JPH0676759A - 陰極線管およびその電子ビーム収束装置の温度補償方法 - Google Patents

陰極線管およびその電子ビーム収束装置の温度補償方法

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JPH0676759A
JPH0676759A JP23077592A JP23077592A JPH0676759A JP H0676759 A JPH0676759 A JP H0676759A JP 23077592 A JP23077592 A JP 23077592A JP 23077592 A JP23077592 A JP 23077592A JP H0676759 A JPH0676759 A JP H0676759A
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JP
Japan
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magnetic field
permanent magnet
temperature
coil
electron beam
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JP23077592A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Sasaki
宏 佐々木
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安価で温度補償特性のよい陰極線管の電子ビ
ーム収束装置を得る。 【構成】 主収束磁界を発生する永久磁石10の内面に
当接するように補償磁界発生コイル18を設け、永久磁
石の温度変化にもとづくコイル18の入力端の電圧変化
に応じて、コイル18の付勢電流を変化させて、永久磁
石10の温度変化に伴う主収束磁界の変動分を補償する
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、投写型等の陰極線管
とその電子ビーム収束装置の温度補償方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の電子ビーム収束装置の電子
ビーム収束磁界発生器(以下、「収束磁界発生器」とい
う)1を備えた陰極線管2の縦断面図で、収束用磁界発
生器1は陰極線管2のネック部3に装着され、ネック部
3内の一端に配設されている電子銃4のカソード5から
パネル部6の内面に設けられたアノード7に向かって出
射された電子ビーム8の軌道を曲げてパネル部6の内面
に形成されている蛍光面9上に収束させる磁束を発生す
る。
【0003】図6は収束用磁界発生器1の断面図で、1
0は電子ビーム収束用の主磁界(以下、「主収束磁界」
という)を発生する永久磁石で、その両端面に磁性体で
形成されたリング状のヨーク11、12が配設され、永
久磁石10のN極からヨーク11、12を経てS極に到
る中心軸に平行な主収束磁界を発生する。13は円筒状
のボビン、14はボビン13に巻回されているコイル
で、永久磁石10の内側に配設され、コイル14に通電
したとき、主収束磁界と同方向の補助的な収束磁界(以
下、「補償磁界」という)を発生する。15はサーミス
タで、永久磁石10の内面に当接するように配設され、
永久磁石10の温度を検出する。
【0004】図7は従来の電子ビーム収束装置のブロッ
ク回路図で、16はコイル14を駆動するアンプ、17
は加算器、R1はコイル電流検出抵抗器、E1は駆動電
源、VRはアンプ16の+端子への印加電圧を調節する
可変抵抗器、E2は定電圧電源、R2はサーミスタ15
と直列に定電圧電源E2に接続されている抵抗器で、加
算器17の+端子には抵抗器R1とコイル14の接続点
Aの電圧が入力され、加算器17の−端子にはサーミス
タ15と抵抗器R2の接続点Bの電圧が入力され、加算
器17の出力電圧はアンプ16の−端子に入力されてい
る。
【0005】このように構成された従来の電子ビーム収
束装置は、VRを調節してコイルの発生する磁界の強さ
を調節して電子ビーム8が蛍光面9上に収束するように
調節する。こののち、例えば永久磁石10の温度が上昇
して永久磁石10の発生する主収束磁界の強さが弱まる
と、サーミスタ15の温度も上昇しているので抵抗値が
減少し、接続点Bの電圧が上昇して加算器17の出力電
圧は減少する。このためアンプ16の出力電流が増加し
てコイル14の発生する補償磁界が強くなって主収束磁
界が弱くなった分を補い、収束磁界の変化を打ち消す。
【0006】また、永久磁石10の温度が低くなって発
生する主収束磁界が強くなった場合には、コイル14の
発生する補償磁界は弱まって合成磁界の変化を打ち消す
ように作用するので、電子ビーム8は永久磁石10の温
度変化があっても常に蛍光面9上に収束する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の電子ビーム収束
