JPH0676409B2 - ピラゾロアクリドン誘導体 - Google Patents

ピラゾロアクリドン誘導体

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JPH0676409B2
JPH0676409B2 JP3301727A JP30172791A JPH0676409B2 JP H0676409 B2 JPH0676409 B2 JP H0676409B2 JP 3301727 A JP3301727 A JP 3301727A JP 30172791 A JP30172791 A JP 30172791A JP H0676409 B2 JPH0676409 B2 JP H0676409B2
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pyrazolo
amino
acridin
hydrochloride
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幸輝 三村
康 志田
政次 河西
忠 芦澤
克成 五味
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協和醗酵工業株式会社
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D471/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00
    • C07D471/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D471/06Peri-condensed systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents

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  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抗腫瘍活性を有するピ
ラゾロアクリドン誘導体に関する。
【0002】
【従来の技術】抗腫瘍活性を有するピラゾロアクリドン
誘導体が特開平2-76878 号公報に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ピラ
ゾロアクリドン誘導体が抗腫瘍活性を有するという知見
のもとに、7位および10位にヒドロキシを有する新規
ピラゾロアクリドン誘導体を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、式
(I)
【0005】
【化2】
【0006】{式中、R 1a,R 1b ,R1cおよびR 1dは、同
一または異なって水素、低級アルキル基、-(CH2 )p-X
〔式中、pは1〜6の整数を表わし、Xは水酸基、低級
アルコキシ基または-NR 2aR 2b〔式中、R 2aおよびR 2b
は、同一または異なって、水素、低級アルキル基、-(CH
2 ) m -Y〔式中、mは1〜6の整数を表わし、Yは水酸
基, 低級アルコキシ基または-NR 3aR3b(式中、R 3a
よびR 3bは同一または異なって水素または低級アルキル
基を表わす。)を表わす。〕またはR 2aおよびR 2bが一
緒になって隣接する窒素原子を含んで形成される複素環
基を表わす。〕を表わす。〕または-CH〔(CH 2)nOH〕2
(式中、nは1〜5の整数を表わす。)を表わす。}で
表わされるピラゾロアクリドン誘導体〔以下、化合物
(I)という。他の式番号の化合物についても同様であ
る。〕またはその薬理上許容される塩を提供することが
できる。
【0007】式(I)の定義における低級アルキル基お
よび低級アルコキシ基のアルキル部分としては、直鎖も
しくは分岐状の炭素数1〜6のアルキル基、たとえばメ
チル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソ
ブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、ペンチル、ヘキシ
ルなどが、また、含窒素複素環基としては、ピロリジニ
ル、ピペリジノ、ピペラジニル、モルホリノなどがあげ
られる。
【0008】化合物(I)の薬理上許容される塩として
は、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、リン酸塩等の無機
酸塩、酢酸塩、シュウ酸塩、マロン酸塩、マレイン酸
塩、フマル酸塩、酒石酸塩、コハク酸塩、クエン酸塩等
の有機酸塩があげられる。以下、化合物(I)の製造法
を説明する。化合物(I)は、公知の化合物(II)から
次の反応工程に従い得ることができる。
【0009】なお、以下に示した製造法において、定義
した基が実施方法の条件下変化するか、または方法を実
施するのに不適切な場合、有機合成化学で常用される方
法、たとえば官能基の保護、脱保護等の手段、酸化、還
元、加水分解等の方法に付すことにより容易に実施する
ことができる。
【0010】
【化3】
【0011】
【化4】
【0012】
【化5】
【0013】
【化6】
【0014】(式中、R 1a, R 1b,R 1cおよびR 1dは前
記と同義であり、Hal, Hala および Halb は同一または
異なって塩素、臭素またはヨウ素のハロゲンを表わし、
Bnはベンジル基を意味する。)
【0015】工程1 化合物(II)(特開平2-76878 号公報に記載) を25〜30
% の臭化水素酸を含む酢酸中加熱することにより化合物
(III)を得ることができる。用いられる臭化水素酸を含
む酢酸の量は、化合物 (II) に対し10〜300倍(重
量)、好ましくは30〜100倍である。反応は40〜90℃、
特に60〜80℃が好ましく、通常 0.5〜12時間で終了す
る。
【0016】工程2 化合物(III)をクロロホルム、ジクロロメタン、1,2-ジ
クロロエタン等の不活性溶媒中冷却下で臭素を反応させ
ることにより化合物 (IV) を得ることができる。臭素
は、化合物 (III)に対して1〜3当量、好ましくは1〜
1.2 当量が用いられる。反応は -80〜50℃で特に-50 〜
0 ℃が好ましく、通常 0.1〜5 時間で終了する。
【0017】工程3 化合物(IV)をジクロロメタンあるいは1,2-ジクロロエ
タン等の不活性溶媒中、化合物 (IV) に対し 1〜100 当
量の四塩化チタン、塩化アルミニウム、四塩化スズ等の
ルイス酸触媒存在下、 1〜50当量の1,1-ジクロロメチル
メチルエーテルと反応させた後、水で処理することによ
り化合物(V)を得ることができる。反応は通常20〜60
℃で進行し、 0.5〜24時間で終了する。
【0018】工程4 化合物(V)を不活性溶媒中、化合物(V)に対し 1〜
3 当量の酢酸ナトリウム存在下 1〜3 当量のメタクロロ
過安息香酸で処理することにより化合物 (VI)を得るこ
とができる。反応は通常 0〜50℃で進行し、0.5 〜24時
間で終了する。不活性溶媒としては、クロロホルム、ジ
クロロメタン、1,2-ジクロロエタン、メタノール、エタ
ノール、テトラヒドロフラン、ジオキサン等もしくはそ
れらの混合溶媒があげられる。
【0019】工程5 化合物(VI)を、塩基の存在下不活性溶媒中大過剰のヨ
ードメタンあるいはジメチル硫酸と反応させることによ
り化合物(VII)を得ることができる。塩基としては、炭
酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸リチウム、水素化ナ
トリウム等が好ましく、化合物(VI)に対して 2〜4 当
量用いられる。反応は 0〜80℃で進行し、通常 5時間〜
7 日間で終了する。不活性溶媒としては、ジメチルホル
