JPH0677157U - スパイラル形電池 - Google Patents

スパイラル形電池

Info

Publication number
JPH0677157U
JPH0677157U JP1802893U JP1802893U JPH0677157U JP H0677157 U JPH0677157 U JP H0677157U JP 1802893 U JP1802893 U JP 1802893U JP 1802893 U JP1802893 U JP 1802893U JP H0677157 U JPH0677157 U JP H0677157U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
separator
battery
electrode
spiral
electrode body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1802893U
Other languages
English (en)
Inventor
雅一 北方
吉郎 原田
浩平 山本
Original Assignee
富士電気化学株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 富士電気化学株式会社 filed Critical 富士電気化学株式会社
Priority to JP1802893U priority Critical patent/JPH0677157U/ja
Publication of JPH0677157U publication Critical patent/JPH0677157U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • Y02E60/12

Landscapes

  • Cell Separators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 正極又は負極合剤あるいは析出したデンドラ
イトが電極体から外部へ脱出するのを防止できるセパレ
ータを備えたスパイラル形電池を提供する。 【構成】 セパレータ10の長手方向の両側縁部に沿っ
て、深さsの切込み12が適宜の間隔p毎に複数設けら
れている。単3形電池の場合、通常セパレータ10の上
下端面が電極板14からそれぞれ2mm程突出するので、
切込み12の深さsとしては1mm程度が適当である。切
込み12の配設ピッチpは、セパレータ10の上端部1
0aに適当な折り曲げ易さが与えられるとともに、あま
り加工が煩雑にならないように、試作等を通じて適宜決
定することができる。また、切込み12の代わりに矩形
や三角形などの切欠き部を設けてもよい。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は薄板状の正極、負極、及びセパレータを重ね合わせて巻回形成した スパイラル状電極体を有するスパイラル形電池に係わり、特に前記正極及び負極 の合剤が前記電極体の外部に脱出するのを防止するのに好適なスパイラル形電池 に関する。
【0002】
【従来の技術】
円筒形電池に用いられる電極体として、電極面積を広くとることができて、高 いエネルギー密度が得られるスパイラル状のものがある。図3はスパイラル状電 極体を有する円筒形電池(スパイラル形電池)の部分側面図である。スパイラル 状電極体1は、図3に示すように、薄い板状に形成された正極板2と負極板4と を正極板2及び負極板4よりも幅広に形成されたフィルム状のセパレータ3を介 して対峙するように配置してスパイラル状に巻回してなるものである。
【0003】 このように形成されたスパイラル状電極体1は、その上下端部が開口している ために、激しい振動が加えられたり、長期間にわたって充電あるいは放電が連続 して行われ、正極又は負極合剤に劣化を生じた場合に、その正極あるいは負極合 剤の一部が電極体1から脱落して容量の損失を招くことがある。このような不都 合を防ぐために、電極体1の上下端面には前記の開口を塞ぐように円環状の押え 板5が設けられるのが普通である。しかし、この押え板5を設けた場合でも、電 極体1端面のセパレータ3には巻回時に最大0.5mm程度の凹凸が生じることは 避けられないので、セパレータ3の上及び下側端部と押え板5との間に生じた空 隙から、脱落した正極あるいは負極合剤の一部が反対極へ移動するのを完全に防 ぐことはできない。
【0004】 また、充放電時に正極と負極との間を移動する活物質イオンが樹脂状に析出し ていわゆるデンドライト(リチウム電池の場合には金属リチウムの樹脂状析出) を生じると、前記のような振動によって電極体1の外部へ脱落することがあると ともに、脱落に至らなくとも前記のセパレータ3と押え板5との間の空隙を介し てデンドライトが反対極に達し、正負両極間を短絡させて極端な容量の減少や発 熱を招いたり、有機電解液を用いたスパイラル形リチウム二次電池の場合には、 破裂や発火に至るおそれがあるという一層深刻な問題を生じる可能性がある。
【0005】 このような不都合を防止するため、正極板と負極板とをそれぞれ予めセパレー タで包んでから巻回してスパイラル状電極体を形成する技術が知られている。ま た、特開平1−122574号公報に開示されているように、スパイラル状の電 極体を形成した後に、その電極体の上下面に突出しているセパレータを熱風で加 熱しながら電極体の中心方向に折り曲げて、セパレータ間の開口部を閉塞する技 術が知られている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前述のように予め正極板及び負極板をセパレータで包んでから 巻回する方法にあっては、巻回していくときにセパレータの上下端部にしわがよ って、電極体の外径がそのしわのために生じる巻太りによって大きくなり、電池 缶への挿入が困難になるので、予め正極及び負極電極板の厚さを薄く形成してお くか、または正極及び負極電極板の長さを短くして巻回数を減らし、電極体とし て完成したときの外径寸法が規定値以上に大きくならないように管理することに なるが、電極板を薄くしたり短くしたりすることは直ちに電池としての容量減少 につながり好ましくない。
【0007】 また巻回形成された電極体のセパレータを中心方向に折り曲げる方法にあって は、次のような問題点がある。すなわち、リチウム電池の場合、特にポリプロピ レン又はポリエチレンで形成されたマイクロポーラスフィルムが好適に用いられ るが、加熱温度、加熱時間などの条件を厳密に管理しないとマイクロポーラスフ ィルムに形成されている微小孔の孔径が収縮し、電解液イオンの通過を阻害して 内部抵抗が増加したり、セパレータ自体の特性劣化が生じてしまう。したがって 、この方法を有効に活用するためには、なるべく低温で長時間にわたって穏やか に加熱するのが望ましいが、それでは生産性が著しく低下してしまい実用的でな い。
【0008】 この考案は前記の事情に基づいてなされたもので、その目的は、振動の印加や 長期間の連続充放電に対しても電池特性の劣化を防げるとともに、生産性を低下 させることがないスパイラル形電池を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するためにこの考案は、薄板状に形成された正極と、同じく薄 板状に形成された負極と、これら正極及び負極よりも幅広に形成されたセパレー タとを重ね合わせた後に巻回して得られるスパイラル状の電極体を備えたスパイ ラル形電池において、前記セパレータの幅方向上縁部及び下縁部に沿って切込み 又は切欠き部が設けられ、該セパレータの上下端部は該切込み又は切欠き部によ って内側に折り曲げられて隣接する前記セパレータ相互間の開口部の上下端部を 塞いでなるものである。
【0010】
【作用】
以上の構成によれば、前記スパイラル状電極体のセパレータの幅方向上縁部及 び下縁部に沿って切込み又は切欠き部を設けたので、電極体を巻回形成した後に 、その電極体を下側の押え板を介して電池缶内に挿入すると、セパレータの下端 縁側突出部は前記切込みにしたがって折り曲げられて下端縁側のセパレータ同士 の間の開口部を塞ぐ。また、電極体が挿入された電池缶に上側押え板を挿入する と、セパレータの上端縁側突出部は切込みにしたがって折り曲げられて上端側の セパレータ同士の間の開口部を塞ぐ。
【0011】
【実施例】
以下、この考案の好適実施例につき添付図面を参照して詳細に説明する。図1 (a)及び図1(b)は、この考案の一実施例によるセパレータとそのセパレー タを電池缶内に収装した状態を示す説明図である。図1(a)に示すように、セ パレータ10の長手方向の両側縁部に沿って、深さsの切込み12が適宜の間隔 p毎に複数設けられている。セパレータ10の寸法は、単3形電池の場合、長さ Lが200mm程度、幅Wが40mm程度、厚さが25〜50μm程度である。また 、通常セパレータ10の上下端面が破線で示す電極板14からそれぞれ2mm程突 出するので、切込み12の深さsとしては1mm程度が適当である。これは、セパ レータ10同士の間に挾持される電極板14の厚さは高々0.3mm程度であり、 切込み12の深さsが1mm程度あれば、セパレータ10同士の開口部を閉塞する のに十分だからである。切込み12の配設ピッチpはセパレータ10の上端部1 0aに適当な折り曲げ易さが与えられるとともに、あまり加工が煩雑にならない ように、試作等を通じて適宜決定することができる。また、曲率の小さい電極対 の内周側近傍ではピッチを小さくし、曲率の大きい外周側近傍ではピッチを大き くするといった手法も当然適用することができる。因みに本実施例にあっては、 1〜3mmとしている。
