JPH0551384A - Dc−89誘導体 - Google Patents

Dc−89誘導体

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JPH0551384A
JPH0551384A JP2005992A JP2005992A JPH0551384A JP H0551384 A JPH0551384 A JP H0551384A JP 2005992 A JP2005992 A JP 2005992A JP 2005992 A JP2005992 A JP 2005992A JP H0551384 A JPH0551384 A JP H0551384A
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JP
Japan
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compound
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mmol
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Withdrawn
Application number
JP2005992A
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English (en)
Inventor
Hiromitsu Saito
博満 斉藤
Akihito Nagamura
聡仁 長村
Eiji Kobayashi
英二 小林
Katsunari Gomi
克成 五味
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KH Neochem Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd filed Critical Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd
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Publication of JPH0551384A publication Critical patent/JPH0551384A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明は式 {式中、Xは塩素または臭素を表し、Rは−SO2 1
(式中、R1 は低級アルキル基またはフェニル基を表
す。)または [式中、nは0から5の整数を表し、R2 [式中、mは1から4の整数を表し、Yは単結合または
COを表し、ZはCH2 、OまたはN−R3 (式中、R
3 は水素または低級アルキル基を表す。)を表す。]ま
たは (式中、R4 は水素原子または低級アルキル基を表し、
Phはフェニル基を表す。)を表す。]を表す。}で表
されるDC−89誘導体またはその薬理上許容される塩
に関する。 【効果】 式(I)で表されるDC−89誘導体または
その薬理上許容される塩は高い抗腫瘍活性を有してお
り、抗腫瘍剤として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はDC−89誘導体に関す
る。本化合物は、優れた抗腫瘍活性を示し、抗腫瘍剤と
して有用である。
【0002】
【従来の技術】本発明のDC−89誘導体に類似する化
合物としては、下記構造式で表されるDC−89A1、
DC−89A2、DC−89B1およびDC−89B2
が知られており、各種細菌に抗菌活性を示すほか、メラ
ノーマB−16等に抗腫瘍活性を示す。
【0003】
【化5】
【0004】DC−89A1はWO87/06265
に、DC−89A2、DC−89B1およびDC−89
B2は特開平2−119787に開示されている。ま
た、DC−89A2およびDC−89A1と同一化合物
であるSF2582AおよびSF2582Bが特開平1
−139590に開示されている。本発明の化合物に関
連して下記構造式を有するDC−88AがWO87/0
6265に開示されており、各種細菌に抗菌活性を示す
ほか、メラノーマB−16等に抗腫瘍活性を示す。
【0005】
【化6】
【0006】また、DC−88A誘導体が特開平2−2
88879および特開平3−7287に開示されてお
り、特願平2−152098、特願平2−168666
および特願平2−198747に出願されている。本発
明の化合物と類似の構造を有するSF2582Cの誘導
体が特開平1−275581に、また、CC−1065
およびその誘導体が特開昭54−64695、特開昭6
0−193989、WO88/04659およびEP−
A−359454にそれぞれ開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、優れ
た抗腫瘍活性を有するDC−89誘導体を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は式(I)
【0009】
【化7】
【0010】{式中、Xは塩素または臭素を表し、Rは
−SO2 1 (式中、R1 は低級アルキル基またはフェ
ニル基を表す。)または
【0011】
【化8】
【0012】[式中、nは0から5の整数を表し、R2
【0013】
【化9】
【0014】[式中、mは1から4の整数を表し、Yは
単結合またはCOを表し、ZはCH2 、OまたはN−R
3 (式中、R3 は水素または低級アルキル基を表す。)
を表す。]または
【0015】
【化10】
【0016】(式中、R4 は水素原子または低級アルキ
ル基を表し、Phはフェニル基を表す。)を表す。]を
表す。}で表されるDC−89誘導体またはその薬理上
許容される塩に関する。以下、式(I)で表される化合
