JPH0676326U - かつら・頭飾品の基本ベース - Google Patents

かつら・頭飾品の基本ベース

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JPH0676326U
JPH0676326U JP1802593U JP1802593U JPH0676326U JP H0676326 U JPH0676326 U JP H0676326U JP 1802593 U JP1802593 U JP 1802593U JP 1802593 U JP1802593 U JP 1802593U JP H0676326 U JPH0676326 U JP H0676326U
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JP
Japan
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net
basic base
hair
headdresses
wigs
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Pending
Application number
JP1802593U
Other languages
English (en)
Inventor
大森四郎
Original Assignee
大森 四郎
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ネット部分が目立ず自然な自毛表現が可能であ
り、装着感の良好なかつら・頭飾品の基本ベースを提供
する。 【構成】極細の化学合成繊維でその表面を樹脂加工した
透明又は半透明若しくは着色してなるマルチフィラメン
ト12を素材とし、その素材を任意の大きさの1辺を有
する目13に作成したネット11を、その一部又は全部
とすることを特徴とする

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、かつらや頭飾品の基本ベースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
かつらの基本ベースは、通常、各種のネットとゴム・エラストマーを組み合せ て製造されているが、従来のものはネットの巾が広すぎたり、太すぎたり、堅か ったりするので、ネットが見え易い上に、頭に触れるとネットの存在が明確に解 るという不具合がある。そのため、多植毛が一般化しているが、このようにする と多毛量による違和感が強くなるという不具合を招く。一方、植毛量を少なくし て地肌を見せたいかつらにおいては、ネットが見え易いという欠点が顕著となり 、毛のネットへの結び目も目立ち易くなる。また、ゴム・エラストマー等の活用 による模擬人工皮膚を基本ベースとしたかつらも知られているが、このような製 品は通気性がほとんどないという欠点が指摘されている。
【0003】 ネットのみを基本ベースとする頭飾品においても事情は同じであり、何等かの 対策が望まれている。
【0004】 また、一本又は複数本の糸状のラインを基本ベースとする頭飾品も開発されて いるが、このようなものは頭皮又は自毛に高機能接着剤を使用して張り付け接着 しており、殆どはラインの全部分を接着剤によって接着するので、頭が突っ張っ たり、損傷したりして使用者に不快感を与える欠点がある。
【0005】 さらに、製造する工程においても、従来のものには次のような欠点がある。す なわち、かつらの製造に於て従来のネットを使用する場合は、使用している繊維 が太いのでその繊維を継ぐための手段が嵩高いものとなる。そのため、かつらの 基本ベースの厚さが希望以上に増すという問題がある。したがって、創作した調 髪が乱れてもネットが外観できなくするには多植毛を要求され、かつら全体が重 厚なものになってしまうという不具合があり、ネットは細くかつら重量は軽くし たいという要望に応えることができない。
【0006】 頭飾品の基本ベースのようにネットのみで構成されているものの製造に於ても 、同様に重厚なものになってしまうという欠点がある。
【0007】 頭飾品のライン状基本ベースに於ては、頭部に取り付ける時、ライン1本が1 mの長さにあるものや短く1cmの長さにしたもの等、任意の長さのものを取り 付けるので、特別に難易度の高い技術と長い作業時間を必要とし、また、その取 り付けに際し接着等の箇所が広範囲になるので、接着取り付けがどうしても不十 分なところができやすく、取り付け保持に不都合が生じやすかった。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、以上説明したような従来の種々の不具合に鑑みてなされたもので、 基本ベースの素材そのものを全て別素材にすることにより、ネットの繊維等の太 さや堅さを解決するとともに軽量にして使用者の不快感を快感に変え、頭部に取 り付け創作が容易にできる等、従来の欠点をことごとく解消することのできるか つら・頭飾品の基本ベースを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案は、このような目的を達成するために、次のような手段を講じたもので ある。すなわち、本考案に係るかつら・頭飾品の基本ベースは、極細の化学合成 繊維でその表面を樹脂加工した透明又は半透明若しくは着色してなるマルチフィ ラメントを素材とし、その素材を任意の大きさの1辺を有する目に作成したネッ トを、その一部又は全部としていることを特徴とする。