【0012】 次に、上記実施例の作用について、図1(b)に基づいて説明する。図1(b )は前記のセパレータ10を用いて巻回形成したスパイラル状電極体16を円筒 形電池缶内に収装したときのセパレータ10上端部の状態を示す説明図である。 セパレータ10の上端部10aは、押え板18によりそれぞれ電極体16の中心 方向(図中の右手方向)に折り曲げられて互いに重なり合い、セパレータ10同 士の上部開口部16cを塞いでいる。したがって、セパレータ10同士に挾持さ れる正極板16aあるいは負極板16bの一部の合剤が脱落したとしても、前記 のように上部開口部16cがセパレータ10の上端部10aによって塞がれてい るので、脱落した合剤が電極体16の外へ脱出することはなく、容量損失や極板 間短絡による発熱及び発火が起こることがない。同様に、合剤から析出したデン ドライトが電極体16の外に脱出することも未然に防ぐことができる。
【0013】 以上述べた本実施例の作用は、図示を省略する電極体16の下端縁側について も同様である。
【0014】 図2(a)及び図2(b)はそれぞれ本考案の他の実施例によるセパレータの 説明図である。図2(a)は前記第1実施例のセパレータ10の両側縁部に矩形 の切欠き部20を設けたものである。切欠き部20の深さsは、単3形電池の場 合、前記第1実施例と同様に約1mmである。切欠き部20の幅wは1〜3mm程度 、配設ピッチpは2〜6mm程度であるが、前記第1実施例と同様に、加工の煩雑 さ等を考慮して適宜に選定してよい。
【0015】 また、図2(b)は、前記第1実施例でセパレータ10の両側縁部に三角形の 切欠き部22を設けたものである。切欠き部22の深さsは、単3形電池の場合 、前記第1及び第2実施例と同様に約1mmである。切欠き部22の配設ピッチp は2〜6mm程度であるが、前記第1及び第2実施例と同様に、加工の煩雑さやセ パレータ10の上端部10aによる開口部閉塞の効果を考慮して適宜に選定して よい。
【0016】 なお、これら本考案の他の実施例の作用は、前記本考案の第1実施例に関して 説明したのと同様である。
【0017】
【考案の効果】
以上各実施例によって詳細に説明したように、この考案に係るスパイラル形電 池によれば、スパイラル状電極体のセパレータの幅方向上縁部及び下縁部に沿っ て切込み又は切欠き部を設けたので、電極体を巻回形成した後に、その電極体を 下側押え板を介して電池缶内に挿入すると、セパレータの下端縁側突出部は前記 切込みにしたがって折り曲げられて下端縁側のセパレータ同士の間の開口部を塞 ぎ、電極体が挿入された電池缶に上側押え板を挿入すると、セパレータの上端縁 側突出部は切込みにしたがって折り曲げられて上端側のセパレータ同士の間の開 口部を塞ぐ。したがって、セパレータ同士の間に挾持されている合剤や析出した デンドライトの一部が脱落しても電極体の外へ出ることがなく、容量損失や極板 間短絡による発熱及び発火を未然に防ぐことができるとともに、加工が容易で生 産性を低下させることがない等の優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はこの考案の一実施例に係るセパレータ
の説明図、(b)はそのセパレータを用いて巻回形成し
たスパイラル状電極体を電池缶に収装した状態を示す説
明図である。
【図2】(a)、(b)はこの考案の他の実施例に係る
セパレータの説明図である。
【図3】従来のスパイラル状電極体を有する円筒形電池
の説明図である。
【符号の説明】
10 セパレータ 10a 上端部(セパレータ10の) 12 切込み 16 スパイラル状電極体 16a 正極板 16b 負極板 16c 開口部(セパレータ10相互間の) 20,22 切欠き部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄板状に形成された正極と、同じく薄板
    状に形成された負極と、これら正極及び負極よりも幅広
    に形成されたセパレータとを重ね合わせた後に巻回して
    得られるスパイラル状の電極体を備えたスパイラル形電
    池において、前記セパレータの幅方向上縁部及び下縁部
    に沿って切込み又は切欠き部が設けられ、該セパレータ
    の上下端部は該切込み又は切欠き部によって内側に折り
    曲げられて隣接する前記セパレータ相互間の開口部の上
    下端部を塞いでなることを特徴とするスパイラル形電
    池。
JP1802893U 1993-04-09 1993-04-09 スパイラル形電池 Pending JPH0677157U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1802893U JPH0677157U (ja) 1993-04-09 1993-04-09 スパイラル形電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1802893U JPH0677157U (ja) 1993-04-09 1993-04-09 スパイラル形電池

