JPH0677602B2 - 経皮素子 - Google Patents
経皮素子Info
- Publication number
- JPH0677602B2 JPH0677602B2 JP63123267A JP12326788A JPH0677602B2 JP H0677602 B2 JPH0677602 B2 JP H0677602B2 JP 63123267 A JP63123267 A JP 63123267A JP 12326788 A JP12326788 A JP 12326788A JP H0677602 B2 JPH0677602 B2 JP H0677602B2
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- JP
- Japan
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- porous
- ceramics
- dense
- transdermal device
- molded body
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- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61M—DEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
- A61M39/00—Tubes, tube connectors, tube couplings, valves, access sites or the like, specially adapted for medical use
- A61M39/02—Access sites
- A61M39/0247—Semi-permanent or permanent transcutaneous or percutaneous access sites to the inside of the body
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61M—DEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
- A61M39/00—Tubes, tube connectors, tube couplings, valves, access sites or the like, specially adapted for medical use
- A61M39/02—Access sites
- A61M39/0247—Semi-permanent or permanent transcutaneous or percutaneous access sites to the inside of the body
- A61M2039/0261—Means for anchoring port to the body, or ports having a special shape or being made of a specific material to allow easy implantation/integration in the body
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- Health & Medical Sciences (AREA)
- Heart & Thoracic Surgery (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Biomedical Technology (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- Pulmonology (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Anesthesiology (AREA)
- Biophysics (AREA)
- Hematology (AREA)
- Gastroenterology & Hepatology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Materials For Medical Uses (AREA)
- Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)
- Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 「利用分野」 本発明は、生体内に埋設されるカテーテル等の体表部に
