JPH067735B2 - 回転電機巻線 - Google Patents
回転電機巻線Info
- Publication number
- JPH067735B2 JPH067735B2 JP62308617A JP30861787A JPH067735B2 JP H067735 B2 JPH067735 B2 JP H067735B2 JP 62308617 A JP62308617 A JP 62308617A JP 30861787 A JP30861787 A JP 30861787A JP H067735 B2 JPH067735 B2 JP H067735B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- conductor
- electric machine
- shield layer
- rotating electric
- machine winding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明はタービン発電機等の大形高電圧回転電機におけ
る巻線に係り、特にコイル内部の電位制御を行うシール
ド層を有する回転電機巻線に関する。
る巻線に係り、特にコイル内部の電位制御を行うシール
ド層を有する回転電機巻線に関する。
(従来の技術) 発電機等に組み込まれたコイルの絶縁に生じる電気スト
レスは一様ではなく、導体平坦部よりも電界の集中する
導体角部の方が高い(例えば、電気学会全国大会予稿、
No.291、昭60)。そしてこの角部の最大電界は導体角部
の曲率半径が小さいほど大きくなることから、該角部の
電界集中を緩和させる目的のため、第2図のように電位
シールド層として半導電性のテープまたはシートを導体
2の外周に巻回形成し、角部の等価曲率半径を大きくす
る方法が考案されている(例えば、IEEE Trans.PAS.Vol.1
02,No.1,PP74〜82,1984)。
レスは一様ではなく、導体平坦部よりも電界の集中する
導体角部の方が高い(例えば、電気学会全国大会予稿、
No.291、昭60)。そしてこの角部の最大電界は導体角部
の曲率半径が小さいほど大きくなることから、該角部の
電界集中を緩和させる目的のため、第2図のように電位
シールド層として半導電性のテープまたはシートを導体
2の外周に巻回形成し、角部の等価曲率半径を大きくす
る方法が考案されている(例えば、IEEE Trans.PAS.Vol.1
02,No.1,PP74〜82,1984)。
(発明が解決しようとする問題点) 前記シールド層1に高電界緩和効果を与えるため該シー
ルド層1を導体2に電気接続し、その電位を一様に制御
する必要がある。しかしながらシールド層1を形成する
ための該半導電性薄葉材料はスロット内に置かれたとき
スロットを横切る磁束によって生じる渦電流損を極めて
小さな値に抑えるためにその電気抵抗が比較的大きなも
のが選択される。このため、タービン発電機コイルのよ
うに長大なものではその全長に亘って該シールド層1の
電位を一様に制御するのが難しいという問題があった。
ルド層1を導体2に電気接続し、その電位を一様に制御
する必要がある。しかしながらシールド層1を形成する
ための該半導電性薄葉材料はスロット内に置かれたとき
スロットを横切る磁束によって生じる渦電流損を極めて
小さな値に抑えるためにその電気抵抗が比較的大きなも
のが選択される。このため、タービン発電機コイルのよ
うに長大なものではその全長に亘って該シールド層1の
電位を一様に制御するのが難しいという問題があった。
そこで本発明は上記問題点を解決するために導体を構成
する各素線間の絶縁性を損うことなく、かつ確実にその
電位を制御することが可能な回転電機巻線を提供するこ
とを目的とする。
する各素線間の絶縁性を損うことなく、かつ確実にその
電位を制御することが可能な回転電機巻線を提供するこ
とを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本発明は上記目的を達成するために素線絶縁が施された
素線が束ねられて形成される回転電機の導体において、
前記回転電機のコイルスロット部に配置される前記導体
の角部に位置する前記素線の素線絶縁を除去して除去部
を形成し、この除去部に接触するように前記導体の外周
に半導電性テープを巻回してシールド層を形成し、この
シールド層の外周に対地絶縁を形成したことを特徴とす
る回転電機巻線を提供する。
素線が束ねられて形成される回転電機の導体において、
前記回転電機のコイルスロット部に配置される前記導体
の角部に位置する前記素線の素線絶縁を除去して除去部
を形成し、この除去部に接触するように前記導体の外周
に半導電性テープを巻回してシールド層を形成し、この
シールド層の外周に対地絶縁を形成したことを特徴とす
る回転電機巻線を提供する。
(作 用) 本発明による回転電機巻線では導体の角部に位置する素
線とシールド層とはほぼコイルスロット部全長に亘って
電気接続をもつことが可能となり、長大なタービン発電
機のコイルにおいてもそのシールド層の電位をほぼ一様
に制御することができる。
線とシールド層とはほぼコイルスロット部全長に亘って
電気接続をもつことが可能となり、長大なタービン発電
機のコイルにおいてもそのシールド層の電位をほぼ一様
に制御することができる。
(実 施 例) 本発明による回転電機巻線の一実施例について第1図を
参照して説明する。
参照して説明する。
2は導体でありこの導体2は絶縁被覆された素線3をス
ロット部で転位し、素線列間の絶縁としてバーチカルセ
パレータ4を挿入し、転位部にはフイラー5を充填し、
モールド成形されている。該導体2のひとつの角部に当
たる素線3aの角部の素線被覆を除去する。またシールド
層1はカーボンブラックを混入して半導性を付与した熱
硬化性レジンを補強用材として用いるポリエステル不繊
維布テープに含浸し、加熱処理した半導電性テープを導
体2の外周に連続巻回して形成する。さらにこの外周に
重ねて対地絶縁用マイカテープを回転電機の定格に応じ
て巻回した後、熱硬化性レジンを含浸硬化して対地絶縁
6を形成する。
ロット部で転位し、素線列間の絶縁としてバーチカルセ