物を化合物(I)と称する。同様に式(II)〜(IV)で
表される化合物を化合物(II)〜(IV)と称する。なお
化合物(I)a、(I)b等は化合物(I)に、化合物
(I)b1、(I)b2等は化合物(I)bに、化合物
(I)b1−1は化合物(I)b1にそれぞれ包含され
ることを意味する。上記式(I)のRの定義中、低級ア
ルキル基は炭素数1〜6の直鎖または分岐状アルキル基
を意味し、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロ
ピル、ブチル、イソブチル、sec −ブチル、tert−ブチ
ル、ペンチル、ヘキシル等が包含される。
【0017】化合物(I)の薬理上許容される塩として
は、例えば塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硫
酸塩、リン酸塩、硝酸塩等の無機酸付加塩、および酢酸
塩、安息香酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、コハク酸
塩、酒石酸塩、クエン酸塩、シュウ酸塩、グリオキシル
酸塩、アスパラギン酸塩、メタンスルホン酸塩等の有機
酸付加塩が包含される。
【0018】次に化合物(I)の製造法について説明す
る。方法1 化合物(I)のうちRが−SO2 1 である化合物
(I)aは次の工程に従って製造することができる。
【0019】
【化11】
【0020】(式中、XおよびR1 は前記と同義であ
る。)化合物(I)aは、ストレプトマイセス属に属す
る微生物を培養して得られるDC−89A2またはDC
−89B2を塩基の存在下、不活性溶媒中、式 R1 SO2 −Hal (II) (式中、Halは塩素、臭素またはヨウ素を表し、R1
は前記と同義である。)で表される化合物(II)と反応
させることにより製造することができる。塩基としては
トリエチルアミン、ピリジン、4−ジメチルアミノピリ
ジン等が包含され、通常DC−89A2またはDC−8
9B2に対して1〜5当量用いられるが、溶媒を兼ねる
場合は大過剰用いられる。不活性溶媒としてはピリジ
ン、ジクロロメタン、ジメチルホルムアミド、テトラヒ
ドロフラン(THF)、トルエン等が、単独あるいは混
合して用いられる。化合物(II)は通常DC−89A2
またはDC−89B2に対して1〜5当量用いられる。
反応は−10℃から50℃で行われ、1時間から1日で
終了する。
【0021】方法2 化合物(I)のうちRが
【0022】
【化12】
【0023】(式中、R2 およびnは前記と同義であ
る。)である化合物(I)bは以下の方法により製造す
ることができる。
【0024】方法2−1 化合物(I)bのうちnが0である化合物(I)b1は
以下の工程により製造することができる。
【0025】
【化13】
【0026】(式中、XおよびR2 は前記と同義であ
る。)
【0027】(工程1)DC−89A2またはDC−8
9B2を塩基の存在下、不活性溶媒中、p−ニトロフェ
ニルクロロホルメートと反応させることにより化合物
(III )を製造することができる。塩基としては、トリ
エチルアミン、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン
等が包含され、通常DC−89A2またはDC−89B
2に対して1〜5当量用いられるが、溶媒を兼ねる場合
は大過剰用いられる。不活性溶媒としては、ピリジン、
ジクロロメタン、ジメチルホルムアミド、THF、トル
エン等が、単独あるいは混合して用いられる。p−ニト
ロフェニルクロロホルメートは通常DC−89A2また
はDC−89B2に対して1〜5当量用いられる。反応
は−10℃から50℃で行われ、30分から5時間で終
了する。
【0028】(工程2)次いで、化合物(III )とR2
−H (IV)(式中、R2 は前記と同義である。)で表
わされる化合物(IV)とを不活性溶媒中、反応させるこ
とにより化合物(I)b1を製造することができる。不
活性溶媒としては、ピリジン、ジクロロメタン、ジメチ
ルホルムアミド、THF、トルエン等が、単独あるいは
混合して用いられる。化合物(IV)は通常、化合物(II
I )に対して1〜5当量用いられる。反応は−10℃か
ら50℃で行われ、30分から5時間で終了する。
【0029】方法2−2 化合物(I)b1のうち、R2 がPhNHである化合物
(I)b1−1は以下の工程によって製造することもで
きる。
【0030】
【化14】
【0031】(式中、XおよびPhは前記と同義であ
る。)化合物(I)b1−1は、DC−89A2または
DC−89B2を塩基の存在下、不活性溶媒中、フェニ
ルイソシアネートと反応させることにより製造すること
ができる。塩基としては、トリエチルアミン、ピリジ
ン、4−ジメチルアミノピリジン等が包含され、通常、
DC−89A2またはDC−89B2に対して1〜3当
量用いられる。フェニルイソシアネートは通常、DC−
89A2またはDC−89B2に対して1〜3当量用い
られる。不活性溶媒としては、ジクロロメタン、ジメチ
ルホルムアミド、THF、トルエン等が、単独あるいは
混合して用いられる。反応は−20℃から50℃で行わ
れ、30分から3時間で終了する。
【0032】方法2−3 化合物(I)bのうちnが1から5である化合物(I)
b2は以下の工程によって製造することができる。
【0033】
【化15】
【0034】(式中、pは1から5の整数を表し、Xお
よびR2 は前記と同義である。)化合物(I)b2は、
DC−89A2またはDC−89B2を不活性溶媒中、
ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)の存在下、
2 (CH2 p COOH (V)(式中、R2 および
pは前記と同義である。)で表される化合物(V)と反
応させることにより製造することができる。化合物
(V)及びDCCは通常DC−89A2またはDC−8
9B2に対して1〜5当量用いられる。反応は−10℃
