritz Energy & Environment Gmbh Verfahren zur Inertisierung von Schwermetallen, Chloriden und anderen Salzbildnern sowie löslichen Feststoffen und metallischen Kontaminationen
JP6077765B2 (ja) * 2012-06-22 2017-02-08 太平洋マテリアル株式会社 有害物質の溶出防止剤およびそれを用いた溶出防止方法
CN112142395A (zh) * 2020-08-27 2020-12-29 扬州大学 一种掺入垃圾焚烧炉渣的水泥稳定碎石混合料
CN115463952A (zh) * 2021-06-11 2022-12-13 华南师范大学 一种促进废塑料向次生碳源转化的方法

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3170677A (en) * 1958-08-19 1965-02-23 Bunker Ramo Apparatus for mixing materials
JPS55102677A (en) * 1979-01-29 1980-08-06 Chiyoda Chem Eng & Constr Co Ltd Improvement in strength of hydrous soft ground
US4336069A (en) * 1981-02-17 1982-06-22 W. R. Grace & Co. High strength aggregate for concrete
US4695324A (en) * 1984-01-09 1987-09-22 Benjamin Lieberman Method for processing coal preparation plant washings for elimination of sludge ponds
US4741782A (en) * 1984-11-07 1988-05-03 Resource Technology, Inc. Process for forming a light-weight aggregate
US5242603A (en) * 1988-04-05 1993-09-07 Solidiwaste Technology, L.P. Process for the disposal of waste
CH676093A5 (ja) * 1988-11-14 1990-12-14 Fairtec Ag
DE3934948A1 (de) * 1989-10-20 1991-04-25 Inca Baustofftechnik Gmbh Verfahren zur entsorgung von staeuben aus abfallverbrennungsanlagen
FR2660218B1 (fr) * 1990-04-02 1992-06-05 Philippe Pichat Procede d'incineration de dechets.
US5252003A (en) * 1990-10-29 1993-10-12 International Technology Corporation Attenuation of arsenic leaching from particulate material

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010261827A (ja) * 2009-05-08 2010-11-18 Toshiba Corp 放射性廃棄物の固化処理方法
KR200450240Y1 (ko) * 2010-03-02 2010-09-14 김진선 테니스 볼 수집기
JP2016093785A (ja) * 2014-11-14 2016-05-26 住友大阪セメント株式会社 膜の洗浄方法、及び塩素含有廃棄物の処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
FR2685652A1 (fr) 1993-07-02
US5416252A (en) 1995-05-16
CA2086300A1 (fr) 1993-06-28
EP0549492A1 (fr) 1993-06-30
FR2685652B1 (fr) 1994-11-25
DE549492T1 (de) 1994-03-31
GR940300009T1 (ja) 1994-03-31
ES2046155T1 (es) 1994-02-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100812828B1 (ko) 하ㆍ폐수슬러지를 고형화시키는 고화제(파라픽스) 및 이를이용하여 제조되는 복토재
JPH067761A (ja) 廃棄物の焼却残渣の処理方法及び該方法によって得られる製品
CA2712063A1 (en) Process for producing a granular material
JP2004330018A (ja) 土壌、焼却灰、石炭灰、及び石膏ボードくず用固化・不溶化剤及び固化・不溶化方法
EP0853602B1 (en) Hazardous waste treatment
US5562587A (en) Treatment method for urban waste incineration residues and products thus obtained
JP3274376B2 (ja) 泥状物の団粒化剤、それを用いた固化剤
JPH10137716A (ja) 廃棄物処理材および廃棄物処理方法
EP1239927B1 (en) Process for immobilising toxic metals in solid industrial residues
CN112495984B (zh) 一种危险废物固化/稳定化综合处理方法
JP2004269821A (ja) 硫化カルシウム系重金属固定化剤
KR100948658B1 (ko) 하수슬러지 소각재를 재활용한 하수 슬러지 고화방법 및 이 방법에 의해 생산된 하수 슬러지 고화체
JP3213054B2 (ja) 重金属含有焼却灰の処理方法
KR20010025183A (ko) 폐기물의 중금속 용출방지를 위한 고형체 제조방법 및이에 의해 제조된 고형체
KR100590392B1 (ko) 흙 고화재 및 이를 이용한 흙의 고화방법
EP0561746B1 (en) Process for stabilizing and solidifying wastes from aluminum processing by means of an inorganic matrix
JPS633674B2 (ja)
JP2004105783A (ja) 土壌の固化処理材および固化処理方法
EP2650057A1 (de) Verfahren zur Inertisierung von Schwermetallen, Chloriden und anderen Salzbildnern sowie löslichen Feststoffen und metallischen Kontaminationen
JPH11207291A (ja) 焼却残渣用固化剤及び焼却残渣の固化方法
US20240279113A1 (en) A scalable and sustainable process for transforming incineration bottom ash into useable aggregates
KR100357524B1 (ko) 지정 폐기물 재활용을 위한 고화제 및 이를 이용하여 제조된 압축강도가 우수한 경화체
JP2003226562A (ja) 環境改善セメント組成物
US6680039B2 (en) Sulfite treatment of spent industrial wastes
AU736283B2 (en) Method for the treatment of waste