ムアミド、ジメチルスルホキシド、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、アセトン等があげられる。
【0020】工程6 化合物(VII)と0.9 〜1.1 当量のN-ハロゲノサクシンイ
ミドまたは 0.4〜0.6当量の1,3-ジブロモ-5,5-ジメチル
ヒダントインとを触媒存在下もしくは無触媒下に不活性
溶媒中反応させることにより化合物 (VIII) を得ること
ができる。N-ハロゲノサクシンイミドとしては特に、N-
クロロサクシンイミド、N-ブロモサクシンイミド等が好
ましく用いられる。触媒を用いる場合、過酸化ベンゾイ
ル(BPO) 、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)等の触媒
が化合物 (VII)に対して0.01〜0.1 当量用いられる。不
活性溶媒としては四塩化炭素が好適に使用され、反応は
室温から加熱還流下で進行し、通常0.5〜24時間で終了
する。
【0021】工程7 化合物(IX)は化合物(VIII) とアミン類HNR 1aR 1b(X
XI) またはその酸付加塩より得ることができる。反応は
化合物(VIII) とアミン類(XXI) またはその酸付加塩を
必要に応じて塩基存在下に不活性溶媒中もしくは無溶媒
下に行う。溶媒を使用しない時、通常アミン類(XXI) は
化合物(VIII)に対して1当量〜大過剰で溶媒を兼ねて使
用することもできる。アミン類(XXI) の酸付加塩(例え
ば、塩酸塩、臭化水素酸塩、酢酸塩、トリフルオロ酢酸
塩、p−トルエンスルホン酸塩等があげられる。以下の
記載においても同様である)を用いる時は、塩基として
水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、炭酸カリウム、炭
酸ナトリウム等の無機塩をアミン類(XXI) に対して当量
使用する。不活性溶媒としては、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド、テトラヒドロフラン、ジオ
キサン、クロロホルム、ジクロロメタン、メタノール、
エタノール、プロパノール、イソプロパノール等もしく
はそれらの混合溶媒があげられる。反応は通常冷却から
加熱下に行われるが、0〜40℃が好ましく、1〜24時間
で終了する。
【0022】工程8 化合物(X)は化合物(IX)とアミン類HNR 1c R1d(XXI
I)より得ることができる。反応は工程7に記載した方
法と同様にして行うことができるが、反応温度は通常工
程7よりも高温(好ましくは20〜80℃) を必要とする。
【0023】工程9 化合物(XI)は化合物(X)を還元することにより得る
ことができる。反応は化合物(X)を酸付加塩とした後
不活性溶媒中、触媒存在下に水素添加する。不活性溶媒
としてはメタノール、エタノール、水等があげられ、触
媒としてパラジウム炭素、ラネーニッケル等が用いられ
る。反応は室温から加熱下に行われるが好ましくは40〜
60℃で 1〜10時間で終了する。
【0024】工程10 化合物(I)は化合物(XI)を濃臭化水素酸と25〜30%
の臭化水素酸を含む酢酸の混合溶媒中70〜100 ℃で処理
することにより得ることができる。反応は通常1〜10時
間で終了する。
【0025】工程11 化合物(XII)は化合物(VI)をアセチル化することによ
り得ることができる。反応は化合物(VI)を不活性溶媒
中塩基の存在下、無水酢酸と反応させる。塩基として
は、ピリジン、トリエチルアミン等が用いられ、不活性
溶媒として、クロロホルム、ジクロロメタン、1,2-ジク
ロロエタン、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン等があげられる。反応は20〜60℃で進行
し、 1〜5時間で終了する。
【0026】工程12 化合物(XIII)は化合物(XII) から工程5 に記載した方法
と同様にして得ることができる。
【0027】工程13 化合物 (XIV)は化合物 (XIII) から工程6に記載した方
法と同様にして得ることができる。
【0028】工程14 化合物(XV) は化合物(XIV)から工程7に記載した方法
と同様にして得ることができる。
【0029】工程15 化合物(XVI)は化合物(XV)から工程8に記載の方法と
同様にして得ることができる。
【0030】工程16 化合物(XVII)は化合物(XVI)から工程9に記載の方法
と同様にして得ることができる。
【0031】工程17 化合物(I)は化合物(XVII)から工程10に記載した方
法と同様にしても得られるが濃塩酸中60〜100 ℃で 5〜
10時間反応することにより得ることもできる。
【0032】工程18 化合物(XVIII)は化合物(XV)から工程17に記載した方
法と同様にして得ることができる。
【0033】工程19 化合物(XVIII)を塩基の存在下不活性溶媒中5〜20当量
の臭化ベンジルと反応させることにより化合物 (XIX)を
得ることができる。塩基としては、炭酸カリウム、炭酸
ナトリウム、炭酸リチウム、水素化ナトリウム等が好ま
しく、化合物 (XVIII)に対して 5〜20当量用いられる。
反応は 0〜80℃で進行し、通常5時間〜7日間で終了す
る。不活性溶媒としては、ジメチルホルムアミド、ジメ
チルスルホキシド、テトラヒドロフラン、ジオキサン、
アセトン等があげられる。
【0034】工程20 化合物(XX)は化合物(XIX) から工程8に記載の方法と
同様にして得ることができる。
【0035】工程21 化合物(I)は化合物(XX)から工程9に記載の方法と
同様にして得ることができる。
【0036】上記各製造法における中間体および目的化
合物は有機合成化学で常用される精製法、例えば、濾
過、抽出、洗浄、乾燥、濃縮、再結晶、各種クロマトグ
ラフィー等に付して単離精製することができる。また中
間体においては、特に精製することなく次の反応に供す
ることも可能である。
【0037】化合物(I)の塩を取得したいとき、化合
物(I)が塩の形で得られる場合には、そのまま精製す
ればよく、また、遊離の形で得られる場合は、適当な有
機溶媒に溶解もしくは懸濁させ、酸を加えて塩を形成さ
せればよい。 また、化合物(I)およびその薬理上許容される塩は、
水あるいは各種溶媒との付加物の形で存在することもあ
るが、これらの付加物も本発明に包含される。
【0038】本発明により得られる化合物(I)の代表
例を第1表に示す。
【0039】
【表1】
【0040】次に、代表的な化合物(I)の抗腫瘍活性
について実験例により具体的に示す。
【0041】実験例1 サルコーマ 180固型腫瘍に対す
る効果 5×106 個のサルコーマ 180細胞をddY マウスの腹腔内
に移植し、7日目の腹水から細胞を採取し滅菌生理食塩
水で1回洗浄後、滅菌生理食塩水で5×107個/mlの細
胞浮遊液を作製した。この 0.1mlを体重20±2gの ddY
雄性マウスの右腋窩部皮下に移植した。
【0042】試験化合物は生理食塩水またはツィーン80
含有生理食塩水に溶解し、腫瘍移植後24時間目に1群5
匹のマウス静脈内に 0.1〜0.2 mlを投与した。試験化合
物の抗腫瘍活性の測定は移植後7日目に腫瘍の長径(a)
と短径(b) を測定し、腫瘍体積に相当するa×b2 /2
の値を求め、薬物非投与の対照群の体積(C)に対する
試験化合物投与群の体積(T)の比T/Cにより表わし
た。結果を第2表に示す。
【0043】
【表2】
【0044】実験例2 P388腹水型腫瘍に対する効果 105 個のP388細胞をDBA /2 マウスの腹腔内に移植し、
7日目の腹水から細胞を採取した。滅菌生理食塩水で1
回洗浄後、滅菌生理食塩水で5×106 細胞/mlの細胞浮
遊液を調製した。この0.2 mlを 6週令のCDF 1 雄性マウ
スの腹腔内に移植した。試験化合物は生理食塩水に溶解
し、腫瘍移植後24時間目に腹腔内に投与した。なお1群