から50℃で行われ、30分から1日で終了する。
【0035】各工程の反応終了後、必要に応じて反応液
に水、酸、緩衝液を加えて、酢酸エチル、クロロホル
ム、エーテル等の非水溶性溶媒で抽出する。抽出液は
水、食塩水等で洗浄後、無水硫酸ナトリウム等で乾燥
し、溶媒留去後得られた残渣は、シリカゲル等によるカ
ラムクロマトグラフィー、薄層クロマトグラフィー、高
速液体分取クロマトグラフィー、再結晶等により精製を
行う。
【0036】化合物(I)の塩を取得したいとき、化合
物(I)が塩の形で得られる場合には、そのまま精製す
ればよく、また遊離の形で得られる場合には、化合物
(I)を適当な溶媒に溶解または懸濁させて、適当な酸
を加えることにより塩を形成させればよい。また中間体
にあっては、反応終了後、単離、精製を行わずに次の工
程に用いることもできる。また、化合物(I)またはそ
の薬理上許容される塩は、水あるいは各種溶媒との付加
物の形で存在することもあるが、これら付加物も本発明
に含まれる。さらに化合物(I)の光学活性体を含め全
ての可能な異性体およびその混合物も本発明に包含され
る。
【0037】化合物(I)に属する代表的化合物の構造
および化合物番号を第1表に示す。
【0038】
【表1】
【0039】次に代表的な化合物(I)の薬理活性を実
験例で説明する。 実験例1.HeLaS3 細胞生育阻害試験 96穴マイクロタイタープレートの各ウェルに、10%
牛胎児血清および2mMグルタミンを含むMEM培地で
3×104 個/mlに調整したHeLaS3 細胞を0.1
mlずつ分注した。炭酸ガスインキュベーター内で細胞
を一晩37℃で培養後、培地により適宜希釈した化合物
(I)を0.05mlずつ各ウェルに加えた。
【0040】炭酸ガスインキュベーター内で細胞を72
時間培養後、培養上清を除去し、リン酸緩衝液生理食塩
水(PBS)で一回洗浄後、0.02%ニュートラルレッド
を含む培地を0.1 mlずつ各ウェルに加え37℃、1時
間炭酸ガスインキュベーター内で培養し、細胞を染色し
た。培養上清を除去後、生理食塩水で一回洗浄し、0.00
1規定塩酸/30%エタノールで色素を抽出した。マイ
クロプレートリーダーにより抽出液の550nmの吸収
を測定し、無処理細胞と既知濃度の化合物(I)で処理
した細胞の吸収を比較することにより、細胞の増殖を5
0%阻害する濃度(IC50)を算出した。2.サルコーマ180腫瘍に対する治療効果 体重18〜20gのddY雄マウス1群5匹にサルコー
マ180腫瘍5×10 5 個を腋窩部皮下に移植した。移
植後1日目に第2表に示す濃度の化合物(I)を含む生
理食塩水0.2 mlを静脈内に投与した。移植7日後のT
/C[T:試験例の平均腫瘍体積(mm3) 、C:対照(生
理食塩水0.2 mlを静脈内に投与したもの)の平均腫瘍
体積(mm3) ]を測定した。
【0041】それぞれの結果を第2表に示す。
【0042】
【表2】
【0043】3.急性毒性 化合物(I)をdd−系マウスオス(体重20±1g)の
腹腔内に投与した。MLD(最小致死量)は投与14日後
の死亡率を測定して判定した。その結果を第3表に示し
た。
【表3】
【0044】化合物(I)およびその薬理上許容される
塩は、単独でまたは少なくとも1種の製剤上許容される
補助剤と共に抗腫瘍組成物として用いることができる。
例えば、化合物(I)あるいはその塩を、生理食塩水や
グルコース、ラクトース、マンニトール等の水溶液に溶
解して注射剤として適当な医薬組成物とする。または化
合物(I)またはその塩を常法に従って凍結乾燥し、こ
れに塩化ナトリウムを加えることによって粉末注射剤を
作成する。本医薬組成物は必要に応じ、製剤分野で周知
の添加剤、例えば製剤上許容される塩等を含有すること
ができる。
【0045】本組成物の投与量は患者の年齢、症状等に
よって異なるが人を含む哺乳動物に対し化合物(I)と
して0.01〜20mg/kg/日投与する。投与は例えば1日1
回(単回投与または連日投与)または間歇的に1週間に
1〜3回、2、3週間に1回静脈注射により行う。ま
た、望まれる場合は同様の投与量、投与形態で動脈内投
与、腹腔内投与、胸腔内投与等も可能である。望まれる
場合は同様の投与量、投与形態で経口投与も可能であ
る。経口投与形態は錠剤、カプセル剤、粉末剤、顆粒
剤、アンプル剤等を包含し、これらは製剤分野で周知の
医薬補助剤を含む。
【0046】以下に本発明の実施例および参考例を示
す。以下の実施例及び参考例で示される理化学的性質は
次の機器類によって測定した。 NMR ブルーカー AM−400(400MHz) MS 日立 M−80B IR 日本分光 IR−810 またシリカゲルは、和光純薬工業社製のワコーゲルC−
200を用いた。
【0047】
【実施例】
実施例1 化合物1の合成 DC−89B2の50mg(0.085mmol)をピリ
ジン10mlに溶解し、0℃にてメタンスルホニルクロ
ライド0.013ml(0.17mmol)を加え、0℃か
ら室温にて4時間攪拌した。反応混合物に1規定塩酸を
加えクロロホルムで抽出した。クロロホルム層を飽和炭
酸水素ナトリウム水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。得られた粗生成物
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(20ml,n
−ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製し、化合物1
を42mg(収率:74%)得た。
【0048】化合物1の理化学的性質は以下の通りであ
る。1 H-NMR(400MHz,CDCl3)δ(ppm); 9.35(1H,br s), 8.59(1
H,s), 6.96(1H,d,J=2.3Hz), 6.87(1H,s), 5.73(1H,br
s), 4.64(1H,dd,J=10.9,4.6Hz), 4.59(1H,br d,J=9.4H