おける固定手段として使用される経皮素子、特に、皮下
組織に対する親和性及び接着性に優れた経皮素子に関す
る。
おける固定手段として使用される経皮素子、特に、皮下
組織に対する親和性及び接着性に優れた経皮素子に関す
る。
「従来技術及びその問題点」 カテーテルあるいは挿管を生体内に埋設し、その一端を
体表部に突出させ、そこから各種の生体情報を取り出し
たり、各種薬液の注入又は腎臓透析などのための血液の
取り出しや注入を行うことは、しばしば臨床的に行われ
ている。しかしながら、従来のカテーテルのみの使用あ
るいはシリコーンゴムやフッ素樹脂製の挿管を用いる方
法においては、皮膚とカテーテルあるいは挿管との密着
性は期待できず、長期にわたる使用では、皮膚のダウン
グロースを起こしたり、細菌の侵入により皮膚の炎症や
ひいては腹膜炎まで引き起こすこともあった。
体表部に突出させ、そこから各種の生体情報を取り出し
たり、各種薬液の注入又は腎臓透析などのための血液の
取り出しや注入を行うことは、しばしば臨床的に行われ
ている。しかしながら、従来のカテーテルのみの使用あ
るいはシリコーンゴムやフッ素樹脂製の挿管を用いる方
法においては、皮膚とカテーテルあるいは挿管との密着
性は期待できず、長期にわたる使用では、皮膚のダウン
グロースを起こしたり、細菌の侵入により皮膚の炎症や
ひいては腹膜炎まで引き起こすこともあった。
皮膚との密着性を改善したものとして、生体親和性の優
れたリン酸カルシウム系セラミックスの一つであるハイ
ドロキシアパタイト製の経皮素子が既に提案されてい
る。しかしながら、このような経皮素子は、皮膚と接触
するアパタイト表面が緻密質で構成されているため、皮
下の軟組織と充分に密着するものの、その接着力は非常
に弱く、固定性が劣るという欠点があった。
れたリン酸カルシウム系セラミックスの一つであるハイ
ドロキシアパタイト製の経皮素子が既に提案されてい
る。しかしながら、このような経皮素子は、皮膚と接触
するアパタイト表面が緻密質で構成されているため、皮
下の軟組織と充分に密着するものの、その接着力は非常
に弱く、固定性が劣るという欠点があった。
「発明の目的」 本発明は、前記従来技術の問題点を解決し、生体内組織
との接着性を向上させ、細菌の侵入を阻止して長期間安
全に安定して留置できる経皮素子を提供することを目的
とする。
との接着性を向上させ、細菌の侵入を阻止して長期間安
全に安定して留置できる経皮素子を提供することを目的
とする。
更に、本発明の他の目的は、埋設初期においても物理的
な外圧に耐える充分な固定力を有する経皮素子を提供す
ることである。
な外圧に耐える充分な固定力を有する経皮素子を提供す
ることである。
「発明の構成」 本発明の経皮素子は、皮下部に一部埋設され、生体内外
の連通管等の固定手段として使用されるものであって、
皮下組織に接触する部分が多孔質セラミックスから成
り、生体外に突出する部分と生体内外を連絡するための
貫通孔の内壁が緻密質セラミックス材料から成ることを
特徴とする。
の連通管等の固定手段として使用されるものであって、
皮下組織に接触する部分が多孔質セラミックスから成
り、生体外に突出する部分と生体内外を連絡するための
貫通孔の内壁が緻密質セラミックス材料から成ることを
特徴とする。
すなわち、本発明の経皮素子は、第1図に示すように生
体内組織と接触する部分を多孔質セラミックスから構成
して、多孔質セラミックスの孔内への軟組織の成長によ
るアンカリング効果により皮膚組織との強固な接着を達
成するとともに生体外に突出する部分と生体内外を連絡
するための貫通孔の内壁を緻密質セラミックス材料から
構成することによって、細菌の侵入を阻止し、物理的外
圧に耐えるのに充分な強度を達成したものである。
体内組織と接触する部分を多孔質セラミックスから構成
して、多孔質セラミックスの孔内への軟組織の成長によ
るアンカリング効果により皮膚組織との強固な接着を達
成するとともに生体外に突出する部分と生体内外を連絡
するための貫通孔の内壁を緻密質セラミックス材料から
構成することによって、細菌の侵入を阻止し、物理的外
圧に耐えるのに充分な強度を達成したものである。
本発明において使用する多孔質セラミックスとしては、
生体内で為害性を示さないものであれば各種のものを採
用でき、例えばリン酸カルシウム系セラミックス、アル
ミナ、ジルコニアなどの各種セラミックスを使用するこ
とができるが、これらのうち生体親和性の高いリン酸カ
ルシウム系セラミックス、特にハイドロキシアパタイト
が好ましい。
生体内で為害性を示さないものであれば各種のものを採
用でき、例えばリン酸カルシウム系セラミックス、アル
ミナ、ジルコニアなどの各種セラミックスを使用するこ
とができるが、これらのうち生体親和性の高いリン酸カ
ルシウム系セラミックス、特にハイドロキシアパタイト