装置は、温度検出素子を用いて永久磁石の温度検出を行
っているため、温度検出素子の数が少ないと永久磁石の
一部の温度しか検出できず、精度のよい温度補償ができ
ないという問題点があった。
【0008】また、精度を上げるために多数の温度検出
素子を配置すると、これを収納するためのスペースが必
要となって、電子ビーム収束磁界発生器が大型になると
いう問題点があった。
【0009】また、永久磁石に温度変化の少ない高価な
アルニコマグネットなどを用いているため、コスト高に
なるという問題点があった。
【0010】この発明は上記のような問題点の解消を目
的として成されたもので、精度のよい温度補償ができる
と共に、電子ビーム収束磁界発生器の小型化が可能で、
安価な永久磁石を用いることのできる電子ビーム収束装
置を備えた陰極線管を得ることを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる陰極線
管の電子ビーム収束装置の温度補償方法は永久磁石によ
る主収束磁界と、この主収束磁界に重畳される補償磁界
によって電子ビームを収束させるようにしたものにおい
て、主収束磁界を発生する永久磁石の周方向に沿って連
続して配置された温度検出手段によって永久磁石の平均
的な温度を検出し、この検出値の設定値からの変化に応
じて補償磁界の強さを制御し、永久磁石の温度特性にも
とづく発生磁界の変動を補償するようにしたものであ
る。
【0012】また、この発明に係わる陰極線管は補償用
磁界発生コイルを収束用磁界を発生する永久磁石に当接
して配設し、この補償用磁界発生コイルの一端の電圧の
変化に応じて付勢電流を変化させて上記永久磁石の発生
する磁界の強さの温度による変動を補償するようにした
ものである。
【0013】また、永久磁石の内面もしくは外面に周方
向に沿って当接して温度検出用のコイルを配設し、この
コイルの温度変化に伴う抵抗値の変化を電気量の変化に
変換して検出し、この検出電気量の変化に応じて補償用
磁界発生コイルの付勢電流を変化させて、上記永久磁石
の発生する磁界の強さの温度による変動を補償するよう
にしたものである。
【0014】
【作用】この発明に係わる陰極線管の電子ビーム収束装
置の温度補償方法は、永久磁石による主収束磁界と補償
磁界とによって電子ビームを収束させるものにおいて、
永久磁石の平均的な温度変化を検出し、この検出値に応
じて補償磁界の強さを制御するようにしたので、永久磁
石の温度変化を正確に検出することができ、従って収束
磁界の温度補償の精度が向上する。
【0015】また、補償磁界を発生するコイルを主収束
磁界を発生する永久磁石の内面に当接して配置し、この
補償磁界発生コイルによって永久磁石の平均的な温度変
化を検出し、この検出値によって補償磁界の強さを制御
するようにした。
【0016】また、主収束磁界を発生する永久磁石の内
面または外面に周方向に沿って当接するように配置され
た温度検出用コイルによって、永久磁石の温度変化を検
出すると共に、この温度変化を電気量の変化として検出
し、この検出電気量によって補償磁界の強さを制御す
る。
【0017】
【実施例】
実施例1.図1はこの発明の実施例1の収束磁界発生器
1の縦断面図、図2はこの実施例1のブロック回路図
で、図6および図7に示すものと同一符号は、それぞれ
同一構成部分を示している。図1において、18は補償
用磁界発生コイル(以下「コイル」という)で、永久磁
石10の内面に当接するように形成されている。また、
図2において、19はアッテネータで、コイル18の入
力端Cの電圧が入力され、永久磁石10の温度/磁界特
性に応じて定めた比率の電圧信号が加算器17の−端子
に入力され、+端子にはA点の電圧が入力される。
【0018】この実施例1のコイル18は、永久磁石1
0の内面に全周にわたって当接しているので、永久磁石
10の平均的な温度とともにその温度が変化し、この温
度変化に比例して抵抗値が変化する。このため、永久磁
石10の温度が上昇するとC点の電圧が上昇して加算器
17の−端子の入力電圧が大きくなり、アンプ16の−
端子の入力電圧が大きくなってアンプ16の出力電流が
増加し、永久磁石10の発生する主収束磁界の減少分を
補う量だけコイル18が発生する補償磁界が強くなって
収束磁界の強さが変化しないように補償する。また、永
久磁石10の温度が下降して発生する主収束磁界の強さ
が増加すると、コイル18の発生する補償磁界は主収束
磁界の増加分だけ弱まり、収束磁界の強さは変わらない
ので、電子ビーム8の収束点は常に一定位置となる。
【0019】実施例2.図3はこの発明の実施例2の収
束磁界発生器1の縦断面図、図4はこの実施例2のブロ
ック回路図で、図1、図2および図6に示すものと同一
符号は、それぞれ同一または相当部分を示している。図
3および図4において、20は温度検出コイルで、永久
磁石10の内面の周方向に沿って密着するように配設さ
れており、定電流源E3から微小電流が給電され、入力
端Dの電圧がアッテネータ19に入力され、アッテネー
タ19の出力電圧は加算器18の−端子に入力され、+
端子にはA点の電圧が入力される。
【0020】この実施例2の温度検出コイル20は、永
久磁石10の内面に周方向に沿って当接しているので、
永久磁石10とともにその温度が変化し、この温度変化
に比例して抵抗値が変化する。このためD点の電圧は永
久磁石10の温度が上昇すると上昇して加算器17の−
端子の入力電圧が大きくなってアンプ16の出力電流が
増加し、永久磁石10の発生する主収束磁界の減少分を
補う量だけコイル14が発生する補償磁界が強くなって
収束磁界の強さが変化しないように補償する。また、永
久磁石10の温度が下降したときは逆の補償動作をして
常に収束磁界の強さが変らないように動作し、実施例1
と同様の効果を奏する。
【0021】なお、実施例2では、温度検出コイル20
を永久磁石10の内面に密着するように配置したが、永
久磁石の熱伝導率は概して高いので温度が飽和した状態
では内面と外面の温度差は少なくなる。このため温度検
出コイル20を、永久磁石10の外面の周方向に沿って
密着するように構成してもよい。
【0022】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、永久磁
石による主収束磁界と補償磁界とによって電子ビームを
収束させるものにおいて、永久磁石の平均的な温度変化
を検出し、この検出値にもとづいて永久磁石の温度特性
に応じて補償磁界の強さを制御するようにしたので、永
久磁石の温度変化を正確に検出することができ、収束磁
界の温度補償の精度が向上する。このため永久磁石にフ
ェライトマグネットなどの安価なものを用いることがで
き、収束磁界発生器の小型化が図れると共に、安価な電
子ビーム収束装置がえられる。
【0023】また、補償磁界を発生するコイルを主収束
磁界を発生する永久磁石の内面に当接して配置し、この
補償磁界発生コイルによって永久磁石の温度変化を検出
するようにしたので、永久磁石の平均的温度を正確に検
出することができる。
【0024】また、永久磁石の内面または外面に周方向
に沿って当接するように温度検出専用のコイルを配置し
たので、温度検出コイルの設計の自由度がより大きくな
り永久磁石の温度変化をより正確に検出するものを提供
することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1の電子ビーム収束磁界発生
器の縦断面図である。
【図2】実施例1のブロック回路図である。
【図3】この発明の実施例2の電子ビーム収束磁界発生
器の縦断面図である。
【図4】実施例2のブロック回路図である。
【図5】従来の電子ビーム収束磁界発生器を装着した投
写型陰極線管の縦断面図である。
【図6】従来の電子ビーム収束磁界発生器の縦断面図で
ある。
【図7】従来の電子ビーム収束磁界発生器のブロック回
路図である。
【符号の説明】
1 電子ビーム収束磁界発生器 10 永久磁石 11 ヨーク 12 ヨーク 14 補償磁界発生コイル 16 アンプ 17 加算器 18 補償磁界発生コイル 19 アッテネータ 20 温度検出コイル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 永久磁石による主収束磁界とこの主収束
    磁界に重畳される補償磁界とによって電子ビームを収束
    させるようにしたものにおいて、上記永久磁石の周方向
    に沿って連続して配置された温度検出手段によって永久
    磁石の平均的な温度を検出すると共に、この検出温度の
    設定値からの変化に応じて上記補償磁界の強さを制御す
    ることによって、上記永久磁石の発生する主収束磁界の
    温度による変動を補償して収束磁界の強さを設定値に保
    持するようにした陰極線管の電子ビーム収束装置の温度
    補償方法。
  2. 【請求項2】 電子ビームを囲むように配置され電子ビ
    ームを収束させる主収束磁界を発生する永久磁石と、こ
    の永久磁石の内面に当接するように形成され駆動電源か
    ら付勢されて上記主収束磁界に重畳される補償磁界を発
    生するコイルと、このコイルの一端の電圧の変化を検出
    する手段と、この検出した電圧の変化に応じて上記コイ
    ルの付勢電流を制御し上記主収束磁界の温度による変動
    を補償する制御手段とを備えた陰極線管。
  3. 【請求項3】 電子ビームを囲むように配置され電子ビ
    ームを収束させる主収束磁界を発生する永久磁石と、駆
    動電源から付勢されて上記主収束磁界に重畳される補償
    磁界を発生するコイルと、上記永久磁石の内面もしくは
    外面に周方向に沿って当接するように配置された温度検
    出用のコイルと、この温度検出用のコイルの温度変化を
    電気量の変化として検出する手段と、この検出電気量の
    変化に応じて上記補償磁界を発生するコイルの付勢電流
    を制御し、上記主収束磁界の温度による変動を補償する
    制御手段とを備えた陰極線管。
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