z), 4.26(1H,m), 4.08(3H,s), 4.01(1H,dd,J=10.2,3.4H
z), 3.94(3H,s), 3.91(3H,s), 3.77(3H,s), 3.68(1H,d
d,J=10.1,10.1Hz), 3.32(3H,s), 1.70(3H,s)IR(KBr) υ
(cm -1); 2934, 1745, 1700, 1618, 1524, 1489, 1367,
1308, 1176,1117, 1036 SIMS(m/z); 668, 666(M+1) +, 590, 588, 435, 433, 23
4
【0049】実施例2 化合物2の合成 DC−89B2の150mg(0.25mmol)をジク
ロロメタン10mlに溶解し、0℃にてDCC78.9m
g(0.38mmol)のジクロロメタン溶液5mlを加
え、0℃にて0.5時間攪拌した。反応溶液に3−(4−
モルホリノカルボニル)プロピオン酸500mg(2.6
7mmol)のジクロロメタン溶液5mlを加え0℃か
ら室温にて18時間攪拌した。反応混合物を濾過後、濾
液に水を加えジクロロメタンで抽出した。ジクロロメタ
ン層を1規定塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水、飽和食
塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃
縮した。得られた粗生成物を少量の酢酸エチルに溶解
し、0℃にて1時間攪拌した。反応混合物を濾過後、濾
液を減圧下濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(50ml,クロロホルム:メ
タノ−ル=50:1)で精製し、化合物2を80.6mg
(収率:42%)得た。
【0050】化合物2の理化学的性質は以下の通りであ
る。1 H-NMR(400MHz,CDCl3)δ(ppm); 9.32(1H,br s), 8.39(1
H,s), 6.94(1H,d,J=2.3Hz), 6.87(1H,s), 6.70(1H,br
s), 4.62(1H,br d,J=9.4Hz), 4.56(1H,dd,J=10.8,4.5H
z), 4.22(1H,m), 4.08(3H,s), 3.94(3H,s), 3.91(3H,
s), 3.71(3H,s), 3.69(5H,m), 3.61(3H,m), 3.51(2H,
m), 2.86(4H,m), 1.63(3H,s) IR(KBr) υ(cm -1); 2934, 1745, 1696, 1627, 1495, 1
435, 1307, 1219, 1115,1033 SIMS(m/z);759, 757(M+1) + , 590, 588, 234
【0051】実施例3 化合物3の合成 DC−89B2の150mg(0.25mmol)をジク
ロロメタン10mlに溶解し、0℃にてDCC78.9
mg(0.38mmol)のジクロロメタン溶液5ml
を加え、0℃にて0.5時間攪拌した。反応溶液に4−
(4−モルホリノカルボニル)酪酸77mg(0.38m
mol)を加え0℃から室温にて18時間攪拌した。反
応混合物を濾過後、濾液に水を加えジクロロメタンで抽
出した。ジクロロメタン層を1規定塩酸、飽和炭酸水素
ナトリウム水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥後、減圧下濃縮した。得られた粗生成物を少量
の酢酸エチルに溶解し、0℃にて1時間攪拌した。反応
混合物を濾過後、濾液を減圧下濃縮した。得られた粗生
成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(50m
l,クロロホルム:メタノ−ル=10:1)で精製し、
化合物3を97.4mg(収率:50%)得た。
【0052】化合物3の理化学的性質は以下の通りであ
る。1 H-NMR(400MHz,CDCl3)δ(ppm); 9.33(1H,br s), 8.43(1
H,s), 6.95(1H,d,J=2.3Hz), 6.87(1H,s), 6.10(1H,br
s), 4.63(1H,br d,J=9.3Hz), 4.57(1H,dd,J=10.8,4.6H
z), 4.26(1H,m), 4.08(3H,s), 3.94(3H,s), 3.91(3H,
s), 3.75(3H,s), 3.67(5H,m), 3.62(3H,m), 3.49(2H,
m), 2.75(2H,t,J=6.4 Hz), 2.52(2H,t,J=6.4Hz),2.13(2
H,m), 1.67(3H,s) IR(KBr) υ(cm -1); 2938, 1746, 1700, 1618, 1558, 1
495, 1429, 1388, 1308,1114, 1034 SIMS(m/z); 773, 771(M+1)+ , 590, 588, 234
【0053】実施例4 化合物4の合成 DC−89B2の50mg(0.085mmol)をジク
ロロメタン5mlに溶解し、0℃にてDCC27mg
(0.13mmol)のジクロロメタン溶液2mlを加
え、0℃にて0.5時間攪拌した。反応溶液に5−(4−
モルホリノカルボニル)吉草酸50mg(0.23mmo
l)のジクロロメタン溶液2mlを加え0℃から室温に
て18時間攪拌した。反応混合物を濾過後、濾液に水を
加えジクロロメタンで抽出した。ジクロロメタン層を1
規定塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水、飽和食塩水で洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。
得られた粗生成物を少量の酢酸エチルに溶解し、0℃に
て1時間攪拌した。反応混合物を濾過後、濾液を減圧下
濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(30ml,クロロホルム:メタノ−ル=
100:1)で精製し、化合物4を24mg(収率:3
6%)得た。
【0054】化合物4の理化学的性質は以下の通りであ
る。1 H-NMR(400MHz,CDCl3)δ(ppm); 9.32(1H,br s), 8.46(1
H,s), 6.95(1H,d,J=2.3Hz), 6.87(1H,s), 6.18(1H,br
s), 4.63(1H,br d,J=9.3Hz), 4.57(1H,dd,J=10.8,4.6H
z), 4.23(1H,m), 4.08(3H,s), 3.94(3H,s), 3.91(3H,
s), 3.73(3H,s), 3.69(5H,m), 3.62(3H,m), 3.49(2H,
m), 2.68(2H,t,J=6.5 Hz), 2.39(2H,t,J=6.4Hz),1.84(4
H,m), 1.66(3H,s) IR(KBr) υ(cm -1); 2936, 1743, 1617, 1520, 1493, 1
387, 1306, 1234, 1114SIMS(m/z); 787, 785(M+1)+ , 5
90, 588, 234
【0055】実施例5 化合物5の合成 DC−89B2の100mg(0.17mmol)をジク
ロロメタン10mlに溶解し、0℃にてDCC53mg
(0.26mmol)のジクロロメタン溶液5mlを加
え、0℃にて0.5時間攪拌した。反応溶液に3−(4−
メチル−1−ピペラジニルカルボニル)プロピオン酸5
1mg(0.26mmol)を加え0℃から室温にて1
8時間攪拌した。反応混合物を濾過後、濾液に水を加え
ジクロロメタンで抽出した。ジクロロメタン層を1規定
塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水、飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。得
られた粗生成物を少量の酢酸エチルに溶解し、0℃にて
1時間攪拌した。反応混合物を濾過後、濾液を減圧下濃
縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(50ml,クロロホルム:メタノ−ル=1
0:1)で精製し、化合物5を84mg(収率:64
%)得た。
【0056】化合物5の理化学的性質は以下の通りであ
る。1 H-NMR(400MHz,CD3OD)δ(ppm); 8.49(1H,br s), 8.25(1
H,s), 7.04(1H,br s), 6.96(1H,s), 5.47(1H,br), 4.68
(1H,dd,J=11.0,9.6Hz), 4.51(1H,dd,J=11.0,4.0Hz), 4.
19(1H,m), 4.04(3H,s), 3.94(1H,dd,J=10.1,3.2Hz), 3.
88(3H,s), 3.87(3H,s), 3.83(1H,dd,J=10.1,7.1Hz), 3.
68(3H,s), 3.62(4H br), 2.66(4H,m), 2.59(4H,m), 2.3
7(3H,s), 1.57(3H,s) IR(KBr) υ(cm -1); 2936, 1738, 1617, 1539, 1458, 1
411, 1378, 1305, 1221,1117, 1023, 976 SIMS(m/z); 772, 770(M+1)+ , 690, 234
【0057】実施例6 化合物6の合成 DC−89B2の100mg(0.17mmol)をジク
ロロメタン10mlに溶解し、0℃にてDCC53mg
(0.26mmol)のジクロロメタン溶液5mlを加
え、0℃にて0.5時間攪拌した。反応溶液に4−(4−
メチル−1−ピペラジニルカルボニル)酪酸55mg
(0.26mmol)を加え0℃から室温にて18時間攪
拌した。反応混合物を濾過後、濾液に水を加えジクロロ
メタンで抽出した。ジクロロメタン層を1規定塩酸、飽
和炭酸水素ナトリウム水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫
酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。得られた粗生
成物を少量の酢酸エチルに溶解し、0℃にて1時間攪拌
した。反応混合物を濾過後、濾液を減圧下濃縮した。得
られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(40ml,クロロホルム:メタノ−ル=20:1)で
精製し、化合物6を122mg(収率:91%)得た。
【0058】化合物6の理化学的性質は以下の通りであ
る。1 H-NMR(400MHz,CDCl3)δ(ppm); 9.33(1H,br s), 8.42(1
H,s), 6.95(1H,d,J=2.3Hz), 6.87(1H,s), 6.27(1H,br),
4.62(1H,br d,J=9.1Hz), 4.57(1H,dd,J=10.8,4.6Hz),
4.23(1H,m), 4.08(3H,s), 3.94(3H,s), 3.91(3H,s), 3.
75(3H,s), 3.71(6H,m), 2.75(2H,m), 2.54(4H,m), 2.42
(3H,s), 2.41(2H,m), 2.13(2H,m), 1.67(3H,s) IR(KBr) υ(cm -1); 2938, 1734, 1614, 1526, 1460, 1
440, 1369, 1304, 1264,1115, 995 SIMS(m/z); 786, 784(M+1)+ , 234
【0059】実施例7 化合物7の合成 DC−89B2の50mg(0.085mmol)をジク
ロロメタン8mlに溶解し、0℃にてトリエチルアミン
0.024ml(0.17mmol)およびp−ニトロフェ
ニルクロロホルメート43mg(0.21mmol)を加
え、0℃にて1時間攪拌した。反応溶液にピロリジン0.