が好ましい。
多孔質セラミックスを製造するには、公知の方法を採用
すればよいが、球形に造粒したセラミックス粒子を相
互に多数接触した状態で焼成する方法、セラミックス
スラリー中に発泡剤を添加し、発泡・乾燥させる方法、
セラミックス粉末中に熱分解性の物質を添加した後、
成形加工し、焼成する方法及び3次元網状構造を有す
る燃焼性高分子スポンジにセラミックススラリーを含浸
させ、乾燥後、焼成する方法がある。セラミックス粉末
のスラリーに加える発泡剤としては、例えば過酸化水素
や卵白アルブミンなどのスラリー中で気泡を形成する物
質が使用される。また、熱分解性の物質としては、アダ
マンタンなどのような昇華性固体物質、有機樹脂ビー
ズ、有機繊維などの焼成によって分解揮散する有機物質
を使用することができる。
すればよいが、球形に造粒したセラミックス粒子を相
互に多数接触した状態で焼成する方法、セラミックス
スラリー中に発泡剤を添加し、発泡・乾燥させる方法、
セラミックス粉末中に熱分解性の物質を添加した後、
成形加工し、焼成する方法及び3次元網状構造を有す
る燃焼性高分子スポンジにセラミックススラリーを含浸
させ、乾燥後、焼成する方法がある。セラミックス粉末
のスラリーに加える発泡剤としては、例えば過酸化水素
や卵白アルブミンなどのスラリー中で気泡を形成する物
質が使用される。また、熱分解性の物質としては、アダ
マンタンなどのような昇華性固体物質、有機樹脂ビー
ズ、有機繊維などの焼成によって分解揮散する有機物質
を使用することができる。
本発明に用いる多孔質セラミックスの気孔率は20〜70%
であることが好ましく、30〜60%であることがさらに好
ましい。気孔率が20%未満であると、アンカリング効果
が期待できず、70%を越えると、強度が低下し、使用に
耐えない。
であることが好ましく、30〜60%であることがさらに好
ましい。気孔率が20%未満であると、アンカリング効果
が期待できず、70%を越えると、強度が低下し、使用に
耐えない。
また、用いる多孔質セラミックスの気孔径は、2〜2000
μmが適しており、10〜1000μmであることがさらに好
ましい。2μm未満では、軟組織の侵入は困難であり、
2000μmを越えると、気孔の数が少なく制限され、アン
カリング効果が劣る。
μmが適しており、10〜1000μmであることがさらに好
ましい。2μm未満では、軟組織の侵入は困難であり、
2000μmを越えると、気孔の数が少なく制限され、アン
カリング効果が劣る。
本発明の経皮素子を構成する各部分の成形は、例えば金
型プレス、ラバープレスなどの手段で加圧成形する方
法、セラミックス粉末に水や有機樹脂などのバインダー
を加えて鋳込成形する方法など、各種の方法で行うこと
ができる。貫通孔2は、成形の際に形成しても、成形後
に切削加工などの手段により形成してもよい。
型プレス、ラバープレスなどの手段で加圧成形する方
法、セラミックス粉末に水や有機樹脂などのバインダー
を加えて鋳込成形する方法など、各種の方法で行うこと
ができる。貫通孔2は、成形の際に形成しても、成形後
に切削加工などの手段により形成してもよい。
上記のように、経皮素子は、その一部を皮膚上に突出さ
せ、一部を皮膚組織中に埋設されて留置されるので、生
体と直接接触しない部分については、セラミックス多孔
体である必要はない。むしろ、体外に突出する部分や、
生体内外にカテーテルチューブ等を連絡させるための貫
通孔の内壁部は、細菌の侵入を阻止するためには緻密質
の材料を用いることが好ましい。
せ、一部を皮膚組織中に埋設されて留置されるので、生
体と直接接触しない部分については、セラミックス多孔
体である必要はない。むしろ、体外に突出する部分や、
生体内外にカテーテルチューブ等を連絡させるための貫
通孔の内壁部は、細菌の侵入を阻止するためには緻密質
の材料を用いることが好ましい。
次に、図面を参照して本発明の一実施例を説明する。
第1図に示した経皮素子は、緻密質成形体2と多孔質成
形体1とから構成され、貫通孔4を有する。この形態に
おいては、皮下組織3と接触する部分だけが多孔質セラ
ミックスから成り、皮下組織との接着力の向上が図られ
ている。
形体1とから構成され、貫通孔4を有する。この形態に
おいては、皮下組織3と接触する部分だけが多孔質セラ
ミックスから成り、皮下組織との接着力の向上が図られ
ている。
緻密質材料としては、生体に為害性を及ぼさない各種の
緻密質セラミックスを使用することができる。この緻密
質材料を使用することにより、埋設初期においても物理
的な外圧に耐える充分な固定力を有する経皮素子が得ら
れる。
緻密質セラミックスを使用することができる。この緻密
質材料を使用することにより、埋設初期においても物理
的な外圧に耐える充分な固定力を有する経皮素子が得ら
れる。