は5匹のマウスとした。各濃度の試験化合物投与群の各
個体の生存日数より、その群における平均生存日数
(T)を計算した。一方、非投与群の平均生存日数
(C)をもとめ、〔(T−C)/C〕×100(%)を
計算し、延命率(ILS%)とした。結果を第3表に示
す。
【0045】
【表3】
【0046】本発明により得られる化合物は優れた抗腫
瘍効果を示し、抗腫瘍剤として有用である。
【0047】化合物(I)またはその薬理上許容される
塩はそのままあるいは各種の投与形態で用いることがで
きる。例えば化合物(I)またはその塩を注射剤として
用いる場合には、希釈剤としてこの分野で常用されてい
るもの、例えば生理食塩水,ブドウ糖注射液,乳糖注射
液,マンニット注射液等に溶解するか、日本薬局方に基
づいて凍結乾燥した注射剤や塩化ナトリウムと混合した
粉末注射剤としてもよい。また、ポリエチレングリコー
ル,HCO−60(界面活性剤;日光ケミカル社製)等
の補助剤、エタノールおよび/またはリポソーム,サイ
クロデキストリン等の担体を含んでいてもよい。これら
の注射剤は例えば静脈内投与に供せられるが、筋肉内投
与,動脈内投与,腹腔内投与,胸腔内投与等も可能であ
る。
【0048】また化合物(I)またはその塩と適当な賦
形剤,崩壊剤,結合剤,滑沢剤等を常法により混合成型
して錠剤,粒剤,粉剤,シロップ等とすることにより経
口剤として用いることもできる。さらには化合物(I)
またはその塩と常用される担体とを常法により混合成型
して坐剤として直腸投与も可能である。
【0049】投与量は投与方法,化合物(I)またはそ
の塩の種類,年令,症状等により異なるが、一般的には
人を含む哺乳動物に対し、1日あたり化合物(I)とし
て1〜2000mg/60kgが適当である。また、投与ス
ケジュールも症状や投与量によって変えることができる
が、たとえば週1回あるいは3週間に1回などの間歇投
与も可能である。
【0050】以下に、実施例および参考例を示す。ま
た、化合物(I)の中間体を第4表に示す。各化合物の
物理化学的データは次の機器類によって測定した。 NMR:日本電子JNM-GX270 (270MHz) MS :日本電子JMS−D−300
【0051】
【表4】
【0052】
【表5】
【0053】
【実施例】
実施例1 5−(2−アミノエチル)アミノ−2−(2−アミノエ
チル)アミノメチル−7,10−ジヒドロキシ−6H−ピ
ラゾロ〔4,5,1−d,e〕アクリジン−6−オン(化合
物1) 工程A:参考例7により得られる化合物g 500mgをエチ
レンジアミン10mlに加え55〜60℃で30分間攪拌した後、
減圧下濃縮し、その残渣をメタノール、イソプロパノー
ルで2度再結晶をくり返し 463mg(100%)の5−(2−ア
ミノエチル)アミノ−2−(2−アミノエチル)アミノ
メチル−8−ブロモ−7,10−ジメトキシ−6H−ピラ
ゾロ〔4,5,1−d,e〕アクリジン−6−オン(化合物
1a)を得た。これを臭化水素酸水溶液、メタノール、
イソプロパノールから再結晶し化合物1aの臭化水素酸
塩とした。
【0054】工程B:化合物1aの臭化水素酸塩 557mg
を水 8mlとメタノール20mlに溶解し 10%パラジウム炭素
100mgを加え、水素気流下60℃に加熱し 4.5時間攪拌し
た。10% パラジウム炭素を濾別後減圧下に濃縮しその残
渣を水、メタノール、エタノールから再結晶し 283mg(5
6.9%) の5−(2−アミノエチル)アミノ−2−(2−
アミノエチル)アミノメチル−7,10−ジメトキシ−6
H−ピラゾロ〔4,5,1−d,e〕アクリジン−6−オン
(化合物1b)の臭化水素酸塩を得た。
【0055】工程C:化合物1bの臭化水素酸塩 283mg
を47% 臭化水素酸水溶液25mlと25% 臭化水素酸酢酸溶液
25mlに加え 100℃に加熱し5時間攪拌した。反応液を減
圧下、約10mlまで濃縮し、メタノール、エタノールを加
えることにより析出した結晶を濾取し化合物1の臭化水
素酸塩 267mg(98.7%) を得た。
【0056】NMR(DMSO-d6 ) δ(ppm) : 3.10〜3.16(2H,
m), 3.27(2H,t,J=6.7Hz), 3.43(2H,t,J=6.7Hz), 3.88(2
H,q,J=6.3Hz), 4.91(2H,s), 6.84(1H,d,J=9.2Hz), 7.28
(1H,d,J=9.5Hz), 7.41(1H,d,J=8.9Hz), 7.98(5H,brs),
8.41(1H,d,J=9.2Hz), 9.37(1H,t,J=6.3Hz), 9.65(1H,
s), 13.08(1H,s) EI-MS(m/z) : 382(M+) ; C 19H 22N 6 O 3 =382
【0057】実施例2 5−(2−アミノエチル)アミノ−2−(N,N−ジエ
チル)アミノメチル−7,10−ジヒドロキシ−6H−ピ
ラゾロ〔4,5,1−d,e〕アクリジン−6−オン(化合
物2) 工程A:参考例7により得られる化合物g 800mgをクロ
ロホルム80mlに溶解しジエチルアミン 2.2gを加え室温
で2時間攪拌した。反応液にイソプロパノール50mlを加
えた後、減圧下で約20mlまで濃縮し析出した結晶を濾取
することにより5,8−ジブロモ−2−(N,N−ジエチ
ル)アミノメチル−7,10−ジメトキシ−6H−ピラゾ
ロ〔4,5,1−d,e〕アクリジン−6−オン(化合物2
a) 729mg(92.5%) を得た。
【0058】工程B:化合物2a 367mgを3.7 mlのエチ
レンジアミンに加え45℃で50分間攪拌した。反応液を減
圧下濃縮し、その残渣に水とクロロホルムを加えて抽出
し、クロロホルム層を減圧下濃縮した。その残渣を2規
定の臭化水素酸水溶液、メタノール、イソプロパノール
から再結晶し、5−(2−アミノエチル)アミノ−8−
ブロモ−2−(N,N−ジエチル)アミノメチル−7,1
0−ジメトキシ−6H−ピラゾロ〔4,5,1−d,e〕ア
クリジン−6−オン(化合物2b)の臭化水素酸塩 422
mg(90.5%) を得た。
【0059】工程C:化合物2bの臭化水素酸塩 406mg
を実施例1の工程Bと同様に反応させ5−(2−アミノ
エチル)アミノ−2−(N,N−ジエチル)アミノメチ
ル−7,10−ジメトキシ−6H−ピラゾロ〔4,5,1−
d,e〕アクリジン−6−オン(化合物2c)の臭化水
素酸塩 330mg(92.3%) を得た。
【0060】工程D:化合物2cの臭化水素酸塩 309mg
を実施例1の工程Cと同様に反応させ化合物2の臭化水
素酸塩 270mg (91.8%)を得た。
【0061】NMR(DMSO-d6 ) δ(ppm): 1.33(6H,t,J=7.2
Hz), 3.10 〜3.20(2H,m), 3.30(4H,q,J=7.0Hz), 3.88(2
H,q,J=6.5Hz), 4.95(2H,s), 6.84(1H,d,J=8.9Hz), 7.28
(1H,d,J=9.2Hz), 7.40(1H,d,J=8.9Hz), 7.96(3H,brs),
8.41(1H,d,J=9.2Hz), 9.37(1H,t,J=6.6Hz), 9.65(1H,
s), 10.04(1H,brs), 13.05(1H,s) EI-MS(m/z) :395(M+) ; C 21H 25N 5 O 3 =395
【0062】実施例3 2−(N,N−ジエチル)アミノメチル−5−(2−ジ
メチルアミノエチル)アミノ−7,10−ジヒドロキシ−
6H−ピラゾロ〔4,5,1−d,e〕アクリジン−6−オ
ン(化合物3) 工程A:実施例2の工程Aで得られる化合物2a 350mg
とN,N−ジメチルエチレンジアミン 3.5mlを実施例2
の工程Bと同様に反応させた後、1規定の塩酸水溶液と
メタノール、イソプロパノールから再結晶し8−ブロモ
−2−(N,N−ジエチル)アミノメチル−5−(2−
ジメチルアミノエチル)アミノ−7,10−ジメトキシ−
6H−ピラゾロ〔4,5,1−d,e〕アクリジン−6−オ
ン(化合物3a)の塩酸塩 345mg(85.4%) を得た。
【0063】工程B:化合物3aの塩酸塩 330mgを実施
例1の工程Bと同様に反応させ2−(N,N−ジエチ
ル)アミノメチル−5−(2−ジメチルアミノエチル)
アミノ−7,10−ジメトキシ−6H−ピラゾロ〔4,5,1
−d,e〕アクリジン−6−オン(化合物3b) の塩酸塩
230mg(80.2%) を得た。
【0064】工程C:化合物3bの塩酸塩 213mgを実施
例1の工程Cと同様に反応させ化合物3 の臭化水素酸塩
209mg(88.0%)を得た。
【0065】NMR(DMSO-d6 ) δ(ppm) :1.33(6H,t,J=7.3
Hz), 2.91(6H,s), 3.30(4H,q,J=6.6Hz), 3.44(2H,t,J=
6.3Hz), 4.02(2H,q,J=6.3Hz),4.96(2H,s), 6.84(1H,d,J
=8.9Hz), 7.30(1H,d,J=9.5Hz), 7.41(1H,d,J=8.9Hz),
8.42(1H,d,J=9.2Hz), 9.36(1H,t,J=6.0Hz), 9.65(1H,
s), 9.67(1H,brs), 10.01(1H,brs), 13.04(1H,s) EI-MS(m/z): 423(M+); C23H 29N 5 O 3 =423
【0066】実施例4 5−(2−アミノエチル)アミノ−7,10−ジヒドロキ
シ−2−(2−ヒドロキシエチル)アミノメチル−6H
−ピラゾロ〔4,5,1−d,e〕アクリジン−6−オン
(化合物4) 工程A:参考例10により得られる化合物j 3.00gを
クロロホルム330mlとメタノール90mlに溶解し、エタノ
ールアミン6.48mlを加え室温で19時間攪拌した。反応液
に水を加え洗浄した後クロロホルム層を減圧下濃縮し
た。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィー (溶出
液; クロロホルム:メタノール=15:1) に付した後、ク
ロロホルム、四塩化炭素から再結晶し1.43g(50.2%) の
5,8−ジブロモ−10−ヒドロキシ−2−(2−ヒドロ
キシエチル)アミノメチル−7−メトキシ−6H−ピラ
ゾロ〔4,5,1−d,e〕アクリジン−6−オン (化合
物4a)を得た。
【0067】工程B:化合物4a 438 mgをエチレンジ
アミン 4.4mlに加え40℃で 2.5時間攪拌した。反応液を
減圧下濃縮し、その残渣に水とクロロホルムを加えて抽
出し、クロロホルム層を減圧下濃縮した。その残渣をメ
タノール、イソプロパノールから再結晶した後、さらに
2規定の塩酸水溶液とメタノール、イソプロパノールか
ら再結晶し、5−(2−アミノエチル)アミノ−8−ブ
ロモ−10−ヒドロキシ−2−(2−ヒドロキシエチ
ル)アミノメチル−7−メトキシ−6H−ピラゾロ〔4,
5,1−d,e〕アクリジン−6−オン(化合物4b)の
塩酸塩 398mg(82.2%) を得た。
【0068】工程C:化合物4bの塩酸塩 375mgを実施
例1の工程Bと同様に反応させ5−(2−アミノエチ
ル)アミノ−10−ヒドロキシ−2−(2−ヒドロキシ
エチル)アミノメチル−7−メトキシ−6H−ピラゾロ
〔4,5,1−d,e〕アクリジン−6−オン(化合物4
c)の塩酸塩 267mg(83.6%) を得た。 工程D:化合物4cの塩酸塩 260mgを濃塩酸5mlに加え
封管中で90℃に加熱し17時間攪拌した。反応液を減圧下
濃縮し、水、メタノール、エタノールから再結晶し化合
物4の塩酸塩 223mg (88.9%)を得た。
【0069】NMR(DMSO-d6 ) δ(ppm) : 3.08〜3.13(2H,
m), 3.15(2H,t,J=5.4Hz), 3.77(2H,t,J=5.3Hz), 3.89(2
H,q,J=6.3Hz), 4.75(2H,s), 5.33(1H,brs), 6.78(1H,d,
J=8.8Hz), 7.25(1H,d,J=9.0Hz), 7.36(1H,d,J=9.0Hz),
8.29(2H,brs), 8.36(1H,d,J=9.0Hz), 9.28(1H,t,J=6.2H
z), 9.66(1H,s), 9.79(1H,brs), 13.01(1H,s) EI-MS(m/z) : 383(M+) ; C19H 21N 5 O 4 =383
【0070】実施例5 5−(3−アミノプロピル)アミノ−7,10−ジヒドロ
キシ−2−(2−ヒドロキシエチル)アミノメチル−6
H−ピラゾロ〔4,5,1−d,e〕アクリジン−6−オン
(化合物5) 工程A:実施例4の工程Aにより得られる化合物4a
477 mgと1,3−プロパンジアミン 4.7mlを実施例4の工
程Bと同様に反応させ5−(3−アミノプロピル)アミ
ノ−8−ブロモ−10−ヒドロキシ−2−(2−ヒドロ
キシエチル)アミノメチル−7−メトキシ−6H−ピラ
ゾロ〔4,5,1−d,e〕アクリジン−6−オン(化合物
5a)の塩酸塩 415 mg(76.7%) を得た。
【0071】工程B:化合物5aの塩酸塩 415mgを実施
例1の工程Bと同様に反応させ5−(3−アミノプロピ
ル)アミノ−10−ヒドロキシ−2−(2−ヒドロキシ
エチル)アミノメチル−7−メトキシ−6H−ピラゾロ
〔4,5,1−d,e〕アクリジン−6−オン(化合物5
b)の塩酸塩 343mg(95.7%) を得た。 工程C:化合物5bの塩酸塩 342mgを実施例4の工程D
と同様に反応させ化合物5の塩酸塩 313mg(93.7%) を得
た。
【0072】NMR(DMSO-d6 ) δ(ppm) :2.01(2H,quint.,
J=5.5Hz), 2.91〜2.97(2H,m),3.15(2H,t,J=5.3Hz), 3.6
6 〜3.72(2H,m), 3.74〜3.79(2H,m), 4.75(2H,s), 5.30
(1H,brs), 6.80(1H,d,J=8.9Hz), 7.17(1H,d,J=9.2Hz),
7.36(1H,d,J=9.2Hz), 8.09(3H,brs), 8.35(1H,d,J=9.1H
z), 9.31(1H,t,J=6.3Hz), 9.67(2H,brs),9.69(1H,s),1
3.01(1H,s) FAB-MS(m/z) : 398(M+ +1) ; C 20H 23N 5 O 4 =397
【0073】実施例6 7,10−ジヒドロキシ−5−〔2−(2−ヒドロキシエ
チルアミノ)エチル〕アミノ−2−(2−ヒドロキシエ
チル)アミノメチル−6H−ピラゾロ〔4,5,1−d,
e〕アクリジン−6−オン(化合物6) 工程A:実施例4の工程Aにより得られる化合物4a
464 mgと2−(2−アミノエチルアミノ)エタノール
4.6mlを実施例4の工程Bと同様に反応させ8−ブロモ
−10−ヒドロキシ−5−〔2−(2−ヒドロキシエチ
ルアミノ)エチル〕アミノ−2−(2−ヒドロキシエチ
ル)アミノメチル−7−メトキシ−6H−ピラゾロ〔4,
5,1−d,e〕アクリジン−6−オン(化合物6a)の
塩酸塩 482mg(100%)を得た。
【0074】工程B:化合物6aの塩酸塩 482mgを実施
例1の工程Bと同様に反応させ10−ヒドロキシ−5−
〔2−(2−ヒドロキシエチルアミノ)エチル〕アミノ
−2−(2−ヒドロキシエチル)アミノメチル−7−メ
トキシ−6H−ピラゾロ〔4,5,1−d,e〕アクリジン
−6−オン(化合物6b)の塩酸塩 363 mg(87.0%) を
得た。工程C:化合物6bの塩酸塩 338 mgを実施例4
の工程Dと同様に反応させ化合物6の塩酸塩 296mg(89.
7 %)を得た。
【0075】NMR(DMSO-d6 ) δ(ppm) : 3.07(2H,t,J=5.
1Hz), 3.15(2H,t,J=5.4Hz), 3.26(2H,t,J=6.2Hz), 3.71
(2H,t,J=5.0Hz), 3.77(2H,t,J=5.4Hz), 3.97(2H,q,J=6.
4Hz),4.75(2H,s), 5.30(2H,brs), 6.79(1H,d,J=9.0Hz),
7.28(1H,d,J=9.3Hz), 7.36(1H,d,J=8.8Hz), 8.37(1H,
d,J=9.0Hz), 9.23(1H,brs), 9.31(1H,t,J=6.4Hz), 9.67
(1H,s), 9.72(1H,brs), 13.02(1H,s) EI-MS(m/z) : 427(M+) ; C 21H 25N 5 O 5 =427
【0076】実施例7 7,10−ジヒドロキシ−2−(2−ヒドロキシエチル)
アミノメチル−5−(2−メチルアミノエチル)アミノ
−6H−ピラゾロ〔4,5,1−d,e〕アクリジン−6−
オン(化合物7) 工程A:実施例4の工程Aにより得られる化合物4a
477 mgとN−メチルエチレンジアミン 4.7mlを実施例4
の工程Bと同様に反応させ8−ブロモ−10−ヒドロキ
シ−2−(2−ヒドロキシエチル)アミノメチル−7−
メトキシ−5−(2−メチルアミノエチル)アミノ−6
H−ピラゾロ〔4,5,1−d, e〕アクリジン−6−オン
(化合物7a)の塩酸塩 425mg(78.6%) を得た。
【0077】工程B:化合物7aの塩酸塩 425mgを実施
例1の工程Bと同様に反応させ10−ヒドロキシ−2−
(2−ヒドロキシエチル)アミノメチル−7−メトキシ
−5−(2−メチルアミノエチル) アミノ−6H−ピラ
ゾロ〔4,5,1−d,e〕アクリジン−6−オン(化合物
7b)の塩酸塩 342mg(92.9%) を得た。 工程C:化合物7bの塩酸塩 323mgを実施例4の工程D
と同様に反応させ化合物7の塩酸塩 297mg(94.5%) を得
た。
【0078】NMR(DMSO-d6 ) δ(ppm): 2.62(3H,s), 3.1
4〜3.26(4H,m), 3.75〜3.77(2H,m), 3.93〜3.96(2H,m),
4.77(2H,s), 5.30(1H,brs), 6.82(1H,d,J=8.8Hz), 7.2
9(1H,d,J=9.3Hz), 7.39(1H,d,J=8.5Hz), 8.38(1H,d,J=
9.3Hz), 9.31〜9.36(1H,m), 9.69(1H,s), 13.05(1H,s) FAB-MS(m/z) : 398(M++1) ; C 20H 23N 5 O 4 =397
【0079】実施例8 7,10−ジヒドロキシ−5−(2−ジメチルアミノエチ
ル)アミノ−2−(2−ヒドロキシエチル)アミノメチ
ル−6H−ピラゾロ〔4,5,1−d,e〕アクリジン−6
−オン(化合物8) 工程A:実施例4の工程Aにより得られる化合物4a
467 mgとN,N−ジメチルエチレンジアミン4.6 mlを実
施例4の工程Bと同様に反応させ8−ブロモ−5−(2
−ジメチルアミノエチル)アミノ−10−ヒドロキシ−2
−(2−ヒドロキシエチル)アミノメチル−7−メトキ
シ−6H−ピラゾロ〔4,5,1−d,e〕アクリジン−6
−オン(化合物8a) の塩酸塩 412mg(76.8%)を得た。
【0080】工程B:化合物8aの塩酸塩 389mgを実施
例1の工程Bと同様に反応させ5−(2−ジメチルアミ
ノエチル)アミノ−10−ヒドロキシ−2−(2−ヒド
ロキシエチル)アミノメチル−7−メトキシ−6H−ピラ
ゾロ〔4,5,1−d,e〕アクリジン−6−オン(化合物
8b)の塩酸塩 345mg(100%)を得た。 工程C:化合物8bの塩酸塩 324mgを実施例4の工程D
と同様に反応させ化合物8の塩酸塩 282mg(89.6%) を得
た。
【0081】NMR(DMSO-d6 ) δ(ppm) : 2.86(6H,s), 3.
16(2H,t,J=5.1Hz), 3.41(2H,t,J=6.5Hz), 3.77(2H,t,J=
4.6Hz), 4.03(2H,q,J=6.1Hz), 4.77(2H,s), 5.30(1H,br
s), 6.82(1H,d,J=8.6Hz), 7.30(1H,d,J=9.3Hz), 7.39(1
H,d,J=9.0Hz), 8.40(1H,d,J=9.3Hz), 9.31(1H,t,J=6.1H
z), 9.68(1H,s), 9.70(1H,brs), 13.02(1H,s) FAB-MS(m/z) : 412(M++1) ; C21H 25N 5 O 4 =411
【0082】実施例9 2−ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノメチル−7,1
0−ジヒドロキシ−5−(2−ジメチルアミノエチル)
アミノ−6H−ピラゾロ〔4,5,1−d,e〕アクリジン
−6−オン(化合物9) 工程A:参考例10により得られる化合物j 600mgとジ
エタノールアミン2.06mlを実施例4の工程Aと同様に反
応させ2−ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノメチル
−5,8−ジブロモ−10−ヒドロキシ−7−メトキシ−
6H−ピラゾロ〔4,5,1−d,e〕アクリジン−6−オ
ン(化合物9a)251mg(43.4%)を得た。
【0083】工程B:化合物9a 241 mgとN,N−ジ
メチルエチレンジアミン 2.5mlを実施例4の工程Bと同
様に反応させ2−ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノ
メチル−8−ブロモ−5−(2−ジメチルアミノエチ
ル)アミノ−10−ヒドロキシ−7−メトキシ−6H−
ピラゾロ〔4,5,1−d,e〕アクリジン−6−オン(化
合物9b)の塩酸塩 196mg(71.6%) を得た。
【0084】工程C:化合物9bの塩酸塩 176mgを実施
例1の工程Bと同様に反応させ2−ビス(2−ヒドロキ
シエチル)アミノメチル−5−(2−ジメチルアミノエ
チル)アミノ−10−ヒドロキシ−7−メトキシ−6H
−ピラゾロ〔4,5,1−d,e〕アクリジン−6−オン
(化合物9c)の塩酸塩141mg(90.0%)を得た。 工程D:化合物9cの塩酸塩 121 mgを実施例4の工程
Dと同様に反応させ化合物9の塩酸塩 107mg(92.0%) を
得た。
【0085】NMR(DMSO-d6 ) δ(ppm): 2.86(6H,s), 3.3
8 〜3.43(6H,m), 3.89(4H,t,J=4.9Hz), 4.05(2H,q,J=6.
5Hz), 5.02(2H,s), 5.40(2H,brs), 6.81(1H,d,J=8.8H
z), 7.31(1H,d,J=9.0Hz), 7.37(1H,d,J=9.0Hz), 8.42(1
H,d,J=9.0Hz),9.30(1H,t,J=6.5Hz), 9.65(1H,s), 10.69
(1H,brs), 10.95(1H,brs), 12.98(1H,s) EI-MS(m/z) : 455(M+) ; C 23H 29N 5 O 5 =455
【0086】 実施例10 5−(2−アミノエチル)アミノ−7,10−ジヒドロキ
シ−2−〔(1,3−ジヒドロキシプロパン−2−イル)
アミノ〕メチル−6H−ピラゾロ〔4,5,1−d,e〕ア
クリジン−6−オン(化合物10) 工程A: 参考例10記載の化合物j 750 mgとセリノール 3.6g
を実施例4の工程Aと同様に反応させ、5,8−ジブロモ
−2−〔(1,3−ジヒドロキシプロパン−2−イル)ア
ミノ〕メチル−10−ヒドロキシ−7−メトキシ−6H
−ピラゾロ〔4,5,1−d,e〕アクリジン−6−オン
(化合物10c)344mg(46%) を得た。
【0087】 工程B: 化合物10a 330 mgとエチレンジアミン 4mlを実施例
4の工程Bと同様に反応させ5−(2−アミノエチル)
アミノ−8−ブロモ−2−〔(1,3−ジヒドロキシプロ
パン−2−イル)アミノ〕メチル−10−ヒドロキシ−
7−メトキシ−6H−ピラゾロ〔4,5,1−d,e〕アク
リジン−6−オン(化合物10b)の塩酸塩 275 mg(8
2%) を得た。
【0088】 工程C: 化合物10bの塩酸塩 275mgを実施例1の工程Bと同様
に反応させ、5−(2−アミノエチル)アミノ−2−
〔(1,3−ジヒドロキシプロパン−2−イル)アミノ〕
メチル−10−ヒドロキシ−7−メトキシ−6H−ピラ
ゾロ〔4,5,1−d,e〕アクリジン−6−オン(化合物
10c)の塩酸塩210 mg(88%) を得た。 工程D: 化合物10cの塩酸塩 200mgを実施例4の工程Dと同様
に反応させ、化合物10の塩酸塩 143mg(74%) を得た。
【0089】NMR(DMSO-d6 ) δ(ppm) : 3.14〜3.27(2H,
m), 3.32(1H,m), 3.78(4H,d,J=4.8Hz), 3.89(2H,d,J=6.
2Hz), 4.83(2H,s), 5.39(2H,brs), 6.79(1H,d,J=8.8H
z), 7.25(1H,d,J=9.2Hz), 7.36(1H,d,J=8.8Hz), 8.27(2
H,brs), 8.36(1H,d,J=9.2Hz),9.30(1H,t,J=6.4Hz), 9.5
7(1H,brs),9.67(1H,s), 13.02(1H,s) EI-MS(m/z) : 413(M+); C 20H 23N 5 O 5 =413
【0090】実施例11 5−(2−アミノエチル)アミノ−7,10−ジヒドロキ
シ−2−(2−メトキシエチル)アミノメチル−6H−
ピラゾロ〔4,5,1−d,e〕アクリジン−6−オン(化
合物11) 工程A:参考例10記載の化合物j 790mgとメトキシ
エチルアミン2.5mlを実施例4の工程Aと同様に反応さ
せ5,8−ジブロモ−10−ヒドロキシ−7−メトキシ−
2−(2−メトキシエチル)アミノメチル−6H−ピラ
ゾロ〔4,5,1−d,e〕アクリジン−6−オン(化合物
11a)を 426mg(59.1%) 得た。
【0091】工程B:化合物11a 426 mgを濃塩酸6
mlに加え封管中で65℃に加熱し13.5時間攪拌した。反応
液にメタノールを加え析出する結晶を濾取し5,8−ジブ
ロモ−7,10−ジヒドロキシ−2−(2−メトキシエチ
ル)アミノメチル−6H−ピラゾロ〔4,5,1−d,e〕
アクリジン−6−オン(化合物11b)の塩酸塩 430mg(97.
1%) を得た。
【0092】工程C:化合物11bの塩酸塩 430mg、炭
酸カリウム1.47g及び臭化ベンジル 1.3mlをアセトン 4
00ml中で5日間加熱還流下に攪拌した。反応液を濾過
し、濾液を減圧濃縮し、その残渣をシリカゲルクロマト
グラフィー (溶出液;クロロホルム:アセトン=100 :
1)に付した後、クロロホルム、四塩化炭素から再結晶し
2−〔N−ベンジル−N−(2−メトキシエチル)〕ア
ミノメチル−7,10−ジベンジルオキシ−5,8−ジブロ
モ−6H−ピラゾロ〔4,5,1−d,e〕アクリジン−6
−オン(化合物11c)を 340mg(49.4%)得た。
【0093】工程D:化合物11c 330 mgとエチレン
ジアミン 3.5mlを実施例4の工程Bと同様に反応させ5
−(2−アミノエチル)アミノ−2−〔N−ベンジル−
N−(2−メトキシエチル)〕アミノメチル−8−ブロ
モ−7,10−ジベンジルオキシ−6H−ピラゾロ〔4,5,
1−d,e〕アクリジン−6−オン(化合物11d)の
塩酸塩119mg(35.4%)を得た。 工程E:化合物11dの塩酸塩 110mgを実施例1の工程
Bと同様に反応させ化合物11の塩酸塩66mg(91.6 %)を
得た。
【0094】NMR(DMSO-d6 ) δ(ppm) : 3.12(2H,t,J=5.
9Hz), 3.26〜3.30(2H,m), 3.33(3H,s), 3.69(2H,t,J=5.
1Hz), 3.88(2H,q,J=6.4Hz), 4.76(2H,s), 6.82(1H,d,J=
8.8Hz), 7.27(1H,d,J=9.3Hz), 7.39(1H,d,J=9.0Hz), 8.
15(2H,brs),8.36(1H,d,J=9.3Hz), 9.33(1H,t,J=6.4Hz),
9.69(1H,s), 9.70(1H,brs), 13.05(1H,s) FAB-MS(m/z) : 398(M++1) ; C 20H 23N 5 O 4 =397
【0095】 実施例12 7,10−ジヒドロキシ−5−〔2−(2−ヒドロキシエ
チルアミノ)エチル〕アミノ−2−〔(1,3−ジヒドロ
キシプロパン−2−イル)アミノ〕メチル−6H−ピラ
ビロ〔4,5,1−d,e〕アクリジン−6−オン(化合物
12) 工程A: 実施例10記載の化合物10a 61mgと2−(2−アミ
ノエチルアミノ)エタノール 1.5mlを実施例4の工程B
と同様に反応させ8−ブロモ−2−〔(1,3−ジヒドロ
キシプロパン−2−イル)アミノ〕メチル−10−ヒド
ロキシ−5−〔2−(2−ヒドロキシエチルアミノ)エ
チル〕アミノ−7−メトキシ−6H−ピラゾロ〔4,5,1
−d,e〕アクリジン−6−オン(化合物12a)の塩
酸塩66mg(91%) を得た。
【0096】 工程B: 化合物12aの塩酸塩66mgを実施例1の工程Bと同様に
反応させ、2−〔(1,3−ジヒドロキシプロパン−2−
イル)アミノ〕メチル−10−ヒドロキシ−5−〔2−
(2−ヒドロキシエチルアミノ)エチル〕アミノ−7−
メトキシ−6H−ピラゾロ〔4,5,1−d,e〕アクリジ
ン−6−オン(化合物12b)の塩酸塩45mg(78%)を得
た。 工程C: 化合物12bの塩酸塩 45 mgを実施例4の工程Dと同様
に反応させ、化合物12の塩酸塩30mg(68%) を得た。
【0097】NMR(DMSO-d6 ) δ(ppm) : 3.26(2H,m), 3.
70(2H,brs), 3.77(4H,brs), 3.97(2H,m), 4.84(2H,s),
5.34(1H,s), 5.44(2H,s), 6.81(1H,d,J=8.9Hz), 7.28(1
H,d,J=8.9Hz), 7.38(1H,d,J=8.9Hz), 8.38(1H,d,J=8.9H
z), 9.12(2H,brs), 9.34(1H,m), 9.54(2H,brs), 9.71(1
H,s), 13.07(1H,s) FAB-MS(m/z) : 458(M++1) ; C 22H 27N 5 O 6 =457
【0098】 実施例13 5−(3−アミノプロピル)アミノ−7,10−ジヒドロ
キシ−2−〔(1,3−ジヒドロキシプロパン−2−イ
ル)アミノ〕メチル−6H−ピラゾロ〔4,5,1−d,
e〕アクリジン−6−オン(化合物13) 工程A: 実施例10記載の化合物10a 61mgとプロパンジアミ
ン1.5ml を実施例4の工程Bと同様に反応させ5−(3
−アミノプロピル)アミノ−8−ブロモ−2−〔(1,3
−ジヒドロキシプロパン−2−イル)アミノ〕メチル−
10−ヒドロキシ−7−メトキシ−6H−ピラゾロ〔4,
5,1−d,e〕アクリジン−6−オン(化合物13a)
の塩酸塩66mg(96%) を得た。
【0099】 工程B: 化合物13aの塩酸塩66mgを実施例1の工程Bと同様に
反応させ、5−(3−アミノプロピル)アミノ−2−
〔(1,3−ジヒドロキシプロパン−2−イル)アミノ〕
メチル−10−ヒドロキシ−7−メトキシ−6H−ピラ
ゾロ〔4,5,1−d,e〕アクリジン−6−オン(化合物
13b)の塩酸塩45mg(78%) を得た。 工程C: 化合物13bの塩酸塩45mgを実施例4の工程Dと同様に
反応させ、化合物13の塩酸塩30mg(68%) を得た。
【0100】NMR(DMSO-d6 ) δ(ppm) : 2.02(2H,m), 2.