パレータ4を挿入し、転位部にはフイラー5を充填し、
モールド成形されている。該導体2のひとつの角部に当
たる素線3aの角部の素線被覆を除去する。またシールド
層1はカーボンブラックを混入して半導性を付与した熱
硬化性レジンを補強用材として用いるポリエステル不繊
維布テープに含浸し、加熱処理した半導電性テープを導
体2の外周に連続巻回して形成する。さらにこの外周に
重ねて対地絶縁用マイカテープを回転電機の定格に応じ
て巻回した後、熱硬化性レジンを含浸硬化して対地絶縁
6を形成する。
次に作用について説明する。このように構成されたもの
において、導体2を構成する素線3は転位によって素線
束中におけるその位置が、コイル長手方向に沿って常に
変化するため、該導体2の角部に位置する素線3aも常に
異なる。しかし角部に位置する素線3aとシールド層1と
は転位ピッチ毎に直接電気接続をもつことが可能なので
シールド層1の電位をスロット部全長に沿ってほぼ一様
に制御することができる。また導体2を構成する各素線
間は半導電性のシールド層1のみを介して結合されてい
るので該シールド層1を形成する半導電性テープの電気
抵抗を十分高くすることによって、素線間の循環電流の
問題は実用上無視することができる。また導体2の角部
に位置する素線3aの素線被覆を除去し、該半導電テープ
の巻回テンションを高めることによって、該導体2とシ
ールド層1とを確実に電気接続することができる。
において、導体2を構成する素線3は転位によって素線
束中におけるその位置が、コイル長手方向に沿って常に
変化するため、該導体2の角部に位置する素線3aも常に
異なる。しかし角部に位置する素線3aとシールド層1と
は転位ピッチ毎に直接電気接続をもつことが可能なので
シールド層1の電位をスロット部全長に沿ってほぼ一様
に制御することができる。また導体2を構成する各素線
間は半導電性のシールド層1のみを介して結合されてい
るので該シールド層1を形成する半導電性テープの電気
抵抗を十分高くすることによって、素線間の循環電流の
問題は実用上無視することができる。また導体2の角部
に位置する素線3aの素線被覆を除去し、該半導電テープ
の巻回テンションを高めることによって、該導体2とシ
ールド層1とを確実に電気接続することができる。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、
例えば半導電性テープの材質を変えたり、素線被覆を除
去する導体2の角部の数を増す等、その要旨を変更しな
い範囲で変形して実施できるのは勿論である。
例えば半導電性テープの材質を変えたり、素線被覆を除
去する導体2の角部の数を増す等、その要旨を変更しな
い範囲で変形して実施できるのは勿論である。
以上説明したように、本発明によれば導体の角部に位置
する素線をシールド層との電気的接続部としたので各素
線間の絶縁性を損うことなく全長に亘ってその電位を一
様に制御可能な回転電機巻線を得ることができる。
する素線をシールド層との電気的接続部としたので各素
線間の絶縁性を損うことなく全長に亘ってその電位を一
様に制御可能な回転電機巻線を得ることができる。
第1図は本発明による回転電機巻線の一実施例を示す断
面図、第2図は従来のコイルスロット部を示す断面図で
ある。 1…シールド層 2…導体 3…素線 3a…角部被覆を除去した素線 6…主絶縁
面図、第2図は従来のコイルスロット部を示す断面図で
ある。 1…シールド層 2…導体 3…素線 3a…角部被覆を除去した素線 6…主絶縁
Claims (1)
- 【請求項1】素線絶縁が施された素線が束ねられて形成
される回転電機の導体において、前記回転電機のコイル
スロットに配置される前記導体の角部に位置する前記素
線の素線絶縁を除去して除去部を形成し、この除去部に
接触するように前記導体の外周に半導電性テープを巻回
してシールド層を形成し、このシールド層の外周に対地
絶縁を形成したことを特徴とする回転電機巻線。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62308617A JPH067735B2 (ja) | 1987-12-08 | 1987-12-08 | 回転電機巻線 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62308617A JPH067735B2 (ja) | 1987-12-08 | 1987-12-08 | 回転電機巻線 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01152939A JPH01152939A (ja) | 1989-06-15 |
JPH067735B2 true JPH067735B2 (ja) | 1994-01-26 |
Family
ID=17983203
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62308617A Expired - Lifetime JPH067735B2 (ja) | 1987-12-08 | 1987-12-08 | 回転電機巻線 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH067735B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5175396A (en) * | 1990-12-14 | 1992-12-29 | Westinghouse Electric Corp. | Low-electric stress insulating wall for high voltage coils having roebeled strands |
-
1987
- 1987-12-08 JP JP62308617A patent/JPH067735B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01152939A (ja) | 1989-06-15 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |