JPH067694A - 脆性材料の固体粒子を微粉砕するための方法及び装置 - Google Patents

脆性材料の固体粒子を微粉砕するための方法及び装置

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JPH067694A
JPH067694A JP3323215A JP32321591A JPH067694A JP H067694 A JPH067694 A JP H067694A JP 3323215 A JP3323215 A JP 3323215A JP 32321591 A JP32321591 A JP 32321591A JP H067694 A JPH067694 A JP H067694A
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crushing
crusher
product
particles
agglomerates
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JP3323215A
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Maurice Paliard
モーリス・パリアール
Jacques Dupuis
ジャック・デュピュイ
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CLE
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CLE
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Publication date
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    • B02C21/00Disintegrating plant with or without drying of the material
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    • B02CRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING; PREPARATORY TREATMENT OF GRAIN FOR MILLING
    • B02CCRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING IN GENERAL; MILLING GRAIN
    • B02C13/00Disintegrating by mills having rotary beater elements ; Hammer mills
    • B02C13/14Disintegrating by mills having rotary beater elements ; Hammer mills with vertical rotor shaft, e.g. combined with sifting devices
    • B02C13/18Disintegrating by mills having rotary beater elements ; Hammer mills with vertical rotor shaft, e.g. combined with sifting devices with beaters rigidly connected to the rotor
    • B02C13/1807Disintegrating by mills having rotary beater elements ; Hammer mills with vertical rotor shaft, e.g. combined with sifting devices with beaters rigidly connected to the rotor the material to be crushed being thrown against an anvil or impact plate
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 脆性材料の粉砕の間に発生する凝集物を効率
的かつ経済的に解砕することのできる粉砕方法及び装置
を提供する。 【構成】 本方法においては、凝集物を含む製品を生成
するクラッシャ2に、原料を供給する。クラッシャ2か
らの製品を解砕機8に供給する。解砕機2からの製品を
セパレータ9により所定の粒度で篩分ける。篩分けによ
り生じた細かい粒子は、配管4を介して系外に排出して
最終製品とする。篩分けにより生じた粗い粒子は、配管
5および6を介してクラッシャ2に循環させる。解砕機
8における解砕比を、10乃至60%、好ましくは20
乃至50%に維持する。この方法により、粒度が極めて
小さな製品が得られる。本方法を実施するための装置も
提供される。本方法及び本装置は、セメントクリンカあ
るいは他の種々の鉱物材料に適用可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、脆性材料、特に選択的
な凝集物を含む脆性鉱物材料、の固体粒子を微粉砕する
ための改善された方法及びこの方法を実施するための装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】脆性材料とは、破壊の前に弾性変形を生
じたとしても、機械的な力の作用によりより小さな粒子
に破壊する材料として認識されている。ほとんど破壊す
ることなく変形する塑性材料は従って、この定義には入
らない。
【0003】幾分とも粗い脆性固体材料の固体粒子を、
種々の装置、特に例えばフランス特許第2,610,5
40号及び同第2,628,412号の明細書に開示さ
れる如き粉砕ロール等の緩速圧縮装置を有する粉砕機あ
るいは摩砕ミルにより、又は、これも同様に凝集物ある
いはこれと同様なものを発生するローラミルあるいは何
等かのボールミルにより、微細に粉砕(摩砕あるいは微
粉砕)することは既に提案されている。
【0004】これらの装置の中で負荷あるいはバッチ粒
子を粉砕すると、実際に凝集物あるいは凝集体として得
られる微粒子の集積物すなわち固まりが生じ、これらの
固まりを引き続き行われる機械的な処置により解砕すな
わち解離させる必要があり、その機械的な処置の強度は
通常、粉砕/凝集の間に与えられる強度よりも小さい。
この目的のためには、ボールミル、単一分配プレートを
有する空動型のセパレータセットあるいはゲージ(ga
uging)セパレータを用いることができる。また、
解砕作用だけを有する装置を用いることもできる(欧州
特許第84,383号明細書及びフランス特許第2,6
16,359号明細書)。
【0005】また上記欧州特許及びフランス特許明細書
によれば、クラッシャから出た製品のある部分を、その
まま、又は簡単な機械的なあるいは空気篩すなわちスク
リーニングの後に(篩によって棄却された粒子あるいは
凝集物だけを循環する)、あるいは解砕及び篩分けの後
に(破壊されていないあるいは不十分に破壊された粒子
だけが循環され、凝集物は解砕されているので循環され
ない)、同じクラッシャに循環される。
【0006】プロセス及びシステムを単純化するため
に、本発明者の一人は、微粉砕するための良好に作動す
る解砕装置を有する粉砕ロールを備えたシステムを開示
しかつこれを用いており、この解砕装置は、粉砕システ
ムを出る最終製品を選択できるようにするセパレータに
組み込むのが好ましい(1990年の「セメント、石
灰、石膏(Zement,Kalk,Gips.)」第
71乃至76頁のM.PLIAPD−F.COCHET
の論文)。
【0007】上述のシステムにおいては、解砕装置は、
各々の通過において最大限可能な製品量を取り出すこと
を可能とする極めて良好な性能データ(80乃至85%
の解砕比)を有するものが選定されている。システムの
稼動により、このシステムは解砕に対してだけでもかな
りの動力消費を生じ、また非常に細かいセメントを得る
ことは困難であることが分かった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、プレ
スによる粉砕の間に発生し、またロールを有するプレス
においてせん断圧縮を介して破壊力を再び作用させるこ
とにより非常に経済的に分解することのできる、非常に
強固なすなわち非常に強靭な凝集物を解砕するために不
必要なエネルギを浪費することを避けることである。
【0009】本発明の別の目的は、ロールプレスにより
経済的な条件で非常に細かい粒子を粉砕することを可能
とする粉砕装置を提供することである。
【0010】従って、本発明は、全体的な動力消費、及
び、ロールプレス、解砕機及び空気セパレータが好まし
い粒子セパレータを基本的に備える粉砕装置における機
器の摩耗を低減することを可能とする方法及び装置に関
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】意図したすなわち目的と
した効果は、回路に設けた解砕機の全体的な解砕比(通
過材料のd50において測定した)を、10乃至60
%、好ましくは20乃至50%に維持することによって
得られた。これは、解砕の仕事の一部をメインの粉砕機
器に譲る効果を有する。すなわち、この解砕が実行され
るロールプレスにおけるエネルギ及び摩耗に関する追加
のコストが無視し得る程度のものである。
【0012】本発明は、選択的な解砕が、一方ではロー
ルクラッシャの圧力を、また他方では解砕機の衝撃力
を、より経済的に使用することを可能とするという、驚
異的な発見に基づくものである。
【0013】本発明の方法は、緩速圧縮による粉砕ゾー
ン、特にロールミル、において脆性材料を粉砕し、出発
原料の基本的な粒よりも小さな基本的な粒を有する凝集
物が発生する状態で出発する基本的な粒とする段階を備
え、上記粉砕の後に、上記凝集物を解砕ゾーンにおいて
制御して解砕し、またプロセスから引き出された十分に
細かい粒子と、粉砕ゾーンに循環される不十分に細かい
粒子とを分離する方法において、解砕ゾーンにおける解
砕比(効率)を、10乃至60%、好ましくは20乃至
50%に維持することを特徴とする。解砕比(効率)
は、解砕により解放された篩通過材料の量と、所定の粒
径、好ましくは最終製品のd50メッシュ、に対して測
定された解放可能な篩通過材料の最大量との間の重量比
で決定される。
【0014】
【実施例】本発明の現在における好ましい特定の実施例
を単に例示する非限定的な例として、概略的な図面を参
照して示す以下の記載を読み進むことにより、本発明は
理解され、またより別の目的、特徴的な事項、詳細及び
理源がより明らかとなろう。
【0015】図1は、閉回路として設計された周知の粉
砕回路を示しており、この回路においては、ダクト1を
介して供給された原料は、粉砕機2に送られ、次いで分
離器3に入る。選別すなわち分類の後に、最終製品は符
号4において排出され、また、配管5から出るより粗い
粒子は、符号6において粉砕機に循環される。この粉砕
回路は、粉砕の間に材料が凝集しないか、あるいはほん
の僅か凝集する時に用いるのが好ましい。
【0016】図2は、材料が粉砕行程の間に凝集する場
合に用いられる粉砕システムの他の周知の例を示す。こ
の場合において、装置2において粉砕されかつ凝集した
原料は、発生した凝集物を解砕するために、装置7にお
いて解砕される。材料は次に、分離器3において分類さ
れて最終製品が分離器から引き抜かれ、元々非常に粗い
粒子は符号6において粉砕機に循環される。このタイプ
の周知のプラントにおいては、材料を極めて完全にすな
わち完璧に解砕するために、解砕機7として一般に、衝
撃型粉砕機、振動型粉砕機あるいはボールミル型の装置
が用いられる。このように、補助的な材料の粉砕を往々
にして伴う解砕が実行される。
【0017】図2の装置を本発明を実施するために用い
ることができることは明らかであろう。この場合におい
て、解砕機7における解砕速度は限定されており、従っ
て、本発明には上述の如き価値がある。
【0018】図3は、本発明の特定の好ましい実施例を
示している。
【0019】ダクト1から供給された原料は、方向性の
フラップ12により分配され、ダクト11により粉砕機
2へ、またダクト13により装置8へ送られる。
【0020】粉砕機2において粉砕されかつ凝集した材
料は、方向性の弁14により2つの流れに分割され、材
料の一方の部分は、何等処理を受けずに配管16を介し
て直接粉砕機1に循環され、一方材料の他方の部分は、
ダクト15を介して装置8へ導かれる。
【0021】装置8は、ダクト15から供給された材料
の中に存在する凝集物を、部分的かつ選択的に解砕する
のを可能とする条件において作動する解砕機である。装
置9は分離器であり、この分離器は、選択的な解砕機8
から供給された材料を受ける、例えば空気圧式(空動
式)の分離器である。選択的な解砕機は、解砕及び分類
の機能を同時に実行するように、分離器9に含まれるよ
うに設計されるのが好ましい。
【0022】最終製品は、配管4を介して分離器9から
排出され、一方分離器9からの棄却された材料は、配管
5を介して排出され、ダクト16から来る材料と共に粉
砕機2にフィードバックされる。
【0023】代替的な実施例として、ダクト13及び/
又はダクト16と共に流れ分割器12及び14を省略す
ることができる。
【0024】粉砕機から出る凝集物を部分的にかつ選択
的に解砕するために、これら凝集物に好ましくは制御さ
れた衝撃等の機械的な力を与える。影響を及ぼすファク
タは、例えば、衝撃の強度、衝撃の回数、衝撃を与える
表面の形状、軸の周囲で回転するビータの場合の回転速
度、及び滞在すなわち滞留時間である。
【0025】最も経済的な方法で実施するために用いら
れる機器は、ロールプレスにおいて粉砕された製品の凝
集物の一部に、堅い表面による小さな衝撃速度であるの
が好ましい衝撃を与え、空気中あるいは他の不活性ガス
中に「分散する」材料の濃密な層をせん断することであ
る。平均的な衝撃速度は、3乃至100m/sの範囲で
あるのが効果的であり、更に5乃至30m/sであるの
が好ましい。
【0026】解砕機は、垂直な軸を有する解砕機である
のが効果的であり、空動型のセパレータの構造に集約さ
れかつセパレータの選択タービン(欧州特許番号80
104 199.7)と同一の軸上で回転するのが好ま
しい。この装置においては、金属、セラミックあるいは
他の耐摩耗性の材料から形成されたインパクトブレード
が、ある速度で回転する水平なリング上に分布され、ブ
レードの中心における衝撃速度(平均衝撃速度)は、8
乃至26m/sであるのが好ましく、また8乃至16m
/sであるのが更に好ましい。
【0027】好ましい稼働条件を以下に説明する。
【0028】インパクトブレードは、遮蔽板で被覆され
た円筒体の中で回転し、該遮蔽板のでこぼこすなわち凹
凸形状は、ブレードに沿って運ばれる材料の回転運動に
抵抗するような形状になされる。この凹凸形状の寸法
は、上記円筒体の直径の1%乃至6%であるのが効果的
であり、更に直径の2%乃至4%であるのが好ましい。
【0029】インパクトプレートと外側の円筒体の衝撃
板との間に位置するせん断室にはせん断力が実質的に与
えられる。このせん断室の容積は、解砕すべき製品のt
/h当たり0.0001乃至0.001m3であるのが
非常に有効であり、更に解砕すべき製品t/h当たり
0.00015乃至0.0006m3であるのが好まし
い。
【0030】ブレードの衝撃面は、プレートの中心を通
るディスクの半径を包含する垂直平面に関して上方かつ
外方を向いている。上方に向く角度は、3°乃至30°
であるのが好ましく、外方に向く角度は5°乃至45°
であるのが好ましい。
【0031】材料は、インパクトブレードにより描かれ
るリングの上面の1つあるいは幾つかのシュートを介し
て重力により供給され、せん断室の底部に向かって重力
により流れる。
【0032】好ましい実施例においては、解砕機は空動
型のセパレータの内側に位置しており、材料は、せん断
室から直接分配プレート上に又は空動型のセパレータの
選択タービンの上面に位置するトレイ上に流れる。
【0033】本発明をより良く理解するために、本明細
書において用いられる用語を以下の通り定義する。
【0034】基本的な粒:これは脆性材料の粒であっ
て、十分な力を与えると、以前の重大な塑性変形を生ず
ることなく(弾性変形は生ずることができる)壊れるこ
とを特徴とする粒である。
【0035】凝集体あるいは凝集物:基本的な粒が互い
に固まった集合体であって、その結合は、基本的な粒を
壊すのに必要とされる力よりも小さな力で壊すことがで
きる。
【0036】原料:粉砕システムに最初に供給される材
料である。
【0037】見かけの粒度分布:粉砕システム等から取
った材料の粒度分布であり、この材料は、凝集物及び基
本的な粒を含むことができる。
【0038】基本的な粒度分布:基本的な粒を完全にな
くすために解砕を受けている材料の粒度分布である。
【0039】サイズ(d)における通過材料の量:平均
サイズが(d)よりも小さな粒の割合(サンプルの全量
に対するパーセントで表される)である。
【0040】解砕比:解砕機により解放された通過材料
の量(与えられた篩粒径すなわちメッシュにおける)と
最大の解放可能な通過材料の量(同じ篩粒径における)
との間の比として定義される。
【0041】粉砕回路に対する解砕比は、最終製品のd
50(最終製品の50%が通過するであろう理論的な篩
粒径すなわちメッシュ)に相当する篩粒径に対して測定
するのが好ましい。
【0042】与えられた製品に対する解砕比は、最終製
品のd50における通過材料について以下の手順により
計算される。
【0043】何等追加の粉砕を行うことなく解砕機に供
給された製品を完全に解砕させるという観点から、製品
(A)をこの製品と反応しない液体の中に懸濁させ、粒
度分布がそれ以上変化しなくなるのに必要なだけ十分長
い時間にわたって機械的な撹拌によりまた超音波を与え
ることにより分散させる。液体は、例えば、メタノー
ル、エタノール、あるいはプロパノール等のアルコー
ル、あるいはエーテル、又はベンゼン、ヘキサン等の炭
化水素とすることができる。この解砕(全量と仮定し
て)の後に、製品の真の粒度分布(凝集物のない)、特
に最終製品のd50に相当する分離粒径を通過する製品
の百分率、を、液体の媒体中においてレーザ作動型の粒
度計により測定する。解砕機に供給されるような製品
(A)(ほとんど撹拌せずまた超音波を与えていな
い)、及び解砕機を出る製品(S)の見かけの粒度分
布、特に最終製品のd50に相当する分離粒径を通過す
る製品の百分率、も、液体の媒体中においてレーザ作動
型の粒度計により測定する。
【0044】最終製品のd50粒径は、その粒度分布が
それ以上変化しなくなるのに必要な時間にわたって撹拌
しかつ超音波を与えることにより液体媒体中に分散され
た最終製品について測定する。この測定は、液体媒体中
においてレーザ作動型の粒度計により行われる。d50
粒径とは、粒子の50%がこのサイズ(粒径)よりも大
きくかつ粒子の50%がこのサイズ(粒径)よりも小さ
くなる場合のサイズ(粒径)である。
【0045】与えられた製品(最終製品のd50におい
て測定した)に対する解砕比(t)は以下の通り定義さ
れる。
【0046】すなわち、Xtを、製品を十分に解砕した
後にd50(pf)を通過する材料の百分率とし、Xa
を、機械的な解砕機の供給すなわち入口におけるd50
(pf)を通過する材料の百分率とし、また、Xsを、
機械的な解砕機の出口におけるd50(pf)を通過す
る材料の百分率とすると、 t(%) = (Xs−Xa)×100/(Xt−X
a) 例として、セメントクリンカを供給されるロールクラッ
シャ、解砕機及び空動型のソータ(篩装置)から成るシ
ステムを稼働させた。解砕機を通過する前後における粒
度分布を上述の方法にしたがって分析し、以下の結果を
得た。
【0047】d50(pf)=16×10-3mm Xt=9.4% Xa=6.9% Xs=7.7% 上記値から、 t(%)=100×(7.7−6.9)/(9.4−
6.9) t(%)=32% 上記方法により得られる効果は特に以下の通りである。
【0048】同一の製品量に対して、本発明の粉砕方法
は、従来技術の方法における粉砕動力を増大させること
なく、解砕動力を50%以上低減させ、この値は、最終
製品基準で0.2乃至0.6kWh/tの節約となる。
これは、特に、200ミクロンよりも小さな微粒子をプ
レスに循環させる必要がありかつバッチ負荷において空
気を捕らえた粒子がプレス中における不安定な流動を生
ずる微細なセメント(3,500cm2/gよりも大き
なブレイン(Blaine)面積を有する)の粉砕にお
いては、0.2乃至0.6kWh/tの節約となる。本
発明の粉砕方法は、これら微粒子を、プレスに対するバ
ッチ負荷の供給の安定性を可能とする凝集物として循環
することを可能とする。より細かい粒度に対しては、本
発明の方法は、プレスの回転速度従ってその流量を20
乃至100%増大させることができる。
【0049】少なくともその解砕機においては、本発明
の粉砕方法は、解砕機及び駆動型のセレクタ(選別機)
に対して同一の駆動装置(モータ、減速機、シャフト)
を用いることができ、従って設備費及び維持費を節約す
ることができ、また摩耗部品があるという意味において
高価である複雑なシステム(例えば多数の粉砕フィンガ
の列を有する)に依存する必要はない。
【0050】本発明はまた、上述の方法を実施するため
の装置にも関する。この装置は、少なくとも1つの緩速
圧縮クラッシャと、この緩速圧縮クラッシャから出る製
品を解砕しかつ篩分けするための手段と、篩分けされた
微粒子を収集すると共に篩分けされた粗い粒子を緩速圧
縮クラッシャに返送するための手段とを備えている。こ
の装置には、解砕手段の供給点における製品の少なくと
も1つの部分、及び解砕機から出る製品の少なくとも1
つの部分を採取してこれらを分析する手段が設けられて
おり、この分析手段は、解砕手段の入口及び出口の間の
解砕比を決定するようになされている。
【0051】好ましい装置においては、クラッシャ(粉
砕機)はロールミルであり、また解砕及び篩分け手段
は、粒子を気体中に分散させると同時に気体中に分散さ
れたこれら粒子に衝撃を与え、この衝撃により生じた相
対的に細かい粒子を相対的に粗い粒子から分離する手段
を備えている。
【図面の簡単な説明】
【図1】閉回路として設計された周知の粉砕回路を示す
図である。
【図2】材料が粉砕行程の間に凝集する場合に用いられ
る粉砕システムの他の周知の例を示す図である。
【図3】本発明の特定の好ましい実施例を示す図である
である。
【符号の説明】
1 ダクト 2 破砕機(クラ
ッシャ 4、5 配管 8 解砕機 9 セパレータ 11 ダクト 12 フラップ 13 ダクト 14 フラップ弁 15 ダクト 16 配管

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脆性材料の固体粒子を微粉砕するための
    方法において、 緩速圧縮粉砕領域、特にロールミル、において、脆性原
    料を出発の基本的な粒に粉砕し、この際にこの出発の基
    本的な粒よりも小さな基本的な粒の凝集物が少なくとも
    一部発生する条件とし、前記粉砕の後に、解砕領域にお
    いて前記凝集物を制御して解砕し、また引き出されて製
    品となる十分に細かい粒子と、粉砕領域に循環される不
    十分な細かさの粒子を分離し、 解砕により解放される通過材料の量と、所望の製品に従
    って決定される篩サイズに対して測定される解放可能な
    通過材料の最大量との間の重量比で定義される解砕領域
    における解砕比を、10乃至60%に維持することを特
    徴とする方法。
  2. 【請求項2】 請求項1の方法において、前記解砕比が
    20乃至50%に維持されることを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2の方法において、前記解
    砕が、解砕すべき材料に、堅い表面による衝撃を与える
    ことにより実行されることを特徴とする方法。
  4. 【請求項4】 請求項3の方法において、前記衝撃が、
    3乃至100m/s、好ましくは5乃至30m/s、の
    平均衝撃速度で実行されることを特徴とする方法。
  5. 【請求項5】 請求項3の方法において、前記衝撃が、
    ほぼ垂直な軸線を有する円筒形のシェルの中で回転する
    ブレード手段により実行され、該ブレードの上向きの角
    度が3乃至30°であり、また該ブレードの外向きの角
    度が5乃至45°であることを特徴とする方法。
  6. 【請求項6】 請求項1の方法において、前記堅い衝撃
    面とこれら衝撃面に位置する周方向の遮蔽板との間の容
    積が、解砕すべき製品t/h当たりで0.0001乃至
    0.001m3、好ましくは0.00015乃至0.0
    006m3、であることを特徴とする方法。
  7. 【請求項7】 請求項1の方法において、前記解砕の間
    に発生する微粒子が、発生する毎に、好ましくは空気に
    より搬送されることにより解砕及び分離されることを特
    徴とする方法。
  8. 【請求項8】 請求項1の方法を実行するための装置で
    あって、少なくとも1つの緩速圧縮クラッシャと、該緩
    速圧縮クラッシャから出る製品を解砕しかつ分類する手
    段と、分類された細かい粒子を収集しまた分類された粗
    い粒子を前記緩速圧縮クラッシャに返送する手段とを備
    えて成り、該装置には、前記解砕手段の供給部において
    前記クラッシャからの製品の少なくとも一部を取ってこ
    れを分析し、また前記解砕機から出る製品の少なくとも
    一部を取ってこれを分析する手段が設けられ、該分析す
    る手段が、前記解砕手段の入口及び出口の間の解砕比を
    決定するようになされたことを特徴とする装置。
  9. 【請求項9】 請求項8の装置において、前記クラッシ
    ャがロールミルであり、前記解砕及び分類手段が、粒子
    を気体中に分散させると同時にこれら気体中に分散され
    た粒子に衝撃を加え、またこの衝撃により生じた比較的
    細かい粒子を比較的粗い粒子から分離する手段を備える
    ことを特徴とする装置。
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