88(2H,m), 3.28(1H,br),3.68(2H,m),3.76(2H,s), 3.78
(2H,s), 4.82(2H,s), 5.42(2H,br), 6.79(1H,d,J=8.9H
z), 7.13(1H,d,J=9.2Hz), 7.33(1H,d,J=9.2Hz), 8.18(3
H,s), 8.33(1H,d,J=8.9Hz), 9.25(1H,brs), 9.58(2H,
s), 9.68(1H,s), 12.98(1H,s) FAB-MS(m/z) : 428(M++1) ; C 21H 25N 6 O 5 =427
【0101】 実施例14 7,10−ジヒドロキシ−2−〔(1,3−ジヒドロキシプ
ロパン−2−イル)アミノ〕メチル−5−(2−モルホ
リノエチル)アミノ−6H−ピラゾロ〔4,5,1−d,
e〕アクリジン−6−オン(化合物14) 工程A: 実施例10記載の化合物10a 61mgと2−(モルホリ
ノエチル)アミン1.5mlを実施例4の工程Bと同様に反
応させ8−ブロモ−2−〔(1,3−ジヒドロキシプロパ
ン−2−イル)アミノ〕メチル−10−ヒドロキシ−7
−メトキシ−5−(2−モルホリノエチル)アミノ−6
H−ピラゾロ〔4,5,1−d,e〕アクリジン−6−オン
(化合物14a)の塩酸塩62mg(94%) を得た。
【0102】 工程B: 化合物14aの塩酸塩62mgを実施例1の工程Bと同様に
反応させ、2−〔(1,3−ジヒドロキシプロパン−2−
イル)アミノ〕メチル−10−ヒドロキシ−7−メトキ
シ−5−(2−モルホリノエチル)アミノ−6H−ピラ
ゾロ〔4,5,1−d,e〕アクリジン−6−オン(化合物
14b)の塩酸塩44mg(81%) を得た。
【0103】工程C:化合物14bの塩酸塩44mgを実施
例4の工程Dと同様に反応させ、化合物14の塩酸塩30
mgを得た。得られた塩酸塩を水 2.5 ml およびメタノー
ル 2.5mlに溶解後、1N水酸化ナトリウム水溶液を加え
pHを8.0 に調整した。析出した結晶を濾取し、水で洗浄
後、40℃で真空乾燥し化合物14を12mg(32%) 得た。
【0104】NMR(DMSO-d6 ) δ(ppm) : 2.69(3H,m), 3.
31(2H,brs), 3.43(6H,brs), 3.65(7H,brs), 4.25(2H,
s), 4.48(2H,brs), 6.73(1H,d,J=8.9Hz), 6.95(1H,d,J=
9.2Hz),7.29(1H,d,J=8.9Hz), 8.24(1H,d,J=9.2Hz), 9.4
3(1H,brs), 9.97(1H,br), 13.10(1H,s) FAB-MS(m/z) : 484(M++1) ; C 24H 29N 5 O 6 =483
【0105】参考例1 5−ブロモ−7−メトキシ−2−メチル−6H−ピラゾ
ロ〔4,5,1−d,e〕アクリジン−6−オン(化合物
a) 工程A:3−メチル−6−ニトロインダゾール5.31g、
2−ブロモ−6−メトキシ安息香酸6.93g、炭酸カリウ
ム4.71gおよび酸化銅(II) 0.218gをニトロベンゼン6
0ml中 180℃で50分間攪拌した。冷却後、反応液に水 30
0mlを加え、不溶物を濾別した後クロロホルムで洗浄し
た。水層は活性炭を加え脱色後濾過し、1規定塩酸40ml
を加え析出した結晶を濾取し減圧乾燥して7.45g(75.9
%) の1−(2−カルボキシ−3−メトキシフェニル)
−3−メチル−6−ニトロインダゾールを得た。
【0106】工程B:上記化合物7.42gをエタノール74
mlに懸濁し10% パラジウム炭素0.34gを加え50℃で攪拌
した。そこへヒドラジン1水和物3.35mlを徐々に滴下
し、滴下後さらに2時間加熱還流下に攪拌した。冷却
後、反応液をセライトを通して濾過し、濾液を濃縮して
6−アミノ−1−(2−カルボキシ−3−メトキシフェ
ニル)−3−メチルインダゾール 7.20g(100%)を得
た。
【0107】工程C:上記化合物7.20gをポリリン酸 1
44gに加え140 〜160 ℃で2時間攪拌した。冷却後、反
応液を水に加え析出する結晶を濾取し、水で洗浄後減圧
乾燥した。そのものをシリカゲルクロマトグラフィー
(溶出液; クロロホルム:アセトン=9:1)に付し、シリ
カゲル薄層クロマトグラフィー(展開溶媒;クロロホル
ム:アセトン=9 : 1)でRf値が0.3 の画分を集めること
により5−アミノ−7−メトキシ−2−メチル−6H−
ピラゾロ〔4,5,1−d,e〕アクリジン−6−オン1.83
g(28.9%) を得た。
【0108】工程D:上記化合物1.67gを硫酸 4.6ml、
亜硝酸ナトリウム0.46g、および酢酸11mlの混合溶液中
に加え室温で30分間攪拌した。次いで、この溶液を臭化
銅(I) 1.90gを溶解した濃臭化水素酸11ml中に加え室
温で30分間攪拌した。反応液を 400mlの氷水に加え析出
した固体を濾取した。この固体をクロロホルム 400ml中
で加熱還流し不溶物を濾別した後クロロホルム層を水洗
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣
をクロロホルム、イソプロピルエーテルから再結晶し、
化合物aを1.72g(83.9%) 得た。
【0109】NMR(DMSO-d6 ) δ(ppm) : 2.70(3H,s), 3.
94(3H,s), 7.04(1H,dd,J=1.1, 8.2Hz), 7.69(1H,dd,J=
1.1,8.1Hz), 7.72(1H,d,J=8.2Hz), 7.78(1H,t,J=8.2H
z), 8.10(1H,d,J=8.2Hz) EI-MS(m/z):342,344(M+); C 16H 11 79BrN 2 O 2 =342
【0110】参考例2 5−ブロモ−7−ヒドロキシ−2−メチル−6H−ピラ
ゾロ〔4,5,1−d,e〕アクリジン−6−オン(化合物
b) 参考例1により得られる化合物a 1.60gと25% 臭化水
素酸/酢酸溶液50mlを70℃で 2時間反応させた後水 200
mlを加え析出した結晶を濾取した。結晶をクロロホル
ム、四塩化炭素、イソプロピルアルコールから再結晶し
化合物bの結晶 1.39 g(90.8%) を得た。
【0111】NMR(DMSO-d6 ) δ(ppm): 2.71(3H,s), 6.8
3(1H,d,J=8.2Hz), 7.50(1H,d,J=7.9Hz), 7.76(1H,t,J=
8.2Hz), 7.82(1H,d,J=8.2Hz), 8.23(1H,d,J=7.9Hz), 1
4.12(1H,s) EI-MS(m/z) :328,330(M+); C15H 9 79BrN 2 O 2 =328
【0112】参考例3 5,8−ジブロモ−7−ヒドロキシ−2−メチル−6H−
ピラゾロ〔4,5,1−d,e〕アクリジン−6−オン(化
合物c) 参考例2により得られる化合物b 7.36gをクロロホル
ム 1.7リットルに溶解した後-40 ℃に冷却し、臭素1.27
mlを含むクロロホルム 400mlを加えた。30分間攪拌した
後反応液を約 200mlまで減圧濃縮し析出した結晶を濾取
することにより化合物c 8.64g(94.7%) を得た。
【0113】NMR(DMSO-d6 ) δ(ppm): 2.74(3H,s), 7.5
4(1H,d,J=8.9Hz), 7.91(1H,d,J=7.9Hz), 8.07(1H,d,J=
8.9Hz),8.32(1H,d,J=7.9Hz), 14.19(1H,s) EI-MS(m/z): 406,408,410(M+); C15H 8 79Br2 N 2 O 2
=406
【0114】参考例4 5,8−ジブロモ−10−ホルミル−7−ヒドロキシ−2
−メチル−6H−ピラゾロ〔4,5,1−d,e〕アクリジ
ン−6−オン(化合物d) 参考例3により得られる化合物c 8.64gを1,2−ジク
ロロエタン 2.6リットルに加熱下溶解した後、内温を55
℃に保ち四塩化チタン 200mlとジクロロメチルメチルエ
ーテル50gを加えた。反応液を4時間攪拌した後、2リ
ットルの氷水の中へ攪拌しながら加えた。1,2-ジクロロ
メタン層を水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムを加え乾燥
し約 400mlまで減圧濃縮した。析出した結晶を濾取する
ことにより化合物d 7.70g(83.4%) を得た。
【0115】NMR(CDCl3 ) δ(ppm) : 2.78(3H,s), 7.88
(1H,d,J=8.1Hz), 7.94(1H,d,J=8.1Hz), 8.59(1H,s), 1
1.45(1H,s), 15.41(1H,s) EI-MS(m/z) : 434, 436, 438(M+) ; C16H 8 79Br2 N2
O 3 =434
【0116】参考例5 5,8−ジブロモ−7,10−ジヒドロキシ−2−メチル−
6H−ピラゾロ〔4,5,1−d,e〕アクリジン−6−オ
ン(化合物e) 参考例4により得られる化合物d 7.65gをクロロホル
ム 2.1リットルに溶解しメタクロロ過安息香酸 (純度85
%)6.44g、酢酸ナトリウム2.45gおよびメタノール 680
mlを加え室温で一夜攪拌した。反応液をチオ硫酸ナトリ
ウム 6.0gを溶解した水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥した後約 200mlまで濃縮し析出した結晶を濾取
し、化合物e 5.91g(79.4%) を得た。
【0117】NMR(CDCl3 ) δ(ppm): 2.77(3H,s) , 7.55
(1H,s), 7.78(1H,d,J=8.4Hz), 7.90(1H,d,J=8.1Hz), 9.