【0010】
【作用】
このような構成のものであれば、ネットが細くしなやかなものとなり、多数本 の毛髪を植毛しない場合でも外部からネットが見えにくくなる。特に、本考案の マルチフィラメントは、その外面に樹脂加工を施してあるため、表面で光を乱反 射させることが可能となり、ネットが目立つという外観的な不具合を解消するこ とができる。また、このように不当な多植毛の必要性が無くなれば、創作した調 髪が乱れやすくなるという不具合や多毛量による違和感も解消することができる 。さらに、マルチフィラメントは単繊維のものに比べて強度的にも優れているの で、極細い繊維を用いてネットを構成することができる。そのため、触ってもネ ットによる違和感もなくかつらや頭飾品の軽量化にも貢献し得る。また、この基 本ベースは、ネットを必須要件にしているため、良好な通気性を確保することが でき、また、ラインを基本とするもののように頭皮がつっぱる等の不快感を与え ることもない。また、取り付けに際し特別難易度の高い作業が要求されるという 不具合もない。
【0011】
【実施例】
本考案の実施例につき図面を参照して説明する。
【0012】 図1は基本ベース1を示しており、図2はその基本ベース1に毛髪2を植毛し た状態を拡大して示している。
【0013】 この基本ベース1は、ネット11を具備してなる。ネット11の素材は、化学 合成繊維でその表面を樹脂加工した透明又は半透明若しくは頭皮と同様な色等に 着色したマルチフィラメント12とする。
【0014】 ネット11は、マルチフィラメント12を任意の一辺が等しい漁網状に編んで 製造し、そのマルチフィラメント12の部分を樹脂加工する。
【0015】 マルチフィラメント12の1本の太さは、釣糸の太さで表現すれば、0.4号 又は0.3号のものが、目的を達成する上で最適である。
【0016】 ネット11の1目13は、一辺が5mm〜20mmまでが最適であり、ネット 11の1目1目の一辺の固定及び結びの固定は、一辺一辺が均等になる様に伸ば して、化学繊維の耐熱温度以上に加熱設定し、当て布をして且つ湿熱にてプレス することにより行う。これにより均等な形状のネット11が得られ、又ある程度 の伸縮性が残る。このように熱処理を施したネット11をかつら・頭飾品の基本 ベース1とする。
【0017】 ネット11への植毛の方法は、図2に示すシングル植毛又は図3に示す半ダブ ル植毛が採用される。その毛髪2は1本又は2本単位での植毛を基本とし、多毛 量を要望する時は任意とする。
【0018】 ネットに植毛した場合、その植設した毛髪2の移動を防止するために、高機能 接着剤を用いて接着しておくのが望ましい。
【0019】 頭飾品の場合には、基本ベース1の全部を以上説明したネット11により構成 するのを原則とするが、かつらの場合には、その基本ベース1の一部をこのネッ ト11により構成するのを原則とする。すなわち、この明細書においては、ネッ ト11に植毛しただけのものは頭飾品に分類し、かつらは、ネット11に図示し ない接着台・輪郭形成部材等を付設して他機能を持たせ、着けるだけ、かぶるだ けの製品と位置づけている。
【0020】 しかして、かつらの基本ベースは、前述したネット11と、このネット11の 縁部に添設したゴム・エラストマーにより作られた接着台・輪郭形成部材とを具 備してなる。
【0021】 具体的には、ネット11の素材となっている化学合成繊維に接着する機能を持 つゴム・エラストマー等の液体状のもの又は不織布にしたものによって、厚さ0 .02〜0.06mmの範囲内の接着台・輪郭形成部材を構成し、その接着台・ 輪郭形成部材をネット11の縁部に添設してかつらの基本ベースを仕上げる。
【0022】 ゴム・エラストマー等が液状のものは、作りたい形状の型に、そのゴムエラス トマーを厚さが0.02mm程度に塗り付け乾燥させてゴム化する。ゴム化した 後、不要部分を切り取り必要な部分のみを残す。次いで、前述したネット11を 作りたい形状の型と残存しているゴム化したものの上に被せ、仕上がりが0.0 6mmを上まわらない範囲内で前記液体を残存しているゴム化した部分に塗り、 接着効果を出した上で乾燥ゴム化し、不要部分を切り取ることによってかつらの 基本ベースを作る。
【0023】 不織布のものは必要な大きさ形状にし、それをネット11に片面又は両面から 加熱接着する方法、高機能接着剤により片面又は両面接着する方法、あるいは、 縫い付けによる方法等によってかつらの基本ベースを作る。
【0024】 作成面積が大きなもので、立体裁断したネット11をつなぎ合わせる必要があ るもの、あるいは、一枚のネット11で作成するため輪郭形成部材の補助を必要 とするものについては、以上のような方法によってかつらの基本ベースを作成す る。