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0677157U true JPH0677157U (ja) 1994-10-28

Family

ID=11960219

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1802893U Pending JPH0677157U (ja) 1993-04-09 1993-04-09 スパイラル形電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0677157U (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040042373A (ko) * 2002-11-14 2004-05-20 삼성에스디아이 주식회사 원통형 이차전지
JPWO2005022674A1 (ja) * 2003-08-29 2007-11-01 宇部興産株式会社 電池用セパレータ及びリチウム二次電池
JP2019091603A (ja) * 2017-11-14 2019-06-13 トヨタ自動車株式会社 非水電解液二次電池

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040042373A (ko) * 2002-11-14 2004-05-20 삼성에스디아이 주식회사 원통형 이차전지
JPWO2005022674A1 (ja) * 2003-08-29 2007-11-01 宇部興産株式会社 電池用セパレータ及びリチウム二次電池
JP4529903B2 (ja) * 2003-08-29 2010-08-25 宇部興産株式会社 電池用セパレータ及びリチウム二次電池
JP2019091603A (ja) * 2017-11-14 2019-06-13 トヨタ自動車株式会社 非水電解液二次電池

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7118824B2 (en) Secondary battery with improved finishing tape and method of making the secondary battery
US20040161662A1 (en) Jelly-roll type battery unit and winding method thereof and lithium secondary battery comprising the same
KR101651712B1 (ko) 이차전지
KR100601504B1 (ko) 전극조립체 및 이를 이용하는 리튬이온 이차전지
US8580417B2 (en) Electrode assembly and secondary battery having the same
JPH01122574A (ja) 円筒形リチウム二次電池
JPH08339818A (ja) 非円形スパイラル電極体を内蔵する電池の製造方法
JP4603108B2 (ja) 二次電池の電極ロール
KR100515832B1 (ko) 이차전지의 전극 조립체
KR100490548B1 (ko) 권취형 전극 조립체를 구비한 이차 전지
KR100686825B1 (ko) 이차 전지용 극판 권취장치
JPH0677157U (ja) スパイラル形電池
JP2003223933A (ja) 非水電解質二次電池
KR101381706B1 (ko) 이차 전지용 파우치 셀의 젤리 롤
KR100591435B1 (ko) 캔형 리튬이온 이차전지
JPH11307128A (ja) リチウムイオン二次電池
CN110534799B (zh) 电池及电池盖板组件
JP4026958B2 (ja) 二次電池用電極
KR20060059698A (ko) 권취형 전극 조립체를 갖는 리튬 이차 전지
JP2001283894A (ja) 筒型電池
KR100709839B1 (ko) 이차 전지
JPH05135756A (ja) 渦巻状極板群を備えた電池
JP4122567B2 (ja) 密閉型電池およびその製造方法
JPH04342954A (ja) 渦巻電極を備えた電池
CN220106623U (zh) 一种卷绕电芯及电池