本発明による経皮素子を製造するには、多孔質部分と緻
密質部分とを別々に成形し、必要に応じて仮焼した後、
両者を組み合わせた状態で同時に焼成し、多孔質セラミ
ックス部分の収縮による締め付け効果によって接合させ
る。
密質部分とを別々に成形し、必要に応じて仮焼した後、
両者を組み合わせた状態で同時に焼成し、多孔質セラミ
ックス部分の収縮による締め付け効果によって接合させ
る。
次に、多孔質成形体に穴を形成し、この穴に前記の緻密
質成形体の少なくとも一部を挿入する。多孔質成形体の
穴は、多孔質成形体の成形の際に同時に形成してもよい
し、多孔質成形体を形成した後に切削加工により形成し
てもよい。また、緻密質成形体も上記穴の形状に適合す
るように形成する必要があり、この場合も成形の際に同
時にそのように形成してもよいし、成形後に切削加工し
て形成してもよい。
質成形体の少なくとも一部を挿入する。多孔質成形体の
穴は、多孔質成形体の成形の際に同時に形成してもよい
し、多孔質成形体を形成した後に切削加工により形成し
てもよい。また、緻密質成形体も上記穴の形状に適合す
るように形成する必要があり、この場合も成形の際に同
時にそのように形成してもよいし、成形後に切削加工し
て形成してもよい。
多孔質成形体の穴の形状と、その穴に挿入される部分の
緻密質成形体の形状とは、特に限定されるものではない
が、緻密質成形体を多孔質成形体の穴に挿入して両者を
焼成したときに、多孔質成形体がより多く収縮するの
で、多孔質成形体の穴の内周に緻密質成形体の外周が密
着するように、両者の穴の寸法を適合させることが必要
である。すなわち、多孔質成形体の穴に緻密質成形体を
挿入したときに、両者の間に間隙が生じるようにする必
要があるが、この間隙の大きさは、穴の径、セラミック
スの材質、焼成温度などによって異なるため、その都
度、設定する必要がある。
緻密質成形体の形状とは、特に限定されるものではない
が、緻密質成形体を多孔質成形体の穴に挿入して両者を
焼成したときに、多孔質成形体がより多く収縮するの
で、多孔質成形体の穴の内周に緻密質成形体の外周が密
着するように、両者の穴の寸法を適合させることが必要
である。すなわち、多孔質成形体の穴に緻密質成形体を
挿入したときに、両者の間に間隙が生じるようにする必
要があるが、この間隙の大きさは、穴の径、セラミック
スの材質、焼成温度などによって異なるため、その都
度、設定する必要がある。
例えば、緻密質成形体及び多孔質成形体の材質として、
両者ともハイドロキシアパタイトを用いた場合、緻密質
成形体の収縮率は1200℃での焼成で約80%であり、多孔
質成形体の収縮率は、1200℃での焼成で約66%である。
両者ともハイドロキシアパタイトを用いた場合、緻密質
成形体の収縮率は1200℃での焼成で約80%であり、多孔
質成形体の収縮率は、1200℃での焼成で約66%である。
なお、焼成温度は、セラミックスの焼成に通常採用され
ている温度よりやや高めが好ましく、例えば緻密質及び
多孔質がともにリン酸カルシウム系セラミックスの場合
には、好ましくは1000℃〜1250℃が採用される。また、
緻密質及び多孔質がともにジルコニアの場合には、1600
℃程度が好ましく、緻密質アルミナー多孔質ハイドロキ
シアパタイトの場合には1400℃前後が好ましい。
ている温度よりやや高めが好ましく、例えば緻密質及び
多孔質がともにリン酸カルシウム系セラミックスの場合
には、好ましくは1000℃〜1250℃が採用される。また、
緻密質及び多孔質がともにジルコニアの場合には、1600
℃程度が好ましく、緻密質アルミナー多孔質ハイドロキ
シアパタイトの場合には1400℃前後が好ましい。
「発明の実施例」 次に、本発明を実施例によりさらに詳しく説明する。
参考例1 ここでは、第1図に示す形状の経皮素子の多孔質成形体
を形成するための多孔質乾燥体を製造した。
を形成するための多孔質乾燥体を製造した。
粒径0.1〜1μmの不定形状をしたハイドロキシアパタ
イト粉末と粒径2〜20μmの球形ハイドロキシアパタイ
ト粉末の混合物を原料とし、この原料に水と発泡剤とし
て過酸化水素水を加え、混練した後、恒温乾燥機で発泡
乾燥させることにより、ハイドロキシアパタイト多孔質
乾燥体を製造した。
イト粉末と粒径2〜20μmの球形ハイドロキシアパタイ
ト粉末の混合物を原料とし、この原料に水と発泡剤とし
て過酸化水素水を加え、混練した後、恒温乾燥機で発泡
乾燥させることにより、ハイドロキシアパタイト多孔質
乾燥体を製造した。
実施例1 この実施例では、第1図に示す形状の経皮素子を製造し
た。
た。
粒径0.1〜1μmの不定形状をしたハイドロキシアパタ
イト粉末を乾式ラバープレスを用いて成形し、圧粉体を
得た。この圧粉体に機械加工を施し、経皮素子の体外突
出部及び貫通孔内壁を構成する緻密質成形体2の形状に