021ml(0.25mmol)を加え、0℃にて2時間
攪拌した。反応混合物に1規定塩酸を加えクロロホルム
で抽出した。クロロホルム層を飽和炭酸水素ナトリウム
水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、減圧下濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(30ml,n−ヘキサン:酢
酸エチル=1:1)で精製し、化合物7を51mg(収
率:87%)得た。
【0060】化合物7の理化学的性質は以下の通りであ
る。1 H-NMR(400MHz,CDCl3)δ(ppm); 9.32(1H,br s), 8.45(1
H,s), 6.95(1H,d,J=2.4Hz), 6.87(1H,s), 5.59(1H,br
s), 4.64(1H,br d,J=9.4Hz), 4.58(1H,dd,J=10.4,4.5H
z), 4.25(1H,m), 4.08(3H,s), 4.05(1H,dd,J=10.1,3.4H
z), 3.94(3H,s), 3.91(3H,s), 3.77(3H,s), 3.63(2H,t,
J=6.7Hz), 3.60(1H,dd,J=10.1,9.9Hz), 3.52(2H,t,J=6.
7Hz), 1.98(4H,m), 1.68(3H,s) IR(KBr) υ(cm -1); 2941, 1705, 1616, 1539, 1521, 1
492, 1386, 1306, 1166,1109, 1051 SIMS(m/z); 687, 685(M+1)+ , 453, 451, 234
【0061】実施例8 化合物8の合成 DC−89B2の50mg(0.085mmol)をジク
ロロメタン8mlに溶解し、0℃にてトリエチルアミン
0.024ml(0.17mmol)およびp−ニトロフェ
ニルクロロホルメート43mg(0.21mmol)を加
え、0℃にて1時間攪拌した。反応溶液にピペリジン0.
025ml(0.25mmol)を加え、0℃にて2時間
攪拌した反応混合物に1規定塩酸を加え、クロロホルム
で抽出した。クロロホルム層を飽和炭酸水素ナトリウム
水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、減圧下濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(30ml,n−ヘキサン:酢
酸エチル=1:1)で精製し、化合物8を45mg(収
率:75%)得た。
【0062】化合物8の理化学的性質は以下の通りであ
る。1 H-NMR(400MHz,CDCl3)δ(ppm); 9.33(1H,br s), 8.44(1
H,s), 6.96(1H,d,J=2.3Hz), 6.87(1H,s), 5.52(1H,br),
4.62(1H,br d,J=9.2Hz), 4.58(1H,dd,J=10.8,4.5Hz),
4.26(1H,m), 4.08(3H,s), 4.04(1H,dd,J=10.1,3.4Hz),
3.94(3H,s), 3.91(3H,s), 3.78(3H,s), 3.66(2H,br),
3.60(1H,dd,J=10.0,9.0Hz), 3.54(2H,br),2.27(6H,m),
1.68(3H,s) IR(KBr) υ(cm -1); 2940, 1702, 1621, 1523, 1494, 1
429, 1387, 1306, 1228,1141, 1049 SIMS(m/z); 701, 699(M+1)+ , 234
【0063】実施例9 化合物9の合成 DC−89B2の50mg(0.085mmol)をジク
ロロメタン8mlに溶解し、0℃にてトリエチルアミン
0.024ml(0.17mmol)およびp−ニトロフェ
ニルクロロホルメート43mg(0.21mmol)を加
え、0℃にて1時間攪拌した。反応溶液にモルホリン0.
022ml(0.25mmol)を加え、0℃にて2時間
攪拌した反応混合物に1規定塩酸を加え、クロロホルム
で抽出した。クロロホルム層を飽和炭酸水素ナトリウム
水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、減圧下濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(50ml,n−ヘキサン:酢
酸エチル=1:2)で精製し、化合物9を50mg(収
率:84%)得た。
【0064】化合物9の理化学的性質は以下の通りであ
る。1 H-NMR(400MHz,CDCl3)δ(ppm); 9.31(1H,br s), 8.46(1
H,s), 6.96(1H,d,J=2.3Hz), 6.87(1H,s), 5.47(1H,br
s), 4.63(1H,br d,J=9.3Hz), 4.59( 1H,dd,J=10.7,4.4H
z), 4.26(1H,m), 4.08(3H,s), 4.04(1H,dd,J=10.1,3.3H
z), 3.94(3H,s), 3.91(3H,s), 3.78(3H,s), 3.77(4H,
m), 3.73(2H,br), 3.62(1H,dd,J=10.0,4.4Hz), 3.61(2
H,br), 1.69(3H,s) IR(KBr) υ(cm -1); 2940, 1714, 1616, 1520, 1494, 1
429, 1386, 1306, 1231,1115, 1051 SIMS(m/z); 703, 701(M+1)+ , 469, 467, 234
【0065】実施例10 化合物10の合成 DC−89B2の30mg(0.051mmol)をジク
ロロメタン5mlに溶解し、0℃にてトリエチルアミン
0.014ml(0.1mmol)およびp−ニトロフェニ
ルクロロホルメート26mg(0.13mmol)を加
え、0℃にて1時間攪拌した。反応溶液にN−メチルピ
ペラジン0.017ml(0.15mmol)を加え、0℃
にて2時間攪拌した反応混合物に1規定塩酸を加え、ク
ロロホルムで抽出した。クロロホルム層を飽和炭酸水素
ナトリウム水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥後、減圧下濃縮した。得られた粗生成物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(30ml,クロロホ
ルム:メタノ−ル=50:1)で精製し、化合物10を
35mg(収率:96%)得た。
【0066】化合物10の理化学的性質は以下の通りで
ある。1 H-NMR(400MHz,CDCl3)δ(ppm); 9.32(1H,br s), 8.45(1
H,s), 6.94(1H,d,J=2.3Hz), 6.87(1H,s), 5.48(1H,br
s), 4.63(1H,br d,J=9.3Hz), 4.59(1H,dd,J=10.8,4.5H
z), 4.25(1H,m), 4.08(3H,s), 4.04(1H,dd,J=10.1,3.3H
z), 3.94(3H,s), 3.92(3H,s), 3.78(3H,s), 3.76(2H,b
r), 3.64(2H,br), 3.61(1H,dd,J=10.0,8.9Hz), 2.52(4
H,br), 2.37(3H,s), 1.69(3H,s) IR(KBr) υ(cm -1); 2940, 1710, 1621, 1521, 1493, 1
430, 1385, 1289, 1231,1049, 1002 SIMS(m/z); 716, 714(M+1)+ , 482, 480, 234
【0067】実施例11 化合物11の合成 DC−89B2の30mg(0.051mmol)をジク
ロロメタン3mlに溶解し、0℃にてDCC16mg
(0.078mmol)のジクロロメタン溶液1mlを加
え、0℃にて0.5時間攪拌した。反応溶液に4−(4−
モルホリノ)酪酸塩酸塩16mg(0.076mmol)
を加え、0℃から室温にて18時間攪拌した。反応混合
物を濾過後、濾液を減圧下濃縮した。得られた粗生成物
を少量の酢酸エチルに溶解し、0℃にて1時間攪拌し
た。反応混合物を濾過後、濾液を減圧下濃縮した。得ら
れた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(50ml,クロロホルム:メタノ−ル=5:1)で精
製し、化合物11を27.9mg(収率:74%)得た。
【0068】化合物11の理化学的性質は以下の通りで
ある。1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ(ppm); 11.32(1H,br s), 7.8
8(1H,s), 7.00(1H,d,J=2.0Hz), 6.98(1H,s), 4.68(1H,d
d,J=10.4,10.4Hz), 4.34(1H,dd,J=10.4,5.7Hz),4.19(1
H,m), 4.01(1H,br), 3.94(3H,s), 3.81(3H,s), 3.80(3
H,s), 3.79(5H,m),3.63(3H,s), 3.09(1H,br), 2.95(6H,
br), 2.79(2H,br), 1.78(2H,br), 1.49(3H,s) IR(KBr) υ(cm -1); 2941, 1745, 1652, 1620, 1529, 1
490, 1386, 1306, 1110SIMS(m/z); 745, 743(M+1)+ , 5
90, 588, 234
【0069】実施例12 化合物12の合成 DC−89B2の20mg(0.034mmol)をジク
ロロメタン2mlに溶解し、0℃にてDCC11mg
(0.053mmol)のジクロロメタン溶液1mlを加
え、0℃にて0.5時間攪拌した。反応溶液に5−(4−
モルホリノ)吉草酸塩酸塩11.5mg(0.051mmo
l)を加え、0℃から室温にて18時間攪拌した。反応
混合物を濾過後、濾液を減圧下濃縮した。得られた粗生
成物を少量の酢酸エチルに溶解し、0℃にて1時間攪拌
した。反応混合物を濾過後、濾液を減圧下濃縮した。得
られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(30ml,クロロホルム:メタノ−ル=5:1)で精
製し、化合物12を9mg(収率:35%)得た。
【0070】化合物12の理化学的性質は以下の通りで
ある。1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ(ppm); 11.35(1H,br s), 7.8
5(1H,s), 7.01(1H,d,J=1.9Hz), 6.97(1H,s), 4.69(1H,d
d,J=10.3,10.3Hz), 4.35(1H,dd,J= 10.3,4.3Hz),4.20(1
H,m), 4.03(1H,br), 3.93(3H,s), 3.82(3H,s), 3.80(3
H,s), 3.65(5H,m), 3.64(3H,s), 3.30(1H,br), 2.73(6
H,br), 2.34(2H,br), 1.71(4H,br), 1.50(3H,s) IR(KBr) υ(cm -1); 2930, 1743, 1652, 1612, 1520, 1
489, 1387, 1306, 1112SIMS(m/z); 759, 757(M+1)+ , 6
77, 590, 588, 234
【0071】実施例13 化合物13の合成 DC−89B2の20mg(0.034mmol)をジク
ロロメタン4mlに溶解し、0℃にてトリエチルアミン
0.012ml(0.086mmol),フェニルイソシア
ネ−ト0.009ml(0.083mmol)を加え、0℃
にて1時間反応した。反応混合物に1規定塩酸を加え、
クロロホルムで抽出した。クロロホルム層を飽和炭酸水
素ナトリウム水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥後、減圧下濃縮した。得られた粗生成物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(30ml,n−ヘ
キサン:酢酸エチル=1:1)で精製し、化合物13を
19.7mg(収率:82%)得た。
【0072】化合物13の理化学的性質は以下の通りで
ある。1 H-NMR(400MHz,CDCl3)δ(ppm); 9.37(1H,br s), 8.56(1
H,s), 7.47(2H,d,J=7.0Hz), 7.36(2H,m), 7.15(2H,m),
6.95(1H,d,J=2.3Hz), 6.87(1H,s), 5.44(1H,s),4.62(1
H,br d,J=9.4Hz), 4.58(1H,dd,J=10.7,4.5Hz), 4.24(1
H,m), 4.07(3H,s),4.04(1H,dd,J=10.0,3.5Hz), 3.94(3
H,s), 3.91(3H,s), 3.78(3H,s), 3.61(1H,dd,J=10.0,9.
0Hz), 1.69(3H,s) IR(KBr) υ(cm -1); 2941, 1734, 1602, 1524, 1442, 1
388, 1308, 1193, 1040SIMS(m/z);709, 707(M+1) + , 2
34
【0073】実施例14 化合物14の合成 化合物10の29mg(0.041mmol)をエタノー
ル1.5mlに溶解し、5.8規定塩化水素−エタノール0.
01mlを加え0℃にて1時間攪拌した。この反応液に
ジエチルエーテル30mlを加え0℃にて1時間攪拌し
た。析出した結晶を減圧下濾過し、化合物14を16.3
mg(収率:53%)得た。
【0074】化合物14の理化学的性質は以下の通りで
ある。1 H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ(ppm); 11.29(1H,br s), 10.
40(1H,br), 8.30(1H,brs), 7.83(1H,s), 7.00(1H,d,J=
2.2Hz), 6.96(1H,s), 4.68(1H,dd,J=10.4,10.4Hz), 4.3
8(2H,br), 4.34(1H,dd,J=10.4,4.4Hz), 4.20(1H,m), 4.
18(2H,br), 3.97(1H,dd,J=10.0,3.1Hz), 3.93(3H,s),
3.90(1H,dd,J=10.0,6.7Hz), 3.81(3H,s), 3.79(3H,s),
3.48(2H,br), 3.20(2H,br), 2.83(3H,s), 1.50(3H,s) IR(KBr) υ(cm -1); 2930, 1718, 1617, 1522, 1492, 1
457, 1430, 1387, 1308,1234, 1170, 1109
【0075】実施例15 化合物15の合成 DC−89A2の50mg(0.092mmol)をジク
ロルメタン5mlに溶解し、0℃にてトリエチルアミン
0.026ml(0.19mmol)およびp−ニトロフェ
ニルクロロホルメート37mg(0.18mmol)を加
え、0℃にて1時間攪拌した。反応溶液にN−メチルピ
ペラジン0.031ml(0.28mmol)を加え、0℃
にて2時間攪拌した後、反応混合物に1規定塩酸を加え
クロロホルムで抽出した。クロロホルム層を飽和炭酸水
素ナトリウム水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥後、減圧下濃縮した。得られた粗生成物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(30ml,クロロ
ホルム:メタノール=50:1)で精製し、化合物15
を60mg(収率:98%)得た。
【0076】化合物15の理化学的性質は以下の通りで
ある。1 H-NMR(400MHz,CDCl3)δ(ppm); 9.32(1H,br s), 8.45(1
H,s), 6.96(1H,d,J=2.4Hz), 6.87(1H,s), 5.47(1H,br
s), 4.63(2H,m), 4.22(1H,m), 4.16(1H,dd,J=10.7,3.5H
z), 4.08(3H,s), 3.94(3H,s), 3.91(3H,s), 3.81(2H,b
r), 3.78(3H,s), 3.74(1H,dd,J=10.7,8.4Hz), 3.70(2H,
br), 2.58(4H,br), 2.43(3H,br s), 1.69(3H,s) IR(KBr) υ(cm -1); 1711, 1618, 1495, 1431, 1308, 1
293, 1230, 1148SIMS(m/z);669(M)+ , 234
【0077】
【発明の効果】本発明によれば、化合物(I)またはそ
の薬理上許容される塩は高い抗腫瘍活性を有しており、
抗腫瘍剤として有用である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式 【化1】 {式中、Xは塩素または臭素を表し、Rは−SO2 1
    (式中、R1 は低級アルキル基またはフェニル基を表
    す。)または 【化2】 [式中、nは0から5の整数を表し、R2 は 【化3】 [式中、mは1から4の整数を表し、Yは単結合または
    COを表し、ZはCH2 、OまたはN−R3 (式中、R
    3 は水素または低級アルキル基を表す。)を表す。]ま
    たは 【化4】 (式中、R4 は水素原子または低級アルキル基を表し、
    Phはフェニル基を表す。)を表す。]を表す。}で表
    されるDC−89誘導体またはその薬理上許容される
    塩。
JP2005992A 1991-02-15 1992-02-05 Dc−89誘導体 Withdrawn JPH0551384A (ja)

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