【0025】 このようにして出来た基本ベースに、シングル又は半ダブルの植毛方法により 1本又は2本の単位で植毛を行うことを基本とし、多毛量を要する時は任意とす る。
【0026】 このような構成のものであれば、次のような効果を得ることができる。
【0027】 まず、マルチフィラメント12自体の持つ透明性と表面の樹脂加工により得ら れる艶消し効果とによって、ネット11が頭皮に接着された場合、頭皮が目視で きても、光の乱反射効果及び地肌の色がマルチフィラメント12に映る効果によ って、ネット11自体は非常に目視しにくくなり、かつ、植毛すべきマルチフィ ラメント12が細いために毛髪2の植毛箇所も小さくでき、目視しながら指先で さわっても、その存在がわかり難い製品として完成しやすくなった。
【0028】 また、ネット11の1目13の1辺が5mm〜20mmのものを使用すること で自毛と基本ベースに植毛した毛髪2とを混在させることも容易にでき、より自 然で頭髪に近い創作表現が可能となった。
【0029】 さらに、このような構成によれば、植毛量が少なくて満足できる製品となるこ とと、接着、輪郭形成目的のゴムエラストマー等の巾が狭く、薄く製造できるの で、非常に軽量にでき、かつ、通気性についても解決できた。
【0030】 また、この基本ベース1はネット11を主体としたものであるため、高機能接 着剤により頭部に取り付ける場合においても部分接着でよく、全体接着を必要と するもののような不快感もほとんどなくなった。しかも、部分接着により取り付 け箇所が少なくて済むため、取り付け時間が短縮された。
【0031】
【考案の効果】
本考案は、以上のような構成であるから、毛髪を支持するネットを目立たなく することができる上に指先等で触ってもそのネットの存在をわかり難くすること が可能であって、不必要な多植毛を要求されることがなく、自然な自毛表現が容 易になる。また、ネットを主体とするものであるため、通気性を良好なものにす ることができるとともに、接着する場合でも部分接着が可能であり、しかも、前 記のように軽量化も促進することができる。そのため、不快感を与えることのな い実用上優れた製品を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す斜視図。
【図2】同実施例を示す拡大した部分斜視図。
【図3】本考案の他の実施例を示す拡大した部分斜視
図。
【符号の説明】
1…基本ベース 2…毛髪 11…ネット 12…マルチフィラメント

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】極細の化学合成繊維でその表面を樹脂加工
    した透明又は半透明若しくは着色してなるマルチフィラ
    メントを素材とし、その素材を任意の大きさの1辺を有
    する目に作成したネットを、その一部又は全部とするこ
    とを特徴とするかつら・頭飾品の基本ベース。
JP1802593U 1993-04-09 1993-04-09 かつら・頭飾品の基本ベース Pending JPH0676326U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1802593U JPH0676326U (ja) 1993-04-09 1993-04-09 かつら・頭飾品の基本ベース

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JP1802593U JPH0676326U (ja) 1993-04-09 1993-04-09 かつら・頭飾品の基本ベース

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JPH0676326U true JPH0676326U (ja) 1994-10-28

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JP1802593U Pending JPH0676326U (ja) 1993-04-09 1993-04-09 かつら・頭飾品の基本ベース

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016117000A1 (ja) * 2015-01-19 2016-07-28 国子 荒川 インナーキャップ

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JPS57115256A (en) * 1981-01-05 1982-07-17 Jiyonson Kk Composition of aromatic
JPS6121873A (ja) * 1984-07-11 1986-01-30 Mazda Motor Corp 車両用部品の取付装置

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