成形した。
イト粉末を乾式ラバープレスを用いて成形し、圧粉体を
得た。この圧粉体に機械加工を施し、経皮素子の体外突
出部及び貫通孔内壁を構成する緻密質成形体2の形状に
成形した。
別に、参考例1で製造したハイドロキシアパタイト多孔
質乾燥体に機械加工を施し、生体組織と接触する部分で
ある多孔質成形体1を成形した。緻密質成形体2を多孔
質成形体1に挿入した状態で1200℃で焼成し、焼締めに
よる複合化を行った。こうして得られた経皮素子の多孔
質成形体部分の気孔率は30%、気孔径は5〜1000μmで
あった。
質乾燥体に機械加工を施し、生体組織と接触する部分で
ある多孔質成形体1を成形した。緻密質成形体2を多孔
質成形体1に挿入した状態で1200℃で焼成し、焼締めに
よる複合化を行った。こうして得られた経皮素子の多孔
質成形体部分の気孔率は30%、気孔径は5〜1000μmで
あった。
「発明の効果」 本発明の経皮素子は、多孔質セラミックスの孔のアンカ
リング効果により生体組織との接着性に優れており、細
菌の侵入も阻止でき、長期間安全に安定して留置するこ
とができる。さらに、貫通孔内壁を構成する部分に緻密
質セラミックス材料を使用することによって、埋設初期
においても物理的外圧に耐える充分な固定力を有する経
皮素子を提供することができる。
リング効果により生体組織との接着性に優れており、細
菌の侵入も阻止でき、長期間安全に安定して留置するこ
とができる。さらに、貫通孔内壁を構成する部分に緻密
質セラミックス材料を使用することによって、埋設初期
においても物理的外圧に耐える充分な固定力を有する経
皮素子を提供することができる。
したがって、本発明の経皮素子は、カテーテルあるいは
挿管を体内に長期間留置するため、これらを皮下組織に
安全かつ安定して固定することができ、腎臓病における
腎臓透析、腹膜透析、糖尿病における血糖値の測定など
の各種の生体情報の測定などを目的として、臨床上広範
に応用でき、多大な利点をもたらすものと期待される。
挿管を体内に長期間留置するため、これらを皮下組織に
安全かつ安定して固定することができ、腎臓病における
腎臓透析、腹膜透析、糖尿病における血糖値の測定など
の各種の生体情報の測定などを目的として、臨床上広範
に応用でき、多大な利点をもたらすものと期待される。
第1図は皮下組織に埋設した状態で示す本発明の経皮素
子の断面図である。 符号の説明 1……多孔質成形体 2……緻密質成形体 3……皮膚組織 4……貫通孔
子の断面図である。 符号の説明 1……多孔質成形体 2……緻密質成形体 3……皮膚組織 4……貫通孔
フロントページの続き (72)発明者 小島 聡 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−58154(JP,A)
Claims (3)
- 【請求項1】皮下部に一部埋設され、生体内外の連通管
等の固定手段として使用される経皮素子において、皮下
組織に接触する部分が多孔質セラミックスから成り、生
体外に突出する部分と生体内外を連絡するための貫通孔
の内壁が緻密質セラミックス材料から成ることを特徴と
する経皮素子。 - 【請求項2】多孔質セラミックスの気孔率が20〜70%
で、気孔径が2〜2000μmである請求項1記載の経皮素
子。 - 【請求項3】多孔質セラミックスがリン酸カルシウム系
セラミックス、アルミナ系セラミックス、ジルコニア系
セラミックスなどである請求項1又は2記載の経皮素
子。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63123267A JPH0677602B2 (ja) | 1988-05-20 | 1988-05-20 | 経皮素子 |
AU35034/89A AU617174B2 (en) | 1988-05-20 | 1989-05-19 | Transcutaneous device |
EP19890810377 EP0343114B1 (en) | 1988-05-20 | 1989-05-22 | Transcutaneous device |
DE1989609671 DE68909671T2 (de) | 1988-05-20 | 1989-05-22 | Transkutanvorrichtung. |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63123267A JPH0677602B2 (ja) | 1988-05-20 | 1988-05-20 | 経皮素子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01291870A JPH01291870A (ja) | 1989-11-24 |