61(1H,s), 13.30(1H,s) EI-MS(m/z) : 422, 424, 426(M+); C15H 8 79Br2 N 2 O
3 =422
【0118】参考例6 5,8−ジブロモ−7,10−ジメトキシ−2−メチル−6
H−ピラゾロ〔4,5,1−d,e〕アクリジン−6−オン
(化合物f) 参考例5により得られる化合物e 2.88g、炭酸カリウ
ム2.88gおよびヨードメタン90mlをアセトン 1.5リット
ル中で7日間加熱還流下に攪拌した。反応液を減圧濃縮
し、その残渣にクロロホルムと水を加え抽出し、クロロ
ホルム層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し減圧下に濃縮し
た。その残渣をクロロホルム、四塩化炭素およびイソプ
ロパノールから再結晶し化合物f 2.86g(93.2%) を得
た。
【0119】NMR(CDCl3 ) δ(ppm) : 2.77(3H,s), 4.03
(3H,s), 4.07(3H,s), 7.58(1H,s), 7.77(1H,d,J=8.1H
z), 7.79(1H,d,J=8.1Hz) EI-MS(m/z) ; 450,452, 454(M+) ; C 17H 12 79Br2 N2
O 3 =450
【0120】参考例7 2−ブロモメチル−5,8−ジブロモ−7,10−ジメトキ
シ−6H−ピラゾロ〔4,5,1−d,e〕アクリジン−6
−オン(化合物g) 参考例6より得られる化合物f 2.66g、N−ブロモサ
クシンイミド1.07gおよび過酸化ベンゾイル71mgを四塩
化炭素 600ml中で24時間加熱下に攪拌した。反応液を減
圧下濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー (溶
出液 ;クロロホルム:アセトン=100 : 1)に付した後、
クロロホルム、四塩化炭素、イソプロパノールから再結
晶し化合物gを1.60g(51.3%) 得た。
【0121】NMR(CDCl3 ) δ(ppm) : 4.03(3H,s), 4.07
(3H,s), 4.93(2H,s), 7.60(1H,s), 7.82(1H,d,J=8.1H
z), 8.01(1H,d,J=8.1Hz) EI-MS(m/z) : 528, 530, 532, 534(M+); C17H 11 79Br3
N 2 O 3 =528
【0122】参考例8 10−アセトキシ−5,8−ジブロモ−7−ヒドロキシ−
2−メチル−6H−ピラゾロ〔4,5,1−d,e〕アクリ
ジン−6−オン(化合物h) 参考例5より得られる化合物e 1.40g、無水酢酸30ml
およびピリジン20mlをクロロホルム 300ml中で加熱還流
下4時間攪拌した。反応液を減圧下約 100mlまで濃縮し
た後、四塩化炭素 100mlを加え、析出する結晶を濾取し
化合物hを1.01g (65.7%) 得た。
【0123】NMR(CDCl3 ) δ(ppm) : 2.47(3H,s), 2.71
(3H,s), 7.70(1H,s), 7.85(2H,ABq),14.40(1H,s) EI-MS(m/z) : 464, 466,468(M+) ; C 17H 10 79Br2 N 2
O 4 =464
【0124】参考例9 10−アセトキシ−5,8−ジブロモ−7−メトキシ−2
−メチル−6H−ピラゾロ〔4,5,1−d,e〕アクリジ
ン−6−オン(化合物i) 参考例8により得られる化合物h 1.00g、炭酸カリウ
ム0.30gおよびヨードメタン30mlを参考例6と同様に反
応させ化合物i 0.98g(95.0%) を得た。
【0125】NMR(CDCl3 ) δ(ppm) : 2.49(3H,s), 2.69
(3H,s), 4.07(3H,s), 7.72(1H,s), 7.76(2H,br) EI-MS(mz) : 478, 480, 482(M +) ; C 18 H 12 79Br2 N
2 O 4 =478
【0126】参考例10 10−アセトキシ−2−ブロモメチル−5,8−ジブロモ
−7−メトキシ−6H−ピラゾロ〔4,5,1−d,e〕ア
クリジン−6−オン(化合物j) 参考例9により得られる化合物i 6.62g、N−ブロモ
サクシンイミド2.50gおよび過酸化ベンゾイル 167mgを
参考例7と同様に反応させ化合物j 4.01g(52.0%) を得
た。
【0127】NMR(CDCl3 ) δ(ppm) : 2.49(3H,s), 4.07
(3H,s), 4.08(2H,s), 7.71(1H,s), 7.79(1H,d,J=8.4H
z), 7.98(1H,d,J=8.1Hz) FAB-MS(m/z); 557, 559, 561, 563(M++1) ; C 18H 11 79
Br3 N 2 O 4 =556
【0128】
【発明の効果】本発明によれば、抗腫瘍活性を有する式
(I)で表わされるピラゾロアクリドン誘導体を提供す
ることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 【化1】 {式中、R 1a,R 1b ,R1cおよびR 1dは、同一または異な
    って水素、低級アルキル基、-(CH2 )p-X〔式中、pは1
    〜6の整数を表わし、Xは水酸基、低級アルコキシ基ま
    たは-NR 2aR2b〔式中、R 2aおよびR 2bは、同一または
    異なって、水素、低級アルキル基、-(CH2 ) m -Y〔式
    中、mは1〜6の整数を表わし、Yは水酸基、低級アル
    コキシ基または-NR 3aR3b(式中、R 3aおよびR 3bは同
    一または異なって水素または低級アルキル基を表わ
    す。)を表わす。〕またはR 2aおよびR 2bが一緒になっ
    て隣接する窒素原子を含んで形成されるピロリジニル、
    ピペリジノ、ピペラジニルおよびモルホリノから選ばれ
    る複素環基を表わす。〕を表わす。〕または-CH〔(CH
    2 )nOH〕2 (式中、nは1〜5の整数を表わす。)を表
    わす。}で表わされるピラゾロアクリドン誘導体または
    その薬理上許容される塩。
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