JPH0677602B2 true JPH0677602B2 (ja) | 1994-10-05 |
Family
ID=14856333
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63123267A Expired - Fee Related JPH0677602B2 (ja) | 1988-05-20 | 1988-05-20 | 経皮素子 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0343114B1 (ja) |
JP (1) | JPH0677602B2 (ja) |
AU (1) | AU617174B2 (ja) |
DE (1) | DE68909671T2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0431102A4 (en) * | 1989-06-02 | 1992-01-08 | Baxter International Inc. | Porous percutaneous access device |
US5766249A (en) * | 1990-11-20 | 1998-06-16 | Griffith; Donald P. | Tissue bondable cystostomy tube and method of cystostomy tube implantation |
CA2166074C (en) * | 1993-07-02 | 2005-08-23 | Mark B. Lyles | Implantable system for cell growth control |
JPH10309321A (ja) * | 1997-03-11 | 1998-11-24 | San Medical Gijutsu Kenkyusho:Kk | 皮膚ボタン |
US9764116B2 (en) * | 2013-12-30 | 2017-09-19 | Avent, Inc. | Catheter insertion site plug |
GB201801916D0 (en) * | 2018-02-06 | 2018-03-21 | Accentus Cardiac Ltd | Transcutaneous port and method for manufacture |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4073999A (en) * | 1975-05-09 | 1978-02-14 | Minnesota Mining And Manufacturing Company | Porous ceramic or metallic coatings and articles |
JPS6058154A (ja) * | 1983-09-12 | 1985-04-04 | 株式会社アドバンス | 薬物治療システム用生体端子 |
CA1247960A (en) * | 1983-03-24 | 1989-01-03 | Hideki Aoki | Transcutaneously implantable element |
-
1988
- 1988-05-20 JP JP63123267A patent/JPH0677602B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1989
- 1989-05-19 AU AU35034/89A patent/AU617174B2/en not_active Ceased
- 1989-05-22 EP EP19890810377 patent/EP0343114B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1989-05-22 DE DE1989609671 patent/DE68909671T2/de not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0343114A1 (en) | 1989-11-23 |
DE68909671T2 (de) | 1994-02-10 |
EP0343114B1 (en) | 1993-10-06 |
DE68909671D1 (de) | 1993-11-11 |
AU617174B2 (en) | 1991-11-21 |
AU3503489A (en) | 1989-11-23 |
JPH01291870A (ja) | 1989-11-24 |
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